JP2002035583A - 燃焼触媒装置及びそれを用いた排気ガス浄化システム - Google Patents

燃焼触媒装置及びそれを用いた排気ガス浄化システム

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JP2002035583A
JP2002035583A JP2000225165A JP2000225165A JP2002035583A JP 2002035583 A JP2002035583 A JP 2002035583A JP 2000225165 A JP2000225165 A JP 2000225165A JP 2000225165 A JP2000225165 A JP 2000225165A JP 2002035583 A JP2002035583 A JP 2002035583A
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heat
combustion catalyst
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resistant metal
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Hidenori Kita
英紀 北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気ガス浄化システムに燃焼触媒装置を組み込
み、DPF装置の上流に配設した燃焼触媒装置の触媒の
担持面積を大幅に増大させ、排気ガス等の流体の触媒へ
の接触頻度を増大させ、排気ガス中の未燃燃料、HCを
消滅させ、トータル的にパティキュレート物質の捕集効
率を大幅に向上させる排気ガス浄化システムを提供す
る。 【解決手段】燃焼触媒装置4は、Ni又はその合金から
成る耐熱金属から成る担体22と、この担体22の固体
部分のうち排気ガス等の流体が接する部分に固着され且
つ流体が接する部分の表面を凹凸部分に形成する耐熱金
属からなる微粒子23と、この微粒子23によって形成
された凹凸部分の表面に担持されたPt,Pdを含有す
る微粒子状の触媒24とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンから排出
される排気ガスを浄化するための燃焼触媒装置、及びこ
の燃焼触媒装置を、排気管に配置されたDPF装置の上
流側の排気管に配設した排気ガス浄化システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの排気ガス浄化に関し
て、炭化ケイ素等の耐熱性セラミックス繊維によって構
成したフィルタを用いたディーゼルパティキュレートフ
ィルタ装置(以下、DPF装置という)が知られてい
る。このDPF装置では、捕集効率を高めるために適正
な径に形成された繊維が使用され、目付の異なる不織布
を重ねた構造に構成されている。また、ハニカムやメタ
ルフォームを担体とした触媒と組み合わせ、未燃物質の
燃焼温度を下げ、未燃物質を除去する等の方法も採られ
ている。
【0003】例えば、実開平1−144427号公報に
開示されたDPF装置は、排気ガスをフィルタ本体に通
して、このフィルタ本体で排気ガス中のカーボン、スモ
ーク等のパティキュレートを捕集すると共に、このフィ
ルタ本体にパティキュレートが堆積して目詰まりした場
合に、フィルタ本体に排気ガスを流すのを遮断し、別の
フィルタ本体に排気ガスを流すように切り換え、このフ
ィルタ本体で捕集する一方で、目詰まりしたフィルタ本
体に対しては下流側から空気を送り込み、このフィルタ
本体を加熱して目詰まりしているパティキュレートを焼
却するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
DPF装置は、排気ガス中に含まれるパティキュレート
物質の80%以上の捕集は可能であるが、HC等の未燃
物質はフィルタを構成する繊維間の隙間を通過し、外気
中に放出されてしまうという問題がある。
【0005】また、従来の担体を用いた触媒方式では、
排気ガスとの接触確率が低く、未燃燃料等の可燃物質が
流通路を素通りしてそれらの物質が燃焼又は反応せず、
そのため未燃物質の低減には不十分であるという問題が
ある。
【0006】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、排気ガス浄化システム
に燃焼触媒装置を組み込み、DPF装置の上流に配設し
た燃焼触媒装置の触媒の担持面積を大幅に増大させ、排
気ガス等の流体の触媒への接触頻度を増大させ、排気ガ
ス中の未燃燃料、HCを消滅させ、トータル的にパティ
キュレート物質の捕集効率を大幅に向上させることにあ
る。
【0007】即ち、本発明の目的は、ハニカム、繊維等
の担体の連続部分に1ミクロン程度の耐熱金属微粒子を
固着させて凹凸表面に形成し、比表面積を大きくし、凹
凸表面に微粒子状の触媒を担持させ、排気ガスと触媒と
の接触頻度を増大させ、本来フィルタを通過する未燃燃
料やHCを効果的に除去する燃焼触媒装置を提供するこ
とにある。
【0008】また、それと共に、上記燃焼触媒装置をD
PF装置の上流側の排気管に配設し、燃焼触媒装置で未
燃燃料やHCを効果的に消滅させ、DPF装置によって
排気ガス中に含まれるパティキュレート物質を捕集し加
熱焼却する排気ガス浄化システムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するための燃焼触媒装置は次のように構成される。
【0010】1)排気ガス等の流体が流れる連通路を有
する耐熱金属からなる担体と、該担体の固体部分のうち
前記流体が接する部分に固着され且つ前記流体が接する
部分の表面を凹凸部分に形成する耐熱金属からなる微粒
子と、該微粒子によって形成された前記凹凸部分の前記
表面に担持された微粒子状の触媒とから構成される。
【0011】2)また、上記の燃焼触媒装置において、
前記担体は、耐熱金属製ハニカム、耐熱金属製フォーム
等の連通気孔を有する多孔体、又は、耐熱金属製ワイ
ヤ、耐熱金属製繊維等のフィルタから構成される。
【0012】3)そして、前記の燃焼触媒装置におい
て、前記触媒を構成する触媒微粒子は、Pt,Pdを含
有する。
【0013】4)更に、前記の燃焼触媒装置において、
前記担体を構成する耐熱金属は、Ni又はその合金であ
る。
【0014】従って、担体を通過する排ガスに含まれる
未燃燃料、HC等の可燃性物質は、ニッケル自身の触媒
効果によって、可燃性物質が燃焼したり、酸化反応して
可燃性物質が消滅されるので、排気ガスが浄化されるこ
とになる。
【0015】また、以上のような目的を達成するための
排気ガス浄化システムは次のように構成される。
【0016】5)前記燃焼触媒装置を、エンジンと、該
エンジンから排出される排気ガスが流れる排気管に設け
られたDPF装置との間の前記排気管内に配設して構成
される。
【0017】6)そして、上記の排気ガス浄化システム
において、前記DPF装置は、前記排気ガス中に含まれ
るパティキュレート物質を捕集するフィルタを備えてお
り、該フィルタはセラミックス繊維で構成される。
【0018】7)また、上記の排気ガス浄化システムに
おいて、前記セラミックス繊維は、炭化ケイ素、窒化ケ
イ素、アルミナ、炭素、シリカ、又はそれらの複合体か
ら形成されている。
【0019】8)また、前記の排気ガス浄化システムに
おいて、前記フィルタの連続部のうち、前記排気ガスに
接する部分にはセラミックス又は耐熱金属からなる凹凸
部分が形成されている。
【0020】以上の構成の燃焼触媒装置及びそれを用い
た排気ガス浄化システムによれば、エンジンから放出さ
れる排気ガス中に未燃燃料、HC等の物質が含まれてい
ても、これらの物質が燃焼触媒に接することによって燃
焼し、また、燃焼触媒装置の下流のDPF装置によって
排気ガス中に含まれるパティキュレート物質を捕集し、
加熱焼却し、排気ガスを浄化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る燃焼触媒装置及びそれを用いた排気ガス浄化システ
ムの実施の形態について説明する。
【0022】図1は本発明に係る排気ガス浄化システム
の実施の形態を示す概略説明図で、図2は図1の排気ガ
ス浄化システムに用いられている燃焼触媒装置の符号A
の領域を示す拡大斜視図で、図3は図2の燃焼触媒装置
の符号Bの領域を示す拡大説明図で、図4は図3の燃焼
触媒装置の符号Cの領域であって触媒の担体への担持状
態を示す拡大説明図である。
【0023】この排気ガス浄化システムは、エンジン1
から排出される排気ガスを浄化するため、排気ガス中に
含まれる未燃燃料、HC等を燃焼又は酸化反応させる機
能を有する燃焼触媒装置4を有すると共に、燃焼触媒装
置4の下流側の排気管2に配設された排気ガス中のパテ
ィキュレート物質を捕集して加熱焼却するDPF(ディ
ーゼルパティキュレートフィルタ)装置3を有すること
を特徴とする。
【0024】また、エンジン1には、各気筒の燃焼室1
8で発生する排気ガスを排出するため、排気ガスマニホ
ールド19が取り付けられている。また、このエンジン
1には、その出力軸25に掛けられた駆動ベルト17を
通じて回転軸26が駆動される高出力発電機5が設けら
れている。
【0025】そして、燃焼触媒装置4は、特に、図2〜
4に示すように、排気ガス、未燃燃料、パティキュレー
ト物質等の流体が流れる連通路を有する耐熱金属から成
る担体22、この担体22の固体部分のうち流体が接す
る部分に固着され且つ流体が接する部分の表面を凹凸部
分に形成する耐熱金属からなる微粒子23、及びこの微
粒子23によって形成された凹凸部分の表面に担持され
た微粒子状の触媒24から構成されている。また、この
燃焼触媒装置4は、例えば、図2〜4に示すように、コ
ルゲート形状に形成されている。
【0026】また、担体22は、耐熱金属製ハニカム、
耐熱金属製フォーム等の連通気孔を有する多孔体、又は
耐熱金属製ワイヤ、耐熱金属製繊維等のフィルタから構
成されている。この担体22を構成する耐熱金属は、N
i、又はその合金、例えば、Ni−Cr−Al、Fe−
Cr−Al等の合金であり、その厚さは、例えば100
μmである。また、触媒24を構成する触媒微粒子に
は、白金(Pt)、パラジウム(Pd)が含有されてい
る。
【0027】この燃焼触媒装置4は、例えば、Ni−C
r−Al、Fe−Cr−Al等の耐熱合金から製造され
た連通気孔を持つ金属フォームや金属ハニカムで担体2
2を構成し、この担体22の表面に同じ成分の耐熱合金
から成る微粒子23を塗布した後に、真空中で熱処理す
ることによって担体22に微粒子23を融着させ、表面
を凹凸状に形成している。次いで、この担体22に微粒
子23が融着した凹凸表面に、無機系ゾルを用いて、P
t及び/又はPdを含有する微粒子状の触媒24を担持
させている。この微粒子23はサイズが例えば1μm〜
2μm程度のNi系合金である。
【0028】上記のようにして製造した燃焼触媒装置4
は、担体22と同種の微粒子23の融着によって表面積
が大きくなり、その表面に微粒子状の触媒24を無数に
担持させることによって、排気ガス中に含まれる未燃燃
料やHC等の可燃物質が触媒24に接触する接触頻度を
増大し、排気ガス中から可燃物質を大幅に消滅させるこ
とができる。この触媒24を構成する触媒微粒子は、サ
イズが100nm程度であり、サイズが1〜2μm程度
の微粒子23から成る凹凸部の表面に無数に担持されて
いる。
【0029】そして、この排気ガス浄化システムは、エ
ンジン1を構成する燃焼室18からの排気ガスを排出す
る排気管2に燃焼触媒装置4とDPF装置3とを組み込
み、排気ガスが燃焼触媒装置4を通過することによって
排気ガス中に含まれる未燃燃料やHCを燃焼させると共
に、燃焼触媒装置4の下流の排気管2に配設されたDP
F装置3によって浮遊微粒子即ちパティキュレート物質
(SPM)を捕集し、DPF装置3のフィルタ8,9に
捕集されたパティキュレート物質を金網ヒータ20に通
電して加熱焼却し、排気ガスを浄化するものである。高
出力発電機5で発電された電力の一部は、コントローラ
10の指令で金網ヒータ20を加熱するのに消費される
ように構成されている。
【0030】ディーゼルエンジン等のエンジンから排出
される排気ガスを流す排気管2には、DPF装置3にお
ける分離室即ち排気ガス流れの切換室15が配設されて
いる。この切換室15からそれぞれ延びる分岐通路の排
気管6,7には、一対のフィルタ8,9をそれぞれ収容
するケーシング21が配置され、ケーシング21内に
は、例えば、繊維フィルタやハニカムフィルタ等のフィ
ルタ8,9が支持部材等によって固定されている。
【0031】このフィルタ8,9は、排気ガスに含まれ
たカーボン、スモーク、SOx等から成るパティキュレ
ート物質を捕集するものである。図1に示す排気ガス浄
化システムでは、切換室15に設けられた切換弁14を
アクチュエータ16によって作動することによって、排
気管6,7のいずれか一方を閉鎖し、他方を開放するよ
うに構成されている。
【0032】この排気ガス浄化システムは、特に、排気
管2に燃焼触媒装置4を、エンジン1とDPF装置3と
の間の排気管2内に配設したことを特徴としている。D
PF装置3は、排気ガス中に含まれるパティキュレート
物質を捕集するフィルタ8,9を備えており、フィルタ
8,9は、特に、セラミックス繊維で構成することが好
ましい。セラミックス繊維は、炭化ケイ素、窒化ケイ
素、アルミナ、炭素、シリカ、又はそれらの複合体から
形成されている。また、フィルタ8,9の繊維(或い
は、ハニカムやフォーム構造)の連続部のうち、排気ガ
スに接する部分にはパティキュレート物質の捕集効率を
上げるため、セラミックス又は耐熱金属の微粒子を融着
させることによって凹凸部分が形成されている。
【0033】フィルタ8,9は、例えば、セラミック繊
維等の集成繊維材及び/又はセラミック長寸繊維を積層
した不織布から構成されているシート状、マット状に積
層した繊維部材から成るフィルタ本体から構成されてい
る。更に、フィルタ8,9は、例えば、襞状に折り曲げ
られ且つ全体として筒状に形成され、矢印で示すよう
に、排気ガスがフィルタ8,9の外周側の排気ガス通路
27から内周側の範囲ガス通路28へ送り出されるよう
に構成されている。
【0034】また、フィルタ8,9には、それらの表面
に密着して繊維材が飛散するのを防止するため、上流側
金網即ち金網ヒータ20と下流側金網29とが取り付け
られている。筒体に形成されたフィルタ8,9は、上流
側端部が遮蔽プレート30で密封され、下流側端部が中
央部の出口側排気ガス通路28を開放した遮蔽プレート
31で密封されている。
【0035】従って、排気管2を通過した排気ガスは、
分岐通路の排気管6,7から入口側の排気ガス通路27
へ流れ込み、次いで、入口側排気ガス通路27からフィ
ルタ8,9を通過する際にパティキュレート物質が捕集
されて出口側排気ガス通路28へ排出され、出口側の分
岐通路の排気管6,7へと流れて排出される。
【0036】このDPF装置には、フィルタ8,9より
上流の排気管6,7には排気ガスの圧力Pxを検出する
圧力センサ11,12及びフィルタ8,9より後流の排
気管6,7を集合した排気管2にはDPF装置3から排
出された排気ガスの圧力Pxを検出する圧力センサ13
が設けられている。圧力センサ11,12,13で検出
された検出信号は、コントローラ10に入力される。圧
力センサ11,12,13による排気ガスの圧力は、エ
ンジン回転やエンジン負荷で変動するものであり、コン
トローラ10は、回転センサ32及び負荷センサ33の
エンジン回転や負荷の作動状態に応じてフィルタ8,9
の排気ガス流れの上下流の圧力センサ11,12,13
からの検出値に基づいて、例えば、圧力差、圧力比等を
演算し、フィルタ8,9のパティキュレート物質の堆積
状態を検出するように構成されている。
【0037】このDPF装置において、フィルタ8,9
には、所定量以上捕集されたパティキュレート物質を加
熱焼却するため、この図1に示す実施例では、フィルタ
8,9の上流側に位置する金網20がヒータに構成され
ている。また、ハニカムフィルタは、捕集されたパティ
キュレート物質を加熱焼却するため、導電性材料で形成
されているか、又は金網、コイル等のヒータ20が埋め
込まれて設けられている。ヒータ20には、コントロー
ラ10の指令で発電機5からの電力を蓄電したバッテリ
等の電源34から電極端子を通じて通電される。
【0038】コントローラ10は、アクチュエータ16
を作動して切換弁14を切り換える。この切り換え作動
は、まず、一方のフィルタ8又は9でパティキュレート
物質の捕集を行うが、その時、フィルタ8又は9のパテ
ィキュレート物質の捕集量即ち堆積量に応じて排気ガス
の圧力が変化し、堆積量の増加に従って、フィルタ8,
9の上流側の圧力値が下流側の圧力値より段々高くな
る。
【0039】そこで、コントローラ10は、フィルタ
8,9の上流側の圧力センサ11,12で検出した圧力
値と、フィルタ8,9の下流側の圧力センサ13で検出
した圧力値との比が、予め定められた所定の値以上にな
った状態を、パティキュレート物質がフィルタ8又は9
に十分に捕集された状態であるとして、アクチュエータ
16を作動して切換弁14を切り換え、排気ガスの流れ
を排気管6又は7へ流す制御をする。
【0040】この制御と共に、コントローラ25は、フ
ィルタ8又は9がパティキュレート物質を所定量以上捕
集した状態で金網ヒータ20を通電して捕集されたパテ
ィキュレート物質を加熱焼却してフィルタ8又は9を再
生する制御を行う。
【0041】以上の構成の排気ガス浄化システムで、燃
焼触媒装置4をDPF装置3の上流側に設けた場合にパ
ティキュレート物質の除去率を測定したところ次のとお
りであった。
【0042】まず、担体22と微粒子23とをNi−C
r−Alの耐熱合金で形成した燃焼触媒装置4の場合
は、排気ガス中のパティキュレート物質の除去率が90
%程度であり、また、担体22と微粒子23とをFe−
Cr−Alの耐熱合金で形成した燃焼触媒装置4の場合
は、排気ガス中のパティキュレート物質の除去率が88
%程度であった。
【0043】そして、担体22として、耐熱合金製ワイ
ヤ、耐熱合金製繊維等から成るフィルタを用いた場合に
も、同様の除去率を達成することができた。特に、フィ
ルタを、担体22を繊維材で形成し、その表面を凹凸面
に形成し、この凹凸面に粒子状の触媒24を担持させた
ものを使用した場合には、捕集効率が95%であった。
【0044】これに対して、排気ガス浄化システムにお
いて、燃焼触媒装置を用いずに、DPF装置3のみで排
気ガス中のパティキュレート物質を捕集した場合には、
排気ガス中のパティキュレート物質の除去率が65%程
度であった。また、燃焼触媒装置として、従来の構造を
有するハニカム構造に形成した場合には、排気ガス中の
パティキュレート物質の除去率が75〜76%程度であ
った。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る燃焼触媒装置によれば、上
記のように構成されているので、排気ガス等の流体は触
媒との接触頻度が増大し、排気ガス中の未燃燃料、HC
等は触媒の助けで燃焼或いは反応し、排気ガス中から消
滅させることができる。
【0046】本発明に係る排気ガス浄化システムによれ
ば、上記のように構成されているので、燃焼触媒装置の
存在により、元来フィルタを通過していた有害物質がD
PF装置に先立って燃焼触媒装置で消滅し、DPF装置
では燃焼触媒装置を通過したパティキュレート物質のみ
を捕集することになり、排気ガス中のパティキュレート
物質の除去率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による排気ガス浄化システムの一実施
例を示す概略説明図である。
【図2】図1の排気ガス浄化システムに用いられている
燃焼触媒装置の符号Aの領域を示す拡大斜視図である。
【図3】図2の燃焼触媒装置の符号Bの領域を示す拡大
説明図である。
【図4】図3の燃焼触媒装置の符号C領域であって触媒
の担体への担持状態を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2,6,7 排気管 3 DPF装置 4 燃焼触媒装置 8,9 フィルタ 22 担体 23 微粒子 24 微粒子状触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 35/02 F01N 3/02 301A 4G069 F01N 3/02 301 301B 3/10 A 3/10 3/28 301P 3/28 301 B01D 53/36 103C Fターム(参考) 3G090 AA02 BA04 CB24 DA04 EA02 EA04 3G091 AB02 AB13 BA13 BA15 GA08 GB01X GB06W GB07W HA15 4D019 AA01 BA01 BA02 BA03 BA05 BA06 BB03 BB10 CA03 4D048 AA14 AA18 AB01 BA30X BA31X BA38X BA39X BB07 BB08 CD05 4D058 JA02 JA15 JA16 JA32 JB02 JB03 JB04 JB06 JB25 JB39 MA42 SA08 TA06 4G069 AA03 AA08 AA11 BA18 BC68A BC68B BC72A BC72B BC75A BC75B CA03 CA07 CA18 DA06 EA01X EA01Y EA03X EA03Y EB01 EB19 FA04 FA05 FB23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガス等の流体が流れる連通路を有す
    る耐熱金属からなる担体と、該担体の固体部分のうち前
    記流体が接する部分に固着され且つ前記流体が接する部
    分の表面を凹凸部分に形成する耐熱金属からなる微粒子
    と、該微粒子によって形成された前記凹凸部分の前記表
    面に担持された微粒子状の触媒とから構成されているこ
    とを特徴とする燃焼触媒装置。
  2. 【請求項2】 前記担体は、耐熱金属製ハニカム、耐熱
    金属製フォーム等の連通気孔を有する多孔体、又は、耐
    熱金属製ワイヤ、耐熱金属製繊維等のフィルタから構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の燃焼触媒装
    置。
  3. 【請求項3】 前記触媒を構成する触媒微粒子は、P
    t,Pdを含有することを特徴とする請求項1記載の燃
    焼触媒装置。
  4. 【請求項4】 前記担体を構成する耐熱金属は、Ni又
    はその合金であることを特徴とする請求項1記載の燃焼
    触媒装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかの1項に記載され
    た前記燃焼触媒装置を、エンジンと、該エンジンから排
    出される排気ガスが流れる排気管に設けられたDPF装
    置との間の前記排気管内に配設したことを特徴とする排
    気ガス浄化システム。
  6. 【請求項6】 前記DPF装置は、前記排気ガス中に含
    まれるパティキュレート物質を捕集するフィルタを備え
    ており、該フィルタはセラミックス繊維で構成されてい
    ることを特徴とする請求項5記載の排気ガス浄化システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記セラミックス繊維は、炭化ケイ素、
    窒化ケイ素、アルミナ、炭素、シリカ、又はそれらの複
    合体から形成されていることを特徴とする請求項6記載
    の排気ガス浄化システム。
  8. 【請求項8】 前記フィルタの連続部のうち、前記排気
    ガスに接する部分にはセラミックス又は耐熱金属からな
    る凹凸部分が形成されていることを特徴とする請求項5
    記載の排気ガス浄化システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007224884A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk ディーゼル排ガス浄化用フィルター
JP2008296210A (ja) * 2007-05-02 2008-12-11 Hiroshi Matsuoka 排気ガス浄化装置
JP2011089464A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Toyota Boshoku Corp オイルミストセパレータ用のフィルタ

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