JPH0670433A - 導体接続装置 - Google Patents

導体接続装置

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Publication number
JPH0670433A
JPH0670433A JP24132792A JP24132792A JPH0670433A JP H0670433 A JPH0670433 A JP H0670433A JP 24132792 A JP24132792 A JP 24132792A JP 24132792 A JP24132792 A JP 24132792A JP H0670433 A JPH0670433 A JP H0670433A
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JP
Japan
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conductor connecting
conductor
connecting device
conductors
conductive metal
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Application number
JP24132792A
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English (en)
Inventor
Takao Iketani
隆夫 池谷
Hiroshi Morita
浩 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI DENKI KK
Asahi Electronics Co Ltd
Original Assignee
ASAHI DENKI KK
Asahi Electronics Co Ltd
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Publication date
Application filed by ASAHI DENKI KK, Asahi Electronics Co Ltd filed Critical ASAHI DENKI KK
Priority to JP24132792A priority Critical patent/JPH0670433A/ja
Publication of JPH0670433A publication Critical patent/JPH0670433A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同じ幅で、厚みを有する帯状の2以上の導体
が重ねられて電気的接続がなされる導体接続部を、取り
外して接触面を研磨する等の必要なしに、電気的接続を
改善して接触抵抗を小さなものとする。 【構成】 厚み方向に跨がって幅方向の両側から導体接
続部10を挟んで導電性当金11,11を配置する。こ
の導電性当金11,11の導体接続部10に当接する面
には、断面三角形の突条12,12…が形成され、ボル
ト13,14で導電性当金11,11を導体接続部10
に締め付けると、突条12,12…が導体接続部10に
くい込みまたは塑性変形して強く圧接され、導体接続部
10の重ねられた導体間に導体の幅方向側面と導電性当
金11,11を経由するバイパス回路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送電線路の引留クラン
プ等の導体接続部の電気的接続を、簡単な取り付け作業
によって改善できるようにした導体接続装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明の導体接続装置が適用される一例
としての引留クランプを図13に示す。図13は、引留
クランプの外観図である。図13において、本線1は引
留クランプ2のクランプ本体3に圧着により接続され、
ジャンパ線4はジャンパソケット5に圧着により接続さ
れる。クランプ本体3には本体羽子板6が設けられ、こ
の本体羽子板6を挟み込むようにジャンパソケット5に
一対のジャンパソケット羽子板7,7が設けられる。本
体羽子板6とジャンパソケット羽子板7,7は、同じ幅
で厚みを有する帯状のものである。そして、本体羽子板
6が一対のジャンパソケット羽子板7,7間に重なるよ
うに挿入され、これらが厚み方向に貫通するボルト8,
8により締め付けられる。本体羽子板6とジャンパソケ
ット羽子板7,7との接触面により、クランプ本体3と
ジャンパソケット5が電気的接続される。
【0003】かかる構造にあっては、本体羽子板6とジ
ャンパソケット羽子板7,7の接触面で、ボルト8,8
の頭部直下においては高い締め付け圧力が得られるが、
頭部から離れるに従い、締め付け圧力が低下する。ま
た、クランプ本体3およびジャンパソケット5は、一般
的に高純度のアルミニウムが使用され、クリープ現象に
より塑性変形を生じ易く、ボルト8,8による締め付け
圧力の低下をもたらす。そして、この本体羽子板6とジ
ャンパソケット羽子板7,7との接触面における締め付
け圧力の低下により、接触面の隙間に雨水が侵入して腐
触を生じさせることがある。導体素材がアルミニウムで
あれば、この腐触により不良導体の水酸化アルミニウム
を生じさせて、電気的導通を阻害するのみならず、水酸
化アルミニウムへの変化による体積膨張で接触面の隙間
を拡大するよう作用する。
【0004】これらの結果、クランプ本体3とジャンパ
ソケット5の2つの導体間の十分な電気的接続が失なわ
れ接触抵抗が上昇する虞があり、腐触の激しい海岸地域
にあっては2〜3年毎に改修作業を行なう必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの導体接続部の
改修は、ボルト8,8を緩めて取り外し、本体羽子板6
とジャンパソケット羽子板7,7の接触面を磨き直せば
良い。しかしながら、引留クランプ2は鉄塔等の高所に
配設されるものであり、いわゆる宙乗り等の高所不安定
な場所での作業は危険であるとともに、作業が能率的に
行ない得ない。また、腐触による水酸化アルミニウムの
発生で、本体羽子板6とジャンパソケット羽子板7,7
の接触面が一体化され、さらに腐触により小さくなった
導通接触面に高密度の電流が流れることで接触面が発熱
溶融し、またはアーク等の発生により融着することがあ
る。このために、本体羽子板6をジャンパソケット羽子
板7,7から取り外すことができない場合もある。
【0006】そこで、本体羽子板6とジャンパソケット
羽子板7,7を取り外すことなしに、両導体の電気的接
続を十分に確保でき、しかも簡単な作業で導体接続部に
付設できる装置が望ましい。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みて発明された
もので、導体接続部を取り外すことなしに、簡単に両導
体の電気的接続が確保できるようにした導体接続装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の導体接続装置は、同じ幅で、厚みを有す
る帯状の2以上の導体を重ね、これらの重ねられた導体
を貫通するボルトで締め付けて前記導体間を電気的に接
続する導体接続部に付設する導体接続装置であって、厚
み方向に跨がって幅方向の両側から前記重ねられた導体
を挟んで配置される導電性当金と、これらの導電性当金
を前記重ねられた導体に締め付ける締め付け手段と、を
備え、前記導体の幅方向側面と前記導電性当金を経路と
するバイパス回路を形成するように構成されている。
【0009】さらに、前記導電性当金の前記重ねられた
各導体にそれぞれ当接する面に、締め付けにより前記導
体にくい込みまたは塑性変形する突起を設けて構成して
も良い。
【0010】
【作 用】厚み方向に跨がって幅方向の両側に配置され
る導電性当金が、重ねられた導体に締め付けられること
により、導体の幅方向側面に導電性当金が強く当接され
て、導体の幅方向側面と導電性当金を経路とするバイパ
ス回路が導体間に形成され、電気的接続の改善がなされ
る。
【0011】さらに、導電性当金に突起を設けるなら
ば、導電性当金の締め付けにより、導電性当金の突起が
導体にくい込みまたは塑性変形して導体と確実な電気的
接続がなされる。そこで、重ねられた導体間に導電性当
金を経路とするバイパス回路が確実に形成され、導体間
の電気的接続がより一層改善される。しかも、突起がく
い込みまたは塑性変形されることで、導体の重なりが幅
方向に僅かにずれていてもそのずれが吸収されて、導体
と導電性当金の電気的接続を確実になし得る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図3
を参照して説明する。図1は、本発明の導体接続装置の
第1の実施例を導体接続部に付設した状態の正面図であ
り、図2は、図1のA矢視図であり、図3は、図1にお
いて導体の重なりが幅方向に大きくずれている場合のバ
イパス回路の形成を示す図である。
【0013】図1および図2において、引留クランプの
本体羽子板6がジャンパソケット羽子板7,7に挟まれ
るように重ねられ、ボルト8により締め付けられて導体
接続部10の一例が構成されている。ここで、重ねられ
る導体としての本体羽子板6とジャンパソケット羽子板
7,7は、ほぼ同じ幅で、しかも適宜な厚さを有する帯
状である。このような導体接続部10に対して、重ねら
れた導体の厚さ方向に跨がって、幅方向の両側に硬度の
高いアルミ合金等からなる導電性当金11,11が配置
される。この導電性当金11,11は、厚み方向の一端
でU字状に連接されて一体的に形成されている。なお、
U字状に代えてコ字状等であっても良く、またU字状部
またはコ字状部を導体に当接する部分より薄くして曲げ
易いようにしても良い。そして、導電性当金11,11
の本体羽子板6およびジャンパソケット羽子板7,7に
当接する面には、突起としての断面三角形の平行な多数
の突条12,12…が刻設され、その表面に耐熱グリー
スやコンパウンド等のグリースが塗付される。さらに、
導電性当金11,11を貫通して、導体接続部10を挟
んで重ねられた導体の厚さ方向の両側に、締め付け手段
としてのボルト13,14が設けられる。U字状に連接
した側のボルト13は、一端に頭部を有するボルトに軸
力規制締付具としての軸力管理ナット15が螺合される
(軸力規制締付具については、特公平4−20090号
にその一例が示される。)。このボルト13の頭部の一
部は、導電性当金11に浅く穿設された有底の角孔17
に挿入されて回り止めがなされる。また、遊端側のボル
ト14は、一端部で一方の導電性当金11の端部にボル
トヒンジピン16により揺動自在に連結され、他端部が
他方の導電性当金11の端部に切り込まれた溝17に挿
脱自在に構成される。この揺動自在に連結されたボルト
14にも軸力規制締付具としての軸力管理ナット15が
螺合される。なお、導体の幅は、重ねられて幅方向側面
が実質的にほぼ揃うように同じであれば良く、厳密に同
寸法でなくても良い。そして、導体の厚さは、導電性当
金11,11が充分に当接し得るだけの寸法があれば良
い。
【0014】かかる構成において、予め地上において、
導電性当金11,11にボルト13を貫通させるととも
に軸力管理ナット15を緩く螺合させ、またボルト14
を溝17から抜き出して軸力管理ナット15を緩く螺合
させて作業準備を行なう。そして、高所に持ち上げ、引
留クランプ等の導体接続部10に対して導電性当金1
1,11が厚み方向に跨ぐようにして配設し、さらにボ
ルト14を揺動して溝17に挿入し、ボルト13,14
に軸力管理ナット15,15をそれぞれ強く螺合させ
る。ここで軸力管理ナット15,15は軸力規制締付具
としての作用により所定の軸力で締め付けられる。
【0015】すると、突条12,12…が本体羽子板6
とジャンパソケット羽子板7,7にくい込みまたは塑性
変形を生じ、導電性当金11,11とこれらの導体が圧
接されて電気的接続が確保され、図1の矢印Iのごとく
本体羽子板6とジャンパソケット羽子板7,7の間に導
電性当金11,11を経由したバイパス回路が形成さ
れ、導体間の電気的接続が改善される。ここで、導体の
幅方向側面に絶縁性皮膜が形成されていても、突条1
2,12…のくい込みにより皮膜が破壊される。また、
突条12,12…の表面に塗付したグリースによって、
突条12,12…が導体にくい込む際の摩擦が少なくな
るとともに、電気的接続状態が安定に維持され、しかも
防錆効果が得られる。そして、本体羽子板6とジャンパ
ソケット羽子板7,7の重なりが幅方向に僅かにずれて
いるとしても、突条12,12…のくい込みまたは塑性
変形によりそのずれが吸収されて確実にバイパス回路を
形成できる。しかも、本発明の導体接続装置は、その部
材が全て地上で予め一体的に組み込むことができ、いわ
ゆる宙乗りでの作業は予め緩く螺合された軸力管理ナッ
ト15,15を強く締め付ければ良く、部品を落下させ
る虞がなく、作業を簡単かつ迅速になし得る。
【0016】ところで、本体羽子板6とジャンパソケッ
ト羽子板7,7の重なりが幅方向に大きくずれているこ
ともあり得る。かかる場合には、図3の矢印I′のごと
く導電性当金11,11のU字状の連結部を経由したバ
イパス回路が形成され、導体間の電気的接続が改善され
る。
【0017】次に、本発明の第2の実施例を図4を参照
して説明する。図4は、本発明の導体接続装置の第2の
実施例を導体接続部に付設した状態の正面図である。図
4において、図1乃至図3と同一部材には同一符号を付
けて重複する説明を省略する。
【0018】図4に示す第2の実施例において、第1の
実施例と相違するところは、以下のとおりである。ま
ず、導電性当金11,11の突条12,12…が設けら
れた面と反対側の面に、アルミ合金や鋼等からなる補強
金具18,18が配設される。この補強金具18,18
と導電性当金11,11は、アリ状突起とアリ溝等の嵌
合構造やカシメや融着や溶着および接着等で適宜に固定
される。そして、導電性当金11,11がU字状に連接
された側のボルト13は、補強金具18,18と導電性
当金11,11を貫通して配設される。また、遊端側の
ボルト14は、一端部で一方の補強金具18の端部にボ
ルトヒンジピン16により揺動自在に連接され、他端部
が他方の補強金具18の端部に切り込まれた溝に挿脱自
在に構成される。
【0019】かかる構成にあっては、補強金具18,1
8の機械的強度を用いることで、導電性当金11,11
自体に機械的強度がなくても強い締め付けが可能であ
る。しかも、導電性当金11,11が比較的に柔らかく
ても良く、それだけU字状の連結部で曲げ易い。また、
U字状の連結部を経由するバイパス回路も形成し得る。
【0020】また、本発明の第3の実施例を図5および
図6を参照して説明する。図5は、本発明の導体接続装
置の第3の実施例を導体接続部に付設した状態の正面図
であり、図6は、図5のB矢視図である。図5および図
6において、図1乃至図4と同一部材には同一符号を付
けて重複する説明を省略する。
【0021】図5および図6において、導電性当金2
1,21は、導体接続部10の重ねられた導体の厚み方
向に跨がるだけの長さであり、その導体と当接する面に
突条12,12…が形成される。そして、これらの導電
性当金21,21が、突条12,12…が形成された面
と反対側の面で、重ねられた導体の厚み方向に長いアル
ミ合金や鋼等からなる支持金具22,22に埋め込み固
定される。この固定は嵌合構造やカシメや融着や溶着お
よび接着等のいかなる固定方法であっても良い。さら
に、この支持金具22,22の一端はU字状に連接さ
れ、しかも支持金具ヒンジピン23により遊端側が導体
の幅方向に揺動自在に連結される。そして、支持金具2
2,22の遊端側に締め付け手段としての1本のボルト
24が貫通して配設される。このボルト24は、一方の
支持金具22に埋め込み固定されたナット25に軸力規
制締付具としての軸力管理ボルト26が螺合される。な
お、軸力管理ボルト26は、支持金具22に貫通した状
態でOリング27が嵌着されて抜けが阻止される。
【0022】かかる構成にあっても、導体接続部10の
導体を、導電性当金21,21で厚み方向に跨ぐように
本発明の導体接続装置を配置し、軸力管理ボルト26を
強く締め付けることで、導電性当金21,21の突条1
2,12…が導体接続部10の導体にそれぞれくい込み
または塑性変形して導電性当金21,21を経由したバ
イパス回路が形成される。
【0023】さらに、本発明の第4の実施例を図7乃至
図9を参照して説明する。図7は、本発明の導体接続装
置の第4の実施例を導体接続部に付設した状態の正面図
であり、図8は、図7の導電性当金の平面図であり、図
9は、図8のC−C矢視断面拡大図である。図7乃至図
9において、図1乃至図6と同一部材には同一符号を付
けて重複する説明を省略する。
【0024】図7乃至図9において、導電性当金31,
31には、図9で示すごとく、断面台形の突条32,3
2…が、重ねられた導体の厚み方向に多数形成されてい
る。そして、導電性当金31,31が固定される支持金
具33,33は、一端でU字状に連接され、しかも支持
金具ヒンジピン23と一方の支持金具33に穿設された
長孔34とにより、揺動自在であるとともに導体接続部
10の導体の幅方向に間隔を変更できるように構成され
ている。また、支持金具33,33には、導体接続部1
0を挟んで厚み方向の両側で、一方の支持金具33自体
に刻設されたねじ穴35,35に軸力管理ボルト26,
26が螺合される。図7では、マウンドを形成してねじ
穴35,35を刻設したが、マウンドを形成せずに、支
持金具33,33に直接にねじ穴35,35を刻設して
も良い。
【0025】かかる構成にあっては、2本の軸力管理ボ
ルト26,26を強く締め付けることで、断面台形の突
条32,32…が導体接続部10の重ねられた導体に強
くくい込みまたは塑性変形して、導電性当金31,31
が導体に圧接されてバイパス回路が形成される。しか
も、支持金具33,33は導体の幅方向に間隔を変更で
きるので、導体接続部10の幅方向の寸法が相違しまた
はずれていても十分に適応することが可能である。
【0026】そしてさらに、本発明の第5の実施例を図
10乃至図12を参照して説明する。図10は、本発明
の導体接続装置の第5の実施例を導体接続部に付設した
状態の正面図であり、図11は、図10のD矢視図であ
り、図12は、図10のE−E矢視断面拡大図である。
図10乃至図12において、図1乃至図9と同一部材に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0027】第5の実施例において、第3の実施例と相
違するところは、以下のところである。まず、導電性当
金41,41の突条12,12…が形成された側と反対
側の面、すなわち支持金具42,42に当接する面が、
導体の幅方向に凸状の断面円弧状で円柱状の曲面に形成
され、この円弧状の面に導体の厚み方向にアリ状突起4
3が設けられる。そして、支持金具42,42は、導電
性当金41,41に当接する面が凹状の断面円弧状とさ
れ、さらにアリ状突起43が嵌合し得るアリ溝44が刻
設されることにある。
【0028】かかる構成により、導電性当金41,41
は、支持金具42,42に対して重ねられた導体の厚み
方向に揺動でき、しかも大きく揺動しない限り脱落する
ことがない。そこで、軸力管理ボルト26の締め込みに
伴ない導電性当金41,41間の距離が僅かであるが変
化しても、導電性当金41,41が支持金具42,42
…に対して導体の厚み方向に僅かにずれて、突条12,
12…が形成された面が常に導体接続部10の幅方向の
両側面に正対して圧接し得る。また、導体接続部10の
幅方向の寸法がずれている場合でも、導電性当金41,
41が適正に導体接続部10の幅方向の両側面に圧接さ
れる。
【0029】なお、上記実施例において、突起は断面三
角形または台形の突条として、導体の厚み方向またはこ
れと直交する方向に形成されているが、斜め方向に形成
されても良い。また、突条に代えて、突起を四角錐や円
錐等の錐体としても良く、さらに円錐台や角錐台として
も良い。
【0030】さらに、上記実施例では、2枚のジャンパ
ソケット羽子板7,7を有する引留クランプの導体接続
部を、本発明の導体接続装置を付設する対象として説明
したが、これに限られず1枚のジャンパソケット羽子板
と1枚の本体羽子板が重ねられて電気的接続される引留
クランプの導体接続部にも適用できる。さらに、ブスバ
ー等の2以上の導体が重ねられて電気的接続される導体
接続部にも付設できることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導体接続
装置は構成されているので、以下のごとき格別な効果を
奏する。
【0032】導体接続部に本発明の導体接続装置を付設
することで、重ねられた導体間に導体の幅方向側面と導
電性当金を経路とするバイパス回路が新たに形成され
て、導体間の電気的接続が改善される。このため、従来
のごとく導体接続部を取り外してその電気的接触面を研
磨する等の作業を必要とせず、作業が簡単かつ迅速に行
なうことができ、いわゆる宙乗り等の高所で不安定の場
所における作業を著しく改善できる。
【0033】しかも、導電性当金が導体に強く締め付け
られることで、導電性当金の突起が導体にくい込みまた
は塑性変形されて、導電性当金と導体との電気的接続を
確保するのみならず、導体の重なりが幅方向にずれてい
ても、突起のくい込みまたは塑性変形によりそのずれが
吸収されて、重ねられたそれぞれの導体に導電性当金が
当接できてバイパス回路が確実に形成される。もって、
導体間の電気的接続を改善することができ、接触抵抗を
小さなものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導体接続装置の第1の実施例を導体接
続部に付設した状態の正面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図1において導体の重なりが幅方向に大きくず
れている場合のバイパス回路の形成を示す図である。
【図4】本発明の導体接続装置の第2の実施例を導体接
続部に付設した状態の正面図である。
【図5】本発明の導体接続装置の第3の実施例を導体接
続部に付設した状態の正面図である。
【図6】図5のB矢視図である。
【図7】本発明の導体接続装置の第4の実施例を導体接
続部に付設した状態の正面図である。
【図8】図7の導電性当金の平面図である。
【図9】図8のC−C矢視断面拡大図である。
【図10】本発明の導体接続装置の第5の実施例を導体
接続部に付設した状態の正面図である。
【図11】図10のD矢視図である。
【図12】図10のE−E矢視断面拡大図である。
【図13】引留クランプの外観図である。
【符号の説明】
10 導体接続部 11,21,31,41 導電性当金 12,32 突条 13,14,24 ボルト 15 軸力管理ナット 16 ボルトヒンジピン 17 溝 18 補強金具 22,33,42 支持金具 23 支持金具ヒンジピン 26 軸力管理ボルト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ幅で、厚みを有する帯状の2以上の
    導体を重ね、これらの重ねられた導体を貫通するボルト
    で締め付けて前記導体間を電気的に接続する導体接続部
    に付設する導体接続装置であって、厚み方向に跨がって
    幅方向の両側から前記重ねられた導体を挟んで配置され
    る導電性当金と、これらの導電性当金を前記重ねられた
    導体に締め付ける締め付け手段と、を備え、前記導体の
    幅方向側面と前記導電性当金を経路とするバイパス回路
    を形成するようにしたことを特徴とする導体接続装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導体接続装置において、
    前記導電性当金の前記重ねられた各導体にそれぞれ当接
    する面に、締め付けにより前記導体にくい込みまたは塑
    性変形する突起を設けたことを特徴とする導体接続装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の導体接続装置に
    おいて、前記導電性当金を前記重ねられた導体の厚み方
    向の一端でU字状またはコ字状に連接して一体的に形成
    し、前記締め付け手段を前記導電性当金を貫通するボル
    トを用いて構成したことを特徴とする導体接続装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の導体接続装置において、
    前記導体に当接する面と反対側の面に前記導電性当金を
    補強する補強金具を設け、前記締め付け手段を、前記導
    電性当金を貫通するボルトに代えて、前記補強金具また
    は前記補強金具と前記導電性当金を貫通するボルトを用
    いて構成したことを特徴とする導体接続装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の導体接続装置に
    おいて、前記導体に当接する面と反対側の面に前記導電
    性当金を支持する支持金具を設けるとともに、この支持
    金具を前記重ねられた導体の厚み方向の一端でU字状ま
    たはコ字状に連接して一体的に形成し、前記締め付け手
    段を前記支持金具を貫通するボルトを用いて構成したこ
    とを特徴とする導体接続装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の導体接続装置において、
    前記突起が、断面三角形または台形の突条であることを
    特徴とする導体接続装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の導体接続装置において、
    前記突起の表面にグリースを塗付したことを特徴とする
    導体接続装置。
  8. 【請求項8】 請求項3または5記載の導体接続装置に
    おいて、前記導電性当金または前記支持金具のU字状ま
    たはコ字状の連接部で、前記導電性当金または前記支持
    金具の遊端側が前記導体の幅方向に揺動自在に連結した
    ことを特徴とする導体接続装置。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至5記載のいずれかの導体接
    続装置において、前記導電性当金または前記補強金具ま
    たは前記支持金具の遊端側に貫通するようにボルトを配
    設し、このボルトの一端部を前記導電性当金または前記
    補強金具または前記支持金具の一方の端部に揺動自在に
    連結するとともに他端部を前記導電性当金または前記補
    強金具または前記支持金具の他方の端部に切り込まれた
    溝に挿脱自在に構成したことを特徴とする導体接続装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至5記載のいずれかの導体
    接続装置において、前記締め付け手段をボルトに軸力管
    理ナットを螺合させまたは軸力管理ボルトを用いて構成
    したことを特徴とする導体接続装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100857775B1 (ko) * 2008-06-04 2008-09-09 대원전기 주식회사 배전선로용 전주의 무정전 컷팅 교체공법에 적용되는 폴크러셔 장치
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