JPH07318822A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JPH07318822A
JPH07318822A JP6105600A JP10560094A JPH07318822A JP H07318822 A JPH07318822 A JP H07318822A JP 6105600 A JP6105600 A JP 6105600A JP 10560094 A JP10560094 A JP 10560094A JP H07318822 A JPH07318822 A JP H07318822A
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fiber
optical fiber
optical
frequency vibration
optical switch
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Tsutomu Watanabe
勤 渡邉
Takashi Murakami
孝 村上
Nobuo Tomita
信夫 富田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスター側の光ファイバをn側の光ファイバ
と光接続する際、マスター側の光ファイバをファイバ導
入溝内の正常位置に確実に導ける光スイッチを提供する
こと。 【構成】 基板6の上面に形成されたスリット7の長手
方向に対し直交する方向に、当該スリット7を挟んで断
面が略V字状のファイバ固定部8とファイバ導入溝9が
設けられる。ファイバ固定部8とファイバ導入溝9は長
手方向の延長線が一致している。第1光ファイバ2はフ
ァイバ固定部8に固定され、ファイバ端面がスリット7
に臨んで設けられる。第2光ファイバ4を支持する可動
ヘッド5は、高周波振動付与手段である圧電素子20を
介して搬送機構24に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ファイバをア
レイ状に配列させてなるファイバ配列部材を備えた光ス
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】多数のコネクタがマトリックス状に配列
されたコネクタテーブルを備え、上記のコネクタに2次
元的に移動可能なマスタコネクタが接続される光スキャ
ンスイッチが知られている(“C−449、10心一括
1×1000光スキャンスイッチ”、電子情報通信学会
春季全国大会(1998年)、P4−238)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコネクタテーブ
ルは物理的に複数のコネクタを並べることにより、光フ
ァイバの2次元配列を構成していた。そのため、異なる
コネクタに保持された光ファイバ間で精度良く配列され
ておらず、マスタコネクタに保持された光ファイバと精
度良く接続できないという欠点があった。
【0004】上記の欠点を改良し、光ファイバを精度良
く接続できる光スイッチを出願人は先に提案した(特願
平5−155,342号,155,346号,155,
358号,いずれも未公開)。本発明は、これを改良し
た光スイッチを提供することを目的とし、とくに、光接
続時にマスター側の光ファイバをファイバ導入溝内の正
常位置に円滑に導くことができる光スイッチを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は複数のファイバ固定部が形成された基板お
よび、ファイバ固定部に固定された第1光ファイバを有
するファイバ配列部材と、第1光ファイバに光接続され
る第2光ファイバを第1光ファイバの端面まで搬送する
搬送機構と、ファイバ固定部の延長線上に設けられ、第
2光ファイバを第1光ファイバの端面に導くファイバ導
入溝が形成された基板とを備えた光スイッチにおいて、
ファイバ導入溝が形成された基板は、ファイバ導入溝に
高周波振動を付与する高周波振動付与手段を備えている
ことを特徴とする。
【0006】上記の光スイッチにおいて、第2光ファイ
バを保持手段で保持し、この保持手段に、上記第2光フ
ァイバに高周波振動を付与する高周波振動付与手段を設
けるとよい。この場合、高周波振動の振動数は第2光フ
ァイバの固有振動数と一致させるとよい。
【0007】また、上記光スイッチの第2光ファイバに
位置決め部材を一体に設け、この位置決め部材と上記フ
ァイバ導入溝が形成された基板とが、その一方に設けら
れた係合凹部と他方に設けられた係合凸部を介して互い
に位置決めされるように設け、上記位置決め部材には、
当該位置決め部材に高周波振動を付与する高周波付与手
段を設けるとよい。
【0008】また、上記光スイッチにおいて、搬送機構
は第1光ファイバの長手方向以外の2軸方向に可撓性を
有する可動腕を具備していて、第2光ファイバをこの可
動腕に取付け、当該可動腕に設けられた係合凸部が、上
記ファイバ導入溝を有する基板の係合凹部に係合できる
構成とし、かつ可動腕が当該可動腕に高周波振動を付与
する高周波振動付与手段を具備する構成とするのがよ
い。
【0009】上記高周波振動の振動方向は、上記ファイ
バ導入溝の長手方向に対し直交する平面内の直角2方向
とし、振動数は、上記可動腕の固有振動数と一致するよ
うに設けるとよい。また、上記の高周波振動付与手段
は、積層型の圧電素子で構成するとよい。
【0010】
【作用】本発明によると、第2光ファイバがファイバ導
入溝の内面との摩擦抵抗により、導入溝正常位置(つま
り、溝底において、第2光ファイバの外周とファイバ導
入溝とが2点接触する位置)に達する前に溝の途中に停
止したとき(つまり、第2光ファイバの外周とファイバ
導入溝とが1点接触する位置)も、第2光ファイバ又は
ファイバ導入溝に与えられる高周波の微振動により、上
記の摩擦抵抗が低減され(つまり、静止摩擦状態から動
摩擦状態に変えられ)、第2光ファイバはファイバ導入
溝内の正常位置にスムーズに到達できる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例に係る光スイッチを図を
参照して説明する。なお、各図において同一要素には同
一符号を付して説明する。
【0012】図1〜図7は本発明の実施例を示し、図8
〜図12は比較例を示す図である。また、図13は上記
の構造を組込むことができる光スイッチの斜視図、図1
4は図13の中央部縦断面図である。
【0013】まず、比較例として図8〜図12に示す光
スイッチを説明する。ファイバ配列部材3は、基板6
と、基板6の上面に形成されたスリット7と、このスリ
ット7の長手方向に対し直交する方向に、当該スリット
7を挟んで延在するファイバ固定部8およびファイバ導
入溝9と、ファイバ固定部8に嵌合される第1光ファイ
バ2と、この第1光ファイバ2をファイバ固定部8に押
さえて固定するカバープレート10とから構成される。
【0014】基板6は図10,図11の上方から見て長
方形である。スリット7は、ファイバ導入溝9に塵や埃
がたまっても、この塵や埃をスリット7に逃がし易くす
るもので、その断面形状は略凹形で、ファイバ固定部8
およびファイバ導入溝9よりもやや深く設けられてい
る。このスリット7は基板6の一側面6aから他方面6
bにかけて延びている。一方、ファイバ固定部8とファ
イバ導入溝9は、上面の一側面(基準端面)6aから一
定ピッチ間隔(例えば0.25mm)で多数本(例えば
80本設けられるが図では一部を省略している)並設さ
れている。
【0015】また、ファイバ固定部8およびファイバ導
入溝9は、実施例ではV溝であり、各V溝の長手方向延
長線が一致するように設けられている。ファイバ固定部
8の後部には、テープ光ファイバ1から導出された第1
光ファイバ2が挿入されており、ファイバ先端面2aが
スリット7の一方の垂直壁と同一面となるように配設さ
れている。
【0016】上記の第1光ファイバ2はファイバ固定部
8であるV溝の底部側壁に内接しており、この状態で接
着剤により保持されている。また、基板6の上面にはシ
リコン製カバープレート10が接合され、ファイバ固定
部8に固定された第1光ファイバ2が保護されている。
カバープレート10は第1光ファイバ2の先端面2aが
露出した状態で基板に接合されているので、第1光ファ
イバ2と第2光ファイバ4との接続に支障は生じない。
また、第1光ファイバ2は、この光ファイバを十分に埋
設できるV溝の底部に固定されているので、カバープレ
ート10は基板6の上面に対し面接触に近い状態で接合
されている。
【0017】第2光ファイバ4は可動ヘッド5に支持さ
れている。この可動ヘッド5は後述する搬送機構の可動
腕に取付けられていて、第2光ファイバ4は、可動腕に
より第1光ファイバ2の配列方向(X方向)および、フ
ァイバ固定部8の深さ方向(Y方向)に可動的に設けら
れる。
【0018】上記ファイバ配列部材3の基板6はSi材
で構成され、その成形に際しては、まず一枚の基板6の
上面を一側面6aから他方面6bにかけてダイヤモンド
カッタ等で切削してスリット7が形成される。また、こ
のスリット7の長手方向と直交する方向に沿ってダイヤ
モンドカッタ等で複数のV溝を切削して、ファイバ固定
部8とファイバ導入溝9が形成される。そして、基板を
適当の位置で切断することにより、図示の基板6を簡単
に作製できる。また、フォトエッチング技術によっても
高精度に作製できる(但し、図示省略)。
【0019】上記の構成において、図8に示される可動
ヘッド5がファイバ導入溝9の深さの方向に移動すると
共に、ファイバ導入溝9の配列方向に移動することで、
第2光ファイバ4をファイバ導入溝9から脱出させ、フ
ァイバ導入溝の山を乗り越えて他のファイバ導入溝9に
移動でき、これにより第1光ファイバ2との光接続を切
り変えることができる。
【0020】ところで、図10〜図12に示されるよう
に可動ヘッド5の下面には第2光ファイバ4を中心とし
てその両側位置に、硬質金属材からなる2本の丸棒状の
ガイドピン19が、その一部を埋め込むようにして固定
されていて、このガイドピン19の一部が略半円状に可
動ヘッド5の下面から突出している。このガイドピン1
9は、ファイバ導入溝9に係合できる。ここで、ファイ
バ導入溝9のV溝開口幅が略250μmに設定されてい
るのに対し、第2光ファイバ4の外径が略125μmで
あり、ガイドピン19の外径が230〜250μmに設
定されることにより、上記の係合が可能とされている。
【0021】また、ファイバ導入溝9の溝間隔をPとし
た場合、2本のガイドピン19の軸間隔が2P、ガイド
ピン19と第2光ファイバ4の軸間隔がPに設けられて
いる。そして、2本の丸棒状のガイドピン19がファイ
バ導入溝9の山に係合する場合、左右側が同時に係合
し、それにより可動ヘッド5がバランスを保持してファ
イバ導入溝9の深さ方向に移動できるように設けられい
る。
【0022】したがって、可動ヘッド5をファイバ配列
部材3の上方所定位置に移動したうえ、下降させること
により、第2光ファイバ4が、可動ヘッド5への固定部
を支点として撓みながらその先端部がファイバ導入溝9
に嵌合し、このファイバ導入溝9に沿って所定距離前述
して第1光ファイバ2と光接続する。さらに、可動ヘッ
ド5を下降させることにより、可動ヘッド5の下面から
突出しているガイドピン19が、ガイド溝を兼ねるファ
イバ導入溝9に嵌合する。この状態で可動ヘッド5に上
方から軽い押下げ力を加えておけば、この可動ヘッド5
に第1光ファイバ2の配列方向の外部応力が加わって
も、硬質金属のガイドピン19がファイバ導入溝9に噛
み合っていることにより、可動ヘッド5はファイバ配列
方向にずれ動くことがなく、第1,第2光ファイバ2,
4の確実な光接続を保持することができる。
【0023】つまり、上記の構造によると、硬質のガイ
ドピン19とファイバ導入溝9が噛合っていることで可
動ヘッド5が強固に固定され、可動ヘッド5にファイバ
配列方向の力が作用してもこの可動ヘッド5はずれ動か
ず、したがって、可撓性を有している第2光ファイバ4
がファイバ導入溝9から脱出せず、ファイバ導入溝9に
安定に保持される。
【0024】ところで、光ファイバは非常に細くて可撓
性も大きいから僅かの抵抗にも抗しきれず折れ曲がる。
そのため光接続の切り替えに際し、図10〜図12に示
されるように、可動ヘッド5の下動に伴って第2光ファ
イバ4がファイバ導入溝9のV溝斜面を滑って下降する
とき、相互間の摩擦抵抗により、この第2光ファイバ4
がファイバ導入溝9の溝底の正常位置に到達する前にV
溝斜面の途中で止まり、第2光ファイバ4との円滑な光
接続ができないことがある。
【0025】本実施例では、高周波振動を第2光ファイ
バ又はファイバ導入溝9の少なくとも一方側に付与し
て、第2光ファイバ4がファイバ導入溝9のV溝斜面の
途中に止っているとき、両者間に存在する静止摩擦を動
摩擦に変えて両者間の滑りを良くすることで、上述の問
題点が解決されている。すなわち、物体を微小振動させ
る(これがディザ(Ditheh)といわれる)ことで
静止摩擦状態から動摩擦状態へ移行させた上で、垂直抗
力を増減させ、摩擦力を線形に制御する方法が知られて
おり、本実施例では、この原理にもとづいている。
【0026】以下、図1〜図7の実施例を説明する。
【0027】図1は第1実施例を示す。この第1実施例
では、高周波振動付与手段が、インパクト推進力発生用
の積層型の圧電素子20で構成されており、第2光ファ
イバ4を支持する可動ヘッド5が、この圧電素子20を
介して搬送機構24に取付けられている。
【0028】この第1実施例では、圧電素子20に所定
電圧を印加することにより、この圧電素子20が図1に
おける水平方向に伸縮してその微振動が可動ヘッド5に
伝わり、可動ヘッド5を介して第2光ファイバ4に、第
1光ファイバ配列方向の高周波振動が発生する。それに
より、光接続の切り替えに際してファイバ導入溝9に嵌
合され、下向きの力が付勢されている第2光ファイバ4
の、ファイバ導入溝9のV溝斜面との接触による摩擦抵
抗が低減され、第2光ファイバ4は非常に細くて可撓性
が大きいにも拘わらず、ファイバ導入溝9のV溝斜面の
途中に停止せず、スムーズに溝底の正常位置に移動でき
る。
【0029】図2は第2実施例を示す。この第2実施例
では、ファイバ導入溝9を有する基板6が支持台(図示
せず)に支持され、かつ水平面に沿って可動自在に支持
されている。また、基板6の一側面6aと固定ベース2
1との間に高周波振動付与手段としての圧電素子20が
配設されている。
【0030】この第2実施例では、圧電素子20に所定
電圧を印加することにより、この圧電素子20が水平方
向に伸縮して、その微動が基板6に伝わりファイバ導入
溝9の配列方向に高周波振動が発生する。この場合も、
第1実施例と同様ファイバ導入溝9に嵌合され、下向き
の力が付勢されている第2光ファイバ4とファイバ導入
溝9の溝壁との接触部の摩擦抵抗が高周波振動によって
大きく低減され、第2光ファイバ4はスムーズに正常位
置に到達できる。
【0031】図3は第3実施例を示す。この第3実施例
では、支持台17上に高周波振動付与手段を構成する2
つの圧電素子20が、伸縮方向を垂直方向として設置さ
れていて、ファイバ導入溝9を有する基板6は、上記2
つの圧電素子20によって水平に支持されている。
【0032】したがって、この第3実施例によると、圧
電素子20に所定電圧を印加し、この圧電素子20が垂
直方向に伸縮すると、基板6も一体に垂直微動し、この
ときファイバ導入溝9に加えられる垂直方向の高周波振
動により、このファイバ導入溝9に導入された第2光フ
ァイバ4が正常位置にスムーズに導かれる。
【0033】図4は第4実施例を示す。この第4実施例
では、基板6の下面に「ハ」の字状に形成された2つの
傾斜脚50に、高周波振動付与手段を構成する2つの圧
電素子20が90°の角度を有して配設され、かつ各圧
電素子20は、支持台18の傾斜支持面13に支持され
ている。
【0034】また、ファイバ導入溝9を形成するV溝の
両傾斜面の角度も90°であって、2つの圧電素子20
が伸縮する方向、つまり高周波振動の振動方向が、ファ
イバ導入溝9の両傾斜面に対して垂直方向となる。した
がって、本実施例では、上記の高周波振動によりファイ
バ導入溝9の傾斜面と第2光ファイバ4との摩擦が最も
効率的に低減されて、ファイバ導入溝9内の正常位置へ
の導きがよりスムーズとなる。
【0035】図5は第5実施例を示す。この第5実施例
では、第2光ファイバ4が取付けられる可動ヘッド5
が、板バネ22によって構成される可動腕28の先端に
設けられていて、可動腕28の基端が高周波振動付与手
段である圧電素子20を介して搬送機構24に取付けら
れている。
【0036】板バネ22は図5において、垂直方向には
剛性を発揮するが、水平方向には適度の撓みを有してい
る。また、可動ヘッド5の下面には、ガイドピン19が
設けられている。
【0037】この第5実施例では、第2光ファイバ4を
ファイバ導入溝(図示せず)に導入した後、圧電素子2
0に電圧を印加することで、可動腕5に前後方向の高周
波振動が付与され、この振動が可動ヘッド5を介して第
2光ファイバ4に伝えられ、第2光ファイバ4とファイ
バ導入溝9との摩擦が低減されて、第2光ファイバ4の
正常位置へのスムーズな位置決めがなされる。
【0038】図6は第6実施例を示す。この第6実施例
では、ガイドピン19を有し、第2光ファイバ4を支持
する可動ヘッド5が、2枚の板バネ22からなる可動腕
28の先端に設けられている。この点は第5実施例と同
じである。
【0039】第6実施例では、可動腕28の基端下面に
垂直方向に伸縮する第1圧電素子20が設けられてお
り、さらに第1圧電素子20の下端に水平方向に伸縮す
る第2圧電素子20aが結合されていて、この第2圧電
素子20aが搬送機構(図示せず)に取付けられてい
る。
【0040】この第6実施例によると、第1と第2の圧
電素子20,20aに電圧を印加し、これを同時に伸縮
させることにより、可動腕28、可動ヘッド5を介して
第2光ファイバ4がファイバ導入溝9の長手方向に対し
直交する平面内の2次元方向に振動し、ファイバ導入溝
9内での第2光ファイバ4の正常位置へのスムーズな位
置決めがなされる。
【0041】図7は第7実施例を示す。この第7実施例
では、ガイドピン19を有し、第2光ファイバ4を支持
する可動ヘッド5が、2枚の板バネ22からなる可動腕
28の先端に設けられている。この点は第5,第6実施
例と同じである。
【0042】第7実施例では、可動ヘッドの内部に垂直
方向又は水平方向に伸縮する圧電素子20が内蔵されて
いる。20aはリード線である。この第7実施例による
と、圧電素子20に電圧を印加することで、可動ヘッド
5に上下方向又は左右方向の高周波振動が付与され、こ
の振動が可動ヘッド5を介してガイドピン19及び第2
光ファイバ4に伝えられ、第2光ファイバ4とファイバ
導入溝9との摩擦抵抗が低減されて、光の各実施例と同
様第2光ファイバ4の正常位置へのスムーズな位置決め
がなされる。
【0043】上記第1,第5,第6,第7の各実施例に
おいて、可動ヘッド5や可動腕28に与える高周波振動
の振動数は、第2光ファイバ4の固有振動数と一致する
ように設けると良い。この場合は、圧電素子20に少な
い変位(振幅)を与えるだけで、機構系に大きな変位
(振幅)を効果的に与えることができる。それにより、
圧電素子20の駆動電圧の変化を小さくできるという利
点がある。
【0044】なお、高周波振動付与手段は積層型の圧電
素子に限らず、それ以外の公知の高周波振動付与手段を
使用しても良い。
【0045】上記の光スイッチは、例えば図13,図1
4に示すような光スイッチ装置に組込まれる。以下この
光のスイッチ装置を上記各図を参照して説明する。
【0046】まず、光スイッチ装置11の概要を説明す
ると、ファイバ配列部材(光ファイバユニット)3が、
光スイッチ装置11のベース12上に配設されている。
このファイバ配列部分3は上面にファイバ固定部8とフ
ァイバ導入溝9を有する基板6と、多心のテープファイ
バ1を具備し、このテープファイバ1の複数の第1光フ
ァイバ(マスター側光ファイバ)がファイバ導入溝8に
固定されている。
【0047】第2光ファイバ4は搬送手段(後述する)
により移動される可動ヘッド5に支持されていて、第1
光ファイバの配列方向(X方向)に移動できると共に、
第1光ファイバの長手方向(Z方向)およびファイバ配
列方向(X方向)と直交する方向(Z方向)に移動でき
る。
【0048】さらに説明すると、ベース12上に固定ネ
ジ14を用いて第2ステージ15と第1ステージ16が
重ねて設けられており、この第1ステージ16にファイ
バ配列部材3が設けられている。第2光ファイバ4を可
動的に支持する可動ヘッド5はそれぞれ弾性を有し、上
下に間隔を有して設けられた第1可動腕26と第2可動
腕27からなる可動腕28の先端に取付けられていて、
この可動腕28が搬送機構24の第1駆動源である第1
モータ29と連動連結されている。
【0049】第1モータ29はベース12の一側端に固
定されていて、第1モータ29のモータ軸と連結された
ネジ軸30が軸受板31によってベース12上に水平に
設けられている。このネジ軸30には第1可動部材32
が連動連結されている。すなわち、第1可動部材32の
後端(図13で左端)から押さえ腕33とバネ性を有す
る係合線34が所定の間隔を離して突出しており、押さ
え腕33がネジ軸30を押さえ、係合線34がネジ軸3
0のネジ溝に係合している。したがって、ネジ軸30が
正回転と逆回転することにより、第1可動部材32はネ
ジ軸30に沿って左右に移動できる。
【0050】第1可動部材32は平板状の第2可動部材
35の上面に固定されている。第2可動部材35の上面
にはブロック状の取付台36が固定されており、この取
付台36に可動腕28の第1可動腕26および、第2可
動腕27の基端が複数の固定ネジ37を用いて固定され
ている。
【0051】平板状の第2可動部材35の下面には図1
4に示されるようにガイドブロック38が設けられてい
る。このガイドブロック38は、ベース12の上面に形
成された溝39に対して開口部を上に向けて固定された
U字状のガイド部材40のガイド溝41にスライド自由
に嵌合されている。
【0052】したがって、ガイドブロック38がガイド
溝41を移動することにより、第2可動部材35は所定
の姿勢を保持して安定移動できる。第2可動部材35の
上面両側には第1ガイド薄板42と第2ガイド薄板43
が固定されている。第1ガイド薄板42の先端は直角に
曲げられていて、この折り曲げ部がベース12に形成さ
れた段部44とスライド自在に係合している。これによ
り、上記のガイドブロック38の作用と相俟って第2可
動部材35はより安定して水平移動できる。また、第2
ガイド薄板43の先端がベース12側に設けたストッパ
45と係止することにより、その水平移動が停止され
る。
【0053】ベース12の一側端には第2モータ46が
設置されていて、そのモータピンオン47に扇形歯車4
8が噛み合っている。この扇形歯車48は、偏心軸を有
する軸棒又は断面が非真円形の軸棒で構成される作動棒
49の端部から突出した軸52に固定されている。作動
軸49の両端の軸52はベース12上に固定された軸受
板50に支持されている。
【0054】第1可動アーム26の下面にはコ字状の受
け具51が固定されており、この受け具51の下面が作
動棒49の外周面と摺動自由に接している。したがっ
て、第2モータ46によりモータビンオン47と扇形歯
車48を介して作動棒49が軸52を中心に所定角度回
転することにより、軸52を中心にして作動棒49の外
周面が上下動し、この外周面と摺動自由に接している受
け具51を介して第1可動腕26と、第2可動腕27が
一体に上下動し、これに伴ない第2光ファイバ4の可動
ヘッド5が上下動できる。
【0055】本実施例の搬送機構24によると、第1モ
ータ29と第2モータ46を駆動することにより、第2
光ファイバ4を支持する可動ヘッド5を第1光ファイバ
2の配列方向(X方向)に移動すると共に、第1光ファ
イバ2の配列方向(X方向)および第1光ファイバ2の
長手方向(Z方向)と直交する方向(Y方向)に移動で
きる。この2次元での第2光ファイバ4の移動により、
当該第2光ファイバ4を1つの第2ファイバ固定部9か
ら脱出させて他の第2ファイバ固定部9にスムーズに移
動し、第1光ファイバ2と第2光ファイバ4の光接続を
切り変えることができる。
【0056】そして、図13,図14では図示されてい
ないが、各図における可動ヘッド5と、可動腕28と、
ファイバ配列部材3のいずれかに、図1〜図7に示す態
様で圧電素子20を組込むとよいものである。
【0057】なお、本実施例では、ファイバ配列部材3
が1個の光スイッチ装置におけるファイバ配列部材3の
可動支持機構25の例を示した。しかし、本発明はこれ
に限定されずファイバ配列部材3が多段に設けられてお
り、2次元または3次元移動ステージを用いた搬送機構
(図示せず)により第2光ファイバと各段の第1光ファ
イバの光接続を切り変える光スイッチ装置にも適用する
ことができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光スイッ
チによると、第2光ファイバをファイバ導入溝に導いた
際、第2光ファイバ又はファイバ導入溝のいずれかに付
与される高周波振動により、第2光ファイバとファイバ
導入溝の接触部の摩擦抵抗が大きく低減され、第2光フ
ァイバは、ファイバ導入溝内の正常位置に円滑に導か
れ、光軸ずれがない光接触が容易に実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図2】第2実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図3】第3実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図4】第4実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図5】第5実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図6】第6実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図7】第7実施例に係る光スイッチの斜視図である。
【図8】比較例に係る光スイッチの斜視図である。
【図9】図7の光スイッチが動作した斜視図である。
【図10】可動ヘッドの正面説明図である。
【図11】可動ヘッドに支持された光ファイバ及びガイ
ドピンとファイバ導入溝との関係説明図である。
【図12】図11の動作説明図である。
【図13】光スイッチ装置の全体斜視図である。
【図14】図13の長手方向に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…テープファイバ、2…第1光ファイバ、3…ファイ
バ配列部材、4…第2光ファイバ、5…可動ヘッド、6
…基板、8…ファイバ固定部、9…ファイバ導入溝、2
0…圧電素子、24…搬送機構、28…可動腕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のファイバ固定部が形成された基板
    と前記ファイバ固定部に固定された第1光ファイバを有
    するファイバ配列部材と、前記第1光ファイバに光接続
    される第2光ファイバを前記第1光ファイバの端面付近
    まで搬送する搬送機構と、前記ファイバ固定部の延長線
    上に設けられ、前記第2光ファイバを前記第1光ファイ
    バの端面近傍に導くファイバ導入溝が形成された基板
    と、前記ファイバ導入溝の正常位置に前記第2光ファイ
    バを導く高周波振動付与手段を備えていることを特徴と
    する光スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記高周波振動付与手段は、前記ファイ
    バ導入溝に高周波振動を付与するよう前記基板に設けら
    れたことを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記高周波振動付与手段は、前記第2光
    ファイバに高周波振動を付与するよう前記光ファイバを
    保持する保持手段に設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記高周波振動の振動数が、前記第2光
    ファイバの固有振動数と一致していることを特徴とする
    請求項3に記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記第2光ファイバの保持手段に位置決
    め部材が設けられ、この位置決め部材と前記ファイバ導
    入溝が形成された前記基板とが、係合凸部と係合凹部を
    介して互いに嵌り合うと共に、前記高周波振動付与手段
    は、前記位置決め部材に振動を付与するよう当該位置決
    め部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記高周波振動の振動方向は、前記ファ
    イバ導入溝の長手方向に対し直交する平面内の直角2方
    向であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記第2光ファイバは、前記第1光ファ
    イバの長手方向以外の2方向に可撓性を有する可動腕に
    支持されて搬送機構により搬送され、前記高周波振動付
    与手段は、前記可動腕に高周波振動を付与するよう当該
    可動腕に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記高周波振動の振動方向は、前記ファ
    イバ導入溝の長手方向に対し直交する平面内の直角2方
    向であることを特徴とする請求項7に記載の光スイッ
    チ。
  9. 【請求項9】 前記高周波振動の振動数が、前記可動腕
    の固有振動数と一致していることを特徴とする請求項7
    に記載の光スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記高周波振動付与手段は、積層型の
    圧電素子で構成されていることを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれかに記載の光スイッチ。
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