JPH07317098A - 排土板付き作業機 - Google Patents

排土板付き作業機

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Publication number
JPH07317098A
JPH07317098A JP13256594A JP13256594A JPH07317098A JP H07317098 A JPH07317098 A JP H07317098A JP 13256594 A JP13256594 A JP 13256594A JP 13256594 A JP13256594 A JP 13256594A JP H07317098 A JPH07317098 A JP H07317098A
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JP
Japan
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plate
earth
target position
discharging plate
soil
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Application number
JP13256594A
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English (en)
Inventor
Masaki Egashira
雅樹 江頭
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作によって、迅速かつ確実に排土板
を所望の位置に昇降させることができるようにし、排土
作業等の作業性を向上させる。 【構成】 操作レバー37に対する操作を行うときに、
目標位置設定器38に設けられた目盛板39の目盛と指
針40とを目視しつつ、排土板22を昇降させるべき目
標位置を設定することにより、コントローラ43が、ポ
テンショメータ32による排土板22の現在位置と、目
標位置設定器38による目標位置とに基づいて昇降用シ
リンダ24の作動を制御し、排土板22を目標位置に向
けて自動的に昇降させる。このため、格別に熟練した技
能を有する作業者でなくても、迅速かつ確実に排土板を
所望の位置に昇降させることができ、排土作業等の作業
性を大幅に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベルや
ブルドーザ等の、排土作業や地均し作業等を行うのに好
適に用いられる排土板付き作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】土木作業に用いられ、土砂の掘削作業等
を行う油圧ショベルや、排土作業や地均し作業等を行う
ブルドーザ等の作業機には、通常、油圧によって昇降す
る排土板を備えた排土装置が搭載されている。
【0003】そこで、図7および図8に従来技術による
排土板付き作業機として、油圧ショベルを例に挙げて示
す。
【0004】図中、1は作業機本体としての油圧ショベ
ル本体で、該油圧ショベル本体1は、下部走行体2と、
該下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3
と、該上部旋回体3に設けられた作業装置4とから大略
構成されている。そして、下部走行体2はトラックフレ
ーム2Aと、左、右の履帯2B,2Bとを有し、上部旋
回体3は、運転室3Aと、該運転室3Aの後側に設けら
れた機械室3Bと、該機械室3Bの後側に設けられたカ
ウンタウエイト3Cとを有している。
【0005】5,5は下部走行体2のトラックフレーム
2Aの前部に設けられた左、右一対のアームブラケッ
ト、6は該各アームブラケット5間に位置してトラック
フレーム2Aに設けられたシリンダブラケットを示して
いる。
【0006】7,7は基端側がアームブラケット5,5
にそれぞれピン8,8を介して回動可能に支持された
左、右一対のアームで、該各アーム7の先端側は下部走
行体2の前方に突出している。
【0007】9は各アーム7の先端側に固着された排土
板を示し、該排土板9は各アーム7が各ピン8を支点と
して回動することにより、上、下に昇降するようになっ
ている。そして、シリンダブラケット6に対向する排土
板9の部位には排土板ブラケット10が突設され、該排
土板ブラケット10はシリンダブラケット6と共に後述
の昇降用シリンダ11を支持している。
【0008】11は排土板9を昇降させるために、排土
板9と下部走行体2との間に配設された油圧式の昇降用
シリンダで、該昇降用シリンダ11は、チューブ12
と、該チューブ12内に摺動可能に設けられたピストン
(図示せず)と、一端側が該ピストンに固定され他端側
がチューブ12から突出したロッド13とから構成され
ている。
【0009】また、チューブ12には取付アイ12Aが
設けられ、該取付アイ12Aはピン14を介して排土板
ブラケット10に回動可能に支持されている。一方、ロ
ッド13の突出端側には取付アイ13Aが設けられ、該
取付アイ13Aは、ピン15を介してシリンダブラケッ
ト6に回動可能に支持されている。
【0010】そして、例えば運転室3A内に配設された
操作レバー(図示せず)等の操作に応じて昇降用シリン
ダ11に対する圧油の給排が行われることにより、ロッ
ド13の伸縮動作に応じて各アーム7が各ピン8を支点
として回動し、排土板9が昇降するようになっている。
【0011】このように構成された油圧ショベルは、上
部旋回体3を適宜に旋回させながら作業装置4を作動さ
せることにより土砂等の掘削作業を行う。
【0012】一方、排土板9を用いて排土作業や地均し
作業等を行う場合には、例えば昇降用シリンダ11に対
する圧油の給排を行ってロッド13を伸縮させることに
より、排土板9を上昇または下降させて油圧ショベル本
体1を走行させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、排土作業や地均し作業時等における排土板
9の昇降は、作業者が運転室内で操作レバー等を操作す
ることにより行われ、例えば操作レバーの操作方向によ
って排土板9の移動方向(上昇または下降)を設定し、
操作レバーの操作量によって排土板9の移動速度を設定
するようになっている。
【0014】従って、排土板9を昇降させようとする場
合には、作業者は、まず排土板9の現在位置を目視によ
り確認して操作レバーの操作方向と操作量とを判断し、
この判断に基づいて操作レバーを操作する。そして、排
土板9が所望の位置(目標位置)に達するように操作レ
バーを中立位置に戻すことにより、排土板9を目標位置
に停止させる。
【0015】しかし、上述の如き従来技術による操作方
法では、例えば排土板9が目標位置に達した時点で操作
レバーを中立位置に戻しても、昇降用シリンダ11に対
する圧油の給排による排土板9の動作には若干の応答遅
れが生じるから、実際に排土板9が停止する位置は目標
位置を若干通過してしまうことが多い。
【0016】このため、作業者は排土板9が目標位置に
達する手前で操作レバーを中立位置に戻したり、操作レ
バーの操作量を変えて目標位置付近で排土板9の移動速
度を下げるといった複雑な操作を行う必要があり、排土
板9を迅速かつ確実に目標位置に昇降させるためには熟
練した技能を必要とするという問題があった。
【0017】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、簡単な操作によって迅速かつ確実に排土
板を目標位置に移動させることができ、排土作業や地均
し作業等の作業性を大幅に向上できるようにした排土板
付き作業機を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載した発明による排土板付き作業
機は、走行可能な作業機本体と、該作業機本体から突出
し、上,下に昇降される排土板と、該排土板と前記作業
機本体との間に設けられ、該排土板を昇降させる排土板
昇降手段と、前記排土板を昇降させるときに、該排土板
の目標位置を設定する目標位置設定手段と、該目標位置
設定手段による目標位置に前記排土板を昇降すべく、前
記排土板昇降手段の作動を制御する排土板制御装置とか
ら構成される。
【0019】また、請求項2に記載したように、前記排
土板制御装置には、前記作業機本体に搭載した原動機を
始動したときに、前記目標位置設定手段による目標位置
が排土板の現在位置に一致するまでは、前記排土板昇降
手段の作動を禁止する始動時禁止手段を設けることが望
ましい。
【0020】さらに、請求項3に記載したように、前記
排土板昇降手段は、基端側が前記作業機本体に回動可能
に取付けられ、先端側が該作業機本体から突出したアー
ムと、前記排土板を該アームを介して昇降させる昇降用
シリンダとから構成することが好ましい。
【0021】
【作用】請求項1の構成によれば、排土板を昇降させる
場合に、目標位置設定手段によって排土板が昇降すべき
目標位置を設定することにより、排土板制御装置が排土
板昇降手段の作動を制御し、排土板が設定された目標位
置に向かって自動的に昇降する。このため、格別に熟練
した技能を有する作業者でなくても、迅速かつ確実に排
土板を目標位置に移動させることができる。
【0022】また、請求項2の構成によれば、排土板の
現在位置と、目標位置設定手段によって設定された目標
位置とが一致していない状態で原動機が始動しても、一
旦、目標位置設定手段による目標位置を排土板の現在位
置に一致させるまでは、始動時禁止手段によって排土板
昇降手段の作動が禁止される。これにより、作業者が、
排土板の現在位置と目標位置設定手段による目標位置と
が一致していないことに気づかずに原動機を始動させて
も、不意に排土板が昇降動作を行うことを防止すること
ができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図7、図8に
示す従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0024】図において、21A,21Bは基端側がア
ームブラケット5,5にそれぞれピン8,8を介して回
動可能に支持された左、右一対のアームで、該各アーム
21A,21Bの先端側は下部走行体2の前方に突出し
ている。
【0025】22は各アーム21A,21Bの先端側に
固着された排土板を示し、該排土板22は各アーム21
A,21Bの回動により、上,下に昇降するようになっ
ている。そして、シリンダブラケット6に対向する排土
板22の部位には、一対の排土板ブラケット23が突設
され、該排土板ブラケット23はシリンダブラケット6
と共に後述の昇降用シリンダ24を回動可能に支持して
いる。
【0026】24は下部走行体2と排土板22との間に
設けられた昇降用シリンダで、該昇降用シリンダ24は
従来技術で述べた昇降用シリンダ11とほぼ同様に、チ
ューブ25と、ピストン(図示せず)と、ロッド26と
から構成され、チューブ25に設けられた取付アイ25
Aがピン14を介して排土板ブラケット23に回動可能
に支持されると共に、ロッド26に設けられた取付アイ
26Aがピン15を介してシリンダブラケット6に回動
可能に支持されている。
【0027】そして、後述するコントローラ43による
制御のもとに、昇降用シリンダ24に対する圧油の給排
が行われることにより、ロッド26の伸縮動作に応じて
各アーム21A,21Bが各ピン8を支点として回動
し、排土板22が昇降するようになっている。即ち、本
実施例では各アーム21A,21B、昇降用シリンダ2
4および各ブラケット6,23等から排土板昇降手段が
構成されている。
【0028】次に、図2中、27A,27Bは昇降用シ
リンダ24を油圧ポンプ28およびタンク29に連通さ
せる一対の主管路、30は該主管路27A,27Bの途
中に配設された電磁切換弁を示し、該電磁切換弁30は
コントローラ43からの駆動信号により中立位置(イ)
から切換位置(ロ)、(ハ)に切換えられる。そして、
該電磁切換弁30はソレノイド30Aに駆動信号が入力
されたときに切換位置(ロ)となり、昇降用シリンダ2
4のロッド26を油圧ポンプ28からの圧油で縮小させ
ることにより排土板22を上昇させる。
【0029】また、電磁切換弁30は、駆動信号がソレ
ノイド30Bに入力されたときに切換位置(ハ)とな
り、油圧ポンプ28からの圧油でロッド26を伸長させ
ることによって排土板22を下降させる。一方、ソレノ
イド30A,30Bのいずれにも駆動信号が入力されな
いときは、電磁切換弁30が中立位置(イ)に自動復帰
し、昇降用シリンダ24への圧油の給排を停止して排土
板22の昇降を停止させる。
【0030】31はアーム21Aの基端側に設けられた
位置検出装置を示し、該位置検出装置31は、図3、図
4に示すように、入力軸32Aを有するポテンショメー
タ32と、該ポテンショメータ32をアームブラケット
5側に位置決めして保持する保持器33と、一端側がボ
ルト34を介してアーム21Aに固定され、該アーム2
1Aの回動をポテンショメータ32の入力軸32Aに伝
える回動アーム35とから大略構成されている。
【0031】ここで、保持器33にはピン8と同軸とな
る大径の嵌合凹部33Aと、該嵌合凹部33Aと同軸に
設けられた小径の嵌合穴33Bとが形成され、該嵌合穴
33B内には、入力軸32Aを嵌合凹部33A内に突出
させるようにして、ポテンショメータ32が挿嵌固定さ
れている。そして、入力軸32Aはピン8に対して同一
軸線上に配設されている。
【0032】また、回動アーム35の他端側には、保持
器33の嵌合凹部33Aに挿嵌される円柱状の嵌合突起
35Aが形成され、該嵌合突起35Aの中心部にはポテ
ンショメータ32の入力軸32Aが挿入される中心穴3
5Bが穿設されている。なお、ポテンショメータ32の
入力軸32Aには回止め用のDカット部が形成され、中
心穴35Bには入力軸32AのDカット部に係合する平
面部(いずれも図示せず)が形成されている。
【0033】そして、回動アーム35は、中心穴35B
とポテンショメータ32の入力軸32Aとを嵌合させつ
つ、嵌合突起35Aを保持器33の嵌合凹部33A内に
嵌合させた状態で、ボルト34を介してアーム21Aに
固定されている。
【0034】従って、排土板22の昇降時における、ピ
ン8を支点とするアーム21Aの回動が、回動アーム3
5を介してポテンショメータ32の入力軸32Aに伝達
され、ポテンショメータ32によってアーム21Aの回
動角度に応じた排土板22の上下方向の現在位置P1
(図5参照)が検出され、ポテンショメータ32から排
土板22の位置に応じた検出信号がコントローラ43に
出力される。
【0035】36は運転室3A内等に配設された目標位
置設定手段としての排土板操作装置を示し、該排土板操
作装置36は図2中に示すように、排土板22を昇降さ
せるべく作業者によって矢示U方向(上昇側)または矢
示D方向(下降側)に傾転操作される操作レバー37
と、操作レバー37の位置に応じて排土板22が昇降す
べき位置(目標位置P2 )を指令し、この目標位置P2
に応じた指令信号をコントローラ43に出力する目標位
置設定器38とから大略構成されている。
【0036】39は目標位置設定器38に設けた目盛
板、40は操作レバー37と共に移動して目盛板39に
付された目盛を指し示す指針を示す。ここで、目盛板3
9に付された目盛は、例えばアーム21A,21Bが路
面に対して水平となるときに指針40が「0」を指し、
この位置「0」から排土板22が上昇するときにはプラ
ス(+)側となり、下降するときにはマイナス(−)側
となるように構成されている。
【0037】従って、作業者は排土板22が昇降すべき
目標位置P2 を、目盛板39の目盛と指針40とを介し
て目視しつつ設定することにより、このときの操作レバ
ー37による目標位置P2 が目標位置設定器38から指
令信号としてコントローラ43に出力される。
【0038】41はエンジンスイッチを示し、該エンジ
ンスイッチ41は、例えばエンジンキー42でON操作
されることにより、油圧ショベル本体1に搭載された原
動機(図示せず)を始動させ、OFF操作されるときに
は原動機を停止させる。
【0039】43は、例えばマイクロコンピュータ等に
より構成されたコントローラで、該コントローラ43の
入力側は、各種スイッチ、各種センサ等(図示せず)に
接続されると共に、位置検出装置31のポテンショメー
タ32、目標位置設定器38およびエンジンスイッチ4
1に接続されている。また、コントローラ43の出力側
は、電磁切換弁30のソレノイド30A,30Bに接続
されている。
【0040】そして、コントローラ43は、その記憶回
路内に図5に示すプログラム等を格納し、昇降用シリン
ダ24による排土板22の昇降制御処理を行うようにな
っている。即ち、該コントローラ43は、ポテンショメ
ータ32による排土板22の現在位置P1 と、目標位置
設定器38による排土板22の目標位置P2 とを比較し
て、例えば現在位置P1 が目標位置P2 よりも低い(P
1 <P2 )場合には電磁切換弁30のソレノイド30A
に駆動信号を出力し、現在位置P1 が目標位置P2 より
も高い(P1 >P2 )場合にはソレノイド30Bに駆動
信号を出力し、また、現在位置P1 と目標位置P2 とが
一致した(P1 =P2 )場合にはソレノイド30A,3
0Bへの駆動信号の出力を停止する機能を有している。
なお、本実施例では電磁切換弁30、コントローラ43
等により昇降用シリンダ24の作動を制御する排土板制
御装置44が構成されている。
【0041】本実施例は上述の如き構成を有するもの
で、次にコントローラ43による排土板22の昇降制御
処理について図5を参照しつつ説明する。
【0042】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1でエンジンスイッチ41がON操作されているか否
かに基づいて原動機が始動しているか否かを判定し、
「YES」と判定した場合には、ステップ2でポテンシ
ョメータ32からの検出信号により排土板22の現在位
置P1 を読込み、ステップ3では目標位置設定器38か
らの指令信号により排土板22が昇降すべき目標位置P
2 を読込む。
【0043】そして、ステップ4では排土板22の現在
位置P1 と目標位置P2 とが等しい(P1 =P2 )か否
かを判定し、「YES」と判定した場合にはステップ5
で排土板22の昇降を停止すべく、電磁切換弁30を中
立位置(イ)に復帰させる。
【0044】一方、ステップ4で「NO」と判定した場
合には、ステップ6に移って現在位置P1 が目標位置P
2 よりも小さい(P1 <P2 )か否かを判定し、「YE
S」と判定した場合には、排土板22の現在位置P1 が
目標位置P2 よりも低い状態であるから、ステップ7で
電磁切換弁30のソレノイド30Aに駆動信号を出力し
て切換位置(ロ)に切換え、排土板22を上昇させる。
【0045】また、ステップ6で「NO」と判定した場
合には、排土板22の現在位置P1が目標位置P2 より
も高い状態であるから、ステップ8に移って電磁切換弁
30のソレノイド30Bに駆動信号を出力して切換位置
(イ)に切換え、排土板22を下降させる。
【0046】上述した如く、本実施例によれば、排土作
業時等において作業者が操作レバー37を操作する場合
に、指針40と目盛板39に付された目盛とを目視しつ
つ、排土板22を昇降すべき所望の目標位置P2 を目標
位置設定器38で設定することにより、コントローラ4
3による昇降用シリンダ24の昇降制御が行われので、
格別に熟練した技能を有する作業者でなくても、排土板
22を迅速かつ確実に目標位置P2 に昇降させることが
でき、排土作業等の作業性を大幅に向上させることがで
きる。
【0047】次に、図6は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。し
かし、本実施例の特徴は、原動機の始動直後に、操作レ
バー37によって設定される目標位置P2 と排土板22
の現在位置P1 とが一致するまでは、昇降用シリンダ2
4に対する昇降制御を禁止する機能を追加したことにあ
る。
【0048】ここで、図6に示すプログラムは、コント
ローラ43の記憶回路内に図5に示すプログラムに替え
て格納されている。
【0049】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ11でエンジンスイッチ41がON操作されているか
否かに基づいて原動機が始動しているか否かを判定し、
「YES」と判定した場合には、ステップ12でポテン
ショメータ32からの検出信号により排土板22の現在
位置P1 を読込み、ステップ13で目標位置設定器38
からの指令信号により排土板22が昇降すべき目標位置
P2 を読込む。
【0050】そして、ステップ14では排土板22の現
在位置P1 と、操作レバー37によって設定された目標
位置P2 とが一致(P1 =P2 )したか否かを判定し、
「NO」と判定した場合には、上述のステップ11から
ステップ14の処理を繰返す。この間、排土板22の現
在位置P1 は変化しないから、例えば作業者が操作レバ
ー37を傾転移動することにより、やがて現在位置P1
と目標位置P2 とが一致(P1 =P2 )し、その時点で
ステップ15に進む。
【0051】そして、ステップ15でポテンショメータ
32からの検出信号が示す排土板22の現在位置P1 を
読込み、ステップ16で目標位置設定器38からの指令
信号が示す目標位置P2 を読込んでステップ17に進
み、排土板22の現在位置P1と目標位置P2 とが等し
い(P1 =P2 )か否かを判定し、「YES」と判定し
た場合にはステップ18で排土板22の昇降を停止させ
て後述のステップ22に進む。
【0052】一方、ステップ17で「NO」と判定した
場合には、ステップ19に移って現在位置P1 が目標位
置P2 よりも小さい(P1 <P2 )か否かを判定し、
「YES」と判定した場合にはステップ20で排土板2
2を上昇させた後、ステップ12に進む。また、ステッ
プ19で「NO」と判定した場合にはステップ21で排
土板22を下降させた後、ステップ22に進む。
【0053】そして、ステップ22ではエンジンスイッ
チ41がON操作されているか否かにより原動機が作動
状態であるか否かを判定し、「YES」と判定した場合
にはステップ15に戻り、上述の昇降用シリンダ24に
対する昇降制御を繰返し、「NO」と判定した場合には
原動機が停止したと判定できるから、制御処理を終了す
る。
【0054】上述した如く、本実施例によれば、仮に排
土板22の現在位置P1 と、操作レバー37によって設
定された目標位置P2 とが一致していない状態で原動機
が始動しても、操作レバー37を排土板22の現在位置
P1 に一致する目標位置P2に移動させるまでは、昇降
用シリンダ24の作動が禁止される。従って、作業者
が、操作レバー37による目標位置P2 と排土板22の
現在位置P1 とが一致していないことに気づかずに原動
機を始動させても、不意に排土板22が昇降動作を行う
ことを防止することができる。また、図6中のステップ
14で「NO」と判定するときに、例えば表示音や表示
灯を用いて作業者に知らせる構成を採用すれば、操作レ
バー37による排土板22の目標位置の設定を迅速に行
うことができる。
【0055】なお、前記第2の実施例では、図6に示す
プログラムのうち、ステップ1〜ステップ4の処理が、
請求項2に記載した発明の構成要件である始動時禁止手
段の具体例を示している。
【0056】また、前記各実施例では、排土板昇降手段
を構成する昇降用シリンダ24を、下部走行体2と排土
板22との間に設けるものとして説明したが、本発明は
これに限らず、例えば下部走行体2に対して排土板22
を回動可能に支持したアームと下部走行体2との間に、
排土板昇降手段としての昇降用シリンダを配設する構成
を採用してもよい。
【0057】さらに、前記各実施例では、排土板付き作
業機として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えばブルドーザ等の排土板を備え
た他の作業機にも適用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、排土作業時等において作業者が排土板を昇降操作す
る場合に、目標位置設定手段によって排土板を昇降させ
るべき目標位置を設定することにより、排土板制御装置
が排土板昇降手段を制御して排土板を目標位置に昇降さ
せるから、格別に熟練した技能を有する作業者でなくて
も、簡単な操作によって排土板を迅速かつ確実に目標位
置に昇降させることができ、排土作業等の作業性を大幅
に向上させることができる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、排土板の
現在位置と、目標位置設定手段によって設定された目標
位置とが一致していない状態で原動機が始動しても、一
旦、目標位置設定手段による目標位置を排土板の現在位
置に一致させるまでは排土板昇降手段の作動が禁止され
る。従って、作業者が、排土板の現在位置と目標位置設
定手段による目標位置とが一致していないことに気づか
ずに原動機を始動させても、不意に排土板が昇降動作す
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルに設けた排
土板および昇降シリンダ等を示す図8と同様位置の断面
図である。
【図2】本発明の実施例による制御回路図である。
【図3】図1中の矢示III −III 方向断面図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向縦断面図である。
【図5】排土板の昇降制御処理を示す流れ図である。
【図6】本発明の第2の実施例による排土板の昇降制御
処理を示す流れ図である。
【図7】従来技術による排土板付き作業機としての油圧
ショベルを示す外観図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向断面図である。
【符号の説明】
2 下部走行体 21A,21B アーム 22 排土板 24 昇降用シリンダ(排土板昇降手段) 30 電磁切換弁 31 位置検出装置 32 ポテンショメータ 36 排土板操作装置 37 操作レバー 38 目標位置設定器 43 コントローラ 44 排土板制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な作業機本体と、該作業機本体
    から突出し、上,下に昇降される排土板と、該排土板と
    前記作業機本体との間に設けられ、該排土板を昇降させ
    る排土板昇降手段と、前記排土板を昇降させるときに、
    該排土板の目標位置を設定する目標位置設定手段と、該
    目標位置設定手段による目標位置に前記排土板を昇降す
    べく、前記排土板昇降手段の作動を制御する排土板制御
    装置とから構成してなる排土板付き作業機。
  2. 【請求項2】 前記排土板制御装置には、前記作業機本
    体に搭載した原動機を始動したときに、前記目標位置設
    定手段による目標位置が排土板の現在位置に一致するま
    では、前記排土板昇降手段の作動を禁止する始動時禁止
    手段を設けてなる請求項1に記載の排土板付き作業機。
  3. 【請求項3】 前記排土板昇降手段は、基端側が前記作
    業機本体に回動可能に取付けられ、先端側が該作業機本
    体から突出したアームと、前記排土板を該アームを介し
    て昇降させる昇降用シリンダとから構成してなる請求項
    1または2に記載の排土板付き作業機。
JP13256594A 1994-05-23 1994-05-23 排土板付き作業機 Pending JPH07317098A (ja)

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