JPH0731875Y2 - 圧造成形機の清浄装置 - Google Patents

圧造成形機の清浄装置

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JPH0731875Y2
JPH0731875Y2 JP1992036683U JP3668392U JPH0731875Y2 JP H0731875 Y2 JPH0731875 Y2 JP H0731875Y2 JP 1992036683 U JP1992036683 U JP 1992036683U JP 3668392 U JP3668392 U JP 3668392U JP H0731875 Y2 JPH0731875 Y2 JP H0731875Y2
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die
fitting hole
punch
unit
cleaning
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秀雄 山崎
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株式会社アプト
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は圧造成形機の清浄装置、
特に、機台側のダイブロックに設けられた嵌合孔と該嵌
合孔に嵌合される金型ユニットとの合わせ面、もしくは
ラム側に設けられた嵌合孔と該嵌合孔に嵌合されるパン
チユニットとの合わせ面を清掃するように構成された圧
造成形機の清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機台側に設けられたダイと該ダイに対し
て進退動するパンチとにより素材を加圧してボルトやナ
ット、あるいはその他の各種形状のパーツ類等を圧造加
工する圧造成形機においては、上記パンチと対向する機
におけるダイブロックの所定位置にダイを含めた金型
ユニットが配置されており、この金型ユニットは、図1
0に示すように、機台1の所定位置に荷受ブロック2を
介在させた状態で取り付けられたダイブロック3の円筒
状の嵌合孔に嵌挿され、且つ該ダイブロック3に固定ボ
ルト4により固定された円筒状のダイケース5と、該ケ
ース5の後端部よりその先端に形成されたテーパ孔5a
に圧入されてパンチ6と対向するダイ7と、上記ダイケ
ース5の後方のダイブロック3内に配置された受圧部材
8とを有し、上記ダイケース5および受圧部材8の軸心
部にはパンチ6とダイ7とにより成形された素材aを該
ダイ7内より押し出すための押出しピン9a,9bや中
間ピン10が挿通されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図10に示
すように、パンチ6とダイ7との間で素材aを圧造加工
する際には、金属フィンやボンデ粉末等の微細な金属粉
が発生し、この金属粉がダイ7やダイケース5により構
成される金型ユニット内はもとより該ユニットを構成す
ダイケース5とダイブロック3との合わせ面、即ち、
該ダイブロック3に形成された嵌合孔3aの内周面に堆
積付着し、これがダイブロック3とダイケース5との間
の焼き付きの原因となり、該ダイケース5の取り出しが
困難となる。
【0004】また、上記嵌合孔3aの内周面に堆積付着
した微細な金属粉が該嵌合孔3aに対するダイケース5
の取付け精度を低下させる原因となり、製品の寸法精度
の低下や不良品発生の要因となっていた。そのため、定
期的にダイケース5をダイブロック3の嵌合孔3aより
取り出して該嵌合孔3aの内周面を清掃する必要がある
が、従来においては、手作業により上記嵌合孔3aの内
周面に付着した微細な金属粉を取り除くことが行われて
おり、その作業性が著しく悪かった。特に、上記嵌合孔
3aの内径が小さい場合には、該嵌合孔3aの内奥に付
着した微細な金属粉を除去することが困難となり、また
逆に、内径が大きい場合には、金属粉を取り除く作業に
多くの作業時間を要し、いずれの場合においても作業性
が悪かった。
【0005】なお、上記パンチ6についても、その基部
に備えた円筒状の大径部との組み合わせからなるパンチ
ユニットが、ダイ7に向かって進退動するラム(図示せ
ず)に形成された円筒状の嵌合孔に嵌合されることにな
るのであるが、この嵌合孔内周面に付着した微細な金属
粉の除去が問題となっていた。
【0006】本考案は、上記のような実情に対処するも
ので、機台におけるダイブロックの嵌合孔と該嵌合孔に
嵌合される金型ユニットとの合わせ面、もしくはラム側
の嵌合孔と該嵌合孔に嵌合されるパンチユニットとの合
わせ面の清掃を手作業に頼ることなく自動的にしかも確
実に行うことのできる圧造成形機の清浄装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】まず、本願の請求項1に係る考案(以下、
第1考案という)は、機台側のダイブロックに設けられ
た円筒状の嵌合孔に、円筒状のダイケースにダイを収納
してなる金型ユニットが着脱可能に嵌合されていると共
に、上記ダイに向かって進退動するラム側に設けられた
円筒状の嵌合孔に、パンチを備えた円筒状のパンチユニ
ットが着脱可能に嵌合され、上記金型ユニットのダイ
と、パンチユニットのパンチとの間で素材を圧造加工す
る圧造成形機の清浄装置において、上記ダイブロック
しくはラム側の嵌合孔周辺に流体が供給される流体供給
通路を形成すると共に、該流体供給通路に上記嵌合孔内
周面に向けて流体を吹付ける噴射口を形成したことを特
徴とする。
【0009】また、本願の請求項2に係る考案(以下、
第2考案という)は、上記第1考案と同様に、機台側の
ダイブロックに設けられた円筒状の嵌合孔に、円筒状の
ダイケースにダイを収納してなる金型ユニットが着脱可
能に嵌合されていると共に、上記ダイに向かって進退動
するラム側に設けられた円筒状の嵌合孔に、パンチを備
えた円筒状のパンチユニットが着脱可能に嵌合され、上
記金型ユニットのダイと、パンチユニットのパンチとの
間で素材を圧造加工する圧造成形機の清浄装置におい
て、上記ダイブロックもしくはラム側の嵌合孔に挿入さ
れて該嵌合孔に対して出し入れされる本体と、該本体の
端部に設けられて上記嵌合孔内周面に接触して回転する
清掃部材とを有すると共に、上記嵌合孔周辺に流体が供
給される流体供給通路を形成し、且つ該流体供給通路に
上記清掃部材を回転させるように該清掃部材と一体的に
設けられた翼に向けて流体を吹付ける噴射口を形成した
ことを特徴とする。
【0010】更に、本願の請求項3に係る考案(以下、
第3考案という)は、上記第2考案と同様に、ダイブロ
ックもしくはラム側の嵌合孔に挿入されて該嵌合孔に対
して出し入れされる本体と、該本体の端部に設けられて
上記嵌合孔内周面に接触して回転する清掃部材とを備え
ると共に、上記本体に清掃部材を回転させる回転駆動手
段を内装したことを特徴とする。
【0011】更にまた、本願の請求項4に係る考案(以
下、第4考案という)は、上記第3考案の構成に加え
て、本体を載置可能なストッカーと、該ストッカーを機
台側もしくはラム側の嵌合孔に対して本体を出し入れ可
能なセット位置と該セット位置近傍の退避位置との間で
搬送する搬送体と、該搬送体に設けられてストッカーに
載置された本体に係合することにより該本体を嵌合孔に
対して出し入れする駆動手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】第1考案によれば、機台におけるダイブロック
もしくはラム側の嵌合孔より金型ユニットもしくはパン
チユニットを取り出したのち、ダイブロックもしくはラ
ム側の嵌合孔周辺に形成された流体供給通路に流体が供
給され、この流体が流体供給通路に形成された噴射口か
ら上記嵌合孔の内周面に向けて指向性良く噴射されるこ
とになり、これにより、該嵌合孔の内周面、即ち、ダイ
やパンチとの合わせ面に付着した微細な金属粉が自動的
にしかも確実に取り除かれることになる。
【0013】また、第2考案によれば、ダイブロック
しくはラム側の嵌合孔に挿入される本体の端部に該嵌合
孔の内周面に接触して回転する清掃部材が設けられてい
ると共に、上記嵌合孔周辺の機台に流体が供給される流
体供給通路を形成され、且つ該流体供給通路に上記清掃
部材を回転させるように該清掃部材と一体的に設けられ
た翼に向けて流体を吹付ける噴射口が形成されているの
で、上記本体を嵌合孔に対して出し入れすることによ
り、噴射口から清掃部材と一体的に設けられた翼に向け
て指向性良く噴射される流体により該清掃部材が嵌合孔
の内周面に接触して回転し、これにより、該内周面に付
着した微細な金属粉が自動的にしかも確実に除去される
ことになる。
【0014】更に、第3考案によれば、ダイブロック
しくはラム側の嵌合孔に挿入される本体の端部に駆動手
段により回転される清掃部材が設けられているので、該
本体を上記嵌合孔に対して出し入れすることにより、上
記清掃部材が嵌合孔の内周面に接触して回転することに
より、該内周面に付着した微細な金属粉が自動的にしか
も確実に除去されることになる。
【0015】更にまた、第4考案によれば、清掃部材お
よび該清掃部材を回転させる回転駆動手段が設けられた
本体を載置可能なストッカーが、搬送体によりダイブロ
ックもしくはラム側の嵌合孔に対して本体を出し入れ可
能なセット位置と該セット位置近傍の退避位置との間で
搬送されると共に、該ストッカーがセット位置に搬送さ
れた状態で搬送体に設けられた駆動手段により本体が上
記嵌合孔に対して出し入れされることになり、これによ
り、該嵌合孔よりダイもしくはパンチを取り出した後に
おけるその内周面の清掃を全自動化することが可能とな
り、その作業性が更に一段と向上することになる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は本考案に係る圧造成形機の清浄装置
が装備された多段式圧造成形機の主要部の平面図であっ
て、図示のように、本実施例における圧造成形機11の
機台12の所定位置には、円筒状の嵌合孔14aが一定
の間隔をおいて複数個形成されたダイブロック14が楔
体13を介して固定されており、このダイブロック14
の各嵌合孔には、それぞれ円筒状の金型ユニット15…
15(図例では4個)が嵌合され、且つ固定ボルト16
…16により固定されている。また、図示しない駆動モ
ータおよび該駆動モータにより駆動されるクランク機構
等を介して上記各金型ユニット15に向かって進退動す
るラム17の前面には、上記各金型ユニット15と同数
個の円筒状の嵌合孔18aが設けられ、これら各嵌合孔
18aには、パンチ18aとその基部に円筒状の大径部
18aを備えてなるパンチユニット18がそれぞれ嵌合
されて取り付けられており、これらの各パンチユニット
18と各金型ユニット15とで複数段の圧造ステーショ
ン(イ)〜(ニ)が構成されている。
【0018】更に、上記ダイブロック14の一側部に
は、圧造成形機11の機台12の後方より供給される線
材Sが挿通される線材供給クイル19が嵌合されてお
り、該線材供給クイル19より前方に所定量づつ間欠的
に押し出された線材Sが、上記ラム17の進退動作に連
動して各金型ユニット15の並設方向に所定のストロー
クで往復駆動されるカッター手段20により切断される
ことにより、所定寸法とされた素材(図示せず)が形成
されるようになっている。また、上記ダイブロック14
には上記線材供給クイル19に隣接してプッシャー21
が内装されており、このプッシャー21により上記カッ
ター手段20により所定寸法に切断された素材が前方に
向けて押し出されるようになっている。
【0019】また、上記プッシャー21により押し出さ
れた素材が、図示しない従来周知の構成とされた素材移
送装置により挟持されて上記各圧造ステーション(イ)
〜(ニ)を構成する各金型ユニット15の軸芯前面位置
に順次移送されると共に、各金型ユニット15のダイ1
とそれぞれ対向するパンチユニット18のパンチ18
との間で粗から精に順次段階的に圧造加工されること
により、ボルトやナット、あるいはその他各種形状のパ
ーツ類等の製品を連続的に成形するようになっている。
【0020】そして、本実施例においては、図2,3に
示すように、上記各金型ユニット15が、ダイブロック
14の嵌合孔14a内に嵌合されて上記固定ボルト16
により固定されたダイケース22と、該ダイケース22
の先端部に形成されたテーパ孔22aに嵌合されたダイ
23a,23bと、これらのダイ23a、23bと共に
ダイケース22内に嵌合された受圧部材24と、上記ダ
イケース22に対してボルト等の結合手段(図示せず)
を介して一体的に結合されたスペーサ25とで構成さ
れ、該スペーサ25の後端部がダイブロック14と機台
12との間に設けられた荷受けブロック26に当接支持
されている。なお、金型ユニット15の軸芯部には、上
記パンチ18aによりダイ23a,23bにより形成さ
れる圧造空間内に打込まれた素材を該圧造空間より押し
出すための押出しピン27a,27bや中間ピン28が
挿通されている。
【0021】次に、本実施例の清浄装置の構成について
説明すると、図2,3に示すように、上記ダイブロック
14における嵌合孔14aに接して該嵌合孔14aの軸
線方向に延びる溝14bが形成されていると共に、この
溝14b内にはパイプ30が配置されており、該パイプ
30の一端がプラグ31により閉塞され、且つ他端はダ
イブロック14の上面に形成された流体供給口14cに
連通されている。そして、上記流体供給口14cには、
所定の流体、例えば圧縮エアまたは所定圧力とされた洗
浄油あるいはこれらの混合流体をパイプ30内に供給す
る供給ノズル32が接続されており、該供給ノズル32
を介してパイプ30内に所定の流体が供給されるように
なっている。
【0022】更に、図3,4に示すように、上記パイプ
30にはその長手方向および周方向に複数の噴射口30
a…30aが形成されており、これらの各噴射口30a
から嵌合孔14a内および該嵌合孔14aの内周面に向
けて流体が噴射されるようになっている。また、上記金
ユニット15を構成するダイケース22および受圧部
材24には流体が流通する流通孔15aが形成されてい
ると共に、上記ダイブロック14には流体を外部に排出
する排出溝14dおよび機台12に形成された流体排出
口12a,12aに連通する連通口14e,14eがそ
れぞれ形成されている。
【0023】上記の構成によれば、ダイブロック14に
おける嵌合孔14aより金型ユニット15を取り出した
のち、パイプ30内に流体を供給することにより、この
流体がパイプ30に形成された複数の噴射口30a…3
0aから嵌合孔14aの内周面に向けて指向性良く噴射
されることになり、これにより、該嵌合孔14aの内周
面が洗浄されて該部に付着した微細な金属粉等が自動的
にしかも確実に取り除かれると共に、上記嵌合孔14a
の内周面を洗浄したのちの流体がダイブロック14に形
成された排出溝14dならびに機台12の排出口12a
に連通する連通口14eより機外に排出されることにな
る。
【0024】また、上記金型ユニット15を嵌合孔14
aに対して出し入れするときに流体を供給した場合に
は、該金型ユニット15の表面および流通孔15aを介
して金型ユニット15の内部に流体が供給され、これに
より、金型ユニット15の表面や内部に付着した金属粉
等が効果的に除去されて機外に排出されることになる。
【0025】次に、第2発明に係る清浄装置の実施例
を、図5,6に基づいて説明する。
【0026】なお、上記第1実施例と同様の構成部材に
ついては同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0027】この第2実施例においては、図5に示すよ
うに、ダイブロック14に形成された円筒状の嵌合孔1
4aより金型(図示せず)を取り出したのち、該嵌合孔
14aに対して出し入れされる清掃用カートリッジ40
が備えられており、この清掃用カートリッジ40は、カ
ートリッジ本体41と、該本体41の後端部に一体に形
成された軸部41aにベアリング42a,42bを介し
て回転自在に支承された清掃部材43とを有し、該清掃
部材43のケーシング43aには、例えば従来周知のバ
フ研磨に使用されるバフ部材またはブラシ等で構成され
て上記嵌合孔14aの内周面に接触して回転する清掃体
43bが固定されていると共に、該ケーシング43aと
一体に複数のタービン羽根43c…43cが形成されて
いる。そして、図6に拡大して示すように、上記第1実
施例と同様のダイブロック14に形成された溝14bに
は、流体供給ノズル32を介して圧縮エアが供給される
パイプ30が配置されていると共に、このパイプに形成
された複数の噴射口30a…30aから上記タービン羽
根43cに向けて圧縮エアが吹付けられるようになって
いる。
【0028】なお、上記カートリッジ本体41の先端に
は、係合凹部41bが形成されており、該係合凹部41
bに所定の工具(図示せず)を係合させることにより、
カートリッジ本体41を嵌合孔14aに対して出し入れ
するようになっている。また、上記ダイブロック14に
は、第1実施例と同様に圧縮エアを外部に排出する排出
溝14dおよび機台12の所定位置に設けられた排出口
12a,12aに連通する連通口14e,14eがそれ
ぞれ形成されている。
【0029】上記の構成によれば、図5に示すように、
ダイブロック14における嵌合孔14a内に清掃用カー
トリッジ40を挿入し、該カートリッジ40の本体41
を嵌合孔14aに対して出し入れすると共に、パイプ3
0内に圧縮エアを供給することにより、この圧縮エアが
パイプ30に形成された複数の噴射口30a…30aか
ら清掃部材43の各タービン羽根43cに向けて指向性
良く噴射されることになって、該清掃部材43における
清掃体43bが上記嵌合孔14aの内周面に接触して回
転することになり、これにより、該嵌合孔14aの内周
面に付着した微細な金属粉等が自動的にしかも確実に除
去されることになる。
【0030】圧縮エアがパイプ30に形成された複数の
噴射口30a…30aから この場合、特に、パイプ3
0の噴射口30a…30aから噴射される圧縮エアによ
る上記嵌合孔14a内の金属粉末の除去作用と、上記本
体41に設けた清掃部材43が上記嵌合孔14aの内周
面に接触回転することによる金属粉末の除去作用との相
乗作用により、より一層効果的に金属粉末を除去でき
る。
【0031】さらに、この第2実施例によれば、上記パ
イプ30内に圧縮エアに換えて所定の圧力とされた洗浄
油を供給することにより、清掃部材43の清掃体43b
による清掃効果に加えて洗浄油による洗浄効果が加味さ
れることになって、上記嵌合孔14aの内周面に付着し
た微細な金属粉等をより効果的に取り除くことができ
る。
【0032】また、図7,8は第3本発明に係る清浄装
置の実施例を示すもので、この実施例においても上記第
1、第2実施例と同様の構成部材については同一の符号
を付し、その説明を省略する。
【0033】この第3実施例においては、圧造成形機1
1の機台12の側方に工具交換ステーション(ホ)が構
成されており、上記第1実施例に場合と同様に機台12
の所定位置に固定されたダイブロック14の嵌合孔14
に嵌合された複数の金型ユニット15、あるいはこれ
らの各金型ユニット15に対向して配置された複数のパ
ンチユニット18等の工具を自動的に交換し得るように
構成された自動工具交換装置50が設けられている。こ
の工具交換装置50は、例えば実開平3−116239
号公報に開示された多段式圧造成形機の工具自動交換シ
ステムと同様の構成とされ、一対の支柱51,51に両
端部が固定されて上記圧造成形機11の上方から上記工
具交換ステーション(ホ)の上方にかけて架設された搬
送レール52と、駆動モータ53により駆動されて上記
搬送レール52上を往復移動可能とされた走行体54と
を有し、該走行体54に固定されたシリンダ55のピス
トンロッド55aの先端に搬送体56が取り付けられて
いると共に、この搬送体56に対して上記金型ユニット
15もしくはパンチユニット18等の工具を載置可能と
された工具ストッカー57が油圧シリンダ等でなる着脱
手段58,58により着脱自在に取り付けられている。
更に、上記搬送体56には上記金型ユニット15もしく
はパンチユニット18等の工具に係合する各工具ごとの
係合部材59…59が設けられていると共に、金型ユニ
ット15もしくはパンチユニット18等の工具を圧造成
形機より取り外し、あるいは該成形機に取り付けるよう
に係合部材59を駆動する各係合部材59ごとの油圧シ
リンダ等でなる駆動手段59a…59aが取り付けられ
ている。
【0034】そして、本実施例においては、図8に示す
ように、上記第1、第2実施例と同様にダイブロック1
4に形成された円筒状の嵌合孔14aに対して出し入れ
される清掃用カートリッジ60が備えられており、この
清掃用カートリッジ60に形成された取付孔60a内に
は充電式のモータ61が挿入され、固定板62により固
定されていると共に、該モータ61の回転軸61aには
嵌合孔14aの内周面に接触して回転する回転ブラシ6
3が挿通され、該回転ブラシ63が回転軸61aの軸端
部に螺合されたナット64により固定されて該回転軸6
1aと一体回転するようになっている。
【0035】また、上記清掃用カートリッジ60には、
モータ61に設けられたスイッチ61bをON、OFF
操作するための孔60bが形成されていると共に、該カ
ートリッジ60の先端部には、上記係合部材59が係合
する係合凹部60cが形成されている。
【0036】そして、上記清掃用カートリッジ60が、
工具ストッカー57に載置されて搬送体56により搬送
されるようになっている。
【0037】上記の構成によれば、図8に示すように、
清掃用カートリッジ60が載置された工具ストッカー5
7を搬送体56によりダイブロック14の前面位置に搬
送し、該ダイブロック14に設けられた位置決め用スト
ッパ65に工具ストッカー57を係合させて位置決めす
ると共に、駆動部材59により清掃用カートリッジ60
を上記嵌合孔14aに対して出し入れすることにより、
該清掃用カートリッジ60に設けられてモータ61によ
り回転駆動される回転ブラシ63が上記嵌合孔14aの
内周面に接触して回転することにより、該嵌合孔14a
の内周面に付着した微細な金属粉が自動的にしかも確実
に除去されることになる。
【0038】特に、この第3実施例によれば、上記清掃
用カートリッジ60を載置可能な工具ストッカー57
が、搬送体56により嵌合孔14aに対して清掃用カー
トリッジ60を出し入れ可能なセット位置と該セット位
置近傍の工具交換ステーション(ホ)との間で搬送され
ると共に、該工具ストッカー57がセット位置に搬送さ
れた状態で搬送体56に設けられた係合部材59により
清掃用カートリッジ60が上記嵌合孔14aに対して自
動的に出し入れされることになり、これにより、該嵌合
孔14aの清掃を全自動化することが可能となり、その
作業性を更に一段と向上させることができる。
【0039】また、図9は、上記ラム17側におけるパ
ンチユニット18の取付け部の拡大断面図であって、上
記各パンチユニット18が、ラム17の前面に取付けボ
ルト70,70により固着されたパンチホルダ71およ
びラム17に形成されたパンチ嵌合孔18に嵌合固着
されることになるのであるが、該パンチユニット18
パンチ嵌合孔18より取り外したのち、上記第2、第
3実施例と同様構成とされた清掃用カートリッジ40ま
たは60をパンチ嵌合孔18に対して出し入れするこ
とにより、該パンチ嵌合孔18の内周面に付着した微
細な金属粉が自動的にしかも確実に除去されることにな
る。また、上記第3実施例と同様に、工具ストッカー5
7を用いることにより、清掃用カートリッジ40または
60がパンチ嵌合孔18に対して自動的に出し入れさ
れることになり、これにより、該パンチ嵌合孔18
清掃を全自動化することが可能となり、その作業性を更
に一段と向上させることができる。尚、この図9におい
ては流体供給通路については省略している。
【0040】
【考案の効果】以上のように、第1考案によれば、ダイ
ブロックもしくはラム側の嵌合孔より金型ユニットもし
くはパンチユニットを取り出したのち、ダイブロックも
しくはラム側の嵌合孔周辺に形成した流体供給通路に流
体を供給することにより、この流体が流体供給通路の噴
射口から機台におけるダイブロックもしくはラム側の嵌
合孔の内周面に向けて指向性良く噴射されることにな
り、これにより、該嵌合孔の内周面、即ち、金型ユニッ
トやパンチユニットとの合わせ面に付着した微細な金属
粉末を自動的にしかも確実に取り除くことができる。
【0041】また、第2考案によれば、第1考案と同様
流体供給通路に供給された流体が噴射口から清掃部材
と一体的に形成された翼に向けて指向性良く噴射される
ことにより、該清掃部材が機台におけるダイブロック
しくはラム側の嵌合孔の内周面に接触して回転し、これ
により、該嵌合孔の金型ユニットやパンチユニットとの
合わせ面に付着した微細な金属粉末を自動的にしかも確
実に除去することができる。
【0042】更に、第3考案によれば、第1考案と同様
の効果が得られると共に、機台側もしくはラム側の嵌合
孔に挿入される本体の端部に駆動手段により回転される
清掃部材が設けられているので、該本体を上記嵌合孔に
対して出し入れすることにより、上記清掃部材が上記嵌
合孔の金型ユニットやパンチユニットとの合わせ面に接
触して回転することになって、該内周面に付着した微細
な金属粉末が自動的にしかも確実に除去されることにな
る。この場合、特に、流体供給通路の噴射口から噴射さ
れる流体による上記嵌合孔内の金属粉末の除去作用と、
上記本体に設けた清掃部材が上記嵌合孔内周面に接触回
転することによる金属粉末の除去作用との相乗作用によ
り、より一層効果的に金属粉末を除去できる。
【0043】更にまた、第4考案によれば、上記第3考
案と同様の効果が得られると共に、清掃部材および該清
掃部材を回転させる回転駆動手段が設けられた本体を載
置可能なストッカーが、搬送体により嵌合孔に対して本
体を出し入れ可能なセット位置と該セット位置近傍の退
避位置との間で搬送されると共に、該ストッカーがセッ
ト位置に搬送された状態で搬送体に設けられた駆動手段
により本体が機台おけるダイブロックもしくはラム側の
嵌合孔に対して出し入れされることになり、これによ
り、該嵌合孔よりダイやパンチを取り出した後における
その嵌合孔の金型ユニットやパンチユニットとの合わせ
面の清掃が全自動化されることになって、その作業性が
更に一段と向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧造成形機の清浄装置が装備
された多段式圧造成形機の主要部の概略平面図。
【図2】 清浄装置が設けられたダイブロックの部分
拡大正面図。
【図3】 図2におけるA−A線よりみた清浄装置の
構成を示すダイブロックの断面図。
【図4】 図3におけるB−B線よりみた要部拡大断
面図。
【図5】 第2発明に係る清浄装置の構成を示すダイ
ブロックの断面図。
【図6】 図5におけるC−C線よりみた第2発明に
係る清浄装置の部分拡大断面図。
【図7】 第3、4発明に係る清浄装置が装備された
多段式圧造成形機およびその周辺の構成を示す全体概略
図。
【図8】 第3、4発明に係る清浄装置の構成を示す
ダイブロックの断面図。
【図9】 ラム側におけるパンチ取付け部の拡大断面
図。
【図10】 従来の金型装置の縦断面図。
【符号の説明】
11 圧造成形機 12 機台 14 ダイブロック 14a 嵌合孔 14b 溝 15 金型ユニット18 パンユニット 18 パンチ18b 大径部 18 パンチ嵌合孔 30 パイプ 30a 噴射口 40,60 清掃用カートリッジ 41 カートリッジ本体 43 清掃部材 56 搬送体 57 工具ストッカー 61 モータ 63 回転ブラシ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台側のダイブロックに設けられた円筒
    状の嵌合孔に、円筒状のダイケースにダイを収納してな
    る金型ユニットが着脱可能に嵌合されていると共に、上
    記ダイに向かって進退動するラム側に設けられた円筒状
    の嵌合孔に、パンチを備えた円筒状のパンチユニットが
    着脱可能に嵌合され、上記金型ユニットのダイと、パン
    チユニットのパンチとの間で素材を圧造加工する圧造成
    形機の清浄装置であって、上記ダイブロックもしくはラ
    ム側の嵌合孔周辺に流体が供給される流体供給通路が形
    成されていると共に、該流体供給通路に上記嵌合孔内周
    面に向けて流体を吹付ける噴射口が形成されていること
    を特徴とする圧造成形機の清浄装置。
  2. 【請求項2】 機台側のダイブロックに設けられた円筒
    状の嵌合孔に、円筒状のダイケースにダイを収納してな
    る金型ユニットが着脱可能に嵌合されていると共に、上
    記ダイに向かって進退動するラム側に設けられた円筒状
    の嵌合孔に、パンチを備えた円筒状のパンチユニットが
    着脱可能に嵌合され、上記金型ユニットのダイと、パン
    チユニットのパンチとの間で素材を圧造加工する圧造成
    形機の清浄装置であって、上記ダイブロックもしくはラ
    ム側の嵌合孔に挿入されて該嵌合孔に対して出し入れさ
    れる本体と、該本体の端部に設けられて上記嵌合孔内周
    面に接触して回転する清掃部材とを有すると共に、上記
    ダイブロックもしくはラム側の嵌合孔周辺に流体が供給
    される流体供給通路が形成され、且つ該流体供給通路に
    上記清掃部材を回転させるように該清掃部材と一体的に
    設けられた翼に向けて流体を吹付ける噴射口が形成され
    ていることを特徴とする圧造成形機の清浄装置。
  3. 【請求項3】 機台側のダイブロックに設けられた円筒
    状の嵌合孔に、円筒状のダイケースにダイを収納してな
    る金型ユニットが着脱可能に嵌合されていると共に、上
    記ダイに向かって進退動するラム側に設けられた円筒状
    の嵌合孔に、パンチを備えた円筒状のパンチユニットが
    着脱可能に嵌合され、上記金型ユニットのダイと、パン
    チユニットのパンチとの間で素材を圧造加工する圧造成
    形機の清浄装置であって、上記ダイブロックもしくはラ
    ム側の嵌合孔周辺に流体が供給される流体供給通路が形
    成されていると共に、該流体供給通路に上記嵌合孔内周
    面に向けて流体を吹付ける噴射口が形成され、かつ、上
    記ダイブロックもしくはラム側の嵌合孔に挿入されて該
    嵌合孔に対して出し入れされる本体と、該本体の端部に
    設けられて上記嵌合孔内周面に接触して回転する清掃部
    材と、上記本体に内装されて清掃部材を回転させる回転
    駆動手段とが設けられていることを特徴とする圧造成形
    機の清浄装置。
  4. 【請求項4】 機台側のダイブロックに設けられた円筒
    状の嵌合孔に、円筒状のダイケースにダイを収納してな
    る金型ユニットが着脱可能に嵌合されていると共に、上
    記ダイに向かって進退動するラム側に設けられた円筒状
    の嵌合孔に、パンチを備えた円筒状のパンチユニットが
    着脱可能に嵌合され、上記金型ユニットのダイと、パン
    チユニットのパンチとの間で素材を圧造加工する圧造成
    形機の清浄装置であって、上記ダイブロックもしくはラ
    ム側の嵌合孔周辺に流体が供給される流体供給通路が形
    成されていると共に、該流体供給通路に上記嵌合孔内周
    面に向けて流体を吹付ける噴射口が形成され、かつ、上
    記ダイブロックもしくはラム側の嵌合孔に挿入されて該
    嵌合孔に対して出し入れされる本体と、該本体の端部に
    設けられて上記嵌合孔内周面に接触して回転する清掃部
    材と、上記本体に内装されて清掃部材を回転させる回転
    駆動手段とを有すると共に、上記本体を載置可能なスト
    ッカーと、該ストッカーを上記嵌合孔に対して本体を出
    し入れ可能なセット位置と該セット位置近傍の退避位置
    との間で搬送する搬送体と、該搬送体に設けられてスト
    ッカーに載置された本体に係合することにより該本体を
    嵌合孔に対して出し入れする駆動手段とが設けられてい
    ることを特徴とする圧造成形機の清浄装置。
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