JPH07316952A - レピア織機における緯入れ方法及び装置 - Google Patents

レピア織機における緯入れ方法及び装置

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JPH07316952A
JPH07316952A JP6109972A JP10997294A JPH07316952A JP H07316952 A JPH07316952 A JP H07316952A JP 6109972 A JP6109972 A JP 6109972A JP 10997294 A JP10997294 A JP 10997294A JP H07316952 A JPH07316952 A JP H07316952A
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JP
Japan
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weft
rapier
rapier head
speed pattern
head
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Application number
JP6109972A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Niihara
正己 新原
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07316952A publication Critical patent/JPH07316952A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/271Rapiers
    • D03D47/272Rapier bands

Abstract

(57)【要約】 【目的】緯糸種類に応じた緯入れ速度パターンの選択を
可能にしつつ緯入れミスを防止する。 【構成】レピアホイール5,6はサーボモータ7,8の
作動により往復回動し、レピアヘッド1,2が経糸開口
内に進入して織幅の中央部で出会う。制御コンピュータ
Cは、入力装置11によって緯糸種類毎に予め入力設定
された緯入れ速度パターン、織機の回転角度検出用のロ
ータリエンコーダ12から得られる織機回転角度検出情
報及びサーボモータ7,8の回転角度を検出するロータ
リエンコーダ7a,8aから得られる回転角度情報に基
づいてサーボモータ7,8の回転速度をフィードバック
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レピアヘッドを経糸開
口内に挿入して緯糸を緯入れするレピア織機における緯
入れ方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レピアヘッドを往復動する往復動機構と
しては、例えばレピアヘッドを止着したレピアバンド
と、レピアバンドを巻き掛けたレピアホイールとからな
る機構がある。一方向の回転を往復回動に変換する運動
形態変換手段としては例えば特開平5−195373号
公報の従来の技術の欄に言及されているように三次元ク
ランク駆動装置を用いるものがある。三次元クランク駆
動装置は織機の回転駆動をレピアホイールの往復回動に
変換する。このような運動形態の変換によってレピアヘ
ッドが緯入れ1サイクル中に経糸開口内に対して1回出
入りする。
【0003】緯入れ速度の最適パターンは緯糸の種類毎
に異なる。しかし、前記往復動機構の駆動力を織機の駆
動源から得る構成では緯糸種類に対応した緯入れ速度パ
ターンの選択ができない。
【0004】特開昭53−106865号公報、特開平
5−195373号公報では変速駆動モータであるサー
ボモータによってレピアホイールを駆動する緯入れ装置
が開示されている。サーボモータの採用によって緯糸種
類に応じた緯入れ速度パターンの選択が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】緯糸には糸切れを生じ
易い種類と糸切れを生じ難い種類とがある。糸切れを生
じ易い緯糸をレピアヘッドでキャッチする際のレピアヘ
ッドの移動速度が大き過ぎると糸切れが生じる。又、緯
糸にはレピアヘッドでキャッチし易い種類とシャッチし
難い種類とがある。しかし、特開昭53−106865
号公報の装置では、レピアヘッドで緯糸をキャッチする
際のレピアヘッドの速度に関しては何ら言及されていな
い。又、特開平5−195373号公報の装置では、緯
入れ始端側から経糸開口内に進入する受け渡し用レピア
へッド(公報ではギバーと称している)又は緯入れ末端
側から経糸開口内に進入する受け取り用レピアヘッド
(公報ではテイカーと称している)が緯糸の受け渡し位
置付近で接離する際のレピアヘッドの移動速度の選択に
ついては言及されている。しかし、レピアヘッドで緯糸
をキャッチする際のレピアヘッドの速度に関しては何ら
言及されていない。
【0006】本発明は、緯糸種類に応じた緯入れ速度パ
ターンの選択を可能にしつつ緯入れミスを防止し得るレ
ピア織機における緯入れ方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、レ
ピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口内
から退避させる往復運動を行なう往復動機構を変速駆動
モータで駆動し、往復動機構の往復運動によってレピア
ヘッドを経糸開口内に挿入して緯糸を緯入れするレピア
織機を対象とし、請求項1の発明では、レピアヘッドに
よって緯糸をキャッチする際の緯入れ開始時の緯糸キャ
ッチ速度パターンを緯糸種類に応じて変更するようにし
た。
【0008】請求項2の発明では、レピアヘッドによっ
て緯糸をキャッチする際の緯入れ開始時の緯糸キャッチ
速度パターン、レピアヘッドによってキャッチされた緯
糸を搬送する際の緯糸搬送速度パターンを緯糸種類に応
じて変更するようにした。
【0009】請求項3の発明では、レピアヘッドによっ
て緯糸をキャッチする際の緯入れ開始時の緯糸キャッチ
速度パターン、受渡し側のレピアヘッドから受け取り側
のレピアヘッドへ緯糸を受け渡す際の少なくとも受渡し
側のレピアヘッドの緯糸受渡し速度パターンを緯糸種類
に応じて変更するようにした。
【0010】請求項4の発明では、レピアヘッドによっ
て緯糸をキャッチする際の緯入れ開始時の緯糸キャッチ
速度パターン、レピアヘッドによってキャッチされた緯
糸を搬送する際の緯糸搬送速度パターン、受渡し側のレ
ピアヘッドから受け取り側のレピアヘッドへ緯糸を受け
渡す際の少なくとも受渡し側のレピアヘッドの緯糸受渡
し速度パターンを緯糸種類に応じて変更するようにし
た。
【0011】請求項5の発明では、レピアヘッドを経糸
開口内へ挿入すると共に、経糸開口内から退避させる往
復運動を行なう往復動機構を駆動する変速駆動モータ
と、緯入れ1サイクル毎の緯入れ速度パターンに基づい
て変速駆動モータの速度を制御する変速制御手段と、緯
入れ1サイクル毎の緯入れ速度パターンを設定する速度
パターン設定手段とを備えた緯入れ装置を構成した。
【0012】
【作用】糸切れを生じ易い緯糸が緯入れされる場合には
この緯糸を切断しない速度で緯糸をキャッチする緯糸キ
ャッチ速度パターンが選択される。糸切れを生じ難い緯
糸が緯入れされる場合には前記切断しない速度よりも速
い速度で緯糸をキャッチする緯糸キャッチ速度パターン
が選択される。
【0013】又、レピアヘッドでキャッチし難い緯糸が
緯入れされる場合にはこの緯糸を確実にキャッチし得る
速度で緯糸をキャッチする緯糸キャッチ速度パターンが
選択される。キャッチし易い緯糸が緯入れされる場合に
は前記キャッチし得る速度よりも速い速度で緯糸をキャ
ッチする緯糸キャッチ速度パターンが選択される。
【0014】請求項2の発明では、レピアヘッドによっ
てキャッチされた緯糸を搬送する際の緯糸搬送速度パタ
ーンも緯糸種類に応じて選択される。緯糸搬送速度パタ
ーンの選択によって緯糸キャッチ速度パターンの選択自
由度が高くなる。
【0015】請求項3の発明では、受け渡し用レピアヘ
ッドによってキャッチされた緯糸を受け取り用レピアヘ
ッドへ受け渡す際の受け渡し速度パターンも緯糸種類に
応じて選択される。受け渡し速度パターンの選択によっ
て緯糸受け渡しの確実性が高くなると共に、緯糸キャッ
チ速度パターンの選択自由度が高くなる。
【0016】請求項4の発明では、受け渡し用レピアヘ
ッドによってキャッチされた緯糸を搬送する際の緯糸搬
送速度パターン、受け渡し用レピアヘッドによって搬送
された緯糸を受け取り用レピアヘッドへ受け渡す際の受
け渡し速度パターンも緯糸種類に応じて選択される。緯
糸キャッチ速度パターン、緯糸搬送速度パターン及び受
け渡し速度パターンの選択によって緯糸種類に応じた最
適の緯入れが行われる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図3に基づいて説明する。1は緯入れ始端側から経糸
(図示略)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッ
ドであり、2は緯入れ末端側から経糸開口内に挿入され
る受け取り用レピアヘッドである。受け渡し用レピアヘ
ッド1,2はレピアバンド3,4の先端に止着されてお
り、レピアバンド3,4はレピアホイール5,6に巻き
掛け結合されている。レピアホイール5は変速駆動モー
タとなるサーボモータ7によって往復回動される。レピ
アホイール6は変速駆動モータとなるサーボモータ8に
よって往復回動される。サーボモータ7,8は互いに逆
方向に回転する。
【0018】受け渡し用レピアヘッド1は、レピアホイ
ール5の往動回動によって経糸開口内に挿入され、レピ
アホイール5の復動回動によって受け渡し用レピアヘッ
ド1が経糸開口内から退避する。レピアバンド3及びレ
ピアホイール5は受け渡し用レピアヘッド1を経糸開口
内へ挿入すると共に、経糸開口内から退避させる往復運
動を行なう往復動機構を構成する。受け取り用レピアヘ
ッド2は、レピアホイール6の往動回動によって経糸開
口内に挿入され、レピアホイール6の復動回動によって
経糸開口内から退避する。レピアバンド4及びレピアホ
イール6は受け取り用レピアヘッド2を経糸開口内へ挿
入すると共に、経糸開口内から退避させる往復運動を行
なう往復動機構を構成する。
【0019】レピアホイール5,6の往動回動により受
け渡し用レピアヘッド1及び受け取り用レピアヘッド2
が経糸開口内に進入し、図1に鎖線で示すように両レピ
アヘッド1,2が織幅の中央部で出会う。受け渡し用レ
ピアヘッド1によって経糸開口内に搬送された緯糸(図
示略)は受け取り用レピアヘッド2に受け渡される。レ
ピアホイール5,6の復動回動により受け渡し用レピア
ヘッド1及び受け取り用レピアヘッド2が経糸開口内か
ら退避し、緯糸が経糸開口内を通される。
【0020】サーボモータ7,8は増幅回路9,10を
介して制御コンピュータCの指令制御を受ける。制御コ
ンピュータCは、入力装置11によって緯糸種類毎に予
め入力設定された緯入れ速度パターン、織機の回転角度
検出用のロータリエンコーダ12から得られる織機回転
角度検出情報及びサーボモータ7,8の回転角度を検出
するロータリエンコーダ7a,8aから得られる回転角
度情報に基づいてサーボモータ7,8の回転速度をフィ
ードバック制御する。変速制御手段となる制御コンピュ
ータC、速度パターン入力手段である入力装置11及び
サーボモータ7,8は緯入れ装置を構成する。
【0021】図2の曲線DL1,DL2はサーボモータ7の
回転速度曲線を表す。縦軸θは織機の回転角度位置を表
す。図3の曲線EL1,EL2はサーボモータ7の回転速度
曲線DL1,DL2に対応する受け渡し用レピアヘッド1の
移動位置を表す。曲線EL0,ER0は従来の三次元クラン
ク機構を用いた緯入れ装置におけるレピアヘッドの移動
曲線を表す。この曲線はサイン曲線である。本実施例で
は移動曲線EL0をもたらす回転速度曲線DL0は、普通の
糸強力を有する緯糸を緯入れするために標準の緯入れ速
度パターンとして用いられる。又、移動曲線ER0をもた
らす回転速度曲線DR0は、緯糸種類に関係なく共通の緯
入れ速度パターンとして用いられる。緯入れ速度パター
ンDL1,DL2及びDR0は入力装置11によって入力設定
される。
【0022】この実施例では糸強力の弱い緯糸Y1 と糸
強力の強い緯糸Y2 とが緯入れされることを前提として
いる。曲線DL1は糸強力の弱い緯糸Y1 の緯入れを行な
うときに選択される緯入れ速度パターンであり、曲線D
L2は糸強力の強い緯糸Y2 の緯入れを行なうときに選択
される緯入れ速度パターンである。制御コンピュータC
は、緯糸Y1 ,Y2 の緯入れ順序、即ち緯入れパターン
に応じて緯入れ速度パターンDL1又はDL2を選択する。
即ち、緯糸Y1 は緯入れ速度パターンDL1で表される緯
入れ速度で緯入れされ、緯糸Y2 は緯入れ速度パターン
DL2で表される緯入れ速度で緯入れされる。
【0023】図3に示すLは受け渡し用レピアヘッド1
によって緯糸をキャッチする緯入れ位置である。標準の
緯入れ速度パターンで緯糸をキャッチするタイミング角
度はθx0 である。回転角度θx1 ,θx2 は受け渡し
用レピアヘッド1によって緯糸Y1 ,Y2 をキャッチす
るタイミング角度である。回転角度範囲〔0,θ1
(0<θx2 <θx0 <θx1 <θ1 )は、緯糸Y1
2 をキャッチするための緯糸キャッチ速度パターンの
設定範囲である。回転角度範囲〔θ1 ,θ2 〕は、受け
渡し用レピアヘッド1によってキャッチされた緯糸
1 ,Y2 を搬送するための緯糸搬送速度パターンの設
定範囲である。回転角度範囲〔θ2 ,θ3 〕は、受け渡
し用レピアヘッド1によって搬送された緯糸Y1 ,Y2
を受け取り用レピアヘッド2に受け渡す緯糸受渡し速度
パターンの設定範囲である。回転角度範囲〔θ3
θ4 〕は受け取り用レピアヘッド2によって緯糸Y1
2 を搬送するための緯糸搬送速度パターンの設定範囲
である。緯入れ速度パターンは、緯糸キャッチ速度パタ
ーン、受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度パター
ン、緯糸受渡し速度パターン及び受け取り用レピアヘッ
ド2の緯糸搬送速度パターンの繋がりである。
【0024】本実施例では、回転角度範囲〔0,θ1
の緯糸キャッチ速度パターンが緯糸Y1 ,Y2 の緯入れ
に応じて変更されることになる。受け渡し用レピアヘッ
ド1によって緯糸Y1 をキャッチする際の受け渡し用レ
ピアヘッド1の速度V1 は標準の緯入れ速度パターンの
場合のキャッチ速度V0 よりも遅い。緯糸キャッチ速度
パターンの低速化によって糸強力の弱い緯糸Y1 が糸切
れを生じることなく緯入れされる。一方、受け渡し用レ
ピアヘッド1によって緯糸Y2 をキャッチする際の受け
渡し用レピアヘッド1の速度V2 は標準の緯入れ速度パ
ターンの場合のキャッチ速度V0 よりも速い。緯糸キャ
ッチ速度パターンを標準より高速化しても糸強力の強い
緯糸Y2 は糸切れを生じることなく緯入れされる。緯糸
キャッチ速度パターンを高速化すれば以後の受け渡し用
レピアヘッド1から受け取り用レピアヘッド2への緯糸
受け渡しを行なうときの時間的余裕が多くなる。このよ
うな時間的余裕の増大は緯糸受け渡し時の速度制御の安
定化をもたらし、緯糸受け渡しの確実性が高くなる。
【0025】レピア織機における緯入れミスとしては、
緯入れ開始時のレピアヘッド1の緯糸キャッチの際の糸
切れ以外にもキャッチ失敗がある。緯糸にはキャッチし
易い種類、キャッチし難い種類があるが、キャッチの難
易性に応じて緯糸キャッチ速度パターンを選択するよう
にすることもできる。本実施例では緯入れ開始時の緯糸
キャッチ速度パターンを緯糸種類に応じて選択すること
により緯糸キャッチの際の糸切れあるいはキャッチ失敗
が防止される。
【0026】次に、図4及び図5の実施例を説明する。
この実施例においても、糸強力の弱い緯糸Y1 と糸強力
の強い緯糸Y2 とが緯入れされることを前提としてい
る。緯入れ速度パターンを構成する緯糸キャッチ速度パ
ターン、受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度パタ
ーン、緯糸受渡し速度パターン及び受け取り用レピアヘ
ッド2の緯糸搬送速度パターンのうちの緯糸キャッチ速
度パターン、受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度
パターンが緯糸種類に応じて変更される。
【0027】緯糸Y1 を緯入れする場合に選択される緯
糸キャッチ速度パターンは回転角度範囲〔0,θ1 〕の
曲線DL11 で表される。緯糸Y1 を緯入れする場合に選
択される受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度パタ
ーンは回転角度範囲〔θ1 ,θ2 〕の曲線DL12 で表さ
れる。緯糸Y2 を緯入れする場合に選択される緯糸キャ
ッチ速度パターンは回転角度範囲〔0,θ1 〕の曲線D
L21 で表される。緯糸Y2 を緯入れする場合に選択され
る受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度パターンは
回転角度範囲〔θ1 ,θ2 〕の曲線DL22 で表される。
緯糸キャッチ速度パターンDL11 によって緯糸Y1 をキ
ャッチする際の速度は標準速度V0 より遅い。緯糸キャ
ッチ速度パターンDL21 によって緯糸Y2 をキャッチす
る際の速度は標準速度V0 より速い。図5の曲線E
L11 ,EL21 は図4のサーボモータ7の回転速度曲線に
対応する受け渡し用レピアヘッド1の移動位置を表す。
【0028】緯糸キャッチ速度パターンは緯糸種類に応
じて確実な緯糸キャッチをもたらすように最適設定する
ことが望ましいが、その後の緯糸搬送速度パターンも良
好な緯糸受け渡しをもたらし得るものであることが望ま
しい。受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度パター
ンは緯糸キャッチ速度パターンの最適設定に応じて適正
設定できる。従って、受け渡し用レピアヘッド1の緯糸
搬送速度パターンの選択可能な構成は緯糸キャッチ速度
パターンの最適設定を目指すための選択自由度を高め
る。
【0029】次に、図6及び図7の実施例を説明する。
この実施例においても、糸強力の弱い緯糸Y1 と糸強力
の強い緯糸Y2 とが緯入れされることを前提としてい
る。緯糸キャッチ速度パターン、受け渡し用レピアヘッ
ド1の緯糸搬送速度パターン及び緯糸受渡し速度パター
ンが緯糸種類に応じて変更される。
【0030】緯糸Y1 を緯入れする場合に選択される緯
糸キャッチ速度パターンは回転角度範囲〔0,θ1 〕の
曲線DL13 で表される。緯糸Y1 を緯入れする場合に選
択される受け渡し用レピアヘッド1の緯糸搬送速度パタ
ーンは回転角度範囲〔θ1 ,θ2 〕の曲線DL14 で表さ
れる。緯糸Y1 を緯入れする場合に選択される受け渡し
用レピアヘッド1の緯糸受け渡し速度パターンは回転角
度範囲〔θ2 ,θ3 〕の曲線DL15 で表される。緯糸Y
2 を緯入れする場合に選択される緯糸キャッチ速度パタ
ーンは回転角度範囲〔0,θ1 〕の曲線DL23 で表され
る。緯糸Y2 を緯入れする場合に選択される受け渡し用
レピアヘッド1の緯糸搬送速度パターンは回転角度範囲
〔θ1 ,θ2 〕の曲線DL24 で表される。緯糸Y2 を緯
入れする場合に選択される受け渡し用レピアヘッド1の
緯糸受け渡し速度パターンは回転角度範囲〔θ2
θ3 〕の曲線DL25 で表される。緯糸キャッチ速度パタ
ーンDL13 によって緯糸Y1 をキャッチする際の速度は
標準速度V0 より遅い。緯糸キャッチ速度パターンDL
23 によって緯糸Y2 をキャッチする際の速度は標準速
度V0 より速い。図7の曲線EL12 ,EL22 はサーボモ
ータ7の図6の回転速度曲線に対応する受け渡し用レピ
アヘッド1の移動位置を表す。
【0031】この実施例では緯糸キャッチ速度パター
ン、緯糸搬送速度パターン及び受け渡し速度パターンの
選択によって緯糸種類に応じた最適の緯入れを行なうこ
とができる。
【0032】本発明では、緯糸キャッチ速度パターン、
受け渡し用レピアヘッド1の緯糸受渡し速度パターンを
緯糸種類に応じて変更するようにしてもよい。受け渡し
用レピアヘッド1の緯糸受け渡し速度パターンの選択可
能な構成は緯糸受け渡しの確実性を高めると共に、緯糸
キャッチ速度パターンの最適設定を目指すための選択自
由度を高める。
【0033】前記各実施例ではいずれも受け渡し用レピ
アヘッド側の速度パターンのみの選択を行なったが、受
け取り用レピアヘッド側の緯入れ速度パターンを選択で
きるようにしてもよい。例えば受け渡し用レピアヘッド
から受け取り用レピアヘッドへ緯糸を受け渡す際の受け
取り用レピアヘッドの速度パターンのみを緯糸種類に応
じて変更するようにしてもよい。
【0034】又、本発明では、変速駆動モータとしてス
テッピングモータを用いたり、一方向に回転する変速駆
動モータの回転運動を往復運動に変換するクランク機
構、カム機構等の機構を変速駆動モータとレピアホイー
ルとの間の動力伝達系の一部とした実施例も可能であ
る。一方向にのみ回転する変速駆動モータの採用は回転
速度変動を少なくし、変速駆動モータとして小容量のモ
ータの採用が可能となる。
【0035】さらに、レピアヘッドを往復直線運動する
ロッドの先端に止着したレピア織機に本発明を適用した
り、両側のレピアヘッドを単一の変速駆動モータで駆動
するようにしたり、緯入れ始端側から経糸開口内に挿入
されるレピアヘッドのみで緯入れを行なうレピア織機に
本発明を適用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、レピアヘ
ッドによって緯糸をキャッチする際の緯入れ開始時の緯
糸キャッチ速度パターンを緯糸種類に応じて変更するよ
うにしたので、緯糸種類に応じた緯入れ速度パターンの
選択を可能にしつつ緯入れミスを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例の略体正面図で
ある。
【図2】緯入れ速度パターンを表すグラフである。
【図3】レピアヘッドの移動位置を表すグラフである。
【図4】別例の緯入れ速度パターンを表すグラフであ
る。
【図5】レピアヘッドの移動位置を表すグラフである。
【図6】別例の緯入れ速度パターンを表すグラフであ
る。
【図7】レピアヘッドの移動位置を表すグラフである。
【符号の説明】 1…受け渡し用レピアヘッド、2…受け取り用レピアヘ
ッド、7,8…変速駆動モータであるサーボモータ、1
1…速度パターン設定手段である入力装置、C…変速制
御手段である制御コンピュータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると共
    に、経糸開口内から退避させる往復運動を行なう往復動
    機構を変速駆動モータで駆動し、往復動機構の往復運動
    によってレピアヘッドを経糸開口内に挿入して緯糸を緯
    入れするレピア織機において、 レピアヘッドによって緯糸をキャッチする際の緯入れ開
    始時の緯糸キャッチ速度パターンを緯糸種類に応じて変
    更するレピア織機における緯入れ方法。
  2. 【請求項2】レピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると共
    に、経糸開口内から退避させる往復運動を行なう往復動
    機構を変速駆動モータで駆動し、往復動機構の往復運動
    によってレピアヘッドを経糸開口内に挿入して緯糸を緯
    入れするレピア織機において、 レピアヘッドによって緯糸をキャッチする際の緯入れ開
    始時の緯糸キャッチ速度パターン、レピアヘッドによっ
    てキャッチされた緯糸を搬送する際の緯糸搬送速度パタ
    ーンを緯糸種類に応じて変更するレピア織機における緯
    入れ方法。
  3. 【請求項3】受渡し側のレピアヘッド及び受け取り側の
    レピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口
    内から退避させる往復運動を行なう往復動機構を変速駆
    動モータで駆動し、往復動機構の往復運動によって前記
    両レピアヘッドを経糸開口内に挿入して受渡し側のレピ
    アヘッドから受け取り側のレピアヘッドへ緯糸を受け渡
    して緯入れするレピア織機において、 レピアヘッドによって緯糸をキャッチする際の緯入れ開
    始時の緯糸キャッチ速度パターン、受渡し側のレピアヘ
    ッドから受け取り側のレピアヘッドへ緯糸を受け渡す際
    の少なくとも受渡し側のレピアヘッドの緯糸受渡し速度
    パターンを緯糸種類に応じて変更するレピア織機におけ
    る緯入れ方法。
  4. 【請求項4】受渡し側のレピアヘッド及び受け取り側の
    レピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口
    内から退避させる往復運動を行なう往復動機構を変速駆
    動モータで駆動し、往復動機構の往復運動によって前記
    両レピアヘッドを経糸開口内に挿入して受渡し側のレピ
    アヘッドから受け取り側のレピアヘッドへ緯糸を受け渡
    して緯入れするレピア織機において、 レピアヘッドによって緯糸をキャッチする際の緯入れ開
    始時の緯糸キャッチ速度パターン、レピアヘッドによっ
    てキャッチされた緯糸を搬送する際の緯糸搬送速度パタ
    ーン、受渡し側のレピアヘッドから受け取り側のレピア
    ヘッドへ緯糸を受け渡す際の少なくとも受渡し側のレピ
    アヘッドの緯糸受渡し速度パターンを緯糸種類に応じて
    変更するレピア織機における緯入れ方法。
  5. 【請求項5】レピアヘッドを経糸開口内に挿入して緯糸
    を緯入れするレピア織機において、 レピアヘッドを経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口
    内から退避させる往復運動を行なう往復動機構を駆動す
    る変速駆動モータと、 緯入れ1サイクル毎の緯入れ速度パターンに基づいて変
    速駆動モータの速度を制御する変速制御手段と、 緯入れ1サイクル毎の緯入れ速度パターンを設定する速
    度パターン設定手段とを備えたレピア織機における緯入
    れ装置。
JP6109972A 1994-05-24 1994-05-24 レピア織機における緯入れ方法及び装置 Pending JPH07316952A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1424415A3 (en) * 2002-11-28 2005-08-10 Promatech S.p.A. Weaving loom with modulated drive and weaving controlling method featuring variation of the drive speed
WO2006133833A1 (en) * 2005-06-15 2006-12-21 Picanol N.V. Method for introducing weft threads

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