JPH07317527A - ディーゼルパティキュレートフィルタにおけるフィルタ構造 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタにおけるフィルタ構造

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JPH07317527A
JPH07317527A JP6132454A JP13245494A JPH07317527A JP H07317527 A JPH07317527 A JP H07317527A JP 6132454 A JP6132454 A JP 6132454A JP 13245494 A JP13245494 A JP 13245494A JP H07317527 A JPH07317527 A JP H07317527A
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 このフィルタ構造は、不織布と織布を組み合
わせ、排気ガス中に含まれるパティキュレートを三次元
的に捕集し、捕集効率を向上する。 【構成】 本発明は、ディーゼルエンジンの排気系に配
置されたフィルタ25を、炭化ケイ素系繊維から成る不
織布28、不織布28の排気ガス流れの下流側に隣接し
て配置されたSi−C系及びSi−C−Ti−O系の長
繊維から選択されているセラミックス長繊維から作製さ
れた織布29、不織布28の排気ガス流れの上流側に隣
接して配置された金網ヒータ6、並びに不織布28、織
布29及び金網ヒータ6を互いに保持する係止部材30
から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼルエンジン
から排出される排気ガスを浄化処理するため、排気系に
組み込まれるディーゼルパティキュレートフィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃焼は、高温、高
圧空気中に燃料を噴射する、所謂、ヘトロジニアス混合
によるものである。ヘトロジニアス混合はホモジニアス
混合気と異なって空気と燃料が均一に混合していないの
で、燃料中の炭素成分は、燃焼による高温熱によって
煤、HC等に変化し、それらが凝集してパテキュレート
となって外部に放出され、周囲環境を汚染することにな
る。
【0003】従来、エンジンの排気ガスを処理する排気
ガス処理装置として、フィルタの面積が大きく、そのフ
ィルタの前面部にカーボンが堆積されて捕集される。そ
の堆積したカーボンを焼却するため、パティキュレート
フィルタの一部に加熱ヒータを取り付け、堆積したカー
ボンを含むパティキュレートを焼却することによりフィ
ルタを再生している。
【0004】従来、特開平2−256812号公報に
は、電気的に再生可能なパティキュレートトラップが開
示されている。該電気的に再生可能なパティキュレート
トラップは、ガス透過性支持体、複数のセラミックスフ
ァイバーからなる繊維層及びヒータから成り、繊維層が
ヒータと共にガス透過性支持体から半径方向に延びる空
間に配置され、該繊維層の隙間に排気ガスを流して排気
ガス中のパティキュレートをヒータの近傍に捕集し、ヒ
ータを通電することによって捕集したパティキュレート
を焼却するものである。繊維層は、1.5L/M/cm
2 未満の一様な通気率を備える織布であり、該織布が約
1150℃の温度で長期間安定し、糸と糸との間が糸径
の7.5倍以上を離れていないものである。また、セラ
ミックス繊維は、連続した溶融シリカ、ガラス、アルミ
ナシリカ、ジルコニアシリカ、アルミナクロミア、チタ
ニア、黒鉛、炭化ケイ素、アルミナボリアシリカから選
定されたものである。更に、セラミックス繊維は、ガス
透過性支持体又はヒータ上に直接に編組又は巻き付けら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
パティキュレートフィルタは、車両等に搭載するため、
できるだけコンパクトに構成し且つカーボン、煤、HC
等のパティキュレートの捕集が効率的になるように製造
することは必要である。一般に、パティキュレートは主
としてディーゼルエンジンに含まれるカーボンと炭化水
素の合成物であり、その大きさは、数μmから数十μm
まで分散している。該パティキュレートは、酸素と反応
して容易に燃焼するが、燃焼には高温度が必要であり、
排気ガス温度のみでは完全に燃焼することができない。
従来の再生可能なディーゼルパティキュレートフィルタ
は、同じサイズのフィルタを排気ガス流れに二個並列に
配置し、一方のフィルタがパティキュレートの捕集によ
って詰まると、他方のフィルタに排気ガスを流し、詰ま
った方のフィルタにパティキュレートの焼却に必要な空
気を送り込んでフィルタを加熱し、捕集されたパティキ
ュレートを焼却してフィルタを再生している。従来の再
生可能なディーゼルパティキュレートフィルタは、パテ
ィキュレート、スモークを除去する装置が従来から多く
開発されているが、いずれも構造が複雑であり、機能が
煩雑である等の欠点があり、実用に供し得ないのが現状
である。例えば、再生可能なディーゼルパティキュレー
トフィルタでは、パティキュレートをフィルタで捕集
し、パティキュレートがフィルタに堆積した時、着火用
グロープラグ又はヒータによって加熱してパティキュレ
ートを焼却させている。
【0006】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、ディーゼルエンジンの燃焼ガス中
に含まれているカーボン、煤、HC等のパティキュレー
トを捕集するフィルタを設け、フィルタで捕集したパテ
ィキュレートを加熱燃焼させるため金網ヒータをフィル
タに隣接して設け、フィルタを耐熱耐酸化性の材料を選
定すると共に、排気ガス中のパティキュレートの捕集効
率をアップさせるためフィルタを不織布と織布とを組み
合わせて三次元的な構造に構成し、しかも不織布の飛散
を防止して環境汚染の発生を防止できるディーゼルパテ
ィキュレートフィルタにおけるフィルタ構造を提供する
ことである。
【0007】更に、この発明の別の目的は、上記特性を
有するフィルタを主フィルタと該主フィルタの加熱再生
時に排気ガスを流すサブフィルタとで構成し、主フィル
タとサブフィルタとの空気通過抵抗をバランスさせるよ
うに予め設定し、サブフィルタに開閉弁を設けると共
に、再生のために金網ヒータを主フィルタに設けたコン
パクトで且つパティキュレートの捕集及びフィルタの再
生が簡単になるように構成したディーゼルパティキュレ
ートフィルタに組み込むフィルタ構造を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、ディーゼルエンジンの排気系に組み込まれ
たケース内に配置された金網ヒータを備えたフィルタで
排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集し、前記
金網ヒータを通電して前記フィルタに捕集されたパティ
キュレートを加熱焼却するディーゼルパティキュレート
フィルタにおいて、炭化ケイ素繊維から成る不織布、該
不織布の排気ガス流れの下流側に隣接して配置されたセ
ラミックス長繊維から作製された織布、前記不織布の排
気ガス流れの上流側に隣接して配置された金網ヒータ、
並びに前記不織布、前記織布及び前記金網ヒータを互い
に密着保持する係止部材から構成されていることを特徴
とするディーゼルパティキュレートフィルタにおけるフ
ィルタ構造に関する。
【0009】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおけるフィルタ構造において、前記織布を構成
する前記セラミックス長繊維はSi−C系及びSi−C
−Ti−O系の長繊維から選択されている。また、前記
織布の目より粗い目を持つSi−C系又はSi−C−T
i−O系の長繊維を積層して作製された織布が、前記金
網ヒータの排気ガス流れの上流側に隣接して配置されて
いる。更に、前記金網ヒータを構成するNi−Crを含
有する耐熱鋼線材の表面にAl2 3 等の非導電性材料
がコーティングされているものである。
【0010】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおけるフィルタ構造は、前記ケース内に配置さ
れた前記不織布、前記織布及び前記金網ヒータから成る
主フィルタ、前記主フィルタの中央部に配設されたバイ
パス筒体内で前記主フィルタより濾過する網目が粗く且
つ前記不織布、前記織布及び前記金網ヒータから成る前
記主フィルタに並列に配置されたサブフィルタ、該サブ
フィルタの排気ガス流入側に配置された前記サブフィル
タの流入口を開閉するバイパス弁、及び該バイパス弁を
開閉作動するアクチュエータを有し、前記サブフィルタ
の空気通過抵抗は前記主フィルタの空気通過抵抗に比較
して小さく設定されているものである。また、前記主フ
ィルタは、排気ガス流れに並列に積層された前記サブフ
ィルタに設けられた前記バイパス弁が開放された場合、
前記金網ヒータに通電して前記主フィルタに捕集された
パティキュレートを加熱焼却して再生され、前記主フィ
ルタが捕集を再開した後、前記サブフィルタに設けた金
網ヒータに通電して前記サブフィルタに捕集されている
パティキュレートを加熱焼却して前記サブフィルタを再
生するものである。
【0011】
【作用】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおけるフィルタ構造は、上記のように構成され
ており、次のように作用する。即ち、このディーゼルパ
ティキュレートフィルタにおけるフィルタ構造は、フィ
ルタを炭化ケイ素繊維から成る不織布とSi−C系又は
Si−C−Ti−O系から選択されたセラミックス長繊
維から作製された織布から構成し、金網ヒータを前記不
織布の排気ガス流れの上流側に隣接して配置したので、
フィルタ材料が耐熱耐酸化性に富み、しかも積層したフ
ィルタ繊維間を排気ガスがジグザグ状に流れ、その流れ
に伴って排気ガス中に含まれるカーボン、すす、スモー
ク等のパティキュレートが繊維或いは繊維の交点に引っ
掛かり即ち捕集され、その部分が核となってパティキュ
レートが堆積し、三次元的なフィルタ効果を発揮でき
る。また、不織布の繊維がその層から分離して飛散し易
いが、それらの繊維は織布で保持されて飛散することが
なく、後流に流出することが防止される。
【0012】また、このフィルタ構造は、排気ガス流入
側の面にヒータを配置した主フィルタの中央部にバイパ
ス筒体を介して排気ガス流れに並列にサブフィルタを配
置し、前記サブフィルタの流入口にバイパス弁を設け、
前記サブフィルタの空気通過抵抗を前記主フィルタの空
気通過抵抗に比較して小さく設定したディーゼルパティ
キュレートフィルタに適用でき、その場合には、主フィ
ルタの入口に切換弁を設ける必要なく、サブフィルタに
ヒータを設置する必要がなく、また主フィルタの再生時
に主フィルタに空気を送り込むポンプを設ける必要もな
く、全体をコンパクトな構造に構成できる。
【0013】しかるに、ディーゼルエンジンでは、供給
される空気は燃料に対して過剰に設定されているので、
全負荷時でもディーゼルエンジンから排気される排気ガ
ス中には20%程度の空気が含まれている。そこで、主
フィルタを再生する時に、主フィルタに少量の排気ガス
を流せば、主フィルタに捕集されているパティキュレー
トを燃焼させるO2 を供給できることになる。従って、
前記サブフィルタの空気通過抵抗を前記主フィルタの空
気通過抵抗に比較して小さく設定しておけば、バイパス
弁を開放した時に、サブフィルタには多量の排気ガスが
流れるが、パティキュレートを捕集している主フィルタ
にも少量の排気ガスが流れることになり、主フィルタの
パティキュレートの焼却に必要なO2 を供給できる。
【0014】また、バイパス弁を閉鎖して主フィルタに
排気ガスを流す場合には、バイパス弁から漏洩する排気
ガスがサブフィルタを流れ、主フィルタの再生時にサブ
フィルタで捕集したパティキュレートは同様にサブフィ
ルタに供給され、しかもサブフィルタは主フィルタの内
部に配置されているので、主フィルタから受熱して冷却
されることなく、サブフィルタに捕集されているパティ
キュレートは排気ガスに含まれるO2 で焼却される。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるディ
ーゼルパティキュレートフィルタにおけるフィルタ構造
の実施例を説明する。図1はこの発明によるディーゼル
パティキュレートフィルタにおけるフィルタ構造の一実
施例を示す一部破断の斜視図、図2は図1のフィルタ構
造の一例を示す断面図、図3はこのフィルタ構造の別の
例を示す断面図、及び図4はこのフィルタ構造の更に別
の例を示す断面図である。
【0016】このディーゼルパティキュレートフィルタ
におけるフィルタ構造の一実施例を図1及び図2を参照
して説明する。この発明によるフィルタ構造は、ディー
ゼルエンジンの排気系に配置され、排気ガス中に含まれ
るカーボン、すす、スモーク等のパティキュレートを捕
集し、捕集されたパティキュレートを加熱焼却できるデ
ィーゼルパティキュレートフィルタに適用できるもので
ある。この実施例では、図1及び図2に示すように、フ
ィルタ25は、炭化ケイ素繊維から成る不織布28、及
び該不織布28の排気ガス流れの下流側に隣接して配置
されているSi−C系又はSi−C−Ti−O系の長繊
維から作製された織布29から作製されている。更に、
このフィルタ構造は、不織布28の排気ガス流れの上流
側に隣接して配置された金網ヒータ6、並びに不織布2
8、織布29及び金網ヒータ6を互いに保持する係止部
材30から構成されている。係止部材30は、例えば、
U字形針、ステープル、U字形留め金、籠状針金等を使
用することができる。不織布28に排気ガスを流すと、
繊維が分離して飛散する虞があるが、不織布28の後流
に織布29を配置することによって、不織布28から分
離した繊維は織布29でキャッチされ、織布29の後流
に不織布28から分離した繊維が飛散することが防止さ
れる。
【0017】また、金網ヒータ6を構成する線材の表面
にはAl2 3 等の非導電性材料がコーティングされて
いるものである。金網ヒータ6にAl2 3 をコーティ
ングすることによって、金網ヒータ6に通電した場合
に、金網同志が接触したとしても、異常に通電して金網
ヒータ6が不均一に加熱されることがない。このフィル
タ25は、後述のディーゼルパティキュレートフィルタ
に組み込む場合に、主フィルタ1として適用できるもの
である。
【0018】次に、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおけるフィルタ構造の別の実施例を図3を参照
して説明する。この実施例では、フィルタ26は、図3
に示すように、上記実施例のフィルタ25において、織
布29の目より粗い目を持つSi−C系又はSi−C−
Ti−O系の長繊維から作製された織布31が、金網ヒ
ータ6の排気ガス流れの上流側に隣接して配置されてい
るものであり、その他の構成については上記実施例のフ
ィルタ25と同一であるので、同一の部材には同一の符
号を付している。金網ヒータ6の上流側に金網ヒータ6
に極めて目の粗い織布31を積層して係止することによ
って、金網ヒータ6が熱応力を受けて変形することによ
る金網同志の接触が防止され、フィルタ26の加熱が不
均一になることが防止され、均一に加熱されることにな
る。このフィルタ26は、後述のディーゼルパティキュ
レートフィルタに組み込む場合に、主フィルタ1として
適用できるものである。
【0019】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおけるフィルタ構造の更に別の実施例を図4を
参照して説明する。この実施例では、フィルタ27は、
図4に示すように、図3に示すフィルタ26と比較して
金網ヒータ6を不織布の内側に備えている以外は上記実
施例のフィルタ26と同一であるので、同一の部材には
同一の符号を付している。このフィルタ27は、後述の
ディーゼルパティキュレートフィルタに組み込む場合
に、サブフィルタ2として適用できるものである。
【0020】図5及び図6を参照して、このフィルタ構
造を適用したディーゼルパティキュレートフィルタの一
実施例を説明する。このディーゼルパティキュレートフ
ィルタの実施例では、図2又は図3に示すフィルタ25
又はフィルタ26を主フィルタ1として適用し、また、
金網ヒータを備えていないフィルタ27をサブフィルタ
2として適用している。
【0021】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、ディーゼルエンジンの排気系に配置され、排気ガス
中に含まれるカーボン、すす、スモーク等のパティキュ
レートを捕集し、捕集されたパティキュレートを加熱焼
却できるものである。このディーゼルパティキュレート
フィルタは、ディーゼルエンジンの排気管(図示せず)
にフランジ23を介して連結されるケース3を有してい
る。ケース3内には、パティキュレートを捕集できる主
フィルタ1とサブフィルタ2とが排気ガス流れ方向にバ
イパス筒体4によって分離され、排気ガス流れに並列に
排気ガス入口15から排気ガス出口16に延びるように
配置されている。また、ケース3と主フィルタ1との間
には、主フィルタ1からケース3を通じて外部に放熱す
るのを防止するため遮熱材5が配置されている。
【0022】この実施例では、主フィルタ1は、排気ガ
ス通路22に配置され、その同心上に二重に配置された
内筒19と外筒20とから構成されている。主フィルタ
1の内筒19の内側には、主フィルタ1とサブフィルタ
2との排気ガス流れを遮断する遮蔽用バイパス筒体4が
配置され、バイパス筒体4の内側にサブフィルタ2が配
置されている。主フィルタ1及びバイパス筒体4は、複
数本の支柱18によってケース3に支持固定されてお
り、サブフィルタ2はバイパス筒体4に複数本の支柱1
7によって支持固定されている。また、排気ガス通路2
2の排気ガス入口15側において、サブフィルタ2と遮
蔽用バイパス筒体4との間には、バイパス通路21の入
口側と出口側を遮断するため、遮蔽プレート24が設け
られている。この実施例では、主フィルタ1は、排気ガ
ス流れに並列に二重に積層された筒体から構成されてい
るが、1つの筒体で構成してもよく、或いは三重以上に
積層された筒体で構成してもよいものである。即ち、主
フィルタ1の中央部にバイパス筒体4を介在して主フィ
ルタ1に対して排気ガス流れに並列にサブフィルタ2が
配置されている。
【0023】更に、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタは、主フィルタ1及びサブフィルタ2の表面全体
に金網ヒータ6から成るヒータが配置されている。金網
ヒータ6は、主フィルタ1及びサブフィルタ2に捕集さ
れたパティキュレートを加熱燃焼させるために、コント
ローラ10の指令で通電制御されるように構成されてい
る。金網ヒータ6は、排気ガス通路22の主フィルタ1
の流入上流側の全面及びバイパス通路21のサブフィル
タ2の流入上流側の全面にわたって延びており、電極端
子9を通じてコントローラ10に接続されている。金網
ヒータ6は、Ni系金属で作製することが好ましく、主
フィルタ1の表面に対して均一に加熱することができる
ように構成されている。
【0024】また、サブフィルタ2の排気ガス流入側に
はサブフィルタ2の流入口を開閉するバイパス弁7が配
置されている。バイパス弁7は、コントローラ10の指
令で駆動されるアクチュエータ8によって開閉作動され
るものである。バイパス弁7には、サブフィルタ2の再
生のため、僅かな排気ガスが漏洩する通孔を形成しても
よく、また、バイパス弁7自体を漏洩するようにバイパ
ス通路21に配設してもよい。
【0025】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおいて、ケース3の排気ガス入口15には排気
ガス圧を検出する排気ガス圧センサー14が設けられて
おり、排気ガス圧センサー14によって検出された排気
ガス圧の情報はコントローラ10に入力されるように構
成されている。更に、コントローラ10にはエンジン作
動状態、即ち、エンジン回転数を検出する回転センサー
11、エンジン負荷を検出する負荷センサー12及び排
気ガス温度を検出する温度センサー13が設けられてい
る。コントローラ10は、エンジン作動状態のこれらの
検出信号を受けて、エンジン作動状態に対応して予め決
定されている排気ガス圧の検出値に対応するパティキュ
レートの捕集状態を判断し、バイパス弁7の開放タイミ
ング即ち主フィルタ1の再生タイミングを制御するよう
に構成されている。
【0026】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、上記構成において、サブフィルタ2の空気通過抵抗
を主フィルタ1の空気通過抵抗に比較して小さく設定さ
れているものである。主フィルタ1とサブフィルタ2と
の空気通過抵抗は、フィルタを構成する材質を変更する
ことで確保できる。例えば、サブフィルタ2を構成する
繊維径を主フィルタ1を構成する繊維径より大きくする
ことによって達成できる。そして、主フィルタ1とサブ
フィルタ2との空気通過抵抗値は、次のようにして設定
することができる。主フィルタ1とサブフィルタ2との
空気通過抵抗は、主フィルタ1の再生のためのバイパス
弁7の開放時の主フィルタ1とサブフィルタ2とを通過
する全排気ガス流量QT と、主フィルタ1の再生完了時
の主フィルタ1を通過する排気ガス流量Q2 1 との比が
T /Q2 1 >20を満足するように設定されている。
この数値即ちQT /Q2 1 >20は、ディーゼルエンジ
ンの空気過剰率を考慮して排気ガスに含まれる約20%
の空気量によって決定されている。
【0027】このディーゼルパティキュレートフィルタ
において、主フィルタ1とサブフィルタ2との空気通過
抵抗値の設定を図7を参照して説明する。図7は図5の
ディーゼルパティキュレートフィルタの捕集時間Tに対
する主フィルタ1とサブフィルタ2との空気通過抵抗値
Rを示すグラフである。
【0028】このディーゼルパティキュレートフィルタ
において、主フィルタ1及びサブフィルタ2が排気ガス
の濾過機能を有して排気ガス中のパティキュレートを捕
集する場合には、主フィルタ1とサブフィルタ2との圧
力損失は次のようになる。主フィルタ1でパティキュレ
ートが捕集されて捕集時間T2 の間に主フィルタ1にパ
ティキュレートが堆積し、主フィルタ1が空気通過抵抗
値R2 2 になって所定の圧力損失に達すると、コントロ
ーラ10の指令によってアクチュエータ8が駆動してバ
イパス弁7が開放し、金網ヒータ6が通電され、主フィ
ルタ1が加熱されて主フィルタ1の再生状態になる。主
フィルタ1が加熱されると、主フィルタ1に捕集されて
いるパティキュレートが加熱され、排気ガス中のO2
利用してパティキュレートはCO2 とH2 Oのガスに変
化して焼却される。
【0029】主フィルタ1の再生時には、最初は排気ガ
スのほとんどがサブフィルタ2を流れ、主フィルタ1に
は微量の排気ガスが流れるが、主フィルタ1の再生処理
が進行するに従って、主フィルタ1の空気通過抵抗値が
段々小さくなると共に、サブフィルタ2に排気ガス中の
パティキュレートが捕集されてサブフィルタ2の空気通
過抵抗値が段々大きくなる。それ故に、主フィルタ1の
再生処理の進行につれて主フィルタ1とサブフィルタ2
との空気通過抵抗のバランスによって主フィルタ1側へ
排気ガスが流れるようになる。この場合、主フィルタ1
の再生時には、主フィルタ1側に過度な排気ガス及び空
気が流れないようにすることが重要である。
【0030】このディーゼルパティキュレートフィルタ
において、主フィルタ1による排気ガス中のパティキュ
レートの捕集を所定時間T2 にわたって行って、所定量
のパティキュレートが主フィルタ1に捕集され、主フィ
ルタ1にパティキュレートが堆積して詰まった状態にな
り、その時、即ち、主フィルタ1の再生を開始する時の
主フィルタ1の空気通過抵抗値をR2 2 とする。また、
サブフィルタ2には排気ガスが流されていないので、サ
ブフィルタ2にパティキュレートは堆積されておらず、
その時のサブフィルタ2の空気通過抵抗値をR1 1 とす
る。また、主フィルタ1の再生が終わった時の空気通過
抵抗をR2 1 とし、サブフィルタ2がパティキュレート
で詰まった場合の空気通過抵抗をR1 2 とする。バイパ
ス弁7が開放して主フィルタ1の再生が完了すると、フ
ィルタ全体での空気通過抵抗値をRとすると、1/R=
(1/R1 2 )+(1/R2 1 )が成り立つので、R=
1 2 ・R2 1 /(R1 2 +R2 1 )である。従って、
差圧ΔPに対して排気ガス流量の関数QT は、Kを係数
とすると、 ΔP=K・QT ×〔R1 2 ・R2 1 /(R1 2 +R2
1 )〕で表される。また、主フィルタ1についての排気
ガス流量の関数Q2 1 とし、サブフィルタ2についての
排気ガス流量の関数Q1 2 とすると、 ΔP=K・R1 2 ・Q1 2 =R2 1 ・Q2 1T =Q1 2 +Q2 1 で表される。上記の各式から、Q
2 1 /QT =R1 2 /(R1 2 +R2 1 )となる。
【0031】主フィルタ1の再生が進行して主フィルタ
1に捕集されているパティキュレートが加熱焼却され、
主フィルタ1の再生が完了するが、その時の主フィルタ
1の空気通過抵抗値をR2 1 とする。また、その間にサ
ブフィルタ2には排気ガスが流されてサブフィルタ2が
パティキュレートを捕集時間T1 にわたって捕集してパ
ティキュレートが堆積し、その時のサブフィルタ2の空
気通過抵抗値をR1 2とする。また、主フィルタ1につ
いての排気ガス流量の関数Q2 1 とし、サブフィルタ2
についての排気ガス流量の関数Q1 2 とすると、この時
に、主フィルタ1にはパティキュレートの焼却ができる
条件が整っていれば良い。ここで、ディーゼルエンジン
の空気過剰率を考慮して排気ガスに含まれる空気量が2
0%程度とすると、Q2 1 /QT <1/20の範囲に、
主フィルタ1とサブフィルタ2との空気通過抵抗が設定
されると、主フィルタ1に捕集されているパティキュレ
ートが焼却されるのに必要な空気量が供給されることに
なる。即ち、主フィルタ1の再生時に、排気ガスにより
主フィルタ1が冷却されることなく、パティキュレート
が加熱焼却されるに十分な空気量が供給され、主フィル
タ1の再生が完了することになる。
【0032】また、このディーゼルパティキュレートフ
ィルタでは、主フィルタ1の再生が完了すると、その間
にサブフィルタ2は排気ガス中のパティキュレートを捕
集してサブフィルタ2にパティキュレートが堆積された
状態になる。そこで、バイパス弁7を閉鎖し、サブフィ
ルタ2の再生を開始する。その時は、サブフィルタ2は
主フィルタ1の内部に配置されているので、サブフィル
タ2には排気ガスの熱エネルギーが蓄熱され、その熱エ
ネルギーによってサブフィルタ2は加熱されているの
で、バイパス弁7の閉鎖後、直ちにサブフィルタ2に設
けたヒータ6に通電し、サブフィルタ2に捕集されたパ
ティキュレートを焼却すればよく、バイパス弁7を通じ
て漏洩する排気ガスに含まれている空気を利用してパテ
ィキュレートを燃焼し、サブフィルタ2が再生される。
【0033】このディーゼルパティキュレートフィルタ
は、上記のように構成されており、次のように作動す
る。ディーゼルエンジンが駆動され、排気ガスが排気管
を通じて排気ガス通路22に送り込まれる。この時、バ
イパス弁7は閉鎖状態であり、排気ガスは入口15から
排気ガス通路22に送り込まれ、排気ガス通路22から
主フィルタ1を通過し、主フィルタ1で排気ガス中に含
まれるすす、カーボン、スモーク等のパティキュレート
が捕集され、クリーンな排気ガスは出口16へと排出さ
れている。捕集されたパティキュレートは主フィルタ1
に堆積することになり、図7に示すように、捕集時間に
従って主フィルタ1の空気通過抵抗が徐々に上昇するこ
とになる。一方、コントローラ10は、回転センサー1
1、負荷センサー12及び温度センサー13からの検出
信号を受け、それらの検出値からエンジン作動状態を判
断し、予め設定されている排気ガス圧の検出値が幾らに
なるとアクチュエータ8を作動してバイパス弁7を開放
するかを決定する。
【0034】そこで、排気ガス通路22に設けた排気ガ
ス圧センサー14が予め設定した排気ガス圧を検出する
と、主フィルタ1は十分なパティキュレートを捕集して
いる状態であるので、コントローラ10は、主フィルタ
1の再生を行うために、アクチュエータ8を作動する指
令を発し、アクチュエータ8の作動によってバイパス弁
7が開放される。バイパス弁7が開放すると、排気ガス
の大部分はバイパス通路21を通じてサブフィルタ2を
通過し、排気ガスの微量が排気ガス通路22から主フィ
ルタ1へ送り込まれるようになる。更に、コントローラ
10は電極端子9を通じて金網ヒータ6に電流を流す指
令を発し、金網ヒータ6は加熱されて主フィルタ1が加
熱される。サブフィルタ2を通過する排気ガスはその中
に含まれるパティキュレートがサブフィルタ2で捕集さ
れ、捕集されたパティキュレートはサブフィルタ2に堆
積する。この時、サブフィルタ2の空気通過抵抗値は、
図7に示すように、R1 1 からR1 2 へと徐々に上昇す
ることになる。
【0035】金網ヒータ6が加熱されて主フィルタ1が
加熱されると、主フィルタ1に捕集されているパティキ
ュレートは主フィルタ1を通過する微量の排気ガスに含
まれる空気を使用してCO2 、H2 Oに変化して焼却さ
れ、ガスになって出口16から放出される。主フィルタ
1の再生が進行すると、図7に示すように、主フィルタ
1の空気通過抵抗値はR2 2 からR2 1 へと徐々に低下
する変化し、主フィルタ1の再生が完了する。主フィル
タ1の再生完了は、エンジン作動状態を考慮して予め設
定されている排気ガス圧値によって、コントローラ10
で判断される。この時、主フィルタ1とサブフィルタ2
との空気通過抵抗のバランスによって排気ガスの流れは
サブフィルタ2から主フィルタへと徐々に多くなるよう
に移って行くようになるが、この実施例では、主フィル
タ1の再生完了時における主フィルタ1の空気通過抵抗
値R2 1 はサブフィルタ2の空気通過抵抗値R1 2 より
高くなるように設定されている。従って、主フィルタ1
の再生完了時においても、サブフィルタ2に流れる排気
ガスが主フィルタ1に流れる排気ガスよりも多くなって
いる。
【0036】主フィルタ1の再生が完了すると、コント
ローラ10はアクチュエータ8を作動してバイパス弁7
を閉鎖する指令を発する。バイパス弁7が閉鎖すると、
排気ガスは排気ガス通路22から主フィルタ1を通過す
るようになり、通常の排気ガス処理、即ち、主フィルタ
1によるパティキュレートの捕集処理になる。この時、
微量の排気ガスはバイパス弁7に形成した通孔或いは隙
間からを通過してバイパス通路21に送り込まれる。更
に、バイパス通路21は主フィルタ1に囲まれているの
で、そこに蓄熱される状態になっている。そこで、サブ
フィルタ2に捕集されているパティキュレートは主フィ
ルタ1がパティキュレートを捕集している間に通電さ
れ、バイパス通路21からサブフィルタ2を通過する微
量の排気ガスに含まれる空気を利用して焼却され、サブ
フィルタ2は再生されることになる。このディーゼルパ
ティキュレートフィルタは、上記の作動サイクルが繰り
返されて排気ガスが連続して浄化処理されることにな
る。
【0037】
【発明の効果】この発明によるディーゼルパティキュレ
ートフィルタにおけるフィルタ構造は、上記のように構
成されており、次のような効果を有する。即ち、このフ
ィルタ構造は、フィルタを炭化ケイ素繊維から成る不織
布と該不織布の後流に配置されたSi−C系又はSi−
C−Ti−O系から選択されたセラミックス長繊維から
作製された織布との組み合わせ構造から構成し、金網ヒ
ータを前記不織布の排気ガス流れの上流側に隣接して配
置したので、フィルタ自体は耐熱耐酸化性に富み、しか
も積層したフィルタ繊維間を排気ガスがジグザグ状に流
れ、その流れに伴って排気ガス中に含まれるパティキュ
レートが繊維或いはそれらの交点に捕集され、その部分
が核となってパティキュレートがフィルタに堆積し、三
次元的な捕集効果を発揮できる。また、不織布の繊維が
その層から分離して飛散し易いが、それらの繊維は織布
で保持されて飛散することがなく、後流に流出すること
が防止される。
【0038】また、このフィルタ構造は、前記織布の目
より粗い目を持つSi−C系又はSi−C−Ti−O系
の長繊維から作製した織布を前記金網ヒータの排気ガス
流れの上流側に隣接して配置したので、前記金網ヒータ
が熱応力を受けて変形したとしても、金網同志の接触が
防止され、フィルタ自体は均一に加熱され、局部過熱が
発生することがなく、フィルタに捕集されたパティキュ
レートを良好に過熱焼却でき、フィルタの再生が良好に
行われ、耐久性を向上させることができる。
【0039】また、このフィルタ構造は、ディーゼルエ
ンジンの排気系途中のケース内に収容された主フィルタ
と前記主フィルタの中央部にバイパス筒体を介在して前
記主フィルタに対して排気ガス流れに並列に配置された
サブフィルタとを設けたディーゼルパティキュレートフ
ィルタに容易に且つ簡単に組み込むことができる。その
ディーゼルパティキュレートフィルタとして、該主フィ
ルタの排気ガス流入側の面にヒータを配置し、前記サブ
フィルタの流入口をアクチュエータで開閉するバイパス
弁を設け、前記サブフィルタの空気通過抵抗が前記主フ
ィルタの空気通過抵抗に比較して小さく設定した場合に
は、前記バイパス弁の閉鎖時には排気ガスは前記主フィ
ルタでスムースに浄化処理され、排気ガス中のパティキ
ュレートは前記主フィルタに捕集される。
【0040】更に、前記主フィルタを再生する時には、
前記バイパス弁を開放して前記金網ヒータを通電するだ
けであり、前記主フィルタに捕集されたパティキュレー
トを焼却するための空気を別置きのポンプ等を利用して
送り込む必要が無く、前記主フィルタには前記主フィル
タと前記サブフィルタとの空気通過抵抗のバランスによ
り微量の排気ガスが送り込まれることになる。しかる
に、ディーゼルエンジンの特性である空気過剰率の現象
からディーゼルエンジンの排気ガスには微量の空気が含
まれているので、その空気を利用して前記主フィルタに
捕集されているパティキュレートは焼却されることにな
る。
【0041】従って、このフィルタ構造を組み込んだデ
ィーゼルパティキュレートフィルタは、捕集されたパテ
ィキュレートの焼却のための空気供給装置を必要としな
いばかりでなく、装置そのものがコンパクトに且つ簡単
な構造に形成され、しかも、ディーゼルエンジンから放
出される排気ガスの処理機能が極めて簡潔で且つ連続し
て排気ガスを浄化することができ、例えば、車両等のス
ペース上、厳しい場所にも良好に搭載することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおけるフィルタ構造の一実施例を示す一部破断
の斜視図である。
【図2】図1のフィルタ構造の一例を示す断面図であ
る。
【図3】このフィルタ構造の別の例を示す断面図であ
る。
【図4】このフィルタ構造の更に別の例を示す断面図で
ある。
【図5】この発明によるフィルタ構造を適用したディー
ゼルパティキュレートフィルタの一例を示し且つバイパ
ス弁の閉鎖状態を示す断面図である。
【図6】図5のディーゼルパティキュレートフィルタに
おけるバイパス弁の開放状態を示す断面図である。
【図7】このフィルタ構造を組み込んだディーゼルパテ
ィキュレートフィルタにおける捕集時間に対する主フィ
ルタとサブフィルタとの空気通過抵抗値を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 主フィルタ 2 サブフィルタ 3 ケース 4 バイパス筒体 6 金網ヒータ 7 バイパス弁 10 コントローラ 14 排気ガス圧センサー 21 バイパス通路 22 排気ガス通路 25,26,27 フィルタ 28 不織布 29,31 織布 30 係止部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気系に組み込ま
    れたケース内に配置された金網ヒータを備えたフィルタ
    で排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集し、前
    記金網ヒータを通電して前記フィルタに捕集されたパテ
    ィキュレートを加熱焼却するディーゼルパティキュレー
    トフィルタにおいて、炭化ケイ素繊維から成る不織布、
    該不織布の排気ガス流れの下流側に隣接して配置された
    セラミックス長繊維から作製された織布、前記不織布の
    排気ガス流れの上流側に隣接して配置された金網ヒー
    タ、並びに前記不織布、前記織布及び前記金網ヒータを
    互いに密着保持する係止部材から構成されていることを
    特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタにおけ
    るフィルタ構造。
  2. 【請求項2】 前記織布を構成する前記セラミックス長
    繊維はSi−C系及びSi−C−Ti−O系の長繊維か
    ら選択されていることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィーゼルパティキュレートフィルタにおけるフィルタ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記織布の目より粗い目を持つSi−C
    系又はSi−C−Ti−O系の長繊維を積層して作製さ
    れた織布が、前記金網ヒータの排気ガス流れの上流側に
    隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載のディーゼルパティキュレートフィルタにおけるフィ
    ルタ構造。
  4. 【請求項4】 前記金網ヒータを構成するNi−Crを
    含有する耐熱鋼線材の表面にAl2 3 等の非導電性材
    料がコーティングされていることを特徴とする請求項1
    に記載のディーゼルパティキュレートフィルタにおける
    フィルタ構造。
  5. 【請求項5】 前記ケース内に配置された前記不織布、
    前記織布及び前記金網ヒータから成る主フィルタ、前記
    主フィルタの中央部に配設されたバイパス筒体内で前記
    主フィルタより濾過する網目が粗く且つ前記不織布、前
    記織布及び前記金網ヒータから成る前記主フィルタに並
    列に配置されたサブフィルタ、該サブフィルタの排気ガ
    ス流入側に配置された前記サブフィルタの流入口を開閉
    するバイパス弁、及び該バイパス弁を開閉作動するアク
    チュエータを有し、前記サブフィルタの空気通過抵抗は
    前記主フィルタの空気通過抵抗に比較して小さく設定さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のディーゼル
    パティキュレートフィルタにおけるフィルタ構造。
  6. 【請求項6】 前記主フィルタは、排気ガス流れに並列
    に積層された前記サブフィルタに設けられた前記バイパ
    ス弁が開放された場合、前記金網ヒータに通電して前記
    主フィルタに捕集されたパティキュレートを加熱焼却し
    て再生され、前記主フィルタが捕集を再開した後、前記
    サブフィルタに設けた金網ヒータに通電して前記サブフ
    ィルタに捕集されているパティキュレートを加熱焼却し
    て前記サブフィルタを再生することを特徴とする請求項
    5に記載のディーゼルパティキュレートフィルタにおけ
    るフィルタ構造。
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