JPH0772398A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

Info

Publication number
JPH0772398A
JPH0772398A JP5319820A JP31982093A JPH0772398A JP H0772398 A JPH0772398 A JP H0772398A JP 5319820 A JP5319820 A JP 5319820A JP 31982093 A JP31982093 A JP 31982093A JP H0772398 A JPH0772398 A JP H0772398A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
movable arm
optical
movable
movable head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5319820A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Murakami
孝 村上
Tsutomu Watanabe
勤 渡邉
Kazumasa Ozawa
一雅 小沢
Hisao Maki
久雄 牧
Kazuto Saito
和人 斉藤
Nobuo Tomita
信夫 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP5319820A priority Critical patent/JPH0772398A/ja
Priority to CA002156498A priority patent/CA2156498C/en
Priority to ES95903000T priority patent/ES2161857T3/es
Priority to DE69428111T priority patent/DE69428111T2/de
Priority to EP95903000A priority patent/EP0686861B1/en
Priority to CN94191231A priority patent/CN1133086C/zh
Priority to KR1019950703487A priority patent/KR0184029B1/ko
Priority to PCT/JP1994/002150 priority patent/WO1995017697A1/ja
Priority to CNA031275001A priority patent/CN1484054A/zh
Priority to US08/507,378 priority patent/US5926588A/en
Priority to AU12016/95A priority patent/AU680578B2/en
Priority to CA002376084A priority patent/CA2376084C/en
Publication of JPH0772398A publication Critical patent/JPH0772398A/ja
Priority to US08/846,482 priority patent/US5940553A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部応力が作用しても、光ファイバ同士の光
接続部に軸ずれが生じない光スイッチを提供すること。 【構成】 基板6に第1ファイバ固定溝8と第2ファイ
バ固定溝9を設け、第1ファイバ固定溝8に複数の第1
光ファイバ2を固定してファイバ配列部材3を構成す
る。第1モータ29と第2モータ46を駆動源とする搬
送機構24の可動腕28の先端に取付けた可動ヘッド5
に第2光ファイバ4が支持されている。可動ヘッド5は
第1モータ29により第1光ファイバ2の配列方向に移
動すると共に、可動腕28の弾性による押下げ力と、こ
の弾性に抗しての第2モータ46と連動する作動棒49
の押上げ力により、第2ファイバ固定溝9の深さ方向に
移動する。第2光ファイバ4が第2ファイバ固定溝9に
挿入され、第1光ファイバ2と光接続されるとき、可動
ヘッド5の下面で、かつ第2光ファイバ4の両外側に平
行に設けられたガイドピン19が第2ファイバ固定溝9
と係合し、可動ヘッド5のファイバ配列方向の位置ずれ
が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ファイバを配
列させる光ファイバ配列部材を備えた光スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】多数のコネクタをマトリックス状に配列
したコネクタテーブルを備え、2次元的に移動可能なマ
スタコネクタに接続される光スキャンスイッチが知られ
ている(“C−449,10心一括1×1000光スキ
ャンスイッチ”、電子情報通信学会春季全国大会(19
98年)、P4−238)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコネクターテブ
ルは物理的に複数のコネクタを並べることにより、光フ
ァイバの2次元配列を構成していた。そのため、異なる
コネクタに保持された光ファイバ間で精度良く配列され
ておらず、マスタコネクタに保持された光ファイバと精
度良く接続できないという欠点があった。
【0004】上記の欠点を改良し、光ファイバを精度良
く接続できる光スイッチを出願人は先に提案した(特願
平4−123,750号、未公開)。本発明はこれをさ
らに改良した光スイッチを提供することを目的とし、特
に光ファイバ同士を接続したとき、光接続部に軸ずれや
端面間隔のバラツキが生じないように改良したものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は複数のファイバ固定溝が上面に形成された
第1の基板を有し、複数のファイバ固定溝に複数の第1
の光ファイバが固定されてなるファイバ配列部材と、フ
ァイバ固定溝の延長線上に位置するよう形成された複数
のファイバ導入溝を上面に有する第2の基板と、複数の
第1の光ファイバに接続される複数の第2の光ファイバ
を保持すると共に、ファイバ導入溝と係合する係合部材
が設けられた可動ヘッドおよびこれを基板に対して可動
的に保持する可動腕を有し、第2の光ファイバをファイ
バ導入溝へ搬送する搬送機構とからなる構成を特徴とす
る。
【0006】上記位置決め部材の係合部として、上記フ
ァイバ導入溝に代えて、当該ファイバ導入溝に沿って第
2の基材の上面に形成される凹状または凸状の係合部で
構成するとよい。
【0007】上記第1の基板と第2の基板は一体または
別部材のいずれでも構わない。
【0008】上記の係合凹部は、第2光ファイバの導入
溝であり、又はこのファイバ導入溝に対して一定間隔
で、かつ平行に設けられたガイド溝であってもよい。
【0009】また、上記位置決め部材は、上記可動ヘッ
ドに設けられた1本又は複数本のピンで構成するとよ
い。
【0010】さらに、上記第2光ファイバのファイバ導
入溝を等ピッチに形成し、このファイバ導入溝のピッチ
の整数倍のピッチで上記第2光ファイバと平行な少なく
とも2本のピンを設け、第2光ファイバのファイバ導入
溝への搬送終了に伴ない、上記ピンが上記ファイバ導入
溝へ位置決めされるように構成するとよい。
【0011】上記可動ヘッドが取付けられる可動腕は、
少なくとも光ファイバの長手方向以外の2軸方向に可撓
性を有する構成とし、かつこの可動腕はそれぞれ、板バ
ネを所定形状に折り曲げてなり、上下に所定間隔を離し
て配設される第1可動腕と第2可動腕とから構成すると
よい。
【0012】上記第2可動腕は、上記複数枚の板バネを
ジグザグに連なるように連結して構成するとよい。
【0013】また、上記の第2可動腕は、一枚の板バネ
で形成し、可動ヘッド取付け部が形成されるバネ先端部
と、搬送機構の本体部へ固定されるバネ基端部からそれ
ぞれ他端に向けて交互に伸びる切欠きにより、その先端
に形成される接続部を介してジグザグに伸縮する構成と
するとよい。さらに、可動ヘッド取付部は、上記バネ本
体部に対し所定の角度上向きに傾斜して設けるとよい。
【0014】また、上記搬送機構は、その本体部に取付
けられた上記可動腕をファイバ配列方向に移動させる第
1の移動手段と、上記第2光ファイバが上記ファイバ導
入溝から離脱する方向に上記可動腕を移動させる第2の
移動手段を具備する構成とするのがよい。
【0015】さらに、可動腕は、可動ヘッドをファイバ
導入溝に向けて付勢するように設けるのがよい。
【0016】
【作用】第2の光ファイバがファイバ導入溝へ搬送され
て複数の第1の光ファイバと光接続されたとき、可動ヘ
ッドに設けられた位置決め部材が、ファイバ導入溝又
は、ファイバ導入溝に沿って設けられた係合凹部又は凸
部と嵌り合うことにより可動ヘッドに支持されている、
第2光ファイバにファイバ配列方向の外部応力が作用し
ても、この第2光ファイバはファイバ導入溝に位置決め
されてずれ動くことがない。
【0017】また、この位置決め部材を有する可動ヘッ
ドは可動腕の弾性により、ファイバ長手方向と直交する
2軸方向へ撓むことができ、円滑にファイバ導入溝に押
し付けられると共に、第2光ファイバにファイバ導入溝
から離脱する方向の力が作用しても、第2光ファイバは
ファイバ導入溝から浮上せず、第1,第2の光ファイバ
間で光軸ずれが生じない。
【0018】第2可動腕をジグザグに伸縮する構成とす
ることにより、小さいスペースの中でより柔軟性に富む
バネ機構とすることができる。また、第2可動腕をバネ
先端部とバネ基端部から他端側に向けて交互に伸びる切
欠きをする一枚の板バネで構成するときは、第2可動腕
はこの切欠きを介してジグザグに伸縮すると共に、この
切欠きにより一層剛性が小さくなり、バネ変形に必要な
力が小さくすむ。
【0019】さらに、この構成によると、第2可動腕が
熱膨張しても、切欠き部に形成される隙間を介してこの
熱膨張による変形を効果的に逃がすことができるので、
その変形は可動ヘッド取付け部にまで及ばず、ファイバ
の端面間隔にバラツキが生じない。
【0020】また、板バネの可動ヘッド取付部にその先
端が上向くよう所定の角度を付すときは、光接続時に、
ガイドピンのファイバ導入溝への位置決めがよりスムー
ズに行なわれる。
【0021】また、可撓性を有する可動腕が搬送機構の
第2移動手段で押上げられることにより、可動ヘッドに
支持された第2光ファイバがファイバ導入溝から脱出す
る。さらに、第2移動手段で押上げられない時は、可動
腕の弾性により可動ヘッドがファイバ導入溝方向に付勢
されていて、搬送機構の無制御時にも第2光ファイバが
ファイバ導入溝から浮上しない。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例に係る光スイッチを図面
を参照して説明する。なお、図において同一要素には同
一符号を付して説明する。
【0023】図1〜図14は第1実施例を示し、図1は
光スイッチの全体斜視図,図2は図1の断面図,図3は
図1のA部の平面図,図4は図3の側断面図,図5は図
3,図4に示すマスター側である第2光ファイバを支持
する可動ヘッドの下面図,図6は図5の右側面図,図7
はファイバ配列部材の拡大斜視図,図8は図7の断面
図,図9は上記可動ヘッドを支持する可動腕の斜視図で
ある。
【0024】図1において、光スイッチ11はベース1
2の上面にファイバ配列部材3とマスター側である第2
光ファイバの搬送機構24を配設して構成される。
【0025】ファイバ配列部材3は第1可動支持台16
に取付けられている。第1可動支持台16は固定ネジ1
4により第2可動支持台15に取付けられ、第2可動支
持台15は固定ネジ14によりベース12上に固定され
ている。ファイバ配列部材(光ファイバユニット)3
は、上面に第1ファイバ固定溝8と第2ファイバ固定溝
(第2光ファイバ導入溝)9を有する基板6と、多心の
テープ光ファイバ1を具備し、このテープ光ファイバ1
の複数の第1光ファイバ2が第1ファイバ固定溝8に固
定されている。
【0026】第2光ファイバ4は搬送機構24(詳細は
後述する)により移動される可動ヘッド5に支持されて
いて、第1光ファイバ2の配列方向(X方向)に移動で
きると共に、第1光ファイバ2の長手方向(Z方向)お
よびファイバ配列方向(X方向)と直交する方向(Y方
向)に移動できる。
【0027】図7と図8によって説明すると、ファイバ
配列部材3は、基板6と、基板6の上面に形成されたス
リット7と、このスリット7の長手方向に対し直交する
方向に当該スリット7を挟んで延在する第1ファイバ固
定溝8および第2ファイバ固定溝9と、第1ファイバ固
定溝8に嵌合される第1光ファイバ2と、この第1光フ
ァイバ2を上方から押さえるカバープレート10とから
構成される。
【0028】基板6は図7の上方から見て長方形であ
り、スリット7は基板6の一側面6aから他側面6bに
かけて延びている。スリット7の断面形状は略凹型に設
けられている。一方、第1ファイバ固定溝8と第2ファ
イバ固定溝9は基板6の一側面(基準端面)6aから一
定ピッチ間隔(例えば、0.25mm)で多数本(例え
ば80本設けられるが、図では一部を省略している)並
設されている。
【0029】また、第1および第2光ファイバ固定溝
8,9は実施例ではV溝になっており、各ファイバ固定
溝の長手方向延長線が一致するように設けられている。
第1ファイバ固定溝8にはテープ光ファイバ1から導出
された第1光ファイバ2が固定溝の後方へ挿入されてお
り、ファイバ先端面2aがスリット7の一方の垂直壁と
同一面となるように配設されている。スリット7は上述
したように略凹形であり、その深さは、ファイバ固定溝
よりも幾分深く形成されている。
【0030】上記の第1光ファイバ2はV溝の底部側壁
に内接しており、この状態で接着剤により保持されてい
る。また、基板6の上面にはシリコン製カバプレート1
0が接合され、第1ファイバ固定溝8に固定された第1
光ファイバ2が保護されている。カバープレート10は
第1光ファイバ2の先端面が露出した状態で基板6に接
合されているので、第2光ファイバ4との接続に支障は
生じない。また、第1光ファイバ2は、この光ファイバ
を十分に埋設できるV溝の底部に固定されているので、
カバープレート10は基板6の上面に対し面接触に近い
状態で接合されている。
【0031】また、第2ファイバ固定溝9の先端部には
スリット7と接する溝端部から、ファイバ固定溝の他端
部に向けて所定の長さLにわたって、V溝の山部を切削
して所定高さhの段部13が形成されている。したがっ
て、第2ファイバ固定溝9に第2光ファイバ4を挿入
し、第1光ファイバ2と光接続したときは図2に示すよ
うに第2光ファイバ4が段部13から突出する。そし
て、この段部13から突出した第2光ファイバ4をファ
イバ押さえ57(図4に示し、後述する)で押さえ、こ
の第2光ファイバ4を第2ファイバ固定溝9に固定する
ことができる。また本実施例では、第2光ファイバ4は
2本一組となって可動ヘッド5に取付けられていて一体
に移動し、同時に2つの光路が切り変えられるようにな
っている。
【0032】上記光ファイバ配列部材3の基板6はSi
材で構成され、その成形に際しては一枚の基板6の上面
を一側面6aから他側面6bにかけてダイヤモンドカッ
タ等で切削してスリット7と段部13を形成する。ま
た、このスリット7と段部13の長手方向と直交する方
向に沿ってダイヤモンドカッタ等で複数のV溝を切削し
て第1と第2のファイバ固定溝8,9を形成する。そし
て、基板を適当な長さ位置で切断することにより、図示
の基板6を簡単に作製できる。また、フォトエッチング
技術によっても高精度に作製できる(但し、図示省
略)。
【0033】なお、図示例では第1と第2のファイバ固
定溝8,9は1枚の基板6に形成されているが、この第
1と第2ファイバ固定溝8,9は互いに並設した2枚の
基板の上面に形成し、各ファイバ固定溝が同一線上に揃
うように設けてもよい。
【0034】上記の構成において、図1に示す可動ヘッ
ド5が所定の範囲で第2ファイバ固定溝9の深さの方向
(Y方向)に移動すると共に、第2ファイバ固定溝9の
配列方向(X方向)に移動すると、第2光ファイバ4を
第2ファイバ固定溝9から脱出させ、ファイバ固定溝の
山を乗り越えて他の第2ファイバ固定溝9に移動でき、
これにより第1光ファイバ2との光接続を切り変えるこ
とができる。
【0035】またこのとき、第2ファイバ固定溝9の段
部13から突出している第2光ファイバ4をファイバ押
さえ57(図4参照)を用いて押さえて、第2ファイバ
固定溝9にしっかりと固定できる。これにより外部応力
によっても第2ファイバ4は第2ファイバ固定溝9から
浮上せず第1光ファイバ2との光接続を確実に行なうこ
とができる。
【0036】ところで、上述のように第2光ファイバ4
は可動ヘッド5に支持されているが、この場合、第2光
ファイバ4の可動ヘッド5に対する支持手段および可動
ヘッド5の構造、並びにこれに対応するファイバ配列部
材3の構造を特別に工夫することにより、可動ヘッド5
をファイバ配列部材3に正確に位置決めすることが可能
となり、また、外部応力によっても可動ヘッド5が光フ
ァイバ配列方向にずれ動かず、したがって第2光ファイ
バ4が第2ファイバ固定溝9に安定に保持される構造を
実現することが可能となる。
【0037】本実施例では、このような見地にもとづき
可動ヘッド5とファイバ配列部材3は次のように構成さ
れている。図3〜図6によって説明すると、可動ヘッド
5の下面後部を切削して形成された傾斜面53にファイ
バ固定ブロック17が前下がりに傾斜して取付けられて
おり(図4参照)、この固定ブロック17の下面の嵌合
溝17aに第2光ファイバ4が嵌合され、その外周に押
さえ板17bを当てがって、この押さえ板17bを固定
ブロック17に接着剤で接着することにより、第2光フ
ァイバ4は可動ヘッド5に対し、一定の間隔を有して、
かつ先端を前下がりに傾斜して取付けられている。
【0038】また、可動ヘッド5の下面先端部で、かつ
2本の第2光ファイバ4の両外側には、この第2光ファ
イバ4と平行にV溝状のピン固定溝18が切削形成され
(図6)、このピン固定溝18に硬質金属材からなるガ
イドピン19が嵌着、固定されていて、ガイドピン19
の外周の一部が可動ヘッド5の下面から突出して設けら
れている。なお、図示例では、ピン固定溝18は固定ブ
ロック5aに形成されていて、この固定ブロック5aが
可動ヘッド5の凹部5bに固定されているが、これは作
製の都合でこのように構成されているものである。ま
た、固定ブロック5aには、第2光ファイバ4が第2フ
ァイバ固定溝9に挿入されたとき、この第2光ファイバ
4が撓むので、その逃げ空間として凹部5cが形成され
ている。
【0039】一方、ファイバ配列部材3には上記ガイド
ピン19が嵌合するV溝状のガイド溝20が第2ファイ
バ固定溝9と平行に形成されている(図6(a)参
照)。
【0040】したがって、可動ヘッド5をファイバ配列
部材3の上方で移動させ所定位置で停止させたうえ、下
降させることにより第2光ファイバ4は、ファイバ固定
ブロック17との固定部を支点として撓みながらファイ
バの先端部が第2ファイバ固定溝9に嵌合し、第1光フ
ァイバ2と光接続する。さらに可動ヘッド5を下降させ
ることにより、可動ヘッド5の下面から突出しているガ
イドピン19がガイド溝20に嵌合する。この状態で可
動腕28により可動ヘッド5に押下げ力を加え続けるこ
とにより、可動ヘッド5に第1光ファイバ2の配列方向
(X方向)の外部応力が加わっても、硬質金属のガイド
ピン19がガイド溝20に噛み合っていることにより、
可動ヘッド5はX方向にずれ動くことがなく、第1,第
2光ファイバ2,4の確実な光接続を保持することがで
きる。
【0041】図6(b)にはガイドピン19の嵌合する
ガイド溝として、第2ファイバ固定溝9に兼用させた実
施例が示されている。この図6(b)の場合は、第2フ
ァイバ固定溝9のV溝の開口幅を略250mμに設定す
る。また、光ファイバの外径は略125μmであり、ガ
イドピン19の外径は230〜250μmに設定されて
いる。したがって、図6(b)の構成によると、第2フ
ァイバ固定溝9がガイドピン19のガイド溝を兼用して
いるが、第2光ファイバは第2ファイバ固定溝9に十分
深く嵌まることができ、ガイドピン19もその一部が第
2ファイバ固定溝9に嵌まった状態となる。
【0042】そして、図6(b)のようにガイドピン1
9の一部が第2ファイバ固定溝9に嵌まった状態で可動
ヘッド5に上方から軽い押さえ力を加えておけば、ファ
イバ配列方向(X方向)の外部応力によっても、可動ヘ
ッド5はX方向にずれ動かず正確に位置決めされて所期
の目的を達成できる。
【0043】なお、ガイドピン19およびガイド溝20
の断面形状は図示例に限らない。また、ガイドピン19
の数も限定されない。図示例では所定間隔をあけて2本
平行に配列されているが、このガイドピン19は1本で
も所期の目的を達成することができる。なお、ガイドピ
ン19が1本のときは可動ヘッド5が傾かないよう適当
な支持手段を付加するのが望ましい。
【0044】図1およびその他の各図に示すように可動
ヘッド5はそれぞれ弾性を有し、上下に間隔を有して設
けられた第1可動腕26と第2可動腕27からなる可動
腕28の先端に取付けられている。この可動腕28の基
端は搬送機構24の本体部24aに結合されていて、駆
動源である第1モータ29と連動連結されている。
【0045】以下この可動腕28を可動させる搬送機構
24の詳細を説明する。まず第1モータ29により可動
腕28を第1光ファイバ2の配列方向に移動させる機構
を説明する。第1モータ29はベース12の一側端に配
設されていて、第1モータ29のモータ軸と連結したネ
ジ軸30が軸受板31によってベース12上に水平に設
けられている。このネジ軸30には第1可動部材32が
連動連結されている。すなわち、第1可動部材32の後
端(図1で左端)から押さえ腕33とバネ性を有する係
合線34が所定の間隔を離して突出しており、押さえ腕
33がネジ軸30を押さえ、係合線34がネジ軸30の
ネジ溝に係合している。したがって、ネジ軸30が正回
転と逆回転することにより、第1可動部材32はネジ軸
30に沿って左右に移動できる。
【0046】第1可動部材32は平板状の第2可動部材
35の上面に固定されている。第2可動部材35の上面
にはブロック状の取付台36が固定されており、この取
付台36に可動腕28の第1可動腕26および第2可動
腕27の基端が、複数の固定ネジ36を用いて固定され
ている。
【0047】平板状の第2可動部材35の下面には図2
に示すようにガイドブロック38が設けられている。こ
のガイドブロック38は、ベース12の上面に形成され
た溝39に対して、開口部を上に向けて固定されたU字
状のガイド部材40のガイド溝41にスライド自由に嵌
合されている。
【0048】したがって、ガイドブロック38がガイド
溝41を移動することにより、第2可動部材35は所定
の姿勢を保持して安定移動できる。第2可動部材35の
上面両端部には第1ガイド薄板42と第2ガイド薄板4
3が固定されている(図1に示す)。第1ガイド薄板4
2の先端は直角に折り曲げられていて、この折り曲げ部
がベース12に形成された段部44とスライド自在に係
合している。これにより、上記ガイドブロック38の作
用と相俟って第2可動部材35はより安定して水平移動
ができる。また、第2ガイド薄板43の先端がベース1
2側に設けられたストッパ45と係止することにより、
その水平移動が停止される。
【0049】可動腕28の第1,第2可動腕26,27
のより詳細な構造は図9〜図14に示されている。各図
によって説明すると、第1可動腕26はバネ性を有する
金属板で形成され、その基端が取付台36の上面に固定
ネジ37で固定されている。(図9,図12〜図14参
照)この第1可動腕26は可撓性を増大するため先端に
行くつれて幅狭に形成されていて、先端折り曲げ部が可
動ヘッド5の上面にスポット溶接で固定されている。ま
た、第1可動腕26の中間部下面にほぼコ字状の受け具
51(その作用は後述する)が固定されている。
【0050】第2可動腕27は、複数枚の薄い板バネを
重ね合わせ、各積層板バネ27aの両端部を上側と下側
に位置する積層板バネ27aの端部にスポット溶接する
ことにより、各積層板バネ27aがジグザグに連なるよ
うに構成されている。そして、最上層の板バネ27bの
基端部が鉤状に折り曲げられていて、この折り曲げ部2
7cに開設された孔21を取付台36の前面突出部36
aのネジ穴23に当てがい、座金22を介して固定ネジ
37をネジ穴23にネジ込むことにより、最上層の板バ
ネ27bが取付台36に固定される。
【0051】また、最下層の板バネ27dの両側には折
り曲げ部27eが形成され、この折り曲げ部27eの内
側に可動ヘッド5の後部を嵌めたうえ、接着剤で固定さ
れている。第2可動腕27はこのように積層の板バネ2
7aをジグザグに連結して構成されているので、最上部
の板バネ27bを支持部として中間層のジグザグ部分を
伸縮して最下部の板バネ27dに柔らかいバネ性を付与
でき、可動ヘッド5を弾性的に支持できる。とくに、本
実施例では、複数の板バネを積層し、かつジグザグに接
続してバネを構成しているので、より小さいスペースの
中で実質的にバネ寸法を長くし、より大きな可撓性を備
えた柔らかいバネを構成でき、可動ヘッド5の滑らかな
弾性的支持を可能としている。
【0052】可動腕28は上記構成の第1可動腕26と
第2可動腕27から構成され、可動ヘッド5はこの第
1,第2の可動腕26,27の先端で支持されて、安定
にファイバ配列部材3のY方向に可動できる。このY方
向に可動腕28を移動させる駆動源としてベース12の
一側端に第2モータ46が設置されている。
【0053】第2モータ46のモータピニオン47には
扇形歯車48が噛み合っている。この扇形歯車48は、
偏心軸を有する軸棒又は断面が非真円形の軸棒で構成さ
れる作動棒49の端部から突出した軸52に固定されて
いる。作動棒49の両端の軸52はベース12上に固定
された軸受板50に支持されている。
【0054】第1可動腕26の下面には上述のとおりコ
字状の受け具51が固定されており、この受け具51の
下面が作動棒49の外周面と摺動自由に圧接している。
したがって、第2モータ46によりモータピニオン47
と扇形歯車48を介して、作動棒49が軸52を中心に
所定角度回転することにより、軸52を中心にして作動
棒49の外周面が上下動し、この外周面と摺動自由に圧
接している受け具51を介して第1可動腕26と第2可
動腕27が一体に上下動し、これに伴ない第2光ファイ
バ4の可動ヘッド5が上下動できる。
【0055】つまり、作動棒49が回転してその上部外
周が下るときは、可動腕28もそれ自体の弾性で下り、
可動ヘッド5を下方に付勢して第2光ファイバ9を第2
ファイバ固定溝4の溝底に押付けることができる。この
押付け状態は第2モータ46が非作動時にも保持され
る。一方、作動棒49がさらに回転してその上部外周が
持上がることにより、受け具51を介して可動腕28は
その弾性に抗して持上げられ、それにより可動ヘッド5
に支持された第2光ファイバ4は第2ファイバ固定溝9
から脱出する。また、可動ヘッド5が下降したときガイ
ドピン19がガイド溝20に係合し、可動ヘッド5のフ
ァイバ配列方向のずれ動きが確実に阻止される。
【0056】上述のように、本実施例の搬送機構24に
よると、第1モータ29と第2モータ46を駆動するこ
とにより、第2光ファイバ4を支持する可動ヘッド5を
第1光ファイバ2の配列方向(X方向)に移動すると共
に、第1光ファイバ2の配列方向(X方向)および長手
方向(Z方向)と直交する方向(Y方向)に移動でき、
この2次元の第2光ファイバ4の移動により、当該第2
光ファイバ4を1つの第2ファイバ固定溝9から脱出さ
せて他の第2ファイバ固定溝9にスムーズに移動し、第
1光ファイバ2と第2光ファイバ4の光接続を切り変え
ることができる。
【0057】なお、本実施例では、第2モータ46によ
り回転する作動軸49の動作が、受け具51を介して第
1可動腕26に伝わり、この第1可動26を介して第2
可動腕27に伝わる構成とされている。しかし、作動棒
49の回転動作が第2可動腕27に直接伝わる構成とし
てもよく、このように構成する場合は、第1可動腕26
を省略することが可能となる(但し、図示せず)。
【0058】次に、図15〜図19は本発明の第2実施
例を示し、図20〜図26はこの第2実施例を説明する
ための比較例を示す。
【0059】第2実施例では、第1実施例の第2可動腕
27に相当する構成が相異しており、この相異により、
第2可動腕271の柔軟性が増大していると共に、これ
に伴う可動腕の小寸法化,熱膨張による変形に伴なう第
2可動腕の先端の可動ヘッド取付け部への影響を排除で
きるなどのメリットを有している。
【0060】まず、図20〜図26に示す比較例につい
て説明する。図20はV溝ガイド方式の光スイッチの可
動ヘッド5の部分の拡大斜視図である。可動ヘッド5に
は位置決め用のガイドピン(基準ピン)19が取付けら
れており、可動ヘッド5をY方向から押付けることによ
ってガイドピン19がファイバガイド部材81のV溝状
のファイバ導入溝91に固定され、第2光ファイバ4が
第1光ファイバ(図示せず)と光軸を合わせて位置決め
される。
【0061】また、図21に示すように可動腕を構成す
る板バネ281は可動ヘッド5と搬送機構の本体部(図
示せず)との間を連結するものである。この板バネ28
1の基端部61には、当該板バネ281を搬送機構の本
体部へ固定するための固定ネジの挿入孔62が形成され
ている。基端部61の先端につづいて垂直部63が立上
げ形成されていて、垂直部63の上端からバネ本体部6
4が水平に伸びている。このバネ本体部64は複数の板
バネを積層して構成されるもので、上下層の各板バネの
一端部同士が溶接によりジグザグに連結されてなるジグ
ザグ部65を有し、このジグザグ部65の下端から前方
に伸びた部分が可動ヘッド取付け部66とされている。
【0062】上記の板バネ281は図21(a),
(b)に点線で示すようにX方向,Y方向,Z方向に可
撓性を有し、この3軸方向に可動ヘッド5はコンプライ
アンス性を有する。このような構成からなる板バネ28
1に取付けられた可動ヘッド5は、所定のファイバ導入
溝91の中心よりずれて位置決めされても、図21
(a)のY方向から可動ヘッド5を押付けることによ
り、ガイドピン19がファイバ導入溝91の傾斜面にな
らって溝中心に位置決めできる作用を持つ。図22,図
23は上述の機構を示すものであり、板バネ281がそ
の有する柔軟機構により変形し、ガイドピン19がファ
イバ導入溝93に円滑に位置決めされた状態が示されて
いる。
【0063】ところで、上述したジグザグ部65を有す
る板バネ281にあっては、複数枚の平板状のバネ板部
材を積層して構成されているので、これが高温の環境下
に置かれた場合、板バネ281自身の熱膨張による変形
や、板バネ281を取巻く周辺構造物の熱膨張による変
形が可動ヘッド取付け部66にまで伝わり、可動ヘッド
5に位置ずれが生じるおそれがある。板バネ281の周
辺構造物の熱膨張により、この位置ずれが生じると、図
24,図25に示されるように第1,第2ファイバ2,
4の端面部で光軸が傾斜しやすく、端面間隔xが、x+
αとなってバラツキが生じ光学特性が安定しないという
問題が生じる。
【0064】また、板バネ281自身が熱膨張したとき
は、この板バネ281は図26に点線で示すように変形
する。この場合は、板バネ281先端の可動ヘッド取付
け部66に設けられている可動ヘッド5も同様に位置ず
れを起こし、所定のファイバ導入溝91に可動ヘッド5
が位置決めされていても第1,第2光ファイバ2,4間
の端面間隔が変化し、光学特性に悪影響を与えることに
なる。
【0065】本実施例では、上記の板バネ281に相当
する構成、第1実施例に対比させていえば第2可動腕2
7に相当する構成を改良することにより上記の課題が解
決されたものである。
【0066】以下図15〜図19によって説明すると、
図15は本実施例に係る可動腕283の分解斜視図,図
16は図15の第1可動腕26と第2可動腕273を組
立てた斜視図である。この第2実施例において、第1可
動腕26と第2可動腕273を組立てて可動腕283が
構成され、第1可動腕26と第2可動腕273の固定部
67が搬送機構24の本体部24aに設けられる取付台
36に固定されている。そして、取付台36が図15の
矢印方向に往復移動することにより、第2可動腕273
の先端に取付けられた可動ヘッド5がファイバ配列方向
に移動して光路の切換えが行なわれる。
【0067】さらに説明すると、第2可動腕273は、
その基端部に翼状の固定部67を有し、この固定部67
に開設されたネジ挿入孔68に固定ネジ69を挿入し、
固定ネジ69を取付台36の下段突出部70に形成され
たネジ穴71に螺合することにより、第2可動腕273
が取付台36に固定される。
【0068】第2可動腕273の固定部67の先端から
垂直部72が一体に立上げられており、垂直部72の上
端から前方にバネ本体部73が一体に伸びており、バネ
本体部73の先端に第1切欠き部74を介して可動ヘッ
ド5の取付部78が形成されている。
【0069】第2可動腕273は、図18に示されるよ
うに一枚の平板状のバネ板を打抜いて同図に示される外
形とされ、かつ溝状の第1,第2,第3,第4切欠き部
74,75,76,77を平行に形成し、その後、この
バネ板を各点線79に沿って折り曲げることにより構成
される。バネ本体部73に形成される第1〜第4の切欠
き部74,75,76,77のうち、内側に平行に形成
される2本の第3切欠き部76は、バネ本体部73の基
端部に位置しその両側方向に伸びる第4切欠き部77と
の接続部を起点として、これからバネ本体部73の先端
方向に伸びている。
【0070】一方、バネ本体部73の両側部に近い部位
に形成される第2切欠き部75は、バネ本体部73の両
側方向に伸びる第1切欠き部74の両端を起点とし、こ
れからバネ本体部73の基端方向に伸びている。このよ
うに、バネ本体部73の両端方向に交互に伸びる第2と
第3の切欠き部75,76および、この第2,第3の切
欠き部75,76の各先端部に位置する第1と第4の切
欠き部74,77とにより、バネ本体部73は第1と第
2の接続部83,74で連なった状態で第1可撓部85
と第2可撓部86と第3可撓部87とに分離される。
【0071】また、第2可動腕273の両側折り曲げ部
で、バネ本体部73と可動ヘッド取付け部78との間に
はV字状切欠き部88が形成されていて、この可動ヘッ
ド取付け部78はV字状切欠き部88の先端の接続部8
9を介して、バネ本体部73と接続している。
【0072】したがって、上記の構成によると図18に
おいて、可動ヘッド取付け部78に紙面の表裏方向の押
圧力が加わるとき、バネ本体部73の第1,第2,第3
の可動部85,86,87が第1,第2接続部83,8
4で連った状態でジグザグに撓み、可動ヘッド取付け部
78は柔軟性富んだバネ機構により上下方向に伸縮する
ことができる。
【0073】また、第2可動腕273の可動ヘッド取付
け部78の上面には、図15,図16に示されるように
第1実施例と同様にコ字状の受け具51を有する先細板
状のバネ板からなる第1可動腕26の先端がスポット溶
接で固定されている。この第1可動腕26の基端部には
ネジ挿入孔90が形成されていて、このネジ挿入孔90
に固定ネジ37を挿入したうえ、取付台36の立上げ上
面91に形成されたネジ穴92にネジ込むことにより第
1可動腕26の基端が取付台36に固定される。
【0074】この第2実施例によると、第1実施例と同
様、作動棒49(図1参照)の回転に伴ない、これと接
触する受け具51を介して第1可動腕26の先端部が上
下動し、これに伴ない第2可動腕273の可動ヘッド取
付け部78が上下動する。このとき、第2可動腕273
は可動ヘッド取付け部78に追従して撓むが、この第2
可動腕273は1枚のバネ板で形成され、第1〜第4の
切欠き部74,75,76,77を形成したことによ
り、切欠き部のない同一寸法の板バネに比べてX方向お
よびY方向の剛性が小さく、その分柔軟性が増大してい
る。
【0075】上述のように、本実施例の第2可動腕27
3は、剛性が小さいことにより図1のX方向とY方向の
変形に必要な力が小さくてすむ。このため図1の可動ヘ
ッド5を第2ファイバ固定溝9に押付ける第2モータ4
6は小型のものが使用可能となり、それだけ光スイッチ
の小型化が図れる。
【0076】また、第2可動腕273は図1のX方向の
剛性が小さいことにより、可動ヘッド5の位置決めが多
少ずれた状態で第2ファイバ固定溝9に位置決めされて
も、Y方向から可動ヘッド5を押付けたとき、可動ヘッ
ド5に取付けられているガイドピン19が円滑にV溝に
ならって位置決めされる作用があり、それだけ位置決め
精度が向上する。
【0077】さらに、本実施例では第2可動腕273に
第1〜第4の切欠き部74,75,76,77が形成さ
れていることにより、この切欠き部分によって熱膨張に
よる変形を逃がす作用がある。図18は図17の円内を
拡大図示したもので、この部分における第2可動腕27
3の熱膨張による変形の状態を示している。図18に示
すように第2可動腕273が熱膨張したときは、その熱
膨張部分は、第3,第4の切欠き部76,77の隙間を
介して点線で示すようにその変形を円滑に逃がすことが
でき、可動ヘッド取付部78まではその変形が伝わらな
い。したがって、可動ヘッド5は光ファイバ長手方向に
ずれ動かず、第1,第2光ファイバ2,4間の端面間隔
のバラツキが小さくなる。
【0078】図19は第2実施例の第2可動腕273の
変形例を示す図である。この変形例にあっては、第2可
動腕273の可動ヘッド取付部78がバネ本体部73に
対し、予め所定の角αだけ上向きに傾斜して設けられて
いる。これは、図19に実線と2点鎖線で示されるよう
にガイドピン19を下面に有する可動ヘッド5が押下げ
られるとき、先端側が下るように傾斜しながら下降する
ことを配慮したためである。
【0079】つまり、可動ヘッド5の非押下時にあって
可動ヘッド取付け部78が所定の角度α上向きに傾斜し
ており、かつガイドピン19も上向きに傾斜している
(図19の実線に示す)状態において、可動ヘッド取付
け部78が押下げられると同図の2点鎖線の位置とな
り、それにより可動ヘッド5が第2ファイバ固定溝9と
平行になる。したがって、可動ヘッド5と一体の位置決
め用ガイドピン19全体が常に第2ファイバ固定溝9に
接触でき、それにより精度良く可動ヘッド5を第2ファ
イバ固定溝9に位置決めすることが可能となる。
【0080】なお、第2実施例の可動腕283におい
て、図1に示す第2モータ46により回転する作動軸4
9の動作が第2可動腕273に直接に伝わる構成として
も良く、このように構成する場合は第1可動腕26を省
略することが可能となる(但し、図示せず)。
【0081】また、本実施例では、第1実施例と同じ構
造の第1可動腕26の先端が、第2可動腕273の可動
ヘッド取付け部78の上面にスポット溶接で固定されて
いる。したがって、第1可動腕26の長手方向の熱膨張
による変形が第2可動腕2733に影響を及ぼさないか
ということがある。この点に関し、第1可動腕26に
は、その長手方向の熱膨張を吸収できる直角段部26a
が形成されていることおよび、可動ヘッド5は第1可動
腕26ではなく第2可動腕273に取付けられているこ
とにより、第1可動腕26の熱膨張による変形は、第2
可動腕273の先端の可動ヘッド取付け部78までは殆
ど及ばず、第2可動腕273の上記構造にもとづく作
用、効果が減殺されることはない。
【0082】さらに、上記の各実施例では、ファイバ配
列部材3が1段設けられた光スイッチ装置における搬送
機構24の例を示した。しかし、本発明はこれに限定さ
れずファイバ配列部材3が多段に設けられており、2次
元または3次元移動ステージを用いた搬送機構(図示せ
ず)により第2光ファイバと各段の第1光ファイバの光
接続を切り換える光スイッチ装置にも適用することがで
きる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光スイッ
チによると、マスター側である第2光ファイバをファイ
バ導入溝に導き、複数の第1光ファイバと光接続したと
き、第2光ファイバを支持する可動ヘッドに設けられた
位置決め部材が、ファイバ導入溝又は、当該ファイバ導
入溝に沿って設けられた係合部と嵌り合うので、第2光
ファイバにファイバ配列方向の外部応力が加わっても、
光接続部に光軸ずれが生じず、端面が対向する各光ファ
イバの光接続を確実に保持できるという効果がある。ま
た、位置決め部材が設けられる可動ヘッドは可撓性に富
むので、第2光ファイバのファイバ導入溝への導入がス
ムーズであり、かつ可動ヘッドは可動腕の弾性で下向き
に付勢されてファイバ導入溝に確実に押し付けられてい
るので、第2光ファイバをファイバ導入溝から離脱させ
る方向の力が作用したときも光ファイバの安定した光接
続が実現できる。
【0084】また、第2可動腕をジグザグに伸縮できる
板バネで構成することにより、可動腕の剛性を小さくし
て柔軟性を増し、小さい力で可動ヘッドをファイバ導入
溝に向けてスムーズに押付けることができ、それにより
アクチュエータの小型化、ひいては光スイッチの小型化
が可能となる。この第2可動腕を、切欠きを有する一枚
の板バネを折り曲げることにより成形するときは、上記
の効果は一層増大する。
【0085】さらにこの切欠きを有する第2可動腕で
は、これが熱膨張で変形しても、その変形はスムーズに
切欠き部で吸収されてバネ先端の可動ヘッド取付け部ま
で伝わらない。よって第1,第2のファイバ間の端面間
隔にバラツキが生じず、光学特性のバラツキを小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光スイッチの全体斜
視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】図1のA部の平面図である。
【図4】図3の側断面図である。
【図5】可動ヘッドの拡大底面図である。
【図6】分図aは図5のB−B断面図,分図bはaの変
形例としてガイドピンと第2ファイバ固定溝との係合関
係を示す説明図である。
【図7】ファイバ配列部材の拡大斜視図である。
【図8】図7の断面図である。
【図9】可動ヘッドを取付けた可動腕の斜視図である。
【図10】第2可動腕と可動ヘッドと取付台の分離斜視
図である。
【図11】図10の組立斜視図である。
【図12】取付台に第1可動腕を取付けた側面図であ
る。
【図13】取付台に可動ヘッドを有する第2可動腕を取
付けた一部断面で示す側面図である。
【図14】図12の第1可動腕と、図13の第2可動腕
を組立てた一部断面図で示す側面図である。
【図15】本発明の第2実施例として示す可動腕の分解
斜視図である。
【図16】図15の可動腕の組立状態を示す斜視図であ
る。
【図17】第2可動腕を構成する板バネの展開平面図で
ある。
【図18】図17の円C内の拡大図である。
【図19】分図aは第2実施例の変形例として示す第2
可動腕の側面図,分図bはaの平面図である。
【図20】可動ヘッドに支持された第2光ファイバおよ
びガイドピンと、ファイバ導入溝との係合関係を示す斜
視図である。
【図21】分図aは第2実施例の比較例として示す可動
腕の側面説明図,分図bはaの平面説明図である。
【図22】分図a,bは可動ヘッドに支持された第2光
ファイバおよびガイドピンと、ファイバ導入溝の係合初
期の状態を示す平面説明図と側面説明図である。
【図23】分図a,bは可動ヘッドに支持された第2光
ファイバおよびガイドピンとファイバ導入溝の係合時の
状態を示す平面説明図と側面説明図である。
【図24】第1,第2光ファイバの光軸が揃った状態で
の端面間隔を示す説明図である。
【図25】第1,第2光ファイバの光軸が傾いた状態で
の端面間隔を示す説明図である。
【図26】比較例として示す可動腕の熱膨張による変形
状態を示す平面説明図である。
【符号の説明】
1…テープ光ファイバ、2…第1光ファイバ、3…ファ
イバ配列部材、4…第2光ファイバ、5…可動ヘッド、
6…基板、8…第1ファイバ固定溝、9…第2ファイバ
固定溝、11…光スイッチ、12…ベース、18…ピン
固定溝、19…ガイドピン、20…ガイド溝、26…第
1可動腕、27…第2可動腕、28…可動腕、29…第
1モータ、46…第2モータ、47…モータピンオン、
48…扇型歯車、49…作動棒、51…受け具、73…
バネ本体部、74〜77…第1〜第4切欠き部、78…
可動ヘッド取付部、83…第1接続部、84…第2接続
部、85〜87…第1〜第3可撓部、88…V字状切欠
き部、89…接続部、26…第1可動腕、273…第2
可動腕、283…可動腕。
フロントページの続き (72)発明者 小沢 一雅 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 牧 久雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 斉藤 和人 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のファイバ固定溝が上面に形成され
    た第1の基板を有し、前記複数のファイバ固定溝に複数
    の第1の光ファイバが固定されてなるファイバ配列部材
    と、前記ファイバ固定溝の延長線上に位置するよう形成
    された複数のファイバ導入溝を上面に有する第2の基板
    と、前記複数の第1の光ファイバに接続される複数の第
    2の光ファイバを保持すると共に、前記ファイバ導入溝
    と係合する位置決め部材が設けられた可動ヘッドおよ
    び、これを前記第2の基板に対して可動的に保持する可
    動腕を有し、前記第2の光ファイバを前記ファイバ導入
    溝へ搬送する搬送機構とを備えることを特徴とする光ス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 複数のファイバ固定溝が上面に形成され
    た第1の基板を有し、前記複数のファイバ固定溝に複数
    の第1の光ファイバが固定されてなるファイバ配列部材
    と、前記ファイバ固定溝の延長線上に位置するように形
    成された複数のファイバ導入溝および、当該ファイバ導
    入溝に沿って形成された凹状または凸状の係合部を上面
    に有する第2の基板と、前記複数の第1光ファイバに接
    続される第2の光ファイバを保持すると共に、前記係合
    部と係合する位置決め部材が設けられた可動ヘッドおよ
    びこれを前記第2の基板に対して可動的に保持する可動
    腕を有し、前記第2の光ファイバを前記ファイバ導入溝
    へ搬送する搬送機構とを備える構成を特徴とする光スイ
    ッチ。
  3. 【請求項3】 前記第1の基板と前記第2の基板は一体
    である請求項1又は2記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記位置決めの部材は、前記可動ヘッド
    の下面に設けられ、前記ファイバ導入溝に係合するピン
    であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部材は、前記可動ヘッドの
    下面に設けられ、前記凹状の係合部に係合するピンであ
    ることを特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記可動ヘッドが取付けられる前記可動
    腕は、前記光ファイバの長手方向と直交する2軸方向に
    可撓性を有していることを特徴とする請求項1又は2記
    載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記ピンは前記ファイバ導入溝のピッチ
    の整数倍のピッチで前記第2の光ファイバと平行に少な
    くとも2本設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記可動腕は、それぞれ板バネを所定形
    状に折り曲げてなり、かつ上下に所定の間隔を離して配
    設される第1可動腕と第2可動腕を組合わせて構成され
    ることを特徴とする請求項6記載の光スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記第2可動腕は、積層された複数枚の
    板バネがジグザグに連なるよう各板バネの両端をそれぞ
    れ上下側の板バネの端部に交互に固着し、最上層の前記
    板バネを前記搬送機構の本体部に固定し、最下層のバネ
    板に前記可動ヘッドが取付けられてなる構成を特徴とす
    る請求項8記載の光スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記第2可動腕は一枚の板バネで形成
    され、この板バネは、可動ヘッド取付け部が形成される
    バネ先端部と、前記搬送機構の本体部へ固定されるバネ
    基端部からそれぞれ他端に向けて交互に伸びる切欠きを
    有し、各切欠きの先端部に形成される接続部を介して前
    記バネ先端部が伸縮可能に構成されていることを特徴と
    する請求項8記載の光スイッチ。
  11. 【請求項11】 前記第2可動腕を構成する前記板バネ
    は、前記切欠きが形成されるバネ本体部に対し、前記可
    動ヘッド取付け部が、その先端を所定角度上向きに傾斜
    して設けられている構成を特徴とする請求項10記載の
    光スイッチ。
  12. 【請求項12】 前記搬送機構は、その本体部に取付け
    られた前記可動腕を前記第1光ファイバの配列方向に移
    動させる第1の移動手段と、前記第2光ファイバが前記
    ファイバ導入溝から離脱する方向に前記可動腕を移動さ
    せる第2の移動手段を具備している構成を特徴とする請
    求項1又は2記載の光スイッチ。
  13. 【請求項13】 前記可動腕は、前記ファイバ導入溝の
    長手方向と直交する2軸方向に可撓性を有し、前記可動
    ヘッドを前記ファイバ導入溝に向けて付勢するよう構成
    されていることを特徴とする請求項12記載の光スイッ
    チ。
JP5319820A 1993-06-25 1993-12-20 光スイッチ Pending JPH0772398A (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319820A JPH0772398A (ja) 1993-06-25 1993-12-20 光スイッチ
PCT/JP1994/002150 WO1995017697A1 (fr) 1993-12-20 1994-12-20 Interrupteur optique
CNA031275001A CN1484054A (zh) 1993-12-20 1994-12-20 光开关
DE69428111T DE69428111T2 (de) 1993-12-20 1994-12-20 Optischer schalter
EP95903000A EP0686861B1 (en) 1993-12-20 1994-12-20 Optical switch
CN94191231A CN1133086C (zh) 1993-12-20 1994-12-20 光开关
KR1019950703487A KR0184029B1 (ko) 1993-12-20 1994-12-20 광스위치
CA002156498A CA2156498C (en) 1993-12-20 1994-12-20 Optical switch
ES95903000T ES2161857T3 (es) 1993-12-20 1994-12-20 Interruptor optico.
US08/507,378 US5926588A (en) 1993-12-20 1994-12-20 Optical switch
AU12016/95A AU680578B2 (en) 1993-12-20 1994-12-20 Optical switch
CA002376084A CA2376084C (en) 1993-12-20 1994-12-20 Optical switch
US08/846,482 US5940553A (en) 1993-12-20 1997-05-01 Optical switch

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-155346 1993-06-25
JP15534693 1993-06-25
JP5319820A JPH0772398A (ja) 1993-06-25 1993-12-20 光スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0772398A true JPH0772398A (ja) 1995-03-17

Family

ID=26483368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5319820A Pending JPH0772398A (ja) 1993-06-25 1993-12-20 光スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0772398A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6829400B2 (en) 2001-03-26 2004-12-07 Olympus Corporation Optical path switching apparatus
US7058254B2 (en) 2001-03-16 2006-06-06 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Optical device, optical path switching device and optical path switching method
JP2008122846A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Micro Uintekku Kk レンズ駆動装置用バネ部材
JP2015522181A (ja) * 2012-07-12 2015-08-03 タイコ・エレクトロニクス・レイケム・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレイクヘイトTyco Electronics Raychem Bvba 光ファイバー・クリーブ機構およびその使用方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7058254B2 (en) 2001-03-16 2006-06-06 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Optical device, optical path switching device and optical path switching method
US6829400B2 (en) 2001-03-26 2004-12-07 Olympus Corporation Optical path switching apparatus
JP2008122846A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Micro Uintekku Kk レンズ駆動装置用バネ部材
JP2015522181A (ja) * 2012-07-12 2015-08-03 タイコ・エレクトロニクス・レイケム・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレイクヘイトTyco Electronics Raychem Bvba 光ファイバー・クリーブ機構およびその使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210278606A1 (en) Optical ferrule and connector
US7322753B2 (en) Optical module having a simple mechanism for releasing from a cage
US20080254662A1 (en) Electrical Connector for Flat Flexible Cable
JP2010283436A (ja) 読取装置
US20060019520A1 (en) Connector in which floating of a fitting portion is controlled by fitting of a mating connector
EP0686861B1 (en) Optical switch
JPH11219763A (ja) 重ね板バネ構造およびそれを搭載する可撓性プリン ト回路コネクタ
JPH0772398A (ja) 光スイッチ
CN108132504B (zh) 光模块
JP2007041121A (ja) プリズム保持構造及びレンズ鏡筒
JP4006000B2 (ja) 平形柔軟ケーブル用電気コネクタ
JP2008292962A (ja) 光コネクタ固定構造および光コネクタ
JP5021391B2 (ja) バックライト装置
JP2859515B2 (ja) 光スイッチ
JPH07199093A (ja) 光スイッチ
JPH07318822A (ja) 光スイッチ
EP0961141B1 (en) N x 2N optical fiber switch
JP2002048943A (ja) 光ファイバの先端位置調整部材およびそれを用いた光コネクタ組み立て装置
JP2019102203A (ja) コネクタ組立体
JPH0862519A (ja) 光スイッチ
EP4372438A1 (en) Optical connector system
JP3553274B2 (ja) 半導体レーザモジュール
JP2644633B2 (ja) 板状部材の保持構造
JPH0854529A (ja) 多心光ファイバ調心装置
JP2004093680A (ja) 光ビームスキャン装置および光部品