JP2019102203A - コネクタ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゼロ挿入力または低挿入力嵌合コネクタ組立体において、基板挿入時の抵抗をより低減させること。【解決手段】コネクタ組立体10は、FPC基板100を受入れる媒体収容部を形成するハウジングと、媒体収容部に露出するコンタクト400と、媒体収容部に挿入されたFPC基板の先端により押される当接面321、媒体収容部を挟んでコンタクトに対向した位置に形成される膨出部312、膨出部に対向するように形成された摺接部332を備えるアクチュエータ300と、摺接部が摺接されるガイド部415と、を有し、ガイド部と摺接部のいずれかが挿入方向に対して下方に傾斜し、媒体収容部へFPC基板を挿入すると、基板先端が当接面に当接し、アクチュエータは、媒体収容部に沿って移動する際に、摺接部がガイド部に沿って下降移動するのに伴って、膨出部がFPC基板をコンタクト方向に付勢する方向に回動する。【選択図】図5

Description

本発明は、フレキシブルプリント回路(FPC)基板やフラットフレキシブルケーブル(FFC)を接続するためのコネクタ組立体、特に、FPC基板やFFCなどを低挿入力またはゼロ挿入力によりコネクタ組立体への嵌合を完了することが可能となるコネクタ組立体に関する。
引用文献1(特開2017−45545号公報)は、アクチュエータの手指による操作を不要としたコネクタを開示している。このコネクタのアクチュエータには押圧部とフラットケーブルの挿入過程でフラットケーブルの端部に当たって押し上げられる係合部が設けられ、フラットケーブルの挿入路の上方には端子の上ビームの受け部が位置しており、フラットケーブルの端部が挿入路に挿入されると、係合部が押し上げられ、それによって押圧部が端子の受け部を押し上げることによりフラットケーブルを受入れる空間を作り出す。
特開2017−45545号公報
上記引用文献1に開示されたコネクタによれば、アクチュエータの係合部はアクチュエータの幅方向両端のみに形成されているため、フラットケーブルの端部はアクチュエータの両端部分のみを押し上げることになり、アクチュエータの幅が長い場合には幅方向中央付近で撓んでしまい、端子を押し上げられなくなる可能性がある。また、フラットケーブルの端部は端面であるため、これによって係合部を押し上げてアクチュエータを回動させる場合、強い抵抗感が生じる場合がある。
したがって、本発明は、FPC(平型プリント回路)基板やFFC(フラットフレキシブルケーブル)を挿入するだけで嵌合可能なコネクタ組立体において、FPC基板やFFCの挿入時の抵抗をより低減させることを目的とする。
本発明の第1の態様は、
板状の信号伝達媒体を受入れる媒体収容部を形成するハウジングと、
前記ハウジングに固定され、前記媒体収容部に露出するコンタクトと、
前記媒体収容部に挿入された前記信号伝達媒体の先端により押される当接面、前記媒体収容部を挟んで前記コンタクトに対向した位置に形成される膨出部、前記膨出部に対向するように形成された摺接部を備え、前記媒体収容部に沿って移動可能に前記ハウジングに配置されたアクチュエータと、
前記摺接部が摺接されるガイド部と、を有するコネクタ組立体であって、
前記ガイド部と前記摺接部のいずれか或いは両方が前記信号伝達媒体の挿入方向に対して下方に傾斜するように構成され、
前記媒体収容部へ前記信号伝達媒体を挿入すると、前記信号伝達媒体の先端が前記当接面に当接し、前記アクチュエータは、前記媒体収容部に沿って移動する際に、前記摺接部が前記ガイド部に沿って下降移動するのに伴って、前記膨出部が前記信号伝達媒体を前記コンタクト方向に付勢する方向に回動する、コネクタ組立体である。
本発明の第2の態様は、前記ガイド部が前記コンタクトの一部として形成され、前記コンタクトは、前記媒体収容部内に露出し、前記信号伝達媒体の端子に接触する接触部と、その両側において前記ハウジングに固定される支持部と、前記接触部と前記支持部の間に形成される前記ガイド部とを含む、請求項1記載のコネクタ組立体である。
本発明の第3の態様は、前記アクチュエータは、上板、底板、および前記当接面を含み、前記媒体収容部を上下方向および前記信号伝達媒体の挿入方向側において囲む、コの字形状に形成されており、前記底板の下面が、前記媒体収容部の手前側と奥側において鈍角に交わる、請求項1または2に記載のコネクタ組立体である。
本発明の第4の態様は、前記アクチュエータの当接面は、前記信号伝達媒体の挿入方向に対して直交する幅方向全体にわたって形成される、請求項1から3いずれかに記載のコネクタ組立体である。
本発明の第5の態様は、前記アクチュエータの摺接部が、前記信号伝達媒体の挿入方向に対して直交する幅方向全体にわたって、前記ガイド部に対応する位置に形成される、請求項1から4いずれかに記載のコネクタ組立体である。
本発明の第6の態様は、前記膨出部が、前記信号伝達媒体の挿入方向に対して直交する幅方向全体にわたって、前記コンタクトに対向した位置に形成される、請求項1から5いずれかに記載のコネクタ組立体である。
上記本発明の第1の態様によれば、FPC(平型プリント回路)基板やFFC(フラットフレキシブルケーブル)を挿入するだけで嵌合可能なコネクタ組立体において、FPC基板やFFCの挿入時の抵抗をより低減させることができる。
上記本発明の第2の態様によれば、アクチュエータを、コンタクトに形成されたガイド部によって回動させることが可能となり、結果として部品点数を減らすことが可能となる。
上記本発明の第3の態様によれば、FPC基板の挿入時にアクチュエータが確実に回動されるようにすることが可能となる。
上記本発明の第4の態様によれば、FPC基板の先端全体でアクチュエータを押して回動させることができ、アクチュエータの幅方向のいずれかの箇所に応力が集中することを防止できる。
上記本発明の第5の態様によれば、アクチュエータの幅方向の全体において回動を生じさせる部材を形成することが可能となる。
上記本発明の第6の態様によれば、アクチュエータの幅方向全体に形成された膨出部によりFPC基板の幅方向全体をコンタクトに押圧することが可能となる。
図1(a)は、本実施形態のコネクタ組立体10とFPC基板100の全体斜視図、図1(b)は図1のコネクタ組立体10の分解斜視図である。 図2(a)は図1のコネクタ組立体10のハウジングの平面図、図2(b)は、図2(a)のIIB−IIB線における断面図、図2(c)は、図2(a)のIIC−IIC線における断面図である。 図3(a)は図1のコネクタ組立体10のアクチュエータの平面図、図3(b)は、図3(a)のIIIB−IIIB線における断面図である。 図4(a)はFPC基板の挿入前のコネクタ組立体10の側面図、図4(b)はFPC基板挿入前のコネクタ組立体10の断面図である。 図5(a)はFPC基板をハウジングに挿入し、FPC基板先端が当接面に当接した際のコネクタ組立体およびFPC基板の側面図、図5(b)は、FPC基板をハウジングに挿入し、FPC基板先端が当接面に当接した際のコネクタ組立体およびFPC基板断面図である。 図6(a)は、図5(a)の状態からFPC基板をさらに挿入方向に移動させ、アクチュエータが回動を開始した際のコネクタ組立体およびFPC基板の側面図、図6(b)は、図5(b)の状態からFPC基板をさらに挿入方向に移動させ、アクチュエータが回動を開始した際のコネクタ組立体およびFPC基板の断面図である。 図7(a)は、本実施形態のコネクタ組立体とFPC基板の完全嵌合時の側面図、図7(b)は、本実施形態のコネクタ組立体とFPC基板の完全嵌合時の断面図である。
以下、図面を参照して本実施形態におけるコネクタ組立体10を説明する。本実施形態のコネクタ組立体10とFPC基板100の全体斜視図、図1(b)は図1のコネクタ組立体10の分解斜視図である。図1(a)に示すように、コネクタ組立体10は、FPC基板100などの板状の信号伝達媒体を受け入れて嵌合するためのものである。なお、以下の実施形態においては、コネクタ組立体10にFPC基板を挿入して嵌合する場合を説明するが、本発明のコネクタ組立体10に嵌合される板状の信号伝達媒体はFPC基板に限定されず、フラットフレキシブルケーブル(FFC)や他の平板状の絶縁媒体上に回路パターンを形成したものであればいずれであっても使用することが可能である。
FPC基板100は、上面110、下面120、側端130、挿入端140を備え、FPC基板100の側端130には、挿入端140側にFPC基板100の挿入方向に対して直交する幅方向に突出した突出部150が設けられる。また、FPC基板100の下面120には、複数のコンタクト端子(図示せず)が挿入端140側に挿入方向に沿って平行に形成される。
なお、以下の説明において、FPC基板100をコネクタ組立体100に挿入する方向を挿入方向と呼び、挿入方向と反対方向を抜去方向と呼び、挿入方向と抜去方向の両方を総称してコネクタ組立体100の長手方向と呼ぶ。また、長手方向に直交し、FPC基板100の挿入端140に対して平行な方向を幅方向と呼ぶ。さらに、FPC基板100の表面に対して垂直な方向を高さ方向と呼び、図1(a)において上向きの方向を上方向、下向きの方向を下方向と呼ぶものとする。
図1(a)、(b)に示すように、コネクタ組立体10は、ハウジング200、アクチュエータ300、ハウジング200に固定される複数のコンタクト400を含む。図2(a)は図1のコネクタ組立体10のハウジングの平面図、図2(b)は、図2(a)のIIB−IIB線における断面図、図2(c)は、図2(a)のIIC−IIC線における断面図である。図1(a)、(b)、図2(a)に示すように、ハウジング200は、絶縁性の樹脂で形成され、幅方向および長手方向に延在し、高さ方向に所定肉厚を有するベース210、ベース210の幅方向両側にベース210の高さよりも背高に形成される側部材220を含む。ベース210と側部材220によって囲まれる空間が、FPC基板100を受入れる媒体収容部を形成する。ベース210は上面211、下面212、前面213、後面214を有する。図1(b)、図2(b)に示すように、ベース210の上面211にはそれぞれ長手方向に長尺な複数のスロット215が幅方向全体にわたって所定間隔で平行に形成され、スロット215からは、後述する、ハウジングに固定されたコンタクト400の中間部が上述の媒体収容部に露出する。
また、図2(c)に示すように、ベース210の下面212および前面213が交わる部位には第1凹部216が形成され、この第1凹部216内には後述するコンタクト400の端子部が露出され、コネクタ組立体100をプリント回路基板に装着する際に、この端子部をプリント回路基板の配線パターンにはんだ付けなどにより固定するために用いられる。さらに、ベース210の下面212および前面213が交わる部位には第2凹部217が幅方向にわたって形成され、ここには後述するアクチュエータ300の底板がスライド移動可能に配置される。
ハウジング200の側部材220は、ベース210の上面211よりも背高かつベース210の後面214よりも挿入方向に延在することにより長手方向に長尺であり、上面221、下面222、前面223、後面224、外側側面225、内側側面226を有する。側部材220には高さ方向略中間部分に後面224から前面223に向けて(抜去方向に向けて)ガイド溝227がベース210の後面214に達しない位置まで形成される。また、側部材220の後面224側には内側に向けて突出した突起228が形成される。
ガイド溝227は、図2(b)に示すように、ハウジング200の側部材220の後面224から抜去方向に向けて水平にベース210の後面214に達しない位置まで延在する下面2271、下面2271の抜去方向側端部から高さ方向にスライド軸350の高さに対応する高さだけ延びる最奥面2272、最奥面2272の上端から挿入方向に向かって水平方向に所定長さ延びる第1水平上面2273、第1水平上面2273の挿入方向側の端部から上方に向かって傾斜しつつ所定距離延びた傾斜上面2274、傾斜上面2274の挿入方向側の端部から挿入方向に向かって側部材220の後面224にかけて水平に延びた第2水平上面2275より構成される。したがって、ガイド溝227は、後面224側の高さ方向の大きさが最奥面2272側の高さ方向の大きさよりも大きくなっている。
図3(a)は、図1のコネクタ組立体10のアクチュエータ300の平面図、図3(b)は、図3(a)のIIIB−IIIB線における断面図である。アクチュエータ300は、上述の媒体収容部に沿って長手方向に移動可能にハウジング200に配置される。図1(b)、図3(a)に示すように、アクチュエータ300は、絶縁材料で形成された、側方視でコの字型をなす部材であり、上板310、背板320、底板330を含む。上板310と底板330は背板320の高さ方向の上端および下端から略平行に抜去方向に向けて延在しており、上板310の長手方向の長さは底板330の長手方向の長さよりも長い。背板320の側面340には幅方向外側に向けて突出したスライド軸350が設けられる。スライド軸350は、アクチュエータ300がハウジング200に組み込まれた際に、ハウジング200のガイド溝227にはまり込み、ガイド溝227に沿って挿入方向に移動可能となる。
スライド軸350の形状は、側方視で略長方形である。しかしながら、スライド軸350の形状は、略長方形に限定されず、他の形状、例えば、長楕円形、長円形、正方形、円形であってもよい。
図3(b)に示すように、アクチュエータ300の上板310の下面311の抜去方向側には高さ方向下方に膨出した膨出部312がFPC基板100の挿入方向に対して直交する幅方向に略全体にわたって、コンタクト400に対向した位置に、直線状に形成される。したがって、ハウジング200とアクチュエータ300を組み立てた際に、この膨出部312は、上述の媒体収容部を挟んでコンタクト400に対向した位置となる。なお、膨出部312は、上板310の下面311の幅方向全体に連続して形成されなくてもよく、所定の間隔をあけて複数形成されるようにしてもよい。背板320の抜去方向側の面は、上述の媒体収容路に挿入されたFPC基板100の挿入端140により押されることになる当接面321をなす。この当接面321は、背板320の抜去方向側に、FPC基板100の挿入方向に対して直交する幅方向の略全体にわたって設けられる。また、底板330の上面331の抜去方向側の部位には、上述の膨出部312に対向するように形成された摺接部332が形成される。この摺接部332は、挿入方向に対して下方に傾斜するように(抜去方向に向かって上方に傾斜するように)、FPC基板100の挿入方向に対して直交する幅方向に略全体にわたって、コンタクト400の後述する遷移部分に対応する位置に形成される。この摺接部332は、底板330の上面331の幅方向全体わたって連続して形成されなくてもよく、所定の間隔をあけて複数形成されるようにしてもよい。
アクチュエータ300の上板310の下面311、背板320の当接面321、底板330の上面331は側方視でコの字型をなしており、FPC基板およびハウジング200のベース210の収容空間340を形成する。さらに、底板330の下面333の一部、つまり背板320の後面322と交わる側に近い領域が、背板320に向かって緩やかに傾斜したテーパ面334となっている。また、底板330の下面333のテーパ面334ではない部分はFPC基板100の挿入方向に略平行な非テーパ面335となっている。したがって、底板330の下面333は、前記媒体収容部の手前側と奥側において鈍角に交わっている。
図2(b)に示すように、コンタクト400は、金属平板を長尺状に打ち抜いて形成され、逆V字状の中間部410、中間部410よりも挿入方向側に形成される第1固定部420、中間部410よりも抜去方向側に形成される第2固定部430、第2固定部430よりもさらに抜去方向側に形成される端子部440より構成される。コンタクト400は、ハウジング200のベース210に形成されたスロット215内にインサート成型により固定される。このとき、コンタクト400の中間部410の逆V字状の頂部がスロット215内から媒体収容路内に向けて上方に露出し、ハウジング200のベース210上にFPC基板100が挿入された際に、その下面120に形成されたコンタクト端子に接触する接触部をなしている。また、第1固定部420、第2固定部430は、ハウジング200のスロット215の長手方向の両側においてベース210内に固定される支持部を構成する。
さらに、コンタクト400の第1固定部420と中間部410の間の形成される遷移部分415はハウジング200のベース210に形成された第2凹部217に、挿入方向に向かって斜め下方に傾斜するように露出し(つまり、抜去方向に向かって斜め上方に傾斜している)、アクチュエータ300の摺接部332に対するガイド部を提供する。また、コンタクト400の端子部440はベース210に設けられた第1凹部216に露出し、端子部440をプリント回路基板(図4(b)参照)の配線パターンにはんだ付けなどにより固定され、これによりコネクタ組立体10がプリント回路基板に装着される。
次に、図1(a)および図4(a)、(b)を参照して、本実施形態のコネクタ組立体10の組み立てについて説明する。なお、図4(a)はFPC基板100をコネクタ組立体10に挿入する前の側面図、図4(b)はFPC基板100の挿入前の断面図である。図1(a)に示すように、アクチュエータ300の上板310がハウジング200のベース210の上方を、所定間隙を隔てて覆い、底板330がハウジング200のベース210の第2凹部217に挿入され、さらに、アクチュエータ300のスライド軸350がハウジング200の側部材220のガイド溝227に挿入されるように、アクチュエータ300をハウジング200に対して組み込む。このとき、スライド軸350はガイド溝227の抜去方向最奥まで挿入される(図4(a)参照)。スライド軸350の高さ方向の高さは、ガイド溝227の下面2271と第1水平上面2273との間の高さと略等しいため、高さ方向の移動が規制され、上下にガタつかないようになっている。
また、このとき、図4(b)に示すように、アクチュエータ300の上板310の下面311とハウジング200のベース210の上面211の間にはFPC基板を受入れるためのFPC基板収容空間510が形成される。さらに、このとき、アクチュエータ300の下面333のテーパ面334がプリント回路基板600の基板表面610上に載置され、アクチュエータ300全体を支持した状態となり、これにより、アクチュエータ300は、全体としてわずかに挿入方向に対して傾いた状態となる。つまり、アクチュエータ300の非テーパ面335はプリント回路基板600の基板表面610からわずかに傾斜して浮いた状態となり、後面322はプリント回路基板600の基板表面610に対して鉛直な面よりも挿入方向にわずかに傾き、上板310は挿入方向に対してわずか下方に向けて傾斜(抜去方向に対してわずか上方に向けて傾斜)した状態となる。この上板310の傾きにより、アクチュエータ300の上板310の下面311とハウジング200のベース210の上面211の間のFPC基板収容空間510の高さ方向の大きさは、挿入方向奥側(アクチュエータ300の当接面321側)よりも、挿入方向手前側(アクチュエータ300の膨出部312が設けられた側)の方が大きくなり、FPC基板100のFPC基板収容空間510への挿入が容易となる。
次に、FPC基板100を本実施形態のコネクタ組立体10に挿入して嵌合する際の動作について、図5(a)〜図7(b)を参照して説明する。なお、図5(a)はFPC基板100をFPC基板収容空間510に挿入し、FPC基板100の挿入端140が当接面321に当接した際の側面図、図5(b)は、FPC基板100をFPC基板収容空間510に挿入し、FPC基板100の挿入端140が当接面321に当接した際の断面図、図6(a)は、図5(a)の状態からFPC基板100をさらに挿入方向に移動させ、アクチュエータ300が回動を開始した際の側面図、図6(b)は、図5(b)の状態からFPC基板100をさらに挿入方向に移動させ、アクチュエータ300が回動を開始した際の断面図、図7(a)は、本実施形態のコネクタ組立体10にFPC基板100が完全に嵌合された際の側面図、図7(b)は、本実施形態のコネクタ組立体10にFPC基板100が完全に嵌合された際の断面図である。
図5(a)、(b)に示すように、FPC基板100をFPC基板収容空間510内に挿入方向へ向けて挿入する。すると、FPC基板収容空間510が大きく開いているため、FPC基板100の挿入端140はアクチュエータ300下面333の膨出部312とコンタクト400の逆V字型の中間部410の間を妨げられることなく通過し、アクチュエータ300の当接面321に到達する。
FPC基板100をさらに挿入方向へ向けて移動させると、FPC基板100の挿入端140がアクチュエータ300の当接面321を押圧し、それにより、アクチュエータ300が挿入方向へ向けて移動を開始する。このとき、アクチュエータ300の当接面321の幅方向の全体がFPC基板100の挿入端140の幅方向の全体によって押圧される。次いで、アクチュエータ300のスライド軸350はハウジング200のガイド溝227内に沿って挿入方向に向けて移動を開始する。つまり、アクチュエータ300のスライド軸350は、ガイド溝227の下面2271に沿って挿入方向に移動する。また、アクチュエータ300の底板330のテーパ面334はプリント回路基板600の基板表面に沿って挿入方向へ摺動していく。この状態で、FPC基板100をさらに挿入方向へ向けて移動させていくと、アクチュエータ300の底板330の上面331に設けられた摺接部332がコンタクト400の第1固定部420と中間部410との遷移部分415に接する。なお、この時点ではアクチュエータ300はまだ挿入方向側に傾いた状態のままである。
次いで、さらにFPC基板100を挿入方向へ向けて挿入させた状態が図6(a)、(b)に示されている。FPC基板100の挿入端140によって当接面321が押されることにより、アクチュエータ300がさらに挿入方向へ移動し、摺接部332がコンタクト400の遷移部分415に摺接しながら移動する。ここで、遷移部分415は挿入方向に向かって斜め下方に傾斜するようにスロット215から第2凹部217内に突出しており、また摺接部332も挿入方向に対して下方に傾斜している。したがって、この遷移部分415と摺接部332とが相対的に摺接移動することにより、遷移部分415によって摺接部332およびアクチュエータ300の底板330が高さ方向下方に押し下げられる。
ここで、アクチュエータ300の底板330の下面333のテーパ面334はプリント回路基板600の基板表面610に摺接しているものの、下面333の非テーパ面335はプリント回路基板600の上方に傾斜して浮いた状態になっているため、アクチュエータ300の底板330の非テーパ面335が、テーパ面334と非テーパ面335との境界線336を支点としてプリント回路基板600に向かって押し下げられることにより、アクチュエータ300全体は抜去方向に回動を開始する。図6(a)、(b)では、アクチュエータ300の底板300のテーパ面334と非テーパ面335との境界線336がプリント回路基板600の基板表面610に接触しているものの、テーパ面334および非テーパ面335は両方ともわずかに基板表面610から浮いている状態が示されている。
この回動により、アクチュエータ300の上板310の抜去方向側の端部が高さ方向下方に向けて回動し、アクチュエータ300の上板310の下面310とハウジング200のベース210の上面211の間のFPC基板収容空間510の高さ方向の挿入方向手前側の大きさは徐々に小さくなる。また、アクチュエータ300の上面310の下面310の膨出部312がFPC基板100の上面110上に接触し、高さ方向下方に向けて付勢力を加え始める。また、アクチュエータ300のスライド軸350は、ハウジング200のガイド溝227の下面2271と傾斜上面2274の間に位置する。このとき、スライド軸350は、アクチュエータ300全体の抜去方向への回動にともなって、ガイド溝227内で回動する。スライド軸350の断面形状が長方形の場合、ガイド溝227の下面2271と傾斜上面2274の高さ方向の距離が挿入方向に向けて徐々に広がっているため、ガイド溝227内でのスライド軸の回動量と挿入方向への移動量との関係を制御できる。
図7(a)、(b)に示すように、FPC基板100を挿入方向へさらに移動させると、アクチュエータ300の後面320がハウジング200の側部材220に設けられた突起228に達し、アクチュエータ300の移動が阻止され、アクチュエータ300の挿入方向への移動は停止する。また、アクチュエータ300の抜去方向側への回動も終了し、アクチュエータ300の底板300の非テーパ面335がプリント回路基板600の基板表面610に密接した状態となり、テーパ面334はプリント回路基板上にわずかに浮いた状態となる。
また、アクチュエータ300の上板310の下面311に設けられた膨出部312がFPC基板100の上面110を高さ方向下方に向けて押圧し、下面120に形成されたコンタクト(図示せず)を、FPC基板100を挟んで膨出部312に対向して配置されたコンタクト400の逆V字型の中間部410に押圧させることにより電気的に接続させる。また、膨出部312は、FPC基板100の下面120をハウジング200のベース210の上面211全体に対して押圧する。これにより、FPC基板100は、この膨出部312とコンタクト400の中間部410、およびベース210の上面211との間に、十分な接触圧力により挟持され、固定される。なお、このとき、アクチュエータ300の上板310の下面311とハウジング200のベース210の上面211の間のFPC基板収容空間510の高さ方向の大きさは、挿入方向奥側と手前側とで略同一となる。
また、このとき、アクチュエータ300のスライド軸350は、ハウジング200のガイド溝227の下面2271と第2水平上面2275との間に、回動した状態で位置する。スライド軸350が長方形の場合、ガイド溝227の下面2271と第2水平上面2275との間の距離は、下面2271と第1水平上面2273との間の距離よりも大きいため、回動状態になり高さ方向の距離が増したスライド軸350を収容し保持できる。
以上、FPC基板やFFCの挿入時の抵抗をより低減させることが可能な、FPC基板やFFC用の低挿入力またはゼロ挿入力コネクタ組立体について説明した。上記のコネクタ組立体10においては、媒体収容部へFPC基板100を挿入すると、FPC基板100の挿入端140がアクチュエータ300の当接面321に当接し、アクチュエータ300は、媒体収容部に沿って移動する際に、摺接部332がコンタクト400の遷移部415に沿って下降移動するのに伴って、アクチュエータ300の膨出部312がFPC基板100をコンタクト400の中間部410方向に付勢する方向に回動する。このように、コンタクト400に形成された遷移部分415とアクチュエータ300に形成された摺接部との相互接触作用によってアクチュエータ300の回動が生じる。しかしながら、本発明は上記の例に限定されない。例えば、コンタクト400に形成された遷移部分の代わりにハウジング200のコンタクトを保持する部位にアクチュエータ300の摺接部が摺接する被摺接部を形成し、ハウジング200の被摺接部と摺接部300との相互接触作用によってアクチュエータ300の回動を生じさせるようにしてもよい。
また、上述の説明においては、コンタクト400の遷移部415と摺接部332の両法がFPC基板100の挿入方向に対して下方に傾斜するように構成された例を説明したが、本発明は、上記の構成に限定されず、例えば、遷移部415と摺接部332のいずれか一方がFPC基板100の挿入方向に対して下方に傾斜し、もう一方は突出した形状であってもよい。
また、上記実施形態においては、アクチュエータ300の下面333を、境界線336を境にテーパ面334と非テーパ面335により構成した例を説明したが、下面333を互いに交わる2平面に代えて長手方向に湾曲した曲面状に形成してもよい。
10 コネクタ組立体
100 FPC基板
110 上面
120 下面
130 側端
140 挿入端
150 突出部
200 ハウジング
210 ベース
211 上面
212 下面
213 前面
214 後面
215 スロット
216 第1凹部
217 第2凹部
220 側部材
221 上面
222 下面
223 前面
224 後面
225 外側側面
226 内側側面
227 ガイド溝
2271 下面
2272 最奥面
2273 第1水平上面
2274 傾斜上面
2275 第2水平上面
228 突起
300 アクチュエータ
310 上板
311 下面
312 膨出部
320 背板
321 当接面
330 底板
331 上面
332 摺接部
333 下面
334 テーパ面
335 非テーパ面
336 境界線
340 側面
350 スライド軸
400 コンタクト
410 中間部
415 遷移部分
420 第1固定部
430 第2固定部
440 端子部
600 プリント回路基板
610 基板表面

Claims (6)

  1. 板状の信号伝達媒体を受入れる媒体収容部を形成するハウジングと、
    前記ハウジングに固定され、前記媒体収容部に露出するコンタクトと、
    前記媒体収容部に挿入された前記信号伝達媒体の先端により押される当接面、前記媒体収容部を挟んで前記コンタクトに対向した位置に形成される膨出部、前記膨出部に対向するように形成された摺接部を備え、前記媒体収容部に沿って移動可能に前記ハウジングに配置されたアクチュエータと、
    前記摺接部が摺接されるガイド部と、を有するコネクタ組立体であって、
    前記ガイド部と前記摺接部のいずれか或いは両方が前記信号伝達媒体の挿入方向に対して下方に傾斜するように構成され、
    前記媒体収容部へ前記信号伝達媒体を挿入すると、前記信号伝達媒体の先端が前記当接面に当接し、前記アクチュエータは、前記媒体収容部に沿って移動する際に、前記摺接部が前記ガイド部に沿って下降移動するのに伴って、前記膨出部が前記信号伝達媒体を前記コンタクト方向に付勢する方向に回動する、コネクタ組立体。
  2. 前記ガイド部が前記コンタクトの一部として形成され、前記コンタクトは、前記媒体収容部内に露出し、前記信号伝達媒体の端子に接触する接触部と、その両側において前記ハウジングに固定される支持部と、前記接触部と前記支持部の間に形成される前記ガイド部とを含む、請求項1記載のコネクタ組立体。
  3. 前記アクチュエータは、上板、底板、および前記当接面を含み、前記媒体収容部を上下方向および前記信号伝達媒体の挿入方向側において囲む、コの字形状に形成されており、前記底板の下面が、前記媒体収容部の手前側と奥側において鈍角に交わる、請求項1または2に記載のコネクタ組立体。
  4. 前記アクチュエータの当接面は、前記信号伝達媒体の挿入方向に対して直交する幅方向全体にわたって形成される、請求項1から3いずれかに記載のコネクタ組立体。
  5. 前記アクチュエータの摺接部が、前記信号伝達媒体の挿入方向に対して直交する幅方向全体にわたって、前記ガイド部に対応する位置に形成される、請求項1から4いずれかに記載のコネクタ組立体。
  6. 前記膨出部が、前記信号伝達媒体の挿入方向に対して直交する幅方向全体にわたって、前記コンタクトに対向した位置に形成される、請求項1から5いずれかに記載のコネクタ組立体。
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