JPH07316016A - 口紅オーバーコート - Google Patents
口紅オーバーコートInfo
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- JPH07316016A JPH07316016A JP6110858A JP11085894A JPH07316016A JP H07316016 A JPH07316016 A JP H07316016A JP 6110858 A JP6110858 A JP 6110858A JP 11085894 A JP11085894 A JP 11085894A JP H07316016 A JPH07316016 A JP H07316016A
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Abstract
使用性に優れ、しかも、チューブから出す時に、パーフ
ルオロポリエーテルのみが出て来るという問題や、口紅
上への塗布後にも経時的にシリカ粉末が分離して口紅が
白く粉をふくことがない口紅オーバーコートを提供する
こと。 【構成】 内相にジメチルポリシロキサン及び/又はパ
ーフルオロポリエーテルを2〜80重量%、外相に水及
びシリカ粉末及び/又はアルミナ粉末を含有することを
特徴とする水中油型の口紅オーバーコート。シリカ粉末
及び/又はアルミナ粉末の含有量が0.5〜10重量%
であることが好ましい。
Description
関し、更に詳細には、口紅を塗布した上に塗布すること
により口紅の化粧効果の持続性を改善し、食器等への付
着を抑える口紅オーバーコートに関する。
の持続性、光沢の改善等を目的とした商品として提供さ
れている。
又はアルコール系に、セルロース系高分子化合物、ビニ
ル系樹脂、アクリル系樹脂等の高分子化合物やメチルフ
ェニルポリシロキサンなどを配合し、配合した高分子化
合物などの特性を利用するものや、油分を混合した粉体
を主成分とした粉末状若しくはプレス状のものが知られ
ている(特公昭61−12883号公報、特開昭61−
24512号公報)。
は、口紅の食器等への付着(色うつり)を防ぐには充分
満足できるものではなかった。また、粉末状のものは塗
布の仕方により効果にムラがでてしまうとともに、高分
子化合物等を配合するタイプのものは使用時におけるべ
たつきがあり、官能面においても問題があった。
し、口紅の色うつりを抑えることができ、しかも使用性
に優れた口紅オーバーコートが望まれている。
アルミナ等の粉末を分散させ、パーフルオロポリエーテ
ルの撥油性により、2次付着を防ぐ効果を狙ったものも
ある(特開平5−221829号公報)。しかし、この
技術は化粧効果の持続性の改善効果、口紅の色うつりを
抑える効果、使用性の向上効果はあるものの、パーフル
オロポリエーテル中への粉末の分散が困難なため両者は
分離しやすく、そのため室温であっても、チューブから
出す時に、パーフルオロポリエーテルのみが出て来ると
いう問題や、口紅上への塗布後にも経時的にシリカ粉末
が分離して口紅が白く粉をふいたようになったり、著し
くマット状になる等の問題がある。
持続性、口紅の色うつりを抑え、使用性に優れ、しか
も、チューブから出す時に、パーフルオロポリエーテル
のみが出て来るという問題や、口紅上への塗布後にも経
時的にシリカ粉末が分離して口紅が白く粉をふくことが
ない口紅オーバーコートを提供することを目的とする。
の口紅オーバーコートは、内相に化学式1に示す平均n
=26〜600のジメチルポリシロキサン及び/又は化
学式2に示すパーフルオロポリエーテルを2〜80重量
%、外相に水及びシリカ粉末及び/又はアルミナ粉末を
含有することを特徴とする水中油型の口紅オーバーコー
トである。
なって、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基
又はオキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q及び
rは分子量500〜10,000を与える0以上の整数
を示す。但し、p=q=r=0となることはない。)
ルミナ粉末を含有しているため、塗布後の粉末の吸油性
によって口紅の流動油分を固化させ、化粧効果を持続さ
せることができる。
ミナ粉末を含有させただけでは粉末の白浮きが起こり、
さらに口紅がマット状になる。これを防ぐため、本発明
では、内相として口紅となじみにくいジメチルポリシロ
キサン及び/又はパーフルオロポリエーテルを油分とし
て配合することによりペースト状の形態を得ることがで
き、これにより口紅の化粧効果の持続性を改善し、口紅
の食器等への付着及び色にじみを抑え、しかも簡便に使
用することができる口紅オーバーコートが得られる。
とに説明する。
一般式は上記化学式1で表わされるものであり、n=2
6〜600である。
い。中でも使用性時におけるのびや口唇とのなじみの点
から粘度が100〜1000csがより好ましい。
A−20cs、100cs、300cs、1000c
s、5000cs、東レダウコーニング・シリコーン社
のSH200c−20cs、50cs、100cs、2
00cs、350cs、500cs、1000cs、3
000cs、5000csがこれにあたる。
用されるパーフルオロポリエーテルは、上記化学式2の
一般式で表わされるものである。
れる各パーフルオロ基はこの順で並んでいる必要はな
く、またランダム重合でもブロック重合でもかまわな
い。かかるパーフルオロポリエーテルとしては、特に粘
度が5〜5,000cStの液体状のものが好ましく、
例えば、次の化学式3で表わされるFONBLIN H
C−04(平均分子量1,500)、FONBLIN
HC−25(平均分子量3,200)及びFONBLI
N HC−R(平均分子量6,600)(以上モンテフ
ロス社製)や、次の化学式4で表わされるテムナムS−
20(平均分子量25,000)、テムナムS−65
(平均分子量、4500)、テムナムS−100(平均
分子量5,600)及びテムナムS−200(平均分子
量8,400)(以上ダイキン工業社製)などの市販品
を使用することができる。
る数を示し、n/mは0.2〜2である。)
ーテルとはいずれか一種含有せしめてもよいが、両者を
同時に含有せしめてもよい。 (含有量)これらの油分は2〜80重量%が配合される
(80%以上では、o/w乳化が不可能である。)。さ
らに塗布後の艶(光沢)のより一層の向上の点で油分は
5〜80重量%が好ましく、また、使用性のなめらかさ
を良くするためには5〜70重量%がさらに好ましい。
びアルミナ粉末は、通常の化粧料に用いられるものであ
ればよく、例えばサイロイド55(富士デヴィソン化学
(株)製、エロジール200、300、R−972、R
974(不二化成(株)製)、アルミナAKS−G、A
KP−30、KP−GM(住友化学(株)製)等を好適
に使用することができる。
有する。
2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に
0.5〜10重量%が好ましく、1〜10重量%がより
好ましく、1〜5重量%がさらに好ましい。
ず、また、10重量%を超えると硬度が高くなり塗布し
づらくなる。5重量%以下において塗布のし易さの向上
効果がある。
代表される疏水性表面を持つシリカ粉末及びアルミナ粉
末はそのままでは水中に分散させることが難かしい。し
かしまず適量のエタノールまたは多価アルコール等に湿
潤させた後、これに水を加えながら撹拌分散を行う方法
を用いることにより、容易に水相中に分散させることが
できる。なお、この方法も本発明者らが新たに発見した
ものである。
水相中に水溶性乳化剤を配合することができる。水溶性
乳化剤は一般に化粧品用に用いられるものであれば、何
でもよい。
バーコートは、上記成分でペースト状の形態を取るが、
使用性にチキリトロピー性を付与し、はじきを低減させ
るために水相に各種水膨潤性粘度鉱物や水溶性高分子を
配合することができる。これら増粘剤は、一般に化粧品
用に用いるものであれば何でもよく、一種もしくは二種
以上用いられる。
のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば炭化水
素、高級脂肪酸エステル、動植物油脂、等の化粧品用油
剤、界面活性剤、酸化防止剤、香料、色素、アルコー
ル、多価アルコール、防腐剤、紫外線吸収剤、保湿剤、
水等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とができる。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
す組成の口紅オーバーコートを以下の方法により作製し
た。
リルエーテルを加熱溶解した後水を加え、さらにディス
パーで分散した。水膨潤性粘度鉱物を加える場合はここ
に添加し、さらにディスパーで分散した。そこに油分を
添加し、十分にディスパーで分散した。
ーテルを加熱溶解しその後、油分を撹拌添加した。
リルエ−テルを加熱溶解した後シリカを湿潤分散させ、
水を加え、さらにディスパーで分散した。そこに油分を
添加し、十分にディスパーで分散した。
同様とした。
ーコートを製造した。
一に混合して口紅オーバーコートを製造した。実施例1
〜6及び比較例1〜5の口紅オーバーコートについて色
うつり防止効果および化粧効果の持続性さらに使用性を
以下の試験方法により評価した。評価結果を表2に示
す。
に口紅オーバーコートを塗布した。そこにガラス板を押
しつけ、色うつりを評価した。色うつり防止効果の優れ
ているものを○、やや効果のあるものを△、効果のない
ものを×として評価した。
活をしてもらい、唇に口紅を塗布し、その上に口紅オー
バーコートを塗布し、半日後の化粧もちを評価した。効
果の優れているものを○、やや効果のあるものを△、効
果のないものを×として評価した。なお、化粧もちの一
つとして、いわゆるにじみのないこと、すなわち経時的
に口紅の輪郭が不鮮明になることがないことをも評価の
中に含んだ。
又は比較例の口紅オーバーコートを塗布し、塗布のしや
すさ、化粧膜の均一性等の使用性を評価した。使用性が
良好なものを○、やや問題はあるが使用可能なものを
△、全く使用できないものを×として評価した。
果から明らかなように、色移り防止効果、化粧効果の持
続性、使用性のいずれにおいても優れた結果を示した。
メチルポリシロキサン及び/又は化学式2に示すパーフ
ルオロポリエーテルの含有量と各種特性との関係、ま
た、シリカ粉末及び/又はアルミナ粉末の含有量と各種
特性との関係について調べた。
ンプルを以下の方法により作製した。
(15モル付加)ラウリルエーテルを加熱溶解した後水
を加え、さらにディスパーで分散した。水膨潤性粘度鉱
物を加える場合はここに添加し、さらにディスパーで分
散した。そこに油分を添加し、十分にディスパーで分散
した。
うつり防止効果および化粧効果の持続性さらに使用性を
前述と同様の方法の試験方法により評価した。評価結果
を表4に示す。
プル3において、ジメチルポリシロキサン及びパーフル
オロポリエーテルを二種用いた場合も色移り防止効果、
化粧効果の持続性、使用性のいずれにおいても優れた結
果を示した。
はパーフルオロポリエーテルを本発明の限定範囲(2〜
80重量%)配合したもの(前述の実施例の評価結果)
は範囲外のもの(前述の比較例3及びサンプル1)に比
べ優れた効果があることがわかった。
末の配合量については、サンプル3、4の結果が示す通
り、やや効果があるが、0.5〜10重量%配合した場
合、さらに優れた効果があることがわかった。
紅の色うつりを抑え、使用性に優れ、しかも、チューブ
から出す時に、パーフルオロポリエーテルのみが出て来
るという問題や、口紅上への塗布後にも経時的にシリカ
粉末が分離して口紅が白く粉をふくことがない口紅オー
バーコートを提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 内相に化学式1に示す平均n=26〜6
00のジメチルポリシロキサン及び/又は化学式2に示
すパーフルオロポリエーテルを2〜80重量%、 外相に水及びシリカ粉末及び/又はアルミナ粉末を含有
することを特徴とする水中油型の口紅オーバーコート。 【化1】 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 及びR5 は同一又は異
なって、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基
又はオキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q及び
rは分子量500〜10,000を与える0以上の整数
を示す。但し、p=q=r=0となることはない。) - 【請求項2】 シリカ粉末及び/又はアルミナ粉末の含
有量が0.5〜10重量%であることを特徴とする口紅
オーバーコート。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11085894A JP3337553B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-05-25 | 口紅オーバーコート |
FR9506194A FR2720273B1 (fr) | 1994-05-25 | 1995-05-24 | Composition de couche de recouvrement de rouges à lèvres. |
US08/451,089 US5750094A (en) | 1994-05-24 | 1995-05-25 | Lipstick overcoat composition |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP3337553B2 JP3337553B2 (ja) | 2002-10-21 |
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---|---|---|---|
JP11085894A Expired - Fee Related JP3337553B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-25 | 口紅オーバーコート |
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---|---|
JP (1) | JP3337553B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10105307B2 (en) | 2010-02-05 | 2018-10-23 | Shiseido Company, Ltd. | Makeup cosmetic and makeup kit comprising the makeup cosmetic and a top coating agent |
WO2022186100A1 (ja) * | 2021-03-05 | 2022-09-09 | 株式会社 資生堂 | 水中油型唇用化粧料 |
WO2022215492A1 (ja) * | 2021-04-06 | 2022-10-13 | 株式会社 資生堂 | リップコート化粧料 |
WO2024143310A1 (ja) * | 2022-12-28 | 2024-07-04 | 株式会社コーセー | 水性口紅オーバーコート |
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-
1994
- 1994-05-25 JP JP11085894A patent/JP3337553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3337553B2 (ja) | 2002-10-21 |
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