JP3479723B2 - 口 紅 - Google Patents

口 紅

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JP3479723B2
JP3479723B2 JP22058293A JP22058293A JP3479723B2 JP 3479723 B2 JP3479723 B2 JP 3479723B2 JP 22058293 A JP22058293 A JP 22058293A JP 22058293 A JP22058293 A JP 22058293A JP 3479723 B2 JP3479723 B2 JP 3479723B2
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恵美 外尾
一弘 石田
重禎 百瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な口紅に関し、更
に詳細には、口紅の撥油性及び化粧効果の持続性を改善
した口紅に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
口紅は、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、
セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ等
の固形油と、炭化水素油、エステル油、シリコン油等の
液体油及びワセリン、ポリブテン等の半固形油に粉体を
分散せしめたものであった。
【0003】しかしながら、これらのもので製造された
口紅は、塗布してできる膜は油剤から得られるものであ
るため、撥水性はあるものの撥油性には乏しいものであ
った。
【0004】一方、フッ素系油剤は、撥水性及び撥油性
に優れた液体油であり、これを応用した化粧料が知られ
ている。(特開昭63ー107911号公報、特開平3
ー246211号公報、特開平3ー246212号公
報、特開平3ー264511号公報等)。しかしなが
ら、これを口紅の主成分として応用する試みは未だ成さ
れていない。
【0005】こうした中で、本出願人は、パーフルオロ
ポリエーテルにシリカ粉末及び/又はアルミナ粉末を特
定量配合すれば、口紅を塗布した上に塗布することによ
り、口紅の化粧効果の持続性を改善し、口紅の食器等へ
の付着及び色にじみを抑え、しかも簡便に使用すること
ができる口紅オーバーコートが得られることを見出し、
先に出願した(特開平5−221829号)。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記構成の口紅オーバー
コートは、組成的にも従来にないものであり、極めて効
果が高く有用な技術であり、これを口紅に応用すること
で、従来にない組成の新規な口紅の開発が期待された。
【0007】そこで、本発明者らは鋭意研究を行った結
果、特定量のフッ素系油剤に特定量の化粧料用粉体を配
合すると、撥水撥油性、化粧効果の持続性に優れ、しか
ものび、なめらかさといった使用性に優れた口紅が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0008】 すなわち、本発明は、次の成分(A)及
び(B): (A)次の一般式(1)
【化学式2】 (式中、R,R,R,RおよびRは同一又は
異なって、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル
基又はオキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q、
及びrは分子量500〜100,000を与える0以上
の整数を示す。ただし、p=q=r=0となることはな
い)で表わされるパーフルオロポリエーテル 70〜9
9.8重量% (B)化粧料用粉体 0.2〜30重量% を含有することを特徴とする口紅(リップクリームを含
む)を提供するものである。
【0009】本発明で用いられる成分(A)は、次式の
一般式(1)で表わされる常温で液体のパーフルオロポ
リエーテルである。
【化3】 (式中、R1,R2,R3,R4およびR5は同一又は異なって、
それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又はオキ
シパーフルオロアルキル基を示し、p、q、及びrは分
子量500〜100,000を与える0以上の整数を示
す。ただし、p=q=r=0となることはない。)
【0010】なお、ここで括弧内に示される各パーフル
オロアルキロキシ基はこの順で並んでいる必要はなく、
またランダム重合でもブロック重合でも構わない。かか
るパーフルオロポリエーテルとしては、特に粘度が5〜
5,000cStのものが好ましく、例えば次の一般式
(2)
【化4】 (式中、m及びnは分子量500〜10,000を与え
る数を示し、n/mは0.2〜2である)で表わされる
もの、市販品としてはFOMBLIN HC−O4、同
HC−25、同HC−R(以上、モンテフルオス社製)
等や、次の一般式 (3) F-(CF2CF2O)1-CF2CF3 (3) (式中、lは4〜500の数を示す)で表されるもの、
市販品としてはデムナムS−20、同S−65、同S−
100、同S−200(ダイキン工業(株)製)等が挙
げられる。
【0011】 本発明において、成分(A)の配合量は
70〜99.8重量%(以下単に%で示す)、特に70
〜98%が好ましい。配合量が70%未満では感触上好
ましくなく、99.8%を超えると成分(B)の配合量
が少なくなりすぎるため好ましくない。
【0012】本発明において成分(B)は、口紅に必須
である着色成分であると共に、塗布してできる膜に平滑
性を与える効果がある。本発明に用いられる成分(B)
の化粧料用粉体としては、通常用いられるものであれば
特に制限されず、例えば、タルク、カオリン、マイカ、
セリサイト、雲母チタン、シリカ、アルミナ、炭酸マグ
ネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸
化ジルコニウム、亜鉛華、硫酸バリウム、酸化セリウ
ム、窒化ホウ素等の無機粉体:タール系色素、ナイロン
パウダー、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン粉
末、金属石鹸、微結晶繊維粉体等の有機粉体等を挙げる
ことができる。
【0013】 本発明において、成分(B)の配合量は
0.2〜30%、特に1〜30%が好ましい。0.2%
未満では著しい効果が得られず、30%を超えると塗布
しづらくなるので好ましくない。
【0014】また、成分(B)、0.1μm以下の微
粒子粉体を、口紅全量に対し1〜30%の範囲で含有す
るとさらに好ましい。微粒子粉体を配合することで、成
分(A)を主成分とし、従来塗膜を形成する上で重要な
成分であったワックス類を配合しない、あるいは配合し
ても少量となる本発明の組成において、成分(A)と共
に良好な塗膜を形成すると共に唇との密着性を高めるこ
とができるので、化粧もちが非常に優れたものとなる。
こうした微粒子粉体として、例えばシリカ、アルミナ、
酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、ポリメチルメタクリレート等が挙げら
れる。中でも、シリカを用いた場合には、透明性にも優
れた製品が得られるので、特に好ましい。
【0015】また本発明の効果を損なわない範囲で、フ
ッ素化合物、シリコーン、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、エステル、ワックス等の公知コーティング剤で表面
処理してもよい。
【0016】尚、本発明の口紅には、前記必須成分の他
に、通常化粧品に用いられる成分、例えば炭化水素、高
級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、動植物油脂、シリコー
ン油等の化粧品油剤、界面活性剤、酸化防止剤、香料、
色素、アルコール、多価アルコール、防腐剤、紫外線吸
収剤、保湿剤、水等を本発明の効果を損なわない範囲で
適宜配合することができる。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0018】 実施例1 口紅 (処方) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC-04) 90.0 (2)シリカ(エロジールR−972(日本アエロ ジル(株)製)、平均粒径約16nm) 7.0 (3)赤色202号 1.5 (4)酸化チタン 1.5 (製法) 成分(1)に成分(2)〜()を添加し、均一に混合
して口紅を製造する。
【0019】 実施例2 口紅 (処方) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC-04) 70.0 (2)雲母 20.0 (3)シリカ(エロジール300(日本アエロジル (株)製)、平均粒径約7nm) 5.0 (4)赤色226号 1.5 (5)酸化チタン 1.0 (6)グリセリン 1.0 (7)精製水 1.5 (製法) 実施例1と同様にして製造する。
【0020】 実施例3 口紅 (処方) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル(FOMBLIN HC-R) 49.0 (2)パーフルオロポリエーテル(FOMBLIN HC-04) 40.0 (3)N−アシルリジン (アミホープLL(味の素(株)製)) 10.0 (4)赤色202号 0.9 (5)紫外線吸収剤 0.1 (製法) 実施例1と同様にして製造する。
【0021】 実施例4 サンスクリーンリップクリーム (処方) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル(FOMBLIN HC-04) 75.0 (2)微粒子酸化チタン(微粒子酸化チタンP−25 (デグッサ社製)、平均粒径約25nm) 15.0 (3)マイカ 5.0 (4)紫外線吸収剤 4.99 (5)赤色201号 0.01 (製法)実施例1と同様にして製造する。
【0022】 比較例1 (処方) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC-04) 50.0 (2)シリカ(エロジールR−972(日本アエロ ジル(株)製)、平均粒径約16nm) 50.0 (製法)実施例1と同様にして製造する。
【0023】 比較例2 (処方) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル (FOMBLIN HC-25) 40.0 (2)シリカ(エロジール200(日本アエロジル (株)製)、平均粒径約12nm) 15.0 (3)精製水 30.0 (4)グリセリン 14.9 (5)防腐剤 0.1 (製法)実施例1と同様にして製造する。
【0024】 比較例3 (処方) (重量%) (1)ジメチルポリシロキサン(6cSt) 77.0 (2)シリカ(エロジールR−972(日本アエロジ ル(株)製)、平均粒径約16nm) 20.0 (3)赤色202号 1.5 (4)酸化チタン 1.5 (製法)実施例1と同様にして製造する。
【0025】試験例1 実施例1〜4及び比較例1〜3の口紅について、撥油
性、化粧もち(経時でのにじみのなさ、色もち)、使用
性(のび、塗布のしやすさ)を評価した。結果を表1に
示す。
【0026】(評価方法) 撥油性:ガラス板にドクターブレード8milにて口紅
の塗膜を作成し、その上にスクワランを滴下し1時間後
の塗膜の状態を観察し、スクワランの弾き具合により撥
油性を評価した。効果に優れるものを◎、ほぼ効果のあ
るものを○、あまり効果のないものを△、全く効果のな
いものを×として評価した。
【0027】化粧もち、使用性;パネル20名に各項目
について、良いものを5点、悪いものを1点とした5段
階評価をしてもらい、さらにその平均点によって以下の
ように4段階に分けた。結果を表1に示す。 平均点 4.5〜5 ◎ 3.5〜4.5未満 ○ 2.5〜3.5未満 △ 〜2.5未満 ×
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、本発明品の口紅
は、撥油性、化粧もちに優れ、さらに使用性に優れたも
のであった。特に、微粒子粉体を含有する実施例1、
2、4においては、撥油性及び使用性に優れた効果を有
していた。それに対し比較品は、評価項目のすべてにお
いて満足のいくものは得られなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明の口紅は、撥水撥油性のある塗膜
を形成し、化粧効果の持続性及び使用性に優れたもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−176411(JP,A) 特開 平4−100534(JP,A) 特開 平2−295912(JP,A) 特公 昭45−19997(JP,B1) 特許3098604(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/025

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)及び(B): (A)次の一般式(1) 【化1】 (式中、R,R,R,RおよびRは同一又は
    異なって、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル
    基又はオキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q、
    及びrは分子量500〜100,000を与える0以上
    の整数を示す。ただし、p=q=r=0となることはな
    い)で表わされるパーフルオロポリエーテル 70〜9
    9.8重量% (B)化粧料用粉体 0.2〜30重量% を含有することを特徴とする口紅。
  2. 【請求項2】成分(B)が0.1μm以下の微粒子粉体
    を含有し、その含有量が口紅全量の1〜30重量%であ
    ることを特徴とする請求項1記載の口紅。
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