JPH08165223A - アイメークアップ化粧料 - Google Patents

アイメークアップ化粧料

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JPH08165223A
JPH08165223A JP6331582A JP33158294A JPH08165223A JP H08165223 A JPH08165223 A JP H08165223A JP 6331582 A JP6331582 A JP 6331582A JP 33158294 A JP33158294 A JP 33158294A JP H08165223 A JPH08165223 A JP H08165223A
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JP
Japan
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cosmetic
film
makeup
powder
eye
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JP6331582A
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English (en)
Inventor
Masaki Okuyama
雅樹 奥山
Shigesada Momose
重禎 百瀬
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式(1)のパーフルオロポリエーテル5
0.0〜99.7重量%と化粧料用粉体0.2〜25.
0重量%を含有するアイメークアップ化粧料。又は、更
に上記成分に加え、水性成分0.1〜49.8重量%を
含有するアイメークアップ化粧料。 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっ
て、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又は
オキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q及びrは
分子量500〜10,000を与える0以上の整数を示
す。ただし、p=q=r=0となることはない。) 【効果】撥水性、撥油性の化粧膜を均一に形成し、従来
のアイメークアップ化粧料の上に塗布すれば化粧膜の持
続性を向上させ、更に、まつげに単独で直接使用した場
合にも、アイメークアップ化粧料として良好な化粧効果
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来より使用されてい
るマスカラ、アイライナー等のアイメークアップ化粧料
の塗膜上に塗布することにより、これらのアイメークア
ップ化粧料の化粧膜の持続性を向上し、にじみやまぶた
への付着を抑え、また、単独でまつげに直接使用した場
合にも、まつげの形を整えたり、目元をはっきりさせる
等の化粧効果を有するアイメークアップ化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アイメークアップ化粧料としては
マスカラ、アイライナー等が挙げられ、これらはまつげ
や目元に使用することにより、まつげの形を整え、目元
をはっきりさせるといった化粧効果を有するものであ
る。一般的にこれらのアイメークアップ化粧料は、ワッ
クス、ロウ類等の固形油性成分、樹脂類等の皮膜形成成
分、液状油剤あるいは水性成分、粉体等を中心に構成さ
れており、アイメークアップ化粧料としての快適な使用
感や使用性(化粧のしやすさ)、良好な化粧効果や化粧
膜の持続性を得るために、種々の性質を有する上記成分
の配合検討が行われてきた。特に近年、高い化粧効果と
化粧膜の持続性がアイメークアップ化粧料に望まれてお
り、そのために例えば、ワックスやロウ類を多く配合
し、まつげや目元への塗膜の密着性を高めて化粧膜の持
続性を向上させたり、乳化型の水性皮膜形成樹脂の配合
量を増加させて化粧膜を強固に固着させたり、また、油
溶性皮膜形成樹脂を多く配合し、これと液状揮発性油剤
とを併用して油剤揮発後の塗膜に撥水性、耐水性を付与
することにより化粧膜の持続性を向上させる等の試みが
なされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワック
ス、ロウ類や、皮膜形成性樹脂を増加させることにより
化粧膜の持続性は若干高まるものの、製品系の粘度が高
くなり過ぎることによる使用性、使用感の悪化が見ら
れ、アイメークアップ化粧料としてはこれらの成分の配
合量に制限が生じてしまうため、充分な効果を発現させ
るには至らなかった。また、ワックス、ロウ類や、油溶
性皮膜形成樹脂は油溶性であるため、撥水性については
付与することができるものの撥油性に乏しく、皮脂によ
る経時的なにじみや化粧膜の部分的な欠落が観察される
いう欠点があり、化粧膜の持続性に関しては充分とは言
えなかった。更に、乳化型の水性皮膜形成樹脂の配合量
を増加させた場合も、樹脂中の界面活性剤により塗膜の
耐水性は充分とは言えず、化粧膜の持続性は充分ではな
かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情にかんがみ、上記欠点を克服すべく鋭意研究を行
った結果、特定量のパーフルオロポリエーテルと特定量
の化粧料用粉体とを配合して得られたアイメークアップ
化粧料が、撥水性、撥油性の両方を兼ね備えた化粧膜を
均一に形成する事ができ、従来より使用されているマス
カラ、アイライナー等のアイメークアップ化粧料の塗膜
上に塗布すれば、これらのアイメークアップ化粧料の化
粧膜の持続性が向上し、にじみやまぶたへの付着、化粧
膜の部分的な欠落といった欠点が改善され、更に、まつ
げに単独で直接使用した場合にも、まつげの形を整えた
り、目元をはっきりさせる等の化粧効果を有することを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成させた。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(A)及び
(B)、 (A)一般式(1)
【化3】 (式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっ
て、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又は
オキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q及びrは
分子量500〜10,000を与える0以上の整数を示
す。ただし、p=q=r=0となることはない。)で表
わされるパーフルオロポリエーテル 50.0〜99.
7重量% (B)化粧料用粉体 0.2〜25.0重量% を含有することを特徴とするアイメークアップ化粧料で
ある。
【0006】本発明で使用される(A)成分のパーフル
オロポリエーテルは、前記一般式(1)で表わせるもの
であり、撥水性及び撥油性を有し、常温(約25℃)で
不揮発性の液体である。
【0007】かかるパーフルオロポリエーテルとして
は、粘度が5〜5,000cStのものが好ましく、例
えば次の一般式(2)
【化4】 (式中、m及びnは分子量500〜10,000を与え
る数を示し、n/mは0.2〜2である。)で表される
もので、市販品としてはFOMBLIN HC−04、
同HC−25、同HC−R(以上、モンテフルオス社
製)等や、次の一般式(3)
【化5】 (式中、lは4〜500の数を示す。)で表されるもの
で、市販品としてはデムナムS−20、同S−65、同
S−100、同S−200(ダイキン工業(株)製)等
が挙げられる。
【0008】本発明において、これらのパーフルオロポ
リエーテルは1種又は2種以上を用いることができ、そ
の配合量は全組成中、50.0〜99.7重量%(以
下、単に%で示す)であり、より好ましくは60.0〜
98.5%である。50.0%未満では本発明の効果が
充分得られず、また、99.7%を超えるとアイメーク
アップ化粧料としての使用性、使用感が不充分なものと
なり、好ましくない。
【0009】本発明に用いられる(B)成分の化粧料用
粉体としては、化粧品一般に用いられるものであれば特
に制限されず、例えば体質顔料、有色顔料、有機粉末、
パール顔料等が使用可能である。具体的には、シリカ
(無定形構造のもの、それを疎水化したもの、あるいは
結晶構造を有するものを含む)、アルミナ、タルク、カ
オリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
亜鉛華、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、窒化ホウ
素、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン、ベ
ンガラ、黒酸化鉄、黄酸化鉄、群青、コンジョウ等の無
機粉体、タール系色素、ナイロンパウダー、ポリメチル
メタクリレート、ポリエチレン粉末、金属石鹸等の有機
粉体が挙げられ、このうちシリカ、アルミナが特に好ま
しい。これらの化粧料用粉体は、必要に応じ1種又は2
種以上を組み合わせて用いられる。また、これらの粉体
は本発明の効果を妨げない範囲であらかじめ油剤、シリ
コーン油、フッ素化合物、界面活性剤等で表面処理した
ものも使用することができる。
【0010】本発明に用いられる化粧料用粉体の配合量
は0.2〜25%であり、より好ましくは1〜20%で
ある。特に粒子径0.1μm以下の微粒子粉体を用いる
と更に好ましい。化粧料用粉体の配合量が0.2%未満
では、塗布用ブラシ等への付着が不充分であり、アイメ
ークアップ化粧料としての使用性が良くない。また、2
5%を超えると製品系の粘度が高くなり、アイメークア
ップ化粧料としての使用性、使用感において、良好なも
のが得られない。
【0011】本発明では、(A)成分の前記一般式
(1)で表わせるパーフルオロポリエーテル50.0〜
99.7重量%、(B)成分の化粧料用粉体0.2〜2
5.0重量%に加えて、更に(C)成分として特定量の
水性成分を併用することにより、アイメークアップ化粧
料の化粧膜の持続性向上、にじみやまぶたへの付着の抑
制、また、単独でまつげに直接使用することによるアイ
メークアップの化粧効果といった効果に加え、更に良好
な使用性、使用感を付与することができる。本発明に使
用される水性成分としては、グリセリン、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等の水溶性アルコール類、水溶性
高分子化合物、水等が挙げられ、これらは必要に応じ1
種又は2種以上を組み合わせて用いられる。
【0012】本発明に用いられる水性成分の配合量は
0.1〜49.8%の範囲であり、より好ましくは0.
5〜20%である。
【0013】本発明のアイメークアップ化粧料には、上
記の構成成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損な
わない量的、質的範囲において、エモリエント効果、モ
イスチュア効果等を付与するための油脂、エステル油、
炭化水素油等の液状油剤や、界面活性剤、香料、防腐
剤、美容剤、増粘剤等、通常化粧品に配合される他の成
分を配合することができる。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明す
る。なお、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0015】実施例1〜7及び比較例1〜5 マスカ
ラオーバーコート 表1に示す処方のマスカラオーバーコートを調製し、市
販のマスカラをつけた後、本マスカラオーバーコートを
更に塗布し、塗布時の化粧のしやすさ(使用性及び使用
感)、仕上がりの化粧膜の均一性、化粧効果及び化粧膜
の持続性(化粧もち)の各々について、下記方法により
評価を行った。なお、市販のマスカラをつけた後マスカ
ラオーバーコートを塗布しない場合を比較例5とした。
結果を表2に示す。
【0016】
【表1】
【0017】(製法) 実施例1〜7及び比較例1〜4 A.成分(1)(2)に成分(3)〜(9)を添加し、
均一に混合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。
【0018】(評価方法) a.化粧のしやすさ(使用性及び使用感) b.仕上がりの化粧膜の均一性 c.化粧効果 d.化粧膜の持続性(化粧もち) 10名の官能パネルにより、各試料を上記a〜dについ
て下記(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、各
試料毎の評点の平均値を(2)4段階評価基準を用いて
評価した。
【0019】
【表2】
【0020】表2の結果から明かなように、本発明品の
マスカラオーバーコートは、比較例1〜4のものと比較
して、化粧のしやすさ、仕上がりの化粧膜の均一性、化
粧効果及び化粧膜の持続性(化粧もち)についてきわめ
て優れた効果を示すものであり、またマスカラオーバー
コート未使用(比較例5)に比較してはるかに化粧膜の
持続性が向上していることが実証された。特に、本発明
のマスカラオーバーコートは、まつげの一本一本にきれ
いにつき、仕上がり膜の均一性が高く、アイメークアッ
プ化粧料として官能特性上も優れたものであった。
【0021】粉体量の多い比較例1では、製品系の粘度
が高くなりすぎるために化粧のしやすさや仕上がり膜の
均一性といった使用性、使用感の面で満足なものが得ら
れず、またパーフルオロポリエーテルの代わりにシリコ
ン系化合物を用いた比較例2及び水性成分を多量に配合
し、パーフルオロポリエーテルの量が少ない比較例3で
は、化粧膜の持続性の面で満足のゆくものが得られなか
った。更に、化粧料用粉体の量が少ない比較例4は、塗
布用ブラシへの付着が少なく、使いやすさの点で満足の
ゆくものではなかった。
【0022】実施例8 マスカラ 下記に示す処方により、マスカラを調製した。 (処方) (成分) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル(注5) 89.8 (2)シリカ(注6) 3 (3)黒酸化鉄 5 (4)マイカ 2 (5)香料 0.1 (6)防腐剤 0.1 注5:FOMBLIN HC−25 注6:エロジール300(日本アエロジール社製)
【0023】(製法) A.成分(1)に成分(2)〜(6)を添加し、均一に
混合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。
【0024】以上のようにして得られたマスカラは、ま
つげへ1本1本きれいに付着し、カール力にも優れ、ま
た耐水性、耐油性も良く、化粧もちの優れたものであっ
た。
【0025】実施例9 アイライナーオーバーコート 下記に示す処方により、アイライナーオーバーコートを
調製した。 (処方) (成分) (重量%) (1)パーフルオロポリエーテル(注7) 92.5 (2)シリカ(注8) 7 (3)ナイロンパウダー 0.3 (4)香料 0.1 (5)防腐剤 0.1 注7:デムナムS−20 注8:エロジールR972(日本アエロジール社製)
【0026】(製法) A.成分(1)に成分(2)〜(5)を添加し、均一に
混合する。 B.Aを容器に充填して製品とする。
【0027】以上のようにして得られたアイライナーオ
ーバーコートは、化粧膜の均一性に優れ、また耐水性、
耐油性も良く、化粧効果及び化粧膜の持続性(化粧も
ち)にきわめて優れた効果を示すものであった。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明のアイメーク
アップ化粧料は、撥水性、撥油性の両方を兼ね備えた化
粧膜を均一に形成する事ができ、従来より使用されてい
るマスカラ、アイライナー等のアイメークアップ化粧料
の塗膜上に塗布すれば、これらのアイメークアップ化粧
料の化粧膜の持続性を向上させ、にじみやまぶたへの付
着、化粧膜の部分的な欠落といった欠点を改善し、更
に、まつげに単独で直接使用した場合にも、まつげの形
を整えたり、目元をはっきりさせる等の化粧効果を有
し、アイメークアップ化粧料として優れた品質を有す
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B)、 (A)一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっ
    て、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又は
    オキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q及びrは
    分子量500〜10,000を与える0以上の整数を示
    す。ただし、p=q=r=0となることはない。)で表
    わされるパーフルオロポリエーテル 50.0〜99.
    7重量% (B)化粧料用粉体 0.2〜25.0重量% を含有することを特徴とするアイメークアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 次の成分(A)〜(C)、 (A)一般式(1) 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一又は異なっ
    て、それぞれフッ素原子、パーフルオロアルキル基又は
    オキシパーフルオロアルキル基を示し、p、q及びrは
    分子量500〜10,000を与える0以上の整数を示
    す。ただし、p=q=r=0となることはない。)で表
    わされるパーフルオロポリエーテル 50.0〜99.
    7重量% (B)化粧料用粉体 0.2〜25.0重量% (C)水性成分 0.1〜49.8重量% を含有することを特徴とするアイメークアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 化粧料用粉体がシリカ及び/又はアルミ
    ナである請求項1又は2に記載のアイメークアップ化粧
    料。
JP6331582A 1994-12-09 1994-12-09 アイメークアップ化粧料 Pending JPH08165223A (ja)

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