JPH073157A - ガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料の着色方法 - Google Patents

ガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料の着色方法

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JPH073157A
JPH073157A JP2074393A JP2074393A JPH073157A JP H073157 A JPH073157 A JP H073157A JP 2074393 A JP2074393 A JP 2074393A JP 2074393 A JP2074393 A JP 2074393A JP H073157 A JPH073157 A JP H073157A
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JP
Japan
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molding material
polyphenylene sulfide
glass fiber
sulfide
zinc sulfide
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JP2074393A
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English (en)
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Kinzou Nakatsuka
吟造 中塚
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ARON KK
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ARON KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス繊維で強化されたポリフェニレンサル
ファイド樹脂成形品を着色すること。 【構成】 成形材料に対し10〜60重量%のガラス繊
維を用いて強化され、顔料として硫化亜鉛を含有してい
る。 【効果】 ガラス繊維の強度を低下させることなく、均
一に着色された合成樹脂製品を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガラス繊維の強度を
低下させることなく、ガラス繊維で強化されたポリフェ
ニレンサルファイド樹脂を白色に着色できるようにした
成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンサルファイド樹脂は元々
が黒または灰色をしており、成形品としては人目に直接
触れないような部品に使用する場合が多かった。
【0003】しかし、近年は樹脂の有する各種機能に着
目され、日常的な用品にも使用されるようになってきて
おり、その場合に樹脂本来の黒色等では美観上好ましく
ない場合があった。
【0004】そこで、例えば顔料により白色に着される
方法が考えられる。そして、例えば特公昭48−359
47号公報や特公昭55−24466号公報に示される
ように他の樹脂に関しては硫化亜鉛により着色する方法
が考えられている。
【0005】また、二酸化チタンを顔料としてポリフェ
ニレンサルファイドを白色に着することも行われてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二酸化チタン
をガラス繊維の強度を低下させてしまう性質を有してお
り、従って二酸化チタンで着色したポリフェニレンサル
ファイドは強化プラスチックとしての機能を有さないも
のとなってしまうことになっていた。
【0007】一方、硫化亜鉛は二酸化チタンのようにガ
ラス繊維の強度を低下させないのでポリフェニレンサル
ファイドを着色する顔料としても望ましいものである
が、硫化亜鉛自体は粉末状であり、この粉末の硫化亜鉛
をガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料
に混合したのでは、材料中に硫化亜鉛を均一に混合する
ことは極めて困難である。従って、このように硫化亜鉛
を直接的に混合したものを成形したのでは均一な色に着
色された成形品を得ることができないという問題があっ
た。
【0008】すなわち、ポリフェニレンサルファイド成
形材料中に、硫化亜鉛を均一に分散させるためには、既
にでき上がっている成形材料中に硫化亜鉛を単に混合し
たのでは駄目であり、成形材料造粒時に硫化亜鉛も混合
しておいて造粒するか、あるいは硫化亜鉛のマスターバ
ッチを成形材料に対して混合する必要がある。または、
硫化亜鉛に固結剤を加えたものを混合し、分散性を高め
る必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】硫化亜鉛をガラス繊維強
化ポリフェニレンサルファイド成形材料に混合して成形
品を着色するためには、ガラス繊維強化ポリフェニレン
サルファイド成形材料に直接混合するのではなく、硫化
亜鉛と多少は混合し易くマスターバッチのバインダーに
適した熱可塑性樹脂を使用して硫化亜鉛のマスターバッ
チを造粒し、これをガラス繊維強化ポリフェニレンサル
ファイド成形材料に混合すればよいと考えられる。
【0010】あるいは、ガラス繊維強化ポリフェニレン
サルファイド樹脂の原料段階で硫化亜鉛を混合し、これ
を造粒したものを成形材料としてもよい。
【0011】そこで、この発明に係るガラス繊維強化ポ
リフェニレンサルファイド成形材料は、成形材料に対し
10〜60重量%のガラス繊維を用いて強化され、顔料
として硫化亜鉛を含有しているとともに、硫化亜鉛は熱
可塑性樹脂をバインダーに造粒しマスターバッチとして
混合したもの、あるいは成形材料に対し10〜60重量
%のガラス繊維を用いて強化され、硫化亜鉛に固結剤を
加えたものを混合したものである。
【0012】また、この発明に係るガラス繊維強化ポリ
フェニレンサルファイド成形材料の製造方法は、ポリフ
ェニレンサルファイドとガラス繊維を混合したものを造
粒し、その後に所望量の硫化亜鉛を加えたものである。
【0013】
【作用】硫化亜鉛を、まず熱可塑性樹脂をバインダーと
して硫化亜鉛のマスターバッチを造粒する。
【0014】マスターバッチとすることにより、硫化亜
鉛はガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材
料に混合しやすくなる。このガラス繊維強化ポリフェニ
レンサルファイド成形材料を使用して射出成形を行う
と、硫化亜鉛が成形材料中に均一に分散されて白色系統
に着色されて成形品が得られることになる。なお、バイ
ンダーとして使用した熱可塑性樹脂も若干含まれること
になるが、使用料がごく僅かであり、ポリフェニレンサ
ルファイドの性質に影響を与えることはない。
【0015】あるいは、固結剤の働きにより成形材料中
に硫化亜鉛が均一に分散し易くなり、この成形材料を使
用することにより、均一に着色したガラス繊維強化ポリ
フェニレンサルファイド樹脂製品が得られる。
【0016】また、ポリフェニレンサルファイド樹脂原
料に硫化亜鉛を混合したものを造粒し、これを成形材料
として使用することにより同様に均一に着色したガラス
繊維強化ポリフェニレンサルファイド樹脂製品が得られ
ることになる。
【0017】
【実施例】次に、この発明に係るガラス繊維強化ポリフ
ェニレンサルファイド成形材料の製造方法について説明
する。まず、マスターバッチの製造方法について説明す
る。
【0018】粉末状の硫化亜鉛を40〜90重量%の範
囲で熱可塑性樹脂に混合する。熱可塑性樹脂としては例
えばポリアミド樹脂やポリプロピレン樹脂等が使用でき
るが、その他の熱可塑性樹脂でもよい。
【0019】次に、このカラーチップをガラス繊維強化
ポリフェニレンサルファイド成形材料に硫化亜鉛の混合
量が1〜10重量%となるように混合する。この混合方
法は公知の各種方法が採用でき、どのような方法でもよ
い。カラーチップとしてあることにより、この材料を使
用して成形すると均一な状態で白色方向に着色すること
ができることになる。
【0020】また、ガラス繊維強化ポリフェニレンサル
ファイド成形材料に、硫化亜鉛と固結剤を加えたものを
混合することによっても成形材料が製造できる。
【0021】あるいは、ポリフェニレンサルファイド樹
脂原料とガラス繊維を混合し、その後必要量の硫化亜鉛
の粉末を加えたものをペレット状に造粒して成形材料を
製造することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係るガラ
ス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料によれ
ば成形材料に対し10〜60重量%のガラス繊維を用い
て強化され、顔料として硫化亜鉛を含有しているととも
に、硫化亜鉛は熱可塑性樹脂をバインダーに造粒しマス
ターバッチとして混合してあるので、ガラス繊維の強度
を低下させない硫化亜鉛を顔料として使用しながら、均
一に白色系統に着色されたガラス繊維で強化されたポリ
フェニレンサルファイド樹脂成形品を製造することがで
きるという効果を有する。
【0023】あるいは、成形材料に対し10〜60重量
%のガラス繊維を用いて強化され、硫化亜鉛に固結剤を
加えたものを混合しので、硫化亜鉛を成形材料中に均一
に分散させることができ、したがって均一に白色系統に
着色されたガラス繊維で強化されたポリフェニレンサル
ファイド樹脂成形品を製造することができるという効果
を有する。
【0024】また、ポリフェニレンサルファイドとガラ
ス繊維を混合し、その後に所望量の硫化亜鉛を加えて成
形材料を製造するようにしたので、硫化亜鉛で着色した
ガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド樹脂成形材
料を簡単に製造することができ、しかもこの成形材料を
使用することにより均一に白色系統に着色されたガラス
繊維で強化されたポリフェニレンサルファイド樹脂成形
品を製造することができるという効果も有する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月23日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ガラス繊維強化ポリフェニレンサルフ
ァイド成形材料の着色方法
【特許請求の範囲】
【請求項】 ポリフェニレンサルファイドとガラス繊
維を混合造粒し、その後に所望量の硫化亜鉛を加えたこ
とを特徴とするガラス繊維強化ポリフェニレンサルファ
イド成形材料の着色方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガラス繊維の強度を
低下させることなく、ガラス繊維で強化されたポリフェ
ニレンサルファイド樹脂の着色の自由度を広げた成形材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンサルファイド樹脂は元々
こげ茶または灰色をしており、成形品としては人目に
直接触れないような部品に使用する場合が多かった。
【0003】しかし、近年は樹脂の有する各種機能に着
目され、日常的な用品にも使用されるようになってきて
おり、その場合に樹脂本来の色では美観上好ましくない
場合があった。
【0004】そこで、例えば顔料により白色やその他の
色される方法が考えられる。そして、例えば特公
昭48−35947号公報や特公昭55−24466号
公報に示されるように他の樹脂に関しては硫化亜鉛によ
り着色する方法が考えられている。
【0005】また、二酸化チタンを顔料としてポリフェ
ニレンサルファイドを白色やその他の色色すること
も行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二酸化チタン
ガラス繊維の強度を低下させてしまう性質を有してお
り、従って二酸化チタンで着色したポリフェニレンサル
ファイドは強化プラスチックとしての強度を有さないも
のとなってしまうことになっていた。
【0007】この発明に係るガラス繊維強化ポリフェニ
レンサルファイド成形材料の着色方法は、ポリフェニレ
ンサルファイドとガラス繊維を混合したものを造粒し、
その後に所望量の硫化亜鉛を加えたものである。
【0008
【作用】
【0009】ポリフェニレンサルファイド樹脂原料に
ラス繊維を混合したものを造粒し、これに所望量の硫化
亜鉛を混合することにより同様に均一に着色したガラス
繊維強化ポリフェニレンサルファイド樹脂製品が得られ
ることになる。
【001
【実施例】次に、この発明に係るガラス繊維強化ポリフ
ェニレンサルファイド成形材料の着色方法について説明
する。
【001】ポリフェニレンサルファイド樹脂原料とガ
ラス繊維を混合しペレット状に造粒して、その後必要量
の硫化亜鉛を加えて成形材料を製造する。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係るガラ
ス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料の着色
方法によれば、ガラス繊維強化ポリフェニレンサルファ
イドに硫化亜鉛を加えることにより、ガラス繊維の強度
を低下させることなく着色することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料に対し10〜60重量%のガラ
    ス繊維を用いて強化され、顔料として硫化亜鉛を含有し
    ているとともに、硫化亜鉛は熱可塑性樹脂をバインダー
    に造粒しマスターバッチとして混合してあることを特徴
    とするガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形
    材料。
  2. 【請求項2】 硫化亜鉛の含有量を40〜90重量%と
    したマスターバッチを混合してある請求項1記載のガラ
    ス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料。
  3. 【請求項3】 ポリフェニレンサルファイド成形材料中
    のマスターバッチの混合量を1〜10%重量とした請求
    項1記載のガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド
    成形材料。
  4. 【請求項4】 成形材料に対し10〜60重量%のガラ
    ス繊維を用いて強化され、硫化亜鉛に固結剤を加えたも
    のを混合してあることを特徴とするガラス繊維強化ポリ
    フェニレンサルファイド成形材料。
  5. 【請求項5】 ポリフェニレンサルファイドとガラス繊
    維を混合し、その後に所望量の硫化亜鉛の粉末を加えた
    ものをペレット状に造粒したことを特徴とするガラス繊
    維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料の製造方
    法。
JP2074393A 1993-01-14 1993-01-14 ガラス繊維強化ポリフェニレンサルファイド成形材料の着色方法 Pending JPH073157A (ja)

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ID=12035678

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JP (1) JPH073157A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010163503A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Tosoh Corp 有彩色再生繊維状充填材強化熱可塑性樹脂粒状物の製造方法
JP2010538104A (ja) * 2007-08-31 2010-12-09 ジーエス カルテックス コーポレーション 着色長繊維強化ペレットおよびこれを用いて製造された着色樹脂成形品
JP2014234463A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 東ソー株式会社 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010538104A (ja) * 2007-08-31 2010-12-09 ジーエス カルテックス コーポレーション 着色長繊維強化ペレットおよびこれを用いて製造された着色樹脂成形品
JP2010163503A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Tosoh Corp 有彩色再生繊維状充填材強化熱可塑性樹脂粒状物の製造方法
JP2014234463A (ja) * 2013-06-03 2014-12-15 東ソー株式会社 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物

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