JPH0731875B2 - デイジタルオ−デイオレコ−ダ - Google Patents

デイジタルオ−デイオレコ−ダ

Info

Publication number
JPH0731875B2
JPH0731875B2 JP62116949A JP11694987A JPH0731875B2 JP H0731875 B2 JPH0731875 B2 JP H0731875B2 JP 62116949 A JP62116949 A JP 62116949A JP 11694987 A JP11694987 A JP 11694987A JP H0731875 B2 JPH0731875 B2 JP H0731875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
frequency
sampling frequency
digital
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62116949A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63282965A (ja
Inventor
耕治 鹿庭
明俊 角鹿
滋行 伊藤
浩司 藤田
由純 綿谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP62116949A priority Critical patent/JPH0731875B2/ja
Publication of JPS63282965A publication Critical patent/JPS63282965A/ja
Publication of JPH0731875B2 publication Critical patent/JPH0731875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、音声信号を記録媒体にディジタル記録し、或
いは再生することのできるオーディオレコーダに係り、
更に詳しくはディタル形式を採る音声信号はそのまま記
録媒体にディジタルダビングすることのできる手段を備
えたディジタルオーディオレコーダに関する。
〔従来の技術〕
最近の家庭用AV(Audio Visual)機器は、高集積回路化
の技術と、ディジタル信号処理技術の発達により、小型
・軽量・高画質・高音質化がはかられている。なかでも
オーディオ機器においてはコンパクトディスクプレーヤ
(CDプレーヤ)をはじめとして、高音質音声が再生可能
なディジタルオーディオ機器が普及しつつある。
このような状況の中、家庭用VTR(Video Tape Recorde
r)においても、特開昭54−125014号公報に記載されて
いるように映像信号記録トラックの延長上に、PCM信号
に変換された時間軸圧縮音声信号を記録する方式が実用
化されている。
ところで、一般にオーディオレコーダにおいては、ディ
ジタル信号処理方式の普及にともない、音質劣化の少な
いディジタルダビング(音声信号をディジタル信号の状
態でダビングを行う方式)の要求が高まっている。ディ
ジタルダビングをする上で最も問題となることがらは、
ダビングする側のシステムのサンプリング周波数とダビ
ングされる側の入力音声信号のサンプリング周波数が異
なった場合に、この入力信号のサンプリング周波数を、
ダビングするシステムのサンプリング周波数に変換して
やる必要があることである。上記のような場合のサンプ
リング周波数の変換に関しては、1981年3月IEEE発行の
“Proceedings of the IEEE"の300頁〜331頁「Interpol
ation and Decimation of Digital Signals A Tutorial
Review 」に詳しく述べられている。
以下、上記のサンプリング周波数の変換方式について、
サンプリング周波数fS1のデータをサンプリング周波数M
/NfS1(M,Nは自然数)のデータに変換する場合を例にと
り簡単に説明する。
まず、サンプリング周波数fS1のデータは、各サンプル
間に(M−1)個のゼロ値サンプルがそれぞれ挿入され
て、サンプリング周波数をM倍、即ちMfS1とされる。サ
ンプリング周波数をMfS1とされたデータは、急峻な特性
を有する低域通過濾波器(LPF)に通すことにより、高
域周波数成分が除去される。このLPFにより、低域成分
だけとなったデータはN個のサンプル毎に1個のデータ
が取り出され、M/Nにサンプリング周波数変換されたデ
ータとして出力される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来技術のサンプリング周波数変換
方式を用いたディジタルダビングでは、サンプリング周
波数fS1のデータをサンプリング周波数M/NfS1に変換す
る過程で、周波数がM倍のfS1で動作するLPFが必要とな
る。従って、周波数変換後のサンプリング周波数をfS2
とすると、上記の周波数MfS1は、周波数変換前のサンプ
リング周波数fS1と周波数変換後のサンプリング周波数f
S2との最小公倍数となり、変換前周波数fS1と変換後周
波数fS2が簡単な整数比となっていない場合には、上記L
PFの動作周波数が非常に高くなり、従って、演算量の増
大、回路規模の大型化、消費電力の増加、そして、シス
テムの高価格化をもたらすという欠点があった。
そこで本発明の目的は、演算量が少なく、小規模回路、
低価格であるディジタルダビングが可能な手段を備えた
ディジタルオーディオレコーダを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明では、記録系を、オー
バーサンプル型のADコンバータ(アナログ・ディジタル
変換器、A/D変換器と記すこともある)と、ディジタル
ダビングを受ける側のディジタル入力データのサンプリ
ング周波数を上記ADコンバータのサンプリング周波数に
まで高めるデータ補間回路と、上記ADコンバータの出力
データ及び上記データ補間回路の出力データの何れかを
選択して出力する第1のスイッチ回路と、該スイッチ回
路の出力データのサンプリング周波数を伝送時(記録
時)のサンプリング周波数にまで低減するデータ間引き
回路とで構成し、再生系を、伝送時のサンプリング周波
数を上記ADコンバータにおけるサンプリング周波数と等
しい周波数にまで高めるデータ補間回路と、該データ補
間回路の出力データが入力されているオーバーサンプ型
ADコンバータにより構成している。
また、あるいは、上記のダビングを受けるディジタル入
力データのサンプリング周波数を高めるデータ補間回路
を、新たに第2のスイッチ回路を設けることで、上記再
生系のデータ補間回路で兼用する構成としている。
さらにオーバーサンプル型AD,DA変換器とディジタルダ
ビングシステムに用いられる間引き回路と補間回路の回
路構成を、そこに設定される周波数伝達関数を同じにす
ることにより、すべて同様の構成とした。
〔作用〕
上記オーバーサンプル型のADコンバータは、通常のオー
ディオ用ADコンバータが音声帯域の20KHz程度までを確
保するためにその2倍の40KHz程度でサンプリング(標
本化)を行なうのに対し、それをはるかに上まわる2MHz
〜3MHzの標本化周波数でサンプリングを行なう。
これにより、ADコンバータの前段に設けられて、該コン
バータに入力する入力信号に含まれる標本化周波数の1/
2以上の周波数成分を遮断して折り返し雑音の発生を防
ぐLPFとしては、通常のADコンバータの場合は高次の急
峻な特性を有するLPFが必要であるのに対し、低次のLPF
を用いることで折り返し雑音を防ぐことができる。ま
た、音声信号のデイナミックレンジを90dB以上確保する
ためには量子化ビット数が15〜16ビット必要となるが、
オーバーサンプル型のADコンバータを用いれば、サンプ
リング周波数を所望のサンプリング周波数である40KHz
程度まで低減する過程で、複数のサンプルデータの平均
化処理をすることにより、ADコンバータとしては8ビッ
ト程度の量子化ビット数で15〜16ビット量子化の精度を
得ることができる。
なおオーバーサンプル型ADコンバータの詳細について
は、例えば1980年12月IEEE発行の“IEEE Journal of So
lid−State Circuits,Vol.SC−15,No.6"の1014頁〜1021
頁を参照されたい。
また、上記のダビング入力データのサンプリング周波数
を高めるデータ補間回路は、ダビング入力データのサン
プリング周波数を上記のオーバーサンプル型ADコンバー
タにおけるサンプリング周波数と同様な周波数に変換す
るものであるから、それ以後の信号処理をすべて、上記
オーバーサンプル型ADコンバータの出力データと同様に
処理することができ、ディジタルダビング用の新たなデ
ータ間引き回路等が不要となる。
そして上記第1のスイッチ回路は、上記オーバーサンプ
ル型ADコンバータの出力データとサンプリング周波数の
変換されたダビング入力データを切り換えて次段のデー
タ間引き回路へ供給することにより、通常のアナログ音
声のディジタル記録と、ディジタルダビングの記録とを
切り換えている。
上記のデータ間引き回路は、サンプリング周波数が2MHz
〜3MHzであるデータを伝送時のサンプリング周波数(40
KHz程度)にまで低減するとともに、複数データの平均
化処理を行なうことにより8ビット量子化のデータを15
〜16ビット量子化精度まで向上している。
一方、再生系を構成しているデータ補間回路は、上記の
データ間引き回路で伝送時のサンプリング周波数(40KH
z程度)に低減されたデータをオーバーサンプル型DAコ
ンバータにおける動作サンプリング周波数にまで高める
働きをしている。そして、オーバーサンプル型ADコンバ
ータは、2MHz〜3MHzという高いサンプリング周波数でデ
ィジタルデータをアナログ信号に変換するので、サンプ
リングにより生じた折り返し雑音を、必要な音声帯域に
比べ充分高い周波数帯域に持って行ける。従って、DAコ
ンバータの次段に設けられ、標本化(サンプリング)に
よって発生する不要な周波数成分の除去に用いられるLP
Fは、低次のLPFで対応可能となり、小型化がはかれる。
また、上記の第2のスイッチを設けて、ダビング入力デ
ータを、上記再生系のデータ補間回路に供給し、サンプ
リング周波数の変換を行えば、ダビングデータ専用の補
間回路が不要となり、回路規模を最小限におさえ一層の
小型化が達成できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。第1図
は本発明の一実施例としてのディジタルダビング可能な
手段を備えたディジタルオーディオレコーダを示すブロ
ック図である。
第1図においては、1はアナログ音声信号の入力端子、
2はディジタル音声信号の入力端子、3は制御信号の入
力端子、4はオーバーサンプル型アナログ・ディジタル
変換回路(以下、オーバーサンプルA/Dと記す。)、5
は補間回路、6はスイッチ、7は間引き回路、8はエン
コーダ、9は記録媒体、10はデコーダ、11は補間回路、
12はオーバーサンプル型ディジタル・アナログ変換回路
(以下、オーバーサンプルD/Aと記す。)、そして、13
は再生アナログ音声信号の出力端子である。
尚、本実施例では説明を容易とするために、オーバーサ
ンプルA/Dにおけるサンプリング周波数を184fH(約2.9M
Hz)とし、媒体への記録再生時のサンプリング周波数を
2fH(約31.5KHz)として説明する。なお、fHは映像信号
における水平同期信号周波数15.734KHzである。
まず最初に、第1図において、アナログ音声信号が入力
されこれをディジタル記録する場合、即ち通常の記録再
生動作を説明した後に、ディジタル音声信号を入力され
これをそのままディジタルダビングする時の動作につい
て説明する。
第1図において、入力端子1より入力されたアナログ音
声信号は、オーバーサンプルA/D4に入力され、サンプリ
ング周波数が約2.9MHz(正確には184倍のfH)、そして
量子化ビット数が8ビットのディジタル信号に変換され
る。
上記の如く変換されたディジタル音声信号は、破線位置
(N側)にあるスイッチ6を介して、間引き回路7へ供
給される。なお、上記スイッチ6は、アナログ音声信号
をディジタル記録する通常モードでは、入力端子3より
入力されるモード制御信号により、N端子側に閉じられ
ており、オーバーサンプルA/D4の出力を間引き回路7へ
供給するようになっている。
間引き回路7は入力信号のサンプリング周波数を184fH
から8fHにまで下げる働きをするものであり、その過程
で複数の8ビットデータの平均化処理により、ビット精
度を向上し16ビットの量子化精度にする。
上記間引き回路7により、サンプリング周波数を8fH(1
25.872KHz)に低減された16ビット精度のディジタル音
声データはエンコーダ8へ供給される。そしてエンコー
ダ8において、該ディジタル音声データは、サンプリン
グ周波数が2fH,量子化ビット数が8ビットとされた後、
記録媒体9へディジタル記録される。
次に再生系について説明する。第1図において、記録媒
体9より再生されたサンプリング周波数2fH,量子化ビッ
ト数8ビットの再生データはデコーダ10へ供給され、そ
こで記録系のエンコーダ8と逆の処理、即ち、ダイナミ
ックレンジの伸張及びサンプリング周波数の8fH化が行
なわれる。
デコーダ10からのサンプリング周波数8fH,量子化ビット
数16ビットの再生データは、データ補間回路11により18
4fH(約2.9MHz)のサンプリング周波数データに変換さ
れオーバーサンプルD/A12へ供給される。そしてオーバ
ーサンプルD/A12により184fHの周波数でサンプルホール
ドされアナログ信号に変換された後、出力端子13より出
力される。
以上で通常の記録再生時の動作説明を一応終え、次にデ
ィジタル入力音声信号をディジタル形式のままディジタ
ルダビングで記録する場合について説明する。尚、本実
施例では、ディジタルダビング時の入力データのサンプ
リング周波数は、現在ディジタルオーディオ機器におい
て最も普及している44.1KHzとする。
第1図において、入力端子2より入力されたサンプリン
グ周波数44.1KHz,量子化ビット数16ビットのディジタル
音声データは、補間回路5に供給され、サンプリング周
波数184fH,量子化ビット数8ビットのデータに変換され
る。
このようにして補間回路5において、周波数変換された
ダビングデータが入力されているスイッチ回路6は、入
力端子3を介して供給されるモード制御信号に従いディ
ジタルダビング記録時はD入力端子側(実線位置)に閉
じている。
上記スイッチ回路6を介して供給されるサンプリング周
波数が184fHのダビングデータは引き続き間引き回路7
へ入力され、以下先に説明したアナログ音声信号が入力
された場合と同様の信号処理がほどこされた後、記録媒
体9へ記録される。
以上説明したように本実施例によればADコンバータの前
段あるいはDAコンバータの次段に設ける折り返し雑音防
止用のアナログLPFが低次の簡単な構成のものでよく、
また、ディジタルダビング機能には不可欠なサンプリン
グ周波数の変換回路を構成する間引き回路を新たに設け
る必要がないので回路の小型化が実現できシステムの低
価格化がはかれる。
しかも、オーバーサンプリング方式を採用しているの
で、ダビング入力データのサンプリング周波数変換に際
して、データ数に過不足が生じても、これによる音質劣
化を聴感上問題のないレベルまで抑圧することができ
る。
第2図は第1図におけるオーバーサンプル型A/D変換器
4の詳細を示す回路図である。
第2図において、1はアナログ音声信号の入力端子、10
3はサンプリング周波数が184fH,量子化ビット数が8ビ
ットのディジタル音声データの出力端子、104はサンプ
リング用の184fHクロックの入力端子、105はアナログの
減算回路、106はアナログの積分回路、107はコンパレー
タ、108は基準電圧源、109はディジタル積分器、110は
局部DAコンバータである。このオーバーサンプルA/D4は
デルタ−シグマ(Δ−Σ)変調方式のADコンバータであ
る。
以下信号の流れを説明する。入力端子1より入力された
アナログ音声信号は、減算回路105により直前のAD変換
データを局部DAコンバータ110にてDA変換したアナログ
信号が差し引かれる。この差信号はアナログ積分回路10
6にて平滑、直流化されてコンパレータ107へ供給され
る。
上記コンパレータ107は、アナログ積分回路106の出力レ
ベルと基準電圧108とを比較し、そしてアナログ積分回
路106の出力レベルが高い場合は“ハイ”を低い場合は
“ロウ”をディジタル積分回路109へ出力する。
ディジタル積分回路109は例えば第3図に示すように、
8ビットのディジタル加算器112と8ビットのラッチ回
路113で構成されている。第3図に示すディジタル積分
器109では、ディジタル加算器112において入力端子111
より供給されるコンパレータ107の出力が“ハイ”の場
合は“+1"を、“ロウ”の場合は“−1"をラッチ回路11
3の8ビット出力データに加算する。そして、加算回路1
12の8ビット出力データは、上記ラッチ回路113へ供給
すると共に、出力端子103より第1図に示したスイッチ
回路6のN入力端子に供給される。
上記のディジタル加算器112、ラッチ回路113及び局部DA
コンバータ110は第2図及び第3図に示した入力端子104
より供給される周波数が184fHのクロックで動作し、従
って上記オーバーサンプルA/D4はサンプリング周波数18
4fH,量子化ビット数8ビットのAD変換データが得られ
る。
第4図は第1図における間引き回路7の具体例を示す回
路図である。
第4図に示した間引き回路7は、同図の16に示す非巡回
型ディジタルフィルタを3個直列に接続した構成となっ
ている。1個の非巡回型ディジタルフィルタ16は、遅延
時間τが1/184fH(オーバーサンプルA/D4におけるサ
ンプリング周期)である22個の遅延回路17-1〜17
-22と、各遅延回路の出力及び初段の遅延回路17-1の入
力を加算する加算回路18により構成されている。上記加
算回路18の出力は係数回路19により1/23にされ、次段の
同一構成の非巡回型ディジタルフィルタへ供給される。
従って、第4図に示した間引き回路7では、入力端子14
より入力されるサンプリング周波数が184fHのディジタ
ル音声信号を、23データずつ平均化処理することにな
る。この平均化処理型間引き回路の周波数伝達関数H
(f)は となり、この特性は第6図に示すものとなる。
従って第4図に示した間引き回路7の出力端子15より出
力される平均化データを23個のデータに対して1データ
の割合で取り出していけば184fHサンプリング,8ビット
のデータを8fHサンプリング,16ビットのデータとして得
ることができる。なお、上記の間引きにより、サンプリ
ング周波数が低下し、折り返し雑音を生じるが、本実施
例の必要音声帯域である15KHz帯域内に折り返ってきて
問題となる成分は周波数帯域が8nfH±15KHz(ただしn
は自然数)の成分であり、この成分は第6図に示してあ
るように充分に減衰されており問題とならない。
尚、上記の第4図に示した間引き回路7では、必要音声
帯域である15KHz以下の帯域でも少しだけ減衰される
が、この必要帯域内の減衰は、第1図に示した次段のエ
ンコーダ8により補正している。
また本実施例では、間引き回路7を構成する非巡回型デ
ィジタルフィルタのタップ係数をすべて1としているの
で、第4図の1段の非巡回型ディジタルフィルタ16は第
5図の破線31で囲まれた巡回型ディジタルフィルタを用
いることができ、この場合は加算回路27を加算回路18に
比べて大幅に簡単化できる。
第5図に示した巡回型ディジタルフィルタは遅延時間が
23倍のτ(23/184fH)とτ(1/184fH)である2つ
の遅延回路26及び28と加算回路27とで構成されており、
その伝達関数H(f)は であり、第4図に示した非巡回型ディジタルフィルタ1
段の特性に等しい。
第7図は第1図におけるエンコーダ8の具体例を示すブ
ロック図である。エンコーダ8は第7図に示すように、
ディジタルロウパスフィルタ(以下D−LPFと記す。)3
3,間引き回路34及び36,そしてダイナミックレンジの圧
縮回路34より構成されている。
D−LPF33は例えば第8図に示すような2次の非巡回型
ディジタルフィルタを複数個直列に接続することによ
り、記録時の最終的なサンプリング周波数である2倍の
fH(31.468KHz)の場合に折り返し雑音が問題とならな
いように15KHz以上の信号成分を充分に減衰する特性と
している。また、先の間引き回路7において減衰された
15KHz以下の必要帯域内信号を補正する特性としてい
る。
第8図において、47は2次の巡回型ディジタルフィルタ
を表わしており、38〜42は係数回路、43及び44は加算回
路、そして45,46は1/8fHの遅延時間を有する遅延回路で
ある。尚第8図において48〜51は、係数回路における係
数値は異なるものの2次の巡回型ディジタルフィルタ47
と同一構成となっている。
上記D−LPF33により15KHz以上の周波数成分を充分に減
衰されたサンプリング周波数が8fHのディジタルデータ
は間引き回路34へ供給される。間引き回路34では8fH
周波数で入力されるデータを1個おきに取り出すことに
より、サンプリング周波数を1/2、即ち4fHとする。そし
て、サンプリング周波数が4fHとなった16ビット量子化
のディジタル音声データはダイナミックレンジの圧縮回
路35へ供給される。
ダイナミックレンジの圧縮回路35は、例えば第9図に示
すように、除算器54と、振幅検波回路55で構成されてお
り、その動作は、入力信号をeiとし、出力信号をeoとす
ると eo=ei/eo ……(3) 即ち eo2=ei ……(4) であり、両辺のの対数を取ると 2log eo=log ei ……(5) となる。
従って圧縮回路35の入出力特性は第12図の(1)に示す
ようになり、ダイナミックレンジを1/2に圧縮すること
になる。このダイナミックレンジの圧縮により16ビット
量子化の場合のダイナミックレンジ96dBは48dBに圧縮さ
れ、従って16ビット量子化のデータを8ビット量子化デ
ータに変換しても同等のダイナミックレンジを実現でき
る。これにより、第1図に示した記録媒体9、例えば磁
気テープなどを用いた場合の記録に際しては8ビットデ
ータで良く、記録情報量を少なくすることができ、記録
時間の長時間化がはかれる。
上記のダイナミックレンジの圧縮回路35により8ビット
量子化データとされたディジタル音声データは4fHの周
波数で次段の間引き回路36へ供給される。間引き回路36
では、4fHの周波数で入力されるデータを1個おきに取
り出すことにより、サンプリング周波数を1/2、即ち2fH
とする。
なお、上記の間引き回路34及び36においてサンプリグ周
波数を8fH(125.9KHz)から4fH(62.9KHz)及び4fHから
2fH(31.5KHz)へと低減しているが、このサンプリング
周波数の低減により折り返し雑音は、ずでに上記のD−
LPF33にて15KHz以上の周波数成分を充分に減衰している
ので、ここでは問題とならない。
第10図は第1図におけるデコーダ10の詳細を示すブロッ
ク図である。該デコーダ10は、第10図に示すように、補
間回路58及び60,ダイナミックレンジの伸張回路59,そし
てD−LPF61により構成されている。
第10図において、入力端子57より入力された再生データ
(サンプリング周波数2fH,量子化ビット数8ビット)
は、補間回路58で各サンプル間に1個ずつデータが挿入
(補間)される。この挿入データの値は、直前のサンプ
ル値、あるいは前後のサンプルの平均値としている。こ
の補間によりサンプリング周波数を4fHとされた再生デ
ータは、ダイナミックレンジの伸張回路59へ供給され、
元のダイナミックレンジに伸張され、16ビット量子化デ
ータとされる。
なお、上記のダイナミックレンジの伸張回路59は、例え
ば第11図に示すように振幅検波回路64と乗算器65で構成
されている。そしてその動作は、入力信号をeiとし、出
力信号をeoとすると、 eo=ei2 ……(6) となり、両辺の対数をとると log eo=2log ei ……(7) となる。従って伸張回路59の入出力特性は第12図の
(2)に示すようになり、ダイナミックレンジを2倍に
伸張することになる。
上記の伸張回路59によりダイナミックレンジを元にもど
された再生データは補間回路60において、補間回路58と
同様の処理(前置補間あるいは平均値補間)が成され、
サンプリング周波数を4fHから8fHに変換される。上記補
間回路60より出力されたサンプリング周波数8fH,量子化
ビット数16ビットの再生データはD−LPF61へ供給さ
れ、ここで、先の補間処理により生じた15KHz以上の周
波数成分を充分に減衰される。
このD−LPF61は第7図のD−LPF33と同様に、第8図に
示した2次の巡回型ディジタルフィルタを複数個直列接
続して構成している。
次に第1図における補間回路11は第4図に示したデータ
間引き回路7と同様な構成で実現しておりデータ補間回
路として働く場合は、第4図において、入力端子14から
デコーダ10の出力データが8fHの周波数で供給され、そ
れぞれτo(1/184fH)ずつ遅延したデータ23個を加算
し、順次184fHの周波数で出力端子15から出力される。
この場合の上記補間回路11の周波数伝達関数H(f)は であり、先の間引き回路7と同様の特性(第6図に示し
た特性)となる。
従って、上記補間回路11は8fHの周波数で入力されるデ
ータを8nfH±15KHz成分、即ち折り返し成分を除去し、1
5KHz以下の周波数成分だけを有するサンプリング周波数
が184fHのデータに変換する。
第13図は第1図における補間回路5の具体例を示すブロ
ック図である。第13図において、2はサンプリング周波
数44.1KHzのダビング入力データの入力端子、68,69及び
70はダビング入力データ同期した44.1KHz,220.5KHz(4
4.1KHz×5)及び2866.5KHz(44.1KHz×65)のクロック
入力端子、71は周波数が184fH(2895.1KHz)のクロック
の入力端子、72はサンプリング周波数変換ダビング入力
データの出力端子、73はラッチ回路、74はD−LPF、75
は補間回路、76はラッチ回路である。
第13図において、入力端子2より入力されたダビング入
力データはラッチ回路73でラッチされ、D−LPF74へ供
給される。D−LPF74は、入力端子69より入力される22
0.5KHz(44.1Hz×5)のクロックで動作し、ダビング入
力データの周波数帯域を15KHz以下に制限する。上記D
−LPF74の入力データ及び出力データの周波数成分を第1
4図の(1)及び(2)に示す。
尚、D−LPF74は例えば、先の第8図に示した巡回型デ
ィジタルフィルタの遅延回路45,46の遅延時間を1/220.5
KHzにすることで実現できる。
帯域制限されたダビング入力データは、補間回路75へ供
給され、サンプリング周波数を2866.5KHz(44.1Hz×6
5)に高められ、ラッチ回路76へ供給される。上記補間
回路75は、先の第4図に示したディジタルフィルタにお
いて、遅延回路の遅延時間を1/2866.5KHzにし、1段の
非巡回型ディジタルフィルタのタップ数を13とし、そし
て係数回路の係数を1/13とした構成となっている。
従って、この補間回路75の周波数伝達関数H(f)は となり、(5n×44.1±15)KHz(nは12以下の自然数)
の周波数成分を減衰する特性となる。
これにより、補間回路75の出力データは、D−LPF74の
出力データから、(5n×44.1±15)KHzの周波数成分を
除去されたデータとなり、サンプリング周波数が2866.5
KHzである第14図の(3)に示すような周波数成分を有
するデータとなる。そして、この補間回路75の出力デー
タはラッチ回路76で、周波数が184fH(2895.1KHz)のク
ロックによりラッチされ第1図に示すスイッチ回路6の
D入力端子に供給される。
なお、上記ラッチ回路73においては、入力データの周波
数とラッチクロック周波数が1%弱異なり、データ数の
過不足を生じるが、これによる影響は、第1図に示した
間引き回路7による平均化処理の過程で分散され問題と
なるレベル以下に抑圧される。
次に他の実施例について、第15図を用いて説明する。第
15図は本発明の他の実施例としてのディジタルダビング
可能な手段を備えたディジタルオーディオレコーダのブ
ロック図である。なお、第15図において、第1図におけ
るのと同一符号を付したブロックは第1図で説明した同
一符号ブロックと同じ働きをするものである。
第15図に示した本実施例が、第1図に示した先の実施例
と最も異なる点は、ディジタルダビング時に、ダビング
入力データのサンプリング周波数変換に用いる補間回路
を、再生系のオーバーサンプルD/A用の補間回路で兼用
するようにしたことである。以下、ディジタルダビング
時の動作について説明する。
第15図において、入力端子2より入力されたダビング入
力データは、D−LPF74に入力され、先の第13図の所で
述べたようにサンプリング周波数を44.1KHzから220.5KH
z(44.1KHz×5)に変換され、第14図の(2)に示す周
波数成分を有するデータとされる。
このD−LPF74の出力データは、ディジタルダビング時
にはD入力端子側に閉じているスイッチ回路77を介して
補間回路78へ供給される。補間回路78は、220.5KHzの周
波数で供給されるダビングデータをサンプリング周波数
が13倍の2866.5KHzに変換してラッチ回路76へ供給す
る。
上記補間回路78の具体的な動作を第16図を用いて説明す
る。第16図は、補間回路78の具体的構成例を示すブロッ
ク図である。
第16図において、79はダビングデータあるいは再生デー
タの入力端子、80は再生時に用いる184fHのクロックの
入力端子、81はダビング時に用いる2866.5KHz(44.1KHz
×65)のクロックの入力端子、82はサンプリング周波数
を変換されたデータの出力端子、83〜85は巡回型ディジ
タルフィルタ、86〜88は遅延回路、89は加算回路、90〜
92はスイッチ回路、93,94は係数回路である。
なお上記の遅延回路86,87及び88の遅延時間は、各遅延
回路に入力されるクロックの周期を基準とし、それぞれ
13クロック周期,10クロック周期,及び1クロック周期
としている。
また上記スイッチ回路90,91,及び92はすべて入力端子3
を介して供給されるモード制御信号に従い、ディジタル
ダビング時はD入力端子側に閉じられ、通常の記録再生
時はN入力端子側へ閉じられる。
また上記係数回路93及び94の係数値はそれぞれ1/23及び
1/13である。そして、図中には記していないが、巡回型
ディジタルフィルタ84及び85は、巡回型ディジタルフィ
ルタ83と同様の構成となっている。
第16図において、ディジタルダビング時は上記のように
各スイッチ回路90〜92はD入力端子側に閉じられる。従
って、遅延回路86及び88へは2866.5KHz(44.1KHz×65)
のクロックが供給され、また、加算回路89へは遅延回路
86の出力データが供給される。そして、スイッチ回路91
は、1/13の値を有する係数回路94の出力データを次段の
巡回型ディジタルフィルタ84へと供給する。
従って、ディジタルダビング時の第16図に示した補間回
路78の周波数伝達関数H(f)は となり、先の実施例における第13図に示した補間回路75
の周波数伝達関数(前記式(9))と同様になる。
上記のようにサンプリング周波数を2866.5KHzに変換さ
れたダビングデータは、第15図のラッチ回路76において
184fHのクロックでラッチされ、スイッチ6のD入力端
子へ供給され、以下、先の実施例と同様の処理の後、記
録媒体9に記録される。
なお、通常の再生時における第16図に示した補間回路78
の動作は、スイッチ回路90〜92がN入力端子側に閉じる
ので、その周波数伝達関数H(f)が となり、再生データのサンプリング周波数を8fHから184
fHに変換する。
以上説明したように、本実施例によれば、ダビング入力
データ用サンプリング周波数変換回路を構成する補間回
路及び間引き回路を通常の記録再生時に用いる補間回路
及び間引き回路と兼用できるので回路の小型、低価格化
が実現できる。
なお、上記実施例においては、ダビング入力データのサ
ンプリング周波数が、44.1KHzの場合について説明して
きたが、ダビング入力データのサンプリング周波数とし
ては、これ以外にも例えば衛星放送におけるPCM音声デ
ータの48KHzあるいは32KHzなど種々の周波数がある。
以下ダビング入力データのサンプリング周波数が44.1KH
zだけでなく48KHzあるいは32KHzのように異なった場合
のディジタルダビングについて説明する。尚、ダビング
入力データのサンプリング周波数はfSDと記す。
まず、サンプリング周波数がfSDであるダビング入力デ
ータを最終的に184fHサンプリング周波数に変換する場
合、先に述べたように第13図に示したD−LPF14でサン
プリング周波数を5倍に、そしてさらに補間回路78によ
り13倍に、合計65倍のfSDとする。
この場合、ダビング入力データ同期する5fSD及び65fSD
のクロックが必要となる。上記5fSDおよび65fSDのクロ
ックは第17図に示すような位相同期回路(PLL)により
発生することができる。
第17図は、ダビング時に必要なクロックを発生するクロ
ック発生回路のブロック図であり、81及び96は65fSD
び5fSDのクロックの出力端子、95はダビング入力データ
に同期した周波数がfSDのクロックの入力端子である。
そして97は、位相検波回路98,LPF99,電圧制御発振器(V
CO)100及び分周回路101より構成されるPLLであり、102
は分周回路である。
尚、上記分周回路101及び102の分周率はそれぞれ1/56及
び1/13である。
第17図のPLL97では、VCO100の出力信号を分周回路101で
1/65に分周した信号が、入力端子95を介して供給される
ダビング入力データに同期したfSDのクロックに同期す
るので、上記VCO100の出力信号は、ダビング入力データ
に同期した65fSDのクロックとなる。また、上記65fSD
クロックは分周回路102より1/13に分周され5fSDのクロ
ックとされる。
上記の如く発生された5fSDのクロックは、第15図のD−
LPF74に供給され、65fSDのクロックは第15図の補間回路
78に供給される。従ってD−LPF74ではダビング入力デ
ータのサンプリング周波数がfSDから5fSDに変換され、
また、さらに補間回路78ではサンプリング周波数が5fSD
から65fSDに変換される。
なおこの場合にも184fHと65fSD周波数が異なるので、第
15図のラッチ回路76において、データ数の過不足が生じ
るが、音声帯域に比べ充分に高いサンプリング周波数で
変換しているので間引き回路7により、上記影響のほと
んどを音声帯域以外に持って行くことができ問題となる
レベル以下に抑圧できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ディジタルダビング機能を実現する場
合に、サンプリング周波数変換回路として、新たに大規
模な間引き回路及び補間回路を設ける必要が無いので、
システムを小型化,低価格化するのに効果がある。
またオーバーサンプル型AD,DA変換器とディジタルダビ
ングシステムに用いられる間引き回路と補間回路の回路
構成を、そこに設定される周波数伝達関数を同じにする
ことにより、すべて同様の構成としたので回路設計も容
易になると共に、回路の兼用化が図れるという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としてのディジタルオーディ
オレコーダを示すブロック図、第2図はオーバーサンプ
ル型ADコンバータの一構成例を示すブロック図、第3図
はディジタル積分器の一構成例を示すブロック図、第4
図及び第5図はそれぞれ間引き回路を構成するディジタ
ルフィルタの一例を示すブロック図、第6図は上記間引
き回路の周波数特性を示す特性図、第7図はエンコーダ
の一例を示すブロック図、第8図は巡回型ディジタルロ
ウパスフィルタの一例を示すブロック図、第9図はダイ
ナミックレンジ圧縮回路の基本構成を示すブロック図、
第10図はデコーダの一例を示すブロック図、第11図はダ
イナミックレンジの伸張回路の基本構成を示すブロック
図、第12図はダイナミックレンジの圧縮特性及び伸張特
性を示す特性図、第13図はディジタルダビング用補間回
路の一例を示すブロック図、第14図は周波数特性を示す
特性図、第15図は本発明の他の実施例を示すブロック
図、第16図は補間回路の一例を示すブロック図、第17図
はクロック発生回路の一例を示すブロック図、である。 符号の説明 4……オーバーサンプル型AD変換器、5……補間回路、
6……スイッチ、7……間引き回路、8……エンコー
ダ、9……デコーダ、11……補間回路、12……オーバー
サンプル型DA変換器、17,20,23,26,28……遅延回路、1
8,21,24,27……加算回路、19,22,25,29……係数回路、1
6……非巡回型ディジタルフィルタ、31,47〜51……巡回
型ディジタルフィルタ、33……ディジタルロウパスフィ
ルタ、34,36……間引き回路、35……ダイナミックレン
ジ圧縮回路、54……除算器、55……振幅検波回路、58,6
0……補間回路、59……ダイナミックレンジの伸張回
路、61……ディジタルロウパスフィルタ、64……振幅検
波回路、65……乗算器、74……ディジタルロウパスフィ
ルタ、75……補間回路、76……ラッチ回路、77……スイ
ッチ回路、78……補間回路、83,84,85……巡回型ディジ
タルフィルタ、86,87,88……遅延回路、89……加算回
路、90,91,92……スイッチ回路、93,94……係数回路、9
7……位相同期回路、105……アナログ減算回路、106…
…アナログ積算回路、107……コンパレータ、109……デ
ィジタル積分器、110……局部DA変換器、112……加算
器、113……ラッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 滋行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 藤田 浩司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 綿谷 由純 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−32167(JP,A) 特開 昭61−239713(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】或る周波数帯域のアナログ音声信号を入力
    されてA/D変換するとき、変換後のティジタル信号から
    もとのアナログ信号を復元するのに最低限必要なサンプ
    リング周波数、即ち前記アナログ音声信号の周波数帯域
    の2倍の周波数に比べ、充分高いサンプリング周波数で
    前記入力アナログ音声信号をサンプリングしてディジタ
    ル信号に変換するオーバーサンプル型A/D変換器と、 前記オーバーサンプル型A/D変換器からのディジタル信
    号を入力されそのサンプリング周波数を前記アナログ音
    声信号の周波数帯域の2倍から3倍の範囲内にある周波
    数に低減して出力する間引き回路と、 を記録系にもち、該間引き回路からの出力信号を記録媒
    体にディジタル記録するようにすると共に、 ディジタル音声信号入力端子と、該入力端子から入力さ
    れたディジタル音声信号を入力されそのサンプリング周
    波数を前記オーバーサンプル型A/D変換器におけるサン
    プリング周波数にまで変換して出力する補間回路と、前
    記オーバーサンプル型A/D変換器から前記間引き回路に
    至る信号路の途中に位置し、前記オーバーサンプル型A/
    D変換器の出力か前記補間回路の出力の何れか一方を選
    択して前記間引き回路に供給するスイッチ回路とを具備
    し、前記間引き回路および前記補間回路の周波数伝達関
    数H(f)を下記の式に設定したことを特徴とするディ
    ジタルオーディオレコーダ。 記 H(f)=〔(1/N)・{sin(N・πf/fs)/sin(πf/fs)}〕m ここで、 f:周波数 fs:サンプリング周波数(回路動作周波数) N:間引き回路あるいは補間回路におけるサンプリング周
    波数の変換比であり、N≧2の整数 m:正の整数
  2. 【請求項2】或る周波数帯域のアナログ音声信号を入力
    されてA/D変換するとき、変換後のディジタル信号から
    もとのアナログ信号を復元するのに最低限必要なサンプ
    リング周波数、即ち前記アナログ音声信号の周波数帯域
    の2倍の周波数に比べ、充分高いサンプリング周波数で
    前記入力アナログ音声信号をサンプリングしてディジタ
    ル信号に変換するオーバーサンプル型A/D変換器と、 前記オーバーサンプル型A/D変換器からのディジタル信
    号を入力されそのサンプリング周波数を前記アナログ音
    声信号の周波数帯域の2倍から3倍の範囲内にある周波
    数に低減して出力する間引き回路と、 を記録系にもち、該間引き回路からの出力信号を記録媒
    体にディジタル記録するようにすると共に、 前記記録媒体からの再生ディジタル信号を入力されその
    サンプリング周波数を前記オーバーサンプル型A/D変換
    器のそれと同じサンプリング周波数にまで変換して出力
    する補間回路と、 前記オーバーサンプル型A/D変換器のサンプリング周波
    数と同じサンプリング周波数をもち、前記補間回路から
    の出力を入力されて該サンプリング周波数でサンプリン
    グしアナログ信号に変換するオーバーサンプル型D/A変
    換器と、 を再生系にもち、前記オーバーサンプル型D/A変換器か
    ら再生アナログ音声信号を出力するようにすると共に、 ディジタル音声信号入力端子と、前記記録媒体からの再
    生ディジタル信号を前記補間回路に入力する信号路の途
    中に位置し、前記記録媒体からの再生ディジタル信号か
    前記ディジタル音声信号入力端子から入力されたディジ
    タル音声信号の何れか一方を選択して前記補間回路に供
    給する第1のスイッチ回路と、前記オーバーサンプル型
    A/D変換器から前記間引き回路に至る信号路の途中に位
    置し、前記オーバーサンプル型A/D変換器の出力か前記
    補間回路の出力の何れか一方を選択して前記間引き回路
    に供給する第2のスイッチ回路とを具備し、前記間引き
    回路および前記補間回路の周波数伝達関数H(f)を下
    記の式に設定したことを特徴とするディジタルオーディ
    オレコーダ。 記 H(f)=〔(1/N)・{sin(N・πf/fs)/sin(πf/fs)}〕m ここで、 f:周波数 fs:サンプリング周波数(回路動作周波数) N:間引き回路あるいは補間回路におけるサンプリング周
    波数の変換比であり、N≧2の整数 m :正の整数
JP62116949A 1987-05-15 1987-05-15 デイジタルオ−デイオレコ−ダ Expired - Fee Related JPH0731875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62116949A JPH0731875B2 (ja) 1987-05-15 1987-05-15 デイジタルオ−デイオレコ−ダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62116949A JPH0731875B2 (ja) 1987-05-15 1987-05-15 デイジタルオ−デイオレコ−ダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63282965A JPS63282965A (ja) 1988-11-18
JPH0731875B2 true JPH0731875B2 (ja) 1995-04-10

Family

ID=14699721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62116949A Expired - Fee Related JPH0731875B2 (ja) 1987-05-15 1987-05-15 デイジタルオ−デイオレコ−ダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0731875B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01175309A (ja) * 1987-12-29 1989-07-11 Sony Corp ディジタル信号処理装置
JPH036919A (ja) * 1989-06-02 1991-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 遅延装置
JPH10294646A (ja) * 1990-02-16 1998-11-04 Sony Corp サンプリングレート変換装置
JP2007206830A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Hitachi Via Mechanics Ltd 移動体のサーボ制御装置及びレーザ加工装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032167A (ja) * 1983-07-31 1985-02-19 Nec Home Electronics Ltd アナログデイジタル変換装置
JPH0732343B2 (ja) * 1985-04-17 1995-04-10 日本電気株式会社 非同期標本化周波数変換方式

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63282965A (ja) 1988-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5075880A (en) Method and apparatus for time domain interpolation of digital audio signals
JP3137995B2 (ja) Pcmディジタルオーディオ信号再生装置
US6064700A (en) 1-bit digital signal processing device, recording device, and reproducing device
US5856796A (en) Sampling rate converting method and apparatus
JP3104108B2 (ja) アナログ/デジタルコンバータ
US6608572B1 (en) Analog to digital converters with integral sample rate conversion and systems and methods using the same
US6489901B1 (en) Variable duty cycle resampling circuits and methods and sample rate converters using the same
US6642863B1 (en) Sample rate converters using virtual sample rates and analog to digital and digital to analog converters using the same
JPH0731875B2 (ja) デイジタルオ−デイオレコ−ダ
US5642463A (en) Stereophonic voice recording and playback device
JP3140273B2 (ja) オーディオ信号再生装置
JPH08511411A (ja) ビデオ信号処理および記録システム
JPH0732343B2 (ja) 非同期標本化周波数変換方式
EP0822666B1 (en) 1-bit digital signal processing device, recording device and reproducing device
JP3135523B2 (ja) パルス符号変調されたディジタルオーディオ信号の記録及び再生のためのシステム
JP3297792B2 (ja) 信号伸張装置及び方法
JP3339320B2 (ja) ディジタル信号処理装置
JPH09148885A (ja) レート変換装置
KR100357090B1 (ko) 주파수가다른오디오의플레이어장치
JP3703505B2 (ja) メモリアドレス制御装置及び標本化周波数変換装置
JPH0436800A (ja) 録音再生装置
JP3304727B2 (ja) ディジタルデータ受信装置、送信装置及び伝送方法
JP3140272B2 (ja) オーディオ信号再生装置
JPH11340788A (ja) オーバーサンプリング回路および該回路を用いたアナログ信号再生装置
JPH097298A (ja) 情報信号記録装置及び情報信号再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees