JPH07315293A - 船舶の電気推進制御装置 - Google Patents

船舶の電気推進制御装置

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JPH07315293A
JPH07315293A JP10988594A JP10988594A JPH07315293A JP H07315293 A JPH07315293 A JP H07315293A JP 10988594 A JP10988594 A JP 10988594A JP 10988594 A JP10988594 A JP 10988594A JP H07315293 A JPH07315293 A JP H07315293A
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power
electric
propulsion
general
ship
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JP10988594A
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Hiroyuki Nomura
広之 野村
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、急速逆転時に発生するバックパワ
ーを熱として消費せず、有効な電力として処理すること
を主な目的とする。 【構成】 電気推進用電源母線3に推進用電動機8,9
を負荷とする推進用電動機駆動装置6,7が接続され、
他方、一般電源母線13に船内の一般電源用発電機1
4,18及び船内の一般負荷21〜23が接続されてい
る船舶の電気推進制御装置に於いて、船舶の急速逆転時
に、推進用電源母線3上に、推進用電動機8,9から推
進用電動機駆動装置6,7に供給される電力の電圧、周
波数を一般電源母線13側の電圧、周波数に電力変換を
行ない、且つ力率を制御する機能を有する電力変換装置
11を具備し、電力変換装置11により変換された電力
を、一般電源母線13に接続されている一般負荷21〜
23により消費する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気推進方式を採用し
た船舶に於いて、急速逆転時に推進用電動機から推進用
電動機駆動装置に発生する背後電力(以下「バックパワ
ー」という。)を処理する船舶の電気推進制御装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、船舶の推進方式として広く用
いられている駆動機には、ディーゼエンジンあるいはガ
スタービンがある。これらの駆動機による船舶の推進の
減速あるいは逆転制御に於いては、可変ピッチプロペラ
を用いる方式が採用されている。しかしながら、この可
変ピッチプロペラ方式を採用した場合、可変ピッチプロ
ペラ制御装置の追設をすることが必要となり、その結
果、装置全体が大きくなってしまう。
【0003】また、キャビテーションの発生及びそれに
よる水中への放射雑音の発生という問題もあった。さら
に、ディーゼルエンジンあるいはガスタービンによる駆
動の場合、原動機からプロペラへの回転数を減ずるため
に減速ギヤーが必要となり、静粛性が要求される船舶に
於いては、この減速ギヤーも振動源となっていた。
【0004】上記のような問題から、正逆転時の制御
性、静粛性を考慮して、近年、電気推進方式を採用した
船舶も誕生している。次に、従来の電気推進方式を採用
した船舶の回路図を図4に示す。
【0005】同図に於いて、電気推進用原動機1は、電
気推進用発電機2を駆動するものであり、この電気推進
用発電機2は、電気推進用発電機2の出力が供給される
電気推進電源母線3に接続されている。
【0006】ここでは、推進軸が2軸の例として、電気
推進電源母線3に遮断器4を介して、推進用電動機駆動
装置6を接続し、遮断器5を介して推進用電動機駆動装
置7を接続して構成している。
【0007】そして、推進用電動機駆動装置6には、推
進用電動機8を接続し、推進用電動機駆動装置7には推
進用電動機9を接続する。推進用電動機駆動装置6の出
力は、推進用電動機8に供給されて、推進用電動機8の
駆動・制御を行なう。同様に、推進用電動機駆動装置7
の出力は、推進用電動機9に供給されて、推進用電動機
9の駆動・制御を行なう。
【0008】ところで、船舶の速力が早く、船舶の推進
出力が高い時に、急速逆転の速力変更指令が出力され
て、推進用電動機駆動装置6,7が回生運転を開始する
と、推進用電動機8,9から推進用電動機駆動装置6,
7にバックパワーが発生する。
【0009】このバックパワーの吸収のために、電気推
進電源母線3には、遮断器10を介して、バックパワー
吸収抵抗器20が接続されている。なお、上記電気推進
用発電機2の容量をバックパワーを吸収できるように余
裕を持って製作すると、電気推進用発電機2の外形・質
量が非常に大きくなり、船舶への搭載が不利、不便とな
るため、ここでは、電気推進用発電機2の容量は、最高
スピードを出力する容量としてある。
【0010】さて、かかる構成に於いて、今、最高スピ
ード時に於ける急速逆転時に、図5(a)の51の減衰
曲線に見られるような減衰率で減速、逆転をすると、図
5(b)の軸出力カーブ61に従い軸出力が減衰し、斜
線で示した70の部分のバックパワーが発生する。
【0011】この場合、上述のように、電気推進用発電
機2の容量では、このバックパワーを吸収することがで
きない。そこで、急速逆転時に遮断器10を投入するこ
とによって、推進用電動機8及び推進用電動機9を介し
てバックパワー吸収抵抗器20で発生するバックパワー
を消費していた。
【0012】したがって、このバックパワーは、バック
パワー吸収抵抗器20で熱として消費されていた。な
お、バックパワー吸収抵抗器20を使用しない方法とし
て、図5(a)の減衰曲線52に見られるような緩やか
な減衰率で減速、逆転して、図5(b)の軸出力カーブ
62となるような制御を行なえば、バックパワーは発生
しない。しかし、このような制御を行なうと、船舶の航
走距離が伸びてしまい、危険回避時を考慮すると、この
ような制御方法を採用することは難しい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電気推進方式を採用した船舶に於いては、船舶の速力が
早く、船舶の推進出力が高い時に、急速逆転の速力変更
指令が出力されて、推進用電動機駆動装置6,7が回生
運転を開始するときにバックパワーを発生する。
【0014】そのため、急速逆転時に発生するバックパ
ワーを、バックパワー吸収抵抗器20によって熱として
消費せずに、有効な電力として活用する必要があった。
しかしながら、このバックパワーは、電気推進電源母線
3に接続されているバックパワー吸収抵抗器20で熱と
して消費されていた。
【0015】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、電気推進方式を採用した船舶の推進方式に於い
て、急速逆転時に発生するバックパワーを、バックパワ
ー吸収抵抗器で熱として消費せず、有効な電力として処
理するための船舶の電気推進制御装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、まず、請求項1に係る発明の船舶の電気推進制御装
置は、電気推進用発電機の出力により推進用電動機を駆
動させて電気推進力を得るとともに、電気推進用発電機
とは電気的に分離された一般電源用発電機からの電力を
船内一般負荷に供給するようにした船舶の電気推進制御
装置に於いて、前記推進用電動機により生ずるバックパ
ワーを前記船内一般負荷に整合するように電力変換する
電力変換装置を具備したことを特徴とする。
【0017】また、請求項2に係る発明の船舶の電気推
進制御装置は、請求項1記載の船舶の電気推進制御装置
に於いて、前記電力変換装置は、前記推進用電動機によ
り生ずるバックパワーを一定の電力にするためのチョッ
パ部と、このチョッパ部からの電力を交流電力に変換し
て出力するためのインバータ部と、このインバータ部か
らの交流電力を前記船内一般負荷に整合させて出力する
ための変圧器と、前記推進用電動機により生ずるバック
パワーを前記船内一般負荷に整合するように前記チョッ
パ部、前記インバータ部、前記変圧器の制御を行なう電
力変換装置制御部とから構成したことを特徴とする。
【0018】さらに、請求項3に係る発明の船舶の電気
推進制御装置は、電気推進用発電機の出力により推進用
電動機を駆動させて電気推進力を得るとともに、電気推
進用発電機とは電気的に分離された一般電源用発電機か
らの電力を船内一般負荷に供給するようにした船舶の電
気推進制御装置に於いて、前記推進用電動機により生ず
るバックパワーを前記船内一般負荷に整合するように電
力変換する第1の電力変換装置と、前記一般電源用発電
機からの電力を前記推進用電動機に整合するように電力
変換する第2の電力変換装置と、を具備したことを特徴
とする。
【0019】さらに、請求項4に係る発明の船舶の電気
推進制御装置は、請求項3記載の船舶の電気推進制御装
置に於いて、前記第1の電力変換装置は、前記推進用電
動機により生ずるバックパワーを一定の直流電力にする
ための第1のコンバータ部と、この第1のコンバータ部
からの直流電力を交流電力に変換して出力するための第
1のインバータ部と、この第1のインバータ部からの交
流電力を前記船内一般負荷に整合させて出力するための
第1の変圧器とからなり、前記推進用電動機により生ず
るバックパワーを前記船内一般負荷に整合するように前
記第1のコンバータ部、前記第1のインバータ部、前記
第1の変圧器の制御を行なう第1の電力変換装置制御部
とから構成し、前記第2の電力変換装置は、前記一般電
源用発電機からの交流電力を前記推進用電動機に整合さ
せて出力する第2の変圧器と、この第2の変圧器から供
給される整合された交流電力を直流電力に変換するため
の第2のコンバータ部と、この第2のコンバータ部から
供給された直流電力を交流電力に変換して前記推進用電
動機に供給するための第2のインバータ部と、前記一般
電源用発電機からの交流電力を前記推進用電動機に整合
するように前記第2のコンバータ部、前記第2のインバ
ータ部、前記第2の変圧器の制御を行なう第2の電力変
換装置制御部とから構成したことを特徴とする。
【0020】さらに、請求項5に係る発明の船舶の電気
推進制御装置は、電気推進用発電機が接続された電気推
進用電源母線に推進用電動機を負荷とする推進用電動機
駆動装置が接続され、他方、一般電源母線に船内の一般
電源用発電機及び船内の一般負荷が接続されている船舶
の電気推進制御装置に於いて、前記推進用電動機から前
記推進用電動機駆動装置に供給される電力の電圧、周波
数を前記一般電源母線側の電圧、周波数に電力変換を行
ない、且つ力率を制御する機能を有する電力変換装置の
入力側が前記電気推進用電源母線に第1の遮断器を介し
て接続されており、前記電力変換装置の出力側は第2の
遮断器を介して前記一般電源母線に接続され、船舶の急
速逆転時に、前記電力変換装置の入力側の第1の遮断器
及び出力側の第2の遮断器を投入して、前記電力変換装
置が前記推進用電動機から前記推進用電動機駆動装置に
供給される電力の電圧、周波数を前記一般電源母線側の
電圧、周波数に電力変換を行ない、前記電力変換装置に
より変換された電力を、前記一般電源母線に接続されて
いる一般負荷により消費させることを特徴とする。
【0021】さらに、請求項6に係る発明の船舶の電気
推進制御装置は、請求項5記載の船舶の電気推進制御装
置に於いて、前記電力変換装置は、前記電気推進電源母
線から前記一般電源母線への電力変換機能とは別に、前
記一般電源母線から前記電気推進電源母線への電力変換
機能を併せて具備し、前記一般電源用発電機からも前記
電気推進電源母線に電力を供給できるようにしたことを
特徴とする。
【0022】
【作用】まず、請求項1,2,5に係る発明の電気推進
制御装置によれば、推進用電動機により生ずるバックパ
ワーを電力変換装置により船内一般負荷に整合するよう
に電力変換するので、従来バックパワー吸収抵抗器で消
費していたバックパワーを有効に活用することができ
る。
【0023】さらに、請求項3,4,6に係る発明の船
舶の電気推進制御装置によれば、請求項1,2,5の作
用にかえて、一般電源用発電機からの電力を推進用電動
機に整合するように電力変換するので、電気推進用発電
機に故障を生じても、一般電源用発電機からの電力を推
進用電動機に供給することができ、故障時に於けるバッ
クアップシステムを構築することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の実施例に係る急速逆転運
転制御装置の構成例を示す回路図であり、図4と同一部
分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0025】すなわち、本実施例では、図4に於けるバ
ックパワー吸収抵抗器20に代えて、電力変換装置11
を電気推進電源母線3に遮断器10を介して接続すると
共に、遮断器12を介して一般電源母線13に接続す
る。
【0026】また、同図に於いて、原動機14により駆
動される一般電源用発電機15は、遮断器16を介し
て、一般電源母線13に接続されている。同様に、原動
機17により駆動される一般電源用発電機18は、遮断
器19を介して、一般電源母線13に接続されている。
さらに、一般電源母線13には、船内の一般負荷21〜
23が接続されている。
【0027】上記一般電源母線13は、船内の一般負荷
に電力を供給するための電源母線で、原動機14,17
によって駆動される一般電源用発電機15,18によっ
て電力が供給されている。
【0028】さて、係る構成に於いて、今、図5(a)
の減衰曲線51に示すように、船舶が最大の前進速力で
運転中に、急速逆転の速力変更指令が出力されて、減
衰、逆転制御が行なわれると、図5(b)に示す軸出力
カーブ61に従って軸出力が減衰し、推進用電動機8及
び推進用電動機9からバックパワー70が発生する。
【0029】そして、推進用電動機8及び推進用電動機
9から発生したバックパワーは、推進用電動機駆動装置
6及び推進用電動機駆動装置7に流れる電流が逆流、す
なわち回生運転に入るときに、電力変換装置11の入力
側の遮断器10と出力側の遮断器12を投入し、電力変
換装置11を制御することによって、電気推進電源母線
3側から一般電源母線13に供給され、船内一般負荷2
1〜23の電力として消費される。
【0030】ところで、電気推進用発電機2は、電気推
進専用ということから船内一般負荷の電圧及び周波数
(例えば、60Hz−440V)とは異なる定格である
場合が多い。(例えば90Hz−3300V)あるい
は、電気推進用発電機2の周波数が、船内一般負荷の定
格と同じ60Hzであっても電圧が異なっている場合が
ある。
【0031】上述のように、電気推進電源母線3と一般
電源母線13の電圧、周波数が異なる場合、電力変換装
置11には、例えば、定電圧定周波数インバータ(CV
CF)等のような電力変換装置が考えられる。
【0032】図2に本発明の第1の実施例に係る電力変
換装置の回路図を示す。また、図1と同一部分には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0033】すなわち、第1の実施例に係る電力変換装
置は、遮断器10を介し、同図に示すように、入力電圧
を一定の直流電圧にするためのチョッパ部31と、チョ
ッパ部31からの直流電圧出力を交流電圧に変換して出
力するためのインバータ部32と、このインバータ部3
2からの電圧出力を船内一般負荷に整合して出力するた
めの変圧器33で構成されている。
【0034】また、同図に於いて、34は電力変換装置
制御部で、電気推進電源母線3及び一般電源母線13に
接続されている。さて、係る構成に於いて、電力変換装
置制御部34が、入力側の電気推進電源母線3の電圧及
び出力側の一般電源母線13の電圧、周波数の検出信号
により、一般電源母線13に電力を供給することができ
るような制御を行ない、バックパワーを一般電源母線1
3に供給する。
【0035】このような制御を行なうことによって、船
舶の急速逆転時に発生するバックパワーを、船内の一般
負荷の電源として使用することができる。次に、第2の
実施例として、図3に一般電源母線13から電気推進電
源母線3側に電力を供給することができる機能を有する
電力変換装置の回路図を示す。
【0036】また、図2と同一部分には、同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。同図に於いて、41は電気推進電源母線3か
ら遮断器10を介して入力された交流電圧を直流電圧に
変換するためのコンバータ部、42はこのコンバータ部
41から供給される直流電圧を交流電圧に変換するため
のインバータ部、43はインバータ部42から供給され
る交流電圧を整合して、遮断器12を介して一般電源母
線13に出力するための変圧器である。
【0037】また、44は一般電源母線13から遮断器
12を介して入力される交流電圧を整合して出力するた
めの変圧器、45は変圧器44から供給される整合され
た交流電圧を直流電圧に変換するためのコンバータ部、
46はコンバータ部45から供給された直流電圧を交流
電圧に変換して遮断器10を介して、電気推進電源母線
3に出力するためのインバータ部である。
【0038】なお、上記コンバータ部41、インバータ
部42、変圧器43は、推進用電動機により生ずるバッ
クパワーを船内一般負荷に整合させるための第1の電力
変換装置制御部(図示せず)によって制御されており、
上記コンバータ部45、インバータ部46、変圧器44
は、一般電源用発電機からの交流電力を前記推進用電動
機に整合させるための第2の電力変換装置制御部(図示
せず)によって制御されている。
【0039】さて、係る構成に於いて、まず、バックパ
ワーの吸収作用時には、電気推進電源母線3から遮断器
10を介して、電力変換装置11に供給された交流電圧
は、コンバータ部41で直流電圧に変換される。
【0040】そして、このコンバータ部41で変換され
た直流電圧は、インバータ部42で交流電圧に変換さ
れ、変圧器43で整合がとられた後に遮断器12を介し
て一般電源母線13に出力される。
【0041】一方、一般電源母線13から電気推進電源
母線3に電力を供給する場合、遮断器12を介して入力
された交流電力は、変圧器44で整合がとられた後に、
コンバータ部45に供給される。
【0042】上記コンバータ部45は、この供給された
交流電圧を直流電圧に変換した後に、インバータ部46
に出力する。そして、インバータ部46は、この供給さ
れた直流電圧を、交流電圧に変換し、遮断器10を介し
て電気推進電源母線3に出力する。
【0043】これにより、電気推進に於ける急速逆転時
のバックパワーを、単に熱にしてしまい無駄にするので
はなく、船内の一般負荷21〜23に供給することによ
って省電力化を図れるという大きな効果がある。
【0044】また、電力変換装置11が、双方向の電力
変換機能を有することにより、電気推進用発電機2に故
障を生じても、船内の一般負荷用発電機15,17から
電気推進電源母線3に電力を供給することができ、故障
時におけるバックアップシステムを構築することができ
る。
【0045】さらに、電気推進の出力が低出力、すなわ
ち低速航走の時、船内一般負荷用発電機15,17から
電力を供給することにより、大容量である電気推進用原
動機1と発電機2を運転しなくてもすみ、原動機1及び
発電機2の効率の良い運用が可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、船
舶の推進方式に於いて、電気推進方式を採用した時の急
速逆転時に発生するバックパワーを熱として消費せず、
有効な電力として処理するための急速逆転運転制御装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る急速逆転運転制御装置の
構成例を示す回路図。
【図2】本発明の第1の実施例に係る電力変換装置の電
力変換装置の回路図。
【図3】本発明の第2の実施例に係る電力変換装置の電
力変換装置の回路図。
【図4】従来の電気推進方式を採用した急速逆転運転制
御装置の構成例を示す回路図。
【図5】電気推進方式を採用した船舶の急速逆転運転時
の速力と動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…電気推進用原動機 2…電気推進用発電
機 3…電気推進電源母線 4,5,10,1
2,16,19…遮断器 6,7…推進用電動機駆動装置 8,9…推進用電動
機 11…電力変換装置 13…一般電源母線 14,17…原動機 15,18…一般電
源用発電機 20…バックパワー吸収抵抗器 21〜23…船内の
一般負荷 31…チョッパ部 32,42,46…
インバータ部 33,43,44…変圧器 34…電力変換装置
制御部 41,45…コンバータ部 51…速度の急な減
衰曲線 52…速度の緩やかな減衰曲線 61…急速逆転時の
軸出力 62…緩やかな減衰時の軸出力 70…バックパワー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気推進用発電機の出力により推進用電
    動機を駆動させて電気推進力を得るとともに、電気推進
    用発電機とは電気的に分離された一般電源用発電機から
    の電力を船内一般負荷に供給するようにした船舶の電気
    推進制御装置に於いて、 前記推進用電動機により生ずるバックパワーを前記船内
    一般負荷に整合するように電力変換する電力変換装置を
    具備したことを特徴とする船舶の電気推進制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電力変換装置は、 前記推進用電動機により生ずるバックパワーを一定の電
    力にするためのチョッパ部と、 このチョッパ部からの電力を交流電力に変換して出力す
    るためのインバータ部と、 このインバータ部からの交流電力を前記船内一般負荷に
    整合させて出力するための変圧器と、 前記推進用電動機により生ずるバックパワーを前記船内
    一般負荷に整合するように前記チョッパ部、前記インバ
    ータ部、前記変圧器の制御を行なう電力変換装置制御部
    と、 から構成したことを特徴とする請求項1記載の船舶の電
    気推進制御装置。
  3. 【請求項3】 電気推進用発電機の出力により推進用電
    動機を駆動させて電気推進力を得るとともに、電気推進
    用発電機とは電気的に分離された一般電源用発電機から
    の電力を船内一般負荷に供給するようにした船舶の電気
    推進制御装置に於いて、 前記推進用電動機により生ずるバックパワーを前記船内
    一般負荷に整合するように電力変換する第1の電力変換
    装置と、 前記一般電源用発電機からの電力を前記推進用電動機に
    整合するように電力変換する第2の電力変換装置と、 を具備したことを特徴とする船舶の電気推進制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電力変換装置は、 前記推進用電動機により生ずるバックパワーを一定の直
    流電力にするための第1のコンバータ部と、 この第1のコンバータ部からの直流電力を交流電力に変
    換して出力するための第1のインバータ部と、 この第1のインバータ部からの交流電力を前記船内一般
    負荷に整合させて出力するための第1の変圧器とからな
    り、 前記推進用電動機により生ずるバックパワーを前記船内
    一般負荷に整合するように前記第1のコンバータ部、前
    記第1のインバータ部、前記第1の変圧器の制御を行な
    う第1の電力変換装置制御部とから構成し、 前記第2の電力変換装置は、 前記一般電源用発電機からの交流電力を前記推進用電動
    機に整合させて出力する第2の変圧器と、 この第2の変圧器から供給される整合された交流電力を
    直流電力に変換するための第2のコンバータ部と、 この第2のコンバータ部から供給された直流電力を交流
    電力に変換して前記推進用電動機に供給するための第2
    のインバータ部と、 前記一般電源用発電機からの交流電力を前記推進用電動
    機に整合するように前記第2のコンバータ部、前記第2
    のインバータ部、前記第2の変圧器の制御を行なう第2
    の電力変換装置制御部と、 とから構成したことを特徴とする請求項3記載の船舶の
    電気推進制御装置。
  5. 【請求項5】 電気推進用発電機が接続された電気推進
    用電源母線に推進用電動機を負荷とする推進用電動機駆
    動装置が接続され、他方、一般電源母線に船内の一般電
    源用発電機及び船内の一般負荷が接続されている船舶の
    電気推進制御装置に於いて、 前記推進用電動機から前記推進用電動機駆動装置に供給
    される電力の電圧、周波数を前記一般電源母線側の電
    圧、周波数に電力変換を行ない、且つ力率を制御する機
    能を有する電力変換装置の入力側が前記電気推進用電源
    母線に第1の遮断器を介して接続されており、前記電力
    変換装置の出力側は第2の遮断器を介して前記一般電源
    母線に接続され、 船舶の急速逆転時に、前記電力変換装置の入力側の第1
    の遮断器及び出力側の第2の遮断器を投入して、前記電
    力変換装置が前記推進用電動機から前記推進用電動機駆
    動装置に供給される電力の電圧、周波数を前記一般電源
    母線側の電圧、周波数に電力変換を行ない、 前記電力変換装置により変換された電力を、前記一般電
    源母線に接続されている一般負荷により消費させるよう
    にしたことを特徴とする船舶の電気推進制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電力変換装置は、前記電気推進電源
    母線から前記一般電源母線への電力変換機能とは別に、
    前記一般電源母線から前記電気推進電源母線への電力変
    換機能を併せて具備し、前記一般電源用発電機からも前
    記電気推進電源母線に電力を供給できるようにしたこと
    を特徴とする請求項5記載の船舶の電気推進制御装置。
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