JP4564208B2 - ディーゼルエンジン排ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディーゼルエンジンから排出される排ガスを浄化するディーゼルエンジン排ガス浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジン排ガス浄化装置としては、下記の装置が知られている。
【0003】
(1)焼結炭化珪素やコーディライト製のハニカムフィルタを使用し、捕集した粒子を、電気ヒータ或いはバーナで燃焼することにより再生する装置。
【0004】
(2)焼結炭化珪素やコーディライト製のハニカムフィルタを使用し、このフィルタに酸化触媒を付着させ、捕集した粒子を連続触媒燃焼させる装置。
【0005】
(3)焼結炭化珪素や焼結コーディライト製のハニカムフィルタを使用し、 酸化触媒でNOxを酸化させたNO2 により、フィルタに付着した粒子状物質を連続燃焼させる装置。
【0006】
(4)綿状の炭化珪素繊維を金網に挟んで蛇腹状のフィルタを形成し、金網に通電して発熱させ、フィルタに付着した粒子状物質を燃焼させる装置。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、焼結炭化珪素製のハニカムフィルタを使用し、電気ヒータやバーナで捕集粒子を燃焼させる装置は、
(イ)割れ易く信頼性が低いこと、
(ロ)割れやすいこと、燃焼時に要する電力が大きいこと、装置が大きいこと等のために、使用可能な車両・条件に制約があること、
(ハ)再生に要する時間が長いこと、
(ニ)値段が高価であること、
などの問題があった。
【0008】
また、焼結炭化珪素やコーディライト製のハニカムフィルタで、酸化触媒あるいはNO2 により捕集した粒子を連続触媒燃焼させる装置は、
(イ)割れ易く信頼性が低いこと、
(ロ)低硫黄濃度の軽油が必要なこと、
(ハ)走行距離とともに目詰まりが生じ、フィルタの圧力損失が上昇し、所定の距離走行後に洗浄・取り付け向き反転の作業を要すること。
【0009】
(ニ)排ガス温度が低い走行条件中に燃焼することなく堆積した粒子が、排ガス温度が高温になった時に急激に燃焼し、フィルタが、焼損すること、
(ホ)以上の問題があるため、使用可能な車両・条件に制約があること、
などの問題があった。
【0010】
また、炭化珪素繊維製の蛇腹フィルタは、
(イ)微粒子の除去が困難なこと、
(ロ)折れた炭化珪素繊維が大気中へ放出されること、
(ハ)再生に要する時間が長いこと、
(ニ)再生に要する電力が大きく、大容量の発電装置に交換する必要があること、
(ホ)フィルタに直接触媒がつけられないこと、
(ヘ)値段が高価であること、
などの問題があった。
【0011】
この発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、微細粒子の除去が容易で、フィルタが破損し難く、再生に要する時間が短く、再生に要する電力が小さく、取り付けが容易で、 車両の種類、 走行条件によらず使用できるディーゼルエンジン排ガス浄化装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、次のように構成されている。
【0013】
すなわち、本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンの排ガスを浄化する排ガス浄化装置のフィルタ部を、通電により発熱する繊維強化セラミックスにより構成し、前記フィルタ部をディーゼルパティキュレートの燃焼温度まで加熱してフィルタに付着したディーゼルパティキュレートの燃焼させるディーゼルエンジン排ガス浄化装置において、前記フィルタ部が、板状のフィルタによって隔てられた排ガス路と清浄ガス路とを交互に有すると共に、前記排ガス路に通ずるガス流入口を上流側に備え、前記清浄ガス路に通ずるガス流出口を下流側に備えていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、フィルタ部を、ベース部と濾過部との多層構造又は濾過部単層構造とし、前記ベース部を、炭化珪素繊維製の織布又は不織布で形成し、前記濾過部を、炭化珪素繊維からなる不織布と、少なくとも前記不織布の空孔へ充填させた極く短い炭素繊維又は極く短い炭素繊維と炭化珪素繊維とにより構成し、前記ベース部と濾過部とを構成している繊維の表面に、気相蒸着法による炭化珪素のコーティング層を形成することを特徴とするものである。
【0017】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、フィルタ部を構成している濾過部の空孔にセラミックス又は金属製の粒子を含浸させると共に、少なくとも粒子表面をセラミックスによって被覆することを特徴とするものである。
【0018】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、フィルタ部を構成している繊維の表面へ被覆した炭化珪素の表面、或いは濾過部を構成している繊維の表面へ被覆した炭化珪素の表面に、酸化触媒を付着することを特徴とするものである。
【0019】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、自動車に積載されている発電機で発電された交流出力をフィルタへ供給することを特徴とするものである。
【0020】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、自動車に積載されている発電機で発電され、整流された直流出力をフィルタへ供給することを特徴とするものである。
【0021】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、自動車に積載されている発電機で発電され、整流された直流出力を蓄電している蓄電池から、直流出力をフィルタへ供給することを特徴とするものである。
【0022】
本発明に係るディーゼルエンジン排ガス浄化装置は、自動車に積載されている発電機で発電され、整流された直流出力を電気二重層コンデンサーに蓄電し、このコンデンサーから直流出力をフィルタへ供給することを特徴とするものである。
【0023】
ここで、フィルタとしては、次の何れか一つを適用することが望ましい。
【0024】
(イ)ペーパ、マット、 又はフェルト
(ロ)空孔に短繊維を有するか、或いは空孔および表面に短繊維を有するペーパ、マット、 又はフェルト
(ハ)最外層にもペーパ、マット、 又はフェルトを有し、かつ、空孔に短繊維を有するか、或いは空孔および表面に短繊維を有するペーパ、マット、 又はフェルト
また、空孔に充填する繊維としては、ペーパ、マット、 又はフェルトの繊維径より細く、且つ、ペーパ、マット、又はフェルトの空孔へ浸透する長さの繊維が好ましい。
【0025】
また、空孔へ充填する粒子としては、セラミックス又は金属が好ましい。また、粒子に被覆する被覆材料としては、セラミックス塗料、セラミックス接着剤、気相蒸着法により析出させた炭化珪素が好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0027】
図1において、1はディーゼルエンジン、2はディーゼルエンジン1に接続させた排気管、3は排気管2の途中に設けられていた消音器(マフラ)を取り外し、その箇所に新たに取り付けた排ガス浄化装置収容器、4は排ガス浄化装置収容器3内にセットした排ガス浄化装置、5はディーゼルエンジン1に取り付けた発電機、6は発電機5で発電された交流電力を所定の時間間隔で通電できるタイマー式スイッチ或いはフィルタの圧力損失が所定の値に達すると所定の時間通電する制御装置であり、ディーゼルエンジン1の排ガス管2から排出される排ガスaは、排ガス浄化装置4によって浄化され、清浄なガスa′となって大気中に排出されるようになっている。なお、排ガス浄化装置収容器3は、車体側のマフラ固定装置(図示せず)を利用して車体に固定できるようになっている。
【0028】
また、同じ部品には、同じ符号を付けて詳しい説明を省略するが、図2及び図3に示すように、発電機5で発電され、かつ、整流された直流出力を蓄電している蓄電池7あるいは電気二重層コンデンサ7′から上記のタイマー式スイッチ或いは制御装置6′に直流出力を供給することもできる。なお、必要に応じて発電機出力端に、電圧などを制御する制御装置を設置する。
【0029】
排ガス浄化装置4は、図4及び図5に示すように、筒形の外枠70内に所定の間隔を隔てて複数の板状フィルタ9を並設させている。板状フィルタ9は、対向している上下の側板8a,8bの内面に取り付けた硬質断熱板17の内面に設けた溝10にガスの漏れがないように差し込まれ、排ガス路12と清浄ガス路13とを交互に形成している。11は、左右両側の側板である。
【0030】
図5に示すように、外枠70の上流側には、排ガス路12に通ずる排ガス流入口28が設けられ、ガス流入口以外の部分は、電極を兼ねる蓋31b によって塞がれている。また、外枠70の下流側には、清浄ガス路13に通ずるガス流出口29が設けられ、ガス流出口以外の部分は、電極を兼ねる蓋31a によって塞がれている。また、清浄ガス路13内には、板状フィルタ9に作用する差圧を支持するために、多孔質セラミックあるいは金属メッシュ製のスペーサ(図示せず)が、必要な場合は電気絶縁材を介して、板状フィルタ9と接触するように設けられている。
【0031】
そして、板状フィルタ9は、フィルタ間を所定の間隔に保持するためのスペーサ14および電極を兼ねる蓋31を挟んだ状態で、板状のフィルタ9の最外部の板に接する金属製板15,16間に挟まれ、側板11a 側の金属製板15に断熱板17aを接触させ、更に、この断熱板17aの外側に金属製板15を接触させ、この金属製板15を外枠70の外部に設けたねじ込み可能なボルト18及びナット19によって押すことにより、ガス漏れが生じないように構成部材を強力に接触させている。また、ガス流れ方向は、外枠70内に設けた支持板30a,30bにより保持されている。また、20aは外枠70の後端板、20bは外枠70の前端板を示している。なお、電気的に絶縁する必要がある箇所には、絶縁材料を介して組み立てられている。
【0032】
図5において、電極31a,31bは、板状フィルタ9へ通電できるように組み立てられているが、電極31a,31bと板状フィルタ9の間には、両者の接触抵抗を小さくするために、導電性のペースト32を介在させることが好ましい。21は、電極に接続させた電線を示している。
【0033】
図6に板状フィルタの構成の一例を示す。図6に示すように、板状フィルタ9は、ベース部22と濾過部23との多層構造になっており、ベース部22は、炭化珪素繊維からなる平織布24で形成され、濾過部23は、炭化珪素繊維からなる不織布(ペーパ)25と、極めて繊維長の短い繊維(炭素繊維)26から形成され、炭素繊維26は、図7に示すように、ペーパ25を形成している炭化珪素繊維25a の間に存在する空孔27に充填されると共に、ペーパ25の表面に層状に堆積されている。
【0034】
また、ベース部22と濾過部23とを構成している繊維24a 、25a 、26の表面には、気相蒸着法(CVD法)による炭化珪素のコーティング層33が析出されている(図8参照)。
【0035】
次に、上記排ガス浄化装置の作用について説明する。
【0036】
図9に示すように、排ガス浄化装置4のガス流入口28から排ガス路12へ流入した排ガスaは、矢印で示すように、板状フィルタ9を通過して清浄ガス路13に流入する。その際、板状フィルタ9の濾過部によって排ガスa中に含まれているディーゼルパティキュレート(以下、PMという)が捕集される。フィルタ9の差圧が所定値に達すると、板状フィルタ9へ通電され、フィルタ9が所定温度に加熱され、板状フィルタ9に捕集されたPMが燃焼し、フィルタ9が再生され、再生が終了すると通電が停止される。PMが除去された清浄なガスa′は、ガス流出口29から排気管2に排出され、更に大気中に排出される。
【0037】
なお、捕集されたPMを燃焼させるために必要な酸素は、排ガスを流した状態で通電する方法、又は、排ガス流入を止め、新鮮な空気を供給する方法で供給する。しかして、フィルタに直接通電して加熱するため、捕集したPMを燃焼させるために必要な電力は、従来技術と比較して少ない。
【0038】
また、所望により、フィルタ9にセラミックス又は金属製の粒子を含浸させると、濾過部23を形成している繊維25aの間に存在している空孔27の大きさを容易に調整することができる。この含浸させた粒子の脱落を防止する目的で粒子にセラミックスを被覆する方法としては、気相蒸着法、セラミックス接着剤、溶射法などを適用することができる。
【0039】
また、所望により、フィルタ9に酸化触媒を付着させることができる。
【0040】
しかして、温度が高温のディーゼル排ガスの場合には、濾過部23で捕集した粒子状物質を比較的低温で触媒燃焼させることができる。温度が低温のディーゼル排ガスの場合には、フィルタ9に直接通電し、酸化触媒が活性化する温度になるまで加熱することにより、捕集した粒子状物質を触媒燃焼でき、あらゆる走行条件で触媒燃焼が可能となる。
【0041】
また、フィルタ9は、繊維強化セラミックス製であるので、割れ難く、信頼性の高い排ガス浄化装置が供給できる。
【0042】
また、マフラとの交換が可能であり、従来車両に搭載されてきた電力系に、小型の制御装置及び蓄電池類を付加するだけでよいので、取り付けが短時間ででき、取り付け費も安価である。
【0043】
【実施例】
(実施例)
(1)排ガス除去装置
(a)構成:炭化珪素(SiC)繊維(チラノLoxM平織布1枚)/SiCペーパ(長さ6mm、太さ15μmの繊維で構成。厚さ0.3mm)/ミルド炭素繊維(太さ7μm、長さ300μm、500g/m2 )/SiC被覆(気相蒸着法)
(b)フィルタの成型・蒸着
(イ)SiC(チラノLoxM;繊維径11μm)の平織布(目付重量150g/m2 )に下記の結合剤を含浸
・繊維結合剤:四塩化炭素で希釈したフェノール樹脂(重量濃度:20%)
(ロ)SiCペーパ(繊維径15μm、長さ6mm、厚さ0.3mm、目付重量20g/cm2 )の片面へ炭素繊維のミルドファイバ(トレカT300;直径7μm、長さ300μm)のスラリ(エタノール中へ分散)をかけて、厚さ0.5mmの不織布を形成
(ハ)上記(ロ)に(イ)の結合剤を含浸
(ニ)上記(ハ)を(イ)に積層して板を成型
(ホ) 離型布・余分の樹脂を含浸するための綿状布を表面に張り付け、プラスチックフィルムで覆い、オートクレーブ中で繊維結合剤を硬化
(ヘ)上記成型品を800℃のアルゴンガス中で無機化した後、CVD(化学気相蒸着法)によりSiCをコーティング(平織布の表面50ケ所での平均膜厚10μm)。
【0044】
(c)フィルタの寸法・構造
・板状フィルタ:幅100mm、長さ200mm、厚さ1mm
・枚数:20枚
・フィルタ間隔:5mm
・清浄ガス路のフィルタ間のスぺーサ:厚さ0.5mmのアルミナ・シリカ繊維ペーパに同質材のモルタルを含浸させて成型したハニカム
・フィルタ間の間隔を所定値に保持するためのスペーサ:厚さ2mmのアルミナ・シリカ繊維ペーパに同質材のモルタルを含浸させて成型した外径10mmの円筒
・電気的絶縁に使用した絶縁材料:厚さ0.5mmのアルミナ・シリカ繊維ペーパ
・電極とフィルタとの接触面:銀ペースト塗布
・電極:SUS304
・外寸:断面250mm×150mm、長さ400mm
・両端シール:板状フィルタ挿入溝付きの耐熱合金製蓋に1つおきに排ガス通路、清浄ガス通路形成(濾過部のある通路へ排ガス)
(d)電力供給
(イ)オルタネータから電気二重層コンデンサへ蓄電し、電気二重層コンデンサからフィルタ20枚へ並列で電力を供給。
【0045】
(ロ)電気二重層コンデンサの仕様
・定格電流:200A
・定格電圧:27V
・蓄電容量:200Wh
・充電条件:28V、20Aで充電
(ハ)通電制御:差圧が20kPaに達すると通電を開始し、差圧が15kPaに低下すると通電停止。
【0046】
(2)特 性
(a)平成5年製造の積載重量4.5トンのトラックのマフラと交換し、都市部近郊及び都市部で8時間走行。
【0047】
(b)再生条件
・2分/1回、1回/1時間走行
(c)フィルタの圧損
運転中:15kPa〜20kPa
(d)捕集率:94.6%
(e)通過粒子の中位径:0.3μm
(f)所要電力:80Wh /回
(比較例)
(1)フィルタ:通過速度が実施例と同一の炭化珪素繊維製蛇腹フィルタ
(2)実施例と同一の走行試験を実施
(3)特性
(a)再生条件
・10分/1回、1回/2時間走行
(c)フィルタの圧損
運転中:14kPa〜25kPa
(d)捕集率:75.6%
(e)通過粒子の中位径:1.7μm
(f)所要電力:350Wh /回
【0048】
【発明の効果】
上記のように、本発明の排ガス浄化装置は、従来の排ガス浄化装置に比べて構造が非常にシンプルであるから既存の消音器との交換が可能である。また、フィルタで捕集した捕集粒子を少ない電力で焼却できるので、排ガス浄化装置を取り付けるための改造が少なく、種々の車両へ取り付けることができる。
【0049】
また、フィルタが繊維強化セラミックスで構成されているため、強度が高く、かつ、靱性が高いので、割れ難く、種々の走行条件に対応できる。
【0050】
また、濾過部が、気相蒸着法により炭化珪素を被覆したセラミック繊維で形成されているから、排ガス中に含まれている粒子状物質の捕集率が向上すると共に、粒子状物質の燃焼によるフィルタの劣化が少なくなり、再利用可能なフィルタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排ガス浄化装置を有するディーゼルエンジンの排ガス系統を示す概略図である。
【図2】本発明に係る排ガス浄化装置を有するディーゼルエンジンの排ガス系統の他の例を示す概略図である。
【図3】本発明に係る排ガス浄化装置を有するディーゼルエンジンの排ガス系統の更に他の例を示す概略図である。
【図4】本発明係る排ガス浄化装置の正面図である。
【図5】図4のA−A′断面図である。
【図6】板状フィルタの拡大断面図である。
【図7】図6のB部拡大図である。
【図8】繊維の拡大断面図である。
【図9】本発明に係る排ガス浄化装置の作用説明図である。
【符号の説明】
a 排ガス
1 ディーゼルエンジン
4 排ガス浄化装置
9 板状のフィルタ
12 排ガス路
13 排ガス路
22 フィルタベース部
23 フィルタ濾過部
24 織布
25 不織布
26 極短い繊維
28 ガス流入口
29 ガス流入口
31 電極(蓋)
33 コーティング層

Claims (8)

  1. ディーゼルエンジンの排ガスを浄化する排ガス浄化装置のフィルタ部を、通電により発熱する繊維強化セラミックスにより構成し、前記フィルタ部をディーゼルパティキュレートの燃焼温度まで加熱してフィルタに付着したディーゼルパティキュレートの燃焼させるディーゼルエンジン排ガス浄化装置において、前記フィルタ部が、板状のフィルタによって隔てられた排ガス路と清浄ガス路とを交互に有すると共に、前記排ガス路に通ずるガス流入口を上流側に備え、前記清浄ガス路に通ずるガス流出口を下流側に備えていることを特徴とするディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  2. フィルタ部を、ベース部と濾過部との多層構造又は濾過部単層構造とし、前記ベース部を、炭化珪素繊維製の織布又は不織布で形成し、前記濾過部を、炭化珪素繊維からなる不織布と、少なくとも前記不織布の空孔へ充填させた極く短い炭素繊維又は極く短い炭素繊維と炭化珪素繊維とにより構成し、前記ベース部と濾過部とを構成している繊維の表面に、気相蒸着法による炭化珪素のコーティング層を形成することを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  3. フィルタ部を構成している濾過部の空孔にセラミックス又は金属製の粒子を含浸させると共に、少なくとも粒子表面をセラミックスによって被覆することを特徴とする請求項1又は2記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  4. フィルタ部を構成している繊維の表面へ被覆した炭化珪素の表面、或いは濾過部を構成している繊維の表面へ被覆した炭化珪素の表面に、酸化触媒を付着することを特徴とする請求項1、2又は3記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  5. 自動車に積載されている発電機で発電された交流出力をフィルタへ供給することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  6. 自動車に積載されている発電機で発電され、整流された直流出力をフィルタへ供給することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  7. 自動車に積載されている発電機で発電され、整流された直流出力を蓄電している蓄電池から、直流出力をフィルタへ供給することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
  8. 自動車に積載されている発電機で発電され、整流された直流出力を電気二重層コンデンサーに蓄電し、このコンデンサーから直流出力をフィルタへ供給することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のディーゼルエンジン排ガス浄化装置。
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