JPH0731907Y2 - 溶接機の二次導体冷却装置 - Google Patents
溶接機の二次導体冷却装置Info
- Publication number
- JPH0731907Y2 JPH0731907Y2 JP9035192U JP9035192U JPH0731907Y2 JP H0731907 Y2 JPH0731907 Y2 JP H0731907Y2 JP 9035192 U JP9035192 U JP 9035192U JP 9035192 U JP9035192 U JP 9035192U JP H0731907 Y2 JPH0731907 Y2 JP H0731907Y2
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- JP
- Japan
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- cooling tube
- secondary conductor
- fixing plate
- cooling
- gun arm
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,溶接機の冷却チュ−ブ
をクランプ式に固定する装置に関する。
をクランプ式に固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は,抵抗溶接機の二次導体,とくに
スポット溶接ガンのガンア−ム等の二次導体を冷却する
場合,水冷チュ−ブをガンア−ムの側面に沿って配置
し,水冷チュ−ブの上から固定板でボルト締めして固定
するか,また水冷チュ−ブを直接ガンア−ムに溶接して
いた。
スポット溶接ガンのガンア−ム等の二次導体を冷却する
場合,水冷チュ−ブをガンア−ムの側面に沿って配置
し,水冷チュ−ブの上から固定板でボルト締めして固定
するか,また水冷チュ−ブを直接ガンア−ムに溶接して
いた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のこの種のスポッ
ト溶接ガンは,ロボットが操作したり,人間が操作する
と,誤動作によりガンア−ムを誤って治具やワ−ク等に
接触して水冷チュ−ブを破損する場合がしばしばある。
ト溶接ガンは,ロボットが操作したり,人間が操作する
と,誤動作によりガンア−ムを誤って治具やワ−ク等に
接触して水冷チュ−ブを破損する場合がしばしばある。
【0004】すなわち,従来の一方のものは,ガンア−
ムの側面に固定板を締付けて固定するため,冷却チュ−
ブが丸出しでぶつかり易い。また美観を損ねる。他方,
溶接によるものは製作に技能を有し,とくにアルミ製の
ガンア−ムと銅製の水冷チュ−ブとの溶接は冷却チュ−
ブを特殊な二重管方式にするため,製作工数がかかりコ
スト高になる。また,冷却チュ−ブの破損事故は装置全
体が致命的となる。
ムの側面に固定板を締付けて固定するため,冷却チュ−
ブが丸出しでぶつかり易い。また美観を損ねる。他方,
溶接によるものは製作に技能を有し,とくにアルミ製の
ガンア−ムと銅製の水冷チュ−ブとの溶接は冷却チュ−
ブを特殊な二重管方式にするため,製作工数がかかりコ
スト高になる。また,冷却チュ−ブの破損事故は装置全
体が致命的となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで,上記の問題を解
決するために,本考案は溶接機の二次導体の形状に沿っ
て配置した冷却チュ−ブを,締付け手段を有する固定板
により加圧,密着した溶接機であって,前記固定板は,
前記締付け手段の押圧力が二次導体に対し二方向に分力
として働くクサビ状の加圧面を以て冷却チュ−ブを加
圧,密着する。さらに,密着性を高めるためるための手
段として,冷却チュ−ブ及び/又は二次導体の表面にメ
ッキ層を施すことも可能である。
決するために,本考案は溶接機の二次導体の形状に沿っ
て配置した冷却チュ−ブを,締付け手段を有する固定板
により加圧,密着した溶接機であって,前記固定板は,
前記締付け手段の押圧力が二次導体に対し二方向に分力
として働くクサビ状の加圧面を以て冷却チュ−ブを加
圧,密着する。さらに,密着性を高めるためるための手
段として,冷却チュ−ブ及び/又は二次導体の表面にメ
ッキ層を施すことも可能である。
【0006】
【作 用】そして,本考案では,前記固定板の加圧面を
クサビ状に形成し,前記冷却チュ−ブが前記固定板の締
付け力により二次導体側に二方向に押圧力を受けて加
圧,密着するから,安定した固定が可能である。さらに
クランプ方式であるから冷却チュ−ブの取付け取り外し
が容易になり,押付け量により冷却チュ−ブを変形させ
れば,二次導体への接触面積が増加し熱伝導率を良くす
ることができる。また固定板の表面を増すことにより空
冷効果を上げることができるなど,耐久性の向上に資す
ると共に,冷却手段の設置場所も特定されず,しかも保
全が容易になり,コトス低減を実現する。
クサビ状に形成し,前記冷却チュ−ブが前記固定板の締
付け力により二次導体側に二方向に押圧力を受けて加
圧,密着するから,安定した固定が可能である。さらに
クランプ方式であるから冷却チュ−ブの取付け取り外し
が容易になり,押付け量により冷却チュ−ブを変形させ
れば,二次導体への接触面積が増加し熱伝導率を良くす
ることができる。また固定板の表面を増すことにより空
冷効果を上げることができるなど,耐久性の向上に資す
ると共に,冷却手段の設置場所も特定されず,しかも保
全が容易になり,コトス低減を実現する。
【0007】
【実施例】図1は,本考案をCタイプスポット溶接ガン
のガンア−ムに使用した場合の実施例を示す側面図であ
る。図2は,図1の矢視断面を拡大した図面である。
のガンア−ムに使用した場合の実施例を示す側面図であ
る。図2は,図1の矢視断面を拡大した図面である。
【0008】1はガンア−ム本体である。この場合,ガ
ンア−ムはアルミニュ−ム及びアルミニュ−ム合金等の
軽金属材料からなり,断面中空部を有する矩形体のもの
である。すなわち,図2の断面図からわかるように,こ
のガンア−ムの基本形態は長手方向に垂直に面したC形
に加工された二枚の側面板2及び側面板3を有し,この
側面板2及び側面板3の下端部に,ほゞ直角に交わる底
板4を溶接し,側面板2と側面板3との中間又は上方部
位には側面板とほゞ直角に交わる隔壁板5を上記底板4
と平行に溶接したものである。
ンア−ムはアルミニュ−ム及びアルミニュ−ム合金等の
軽金属材料からなり,断面中空部を有する矩形体のもの
である。すなわち,図2の断面図からわかるように,こ
のガンア−ムの基本形態は長手方向に垂直に面したC形
に加工された二枚の側面板2及び側面板3を有し,この
側面板2及び側面板3の下端部に,ほゞ直角に交わる底
板4を溶接し,側面板2と側面板3との中間又は上方部
位には側面板とほゞ直角に交わる隔壁板5を上記底板4
と平行に溶接したものである。
【0009】6は冷却チュ−ブで,銅パイプからなり,
これにより冷却液の復路を形成し,ガンア−ム及び電極
部を冷却する。この冷却チュ−ブ6は隔壁板5と側面板
2及び側面板3との両隅部に配置されるか,隔壁板の上
面に配置される。
これにより冷却液の復路を形成し,ガンア−ム及び電極
部を冷却する。この冷却チュ−ブ6は隔壁板5と側面板
2及び側面板3との両隅部に配置されるか,隔壁板の上
面に配置される。
【0010】7は冷却チュ−ブ6をガンア−ム1に固定
する固定板である。この固定板7は冷却チュ−ブ6の長
手方向に間歇的に複数配置された駒形のもので,これに
は隔壁板5に適間隔を以て明けられたネジ孔8に,固定
板のボルト9による締めつける手段を有する。また,そ
の固定板7の両側には下側に末広がりに勾配した加圧面
10を有し,この加圧面は固定板7を隔壁側に締めつけ
ると,その押圧力の分力が側面板と隔壁板との二方向に
働く,クサビ作用により冷却チュ−ブを相手面に確実に
密着,固定する。
する固定板である。この固定板7は冷却チュ−ブ6の長
手方向に間歇的に複数配置された駒形のもので,これに
は隔壁板5に適間隔を以て明けられたネジ孔8に,固定
板のボルト9による締めつける手段を有する。また,そ
の固定板7の両側には下側に末広がりに勾配した加圧面
10を有し,この加圧面は固定板7を隔壁側に締めつけ
ると,その押圧力の分力が側面板と隔壁板との二方向に
働く,クサビ作用により冷却チュ−ブを相手面に確実に
密着,固定する。
【0011】図3は本考案の他の実施例で,冷却チュ−
ブ6を固定板7の締付け量を増すことによりチュ−ブ外
形を変形させてガンア−ムの当たり面を大きくし,冷却
効果を高めることもできる。
ブ6を固定板7の締付け量を増すことによりチュ−ブ外
形を変形させてガンア−ムの当たり面を大きくし,冷却
効果を高めることもできる。
【0012】図4は本考案のもう一つの実施例であっ
て,固定板7の冷却チュ−ブを固定する位置に受容溝1
1を設け,その溝内で冷却チュ−ブ6を固着する。この
場合,受容溝の一側面にクサビ状の加圧面10を設け二
方向に押圧力を掛けてクランプしても同様の作用を得ら
れることになる。
て,固定板7の冷却チュ−ブを固定する位置に受容溝1
1を設け,その溝内で冷却チュ−ブ6を固着する。この
場合,受容溝の一側面にクサビ状の加圧面10を設け二
方向に押圧力を掛けてクランプしても同様の作用を得ら
れることになる。
【0013】なお,冷却チュ−ブ6の当たり面の凹凸の
密着性を良くして冷却効果を高めるために,軟質で粒子
の小さい材質のメッキ層(例えば,亜鉛メッキ,アルミ
ニュ−ム,銀など)を表面に施すことで,さらに冷却効
果を高めることができる。
密着性を良くして冷却効果を高めるために,軟質で粒子
の小さい材質のメッキ層(例えば,亜鉛メッキ,アルミ
ニュ−ム,銀など)を表面に施すことで,さらに冷却効
果を高めることができる。
【0014】
【考案の効果】以上で説明したように,前記固定板の加
圧面をクサビ状に形成し,前記冷却チュ−ブが前記固定
板の締付け力によりガンア−ム側に二方向に押圧力を受
けて加圧,密着するから,安定した固定が得られる。さ
らにクランプ方式であるから冷却チュ−ブの取付け取り
外しが容易になり,従来のように誤動作によりガンア−
ムを治具等にぶつけ冷却チュ−ブを破損してもガン全体
が致命的とならず,冷却チュ−ブのみ直ちに修復対応で
きる。また,押付け量により冷却チュ−ブを変形すれ
ば,ガンア−ムへの接触面積を増加し熱伝導率を良くす
ることもできる。また固定板の表面を増すことにより空
冷効果を上げることができる。
圧面をクサビ状に形成し,前記冷却チュ−ブが前記固定
板の締付け力によりガンア−ム側に二方向に押圧力を受
けて加圧,密着するから,安定した固定が得られる。さ
らにクランプ方式であるから冷却チュ−ブの取付け取り
外しが容易になり,従来のように誤動作によりガンア−
ムを治具等にぶつけ冷却チュ−ブを破損してもガン全体
が致命的とならず,冷却チュ−ブのみ直ちに修復対応で
きる。また,押付け量により冷却チュ−ブを変形すれ
ば,ガンア−ムへの接触面積を増加し熱伝導率を良くす
ることもできる。また固定板の表面を増すことにより空
冷効果を上げることができる。
【0015】冷却チュ−ブ又は二次導体等の表面にメッ
キ層を形成することで冷却チュ−ブの当たり面の凹凸の
密着性を良くして冷却効果をより一層高められるなど,
ガンア−ムの耐久性向上に資すると共に,冷却経路が簡
単になり,保全性が良くなり,ガンア−ムのコストを大
幅に低減することができる。
キ層を形成することで冷却チュ−ブの当たり面の凹凸の
密着性を良くして冷却効果をより一層高められるなど,
ガンア−ムの耐久性向上に資すると共に,冷却経路が簡
単になり,保全性が良くなり,ガンア−ムのコストを大
幅に低減することができる。
【図1】本考案の一実施例を示すCタイプスポット溶接
ガンのガンア−ムの破砕断面を含む側面図である。
ガンのガンア−ムの破砕断面を含む側面図である。
【図2】図1のA−A矢視図を拡大した断面図である。
【図3】本考案の他のクランプ方式による実施例を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図4】本考案の他のクランプ方式による実施例を示し
た断面図である。
た断面図である。
1 二次導体(ガンア−ム) 2 側面板 3 側面板 4 底板 5 隔壁板 6 冷却チュ−ブ 7 固定板 8 ネジ孔 9 締付け手段(ボルト) 10 加圧面 11 受容溝
Claims (2)
- 【請求項1】 溶接機の二次導体の形状に沿って配置し
た冷却チュ−ブを,締付け手段を有する固定板により加
圧,密着した溶接機であって,前記固定板は,前記締付
け手段の押圧力が二次導体に対し二方向に分力として働
くクサビ状の加圧面を以て冷却チュ−ブを加圧,密着す
る溶接機の二次導体冷却装置。 - 【請求項2】 前記冷却チュ−ブ及び/又は二次導体に
表面処理又は熱伝導性被覆を施す請求項1に記載の二次
導体冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9035192U JPH0731907Y2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 溶接機の二次導体冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9035192U JPH0731907Y2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 溶接機の二次導体冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648978U JPH0648978U (ja) | 1994-07-05 |
JPH0731907Y2 true JPH0731907Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=13996120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9035192U Expired - Lifetime JPH0731907Y2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 溶接機の二次導体冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731907Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP9035192U patent/JPH0731907Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0648978U (ja) | 1994-07-05 |
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