JPH07199093A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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Publication number
JPH07199093A
JPH07199093A JP33841593A JP33841593A JPH07199093A JP H07199093 A JPH07199093 A JP H07199093A JP 33841593 A JP33841593 A JP 33841593A JP 33841593 A JP33841593 A JP 33841593A JP H07199093 A JPH07199093 A JP H07199093A
Authority
JP
Japan
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fiber
optical
optical fiber
movable
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP33841593A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Watanabe
勤 渡邉
Kazuto Saito
和人 斉藤
Kazumasa Ozawa
一雅 小沢
Hisao Maki
久雄 牧
Nobuo Tomita
信夫 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP33841593A priority Critical patent/JPH07199093A/ja
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光ファイバ同士の端面間隔のバラツキをなく
し、高精度に位置決めできて結合損失の増大を抑えた光
スイッチを提供する。 【構成】 基板6に第1ファイバ固定溝8と第2ファイ
バ固定溝9を設け、第2ファイバ固定溝9に複数の第1
光ファイバ2を固定してファイバ配列部材3を構成す
る。第1モータ29と第2モータ46を駆動源とする搬
送機構24の可動腕28の先端に取付けた可動ヘッド5
に第2光ファイバ4が支持されている。可動腕28は2
軸方向にバネ性を有し、可動ヘッド5は可動腕28によ
り第1光ファイバ2の配列方向と、第2ファイバ固定溝
9の深さ方向に移動して、光スイッチの切換えが行なわ
れる。第2光ファイバ4が第2ファイバ固定溝9に挿入
されて、第1光ファイバ2と光接続されるとき、可動ヘ
ッド5の下面に設けられた位置決め用ピンが、基板の上
面で第2ファイバ固定溝9を横断して設けられたガイド
用溝に係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ファイバを配
列させる光ファイバ配列部材を備えた光スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】多数のコネクタをマトリックス状に配列
したコネクタテーブルを備え、2次元的に移動可能なマ
スタコネクタに接続される光スキャンスイッチが知られ
ている(“C−449,10心一括1×1000光スキ
ャンスイッチ”、電子情報通信学会春季全国大会(19
98年)、P4−238)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコネクタテーブ
ルは物理的に複数のコネクタを並べることにより、光フ
ァイバの2次元配列を構成していた。そのため、異なる
コネクタに保持された光ファイバ間で精度良く配列され
ておらず、マスタコネクタに保持されたマスター側の光
ファイバと精度良く接続できないという欠点があった。
【0004】上記の欠点を改良し、光ファイバを精度良
く接続できると共に、外部応力が作用しても光接続部に
軸ずれが生じないように改良した光スイッチを出願人は
先に提案した(特願平5−155,346号、未公
開)。しかし、この先出願に係る光スイッチでは、光フ
ァイバ同士の光接続部における端面間隔の位置決めにつ
いては特別の配慮はなされていない。
【0005】すなわち、光スイッチでは固定側である複
数本の第1光ファイバに対し、可動側(マスター側)で
ある1本又は複数本の第2光ファイバを移動させたう
え、第1、第2光ファイバの端面同士を光軸を合わせ対
向させることにより光接続させている。このとき、第
1、第2の光ファイバ間を通過する光は、ファイバの端
面間隔が広がるにつれてそこでの光パワーの損失が大き
くなる。従って、損失を一定値以下にするにはファイバ
端面間隔が所定の値以下になるように正確に位置決めし
なければならない。また、損失のバラツキを一定値以内
にするためには、ファイバ端面間隔を一定値以内のバラ
ツキで管理する必要がある。
【0006】ところが、上述のように従来技術ではファ
イバの端面間隔を正確に管理する手段がなかったため、
結合損失特性の絶対値、バラツキともに大きくなってし
まうという問題があった。
【0007】さらに、光スイッチの設置環境下で温度変
化が生じると、第2光ファイバを搬送する搬送装置の各
構成品間の線膨脹係数の差などのため、ファイバの端面
間隔は、結合損失に影響を与える程に変化してしまうこ
とがあった。なお、ファイバの端面間隔と結合損失の関
係は図10に示されるとおりである。
【0008】本発明は上記の問題点を解決したもので、
第1、第2の光ファイバ同士を接続したとき、各ファイ
バの端面間隔の管理が容易な光スイッチを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は複数のファイバ固定溝が上面に形成された
第1の基板を有し、複数のファイバ固定溝に複数の第1
の光ファイバが固定されてなるファイバ配列部材と、フ
ァイバ固定溝の延長線上に位置するように形成された複
数のファイバ導入溝および、当該ファイバ導入溝を横断
して形成されたガイド用溝を上面に有する第2の基板
と、複数の第1の光ファイバに接続される第2の光ファ
イバを保持すると共に、ガイド用溝と係合する係合部材
が設けられた可動ヘッドおよびこれを基板に対して可動
的の保持する可動腕を有し、第2の光ファイバをファイ
バ導入溝へ搬送する搬送機構とからなる構成を特徴とす
る。
【0010】上記第1の基板と第2の基板は一体又は別
部材のいずれであってもよい。
【0011】上記の係合部材は、上記可動ヘッドに設け
られた上記ガイド用溝と略平行なガイドピンで構成する
とよい。
【0012】上記搬送機構は、その本体部に取付けられ
た上記可動腕をファイバ配列方向に移動させる第1の移
動手段と、上記第2光ファイバが上記ファイバ導入溝か
ら脱出する方向に上記可動腕を移動させる第2の移動手
段を具備した構成とするのがよい。
【0013】また、上記可動腕は、ファイバ導入溝の少
なくとも長手方向と直交する2軸方向に可撓性を有し、
上記第2光ファイバの上記ファイバ導入溝への搬送終了
時に可動ヘッドをファイバ導入溝に向けて付勢するよう
に設けるとよい。
【0014】さらに、上記可動腕は、上記搬送機構の無
制御時において、上記可動ヘッドがファイバ導入溝に向
けて付勢されるよう搬送機構の本体部に取付けるとよ
い。
【0015】
【作用】マスター側である第2の光ファイバがファイバ
導入溝へ搬送されて第1の光ファイバと光接続されたと
き、可動ヘッドに設けられた係合部材がガイド用溝と係
合することにより、可動ヘッドに支持されている第2光
ファイバのファイバ導入溝への搬送位置が所定の位置に
定まり、第1と第2の光ファイバの端面間隔のバラツキ
は、光路の切換えが繰されても常に所定値以下になるよ
う高精度に位置決めされる。また、前述のとおり、第2
光ファイバを支持する可動ヘッドがガイド用溝に係合す
ることにより、第2光ファイバにファイバ導入溝の長手
方向に外部応力が作用しても、この第2光ファイバは光
軸方向にずれ動くことがない。さらに、第2光ファイバ
を支持する可動ヘッドは、第2の光ファイバ導入溝に挿
入されたとき、可動腕が有する弾性により、ファイバ導
入溝方向に押付けられているので第2光ファイバにファ
イバ導入溝から離脱する方向の力が作用しても第2光フ
ァイバはファイバ導入溝から浮上せず、第1,第2の光
ファイバ間で光軸ずれが生じない。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例に係る光スイッチを図を
参照して説明する。なお、図において同一要素には同一
符号を付して説明する。
【0017】図1は光スイッチの全体斜視図、図2は図
1の長手方向の断面図、図3は図1のA矢印で示すファ
イバ配列部材の拡大斜視図、図4は側面図、図5は図1
の円内に示す可動ヘッドの拡大底面図、図6は図5のB
−B断面図(なお、ファイバ固定ブロック17は図示せ
ず)である。
【0018】図1に示す光スイッチ11は、ベース12
上に各部品を配設して構成される。順に説明すると、フ
ァイバ配列部材3は第1可動支持台16上に配設されて
いる。第1可動支持台16は固定ネジ14により第2可
動支持台15に取付けられており、第2可動支持台15
は固定ネジ14によりベース12上に取付けられてい
る。
【0019】ファイバ配列部材3は、上面に第1ファイ
バ固定溝8と第2ファイバ固定溝9を有する基板6と、
第1ファイバ固定溝8に固定されるテープ光ファイバ1
とから構成される。テープ光ファイバ1は複数本の第1
光ファイバ2で構成されている。
【0020】第2光ファイバ4は搬送機構(後述する)
により移動される可動ヘッド5に支持されていて、第1
光ファイバ2の配列方向(X方向)に移動できると共
に、第1光ファイバ2の長手方向(Z方向)およびファ
イバ配列方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に移
動できる。
【0021】図3と図4によって説明すると、ファイバ
配列部材3は、基板6と、基板6の上面に形成されたス
リット7と、このスリット7の長手方向に対し直交する
方向に当該スリット7を挟んで延在する第1ファイバ固
定溝8および第2ファイバ固定溝9と、第1ファイバ固
定溝8に嵌合される第1光ファイバ2と、この第1光フ
ァイバ2を上方から押さえるカバープレート10とから
構成される。
【0022】基板6は図3の上方から見て長方形であ
り、スリット7は側板6の一側面6aから他側面6bに
かけて延びている。スリット6の断面形状は略凹形状に
設けられている。一方、第1ファイバ固定溝8と第2フ
ァイバ固定溝9は、基板6の一側面(基準端面)6aか
ら一定ピッチ間隔(例えば、0.25mm)で多数本
(例えば80本設けられるが、図では一部を省略してい
る)並設されている。
【0023】また、第1および第2光ファイバ固定溝
8,9は実施例ではV溝になっており、各ファイバ固定
溝の長手方向延長線が一致するように設けられている。
第1ファイバ固定溝8にはテープ光ファイバ1から導出
された第1光ファイバ2が固定溝の後方へ挿入されてお
り、ファイバ先端面2aがスリット7の一方の垂直壁と
同一面となるように配設されている。スリット7は上述
したように略凹形であり、その深さは、第1、第2のフ
ァイバ固定溝8、9よりも幾分深く形成されている。
【0024】上記の第1光ファイバ2はV溝の底部側壁
に内接しており、この状態で接着剤により保持されてい
る。また、基板6の上面にはシリコン製カバープレート
10が接合され、第1ファイバ固定溝8に固定された第
1光ファイバ2がこのカバープレート10で保護されて
いる。カバープレート10は、第1光ファイバ2の先端
面2aが露出した状態で基板6に接合されているので、
第2光ファイバ4との接続に支障は生じない。また、第
1光ファイバ2は、この光ファイバを十分に埋設できる
深さのV溝の底に固定されているので、カバープレート
10は基板6の上面に対し面接触に近い状態で接合され
ている。
【0025】また、第2ファイバ固定溝9の先端部には
スリット7と接する先端部から手前に向けて所定の長さ
にわたって、V溝の山部を切削することにより所定高さ
hの段部13が形成されている。したがって、第2ファ
イバ固定溝9に第2光ファイバ4を挿入し、第1光ファ
イバ2と光接続したときは、図2に示されるように第2
光ファイバ4の外周の一部が段部13から突出する。そ
して、この段部13から突出した第2光ファイバ4をフ
ァイバ押さえ(図示せず)で押さえ、この第2光ファイ
バ4を第2ファイバ固定溝9に固定することができる。
また、本実施例では、第2光ファイバ4は図1の円内に
示されるように2本一組となって可動ヘッド5に取付け
られていて一体に移動し、それにより同時に2つの光路
が切り変えられるようになっている。
【0026】上記ファイバ配列部材3の基板6はSi材
で構成され、その成形に際しては、一枚の基板6の上面
を一側面6aから他側面6bにかけてダイヤモンドカッ
タ等で切削してスリット7と段部13を形成する。ま
た、このスリット7と段部13の長手方向と直交する方
向に沿って、ダイヤモンドカッタ等で複数のV溝を切削
して第1と第2のファイバ固定溝8、9を形成する。そ
して、基板6を適当な位置で切断することにより、図示
の基板6を簡単に作製できる。また、上記スリットやV
溝などの加工はフォトエッチング技術によっても高精度
に作製できる(但し、図示省略)。
【0027】上記の構成において、図1に示す可動ヘッ
ド5が所定の範囲で第2ファイバ固定溝9の深さの方向
(Y方向)に移動すると共に、第2ファイバ固定溝9の
配列方向(X方向)に移動することで、第2光ファイバ
4を第2ファイバ固定溝9から脱出させ、ファイバ固定
溝の山を乗り越えて他の第2ファイバ固定溝9に移動で
き、これにより第1光ファイバ2との光接続を切り変え
ることができる。
【0028】なお、上記において、第1ファイバ固定溝
8と第2ファイバ固定溝9は1枚の基板6の上面に形成
されているが、第1と第2の各ファイバ固定溝8,9は
それぞれ別の基板上面に形成し、各基板を並設するよう
に設けてもよい(但し図示せず)。
【0029】ところで、上述のように第2光ファイバ4
は可動ヘッド5に支持されているが、この場合、可動ヘ
ッド5の構造と、第2光ファイバ4の可動ヘッド5への
支持手段と、ファイバ配列部材3の構造とを特別に工夫
することにより、可動ヘッド5をファイバ配列部材3に
正確に位置決めすることが可能となる。これにより外部
応力によっても可動ヘッド5が光ファイバの配列方向や
光ファイバの軸方向にずれ動かず、したがって、第2光
ファイバ4が第2ファイバ固定溝9に安定に保持される
構造を実現することが可能となる。
【0030】本実施例では、このような見地にもとづき
可動ヘッド5とファイバ配列部材3が次のように構成さ
れている。図3〜図6によって説明すると、ファイバ配
列部材3において、第2ファイバ固定溝9の長さ方向の
途中で、かつ各第2ファイバ固定溝9を横断して断面V
溝状のガイド用溝22が切削形成されている。さらに、
このガイド用溝22とは別に第2ファイバ固定溝9と平
行にV溝状のガイド溝20が切削形成されている。な
お、ガイド溝20とガイド用溝22は、第1、第2ファ
イバ固定溝8、9と同様、ダイヤモンドカッタ等による
切削又はフォトエッチング等により高精度に形成でき
る。
【0031】一方、可動ヘッド5において、その下面後
部を切削して形成された傾斜面53にファイバ固定ブロ
ック17が前下がりに傾斜して取付けられており(図4
参照)、この固定ブロック17の下面の嵌合溝17aに
第2光ファイバ4が嵌合され、その外周に押さえ板17
bを当てがって、この押さえ板17bを固定ブロック1
7に接着剤で接着することにより、第2光ファイバ4は
可動ヘッド5に対し、一定の間隔を有して、かつ先端を
前下がりに傾斜して取付けられる。
【0032】また、可動ヘッド5の下面先端部で、かつ
2本の第2光ファイバ4の両外側には、この第2光ファ
イバ4と平行にV溝状のピン固定溝18が切削形成され
(図6参照)、このピン固定溝18に硬質金属材からな
るガイドピン19が嵌着され、接着で固定されていて、
ガイドピン19の外周の一部が可動ヘッド5の下面から
突出して設けられている。なお、図示例では、ピン固定
溝18は固定ブロック5aに形成されていて、この固定
ブロック5aが可動ヘッド5の凹部5bに固定されてい
るが、これは作製上の都合でこのように構成されたもの
である。また、固定ブロック5aには、第2光ファイバ
4が第2ファイバ固定溝9に挿入されたとき、第2光フ
ァイバ4が撓むことによる逃げ空間として凹部5cが形
成されている。
【0033】また、可動ヘッド5の下面にはガイド用溝
22に係合できる位置決め用ピン21が基台21aを介
して一体的に設けられている。
【0034】したがって、可動ヘッド5をファイバ配列
部材3の上方で水平移動させ所定位置で停止させたの
ち、下降させることにより、第2光ファイバ4はファイ
バ固定ブロック17との固定部を支点として撓みながら
湾曲する。それによりファイバ先端部が第2ファイバ固
定溝9に嵌合し、第1光ファイバ2と光接続する。
【0035】さらに、可動ヘッド5を下降させることに
より、可動ヘッド5の下面から突出しているガイドピン
19がガイド溝20に嵌合する。この状態で可動腕28
の有する弾力を介して可動ヘッド5に押下げ力を加え続
けることにより、可動ヘッド5に第2ファイバ固定溝9
の配列方向(X方向)に外部応力が加わっても、硬質金
属のガイドピン19がガイド溝20に噛み合っているこ
とにより、可動ヘッド5はX方向にずれ動くことがな
く、X方向に対して第1、第2光ファイバ2、4の確実
な光接続を保持することができる。
【0036】しかし、上記のガイドピン19とガイド溝
20の係合だけではファイバ配列方向(X方向)の位置
決めはできるが、第2ファイバ固定溝9に沿う方向(Z
方向)の位置決めはできない。そして、第1、第2光フ
ァイバ2、4間を通過する光は、ファイバの端面間隔が
広がるにつれて、そこでの光パワーの損失が増大する。
この問題を解決するためには、ファイバの端面間隔を一
定値以内のバラツキで管理する必要がある。
【0037】本実施例では、可動ヘッド5が押下げられ
るとき、位置決め用のガイドピン21がガイド用溝22
に係合する構成としたことにより、可動ヘッド5は第2
ファイバ固定溝9に沿う方向(Z方向)に対して、正確
な位置決めがなされており、それにより上述の問題点が
解消されている。
【0038】図7(a)、(b)、(c)は比較図であ
って、図(a)、(b)はガイド用溝と位置決め用ピン
を有しない光スイッチを示し、図(c)はガイド用溝2
2とこの溝に係合する位置決め用ピン21を有する光ス
イッチを示している。ここで、第1、第2の光ファイバ
2、4の端面間隔をΔh、図(b)、(c)のそれぞれ
の光スイッチにおける第1光ファイバ2のZ方向の位置
決めのバラツキの大きさをそれぞれε,ε1 とすると
き、図(b)の光スイッチにおけるΔh±εと、図
(c)の光スイッチにおけるΔh±ε1 の間には、ε1
<<εの関係が成り立つことが容易に理解されるであろ
う。具体的には、図(c)の光スイッチによると端面間
隔(Δh)をΔh±2.5μm程度の僅少のバラツキで
位置決めできる。
【0039】可動ヘッド5は図1および他の各図に示す
ようにそれぞれ弾性を有し、上下に間隔を有して設けら
れた第1可動腕26と第2可動腕27からなる可動腕2
8の先端に取付けられていて、この可動腕28は搬送機
構24の駆動源である第1モータ29と第2モータ46
とによりX,Y方向に動作するように設けられている。
【0040】以下この可動腕28を可動させる搬送機構
24の詳細を説明する。
【0041】まず、第1モータ29により可動腕28を
第1光ファイバ2の配列方向に移動させる機構を説明す
る。第1モータ29はベース12の一端側に配設されて
いて、第1モータ29のモータ軸と連結されたネジ軸3
0が軸受板31によってベース12上に水平に設けられ
ている。このネジ軸30には第1可動部材32が連動連
結されている。すなわち、第1可動部材32の後端(図
1で左端)から押さえ腕33とバネ性を有する係合線3
4が所定の間隔を離して突出しており、押さえ腕33が
ネジ軸30を押さえ、係合線34がネジ軸30のネジ溝
に係合している。したがって、ネジ軸30が正回転と逆
回転することにより、第1可動部材32はネジ軸30に
沿って左右に移動できる。
【0042】第1可動部材32は、平板状の第2可動部
材35の上面に固定されている。第2可動部材35の上
面にはブロック状の取付台36が固定されており、この
取付台36に可動腕28の第1可動腕26および第2可
動腕27の基端が複数の固定ネジ37を用いて固定され
ている。
【0043】平板状の第2可動部材35の下面には、図
2に示すようにガイドブロック38が設けられている。
このガイドブロック38は、べース12の上面に形成さ
れた溝39に対して開口部を上に向けて固定されたU字
状のガイド部材40のガイド溝41にスライド自由に嵌
合されている。
【0044】したがって、ガイドブロック38がガイド
溝41を移動することにより、第2可動部材35は所定
の姿勢を保持して安定移動できる。第2可動部材35の
上面両端部には第1ガイド薄板42と第2ガイド薄板4
3が固定されている(図1に示す)。第1ガイド薄板4
2の先端は直角に曲げられていて、この折り曲げ部がベ
ース12に形成された段部44とスライド自在に係合し
ている。これにより、上記ガイドブロック38の作用と
相俟って第2可動部材35はより安定して水平移動でき
る。また、第2ガイド薄板43の先端がベース12側に
設けられたストッパ45と係止することにより、その水
平移動が停止される。
【0045】可動腕28を構成する第1、第2可動腕2
6、27のより詳細な構造は、図1、図8、図9に示さ
れている。各図によって説明すると、第1可動腕26は
バネ性を有する金属板で形成され、その基端が取付台3
6の上面に固定ネジ37で固定されている。この第1可
動腕26は可撓性を増大するため先端に行くにつれて幅
狭に形成されていて、先端折り曲げ部が可動ヘッド5の
上面にスポット溶接で固定されている。また、第1可動
腕26の中間部下面にほぼコ字状の受け具51(その作
用は後述する)が固定されている。
【0046】第2可動腕27は、複数枚の薄い板バネを
重ね合わせ、この積層板バネ27aの端部同士をスポッ
ト溶接することにより、各積層板バネ27aがジグザグ
に連なるように連結構成されている。そして、最上層の
板バネ27bの基端部が鉤状に折り曲げられていて、こ
の折り曲げ部を取付台36の前面突出部36aに当てが
い、固定ネジ37を用いて前面突出部36aに固定され
ている。
【0047】また、最下層の板バネ27dの両側には折
り曲げ部27eが形成され、この折り曲げ部27eの内
側に可動ヘッド5の後部を嵌めたうえ、接着剤で固定さ
れている。第2可動腕27はこのように複数の板バネ2
7aをジグザグに連結して構成されているので、最上層
の板バネ27bを支持部として中間層のジグザグ部分が
伸縮して最下部の板バネ27dに柔らかいバネ性を付与
でき、最下層の板バネ27dに取付けられている可動ヘ
ッド5を弾性的に支持できる。とくに、本実施例では、
複数枚の板バネを積層し、かつジグザグに接続してバネ
を構成しているので、より小さいスペースの中で実質的
にバネ寸法を長くし、より大きな可撓性を備えた柔らか
いバネを構成でき、可動ヘッド5の柔らかな弾性的支持
を可能としている。
【0048】可動腕28は上述のとおり、第1可動腕2
6と第2可動腕27とから構成され、可動ヘッド5はこ
の第1、第2の可動腕26、27の先端で支持されて安
定にファイバ配列部材3の上面をY方向とX方向に撓む
ことができる。また、この可動腕28をY方向に押上げ
る駆動源としてベース12の一側端に第2モータ46が
設置されている。
【0049】第2モータ46のモータピニオン47には
扇形歯車48が噛み合っている。この扇形歯車48は、
偏心軸を有する軸棒又は断面が非真円形の軸棒で構成さ
れる作動棒49の端部から突出した支軸52に固定され
ている。作動棒49の両端の支軸52はベース12上に
固定された軸受板50に支持されている。
【0050】第1可動腕26の下面には既述のとおりコ
字状の受け具51が固定されており、この受け具51は
第1可動腕26のバネ作用により下向きに付勢されてい
て、その下面が作動棒49の外周面と摺動自在に圧接し
ている。したがって、第2モータ46によりモータピニ
オン47と扇形歯車48を介して作動棒49が支軸52
を中心に所定角度回転することにより、この支軸52を
中心にして作動棒49の外周面が上下動し、この外周面
と摺動自由に接している受け具51を介して第1可動腕
26と第2可動腕27が一体に上下動し、これに伴ない
第2光ファイバ4を支持する可動ヘッド5が上下動でき
る。
【0051】つまり、作動棒49が回転してその上部外
周が下るときは、可動腕28もそれ自体の弾性で下り、
可動ヘッド5を下方に付勢して第2光ファイバ4を第2
ファイバ固定溝9に押付けることができる。またこのと
きガイドピン19が第2ファイバ固定溝9に係合すると
共に、位置決め用ピン21がガイド用溝22と係合し、
可動ヘッド5のファイバ配列方向およびファイバ長手方
向のずれ動きが阻止され、同時にファイバの端面間隔が
位置決めされる。
【0052】一方、作動棒49がさらに回転してその上
部外周が持上ることにより、受け具51を介して可動腕
28はその弾性に抗して押上げられ、それにより可動ヘ
ッド5に支持された第2光ファイバ4は、第2ファイバ
固定溝9から脱出する。
【0053】上述のように本実施例の搬送機構24によ
ると、第1モータ29と第2モータ46を駆動すること
により、第2光ファイバ4を支持する可動ヘッド5は第
1光ファイバ2の配列方向(X方向)に移動すると共
に、この第1光ファイバ2の配列方向(X方向)および
長手方向(Z方向)と直交する方向(Y方向)に移動で
きる。そして、この2次元での第2光ファイバ4の移動
により、当該第2光ファイバ4を一つの第2ファイバ固
定溝9から脱出させて他の第2ファイバ固定溝9にスム
ーズに移動させ、第1光ファイバ2と第2光ファイバ4
の光接続を切り変えることができる。
【0054】また、第1、第2光ファイバ2,4の光接
続が切換えられて新たな光接続がなされた後は、可動腕
28を上動させる第2モータ29には一般に通電が停止
され、搬送機構24は無制御の状態とされる。しかし、
この状態でも、第2光ファイバ2は第2ファイバ固定溝
9へ押付けられていて、第1、第2光ファイバ2,4の
確実な光接続が保持される必要がある。
【0055】この点に関し、本実施例では上述のように
可撓性を有する可動腕28の基端が搬送機構24の本体
部24aに固定されていて、この可動腕28を介して可
動ヘッド5に加えられる第2ファイバ固定溝9方向への
押圧力が十分に大きい。したがって、この押圧力により
搬送機構24の無制御時にも、第2光ファイバ4を第2
ファイバ固定溝9の底へしっかりと押付けることがで
き、第2光ファイバ4に外乱が作用しても第2光ファイ
バ4は第2ファイバ固定溝9から浮上するようなことが
なく、光軸ずれが生じない構成とされている。
【0056】なお、本実施例では、ファイバ配列部材3
が1個の光スイッチ11における搬送機構24の例を示
した。しかし、本発明はこれに限定されずファイバ配列
部材3が多段に設けられており、2次元または3次元移
動ステージを用いた搬送機構(図示せず)により第2光
ファイバと各段の第1光ファイバの光接続を切り変える
光スイッチ装置にも適用することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光スイッチ
によると、光ファイバの接続時にマスター側である第2
の光ファイバを支持する可動ヘッドに設けられた係合部
材が、ファイバ導入溝を横断して形成されたガイド用溝
と嵌り合うことにより、第1、第2の光ファイバをその
光軸方向に高精度に位置決めして光ファイバ同士の端面
間隔のバラツキをなくすことができ、結合損失を低く抑
えることができる。さらに、ファイバの端面間隔を変化
させる方向の外部応力が作用したとき、あるいは当該光
スイッチの設置環境下での温度変化に伴なって発生する
光ファイバ搬送機構の各構成品の線膨脹係数の差によっ
ても、ファイバの端面間隔が変化せず、結合損失が増大
しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光スイッチの全体斜視図
である。
【図2】図1の長手方向の断面図である。
【図3】図1のA矢印で示すファイバ配列部材の拡大斜
視図である。
【図4】図4はファイバ配列部材の側面図である。
【図5】図1の円内に示す可動ヘッドの拡大底面図であ
る。
【図6】図5のB−B断面図で、ファイバ固定ブロック
を省略して示す図である。
【図7】分図(a),(b),(c)は本実施例に係る
光スイッチと、他の光スイッチとの機能的比較を行なう
光スイッチの側面説明図である。
【図8】可動ヘッドを取付けた可動腕の斜視図である。
【図9】図8の一部切断側面図である。
【図10】光ファイバの端面間隔と光損失の関係をグラ
フで示す図である。
【符号の説明】
1…テープ光ファイバ、2…第1光ファイバ、3…ファ
イバ配列部材、4…第2光ファイバ、5…可動ヘッド、
8…第1ファイバ固定溝、9…第2ファイバ固定溝、1
1…光スイッチ、21…位置決め用ピン、22…ガイド
用溝、26…第1可動腕、27…第2可動腕、28…可
動腕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 一雅 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 牧 久雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のファイバ固定溝が上面に形成され
    た第1の基板を有し、前記複数のファイバ固定溝に複数
    の第1の光ファイバが固定されてなるファイバ配列部材
    と、前記ファイバ固定溝の延長線上に位置するように形
    成された複数のファイバ導入溝および、当該ファイバ導
    入溝を横断して形成されたガイド用溝を上面に有する第
    2の基板と、前記複数の第1の光ファイバに接続される
    第2の光ファイバを保持すると共に、前記ガイド用溝と
    係合する係合部材が設けられた可動ヘッドおよびこれを
    前記第2の基板に対して可動的の保持する可動腕を有
    し、第2の光ファイバを前記ファイバ導入溝へ搬送する
    搬送機構とを備えることを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板と前記第2の基板は一体
    である請求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記係合部材は、前記ガイド用溝と略平
    行なガイドピンである請求項1記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記搬送機構は、その本体部に取付けら
    れた前記可動腕を前記第1のファイバの配列方向に移動
    させる第1の移動手段と、前記第2の光ファイバが前記
    ファイバ導入溝から脱出する方向に前記可動腕を移動さ
    せる第2の移動手段とを具備している構成を特徴とする
    請求項1記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記可動腕は、前記ファイバ導入溝の長
    手方向と直交する2軸方向に可撓性を有し、前記可動ヘ
    ッドを前記ファイバ導入溝に向けて付勢するよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の光スイッ
    チ。
  6. 【請求項6】 前記可動腕は、前記搬送機構の無制御時
    において、前記可動ヘッドが前記ファイバ導入溝に向け
    て付勢されるよう前記搬送機構の本体部に取付けられて
    いることを特徴とする請求項4記載の光スイッチ。
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