JPH09161890A - 導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続面研磨工具 - Google Patents
導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続面研磨工具Info
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- JPH09161890A JPH09161890A JP31871595A JP31871595A JPH09161890A JP H09161890 A JPH09161890 A JP H09161890A JP 31871595 A JP31871595 A JP 31871595A JP 31871595 A JP31871595 A JP 31871595A JP H09161890 A JPH09161890 A JP H09161890A
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- Japan
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- electrical connection
- connection surface
- cylindrical
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 導電接続部材の電気的接触面の酸化・腐食や
圧力(接触力)の低下が起こり電気的抵抗が増大した場
合に、電気的接触面の研磨や締め付けを簡単に行うこと
ができる保守作業性に優れた導電接続構造を有する電気
接続装置およびこれの接続面研磨工具を提供すること。 【解決手段】 中心に真円状の穴が穿設されることによ
り電気的接続面12がリング状に形成された円柱状凹部
を備えた導体10と、導体10の円柱状凹部およびその
穴と嵌合され、電気的接続面22がリング状に形成され
た円柱状凸部を備えた導体20とを有し、導体20の円
柱状凸部の中心にはボルト30が挿入される穴が穿設さ
れ、この穴にボルト30が挿入されて締め付けが行われ
ると、円柱状凹部と円柱状凸部のリング状の電気的接続
面12、22とが圧接され、これら導体10と20が電
気的に接続される。
圧力(接触力)の低下が起こり電気的抵抗が増大した場
合に、電気的接触面の研磨や締め付けを簡単に行うこと
ができる保守作業性に優れた導電接続構造を有する電気
接続装置およびこれの接続面研磨工具を提供すること。 【解決手段】 中心に真円状の穴が穿設されることによ
り電気的接続面12がリング状に形成された円柱状凹部
を備えた導体10と、導体10の円柱状凹部およびその
穴と嵌合され、電気的接続面22がリング状に形成され
た円柱状凸部を備えた導体20とを有し、導体20の円
柱状凸部の中心にはボルト30が挿入される穴が穿設さ
れ、この穴にボルト30が挿入されて締め付けが行われ
ると、円柱状凹部と円柱状凸部のリング状の電気的接続
面12、22とが圧接され、これら導体10と20が電
気的に接続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電接続構造を有す
る電気接続装置、より具体的にはたとえば送配電線用で
羽子板形導体接続構造を有する引留クランプまたは圧縮
端子、ブスバー等の送変電設備の接続に有利に適用され
る導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続
面研磨工具に関する。
る電気接続装置、より具体的にはたとえば送配電線用で
羽子板形導体接続構造を有する引留クランプまたは圧縮
端子、ブスバー等の送変電設備の接続に有利に適用され
る導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続
面研磨工具に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムは、電気の伝導性に優れて
いるとともに、銅等の金属と比べて軽い等の特徴がある
ため、架空送配電線や引留クランプ、ブスバーまたは圧
縮端子等の送配変電設備に多く用いられている。たとえ
ばアルミニウムにより形成された引留クランプを用い
て、送配電線の電気的な相互接続を行う場合、これの電
気的抵抗はアルミニウム材料相互の面接触に依存する。
すなわち、アルミニウム材料は、電気の伝導性に優れて
いる反面、非常に酸化しやすい金属であり、大気中にお
いて極めて短い時間で非常に高い固有抵抗の酸化皮膜を
形成するという性質がある。
いるとともに、銅等の金属と比べて軽い等の特徴がある
ため、架空送配電線や引留クランプ、ブスバーまたは圧
縮端子等の送配変電設備に多く用いられている。たとえ
ばアルミニウムにより形成された引留クランプを用い
て、送配電線の電気的な相互接続を行う場合、これの電
気的抵抗はアルミニウム材料相互の面接触に依存する。
すなわち、アルミニウム材料は、電気の伝導性に優れて
いる反面、非常に酸化しやすい金属であり、大気中にお
いて極めて短い時間で非常に高い固有抵抗の酸化皮膜を
形成するという性質がある。
【0003】このため、アルミニウム材料により電気的
な相互接続を行う場合、面接触状態を如何に良好に保つ
かが重要なポイントとなる。したがって、アルミ導体の
接続に際しては、電気的接続が劣化し、発熱等の現象が
現れた場合には改修再接続しなければならず、そうなる
とその作業工事は、不安定、高所、宙乗りの危険な作業
や停電による客先への迷惑など、経済的、労力的負担が
多大となる。このような改修再接続のようなことがない
ためには、新規接続工事の際、たとえば 1)接続面に良好なコンパウンドを塗布し、 2)金ブラシにて丁寧に磨き酸化被膜を除去し、 3)次にコンパウンドを清浄な布で拭き取り、 4)さらにコンパウンドを塗布し、 5)適正な締め付けまたは圧縮を行う という手順により接続作業が行われることが望ましい。
な相互接続を行う場合、面接触状態を如何に良好に保つ
かが重要なポイントとなる。したがって、アルミ導体の
接続に際しては、電気的接続が劣化し、発熱等の現象が
現れた場合には改修再接続しなければならず、そうなる
とその作業工事は、不安定、高所、宙乗りの危険な作業
や停電による客先への迷惑など、経済的、労力的負担が
多大となる。このような改修再接続のようなことがない
ためには、新規接続工事の際、たとえば 1)接続面に良好なコンパウンドを塗布し、 2)金ブラシにて丁寧に磨き酸化被膜を除去し、 3)次にコンパウンドを清浄な布で拭き取り、 4)さらにコンパウンドを塗布し、 5)適正な締め付けまたは圧縮を行う という手順により接続作業が行われることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような手順により
接続作業を行った場合でも、経年変化により接続部の抵
抗値が増加するという問題がなお生じる懸念がある。す
なわち、送配変電設備における導電接続の多くは、接続
面羽子板をボルトにより締め付けることにより行ってい
るが、同部への雨水や腐食性塵埃の侵入により接点に酸
化・腐食を生じたり、また、ボルトおよび導体のクリー
プ変形に伴う締付力の低下を生じて、電気抵抗が増大す
ることがある。具体的には、たとえば図8に示した圧縮
形の引留クランプの場合には、所望の接続が行えた場合
でも、羽子板部の電気抵抗の増大は10年を経過した頃
から徐々に発生している。
接続作業を行った場合でも、経年変化により接続部の抵
抗値が増加するという問題がなお生じる懸念がある。す
なわち、送配変電設備における導電接続の多くは、接続
面羽子板をボルトにより締め付けることにより行ってい
るが、同部への雨水や腐食性塵埃の侵入により接点に酸
化・腐食を生じたり、また、ボルトおよび導体のクリー
プ変形に伴う締付力の低下を生じて、電気抵抗が増大す
ることがある。具体的には、たとえば図8に示した圧縮
形の引留クランプの場合には、所望の接続が行えた場合
でも、羽子板部の電気抵抗の増大は10年を経過した頃
から徐々に発生している。
【0005】このような電線接続部の抵抗増加は、負荷
電流による発熱をもたらし、送電効率を低下させるとと
もに、接続部の機械的強度を低下させる原因となる。こ
のため、単にボルトを再度締め付けることにより電気抵
抗が減少すれば良いが、多くの場合、経年変化により抵
抗値が増加した接続部を正常時の導通状態に戻すために
は、接続部を一旦外し、たとえば金ブラシまたはやすり
等で接続面を研磨した後、再度締め付けを行うという保
守作業が必要となる。
電流による発熱をもたらし、送電効率を低下させるとと
もに、接続部の機械的強度を低下させる原因となる。こ
のため、単にボルトを再度締め付けることにより電気抵
抗が減少すれば良いが、多くの場合、経年変化により抵
抗値が増加した接続部を正常時の導通状態に戻すために
は、接続部を一旦外し、たとえば金ブラシまたはやすり
等で接続面を研磨した後、再度締め付けを行うという保
守作業が必要となる。
【0006】この保守作業は、前述したように、電線が
張設された状態でたとえば鉄塔等に登って行う高所の作
業となり、接続部の取り外しや研磨の作業は危険を伴
う、作業性の悪い場所で行わなければならない。とくに
研磨作業は、接触表面を均一に研磨しないと、電気的接
続面が適正な圧力で全面に均等に加わらないため、所望
の電気的接続を行えなくなるという問題が生じる。しか
しながら、たとえば図9に示すような最も研磨しやすい
従来技術の電気接続装置の形状でも、このような作業環
境下において、接触表面を均一に研磨することは非常に
困難であった。
張設された状態でたとえば鉄塔等に登って行う高所の作
業となり、接続部の取り外しや研磨の作業は危険を伴
う、作業性の悪い場所で行わなければならない。とくに
研磨作業は、接触表面を均一に研磨しないと、電気的接
続面が適正な圧力で全面に均等に加わらないため、所望
の電気的接続を行えなくなるという問題が生じる。しか
しながら、たとえば図9に示すような最も研磨しやすい
従来技術の電気接続装置の形状でも、このような作業環
境下において、接触表面を均一に研磨することは非常に
困難であった。
【0007】本発明はこのような従来技術の問題点を解
消し、経年劣化しにくい導電接続構造を提供することを
目的とし、たとえ電気的接触面の酸化・腐食や圧力(接
触力)の低下が起こり電気的抵抗が増大した場合でも、
電気的接触面の研磨や締め付けを簡単に行うことができ
る保守作業性に優れた導電接続構造を有する電気接続装
置およびこれの接続面研磨工具を提供することを目的と
する。
消し、経年劣化しにくい導電接続構造を提供することを
目的とし、たとえ電気的接触面の酸化・腐食や圧力(接
触力)の低下が起こり電気的抵抗が増大した場合でも、
電気的接触面の研磨や締め付けを簡単に行うことができ
る保守作業性に優れた導電接続構造を有する電気接続装
置およびこれの接続面研磨工具を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、第1の導体の電気的接続面と第2の導体
の電気的接続面とがこれら電気的接続面に直交するボル
トにより締め付けられることにより電気的に接続される
導電接続構造を有する電気接続装置は、中心に真円状の
穴が穿設されることにより電気的接続面がリング状に形
成された円柱状凹部を備えた第1の導体と、第1の導体
の円柱状凹部およびその穴と嵌合され、電気的接続面が
リング状に形成された円柱状凸部を備えた第2の導体と
を有し、第2の導体の円柱状凸部の中心にはボルトが挿
入される穴が穿設され、この穴にボルトが挿入されて締
め付けが行われると、円柱状凹部と円柱状凸部のリング
状の電気的接続面とが圧接され、第1の導体と第2の導
体とが電気的に接続される。
決するために、第1の導体の電気的接続面と第2の導体
の電気的接続面とがこれら電気的接続面に直交するボル
トにより締め付けられることにより電気的に接続される
導電接続構造を有する電気接続装置は、中心に真円状の
穴が穿設されることにより電気的接続面がリング状に形
成された円柱状凹部を備えた第1の導体と、第1の導体
の円柱状凹部およびその穴と嵌合され、電気的接続面が
リング状に形成された円柱状凸部を備えた第2の導体と
を有し、第2の導体の円柱状凸部の中心にはボルトが挿
入される穴が穿設され、この穴にボルトが挿入されて締
め付けが行われると、円柱状凹部と円柱状凸部のリング
状の電気的接続面とが圧接され、第1の導体と第2の導
体とが電気的に接続される。
【0009】また、本発明によれば、第1の導体の電気
的接続面と第2の導体の電気的接続面とがこれら電気的
接続面に直交するボルトにより締め付けられることによ
り電気的に接続される導電接続構造を有する電気接続装
置は、中心に穴が穿設されることにより電気的接続面が
リング状に形成された円柱状凹部を備えた第1の導体お
よび第2の導体と、第1の導体の電気的接続面と嵌合さ
れる第1のリング状電気的接続面と、第2の導体の電気
的接続面と嵌合される第2のリング状電気的接続面とを
備え、第1の導体および第2の導体とを接続する際にこ
れら導体間に介装される接続部材とを有する。接続部材
の中心には前記ボルトが挿入される穴が穿設され、この
穴に前記ボルトが挿入されて締め付けが行われると、第
1の導体および第2の導体の電気的接続面が前記接続部
材の第1のリング状電気的接続面と第2のリング状電気
的接続面とにそれぞれ圧接され、接続部材を介して第1
の導体と第2の導体とが電気的に接続される。
的接続面と第2の導体の電気的接続面とがこれら電気的
接続面に直交するボルトにより締め付けられることによ
り電気的に接続される導電接続構造を有する電気接続装
置は、中心に穴が穿設されることにより電気的接続面が
リング状に形成された円柱状凹部を備えた第1の導体お
よび第2の導体と、第1の導体の電気的接続面と嵌合さ
れる第1のリング状電気的接続面と、第2の導体の電気
的接続面と嵌合される第2のリング状電気的接続面とを
備え、第1の導体および第2の導体とを接続する際にこ
れら導体間に介装される接続部材とを有する。接続部材
の中心には前記ボルトが挿入される穴が穿設され、この
穴に前記ボルトが挿入されて締め付けが行われると、第
1の導体および第2の導体の電気的接続面が前記接続部
材の第1のリング状電気的接続面と第2のリング状電気
的接続面とにそれぞれ圧接され、接続部材を介して第1
の導体と第2の導体とが電気的に接続される。
【0010】また、本発明によれば、第1の導体の電気
的接続面と第2の導体の電気的接続面とがこれら電気的
接続面に直交するボルトにより締め付けられることによ
り電気的に接続される導電接続部材の前記電気的接続面
を研磨する接続面研磨工具は、電気的接続面を研磨する
リング状の研磨面と円柱形の頭部とを備えた研磨部と、
電気的接続面を研磨するときに把持する握り部とを有
し、研磨部の研磨面を電気的接続面に当接した状態で回
動することにより、電気的接続面を研磨する。
的接続面と第2の導体の電気的接続面とがこれら電気的
接続面に直交するボルトにより締め付けられることによ
り電気的に接続される導電接続部材の前記電気的接続面
を研磨する接続面研磨工具は、電気的接続面を研磨する
リング状の研磨面と円柱形の頭部とを備えた研磨部と、
電気的接続面を研磨するときに把持する握り部とを有
し、研磨部の研磨面を電気的接続面に当接した状態で回
動することにより、電気的接続面を研磨する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接
続面研磨工具の実施の形態を詳細に説明する。
よる導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接
続面研磨工具の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1および図2を参照すると、本発明によ
る導電接続構造を有する電気接続装置の第一の実施の形
態が示されている。図1は高強度のアルミニウム合金に
より形成された導体10と導体12とが、鋼性のボルト
30により締め付けられたときの状態を示す一部断面図
であり、図2は導体10と導体12のそれぞれの斜視図
である。図2に示すように、導体12は長手方向に形成
された矩形状の板の上に、円柱23およびこれの同心円
の位置の上部に配設された円柱23より外径が小さい円
柱25で形成される円柱状凸部21を備えている。円柱
23には、同心円の位置にボルト30を挿入するための
穴が穿設されている。導体12では、円柱状凸部21に
形成されるリング形の部分、すなわち円柱23から円柱
25の面積を引いた部分が電気的接続面22となる。ま
た、円柱23および円柱25の周囲には防水シールとし
て樹脂もしくはゴム製のO状リング40、42がそれぞ
れが取り付けられている。
る導電接続構造を有する電気接続装置の第一の実施の形
態が示されている。図1は高強度のアルミニウム合金に
より形成された導体10と導体12とが、鋼性のボルト
30により締め付けられたときの状態を示す一部断面図
であり、図2は導体10と導体12のそれぞれの斜視図
である。図2に示すように、導体12は長手方向に形成
された矩形状の板の上に、円柱23およびこれの同心円
の位置の上部に配設された円柱23より外径が小さい円
柱25で形成される円柱状凸部21を備えている。円柱
23には、同心円の位置にボルト30を挿入するための
穴が穿設されている。導体12では、円柱状凸部21に
形成されるリング形の部分、すなわち円柱23から円柱
25の面積を引いた部分が電気的接続面22となる。ま
た、円柱23および円柱25の周囲には防水シールとし
て樹脂もしくはゴム製のO状リング40、42がそれぞ
れが取り付けられている。
【0013】導体10には、導体20の円柱23が嵌合
される円柱状凹部11が形成されているとともに、円柱
25が嵌合される穴13が穿設されている。導体10に
おいて、円柱状凹部11に形成される真円状の円より穴
13の部分を取り除いたリング形の部分が電気的接続面
12となる。ボルト30とナット38とにより締め付け
が行われた際に、電気的接続面12と22とに十分な圧
力が加わるように、導体20の円柱状凸部21の高さは
導体10の円柱状凹部11の深さよりやや高めに形成さ
れている。
される円柱状凹部11が形成されているとともに、円柱
25が嵌合される穴13が穿設されている。導体10に
おいて、円柱状凹部11に形成される真円状の円より穴
13の部分を取り除いたリング形の部分が電気的接続面
12となる。ボルト30とナット38とにより締め付け
が行われた際に、電気的接続面12と22とに十分な圧
力が加わるように、導体20の円柱状凸部21の高さは
導体10の円柱状凹部11の深さよりやや高めに形成さ
れている。
【0014】導体10と導体20とを電気的に接続する
場合、後述する図5に示した接続面研磨工具により電気
的接続面20と22とを均一に研磨し、所望の接触点が
形成される状態にしてからボルト30による締め付けを
行う。すなわち、図1に示すように、導体10は、ワッ
シャ34、皿バネ32を介してボルト30のボルト頭に
より締め付けられ、導体20はワッシャ36を介してボ
ルト30に螺合される鋼性のナット38により締め付け
られる。なお、このときの電気的接続面12と22の接
触力が7kgf/mm2 以上維持するように締め付けることが
望ましい。また、電気的接続面12と22の面粗度は、
接続面研磨工具により10μm より粗く研磨される。こ
のように、電気的接続面12と22の面粗度を10μm
より粗くし、接触力を7kgf/mm2 以上とすると、接触抵
抗は2 mΩ・mm2 以下となり、良好な導電性をえること
ができる。
場合、後述する図5に示した接続面研磨工具により電気
的接続面20と22とを均一に研磨し、所望の接触点が
形成される状態にしてからボルト30による締め付けを
行う。すなわち、図1に示すように、導体10は、ワッ
シャ34、皿バネ32を介してボルト30のボルト頭に
より締め付けられ、導体20はワッシャ36を介してボ
ルト30に螺合される鋼性のナット38により締め付け
られる。なお、このときの電気的接続面12と22の接
触力が7kgf/mm2 以上維持するように締め付けることが
望ましい。また、電気的接続面12と22の面粗度は、
接続面研磨工具により10μm より粗く研磨される。こ
のように、電気的接続面12と22の面粗度を10μm
より粗くし、接触力を7kgf/mm2 以上とすると、接触抵
抗は2 mΩ・mm2 以下となり、良好な導電性をえること
ができる。
【0015】アルミニウムでは接触面間に酸化皮膜が形
成されると導通は得られないので、接触面における酸化
皮膜の破壊と排除とが高い導電性を実現するのに必要と
なる。このため、本発明者は、酸化皮膜の破壊と排除と
は素地の変形具合と相関関係があり、さらにその変形度
合いは接触面粗さと関係があると考え、種々の表面粗さ
のサンプルについて接触抵抗の測定を行った。図6はこ
のとき得られたデータに基づく種々の表面粗さのサンプ
ルにおける接触面圧力と接触抵抗との関係を示したグラ
フであり、また、図7は接触面圧力7.0kgf/mm2 にお
ける接触面粗さと接触抵抗との関係を示したグラフであ
る。図6のグラフより接触力は7kgf/mm2 以上が好まし
く、図7のグラフから明らかなように、圧力7.0kgf/
mm2 の場合、接触面粗さが10μm以上であれば、十分
な酸化皮膜の破壊を実現することがわかる。
成されると導通は得られないので、接触面における酸化
皮膜の破壊と排除とが高い導電性を実現するのに必要と
なる。このため、本発明者は、酸化皮膜の破壊と排除と
は素地の変形具合と相関関係があり、さらにその変形度
合いは接触面粗さと関係があると考え、種々の表面粗さ
のサンプルについて接触抵抗の測定を行った。図6はこ
のとき得られたデータに基づく種々の表面粗さのサンプ
ルにおける接触面圧力と接触抵抗との関係を示したグラ
フであり、また、図7は接触面圧力7.0kgf/mm2 にお
ける接触面粗さと接触抵抗との関係を示したグラフであ
る。図6のグラフより接触力は7kgf/mm2 以上が好まし
く、図7のグラフから明らかなように、圧力7.0kgf/
mm2 の場合、接触面粗さが10μm以上であれば、十分
な酸化皮膜の破壊を実現することがわかる。
【0016】図1および図2に示した第1の実施の形態
において、たとえば電気的接続面22の外径を35mm、
内径を25mmとした場合、接続面の面積は約470m
m2 、接触抵抗は2/47≒4.3μΩとなる。したが
って、仮に1000Aの電流を流したときの消費電力は 10002 ×4.3×10-6=4.3(W) となり、発熱することは無い。また、1000A対応の
現用品端子面の大きさ155mm×75mm(ACSR61
0mm2 用端子、ボルト4本使用)に比べ格段に小型化が
図れる。
において、たとえば電気的接続面22の外径を35mm、
内径を25mmとした場合、接続面の面積は約470m
m2 、接触抵抗は2/47≒4.3μΩとなる。したが
って、仮に1000Aの電流を流したときの消費電力は 10002 ×4.3×10-6=4.3(W) となり、発熱することは無い。また、1000A対応の
現用品端子面の大きさ155mm×75mm(ACSR61
0mm2 用端子、ボルト4本使用)に比べ格段に小型化が
図れる。
【0017】また、導体10と導体20のクリープに基
づく締付力低下については、0.1〜0.2mm程度のス
トロークを考慮すれば良く、コンパクトかつ高能率な皿
バネ32が使用できる。さらに、ボルト30の代わりに
特公平4−20090号公報に開示されている軸力規制
締付具であるSPロック(旭電機株式会社製)を用いれ
ば、初期締付力管理が容易となるので更に好ましい。こ
の場合の締付力は3300kgf とする。さらに、防水シ
ール40および42による防水構造が施されている。こ
のように本実施の形態における電気接続装置は、均一な
高い圧力により少ない接触面でも安定した導電性を維持
できる構造と防水シールによる防水構造とを備えている
ため、従来技術と比べて雨水侵入による酸化・腐食によ
る経年劣化が極めて発生しにくい構造になっている。
づく締付力低下については、0.1〜0.2mm程度のス
トロークを考慮すれば良く、コンパクトかつ高能率な皿
バネ32が使用できる。さらに、ボルト30の代わりに
特公平4−20090号公報に開示されている軸力規制
締付具であるSPロック(旭電機株式会社製)を用いれ
ば、初期締付力管理が容易となるので更に好ましい。こ
の場合の締付力は3300kgf とする。さらに、防水シ
ール40および42による防水構造が施されている。こ
のように本実施の形態における電気接続装置は、均一な
高い圧力により少ない接触面でも安定した導電性を維持
できる構造と防水シールによる防水構造とを備えている
ため、従来技術と比べて雨水侵入による酸化・腐食によ
る経年劣化が極めて発生しにくい構造になっている。
【0018】図5は、電気的接続面12、22の接触面
粗さを10μm以上に研磨する本発明による接続面研磨
工具の一部断面を示した側面図である。接続面研磨工具
は、被研磨面を10μm以上の面粗度に研磨することが
できるサンドペーパ52が交換可能なように両面粘着テ
ープ等によりリング状に貼付される頭部を備えた円柱形
の本体50と、このサンドペーパ52が外部に露出する
のを防ぐ矢印A方向に摺動可能なガイドリング54と、
滑り止めのメッシュが形成された握り部58とにより構
成されている。
粗さを10μm以上に研磨する本発明による接続面研磨
工具の一部断面を示した側面図である。接続面研磨工具
は、被研磨面を10μm以上の面粗度に研磨することが
できるサンドペーパ52が交換可能なように両面粘着テ
ープ等によりリング状に貼付される頭部を備えた円柱形
の本体50と、このサンドペーパ52が外部に露出する
のを防ぐ矢印A方向に摺動可能なガイドリング54と、
滑り止めのメッシュが形成された握り部58とにより構
成されている。
【0019】本体50の頭部は導体10の円柱状凹部に
遊嵌可能な円柱であり、また頭部に形成された研磨面に
は導体20の円柱25が遊嵌可能な円柱状凹部53が形
成されている。このため、サンドペーパ52は頭部の円
柱状凹部53を除いたリング状の面に貼付される。ま
た、頭部50の外径は本体50の外径より僅かに大きく
形成され、これにより係止部59が形成されている。係
止部59は、ガイドリング54が本体50から外れるの
を防止するガイドリング外れ止め機構56が係止される
係止部である。なお、ガイドリング54は、たとえば未
使用時にはガイドリング外れ止め機構56が係止部59
に係止されるように矢印Aと反対の方向に付勢され、サ
ンドペーパ52が外部に露出しない構造になっている。
遊嵌可能な円柱であり、また頭部に形成された研磨面に
は導体20の円柱25が遊嵌可能な円柱状凹部53が形
成されている。このため、サンドペーパ52は頭部の円
柱状凹部53を除いたリング状の面に貼付される。ま
た、頭部50の外径は本体50の外径より僅かに大きく
形成され、これにより係止部59が形成されている。係
止部59は、ガイドリング54が本体50から外れるの
を防止するガイドリング外れ止め機構56が係止される
係止部である。なお、ガイドリング54は、たとえば未
使用時にはガイドリング外れ止め機構56が係止部59
に係止されるように矢印Aと反対の方向に付勢され、サ
ンドペーパ52が外部に露出しない構造になっている。
【0020】図5に示した接続面研磨工具により導体1
0を研磨する場合、この接続面研磨工具を導体10の円
柱状凹部に押し当て、接続面研磨工具のガイドリング5
4を矢印A方向に移動し、サンドペーパ52が貼付され
た頭部を電気的接続面12に当接させる。この状態で握
り部58を回動することにより、所望の接触面粗さで均
一に電気的接続面12が研磨される。また、導体20を
研磨する場合、この接続面研磨工具の円柱状凹部53が
導体20の円柱状凸部23に嵌合するよう押し当て、ガ
イドリング54を矢印A方向に移動し、サンドペーパ5
2が貼付された頭部を電気的接続面22に当接させる。
この状態で握り部58を回動することにより、導体10
と同様に、所望の接触面粗さで均一に電気的接続面22
が研磨される。
0を研磨する場合、この接続面研磨工具を導体10の円
柱状凹部に押し当て、接続面研磨工具のガイドリング5
4を矢印A方向に移動し、サンドペーパ52が貼付され
た頭部を電気的接続面12に当接させる。この状態で握
り部58を回動することにより、所望の接触面粗さで均
一に電気的接続面12が研磨される。また、導体20を
研磨する場合、この接続面研磨工具の円柱状凹部53が
導体20の円柱状凸部23に嵌合するよう押し当て、ガ
イドリング54を矢印A方向に移動し、サンドペーパ5
2が貼付された頭部を電気的接続面22に当接させる。
この状態で握り部58を回動することにより、導体10
と同様に、所望の接触面粗さで均一に電気的接続面22
が研磨される。
【0021】本実施の形態では、図1に示すように防水
シール40および42により雨水侵入を防止する構造に
なっている。しかしながら、或る程度の面粗度を有する
電気的接続面では、現実的に可能な範囲で、強力に締め
付け処理を行っても、気密性を確保することはできず、
雨水侵入は避けられない。このため、前述したように経
年変化等により導電性が悪化した場合には、電線が張設
された高所において、導体10と導体20との接続を解
放し、電気的接続面12および22を研磨しなおしてか
ら締め付ける保守作業が必要となる。
シール40および42により雨水侵入を防止する構造に
なっている。しかしながら、或る程度の面粗度を有する
電気的接続面では、現実的に可能な範囲で、強力に締め
付け処理を行っても、気密性を確保することはできず、
雨水侵入は避けられない。このため、前述したように経
年変化等により導電性が悪化した場合には、電線が張設
された高所において、導体10と導体20との接続を解
放し、電気的接続面12および22を研磨しなおしてか
ら締め付ける保守作業が必要となる。
【0022】本実施の形態では、電気的接続面の中心が
ボルトにより締め付けられるので、電気的接続面に均等
に圧力が加わるとともに、締め付けるボルト数が少なく
て済む。また、図5に示した接続面研磨工具により、簡
単に導体10の電気的接続面12と導体20との電気的
接続面22を所望の面粗さで均一に研磨することができ
る。したがって、従来は非常に困難であった保守作業を
確実に、また容易に行うことができるので、劣化に伴う
改修が不要となり設備の信頼性向上を図れるとともに、
保守費用の著しい低減を期待できる。
ボルトにより締め付けられるので、電気的接続面に均等
に圧力が加わるとともに、締め付けるボルト数が少なく
て済む。また、図5に示した接続面研磨工具により、簡
単に導体10の電気的接続面12と導体20との電気的
接続面22を所望の面粗さで均一に研磨することができ
る。したがって、従来は非常に困難であった保守作業を
確実に、また容易に行うことができるので、劣化に伴う
改修が不要となり設備の信頼性向上を図れるとともに、
保守費用の著しい低減を期待できる。
【0023】図3を参照すると、本発明による導電接続
構造を有する電気接続装置の第二の実施の形態の一部断
面図が示されている。第二の実施の形態では、第一の実
施の形態で説明した2つの導体10を図4に示した高強
度のアルミニウム合金等で形成された接続部材40を介
してボルトで締め付ける構造になっている。
構造を有する電気接続装置の第二の実施の形態の一部断
面図が示されている。第二の実施の形態では、第一の実
施の形態で説明した2つの導体10を図4に示した高強
度のアルミニウム合金等で形成された接続部材40を介
してボルトで締め付ける構造になっている。
【0024】図4は、このような導体10間の電気的接
続を行う接続部材40の斜視図を示した外観図である。
接続部材40は、円柱41の両端面にそれぞれ円柱42
aと円柱42bとが同心円状に形成されており、中心に
ボルト30が挿入される穴47が穿設されている。接続
部材40には、円柱42aと円柱42bとを除いたリン
グ状の端面部分が電気的接続面44a,44bとして形
成されている。接続部材40にはまた、導体10aおよ
び10bに嵌合された際に、各導体10の円柱状凹部周
面と圧接される防水シール46a,48a、46b,4
8bが取り付けられている。
続を行う接続部材40の斜視図を示した外観図である。
接続部材40は、円柱41の両端面にそれぞれ円柱42
aと円柱42bとが同心円状に形成されており、中心に
ボルト30が挿入される穴47が穿設されている。接続
部材40には、円柱42aと円柱42bとを除いたリン
グ状の端面部分が電気的接続面44a,44bとして形
成されている。接続部材40にはまた、導体10aおよ
び10bに嵌合された際に、各導体10の円柱状凹部周
面と圧接される防水シール46a,48a、46b,4
8bが取り付けられている。
【0025】導体10aと導体10bとを接続する場
合、図3に示す上側の導体10aはその穴13aに接続
部材40の上半分の円柱42aが嵌合された状態でワッ
シャ34a、皿バネ32aを介してボルト30のボルト
頭により締め付け、下側の導体10bはその穴13bに
接続部材40の下半分の円柱状凸部42bが嵌合された
状態でワッシャ34b、皿バネ32bを介してナット3
8により締め付ける。
合、図3に示す上側の導体10aはその穴13aに接続
部材40の上半分の円柱42aが嵌合された状態でワッ
シャ34a、皿バネ32aを介してボルト30のボルト
頭により締め付け、下側の導体10bはその穴13bに
接続部材40の下半分の円柱状凸部42bが嵌合された
状態でワッシャ34b、皿バネ32bを介してナット3
8により締め付ける。
【0026】また、接続部材40は、図4に示す円柱4
1の高さhが、導体10aと10bの円柱状凹部の深さ
を合わせたものよりもやや高くなるように形成されてい
る。これにより、接続部材40を挟んだ状態で導体10
aと10bの間に図3に示すような僅かな間隙が生じ、
ボルト30による締め付けを行った際に、電気的接続面
44aと44bとがそれぞれ導体10の電気的接続面1
2aと12bとに十分な圧力が加わった状態で圧接され
る。
1の高さhが、導体10aと10bの円柱状凹部の深さ
を合わせたものよりもやや高くなるように形成されてい
る。これにより、接続部材40を挟んだ状態で導体10
aと10bの間に図3に示すような僅かな間隙が生じ、
ボルト30による締め付けを行った際に、電気的接続面
44aと44bとがそれぞれ導体10の電気的接続面1
2aと12bとに十分な圧力が加わった状態で圧接され
る。
【0027】接続部材40は実質的に図2に示した導体
20の円柱状凸部21と円柱状凸部23とを2つ接合し
た形状である。このため、接続部材40を接続面研磨工
具で研磨する場合も、導体20の場合と同様に円柱状凸
部42a(円柱状凸部42b)に嵌合するよう押し当
て、ガイドリング54が矢印A方向に移動させ、サンド
ペーパ52が貼付された頭部を電気的接続面44a(4
4b)に当接させる。この状態で握り部58を回動する
ことにより、所望の接触面粗さで均一に電気的接続面4
4a(44b)が研磨される。
20の円柱状凸部21と円柱状凸部23とを2つ接合し
た形状である。このため、接続部材40を接続面研磨工
具で研磨する場合も、導体20の場合と同様に円柱状凸
部42a(円柱状凸部42b)に嵌合するよう押し当
て、ガイドリング54が矢印A方向に移動させ、サンド
ペーパ52が貼付された頭部を電気的接続面44a(4
4b)に当接させる。この状態で握り部58を回動する
ことにより、所望の接触面粗さで均一に電気的接続面4
4a(44b)が研磨される。
【0028】図3および図4に示した第二の実施の形態
では、経年変化した接続部材40を保守作業時に簡単に
取り外すことが可能であり、場合によっては新しい物に
交換することもできる。このため、図1および図2に示
した第一の実施の形態の効果に加えてさらに保守作業性
が向上するとともに、たとえば防水シールが経年変化し
ている場合には新しい接続部材40と交換することで、
雨水侵入による酸化・腐食の防止機能を設備時の状態に
することが可能となる。
では、経年変化した接続部材40を保守作業時に簡単に
取り外すことが可能であり、場合によっては新しい物に
交換することもできる。このため、図1および図2に示
した第一の実施の形態の効果に加えてさらに保守作業性
が向上するとともに、たとえば防水シールが経年変化し
ている場合には新しい接続部材40と交換することで、
雨水侵入による酸化・腐食の防止機能を設備時の状態に
することが可能となる。
【0029】なお、以上説明した実施の形態では、導体
10,20および接続部材40を本発明が最も有利に適
用される高強度アルミニウム合金としたが、本発明はと
くにこれに限定されるものではなく、たとえば鋼、鋳鉄
または銅等でもよい。
10,20および接続部材40を本発明が最も有利に適
用される高強度アルミニウム合金としたが、本発明はと
くにこれに限定されるものではなく、たとえば鋼、鋳鉄
または銅等でもよい。
【0030】
【発明の効果】このように本発明によれば、従来技術と
比較して接触抵抗を十分小さくすることが可能となり、
経年劣化しにくく、しかも小型の導電接続構造を実現で
きる。また、比較的狭いリング状電気的接続面の中心を
ボルトで締め付ける構造であるため、その電気的接続面
に対して均一に高い圧力を加え、良好な電気的接続が得
られ、ボルトの数も少なくすることがでる。さらに、劣
化しにくい構造のため、保守作業の手間を軽減すること
が可能となるが、万一劣化した場合でも劣化に伴う改修
工事では接続部の取り替え、バイパス装置の取り付け等
の大がかりな作業は必要なく、本発明による導電接続構
造における電気的接続面を、本発明による接続面研磨工
具を用い容易に研磨して良好な電気的接続を再度得るこ
とが可能となるため、設備信頼性向上と保守費用の著し
い低減が図れる。
比較して接触抵抗を十分小さくすることが可能となり、
経年劣化しにくく、しかも小型の導電接続構造を実現で
きる。また、比較的狭いリング状電気的接続面の中心を
ボルトで締め付ける構造であるため、その電気的接続面
に対して均一に高い圧力を加え、良好な電気的接続が得
られ、ボルトの数も少なくすることがでる。さらに、劣
化しにくい構造のため、保守作業の手間を軽減すること
が可能となるが、万一劣化した場合でも劣化に伴う改修
工事では接続部の取り替え、バイパス装置の取り付け等
の大がかりな作業は必要なく、本発明による導電接続構
造における電気的接続面を、本発明による接続面研磨工
具を用い容易に研磨して良好な電気的接続を再度得るこ
とが可能となるため、設備信頼性向上と保守費用の著し
い低減が図れる。
【図1】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第一の実施の形態を示す一部断面図である。
置の第一の実施の形態を示す一部断面図である。
【図2】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第一の実施の形態を示す斜視図である。
置の第一の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第二の実施の形態を示す一部断面図である。
置の第二の実施の形態を示す一部断面図である。
【図4】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第二の実施の形態を示す斜視図である。
置の第二の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明による接続面研磨工具の実施の形態を示
す一部断面正面図である。
す一部断面正面図である。
【図6】異なる面粗度を備えた複数のサンプルにおける
接触面圧と接触抵抗の関係を示すグラフである。
接触面圧と接触抵抗の関係を示すグラフである。
【図7】圧力7.0kgf/mm2 における接触面粗さと接触
抵抗とを示すグラフである。
抵抗とを示すグラフである。
【図8】従来技術における引留クランプの側面図であ
る。
る。
【図8】従来技術における導電接続部材の斜視図であ
る。
る。
10,20 導体 12,22,44a,44b 電気的接続面 13,24,47 穴 30 ボルト 32 皿バネ 34 ワッシャ 38 ナット 40 接続部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第一の実施の形態を示す一部断面図である。
置の第一の実施の形態を示す一部断面図である。
【図2】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第一の実施の形態を示す斜視図である。
置の第一の実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第二の実施の形態を示す一部断面図である。
置の第二の実施の形態を示す一部断面図である。
【図4】本発明による導電接続構造を有する電気接続装
置の第二の実施の形態を示す斜視図である。
置の第二の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明による接続面研磨工具の実施の形態を示
す一部断面正面図である。
す一部断面正面図である。
【図6】異なる面粗度を備えた複数のサンプルにおける
接触面圧と接触抵抗の関係を示すグラフである。
接触面圧と接触抵抗の関係を示すグラフである。
【図7】圧力7.0kgf/mm2 における接触面粗さと接触
抵抗とを示すグラフである。
抵抗とを示すグラフである。
【図8】従来技術における引留クランプの側面図であ
る。
る。
【図9】従来技術における導電接続部材の斜視図であ
る。
る。
【符号の説明】 10,20 導体 12,22,44a,44b 電気的接続面 13,24,47 穴 30 ボルト 32 皿バネ 34 ワッシャ 38 ナット 40 接続部材
Claims (7)
- 【請求項1】 第1の導体の電気的接続面と第2の導体
の電気的接続面とがこれら電気的接続面に直交するボル
トにより締め付けられることにより電気的に接続される
導電接続構造を有する電気接続装置において、 中心に真円状の穴が穿設されることにより前記電気的接
続面がリング状に形成された円柱状凹部を備えた第1の
導体と、 前記第1の導体の円柱状凹部およびその穴と嵌合され、
前記電気的接続面がリング状に形成された円柱状凸部を
備えた第2の導体とを有し、 前記第2の導体の円柱状凸部の中心には前記ボルトが挿
入される穴が穿設され、この穴に前記ボルトが挿入され
て締め付けが行われると、前記円柱状凹部と円柱状凸部
のリング状の電気的接続面が圧接され、前記第1の導体
と第2の導体とが電気的に接続されることを特徴とする
導電接続構造を有する電気接続装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続装置におい
て、前記第2の導体の円柱状凸部の周囲には、前記第1
の導体の円柱状凹部およびこれに穿設された前記穴の周
囲の端面と圧接されるリング状の防水シールが取り付け
られることを特徴とする導電接続構造を有する電気接続
装置。 - 【請求項3】 第1の導体の電気的接続面と第2の導体
の電気的接続面とがこれら電気的接続面に直交するボル
トにより締め付けられることにより電気的に接続される
導電接続構造を有する電気接続装置において、 中心に穴が穿設されることにより前記電気的接続面がリ
ング状に形成された円柱状凹部を備えた第1の導体およ
び第2の導体と、 前記第1の導体の電気的接続面と嵌合される第1のリン
グ状電気的接続面と、前記第2の導体の電気的接続面と
嵌合される第2のリング状電気的接続面とを備え、前記
第1の導体および第2の導体を接続する際にこれら導体
間に介装される接続部材とを有し、 前記接続部材の中心には前記ボルトが挿入される穴が穿
設され、この穴に前記ボルトが挿入されて締め付けが行
われると、第1の導体および第2の導体の電気的接続面
が前記接続部材の第1のリング状電気的接続面と第2の
リング状電気的接続面にそれぞれ圧接され、前記接続部
材を介して前記第1の導体と第2の導体とが電気的に接
続されることを特徴とする導電接続構造を有する電気接
続装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の電気接続装置におい
て、前記接続部材には前記第1の導体および第2の導体
の円柱状凹部およびこれに穿設された前記穴の周囲の端
面と圧接されるリング状の防水シールが取り付けられる
ことを特徴とする導電接続構造を有する電気接続装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4に記載の電気接続装置にお
いて、前記第1の導体、第2の導体、接続部材は高強度
アルミニウム合金により形成されることを特徴とする導
電接続構造を有する電気接続装置。 - 【請求項6】 第1の導体の電気的接続面と第2の導体
の電気的接続面とがこれら電気的接続面に直交するボル
トにより締め付けられることにより電気的に接続される
導電接続部材の前記電気的接続面を研磨する接続面研磨
工具において、 前記電気的接続面を研磨するリング状の研磨面と円柱形
の頭部とを備えた研磨部と、 前記電気的接続面を研磨するときに把持する握り部とを
有し、 前記研磨部の研磨面を前記電気的接続面に当接した状態
で回動することにより、前記電気的接続面を研磨するこ
とを特徴とする接続面研磨工具。 - 【請求項7】 請求項6に記載の接続面研磨工具におい
て、研磨部の中心には円柱状凹部が形成され、この円柱
状凹部が前記導電接続部材の電気的接続面を研磨する際
に遊嵌されることを特徴とする接続面研磨工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31871595A JPH09161890A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続面研磨工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31871595A JPH09161890A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続面研磨工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09161890A true JPH09161890A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18102171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31871595A Pending JPH09161890A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 導電接続構造を有する電気接続装置およびこれの接続面研磨工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09161890A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002089155A1 (de) * | 2001-04-23 | 2002-11-07 | Bosch Rexroth Ag | Magnetspulenanordnung |
JP2010287382A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Mitsubishi Electric Corp | 接続装置ならびにこれを用いた配電盤 |
EP3297095A1 (de) * | 2016-09-16 | 2018-03-21 | Siemens Aktiengesellschaft | Kupferstromschiene |
GB2570532A (en) * | 2018-01-25 | 2019-07-31 | Eaton Intelligent Power Ltd | Busbar connection |
JP2020178504A (ja) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 三菱電機株式会社 | バスバーモジュール |
JP2021044103A (ja) * | 2019-09-09 | 2021-03-18 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 柱状導体及び導体構造 |
-
1995
- 1995-12-07 JP JP31871595A patent/JPH09161890A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CZ301356B6 (cs) * | 2001-04-23 | 2010-01-27 | Bosch Rexroth Ag | Usporádání magnetické cívky |
WO2002089155A1 (de) * | 2001-04-23 | 2002-11-07 | Bosch Rexroth Ag | Magnetspulenanordnung |
JP2010287382A (ja) * | 2009-06-10 | 2010-12-24 | Mitsubishi Electric Corp | 接続装置ならびにこれを用いた配電盤 |
US10886641B2 (en) | 2016-09-16 | 2021-01-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Copper busbar for a contact system |
EP3297095A1 (de) * | 2016-09-16 | 2018-03-21 | Siemens Aktiengesellschaft | Kupferstromschiene |
WO2018050344A1 (de) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | Siemens Aktiengesellschaft | Kupferstromschiene |
CN109690873A (zh) * | 2016-09-16 | 2019-04-26 | 西门子股份公司 | 铜汇流排 |
RU2707969C1 (ru) * | 2016-09-16 | 2019-12-03 | Сименс Акциенгезелльшафт | Медная токовая шина |
GB2570532A (en) * | 2018-01-25 | 2019-07-31 | Eaton Intelligent Power Ltd | Busbar connection |
WO2020217565A1 (ja) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 三菱電機株式会社 | バスバーモジュール |
JP2020178504A (ja) * | 2019-04-22 | 2020-10-29 | 三菱電機株式会社 | バスバーモジュール |
US12015337B2 (en) | 2019-04-22 | 2024-06-18 | Mitsubishi Electric Corporation | Bus bar module |
JP2021044103A (ja) * | 2019-09-09 | 2021-03-18 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 柱状導体及び導体構造 |
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