JP3390055B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

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JP3390055B2
JP3390055B2 JP20424293A JP20424293A JP3390055B2 JP 3390055 B2 JP3390055 B2 JP 3390055B2 JP 20424293 A JP20424293 A JP 20424293A JP 20424293 A JP20424293 A JP 20424293A JP 3390055 B2 JP3390055 B2 JP 3390055B2
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    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/0006Honeycomb structures
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気ガスを
浄化するための排気ガス浄化装置に係り、特には捕集
した排気ガス中の微粒子を電気ヒータの熱によって燃焼
させるタイプの排気ガス浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる電気ヒータ再生式の排気
ガス浄化装置に用いられるフィルタとして、セラミック
ス材料を用いたフィルタが提案されている。また、この
ようなセラミックス材料としては、コーディエライト
(2MgO・2Al2 3 ・5SiO2 )等が一般的に
良く知られている。そして、かかる材料を用いることに
より、例えばハニカム構造を持つフィルタなどが形成さ
れている。
【0003】通常、この種のフィルタの一端面には、再
生時にフィルタを所定の温度(600℃〜800℃)に
加熱するための発熱体として、電気ヒータが配設され
る。そして、電気ヒータへの通電を行うと、フィルタの
一端面に捕集された微粒子が着火し、最終的にはそれら
が燃焼するようになっている。
【0004】しかし、上記の構成を有するフィルタの場
合、ヒータの輻射熱によって片面側のみからフィルタが
加熱されることから、加熱面と非加熱面とで温度差がで
き易いという欠点があった。また、この状態で再生を続
けると、微粒子の異常燃焼に起因してフィルタ内の温度
が更に局部的に上昇し、最終的には短期間でクラックの
発生や溶損に到ってしまうという問題があった。このた
め、従来においては再生時における諸条件(捕集量、ヒ
ータ温度、通電時間、燃焼用空気の供給量、エンジンの
運転条件等)を制御するという対策などが採られてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、再生状態を
左右する要因が上記のように複数かつ複雑であることか
ら、これらの要因を厳密に制御することは容易なもので
はなかった。また、輻射熱によって加熱される方式であ
るため、ヒータの温度が必ずしもフィルタの温度になる
とは限らないという不都合もあった。そして、コンピュ
ータ等により厳密な制御を行ったとしても、フィルタの
寿命を2000時間以上に延ばすことは極めて困難であ
った。
【0006】そこで、前記ヒータ端面配置型の欠点を解
消する方策としては、例えば電気ヒータをフィルタの外
周面に巻回することが考えられる。つまり、この方法
は、フィルタ全体を外周面側から加熱することによっ
て、再生時におけるフィルタ内の温度差を極力小さくし
ようとしたものである。
【0007】しかしながら、上記のようなヒータ外周面
配置型のフィルタであっても、フィルタ自体が大型化し
たような場合には、フィルタ内の温度差を充分に解消す
ることが難しくなることが予想された。また、この場合
には、フィルタを再生温度まで昇温させるための時間も
長くなることが予想された。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、短時間のうちに温度ムラなく昇
温することができるため、再生効率及び耐久性を向上さ
せることができ、しかも再生時の温度制御を容易にする
ことができる排気ガス浄化装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、発明では、ディーゼルエンジンから排出される
ガス中の微粒子を除去するためのフィルタ構成体を具え
る排気ガス浄化装置であって、そのフィルタ構成体は、
多孔質組織を有するセラミックス焼結体製の柱状フィル
タを複数個隣接して配置してなり、かつこれら各フィル
タの外周面には、その軸線方向に沿って発熱体を接合す
ると共に、その発熱体を互いに隣接して配置された各フ
ィルタの間に介在させてなることを特徴とする排気ガス
浄化装置をその要旨としている。
【0010】この場合、前記隣接する各柱状フィルタ間
に耐熱性充填物質を介在させたこと、前記発熱体は、前
記柱状フィルタと前記耐熱性充填物質との間に配置され
ること、前記耐熱性充填物質は、セラミックスファイバ
ー、炭化珪素粉末及び無機バインダからなること、前記
耐熱性充填物質は、ペーパー状に押出成形されたもの
あること、およびセラミックスファイバーからなる熱膨
張性の断熱材をその最外周部に配置したことが好まし
い。
【0011】
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によると、各々のヒータ
がその周囲にあるフィルタを加熱することになるため、
排気ガス浄化装置がその内部から全体的にかつ万遍なく
加熱されることとなる。よって、排気ガス浄化装置が短
時間のうちに温度ムラなく昇温する。
【0013】
【0014】以下、本発明の排気ガス浄化装置について
詳細に説明する。本発明では、隣接するフィルタ間に耐
熱性充填物質を介在させることが望ましい。その理由
は、複数のフィルタを組み合わせたときにできる空隙を
埋めることによって、空気漏れによる浄化効率の低下を
防止するためである。また、耐熱性充填物質は、フィル
タ同士の接合を図るための接着剤としての役目もある。
【0015】なお、前記耐熱性充填物質は耐熱性のほか
にも、弾力性、熱伝導性及び絶縁性等を備えていること
が好ましい。弾力性に優れていると、加熱によってフィ
ルタに熱応力が加わるようなときでも、その熱応力を確
実に解放することができるからである。また、熱伝導性
に優れていると、発熱体の熱が各フィルタに速やかにか
つムラなく伝導し、排気ガス浄化装置の内部の温度差も
小さくなるからである。更に、絶縁性に優れたものであ
ると、隣接して設けられている発熱体同士のショートを
防止できるからである。
【0016】耐熱性充填物質の組成は、セラミックスフ
ァイバー、炭化珪素粉末及び無機バインダであることが
望ましい。かかる組成からなる充填物質は、上記の耐熱
性充填物質に望まれる耐熱性、弾力性、熱伝導性及び絶
縁性等を有しているからである。この場合、好適なセラ
ミックスファイバーとしては、例えばアルミナ−シリケ
ートセラミックスファイバー、アルミナファイバー、ジ
ルコニアファイバー、炭化珪素ファイバー及びシリカフ
ァイバー等がある。
【0017】そして、耐熱性充填物質としてペーパー状
に押出成形されたものを用いることが望ましい。このよ
うな形状であると、フィルタの外周面に巻き付けるだけ
で良いため、耐熱性充填物質を配設するときの作業が容
易になるからである。
【0018】本発明では、発熱体をフィルタと耐熱性充
填物質との間に配置することが望ましい。つまり、耐熱
性充填物質によって発熱体を被覆した構成とすることに
より、隣接する発熱体同士の間でのショートを未然に防
止できるからである。また、このような配置方法である
と、発熱体からフィルタへの熱の伝導性が良くなるから
である。
【0019】本発明では、セラミックスファイバーから
なる熱膨張性の断熱材をその最外周部に配置することが
望ましい。ここでいう熱膨張性の断熱材とは、弾性構造
を有するため熱応力を解放する機能がある断熱材のこと
を指す。
【0020】その理由は、排気ガス浄化装置の最外周部
から熱が逃げてしまうことを防止することにより、再生
時のエネルギーロスを最小にするためである。また、再
生時の熱によってセラミックスファイバーを膨張させる
ことにより、排気ガスの圧力・走行による振動等による
フィルタの位置ずれを防止するためである。なお、断熱
材についても、耐熱性充填物質用として先に挙げた各種
セラミックスファイバー(炭化珪素ファイバーを除く)
を使用することが良い。
【0021】また、本発明では、フィルタは多孔質炭化
珪素焼結体によってハニカム状に形成されたものである
ことが望ましい。多孔質炭化珪素焼結体は耐熱性及び熱
伝導性に優れるためである。ハニカム状のフィルタであ
ると、微粒子の捕集量を増したときでも圧力損失が小さ
いからである
【0022】
【0023】
【実施例】以下に、本発明をディーゼルエンジン用の排
気ガス浄化システムに具体化した実施例を図1〜図7に
基づき詳しく説明する。
【0024】図6に示されるように、排気ガス浄化シス
テム1は、金属製のケーシング2を備えている。ケーシ
ング2の通路2aは、内燃機関としてのディーゼルエン
ジンEの排気管路Eaに接続されている。ケーシング2
内には、ディーゼルエンジンEから排出されるガス中の
微粒子を除去するために、排気ガス浄化装置10が配設
されている。
【0025】図4に示されるように、本実施例の排気ガ
ス浄化装置10は、8本の角柱状のフィルタ3と4本の
断面直角二等辺三角形状のフィルタ4とによって構成さ
れている。
【0026】図1〜図3に示されるように、角柱状(3
3mm×33mm×150mm)のフィルタ3には、断面略正
方形状の連通孔3aがその軸線方向に沿って規則的に形
成されている。各連通孔3aは、厚さ0.3mmの内壁3
bによって互いに隔てられている。各連通孔3aの排気
ガス流入側または流出側のいずれかの一端は、多孔質焼
結体製の封止片3cによって市松模様状に封止されてい
る。その結果、フィルタ3の流入側または流出側のいず
れか一方のみに開口するセルC1 ,C2 が形成された状
態となっている。セルC1 ,C2 の内壁3bには、白金
族元素やその他の金属元素及びその酸化物等からなる酸
化触媒が担持されている。また、フィルタ4は、断面形
状が直角二等辺三角形状であることを除いてフィルタ3
と同様の構成を有している。そして、本実施例のフィル
タ3,4の場合、平均気孔径が14μm、気孔径が40
%、セル壁の厚さが0.3mm、セルピッチが1.8mmに
設定されている。
【0027】図1〜図5に示されるように、フィルタ
3,4の外周面には、発熱体としてのヒータ5が接合さ
れている。本実施例では、前記ヒータ5は波状に屈曲し
た直径2mmのタンタル線である。また、本実施例では各
フィルタ3,4のヒータ5同士は直列に接続されてい
る。図6に示されるように、ヒータ5の末端は、配線6
を介してバッテリー(12V)7に電気的に接続されて
いる。この場合、12Vのバッテリー7の代わりに24
Vのバッテリーを使用しても良い。また、前記バッテリ
ー7よりも高電圧(100Vの家庭用電源または200
Vの商用電源等)の電源を使用しても良い。
【0028】図4,図5に示されるように、各フィルタ
3,4は、耐熱性充填物質としてのペーパー状のシール
材(厚さ2.5mm)8によって被覆されている。従っ
て、この排気ガス浄化装置10の場合、隣接するフィル
タ3,4間に発熱体5が介在させた状態となっている。
また、排気ガス浄化装置10の最外周部には、厚さ15
mmの断熱材9が配設されている。
【0029】次に、この排気ガス浄化装置10を製造す
る手順の一例を紹介する。α型炭化珪素粉末70重量
%、β型炭化珪素粉末30重量%の混合粉を湿式混合し
た後、混合物に有機バインダ(メチルセルロース)と水
とを所定分量づつ加えて混練する。そして、この混練物
を押出成形することにより、ハニカム状の成形体を得
る。次いで、マイクロ波による乾燥機を用いて成形体を
乾燥させる。更に、成形体の連通孔3aを多孔質焼結体
製の封止片3c形成用のペーストによって封止した後、
再び乾燥機を用いて封止片3c用ペーストを乾燥させ
る。そして、乾燥体を600℃で脱脂した後、更にそれ
をアルゴン雰囲気下にて2200℃で焼成する。この結
果、多孔質でハニカム状のフィルタ3,4が得られる。
【0030】ここで、セラミックスファイバー(アルミ
ナシリケートセラミックスファイバー)75重量部、炭
化珪素粉末10重量部及び無機バインダとしての二酸化
珪素15重量部を混合・混練したものを厚さ3mmのシー
ト状に押出成形する。そして、各フィルタ3,4の外周
面にヒータ5を接合してなる構成体Sを、前記シート状
のシール材8で被覆する。次に、シール材8で被覆され
た構成体Sを組み合わせる。最後に、構成体Sの最外周
部をセラミックスファイバーの断熱材(セラミックスフ
ァイバー63重量%、α−セピオライト7重量%、未膨
張バーミキュライト20重量%及び有機結合剤10重量
%)9で被覆する。すると、図4に示されるような所望
の排気ガス浄化装置10が得られる。
【0031】続いて、上記の排気ガス浄化装置10を所
定の位置に配置し、ディーゼルエンジンEを始動させた
ときの排気ガスの流れについて説明する。図2にて矢印
A1で示されるように、排気ガスはまずフィルタ3,4
の流入側に開口するセルC1内に導入される。次いで、
排気ガスは内壁3bを通過し、隣接するセルC2 、即ち
流出側に開口するC2 内に導入される。このとき、排気
ガス中に含まれる微粒子の移動が内壁3bによって阻止
される。よって、微粒子のみが内壁3bにトラップされ
る。そして、浄化された排気ガスは、流出側に開口する
セルC2 内を抜けて、最終的にフィルタ3,4から排出
されることになる。
【0032】本実施例の排気ガス浄化システム1の場
合、図6に示されるように、排気管路Eaにおける排気
ガス浄化装置10の上流側の位置には、圧力センサPs
が設置されている。この圧力センサPsは、圧電変換素
子Peに電気的に接続されている。そして、圧電変換素
子Peは、圧力センサPsから出力される検知信号に基
づき、所定の電気信号を制御装置Cに出力するようにな
っている。制御装置Cは、圧電変換素子Peからの検知
信号に基づいて、配線6上に設けられたスイッチSwを
オン・オフするようになっている。
【0033】また、排気管路Eaにおける排気ガス浄化
装置10の下流側の位置には、エア供給管Caが配設さ
れている。エア供給管CaはコンプレッサCoに接続さ
れている。このため、再生時にはエア供給管Caを介し
て排気管路Ea内に燃焼促進用の二次エアが供給される
ようになっている。
【0034】次に、上記のような排気ガス浄化システム
1に排気ガス浄化装置3,4を組み込んだ状態で行った
特性評価試験について説明する。この特性評価試験で
は、実施例に対する比較例1,2として、コーディエラ
イト製の排気ガス浄化装置を二種類作製した。比較例1
では、図7(b)に示されるようにフィルタFの外周部
にヒータH1 を巻回した。比較例2では、図7(c)に
示されるようにフィルタFの下流側端面にヒータH2 を
配設した。
【0035】そして、ディーゼルエンジンEを作動し、
まず排気ガス浄化装置10による排気ガス中の微粒子の
捕集を行った。その際、制御装置Cに捕集動作中におけ
る排気管路Ea内の圧力変化を監視させた。そして、前
記圧力値が一定値に到達するまで捕集動作を継続した。
この間に捕集された微粒子の量を算出したところ、15
g/リットルであった。なお、この算出値は、排気ガス
浄化装置10の容積をガス通過部分の総量とし、捕集処
理の前後における重量変化に基づいて計算されたもので
ある。
【0036】捕集動作の完了を検知した後、今度は制御
装置CによってスイッチSwを閉成することにより、ヒ
ータ5への通電を開始した。通電開始から所定時間経過
後(昇温過程終了後)にはコンプレッサCoを作動さ
せ、エア供給管Caから燃焼促進用の二次エアを20cm
3 /分の割合で供給した。
【0037】そして、図7(a)に示されるように、排
気ガス浄化装置10の各位置P1 〜P6 における温度T
1 〜T6 を熱電対によって経時的に測定した。比較例
1,2についても同様に各位置P1 〜P6 における温度
T1 〜T6 の測定を行った。
【0038】この試験では、通電を開始してから温度T
1 〜T6 の平均値が600℃になるまでの過程を「昇温
過程」とした。また、昇温過程が終了して二次エアの供
給が始まってから微粒子の燃焼が終了するまでの過程を
「再生過程」とした。そして、昇温過程及び再生過程に
要した時間(分)を求め、これらの和を通電時間(分)
とした。更に、昇温過程及び再生過程のそれぞれについ
て各位置P1 〜P6 における最大温度差ΔT(℃)を求
めた。これらの結果を表1に示す。
【0039】また、この試験では排気ガス浄化装置10
を構成するフィルタ3,4がクラックに到るまでの時間
(時間)も調査した。同様に比較例1,2についても前
記試験を行った。その結果を表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表1から明らかなように、実施例では昇温
過程に要する時間も再生過程に要する時間も比較例1,
2に比べて短かった。しかも、各位置P1 〜P6 におけ
る最大温度差ΔT(℃)も比較例1,2に比べて小さか
った。
【0043】つまり、本実施例によれば、排気ガス浄化
装置10を短時間のうちに温度ムラなく昇温することが
でき、かつ短時間で再生を行うことができるということ
を意味する。また、昇温過程及び再生過程に要する時間
が短くなるということは、トータルの通電時間が短くな
るということを意味する。従って、実施例によると、少
ない電気エネルギーによって効率の良い再生を行うこと
ができるということになる。しかも、実施例の場合、各
位置P1 〜P6 における最大温度差ΔT(℃)も比較的
小さくなることから、再生時の温度制御を容易にするこ
とができるという利点がある。
【0044】また、表2から明らかなように、実施例で
は20000時間を越える使用によってもフィルタ3,
4がクラックに到るということがなかった。それに対
し、比較例1では3000時間、比較例2では2000
時間の使用に耐えることが不可能であった。つまり、本
実施例の排気ガス浄化装置10は、比較例1,2に比較
して極めて耐久性に優れたものであるということがわか
る。
【0045】更に、本実施例の排気ガス浄化装置10の
構成によると、二次エアの供給量が少量であっても、確
実に再生を行うことができるということが確認された。
従って、コンプレッサCoも小型のもので良くなるとい
う利点があった。
【0046】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、以下のような構成に変更することが可能
である。例えば、 (a)構成体Sの組み合わせ数は前記実施例のように1
2個でなくても良く、任意の数にすることが可能であ
る。この場合、サイズ・形状等の異なる構成体Sを適宜
組み合わせて使用することも勿論可能である。なお、構
成体Sを複数個組み合わせるということを特徴とする構
成を採ることは、大型の排気ガス浄化装置を作製すると
きに特に有利である。
【0047】(b)前記実施例の排気ガス浄化装置10
は、いわば1つの大きなフィルタが軸線方向に沿って複
数個に分割された状態になっているとも捉えることがで
きる。そこで、例えばフィルタをドーナツ状に分割した
状態、軸線方向に垂直に分割した状態などにするという
ような変形例も考えられる。
【0048】(c)前記実施例にて示したようなハニカ
ム状のフィルタ3,4のみに限られず、例えば三次元網
目構造、フォーム状、ヌードル状、ファイバー状等を採
用することが勿論可能である。また、フィルタ3,4用
のセラミックス材料として、炭化珪素以外のものを選択
しても勿論良い。
【0049】(d)ヒータ5は上記実施例のように金属
線であることのみに限定されない。つまり、ヒータ5
は、金属メタライズ、導体ペーストの印刷、スパッタリ
ング等といった方法によっても作製することが可能であ
る。
【0050】(e)耐熱性充填物質としてのシール材8
は、必ずしも実施例のようなペーパー状のものでなくて
も良い。例えば、ペーパー状に成形される以前のスラリ
ーをフィルタ3,4の外周面に直接塗布することによっ
て、耐熱性充填物質からなる層を形成するという方法で
あっても良い。
【0051】(f)また、前記(e)の製造方法の場
合、フィルタ3,4形成用のスラリーと、耐熱性充填物
質層形成用のスラリーとを用い、一つの押出成形機から
同時に前記両スラリーを押し出しても良い。つまり、押
出成形機の治具の中央部からフィルタ3,4形成用のス
ラリーを押し出し、かつそれと同時に前記治具の外周部
から耐熱性充填物質層形成用のスラリーを押し出すとい
うことを行う。この方法によると、短い時間で効率良く
構成体Sを作製することができる。
【0052】(g)排気ガス浄化装置10を構成する場
合、必ずしも前記実施例のようにフィルタ3,4にヒー
タ5を設けてなる構成体Sを用いなくても良い。例え
ば、フィルタ3,4を複数個組み合わせた後、隣接する
フィルタ3,4間の空隙にヒータ5を装入し、同空隙に
耐熱性充填物質層形成用のスラリーを充填するという手
順によって、排気ガス浄化装置10を作製することもで
きる。
【0053】(h)各ヒータ5を直列配線にした実施例
に代え、それらを並列配線にしても良い。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の排気ガス
浄化装置によれば、短時間のうちに温度ムラなく昇温す
ることができるため、再生効率及び耐久性を向上させる
ことができ、しかも再生時の温度制御を容易にすること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】排気ガス浄化装置の構成体を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線における一部破断拡大断面図で
ある。
【図3】図2のB−B線における拡大断面図である。
【図4】複数の構成体からなる排気ガス浄化装置を示す
一部破断斜視図である。
【図5】排気ガス浄化装置を示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】排気ガス浄化装置を組み込んだ状態を示す概略
断面図である。
【図7】(a)〜(c)は実施例及び比較例1,2の比
較試験の実施方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
3,4…フィルタ、5…発熱体としてのヒータ、8…耐
熱性充填物質としてのシール材、9…断熱材、10…排
気ガス浄化装置、S…構成体。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/20 B01D 46/00 B01D 46/42 B01D 53/86 B01J 35/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンから排出されるガス
    中の微粒子を除去するためのフィルタ構成体を具える排
    気ガス浄化装置であって、そのフィルタ構成体は、多孔
    質組織を有するセラミックス焼結体製の柱状フィルタを
    複数個隣接して配置してなり、かつこれら各フィルタの
    外周面には、その軸線方向に沿って発熱体を接合すると
    共に、その発熱体を互いに隣接して配設された各フィル
    間に介在させてなることを特徴とする排気ガス浄化
    装置。
  2. 【請求項2】 前記隣接する各柱状フィルタ間に耐熱性
    充填物質を介在させたことを特徴とする請求項1に記載
    の排気ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記発熱体は、前記柱状フィルタと前記
    耐熱性充填物質との間に配置されることを特徴とする請
    求項2に記載の排気ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記耐熱性充填物質は、セラミックスフ
    ァイバー、炭化珪素粉末及び無機バインダからなること
    を特徴とする請求項2または3に記載の排気ガス浄化装
    置。
  5. 【請求項5】 前記耐熱性充填物質は、ペーパー状に押
    出成形されたものであることを特徴とする請求項2乃至
    4のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 セラミックスファイバーからなる熱膨張
    性の断熱材をその最外周部に配置したことを特徴とする
    請求項2乃至5のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装
    置。
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