JPH07319150A - 感光性フレキソ版、その製造方法およびフレキソ印刷用版材の製版方法 - Google Patents

感光性フレキソ版、その製造方法およびフレキソ印刷用版材の製版方法

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JPH07319150A
JPH07319150A JP12962194A JP12962194A JPH07319150A JP H07319150 A JPH07319150 A JP H07319150A JP 12962194 A JP12962194 A JP 12962194A JP 12962194 A JP12962194 A JP 12962194A JP H07319150 A JPH07319150 A JP H07319150A
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Japan
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photosensitive
plate
photosensitive resin
layer
transparent
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JP12962194A
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Toshiya Takagi
利哉 高木
Hiroshi Komano
博司 駒野
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】支持体、弾性を有し現像液に対して不溶な透明
不溶層、および感光性樹脂層をこの順序で積層してなる
感光性フレキソ版、その製造方法、および前記感光性フ
レキソ版を使用したフレキソ印刷用版材の製版方法。 【効果】本発明の感光性フレキソ版は、透明性の高い樹
脂層からなり軽量で、かつ製版後のマイラーフィルムへ
の位置合わせ作業や印刷機への取り付け作業が容易であ
る上、画像形成層が感光性樹脂層からなるため高精細パ
ターンを形成することが可能である。この感光性フレキ
ソ版は支持体の上に透明不溶化層を介して感光性層を積
層するという簡便な方法で、しかも高価な感光性層の層
厚を薄くできコスト的にも有利である。上記感光性フレ
キソ版を使用して製版したフレキソ印刷用版材は、露光
パターンの端に縁辺輪郭部が設けられ未露光部が少し残
り、パターン形状は裾広台形状で安定なレリーフを形成
でき耐刷性が良好で、しかも製版時に未露光部の大部分
が除去されるので現像液の疲労を少なく経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性フレキソ版、そ
の製造方法、および製版方法に関し、さらに詳しくは、
高精細パターンを形成でき、耐刷性、現像性が良好で、
現像液の疲労が少なく、しかも製版後の位置合わせ等の
作業性が良く、印刷精度の高い感光性フレキソ版、その
製造方法、および前記感光性フレキソ版を使用したフレ
キソ印刷用版材の製版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキソ印刷版はゴム弾性を必要とする
版材であって、従来手彫り法または鋳造法により製造さ
れていた。しかしながら、手彫り法は、ゴム板に直接彫
刻する方法であるために、硬度の熟練と多大な時間を必
要とし、その上今日の印刷版面の大型化、印刷物の多色
化および網点使用に伴うパターンの微細化に対応できな
いなどの問題点があった。
【0003】一方、鋳造法については、金属原版の作
成、型取り、生ゴム成形加硫などの複雑な工程を必要と
し、製造コストがかなり高くつくなどの問題点がった。
近年このような問題点を改善したものとして、感光性樹
脂版を用いいたフレキソ印刷版がある。これはフレキソ
印刷用版材として、レリーフを形成した感光性樹脂層を
ゴム材で裏打したものである。確かに、このフレキソ印
刷用版材は、比較的簡便に製版作業を行うことができ製
造コストも安くなり、しかも解像性がよく、段ムラ、イ
ンキの泳ぎの発生等も起こりにくいが、版材自体の重量
が増して取り扱いが不便であるとともに、ゴム材が不透
明でマイラーフィルムに貼り付ける際、位置合わせが困
難であったり、版厚を一定にすることが難しいという問
題点があった。そこで、ポリエステルフィルム上に7m
m程度の膜厚の感光性樹脂層を設け透明版にして前記問
題点の解決を図ったフレキソ印刷用版材が提案された
が、膜厚が大きくレリーフの解像度を上げるために部分
露光を複数回繰り返す必要があり、版材が高価となるば
かりでなく、現像処理で溶解除去する樹脂量が多く、現
像液の疲労が増すという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした現状に鑑み、
本発明者等は、従来の感光性フレキソ版の有する上記問
題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、支持体上に、
現像液に対して不溶な透明不溶化層を介して感光性樹脂
層を積層することで前記問題点が解決できることを見い
だし、本発明を完成するに至ったものである。
【0005】すなわち、本発明は、高精細パターンの形
成が可能で、耐刷性、現像性、製版後の位置合わせ等の
作業性が良好で、しかも現像液の疲労が少ない高い印刷
精度を発揮する感光性フレキソ版を提供することを目的
とする。
【0006】また、 本発明は、上記感光性フレキソ版
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、上記感光性フレキソ版
を使用するフレキソ印刷用版材の製版方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、支持体、弾性を有し現像液に対して不溶な透明不
溶化層、および感光性樹脂層をこの順次で積層してなる
感光性フレキソ版、その製造方法、および前記感光性フ
レキソ版を使用するフレキソ印刷用版材の製版方法に係
る。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。上記本発
明の感光性フレキソ版の感光性樹脂層は、高分子化合
物、付加重合性エチレン状不飽和モノマー、および光重
合開始剤を主成分とする感光性樹脂組成物で形成される
が、前記高分子化合物としては、例えばイソプレン、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエン系共重合体、スチ
レン−イソプレン系共重合体、アクリロニトリルーブタ
ジエン共重合体、クロロプレン重合体、ポリウレタン等
の合成ゴム系または天然ゴム系のゴム弾性を有する高分
子化合物等を挙げることができる。また、付加重合性エ
チレン状不飽和モノマーとしては、アクリル酸、メタク
リル酸、またはそのエステル等を挙げることができる。
さらに、光重合開始剤としては、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾ
インnープロピルエーテル等のベンゾイン、αーメチル
ベンゾイン、αーエチルベンゾイン、αーフェニルベン
ゾイン、αーアリルベンゾイン等のベンゾイン系、ベン
ゾフェノン、ωーブロモアセトフェノン、アセトフェノ
ン等のフェノン系、アントラキノン、クロロアントラキ
ノン、メチルアントラキノン、エチルアントラキノン等
のアントラキノン系等の各種重合開始剤を挙げることが
できる。
【0010】上記感光性樹脂層の層厚は0.5〜6m
m、好ましくは1〜5mmの範囲で、被印刷体の種類や
使用する印刷機の種類に応じて適宜選択される。例え
ば、硬く表面が平坦であるような紙、プラスチック、金
属等の被印刷体の場合には版材の厚さを比較的薄いもの
にし、一方、段ボールなどの軟らかく表面の粗い被印刷
体には厚い版材が使用される。前記感光性樹脂層の層厚
が0.5mm未満では印刷時に印刷ムラが発生し易く、
6mmを超えても印刷ムラが発生しやすく、レリーフが
つぶれたり、細線が波打つヨタリが起き易くなる。この
感光性樹脂層にはさらに必要に応じて粘着防止層、保護
カバーフィルムを設けるのがよい。これによりレリーフ
露光の際、ネガマスクとの密着性がよくなり、長期保存
時に感光性フレキソ版が変質したり、移動時に傷が発生
するのを未然に防ぐことができる。また前記感光性樹脂
層または粘着防止層にレリーフ露光時にエネルギー線に
よって顕色、あるいは消色化する物質を添加しておくと
レリーフ露光後の検査や現像時に取り扱いが便利であ
る。
【0011】上記透明不溶化層は、バインダー、多官能
アクリレートモノマー、および光重合開始剤を主成分と
して含む樹脂組成物で作成されるが、この樹脂組成物に
は、さらに必要に応じて可塑剤、重合禁止剤等を配合す
ることもできる。前記バインダーとしては、イソプレ
ン、ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル等のホモ
ポリマーまたはこれらの共重合体、透明ポリウレタンゴ
ム、透明ナイロンまたはこれらの混合物を挙げることが
できる。特に、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレ
ン−イソプレン共重合体またはこれらの混合物は弾性、
透明性が優れているところから好適である。さらに多官
能性アクリルモノマーとしては、エチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロー
ルトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。光重合
開始剤としては、前記感光性樹脂層の形成に使用した光
重合開始剤を使用することができる。
【0012】透明不溶化層の層厚は、0.5〜6mm、
好ましくは1〜5mmの範囲で選ばれる。層厚が0.5
mm未満ではダンボール印刷時に印刷ムラが発生し易
く、また6mmを超えると印刷物に汚れが発生し易くな
る。
【0013】支持体としては、版材を支持できる強度を
有し、かつ使用する印刷機に容易に取り付けられるもの
であれば十分であり、例えばポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステルフィルムまたはシート、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムまたは
シート、ナイロンフィルムまたはシート、合成ゴムフィ
ルムまたはシートを挙げることができる。特にポリエチ
レンテレフタレートフィルムまたはシートは、寸法安定
性があり強靭であるので、レリーフパターンの変形が少
なく、取り扱いが容易で好適である。この支持体の厚さ
は特に制限がないが、実用上25〜300μm、好まし
くは50〜150μmの範囲で選ばれる。前記支持体の
透明不溶化層と面する側をブラスト処理等によってマッ
ト化するか、マット化剤を塗布しておくと、透明不溶化
層との接着力が増し有利である。
【0014】上記のとおり本発明の感光性フレキソ版
は、支持体、透明不溶化層、および感光性樹脂層の各層
が透明性の高い樹脂で形成されているところから版全体
の透明性が高く、製版後の位置合わせ等の作業性が良
い。
【0015】本発明の感光性フレキソ版は以下の方法で
製造される。すなわち、まず、支持体上に樹脂組成物を
カーテンフローコーターまたは押出機を用いて流延成形
して樹脂組成物層を形成し、それをエネルギー線または
熱で共重合させて透明不溶化層を作成したのち、更に感
光性樹脂組成物を前記と同様にカーテンフローコータ
ー、または押出機で流延成形するか、あるいはポリエチ
レンフィルム上に形成した感光性樹脂シートを転写法で
透明不溶化層に貼り合わせて製造される。前記流延成形
に当たり貼り合わせ面に予め接着剤または溶剤を適用し
ておくのがよい。特に転写法で感光性樹脂層を形成する
場合には、感光性樹脂シートの貼り合わせ面をバック露
光したのち接着剤または溶剤を適用すると、接着力や再
現性が向上して好適である。さらに、感光性樹脂層の形
成にレリーフパターン形成に必要な面積だけ切り取り、
それを透明不溶化層上に接着する方法を採用すると高価
な感光性樹脂量が少なくてすみ経済的である。
【0016】次に、本発明の感光性フレキソ版を使用す
るフレキソ印刷用版材の製版方法を詳述する。最初に感
光性フレキソ版にネガマスクを介して活性光線を選択的
に照射する。次に、露光部のパターンに沿って縁辺輪郭
部を設けて感光性樹脂層にパターン側の断面が裾広台形
状になるように斜めに切り込みを入れ、その切り込み部
分に従って感光性樹脂層の未露光部分のみを剥離し、そ
れを現像処理したのち、乾燥し必要に応じて後露光を行
ってフレキソ印刷用版材とする。
【0017】上記切り込みにおいて露光部のパターンに
沿って縁辺輪郭部を設け未露光部を少し残し、かつ斜め
に裾広台形状となるように切り込むことにより印刷に適
した安定なレリーフ形状が得られ、耐刷性が向上する。
前記縁辺輪郭部は露光パターンの端から0.5〜10m
mの範囲がよい。これより小さいと現像処理で好ましい
レリーフが得られず、また大きいと、溶解除去する樹脂
量が多くなり好ましくない。 この切り込みで、未露光
部分を剥す際に起こる露光部の剥がれを未然に防ぐこと
ができる。切り込みにはヒートカッター、エアーナイフ
等を用いるのがよい。それで特段の力を必要とせず切り
込みを入れることができ、透明不溶化層を傷付けること
がない。
【0018】本発明で用いる活性光線の光源としては、
例えば高圧及び超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラッ
クライト、カーボンアーク灯、キセノンアーク灯、紫外
線蛍光灯等を挙げることができる。
【0019】また、活性光線を選択的に露光された感光
性フレキソ版の現像処理は、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族系溶剤やトリクロロエタンなどの含ハ
ロゲン化合物に、必要によりパラフィン系溶剤、ナフテ
ン系溶剤、アルコール系溶剤を添加した現像液や、これ
に水、界面活性剤等を加えたエマルション現像液を使用
してブラシ現像、スプレー現像などにより行われる。こ
の現像を切り込まれた部分の未露光部分を剥離したのち
に行うと現像液を疲労させることなく製版でき経済的で
ある。
【0020】
【実施例】
実施例1 メチルエチルケトン150重量部にスチレンーイソプレ
ンブロック共重合体(日本ゼオン社製「クインタック3
430」)100重量部、液状ポリブタジエン(日本曹
達社製「PBー1000」)40重量部、トリエリレン
グリコールトリアクリレート12重量部、ベンゾインメ
チルエーテル0.8重量部を加えて混練し、これをカー
テンフローコーターを用いて、予め接着剤が塗布された
125μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に
乾燥後の膜厚が3mmとなるように流延した。これを乾
燥機中で45℃、15時間乾燥した後、超高圧水銀灯で
5分間露光し175℃のヒーター中で15分間加熱して
透明不溶化層を形成した。
【0021】一方、メチルエチルケトン30重量部、ト
ルエン50重量部、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体(旭化成工業社製「タフプレン」)100重量部、
液状ポリブタジエン(前出)60重量部、トリエチレン
グリコールトリアクリレート15重量部、ジメチルベン
ジルケタール1重量部、ロイコメチレンブルー0.00
2重量部を加えて、これを高粘度用ポンプにて押出機内
で減圧脱溶剤しながらT型ダイスを用い、予め5μmの
ヒドロキシプロピルセルロース層を設けた50μmのポ
リエチレンテレフタレートカバーフィルム上に乾燥後の
膜厚が4mmとなるように流延した。そして20Wケミ
カルランプを用いて感光性樹脂層を1分間予備露光した
後、溶剤としてトリクロロエタンを感光性樹脂層に塗布
し、上記形成した透明不溶化層と貼り合わせ感光性フレ
キソ版を製造した。
【0022】次に、製造した感光性フレキソ版のカバー
フィルムを剥し、真空露光機を用いてネガマスクを密着
させ、超高圧水銀灯で5分間露光した。露光後、ネガマ
スクを剥すと、可視画像が明確に認められた。この可視
画像の縁から5mmの縁辺輪郭部を設けてヒートカッタ
ーを用いて深さ4mmまで切り込みを入れこの切り込み
に沿って未露光部を透明不溶化層より剥離した。露光部
には透明不溶化層との剥がれは見られなかった。
【0023】その後、25℃のトリクロロエタン:イソ
ブタノール=8:2容量比の現像液中で約4分間ブラシ
現像を行った後、60℃で40分乾燥し、ケミカルラン
プを用いて8分間後露光してフレキソ印刷用版材を得
た。得られたフレキソ印刷用版材を印刷機にかけて印刷
を行ったが、フレキソ印刷用版材をマイラーフィルムに
貼り付ける際、容易に位置合わせを行うことができ、版
にゆがみ等も起こらず、版胴に密着させることが容易で
あった。次にこれを用いて印刷作業を行ったところ良好
な印刷物が500万枚以上得られた。この印刷作業を終
えた版を6か月保存して再度印刷に利用したが版に剥が
れ、割れ等は見られず良好な印刷物が得られた。また、
版が透明であるため同様に保存してある何種類もの版の
中から目的の版を見つけ出すのが極めて容易であった。
【0024】本発明の感光性フレキソ版を10か月間放
置したのち製版、印刷作業を行ったが同様に良好な印刷
物が得られた。
【0025】実施例2 スチレン−ブタジエンースチレンブロック共重合体(シ
ェルジャパン社製「カリフレックスTRKX403
P」)100重量部、4,4´ージチオモルホリン(大
内新興化学工業社製「バルノックR」、加硫剤)1重量
部、プロセスオイル(エッソ石油社製「STANOL
LP40」)50重量部、Nーニトロソジフェニルアミ
ン0.5重量部をニーダーにて160℃で混練加硫し2
mmのベアラーを用いてプレス機にて120℃、15分
間プレスし、厚さ2mmの透明シートを得た。これをク
ロロプレンゴム系接着剤が塗布された125μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上にラミネートし透明
不溶化層とした。以下、実施例1と同様にして感光性フ
レキソ版を作成し、これを用いてフレキソ印刷用版材を
製版した。得られたフレキソ印刷用版材を印刷機にかけ
て印刷を行ったが、フレキソ印刷用版材をマイラーフィ
ルムに貼り付ける際、容易に位置合わせを行うことがで
き、版に歪み等も起こらず、版胴に密着させることが容
易であった。次にこれを用いて印刷作業を行ったところ
印刷ムラのない良好な印刷物が500万枚以上得られ
た。この印刷作業を終えた版を6か月保存して再度印刷
に利用したが版に剥がれ、割れ等は見られず良好な印刷
物が得られた。
【0026】実施例3 水添スチレン−ブタジエンースチレンブロック共重合体
(住友化学工業社製「TPEーSB2400」)100
重量部、プロセスオイル(シェル化学社製「シェルフレ
ックス 371JY」)35重量部、ジーtertーブ
チルヒドロキシトルエン0.3重量部を二軸押出機およ
びTダイを使用し厚さ3mmの透明シートを作成し実施
例2同様にして支持体上にラミネートし透明不溶化層と
した。以下、実施例1と同様にして感光性フレキソ版を
作成し、これを用いてフレキソ印刷用版材を製版した。
得られたフレキソ印刷用版材を印刷機にかけて印刷を行
ったが、フレキソ印刷用版材をマイラーフィルムに貼り
付ける際、容易に位置合わせを行うことができ、版に歪
み等も起こらず、版胴に密着させることが容易であっ
た。次にこれを用いて印刷作業を行ったところ印刷ムラ
のない良好な印刷物が500万枚以上得られた。この印
刷作業を終えた版を6か月保存して再度印刷に利用した
が版に剥がれ、割れ等は見られず良好な印刷物が得られ
た。
【0027】実施例4 スチレン−ブタジエンースチレンブロック共重合体(旭
化成工業社製「タフプレンAQ」)100重量部、シェ
ルフレックス 371JY(前出)35重量部、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート4重量部、ジーt
ertーブチルヒドロキシトルエン0.3重量部、ベン
ジルジメチルケタール1重量部をメチルエチルケトン/
トルエン(重量比1:2)150重量部中でよく混練
し、実施例1同様にして支持体上に透明不溶化層を形成
した。以下、実施例1と同様にして感光性フレキソ版を
作成し、これを用いてフレキソ印刷用版材を製版した。
得られたフレキソ印刷用版材を印刷機にかけて印刷を行
ったが、フレキソ印刷用版材をマイラーフィルムに貼り
付ける際、容易に位置合わせを行うことができ、版に歪
み等も起こらず、版胴に密着させることが容易であっ
た。次にこれを用いて印刷作業を行ったところ印刷ムラ
のない良好な印刷物が500万枚以上得られた。この印
刷作業を終えた版を6か月保存して再度印刷に利用した
が版に剥がれ、割れ等は見られず良好な印刷物が得られ
た。
【0028】実施例5 ポリビニルアルコール(ケン化度70%、重合度50
0)100重量部、Nーメチロールアクリルアミドとエ
チレングリコールのビスエーテル60重量部、ポリエチ
レングリコールジアクリレート10重量部、ポリグリセ
リン35重量部、ジメトキシフェニルアセトフェノン2
重量部、メチルヒドロキノン0.05重量部、メタノー
ル50重量部、水150重量部をよく混練し、ホエラー
を用いてポリエチレンテレフタレートフィルム支持体上
に乾燥膜厚が3mmとなるように塗布し、乾燥後、超高
圧水銀灯で5分間露光し175℃のヒーター中で15分
間加熱して透明不溶化層を形成した。また、感光層とし
て予めケミカルランプにて30秒間裏露光を行った厚さ
3mmの東京応化工業社製「ミラロンB300」を実施
例1と同様にして貼り合わせ感光性フレキソ版を作成し
た。この感光性フレキソ版に真空露光機を用いてネガマ
スクを密着させ、超高圧水銀灯で4分間露光した後、3
5℃の温水中で3分間ブラシ現像を行い、80℃で15
分間乾燥させ、さらにケミカルランプにて4分間全面露
光を行いフレキソ印刷用版材を製版した。得られたフレ
キソ印刷用版材を印刷機にかけて印刷を行ったが、フレ
キソ印刷用版材をマイラーフィルムに貼り付ける際、容
易に位置合わせを行うことができ、版に歪み等も起こら
ず、版胴に密着させることが容易であった。次にこれを
用いてタオル生地に印刷を施したところ鮮明な印刷物が
300万枚以上得られた。この印刷作業を終えた版を6
か月保存して再度印刷に利用したが版に剥がれ、割れ等
は見られず良好な印刷物が得られた。
【0029】比較例1 メチルエチルケトン30重量部、トルエン50重量部、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(旭化成工業社
製「タフプレン」)100重量部、トリエチレングリコ
ールトリアクリレート15重量部、ジメチルベンジルケ
タール1重量部、ロイコメチレンブルー0.002重量
部を加えて、これを高粘度用ポンプにて押出機内で減圧
脱溶剤しながらT型ダイスを用い、予め5μmのヒドロ
キシプロピルセルロース層を設けた50μmのポリエチ
レンテレフタレートカバーフィルム上に乾燥後の膜厚が
4mmとなるように流延した。そして20Wケミカルラ
ンプを用いて感光性樹脂層を1分間予備露光した後、ク
ロロプレン系接着剤(昭和高分子社製「ビニロール12
11」)を塗布して厚さ3mmのゴム板材(昭和ゴム社
製「布人天然ゴム」)と貼り合わせた。次に、製造した
感光性フレキソ版のカバーフィルムを剥し、真空露光機
を用いてネガマスクを密着させ、超高圧水銀灯で5分間
露光した。露光部の縁から5mmの縁辺輪郭部を設けて
ヒートカッターを用いて深さ4mmまで切り込を入れ、
この切り込みに沿って未露光部を透明不溶化層より剥離
したがゴム材に歪みが発生した。その後、25℃のトリ
クロロエタン:イソブタノール=8:2容量比の現像液
中で約4分間ブラシ現像を行った後、60℃で40分間
乾燥し、ケミカルランプを用いて8分間後露光してフレ
キソ印刷用版材を得た。得られたフレキソ印刷用版材を
印刷機にかけて印刷を行ったが、フレキソ印刷用版材を
マイラーフィルムに貼り付ける際にゴム材が不透明であ
り、柔軟性を有するため、位置合わせにかなりの困難を
要し、フレキソ印刷用版材の膜厚を一定に保つことがで
きず、部分的にゆがみが発生してしまった。次にこれを
用いて印刷作業を行ったところ部分的に印刷ムラが現れ
てしまった。この印刷作業を終えた版を3か月保存した
ところ、版にソリが発生し、再度使用することが困難で
あった。
【0030】比較例2 メチルエチルケトン30重量部、トルエン50重量部、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(旭化成工業社
製「タフプレン」)100重量部、トリエチレングリコ
ールトリアクリレート15重量部、ジメチルベンジルケ
タール1重量部、ロイコメチレンブルー0.002重量
部を加えて、これを高粘度用ポンプにて押出機内で減圧
脱溶剤しながらT型ダイスを用い、予め5μmのヒドロ
キシプロピルセルロース層を設けた50μmのポリエチ
レンテレフタレートカバーフィルム上に乾燥後の膜厚が
4mmとなるように流延した。そしてクロロプレンゴム
系接着剤(前出)が塗布された125μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを貼り合わせて感光性フレキ
ソ版を作成した。次に、製造した感光性フレキソ版のカ
バーフィルムを剥し、真空露光機を用いてネガマスクを
密着させ、超高圧水銀灯で5分間露光した。露光部の縁
から5mmの縁辺輪郭部を設けてヒートカッターを用い
て深さ7mmまで切り込を入れ、この切り込みに沿って
未露光部を透明不溶化層より剥離したが露光部の一部に
支持体と剥がれてしまった部分がみられた。その後、2
5℃のトリクロロエタン:イソブタノール=8:2容量
比の現像液中で約4分間ブラシ現像を行った後、60℃
で40分間乾燥し、ケミカルランプを用いて8分間後露
光してフレキソ印刷用版材を得た。得られたフレキソ印
刷用版材を印刷機にかけて印刷を行ったが、レリーフの
再現性が悪く、部分的に文字や図柄に印刷ムラがみられ
た。
【0031】
【発明の効果】本発明の感光性フレキソ版は、透明性の
高い樹脂層からなり軽量で、かつ製版後のマイラーフィ
ルムへの位置合わせ作業や印刷機への取り付け作業が容
易である上、画像形成層が感光性樹脂層からなるため高
精細パターンを形成することが可能である。この感光性
フレキソ版は支持体の上に透明不溶化層を介して感光性
層を積層するという簡便な方法で、しかも高価な感光性
層の層厚を薄くできコスト的にも有利である。
【0032】上記感光性フレキソ版を使用して製版した
フレキソ印刷用版材は、露光パターンの端に縁辺輪郭部
が設けられ未露光部が少し残り、パターン形状は裾広台
形状と安定なレリーフ形状であり耐刷性がよく、溶解除
去する未露光部分も少ないところから現像液の疲労も少
なく、高い印刷精度を発揮できるフレキソ印刷用版材で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/11 503 7/38 511 // B32B 27/00 B 8413−4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体、弾性を有し現像液に対して不溶な
    透明不溶化層、および感光性樹脂層をこの順次で積層し
    てなる感光性フレキソ版。
  2. 【請求項2】透明不溶化層がバインダー、多官能性アク
    リルモノマー、および光重合開始剤を含有する組成物で
    形成されることを特徴とする請求項1記載の感光性フレ
    キソ版。
  3. 【請求項3】バインダーがスチレン−ブタジエン共重合
    体およびスチレン−イソプレン共重合体から選ばれた少
    なくとも一種であることを特徴とする請求項2記載の感
    光性フレキソ版。
  4. 【請求項4】支持体上に透明不溶化層を形成し、次いで
    その上に感光性樹脂層を積層することを特徴とする感光
    性フレキソ版の製造方法。
  5. 【請求項5】感光性樹脂層の積層を感光性樹脂組成物の
    流延成形で行うことを特徴とする請求項4記載の感光性
    フレキソ版の製造方法。
  6. 【請求項6】感光性樹脂層の積層を保護シート上に形成
    した感光性樹脂シートの転写で行うことを特徴とする請
    求項4記載の感光性フレキソ版の製造方法。
  7. 【請求項7】感光性フレキソ版に活性光線を選択的に露
    光したのち、露光部のパターンに沿って縁辺輪郭部を設
    けて感光性樹脂層に切り込みを入れ、次いでその切り込
    み部分に従って未露光部分のみを透明不溶化層から剥離
    したのち現像処理を行うことを特徴とするフレキソ印刷
    用版材の製版方法。
  8. 【請求項8】感光性樹脂層の切り込みをヒートカッター
    またはエアーナイフで行うことを特徴とする請求項7記
    載のフレキソ印刷用版材の製版方法。
JP12962194A 1994-05-19 1994-05-19 感光性フレキソ版、その製造方法およびフレキソ印刷用版材の製版方法 Pending JPH07319150A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113515013A (zh) * 2021-07-01 2021-10-19 南京人文印务有限公司 基于烤版机的高效固定装置

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