JPH085869A - 光コネクタ装置 - Google Patents

光コネクタ装置

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Publication number
JPH085869A
JPH085869A JP14301194A JP14301194A JPH085869A JP H085869 A JPH085869 A JP H085869A JP 14301194 A JP14301194 A JP 14301194A JP 14301194 A JP14301194 A JP 14301194A JP H085869 A JPH085869 A JP H085869A
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JP
Japan
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optical
optical fiber
connector device
substrate
holding
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JP14301194A
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Atsushi Yamada
厚 山田
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】案内溝に配置された全ての光ファイバに均一な
保持力を与えることができ、保持力の低下も僅かであ
り、光ファイバを保持する部材や接着剤が破壊するおそ
れも少なく、かつ光ファイバの着脱が容易な光コネクタ
装置を提供する。 【構成】基板40に形成された案内溝44に、光ファイ
バ44が配置される。基板40には、支持手段48が固
定されている。支持手段48は、可動部48bと立設部
48cとを有しており、可動部48bの前部には弾性を
有する保持板50が固定されている。保持板50は、光
ファイバ44の数と同数の押圧部52を有しており、各
光ファイバ44に対して、押圧部52が独立に押圧する
ことができるようになっている。また、可動部48b
は、立設部48cを支点として回動可能になっており、
これによって、可動部48bを操作すると、押圧部52
が全て同時に変移する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光コネクタ装置に係り、
詳しくは複数の光ファイバを光集積回路基板に接続する
ためのいわゆる光多芯コネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光回路素子同士の間に光ファイバを配し
て接続することによって、光回路を形成するためには、
光ファイバのコアと光回路素子の光軸を正確に一致させ
る必要がある。この光ファイバのコアと光回路素子の光
軸合わせを容易にするために、光ファイバを案内して固
定しておく光コネクタ装置が従来より使用されている。
このような光コネクタ装置のうちで、複数の光ファイバ
を光集積回路の複数の光導波路に接続するためのものを
光多芯コネクタ装置と呼ぶ。光多芯コネクタ装置が使用
される光集積回路としては、例えば、集積化光スイッ
チ、光カプラ等が挙げられる。このような光ファイバと
光導波路との接続部では、光の損失(接続損失)が生じ
ないのが望ましい。しかしながら、現在のところ、接続
損失を避けることが不可能であり、光ファイバと光導波
路の光軸のずれが大きい程、接続損失も大きくなる。従
って、光ファイバを光導波路に対して、正確に位置決め
することができる光多芯コネクタ装置が、要求されてい
る。
【0003】図5は、かかる要求に応じて提案された光
多芯コネクタ装置の概観、およびこの光多芯コネクタ装
置の使用状態を示す。なお、この光多芯コネクタ装置に
関する発明は、本願出願人により特願平5−35100
9号として出願されている(本願出願時は未公開)。同
図(a)に示すように、この光多芯コネクタ装置は、矩
形板である基板10と、基板10に接着によって固定さ
れた保持具12とを有する。基板10の表面には、複数
の光ファイバ14を受け入れるために、複数の並行する
直線状の案内溝16が形成されている。より具体的に
は、基板10は、シリコン等で肉厚に成形された下部1
0aと、シリコンで肉薄に成形され下部10aに接着さ
れた複数の上部10bとからなっており、上部10b
が、互いに平行になるように間隔をおいて配置されてい
ることによって、この間隔に案内溝16が設けられてい
る。この案内溝16の断面は矩形になっている。
【0004】また、保持具12は、板バネ18と保持部
20とからなる。板バネ18は、平行な二つの脚部18
aと、これらの脚部18aを連結する連結部18bとか
らなる。脚部18aの端部(固定端)21は基板10の
上部10bに接着固定されており、連結部18bは板バ
ネ18の自由端22として、上下に変移可能になってい
る。連結部18bにはその全長にわたって保持部20が
取付けられている。板バネ18は弾性の大きい樹脂材料
から成形され、保持部20は透明な樹脂材料、例えばエ
ポキシ樹脂から成形される。この構成において、案内溝
16に光ファイバ14を挿入して、保持具12の保持部
20を光ファイバ14に被せて、板バネ18の弾性によ
る押圧力をもって、光ファイバ14を案内溝16内に保
持する。
【0005】また、基板10には、光回路基板24が接
着によって固定される。この場合、基板10の案内溝1
6が形成された表面と、光回路基板24の光導波路26
が形成された面が対向するようになされている。ここで
案内溝16の深さは、適当に設定されており、これによ
って光ファイバ14のコアと、光回路基板24の光導波
路26とが、同一の高さになっている。なお、基板10
の上部10bの表面には、合わせマーク28が設けられ
ており、光回路基板24の光導波路26が形成された面
には、合わせマーク30が設けられている。そして、図
5(b)に示すように、光ファイバ14を案内溝16に
配置した後、合わせマーク30に合わせマーク28を合
わせて、光回路基板24を基板10に接着することによ
って、光導波路26の端面と光ファイバ14の端面とが
突き合わせられるようになっている。光回路基板24
は、LN(ニオブ酸リチウム:LiNbO3)を主体として形
成されており、適当な厚さになされていることによっ
て、半透明になっているので、このように位置合わせが
可能である。
【0006】このような構造では、光ファイバ14を容
易に案内溝16内に配置するために、案内溝16の幅
は、光ファイバ14の直径よりも僅かに大きいと好適で
ある。例えば、直径約125μmの光ファイバ14を配
置するために、深さ60μmの案内溝16を形成する場
合には、案内溝16の幅は、光ファイバ14の直径より
も1ないし2μm程度大きいとよい。案内溝16の幅が
大きいと、案内溝16の中で光ファイバ14が水平方向
にずれるおそれがあるが、このおそれは、光ファイバ1
4を常に案内溝16の一方の側壁面に押圧しておくこと
によって解消することができる。
【0007】例えば、本願出願人による特願平5−35
1009号に記載の発明によれば、図6に示すように、
保持部20に断面台形の溝32を形成し、これらの溝3
2の一方側の傾斜面34によって光ファイバ14を、案
内溝16の一方の側壁面および底面に向けて押圧する。
具体的には、図6(a)に示されるように、保持部20
は、負荷のない状態で、基板10に対して、図における
左方にある。光ファイバ14を案内溝16に配置する際
には、図6(b)に示されるように、保持部20を右方
に移動せしめる。すなわち保持部20を支持する板バネ
18(図5)を水平方向に曲げて、案内溝16と溝32
とでなされた空間内に、光ファイバ14を挿入する。こ
の後、板バネ18を解放すると、図6(c)に示すよう
に、その復元力によって保持部20が左方に復帰しよう
とし、光ファイバ14が案内溝16の左側の側壁面およ
び底面に押圧されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この光多芯
コネクタ装置においては、全ての光ファイバ14に均等
な押圧力を与えるためには、光ファイバ14を押圧する
傾斜面34同士の間隔が、対応する光ファイバ14同士
の間隔と完全に一致していなければならない。しかし、
光ファイバ14の直径には当然ながらバラツキがある。
従って、一見、傾斜面34同士の間隔を、対応する案内
溝16同士の間隔と同一にすれば、傾斜面34同士の間
隔と、対応する光ファイバ14同士の間隔とを同一にす
ることになるように思えるが、実際には、最も直径の大
きい光ファイバ14に押圧力が集中して、他の光ファイ
バ14には十分な押圧力が与えられないことになる。こ
のようにして、光ファイバ14が十分な力で保持されな
いことによって、光ファイバ14の位置精度が狂い、光
ファイバ14と光導波路26の光軸が不整合となる。す
ると、これに起因して接続損失が生じる。
【0009】また、光ファイバ14を着脱する場合に
は、保持部20を支持する板バネ18を水平方向に曲げ
たり、上方に引張ったりする必要があり、このように変
形せしめる力によって、板バネ18の固定端21と基板
10との間の接着剤に剪断応力や引張応力が生じ、疲労
によって、接着強度が低下する。これによっても、光フ
ァイバ14に十分な押圧力が与えられないことになり、
光ファイバ14の位置精度が狂い、接続損失が生じるこ
とになる。また接着剤が疲労破壊すると、光多芯コネク
タ装置が無駄になったり、光多芯コネクタ装置を修理し
なければならなくなったりするという問題もある。
【0010】本発明は前記のような課題を解決するため
になされたものであり、案内溝に配置されたすべての光
ファイバに均一な保持力を与えることができ、保持力の
低下も極めて僅かであり、光ファイバを保持する部材や
接着剤が破壊するおそれも少なく、かつ光ファイバの着
脱が容易な光コネクタ装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る光コネクタ装置は、表面上に複数の並
行する直線状の案内溝が形成された基板と、この基板に
少なくとも一部が固定されている一方、少なくとも一部
が可動になされている保持手段とを有しており、前記案
内溝内に光ファイバを配置して、前記保持手段を前記光
ファイバに被せて押圧せしめ、前記光ファイバを前記案
内溝内に保持するようにした光コネクタ装置において、
前記保持手段が、前記光ファイバのそれぞれに対して、
独立に押圧することができるようになされているもので
ある。ここで、前記保持手段が、前記光ファイバを押圧
することができるように可動になされた自由端を有して
おり、前記自由端が前記案内溝の数と同数設けられてい
ると好適である。また、前記保持手段は、前記基板に固
定された支持手段と、前記支持手段に支持された弾性手
段とを具備しており、前記弾性手段が前記光ファイバを
押圧する自由端を有しており、前記自由端が個別に変移
可能になされている一方、前記支持手段を操作すること
によって前記自由端が全て同時に変移可能になされてい
るとよい。さらに、前記支持手段は少なくとも、前記基
板に立設された立設部と、立設部を挟んで延びる可動部
とを有しており、この可動部は、前記立設部を支点と
し、前記立設部を挟んで力点と作用点とを有するテコに
なされており、前記作用点側に前記弾性手段が支持され
ていると好ましい。
【0012】
【作用】本発明に係る光多芯コネクタ装置では、保持手
段を光ファイバのそれぞれに対して、独立に押圧するこ
とが可能である。従って、光ファイバの直径や光多芯コ
ネクタ装置に寸法のバラツキがある場合でも、大径の光
ファイバに押圧力が集中することなく、各光ファイバを
十分な力で保持しておくことが可能である。また、弾性
手段の自由端を個別に変移可能にする一方、弾性手段お
よび支持手段のいずれかを駆動することによって、弾性
手段の自由端を全て同時に変移可能にしておくと、光フ
ァイバの光多芯コネクタ装置への着脱が容易である。さ
らに、支持手段が基板に立設された立設部と、立設部を
挟んで延びる可動部とを有していて、可動部をテコとし
た場合には、可動部の力点を操作すると、立設部を支点
として可動部が回動して、作用点側にある弾性手段が変
移する。この構造によると、立設部と可動部との接続部
分あるいは立設部が変形することによって、光ファイバ
の着脱を行い得るから、立設部を十分に薄くして大きな
面積を有するようにし、立設部と可動部との接続部分あ
るいは立設部が変形しやすくすると、小さな操作力でも
自由端の変移を大きくすることが可能である。さらに、
立設部と可動部との接続部分あるいは立設部を変形しや
すくすると、前述した技術のように板バネを引き上げる
場合と比較して、保持手段と基板との取付(接着)部分
への負担が小さくなり、この取付部分の疲労や破壊のお
それが少なくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
4を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本発
明に係る光多芯コネクタ装置は、矩形板である基板40
と、基板40に接着によって固定された保持具42とを
有する。基板40の表面には、複数の光ファイバ44を
受け入れるために、複数の並行する直線状の案内溝46
が形成されている。より具体的には、基板40は、シリ
コン等で肉厚に成形された下部40aと、シリコンで肉
薄に成形され下部40aに接着された複数の上部40b
とからなっており、上部40bが、互いに平行になるよ
うに間隔をおいて配置されていることによって、この間
隔に案内溝46が設けられている。この案内溝46の断
面は矩形になっている。
【0014】一方、図2(a)に示すように、保持具4
2は、支持台48と、弾性手段である保持板50とから
なる。支持台48は、弾性を有する透明な樹脂、例えば
アクリルから一体成形されてなる。図2(a)に示すよ
うに、支持台48は、平行な二つの脚部48aと、これ
らの脚部48aの平面視して中央かつ上方に配置された
可動部48bと、脚部48aおよび可動部48bとを連
結する直立した立設部48cとからなる。脚部48aは
板状になされて広い底面を有しており、この底面が基板
40の上部40bに接着されている。また、立設部48
cは、脚部48aおよび可動部48bと比較してかなり
薄くなされていると共に、広い面積を有している。
【0015】支持台48の可動部48bは、立設部48
cに支持されて、立設部48cの前後に延びており、案
内溝46内に配置された光ファイバ44よりも上方に配
置されている。また、支持台48が弾性を有するので、
可動部48bは、湾曲可能になっている。立設部48c
から見て脚部48aの延びる方向を後方とすると、可動
部48bの後部は脚部48aとほぼ同一の長さを有して
いる。また可動部48bの前部には傾斜面が形成されて
おり、この傾斜面に保持板50が接着されている。これ
によって、後述するように、可動部48bは、脚部48
aあるいは立設部48cを支点とするテコとして作動す
る。すなわち、可動部48bの後端49が外力を受ける
力点となり、保持板50が作用点となる。
【0016】さて、保持板50は、支持台48の可動部
48bの前端に接着された広板部51と、この広板部5
1から分岐した押圧部52とを有する。この保持板50
は、バネ作用を起こすのに好適な弾性を有する材料、例
えば燐青銅からなる薄板に、押圧部52を分離する切込
を設けることによって成形されている。図3および図4
に示すように、押圧部52は途中で捩じり曲げられてお
り、これによって押圧部52の前端(自由端)は水平面
に対して傾斜している。このようにして、図4に示すよ
うに、押圧部52の先端の裏面54は傾斜面となり、案
内溝46内に配置された光ファイバ44に対して右斜め
上方から押圧力を与えて、光ファイバ44が案内溝46
の左側壁および底面に向けて保持されるようになってい
る。
【0017】また、基板40には、図5に示して既述し
た技術と同様に、光回路基板24が接着によって固定さ
れて、光ファイバ44のコアと、光回路基板24の光導
波路26とが接続されるようになっている。その詳細に
ついては、既述した技術と同様であるから説明を省略す
る。
【0018】図1、図2(b)および図4は、前述のよ
うに、保持板50の各押圧部52で各光ファイバ44を
押圧する状態を示す。この状態では、各押圧部52が各
光ファイバ44に被せられて、各押圧部のバネ力によ
り、それぞれの光ファイバ44が独立して押圧されてい
る。従って、光ファイバ44の直径が異なっていても、
大径の光ファイバ44に押圧力が集中することなく、光
ファイバ44それぞれに適正な押圧力を付与することが
可能である。また、光ファイバ44の位置が不適切な場
合には、個別に押圧部52を持ち上げて、所望の光ファ
イバ44の位置を微調整することが可能である。
【0019】図2(c)は、この光多芯コネクタ装置
に、光ファイバ44を着脱する際の、保持具42の機能
を示す。この際には、保持具42の支持台48の可動部
48bの力点49を押し下げる。支持台48は、弾性を
有しているので、可動部48bも力点49に与えられた
力により湾曲するが、薄板状で広い面積を有する立設部
48cの撓みが最も大きい。すなわち、力点49に力が
与えられたことによって、立設部48cがその脚部48
a側の端部を支点として後方に撓む。これに伴って、可
動部48bと立設部48cとの接続部分を支点として、
可動部48bの前方が上昇する。従って、保持板50の
押圧部52と基板40との間隔が大きくなるので、光フ
ァイバ44を案内溝46内で容易に前後移動させること
が可能となり、光ファイバ44の着脱あるいは位置調整
を行うことができるようになる。
【0020】このようにして、光ファイバ44を着脱す
る際には、すべての押圧部52を上昇せしめることが可
能である。また、支持台48の立設部48cを薄板状で
広い面積を有するように成形したことによって、立設部
48cと可動部48bとの接続部分あるいは立設部48
cが変形しやすくなり、小さな操作力でも自由端にある
押圧部52の変移を大きくすることが可能である。ま
た、立設部48cと可動部48bとの接続部分あるいは
立設部48cが変形しやすくすると、前述した技術のよ
うに板バネを引き上げる場合と比較して、保持具42と
基板40との取付部分(すなわち脚部48aと基板40
との間の接着剤)への負担が小さくなり、この接着剤の
疲労や破壊のおそれが少なくなる。特に、立設部48c
が広い面積を有することから、力点49を操作すること
に伴うモーメントが、接着剤に伝達されにくくなる。
【0021】なお、図1に示すように、各押圧部52の
前端の付近において、基板40には蒸着によって金メッ
キを施した金メッキ領域55が設けられている。このメ
ッキ領域55は、すべての押圧部52を挟んで、二つ設
けられている。前述の通り押圧部52で光ファイバ44
を固定した後には、両方の金メッキ領域55に端部が到
達するような半田板56を、押圧部52の上に架け渡
す。そして、図示しないスポットヒーターを作動させ
て、半田板56を加熱して融解する。これによって、半
田板56の両端が両方の金メッキ領域55に融着すると
共に、半田板56の途中の部分が、全ての押圧部52に
融着し、押圧部52ひいては光ファイバ44が基板40
に固着されることになる。
【0022】以上の構成の光多芯コネクタ装置を試作
し、実際に光ファイバの接続に供して、半田板56によ
って完全に光ファイバ44を固着する前に、光の接続損
失を調べた。ここで、光ファイバ44は、導波長0.83μ
mのシングルモード光ファイバであって、そのクラッド
径は125 μm、コア径は5 μmであった。光集積回路基
板24としては、LN基板の上に光導波路26を形成
し、その上にさらに酸化シリコン絶縁層および酸化シリ
コン保護膜を形成したものを使用した。脚部48aと基
板40との間の接着剤の厚さは、0.2 μmであった。こ
のようにしたところ、光導波路26と光ファイバ44と
の間の接続損失は、全て0.5 dB以下であった。その後、
図2(b)および(c)に示すように、力点49への負
荷と除荷とを繰返して、光ファイバの着脱を100回行
ったところ、光導波路26と光ファイバ44の間の接続
損失の低下は見られなかった。これにより、光ファイバ
着脱の際の負荷に対して、接着剤の疲労が少ないことが
証明された。
【0023】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、請求
項1および請求項2に記載の発明によれば、保持手段を
光ファイバのそれぞれに対して、独立に押圧することに
よって、光ファイバの直径や光多芯コネクタ装置に寸法
のバラツキがある場合でも、大径の光ファイバに押圧力
が集中することなく、各光ファイバを十分な力で保持し
ておくことが可能である。また、請求項3に記載の発明
によれば、弾性手段の自由端を個別に変移可能にする一
方、弾性手段および支持手段のいずれかを駆動すること
によって、弾性手段の自由端を全て同時に変移可能にし
ておくと、光ファイバの光多芯コネクタ装置への着脱が
容易である。さらに、請求項4に記載の発明によれば、
立設部と可動部との接続部分あるいは立設部が変形する
ことによって、光ファイバの着脱を行い得るから、立設
部を十分に薄くして大きな面積を有するようにし、立設
部と可動部との接続部分あるいは立設部が変形しやすく
すると、小さな操作力でも自由端の変移を大きくするこ
とが可能である。また、立設部と可動部との接続部分あ
るいは立設部が変形しやすくすると、保持手段と基板と
の取付部分(例えば接着剤)への負担が小さくなり、こ
の取付部分の疲労や破壊のおそれが少なくなる。従っ
て、光ファイバを固定する位置の精度が優れており、接
続損失を小さく維持することが可能な光コネクタ装置を
提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の光コネクタ装置を示す斜
視図である。
【図2】実施例の要部である保持具を示す図であって、
(a)は保持具の斜視図、(b)は保持具にて光ファイ
バを保持した状態を示す正面図、(c)は光ファイバを
着脱する際の保持具の状態を示す正面図である。
【図3】実施例の要部である保持板を示す平面図であ
る。
【図4】実施例の左側面図である。
【図5】本発明に先行する技術に係る光コネクタ装置を
示す図であって、(a)は光コネクタ装置に光回路基板
を接続する前の状態を示す斜視図であり、(b)は光コ
ネクタ装置に光回路基板を接続した後の状態を示す斜視
図である。
【図6】(a)、(b)、(c)の順に光ファイバを固
定する過程を示す先行技術に係る光コネクタ装置の左側
面図である。
【符号の説明】
40 基板 42 保持具 44 光ファイバ 46 案内溝 48 支持台 48a 脚部 48b 可動部 48c 立設部 49 力点 50 保持板(弾性手段) 52 押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上に複数の並行する直線状の案内溝
    が形成された基板と、この基板に少なくとも一部が固定
    されている一方、少なくとも一部が可動になされている
    保持手段とを有しており、前記案内溝内に光ファイバを
    配置して、前記保持手段を前記光ファイバに被せて押圧
    せしめ、前記光ファイバを前記案内溝内に保持するよう
    にした光コネクタ装置において、 前記保持手段が、前記光ファイバのそれぞれに対して、
    独立に押圧することができるようになされていることを
    特徴とする光コネクタ装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段が、前記光ファイバを押圧
    することができるように可動になされた自由端を有して
    おり、前記自由端が前記案内溝の数と同数設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、前記基板に固定された
    支持手段と、前記支持手段に支持された弾性手段とを具
    備しており、前記弾性手段が前記光ファイバを押圧する
    自由端を有しており、前記自由端が個別に変移可能にな
    されている一方、前記支持手段を操作することによって
    前記自由端が全て同時に変移可能になされていることを
    特徴とする請求項2に記載の光コネクタ装置。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は少なくとも、前記基板に
    立設された立設部と、立設部を挟んで延びる可動部とを
    有しており、この可動部は、前記立設部を支点とし、前
    記立設部を挟んで力点と作用点とを有するテコになされ
    ており、前記作用点側に前記弾性手段が支持されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ装置。
JP14301194A 1994-06-24 1994-06-24 光コネクタ装置 Pending JPH085869A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7046873B2 (en) 2002-07-30 2006-05-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Optical switch device
US7182522B2 (en) 2003-12-16 2007-02-27 Tomoegawa Paper Co., Ltd. Optical connection structure and optical connection method
CN113167978A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 康普技术有限责任公司 光纤对准装置、系统和方法

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