JPS632916A - 非水乳化型メイクアツプ化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、パーフルオロ有機化合物相／油相型（以下Ｆ
２Ｏ型と略記する）の分散状態を呈する非水乳化型メイ
クアップ化粧料に関する。

更に詳しくは、保存安定性、皮膚安全性及び延展性、耐
水性、化粧もち等の実用特性に優れた新規な井水乳化型
メイクアップ化粧料に関する。

（従来技術） メイクアップ化粧料に要求される一般的な特性は、 １）製品の色合いが好ましいこと。

（１）外観色が均一でかつ塗布色と近似していること。

（１１）　　光源の皿類等によって塗布色が著しく異な
らないこと。

２）化粧映えが良いこと。

に）期待した化粧効果が得られること。

（１１）肌への塗膜の付着性が良く、かつ化粧くずれが
しない仁と。

ＱＩＯ塗布後、経時的に色が変化（色沈み）しないこと
。

８）使用感が良いこと。

（１）塗布するときは、軽いタッチでかつソフトな感触
を与え、伸びが良いこと。

（１１）塗布後は異和感なく、サラパリとした良好な感
触を与えること。

４）安定性が良いこと。

（１）経時的に変色変臭、分離等の品質の劣化が無いこ
と。

５）安全性が高いこと。

（１）　　皮膚、粘膜等の刺激が無いこと。

等が挙げられるが、これらの要件を満足し得るメイクア
ップ化粧料は、処方設計上極めて困難であって、未だ市
販されるに至っていない。

（発明の開示） 本発明者は、後記特定のＦ２Ｏ型の分散状態を呈するメ
イクアップ化粧料が、パーフルオロ有機化合物の優れた
特性である延展性、耐水性等を具備し、更には皮膚安全
性、化粧もち、保存安定性にも優れている事を見出し本
発明を完成した。

（発明の目的） 本発明の目的は、保存安定性、皮膚安全性、延展性、耐
水性、化粧もちに優れた非水乳化型メイクアップ化粧料
を提供するにある。

（発明の構成） 本発明は、（イ）分子中にパーフルオロカーボン基とハ
イドロカーボン基を有するフッ素系界面活性剤を油成分
中に溶解し、（ロ）これに顔料及び／又は染料を分散し
、（ハ）更にこの中にパーフルオロ有機化合物を分散し
て得られる油中パーフルオロ有機化合物型の分散状態を
呈する非水乳化型メイクアップ化粧料である。

（構成の具体的な説明） 本発明に用いられる油成分としては公知の化粧料用油性
物質であって、例えば、油脂、ロウ、炭化水素、エステ
ル油、高級アルコール、高級脂肪酸等があげられる。

油脂としては例えば、ヒマシ油、オリーブ油、アボカド
油、パーム油、カカオ油等、ロウとしては例えば、木ロ
ウ、ラノリン、主ツロウ、カルナウバロウ、キャンデリ
ラロウ等、また炭化水素としては、例えば、ペトロラタ
ム、流動パラフィン、固型パラフィン、セレシン、マイ
クロクリスタリンワックス、スクワラン等、エステル油
としては、例えばステアリン酸ブチルエステル、ミリス
チン酸オクチルドデシルエステル、ミリスチン酸イソプ
ロピルエステル、ラノリン脂肪酸イソプロピルエステル
、ステアリン酸ブチルエステル、ラノリン酸ヘキシルエ
ステル、オレイン酸オレイルエステル、アジピン酸ジイ
ソプロピルエステル、セパチン酸ジイソプロピルエステ
ル等、高級アルコールとしては例えばステアリルアルコ
ール、オレイルアルコール、高級脂肪酸としては、例え
ば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸等が
あげられるが、これらに限られるものではない。これら
の油成分は、化粧料の種類、その目的等に応じて一種ま
たは二種以上を選択して使用される。その配合量は、当
該化粧料の最終組成における総重量を基準として通常１
〜７０重量％である。

顔料又は染料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク
、ケイ酸マグネシウム、カオリン、ベントナイト、マイ
カ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、等の白色無機顔料、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガ
ラ、グンジ１つ、酸化クロム、カーボンブラック等の着
色無機顔料、化粧品に使用することが認められているタ
ール系色素、β−カロチン、クロシン、カーサミンイエ
ロー、リボフラビン、ラッカイン酸、カルミン酸クロロ
フィル等の天然色素があげられ、これらの−種凍たは二
種以上を選択して使用される。顔料及び／又は染料の配
合量は処方成分の総量に対して、通常６〜８０重量％で
ある。

本発明に使用されるパーフルオロ有機化合物とは、炭素
数が６〜２０で水素の全てがフッ素原子で置換されたも
のである。例えば、パーフルオロデカリン、パーフルオ
ロアダマンクン、パーフルオロブチルテトラハイドロフ
ラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パ
ーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオ
ロドデカン、また、テトラフルオロエチレンオキシドポ
リマー（重合度８〜１０）、ヘキサフルオロプロピレン
オキシドポリマー（重合度８〜１０）等が適用されるが
、これらに限られるものではない。

これらのパーフルオロ有機化合物は、化粧料の種類その
目的等に応じて一種または二種以上を選択して使用され
る。その配合量は、当該化粧料の最終組成：こおける総
重量を基準として通常２〜１５恵鷲％である。

本発明に用いられる前記のフッ素系界面活性剤は、分子
中にパーフルオロカーボン基とハイドロカーボン基とを
有する公知の化合物である。このフッ素系界面活性剤の
総炭素数は１０〜８０で、且つハイドロカーボン基の炭
素数≧２×（パーフルオロカーボン基の炭素数）の関係
を満たしたものが好ましい。炭素数が８０を越えると溶
解性や乳化性に劣り、総炭素数１０未満では皮膚刺激が
生じやすい。又パーフルオロカーボン基の炭素数がハイ
ドロカーボン基の炭素数の１／２より多くなると安定な
Ｆ１０型エマルジＷンが得られないので好ましくない。

これらのフッ素系界面活性剤の例を第１表に示す。フッ
素系界面活性剤は、本発明の化粧料の剤型に応じて一種
又は二種以上を選択して使用される。その配合量は、当
該化粧料の総ｌｉ量を基準として通常０．５〜５重量％
（以下ｗｔ％と略記する。）である。

第１表 本発明の化粧料は、油成分中にパーフルオロ有機化合物
が分散しているので、皮膚安全性に優れると共にパーフ
ルオロ有機化合物が有する緒特性を効果的に具現するも
のである。

本発明のメイクアップ化粧料は、非水系のファンデーシ
ロン、口紅、はぼ紅、アイシャドウ、まゆずみ、おしろ
い等に適用される。

尚、本発明のメイクアップ化粧料には、上記の他に、香
料、防腐剤、酸化防止剤等を本発明の目的を達成する範
囲内で適宜配合することができる。

（実施例） 以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳説する。

実施例に記載の保存安定性、皮膚安全性及び延展性、耐
水性、化粧もち等の実用特性に関する試験は下記の通り
である。

（１）　　保存安定性試験 試料を４５℃の恒温槽に入れ、８ケ月間放置後の乳化状
態、外観を観察し、異常が認められない場合（乳化状態
が均一で均質なエマルジョンを形成している場合）は良
好とし、異常が認められる場合（分離現象が見られる場
合、粒子が粗大にな′　った場合等）は不良とした。

（２）皮膚安全性試験 被検者２５名の前腕局側部皮膚に、試料０．０５ｆを直
径１．□ｃｍの円型のリント布のついたバッチテスト用
絆創膏を用いて２４時間閉塞貼布した後、下記の判定基
準に従い、各試料について被検者２５名の皮膚の状態を
評価判定した。判定結果は、絆創膏除去１時間後及び２
４時間後のうち反応の強い方を採用し、評価が（±）以
上の人の数で示した。

判定基準 （３）　　実用特性試験 被検者２０名が試料を１０日間連用した後、試料の特性
を評価した。

試験結果は、延展性、耐水性、化粧もちの各項目につい
て［試料塗布時の延展性（のび）が良い玉「試料の耐水
性が良い（汗による流れ落ちが少ない）」、［試料の化
粧もちが良い（経時による色やカバリング力の変化が少
ない）」と回答した人数で示した。

実施例１（油性ファンデージ１ン） （２）　　製法 （Ａ）を８０“Ｃにて均一に混合溶解したものの中にの
）を加え、均一に分散し、更にこの中へ６０’０に　゛
加温した（０を加えホモミキサーで分散後、撹拌しなが
ら室温まで冷却してＦ１０型エマルジ、ンを得た。

（３）　　特性 緒特性に関する試験結果を第２表に記載した。

第２表に示す如く、本発明の油性ファンデージ冒ンは、
保存安定性、皮膚安全性、延展性、耐水性及び化粧もち
に優れている。

比較例１（油性ファンデージ叢ン） パーフルオロデカリンの代りにミリスチン酸オクチルド
デシル１２．　Ｏｗｔ％を配合する他は実施例１と同様
にして比較例１の油性ファンデージ冒ンを得た。

（１）特性 第２表に示す如く、パーフルオロ有機化合物を配合して
いない油性ファンデーシロンは、「延展性」や「化粧も
ち」に劣るものであった。

１８一 実施例２（油性ファンデージ冒ン） （１）製法 パーフルオロペンチルテトラデカン（２，５ｖｒｔ％）
、パーフルオロヘキシルラウリルエーテル（２，５ｖｒ
ｔ％）の代りに、パーフルオロプロピルペンタン５、０
　ｖｒｔ％を配合する他は、実施例１と同様にして油性
ファンデージ１ンを得た。

（２）特性 第２表に示す如く、総炭素数１０のフッ素系乳化剤を使
用した油性ファンデージ冒ンは、やや皮膚安全性に於い
て劣るが実用上に問題はなかった。

実施例８（油性ファンデーシラン） （１）製法 パーフルオロペンチルテトラデカン（２，５ｖｔ％）、
パーフルオロヘキシルラウリルエーテル（２，５ｗｔ％
）の代りに、パーフルオロノナンオクタデカン５、　Ｏ
ｗｔ％を配合する他は、実施例１と同様にして油性ファ
ンデージ式ンを得た。

（２）特性 第２表に示す如く、ハイドロカーボン基の炭素数がパー
フルオロカーボン基の炭素数の２倍であるフッ素系乳化
剤を使用した油性ファンデーションは、保存安定性は良
好であり、皮膚安全性、延展性、耐水性、化粧もちに優
れたものであった。

実施例４（口紅〕 （１）処方 （２）製法 ８０°Ｃにて均一に混合溶解した（Ａ）の中への）を加
えロールミルで練り均一に分散させる。その後これを再
度８０°Ｃまで加温したものの中へ、８０”Ｃに加温し
た（０）を加えて乳化し室温まで冷却する。

（３）特性 第２表に示す如く、保存安定性、皮膚安全性、及び・進
展性、耐水性、化粧もちの実用特性に優れていることが
認められた。

第　　２　　表 （発明の効果） 以上記載の如く、本発明は、保存安定性、皮膚安全性及
び延展性、耐水性、化粧もち等の実用特性に優れた、有
用なる非水乳化型メイクアップ化粧料を提供することは
明らかである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （イ）分子中にパーフルオロカーボン基とハイドロカー
   ボン基を有するフッ素系界面活性剤を油成分中に溶解し
   、（ロ）これに顔料及び／又は染料を分散し、（ハ）更
   にこの中にパーフルオロ有機化合物を分散して得られる
   油中パーフルオロ有機化合物型の分散状態を呈する非水
   乳化型メイクアップ化粧料。