JPH07270647A - 多心光ファイバ調心機構 - Google Patents

多心光ファイバ調心機構

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JPH07270647A
JPH07270647A JP7959594A JP7959594A JPH07270647A JP H07270647 A JPH07270647 A JP H07270647A JP 7959594 A JP7959594 A JP 7959594A JP 7959594 A JP7959594 A JP 7959594A JP H07270647 A JPH07270647 A JP H07270647A
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学 久保田
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伸一 青島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置構成の簡易化、装置の組立て製作の容易
化を達成し、個々の光ファイバを独立して高精度に安定
して軸合わせすることが可能な多心光ファイバ調心機構
を提供することにある。 【構成】 微調整梁15は基台7に固定された本体16
aの上部に複数個並列して設けられている。微調整梁1
5の腕部15eの先端部には単心光ファイバの先端部を
保持する単心保持溝15aが形成されている。腕部15
eの基端部には、腕部15eを薄肉化して形成された弾
性変形部15b、15cおよび15fが形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心光ファイバ心線と
接続相手側の光部品とを調心する多心光ファイバ調心機
構に関し、詳しくは、個々の心線に対して軸調心機構を
備えた多心光ファイバ心線調心機構に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ心線のような複数の光ファイバを
まとめて被覆した高密度心線同士を接続する装置とし
て、従来より多心一括融着型の接続装置が知られてい
る。この種の多心光ファイバ心線接続装置においては、
光ファイバの軸合わせを、例えば図16に示すようにV
溝のガイドのみによって行っていた。図16において符
号1は光ファイバテープ心線である。光ファイバの軸合
わせをするには、まず2本の光ファイバテープ心線1の
先端部側の被覆部材を剥がして光ファイバ1aを露出さ
せた後、この光ファイバテープ心線1の光ファイバ1a
を、対称で、かつ互いに対向するように配置された2台
の微動台2に配置し、クランプ手段3によって押圧固定
する。このクランプ手段3は、ハードクランプ部3aと
ソフトクランプ部3bとを有する。前者のハードクラン
プ3aにより光ファイバ1aの端部を微動台2の上部に
固定し、さらにその再先端部近傍をV溝台4のV溝に導
き、後者のソフトクランプ部3bにより光ファイバ1a
の先端部近傍を押さえてV溝に固定する。
【0003】次に、微動台2に設けられたマイクロメー
タ2aを回転させることにより、微動台2をその下側の
基台Sに対して矢印A方向に前後微動させ、2本の光フ
ァイバ1aの先端同士を所定の距離まで近接させ、か
つ、端面同士を対向させ、所定の手段により軸合わせを
する。近接し、軸合わせされた光ファイバ1aの両先端
部を溶融手段5によって溶融して2本の光ファイバ1a
の先端同士を融接する。
【0004】このような多心光ファイバ心線接続装置で
は、2本の光ファイバ1aの先端同士が接続された部分
での軸ずれを防ぐために、図16に向かって左右対称に
対向して配置された2本のV溝の寸法を互いに等しいも
のとし、かつ、光ファイバ1aの先端同士を互いに正確
に位置合わせする必要がある。
【0005】しかしながら、実際には、上記多心光ファ
イバ心線接続装置では、V溝の寸法および位置合わせの
高精度化には限界があり、光ファイバ1aに軸ずれ誤差
が生じ、さらに光ファイバの製造過程で生ずる光ファイ
バのコアの偏心や、V溝と光ファイバ間に付着するゴミ
などによって生ずるコアの軸ずれが原因となり、大きな
接続損失を生じる。
【0006】
【関連技術】そこで、本発明者らは、上記接続損失を減
らすために、光ファイバを個別に調心できる機構を具え
た多心光ファイバ心線接続装置を提案している(特願平
5−227299)。この提案に係る多心光ファイバ心
線接続装置を図17および図18に示す。図17は、係
る接続装置の正面図であり、図18は図17の側面図で
ある。
【0007】この多心光ファイバ接続装置は、光ファイ
バ1本1本を独立に位置合わせする形態の軸合わせ機構
を有するものである。すなわち、この軸合わせ機構は、
以下のように構成されている。基台7上に配設された基
板支持部8は、複数の光ファイバ1を支持するためのV
型溝6aが設けられたV溝部材6を固定支持している。
また、この基板支持部8の上部には、支持ピン8aによ
り、並列した4枚の断面L字状の微調整板9が揺動自在
に支持されている。各微調整板9の頂部には、上記V溝
部材6のV型溝6aの傾斜に合わせて形成された単心保
持溝9aが設けられている。また、各微調整板9は、そ
の長手方向に形成された腕部9bの異なる位置に突起9
cが設けられ、さらに、その先端に正面(図17の図面
に向かって)から見て逆三角形状に形成された部材9d
が取り付けられている。
【0008】一方、基台7上には、上記逆三角形部材9
dの下側二つの斜面に面で接触し、かつ、摺動する斜面
を有する台形状の部材11aおよび11bが取り付けら
れた4対の圧電微調整部材10が固定されている。この
圧電微調整部材10は、各微調整板9に対して伸縮自在
であり、この伸縮により各微調整板9の位置を制御する
ものである。なお、一対の圧電微調整部材10内におい
ては、互いに独立した動作をすることが可能である。一
対の圧電微調整部材10は、その上部中央部に逆三角形
部材9dが載置されるように設置されている。両者間は
固定されておらず滑り対偶をなしている。逆三角形部材
9dと、両圧電素子の先端に取り付けられた台形状部材
11aおよび11bとの間でくさび型機構が形成され
る。なお、図18に示すように、微調整板9と基台7と
の間には、バネ13が取り付けられており、このバネ1
3による下方向への力により微調整板9は圧電微調整部
材10の上部の台形状部材11aおよび11bに押し付
けられる。
【0009】ここで、圧電微調整部材10を構成する圧
電素子12aおよび12bに電圧を印加し、圧電素子1
2aおよび12bを所定量だけ伸縮させることにより、
支持部材9上の光ファイバ1aを微動させ、軸調心の対
象である光ファイバの先端同士が良好な融着姿勢を保つ
ように微調整を行う。
【0010】初期状態では両圧電素子12aおよび12
bには伸び方向にバイアス電圧が印加されている。図1
9に示すように、微調整板9に保持された光ファイバ1
aを矢印方向の上方に微移動させる場合は、双方の圧電
素子12aおよび12bを同時に伸長させるように電圧
を印加し、図20に示すように矢印方向の下方に移動さ
せる場合は、双方の圧電素子12aおよび12bを縮小
させるようにバイアス電圧を制御する。
【0011】図21に示すように、矢印方向の斜め右上
方に微移動させようとする場合は、図面に向かって左側
の圧電素子12aのみを伸長させる。また、図22に示
すように、矢印方向の斜め左上方に微移動させようとす
る場合は、図面に向かって右側の圧電素子12bのみを
伸長させる。さらに、図23に示すように、矢印方向の
横方向に微移動させる場合には、例えば一方の圧電素子
12bを縮め、他方の圧電素子12aを伸ばすように双
方の圧電素子12a,12bに印加する電圧を制御す
る。
【0012】このようにして、V溝部材6に支持される
個々の光ファイバ1aの融着させようとする側の端部を
光ファイバの中心軸に直交する面内で二次元的に微移動
させ軸調心を行うようにしている。
【0013】しかしながら、図17ないし図23に示し
た接続装置では、光ファイバを支持する複数の微調整板
を組立てることが必要であり、図18に示す構成例では
4枚の微調整板を250μのピッチ間隔で配設せねばな
らず、微小な空間に複数の微調整板および支持部を配設
しなければならないため、装置の組立てを行うには熟練
を要する。特に、上記のピッチ間隔を維持しつつ各微調
整板を、図18の支持ピン8aの回転方向に加え、図1
8に向かって左右方向に揺動自在に支持するには、やは
り熟練を要し、正確で安定した軸調心動作を行うために
は、支持部の加工および組立てに高度な技術が要求され
る。
【0014】さらに、上記接続装置には、摺動機構をな
すために微調整板の下部に逆三角形の部材を設けている
が、非常に薄い微調整板の下部に逆三角形の部材を配設
するのは接着剤等の選択および組立てに高度な技術が要
求される。また、微調整板を下側に押圧するためのばね
13を必要としているが、組立てに熟練を要し、装置が
複雑化してしまうおそれがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、装置
構成の簡易化、装置の組立て製作の容易化を達成し、個
々の光ファイバを独立して高精度に安定して軸合わせす
ることが可能な多心光ファイバ調心機構を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、多心光ファイバ調心機構で
あって、複数の光ファイバごとに設けられた複数の腕部
と、該各腕部の先端部に設けられた前記光ファイバの端
部を支持する単心保持溝と、前記腕部の基部に設けられ
た弾性変形部とを含む微調整梁と、該微調整梁の前記腕
部を該腕部の長さ方向と直交する二次元平面内で微動さ
せて前記単心保持溝に支持された各光ファイバの位置を
微調整する微調整手段と、前記光ファイバの軸ずれ量を
測定する軸ずれ量測定手段と、該軸ずれ量測定手段によ
り測定された軸ずれ量に基づいて前記微調整手段を駆動
し、かつ制御する駆動制御手段とを含むことを特徴とす
る。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記弾性変形部は、前
記微調整梁の前記腕部の基部が部分的に薄肉化されて形
成されたものであってもよい。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記弾性変形部は、該
腕部の長さ方向と直交する二次元平面内の一方向の厚さ
と、該一方向と直交する他の方向の厚さがいずれも薄肉
化されたものであってもよい。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記微調整手段は、前
記微調整梁の前記各腕部の底部から突出する斜面部と、
該斜面部の二つの斜面にそれぞれ点接触して摺動する摺
動部分を有し、該摺動部分が出没する出没手段とを含む
ものであってもよい。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記微調整手段は、前
記微調整梁の前記各腕部の底部から突出する斜面部が少
なくとも二つ以上の傾斜の異なる平面または曲面から構
成されており、該斜面部の傾斜の異なる二つの点でそれ
ぞれ点接触して摺動する摺動部分を有し、該摺動部分が
出没する出没手段とを含むものであってもよい。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項4または5
に記載の多心光ファイバ調心機構において、前記出没手
段は、一対の圧電素子であってもよい。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記微調整梁は、基台
上に固定された一つのマイクロアーム部材の一部として
一体成形されたものであってもよい。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記微調整梁の前記腕
部は、該腕部全体を含む平面内で、少なくとも一部が屈
曲したものであってもよい。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項1記載の多
心光ファイバ調心機構において、前記微調整梁の前記各
腕部は、先細り形状であってもよい。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
多心光ファイバ調心機構において、前記微調整梁の前記
単心保持溝と同一高さのV溝を有し、光ファイバの端部
を補助的に保持する保持補助手段をさらに含むものであ
ってもよい。
【0026】本発明の多心光ファイバ調心機構は、以下
の構成を採ることができる。すなわち、本機構は、基台
と、該基台上に設けられ、前記複数の光ファイバを保持
する部材と、前記保持部材と隣接および連通するように
して基台上に配置され、かつ前記保持部材の一端部より
突出した前記光ファイバの先端部近傍を支持する単心保
持溝が形成され、その基端側には薄肉化した弾性変形部
が設けられ揺動自在に支持された複数の微調整梁が一体
化成形された部材と、前記微調整梁を摺動自在にして接
続し、かつ該微調整梁を微動させることによって前記光
ファイバを前記光ファイバの中心軸と直交する二次元平
面内で微動させる複数の圧電微調整部材と、前記微調整
梁と、前記微調整部材とを摺動自在して接続するための
部材と、前記光ファイバの軸ずれ量を測定するための軸
ずれ量測定部材と、前記軸ずれ量測定部材によって測定
された軸ずれ量をもとにして前記圧電調整部材を駆動さ
せるための駆動制御部材とを具備した構成としてもよ
い。
【0027】本発明の光ファイバ個別軸調心機構は、複
数の光ファイバを保持する単心保持溝が先端側に形成さ
れ、かつ、その基端部に薄肉化された弾性変形部が設け
られた微調整梁を複数個、並列配置し、これらを一体化
成形した構成を採ることもできる。
【0028】
【作用】本発明において、光ファイバの調心機構とし
て、光ファイバを支持する単心保持溝を先端側に持ち、
基端側に薄肉化した弾性変形部を設けた微調整梁を一体
成形した部材を用いた場合には、調心機構を構成する部
品数の低減化を図ることができ、機構の構成および調整
が簡単になり、信頼性も向上する。
【0029】また、微調整梁の腕部先端の単心保持溝の
部分は光ファイバと同じピッチ間隔となるよう集合した
形状に形成したものでは、微調整梁の腕部を配設する間
隔は、本機構により調心に供されるべき光ファイバのピ
ッチに依存せず自由に設定できる。従って、微調整梁を
微動させるための微調整手段としての摺動部材および圧
電微調整部材を配設するのに高度の技術または熟練を必
要することないため、機構全体の組立てが容易となる。
【0030】さらに、薄肉化した弾性変形部は、微調整
手段としての圧電微調整部材により微調整梁の腕部をそ
の腕部の長さ方向に直交する二次元平面内で微移動させ
る場合に、その微調整を容易ならしめるものである。な
お、上記微移動は、微調整梁の先端部の単心保持溝に保
持された光ファイバからみれば、その光ファイバの中心
軸に直交する平面内での二次元方向ということとなる。
【0031】また、単心保持溝は、多心の光ファイバの
各単心を個別の溝に保持するものであるので、光ファイ
バに滑りが生じない構造となり、光ファイバとV溝間に
存在するゴミ等に影響を受けず軸調心できる。
【0032】軸ずれ量測定手段により光ファイバの軸ず
れ量を測定しつつ、制御手段により微調整手段を駆動し
て光ファイバ支持部材を微動させることにより、高精度
な軸合わせを実施することができる。
【0033】従って、本発明の多心光ファイバ心線の個
別軸調心機構によれば、本機構を採用した装置を複雑化
することなく、該装置の組立て製作が困難になることな
く、個々の光ファイバを独立して高精度に安定して軸合
わせすることが可能である。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0035】図1は、本発明の多心光ファイバ調心機構
の一実施例を採用した多心光ファイバ調心装置を示す概
略斜視図であり、図2は、図1に示した多心光ファイバ
調心装置の概略上面図であり、図3は、図1に示した多
心光ファイバ調心装置の概略側面図である。
【0036】図1ないし図3に示した多心光ファイバ調
心装置は、関連技術として図17および図18に示した
装置と同様に、ピッチが250μmで4本の光ファイバ
が配設された光ファイバテープ心線の調心を行うもので
ある。この多心光ファイバ調心装置において、双方の光
ファイバ同士を溶融接続するための手段および双方の光
ファイバ同士を近接させるための手段については、周知
の技術を利用することができる。
【0037】図1においてX,Y,およびZは本実施例
の装置を説明する上で、便宜上設定した座標系であり、
それぞれが互いに直交し、Z軸は該装置により軸合わせ
に供せられる光ファイバと平行な方向に延びており、ま
たX軸,Y軸は上記光ファイバの軸に直交する方向にそ
れぞれ延びている。
【0038】この多心光ファイバ調心機構は、基台7
と、光ファイバの端部を支持するためのV字状の溝14
aが形成されたV溝部材14と、マイクロアーム部材1
6と、アーム部材駆動用の複数の圧電微調整部材(微調
整手段)17とから概略構成されている。
【0039】上記マイクロアーム部材16は、基台7上
に固定された断面略L字状の部材であって、基台7の表
面に沿って略平行に延びる複数の微調整梁15を一体成
形してなるものである。各微調整梁15は、基台7に固
定された本体16aから基台7の表面に沿って略平行に
延びる腕部15eと、この腕部15eの先端部に前記V
溝部材14のV溝14aの傾斜に合わせて形成されたV
字型溝15aと、腕部15eの基端部に薄肉化されて形
成された弾性変形部15bおよび15cと、後述の斜面
部15dとから概略構成されている。
【0040】V字型溝15aはそのピッチが多心光ファ
イバテープ心線のピッチにあわせ250μm間隔になる
ように集合するように形成されている。この例では、弾
性変形部15bは、図1に示すように、腕部15eの基
端部のうち、基台7の表面に直交する方向の厚さが薄肉
化されて形成されており、また弾性変形部15cは、弾
性変形部15bの薄肉化の方向と直交する方向の厚さが
薄肉化されて形成されている。このような弾性変形部1
5bおよび15cの薄肉化部分の厚さは、特に限定され
ないが、後述の微調整手段による微調整梁15の変形に
追従させる必要から、望ましくは0.1〜1mmの範囲
とされる。但し、微調整梁15全体または弾性変形部に
用いられる材料等により適宜決められる。両弾性変形部
15bおよび15cにより、微調整梁15全体は上記本
体16aに対して揺動自在に支持される。この微調整梁
15は、複数個、上記本体16aの上部に並列に配列さ
れている。微調整梁15の先端部に形成された各V字型
溝15aは、そのピッチが多心光ファイバテープ心線の
ピッチに合わせ250μm間隔で集合するように形成さ
れている。
【0041】各微調整梁15は上述したように先端部の
みが集合する構造を採用することにより、微調整梁15
の幅および配設間隔等は光ファイバのピッチ間隔とは独
立に設定することが可能となる。このため、アーム部材
の各微調整梁駆動用圧電微調整部材17を配設しやすい
ように梁の幅を広くでき、従来例のように光ファイバの
ピッチに依存して圧電微調整部材を配設する必要がな
く、個別軸調心機構の組立性の向上を図ることができ
る。
【0042】また、図17および図18に示した多心光
ファイバ調心装置においては、複数の微調整板9を光フ
ァイバと同じピッチ間隔を保ちつつ支持ピン8aによっ
て支持するよう正確に配置する組立技術が要求された。
これに対し、本発明の多心光ファイバ調心機構における
マイクロアーム構造では、複数の微調整梁15を一体化
した構造としたため、上記の組立作業は不用となる。ま
た、各梁の微調整動作における動作支点は独立している
ため、他の梁の動きに影響を受けずに調心動作を行うこ
とができる。
【0043】上述したように、各微調整梁15は、その
頂端部に上記V型溝14aの内壁の傾斜に合わせて形成
されたV字状の単心保持溝15aを有する。この単心保
持溝15a上には光ファイバ1aを不図示のソフトクラ
ンプ等により予圧をかけて載せられて、後述するような
調心動作が行われる。この単心保持溝15aは、図1に
示す光ファイバ1aの中心軸に直交するXY平面内で移
動するものであるので、光ファイバ1aとの間に滑べり
が生じない。従って、単心保持溝15aと光ファイバ1
aとの間に、好ましからざるごみが介在したとしても、
その影響を受けにくい。なお、光ファイバ1aを単心保
持溝15aに予圧をかけて保持する方法としては、上述
のソフトクランプを用いるほかに、光ファイバ1aの端
部を僅かに下向きの勾配を持たせ光ファイバの先端が上
記単心保持溝15aに押し付けられるように配置しても
よい。
【0044】図1ないし図3に示した本実施例を採用し
た調心装置では、本体16aの上部に4本の微調整梁1
5が並列配置され、かつ一体成形されている。各微調整
梁15は、光ファイバに接触する部分(単心保持溝部が
形成された部分)15aと腕部15eとを含み、その基
端部に図4に示すように、それぞれ上下左右真直方向に
屈曲可能に薄肉化された弾性変形部15b,15cを持
ち、それらが一体化されたマイクロアーム部材16は該
基台7上に固定支持されている。該腕部15eの裏面に
は方形状の底面を接着させ、かつ正面形状が三角形状と
なった斜面部15dを配設している。なお、この斜面部
15は、マイクロアーム16の一体成形時に同時に成形
して形成したものであってもよい。各微調整梁15が一
体成形されているため、装置の組立ておよび調整が非常
に簡易となっている。このため図17および図18に示
したように非常に微小な空間に多くの部品を配設して装
置の組立てを行う必要がなくなっている。
【0045】微調整手段としての圧電微調整部材17
は、それぞれの微調整梁15に対して、個別に設けられ
ているので、後述するように、個々の圧電微調整部材1
7を介して微調整梁15を個別に微動させることによっ
て、光ファイバの先端同士が良好な融着姿勢を保持する
ように微調整することが可能である。
【0046】図5は、圧電微調整部材17の構成を説明
するためのものである。圧電微調整部材17は基台7に
配置され、かつ互いに対称配置された2本の柱体からな
る。各柱体は基台7に固定支持された出没手段としての
圧電素子19aおよび19bと、この圧電素子19aお
よび19bの頂部に配置された摺動部としての半球面状
の部材18aおよび18bとから構成されている。
【0047】一対の圧電微調整部材17の先端中央に
は、微調整梁15の下部に配設された逆三角形状の部材
15dを介して並列した微調整梁15が配置される。両
者は固定されておらず、滑べり対偶をなしている。両圧
電素子19aおよび19bまたはいずれか一方が後述の
駆動制御手段の制御により出没した際には、逆三角形状
の部材15dの二つの斜面の両方またはいずれか一方
を、両圧電素子19aおよび19bまたはいずれか一方
の先端に取り付けられた半球面状の部材18aおよび1
8bが摺動する。
【0048】マイクロアーム部材16は、各微調整梁1
5が自然状態(光ファイバを載置して調心する状態)に
おいて僅かに上側に撓むように配設されており、各微調
整梁15の弾性変形部15bおよび15cのばね作用に
よって、微調整梁15は下方向の力を受け圧電微調整部
材17上の部材に押圧される。圧電素子19aおよび1
9bに電圧を印加し、圧電素子19aおよび19bを伸
縮させる。これによって、支持部上の光ファイバが微動
し、軸調心動作が可能となる。
【0049】上記圧電微調整部材17の配置は、微調整
梁15の幅を適切に設定することが可能であるため、配
置位置を光ファイバのピッチ間隔に依存せず自由に設定
することができ、本機構の組立ておよび調整が行い易い
よう自由に設定できる。
【0050】次に、図6を参照して本実施例を採用した
調心装置を用いた軸調心方法について説明する。なお、
本実施例では、初期状態では圧電素子に延び方向のバイ
アス電圧を印加しておくものとし、図6において点線は
移動前の位置を示す。
【0051】図6の(a)に示すように、微調整梁15
の単心保持溝15aに保持された光ファイバ1aを矢印
方向の上方に移動させる場合には、双方の圧電素子19
aおよび19bを同一ストローク分、延ばすように電圧
を印加させる。図6の(b)に示すように矢印方向の下
方に移動させる場合には、双方の圧電素子19aおよび
19bを同一ストローク分、縮めるようにバイアス電圧
を制御すればよい。また、図6の(c)に示すように、
矢印方向の右斜め上方に移動させようとする場合には、
圧電素子19bのみを上方に所定のストローク分、延ば
すように電圧を印加させる。図6の(d)に示すよう
に、矢印方向の斜め左上方に微移動させる場合は、逆に
圧電素子19aのみを上方に所定のストローク分、延ば
すように電圧を印加させる。図6の(e)に示すよう
に、矢印方向の横へ移動させる場合には、一方の圧電素
子19aを縮め、他方の圧電素子19bを延ばすように
双方の圧電素子19aおよび19bに印加する電圧を制
御する。このようにして、単心保持溝15aに支持され
た個々の光ファイバ1aを、他の光ファイバ、光導波路
等の光部品に融着させようとする場合に、個々の光ファ
イバ1aの端部を該光ファイバの軸に直交する平面内で
二次元的に微移動させることにより、容易にかつ正確に
軸調心を行うことができる。
【0052】このような構成からなる多心光ファイバ心
線調心機構を用いて、光ファイバ同士の軸心合わせを行
うための制御回路の構成について図2を参照して説明す
る。なお、ここでは、説明を分かり易くするために、制
御に直接関わりのない部材は省略されている。
【0053】図2において、符号20は、対向する光フ
ァイバの両端面同士間の軸ずれ量およびずれ方向(以
下、軸ずれ量等とする)を測定する軸ずれ量測定装置で
ある。21は周知のPID制御等を行う制御器であり、
軸ずれ量測定装置21から出力された軸ずれ量等に基づ
いて微調整手段を駆動する信号を出力するものである。
22は制御器21から出力信号を増幅する圧電素子駆動
用アンプである。
【0054】上記軸ずれ量測定装置20としては、IT
Vテレビと画像処理系を組み合わせたものや、接続させ
る光ファイバのコアを通過するパワーの最大値によって
軸ずれを最小にする手段が考えられる。それ以外にも、
TVカメラによって対向位置に保持される光ファイバに
対し、その対向する2方向からの透過光の像をモニタリ
ングし、画像処理をすることによって軸ずれ量を求める
方法等を用いてもよい。
【0055】なお、対向する光ファイバ同士の端面を近
接させて、融着実施近傍に位置させた状態で、軸ずれ量
測定装置20により双方の光ファイバ先端間の軸ずれ量
等を測定し、軸ずれ量がさほど大きくない場合には、上
記の実施例における調心装置により調心が可能であり、
初期の軸ずれ量が比較的大きい場合には、まず基台7を
微調整してすべての光ファイバ心線の軸ずれ量の2乗和
が最小になるようにしておき、次いで圧電素子19aお
よび19bを微動させて制御を行えばよい。
【0056】上記のようにして、軸ずれ量が求められた
ならば、その軸ずれ量を制御器21に入力しPID制御
等の制御器21によりアンプ駆動電圧を生成し、これを
アンプ22に入力し、圧電素子駆動電圧を個々の圧電素
子19aおよび19bに印加する。このループを繰り返
すことにより軸ずれ量をほぼ0にすることができる。
【0057】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、様々な形を採り得る。軸調心の初期状態におい
て圧電素子19aおよび19bにバイアスをかけて初期
の位置合わせを行ったが、圧電微調整部材17の下側に
微調整ねじをもうけて位置合わせを行ってもよい。
【0058】また、マイクロアーム部材16に一体化さ
れた弾性変形部を、図7に示すように2箇所それぞれ上
下左右真直方向に屈曲可能に薄肉化された弾性変形部1
5bおよび15cとしたが、その薄肉化する順序が逆に
なってもよく、位置が梁15の中心軸からオフセットし
ていてもよく、さらに、図8に示すように1箇所だけ細
くして弾性変形部15fを形成することにより、上下左
右真直方向に屈曲可能に構成してもよい。
【0059】また、圧電微調整部材17と微調整梁15
間の摺動部分に係る部材は、図9に示すように圧電微調
整部材17側が半球形の部材18aおよび18bを用
い、微調整梁15の下部に配置する部材を逆三角形の部
材15dとしたが、例えば、図10に示すように微調整
梁15の下側の部材を半球状の部材18cとし、圧電微
調整部材17の先端側の部材を台形状の部材18dおよ
び18eとしてもよい。更に、両方の部材が球面形状
や、他の3次曲面で構成されていてもよいが、摺動部分
の各部材は、これらの例に限定されることなく軸調心過
程において摺動がスムーズに行われるために、点接触す
る構成であることが望ましい。
【0060】また、図1に示した多心光ファイバ調心装
置においては、複数の圧電微調整部材17を図11に示
すように微調整梁15の各腕部15eの長さ方向に直交
する方向に一列に配列した構成としたが、例えば、図1
2に示すように千鳥状に互い違いに配置する構成であっ
てもよく、また図13に示すように階段状に配置する構
成であってもよい。圧電微調整部材17の全体配置を図
12および図13に示した構成とすることにより、各腕
部15e自体の幅を狭くすることができ、装置全体のコ
ンパクト化を図ることができる。
【0061】さらに、上記実施例では、ピッチが250
μmで4本の光ファイバが配設された光ファイバ同士を
調心する機構であったが、そのピッチ間隔や本数は接続
する光ファイバに対応して微調整梁を配置して調心機構
を構成すればよいし、接続する相手が光部品のときに
は、光ファイバ固定部のかわりに光部品固定部を設けて
装置を構成してもよい。
【0062】このように、本発明の多心光ファイバ調心
機構は、光ファイバと各種光部品の接続の際に適宜設計
することにより様々な形での適応が可能であり、複数の
梁を一体成形することにより、部品点数を減少し、装置
の組立てを調整を容易にし、光ファイバを安定して正確
に軸調心を行う機構を実現できる。
【0063】図14および図15は、本発明の多心光フ
ァイバ調心機構の他の実施例を採用した多心光ファイバ
調心装置を示すものであり、図14は上面図であり、図
15は側面図である。本実施例の特徴は、先の実施例と
異なり、V溝部材14を用いていない点にある。すなわ
ち、V溝部材14を用いなければ本発明を実施できない
わけではない。V溝部材14は、微調整梁15の先端部
の単心保持溝15aにより保持される各単心の光ファイ
バの端部保持のための補助手段に過ぎない。従って、本
実施例によれば、溝部材14を用いないために、その組
立て工数を減らすことができ、先の実施例を採用した調
心装置に比べて低コスト化を図ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多心光フ
ァイバ調心機構によれば、個別に保持された光ファイバ
の軸合わせを容易にかつ正確に行うことができるので、
他の溶融手段により、これに対向する光部品との接続を
高精度で実施することが可能である。
【0065】また、本発明によれば、光ファイバを支持
する微調整梁の基端部に薄肉化した弾性変形部により微
調整梁が微調整手段による微調整に追従して微移動する
ことができるので、光ファイバの調心を正確に行うこと
ができる。微調整梁を含めて一体化成形した部品を用い
ることにより、部品点数を減少させることができ、信頼
性を向上することができる。微小梁の先端のみが光ファ
イバと同じピッチとなる構造とすることにより各梁の幅
を広くし圧電微調整部材の配置を容易にするとともに、
微調整梁の基端部が独立しているため他の梁の微動の影
響を受けずに正確で安定した調心動作が行える光ファイ
バ個別軸調心機構を採用した装置構成の簡素化およびそ
の装置の組立ての容易化となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多心光ファイバ調心機構の一実施例を
採用した多心光ファイバ調心装置を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1に示した多心光ファイバ調心装置の概略上
面図である。
【図3】図1に示した多心光ファイバ調心装置の概略側
面図である。
【図4】図1に示した多心光ファイバ調心装置の構成要
素としての微調整梁の構成を示す斜視図である。
【図5】図1に示した多心光ファイバ調心装置の構成要
素である微調整手段としての圧電素子の構成を示す正面
図である。
【図6】図1に示した多心光ファイバ軸調心装置の構成
要素である微調整手段としての圧電素子の動作を示す正
面図であり、(a)は微調整梁の腕部を上方に移動させ
る場合、(b)は微調整梁の腕部を下方に移動させる場
合、(c)は微調整梁の腕部を右斜め上方に移動させる
場合、(d)は微調整梁の腕部を左斜め上方に移動させ
る場合、および(e)は微調整梁の腕部を横移動させる
場合をそれぞれ示すものである。
【図7】図1に示した本発明の多心光ファイバ調心機構
の構成要素である弾性変形部の拡大斜視図である。
【図8】本発明の多心光ファイバ調心機構の構成要素で
ある弾性変形部の他の例を示す斜視図である。
【図9】図1に示した本発明の多心光ファイバ調心機構
の構成要素である摺動部分の拡大斜視図である。
【図10】本発明の多心光ファイバ調心機構の構成要素
である摺動部分の他の例の斜視図である。
【図11】図1に示した本発明の多心光ファイバ調心機
構の構成要素である微調整手段の配置構成を示す上面図
である。
【図12】本発明の多心光ファイバ調心機構の構成要素
である微調整手段の配置構成の他の例を示す上面図であ
る。
【図13】本発明の多心光ファイバ調心機構の構成要素
である微調整手段の配置構成のさらに他の例を示す上面
図である。
【図14】本発明の多心光ファイバ調心機構の他の実施
例を採用した多心光ファイバ調心装置を示す概略上面図
である。
【図15】図14に示した多心光ファイバ調心装置の概
略側面図である。
【図16】従来の多心一括融着型の接続装置の一例を示
す概略正面図である。
【図17】公知技術ではないが、関連技術に係る多心光
ファイバ調心装置の概略正面図である。
【図18】図17に示した多心光ファイバ調心装置の概
略側面図である。
【図19】図17および図18に示した多心光ファイバ
調心装置における微調整手段としての圧電素子の動作を
示す概略正面図であって、微調整板を上方に移動させる
場合を示すものである。
【図20】図17および図18に示した多心光ファイバ
調心装置における微調整手段としての圧電素子の動作を
示す概略正面図であって、微調整板を下方に移動させる
場合を示すものである。
【図21】図17および図18に示した多心光ファイバ
調心装置における微調整手段としての圧電素子の動作を
示す概略正面図であって、微調整板を右斜め上方に移動
させる場合を示すものである。
【図22】図17および図18に示した多心光ファイバ
調心装置における微調整手段としての圧電素子の動作を
示す概略正面図であって、微調整板を左斜め上方に移動
させる場合を示すものである。
【図23】図17および図18に示した多心光ファイバ
調心装置における微調整手段としての圧電素子の動作を
示す概略正面図であって、微調整板を横移動させる場合
を示すものである。
【符号の説明】
7 基台 14 V溝部材 14a V溝 15 微調整梁 15a 単心保持溝 15b,15c,15f 弾性変形部 15d 逆三角形部材 15e 微調整梁の腕部 16 マイクロアーム部材 17 圧電微調整部材(微調整手段) 18a,18b 半球系部材(摺動部分) 19a,19b 圧電素子(出没手段) 20 軸ずれ量測定装置(軸ずれ量測定手段) 21 制御器(駆動制御手段) 22 アンプ(駆動制御手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバごとに設けられた複数
    の腕部と、該各腕部の先端部に設けられた前記光ファイ
    バの端部を支持する単心保持溝と、前記腕部の基部に設
    けられた弾性変形部とを含む微調整梁と、 該微調整梁の前記腕部を該腕部の長さ方向と直交する二
    次元平面内で微動させて前記単心保持溝に支持された各
    光ファイバの位置を微調整する微調整手段と、 前記光ファイバの軸ずれ量を測定する軸ずれ量測定手段
    と、 該軸ずれ量測定手段により測定された軸ずれ量に基づい
    て前記微調整手段を駆動し、かつ制御する駆動制御手段
    とを含むことを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記弾性変形部は、前記微調整梁の前記腕部
    の基部が部分的に薄肉化されて形成されたものであるこ
    とを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記弾性変形部は、該腕部の長さ方向と直交
    する二次元平面内の一方向の厚さと、該一方向と直交す
    る他の方向の厚さがいずれも薄肉化されたものであるこ
    とを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記微調整手段は、前記微調整梁の前記各腕
    部の底部から突出する斜面部と、該斜面部の二つの斜面
    にそれぞれ点接触して摺動する摺動部分を有し、該摺動
    部分が出没する出没手段とを含むことを特徴とする多心
    光ファイバ調心機構。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記微調整手段は、前記微調整梁の前記各腕
    部の底部から突出する斜面部が少なくとも二つ以上の傾
    斜の異なる平面または曲面から構成されており、該斜面
    部の傾斜の異なる二つの点でそれぞれ点接触して摺動す
    る摺動部分を有し、該摺動部分が出没する出没手段とを
    含むことを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の多心光ファイ
    バ調心機構において、前記出没手段は、一対の圧電素子
    であることを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記微調整梁は、基台上に固定された一つの
    マイクロアーム部材の一部として一体成形されたもので
    あることを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記微調整梁の前記腕部は、該腕部全体を含
    む平面内で、少なくとも一部が屈曲したことを特徴とす
    る多心光ファイバ調心機構。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機構
    において、前記微調整梁の前記各腕部は、先細り形状で
    あることを特徴とする多心光ファイバ調心機構。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の多心光ファイバ調心機
    構において、前記微調整梁の前記単心保持溝と同一高さ
    のV溝を有し、光ファイバの端部を補助的に保持する保
    持補助手段をさらに含むことを特徴とする多心光ファイ
    バ調心機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003038500A3 (de) * 2001-10-22 2003-12-31 Siemens Ag Federkörper und justiervorrichtung zur gleichzeitigen justierung einer mehrzahl von objekten, vorrichtung zum spleissen einer mehrzahl von lichtwellenleitern und herstellungsverfahren für den federkörper
CN103760643A (zh) * 2013-12-30 2014-04-30 深圳市恒宝通光电子股份有限公司 一种光纤产品的组装装置及组装方法

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