JPS63135428A - 成形用樹脂材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形用樹脂材料に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、成形用樹脂材料において、 着色剤を含有した被覆層を合成樹脂ペレットの表面に有
してなるようにしたことにより、一定の色彩を有する成
形品を安価にかつ容易に製造できるようにしたものであ
る。

〔従来の技術〕

スクリュー押出機、インラインスクリュ一式射出成形機
といったスクリューを有する成形機を用いて合成樹脂成
形品を製造する場合、各種形状の合成樹脂ペレ、ットが
成形用樹脂材料として一般に使用されている。

従来、成形品に一定の色彩を与えるための成形用樹脂材
料としては、成形用ベース樹脂、着色剤及び必要に応じ
て種々の添加剤（可塑剤、充填剤、熱安定剤、滑剤など
）を混合・混練りし、ペレット化した着色剤含有樹脂材
料が使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の着色剤含有成形用樹脂材料は、着色剤を成形用ベ
ース樹脂中に均一に分散させるために高い剪断力を用い
て混合・混練りする工程を経て得られる。この混合・混
練り工程は高価な装置を必要とし、また、色彩に関して
成形品を多品種少量生産する場合には色変更に多大の手
間がかかる。

成形品の外観にメタリック調を付与するために着色剤と
して金属粉を使用し、この金属粉を成形用−・−ス樹脂
と混合・混練りし、ベレット化した成形用樹脂材料では
、前記高い剪断力により金属粉が摩擦や摩耗の作用を受
けて性質が変化し、成形品に所望の外観を付与しないと
いう問題がしばしば生じる。さらに、金属粉は粉体爆発
を起こす可能性が高く、取り扱いが極めて危険である。

この粉体爆発を予防するために金属粉を例えば適当な可
塑剤によりペースト状にして用いることが行われている
が、このようにして金属粉を混合した成形用樹脂材料を
用いた場合、成形時に可塑剤による発泡が起こるという
問題が生じている。

本発明の目的は、前記の問題点が解消され、安価にかつ
簡単に製造することができ、成形品の大量生産と多品種
少量生産のいずれにも適した成形用樹脂材料を提供する
ことである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によれば前記の目的は着色剤を含有した被覆層を
合成樹脂ベレットの表面に有してなる成形用樹脂材料に
よって達成される。

前記着色剤としては合成樹脂成形品に一定の色彩を与え
るために一般に用いられる染料、無機顔料、有機顔料、
特殊顔料などが挙げら耗る。

前記無機類、料としては例えば白色顔料（硫酸バリウム
、炭酸カルシウム、亜鉛華、酸化チタンなど）、黒色顔
料（カーボンブラック、鉄黒など）、黄色顔料（黄鉛、
カドミウムエロー、エロー・オーカーなど）、橙色顔料
（赤口黄鉛、クロムバーミリオン、カドミウムオレンジ
など）、赤色顔料（カドミウムレッド、ヘンガラ、鉛丹
など）、紫色顔料（コバルトバイオレット）、青色顔料
（群青、コバルトブルーなど）、緑色顔料（クロムグリ
ーン）などが挙げられる。

前記有機顔料としては例えば赤色顔料（パーマネントレ
ッド４Ｒ）、紫色顔料（アントラキノンバイオレット）
、緑色顔料（フタロシアニングリーン）、その他ニトロ
顔料、塩基性染料レーキ、酸性染料レーキ、媒染レーキ
、建染染料顔料などが挙げられる。

前記特殊顔料としてＬよ金属粉（アルミ扮、ブロンズ粉
、スズ粉など）、真珠箔顔料、雲母粉、けい光顔料など
が挙げられる。

前記合成樹脂ベレットは成形用ベース樹脂から成り、こ
の樹脂は熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂のいずれであっ
てもよく、またベレットの形状は合成樹脂の性質及びベ
レットが供給される成形機の種類とその処理能力によっ
て決まり、一般にサイコロ状、円筒状、碁石状、球状な
どである。

前記熱可塑性樹脂としてはスクリューを有する成形機、
例えばスクリュー押出機及びインラインスクリュ一式射
出成形機で成形可能な樹脂であればよく、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリ
ル−スチレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカー
ボネート、アクリロニトリル−スチレン−ブタジェン樹
脂（ＡＢＳ樹脂）、アクリル樹脂などが挙げられる。

前記熱硬化性樹脂としてはインラインスクリュー射出成
形機といったスクリューを有する成形機で成形可能な樹
脂であればよく、例えばフェノール樹脂（Ｊ　Ｉ　Ｓ　
　ＰＭ−ＣＧ−ＰＭ−Ｔなど）、アミノ樹脂（尿素樹脂
、メラミン樹脂など）及び不飽和ポリエステル樹脂など
が挙げられる。

本発明の成、形用樹脂材料において、被覆層は前記着色
剤と塗料用ベース樹脂とから主として成る。

前記塗料用ベース樹脂としては、合成樹脂ベレットが熱
硬化性の成形用ベース樹脂から成る場合、このベース樹
脂と同等品か又は熱可塑性樹脂を用いることができる。

その場合の熱可塑性樹脂としては、成形機のスクリュー
内で熱硬化性成形用ベース樹脂と混合攪拌が可能な樹脂
はいずれも用いることができる。例えば、フェノール樹
脂やメラミン樹脂が成形用ベース樹脂である場合、これ
らの樹脂は成形機のスクリュー内のでの攪拌温度が９０
〜１２０℃であり、成形温度が１４０〜１８０℃である
ため、塗料用ベース樹脂としてポリスチレン、アクリル
樹脂、ＡＢＳ樹脂などを用いることができる。

合成樹脂ベレットが熱可塑性の成形用ベース樹脂から成
る場合、この成形用ベース樹脂と同等の熱変形温度を有
する熱可望性樹脂から前記塗料用ベース樹脂を適宜選択
することができる。

被覆層に含有される着色剤の量は目的とする成形品の外
観及び色彩に応じて変化する。例えばアルミ粉は成形用
ベース樹脂（ベレット）に対して０．３重量％となるよ
うに被覆層に含有させると、外観が充分にメタリック調
である成形品を得ることができ、アルミ粉を１０重量％
まで増すと金属光沢の極めて高い成形品が得られる。

本発明の成形用樹脂材料は、成形用ベース樹脂から成る
合成樹脂ベレットに着色剤含有塗料を例えばスプレー塗
装することによって得ることができる。

前記着色剤含有塗料は前記塗料用ベース樹脂を有機溶媒
に溶解した溶液（ビヒクル）に所要量の着色剤を攪拌混
合して得られる。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例について説明する。

実施炎上 成形用ベース樹脂として透明性ＡＢＳ樹脂（東し社製の
東し透明ＡＢＳ＃９００−３５２）の円筒状ベレットを
使用した。

着色剤含有塗料は、前記透明性ＡＢＳ樹脂、トルエン及
びアルミ粉を重量比で１：２：０．１の割合で混合し、
得られたアルミ粉含有溶液をソンナーで２倍に希釈して
調製した。

この塗料を前記円筒状ペレットにスプレー塗装し、アル
ミ粉が成形用ベース樹脂に対して０．３重量％となるよ
うに塗布量を調整した。

塗装後のベレットを乾燥して成形用樹脂材料を得た。こ
の材料を用いてインラインスクリュ一式射出成形機で成
形を行ったところ、所望のメタリック調を有する成形品
が製造された。

大庭斑業 雲母片に酸化チタンをコーティングしたパール粉末をア
ルミ粉の代わりに使用した以外は実施例１と同様にして
成形用樹脂材料を得、成形したところ、パール調外観を
有する成形品が製造された。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明の成形用樹脂材料を用いるこ
とにより、一定の色彩を有する成形品を簡単な工程で安
価に製造することができ、かつ、色彩を有する成形品の
大量生産と多品種少量生産のいずれにも容易に対応する
ことができる。特に、着色剤として金属粉を使用する場
合、粉体爆発の危険や金属粉の変性を伴うことなく所望
のメタリック調成形品を容易に製造することがてきる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、着色剤を含有した被覆層を合成樹脂ペレットの表面
   に有してなる成形用樹脂材料。 ２、着色剤が金属粉である特許請求の範囲第１項記載の
   成形用樹脂材料。 ３、合成樹脂ペレットが熱可塑性樹脂から成る特許請求
   の範囲第１項記載の成形用樹脂材料。 ４、合成樹脂ペレットが熱硬化性樹脂から成る特許請求
   の範囲第１項記載の成形用樹脂材料。