JPH07314878A - メンブレンプレス成形用転写シート - Google Patents

メンブレンプレス成形用転写シート

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JPH07314878A
JPH07314878A JP13133894A JP13133894A JPH07314878A JP H07314878 A JPH07314878 A JP H07314878A JP 13133894 A JP13133894 A JP 13133894A JP 13133894 A JP13133894 A JP 13133894A JP H07314878 A JPH07314878 A JP H07314878A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写後転写フィルムを剥離することなく、メ
ンブレンプレス成形性に優れ、耐汚染性、耐傷付き性な
どの表面耐性にも優れたメンブレンプレス成形用転写シ
−トを提供すること。 【構成】 ベ−スフィルムとして厚さ12〜100μm
のポリオレフィンフィルムと厚さ3.5〜25μmのポ
リエステルフィルムをラミネ−トした複合フィルムを用
い、そのベ−スフィルムのポリエステルフィルム側に直
接に、または要すればリリ−ス層や離型層を介して保護
層および接着層を順次成形した。 【効果】 メンブレンプレス成形に極めて優れ、さらに
内外装用建材、自動車内外装用成形部品、雑貨、弱電製
品、家具調度品などをはじめメンブレンプレス成形がお
こなわれる分野において、表面保護処理を施したメンブ
レンプレス成形物をえることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空プレス成形、圧空プ
レス成形のようなメンブレンプレス成形に適した転写シ
−トに関するものであり、特に耐汚染性、耐傷付き性、
高光沢性を有する成形可能なメンブレンプレス成形用転
写シ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】真空プレス成形、圧空プレス成形のよう
なメンブレンプレス成形は合成樹脂シ−トを、その軟化
点近傍まで加熱し、これを所定の形状の被写体、たとえ
ばキッチンセットのドアの形状の木質体にかぶせ、この
上にさらに伸縮自在のメンブレン、たとえばゴム膜をか
ぶせて、これに空気または液体の圧力をかけて、被写体
の表面に均等に合成樹脂シ−トを被覆するという方法で
一般におこなわれている。またこのメンブレンプレス成
形に合成樹脂シ−トの代わりに転写シ−トを転写した合
成樹脂シ−トが使用される場合もある(特開平4−24
1943号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなメンブレン
プレス成形に使用される合成樹脂シ−トは、従来、主と
してカレンダ−圧延法で製造したシ−ト上に耐汚染性、
耐傷付き性、耐紫外線老化性を付与するようなUV塗料
などの表面コ−トがされている。しかしながらコ−ティ
ングの際に生じる筋等のパタ−ンにより高光沢で鏡面に
近い仕上げをする場合には問題になり、またUV塗料は
しばしば伸びにかけ、メンブレンプレス成形時にクラッ
クが発生するなどの問題があった。また、上記性能を付
与するために転写シ−トを転写した合成樹脂シ−トを用
いてメンブレンプレス成形をおこなう場合、成形時にお
ける所定の形状への追従のために転写後転写シ−トのベ
−スフィルムを剥離し、また成形前、成形時における傷
付き防止のために保護フィルムを貼って成形しなければ
ならなかった。
【0004】故に、本発明は以上のような問題点を解決
し、転写後転写フィルムを剥離する必要がないメンブレ
ンプレス成形性に優れ耐汚染性、耐傷付き性などの表面
耐性にも優れたメンブレンプレス成形用転写シ−トを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために転写シ−トのベ−スフィルムとして厚さ1
2〜100μmのポリオレフィンフィルムと厚さ3.5
〜25μmのポリエステルフィルムをラミネ−トしたフ
ィルムを用い、場合によってはベ−スフィルムのポリエ
ステルフィルム側に耐熱リリ−ス層を設け、さらに単層
あるいは複数層の耐汚染性、耐傷付き性、耐溶剤性など
を有する保護層を有するように構成されたものである。
【0006】本発明は上記構成、すなわち、メンブレン
プレス成形用転写シ−トにおいて、厚さ12〜100μ
mのポリオレフィンフィルムと厚さ3.5〜25μmの
ポリエステルフィルムをラミネ−トした特定のベースフ
ィルムを採用することによって、転写後転写フィルムを
剥離する必要がなく、メンブレンプレス成形性に優れ、
耐汚染性、耐傷付き性などの表面耐性にも優れたメンブ
レンプレス成形用転写シ−トを提供することが可能とな
ったのである。
【0007】
【作用】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−トは
ベ−スフィルムとして、厚さ12〜100μmのポリオ
レフィンフィルムと厚さ3.5〜25μmのポリエステ
ルフィルムをラミネ−トしたフィルムを用いているの
で、メンブレンプレス成形用転写シ−トを転写した合成
樹脂化粧シ−トまたは合成樹脂化粧板をメンブレンプレ
ス成形する場合に、合成樹脂化粧シ−トまたは合成樹脂
化粧板の伸びに転写シ−トのベ−スフィルムが追従で
き、ベ−スフィルムを付けたままでメンブレンプレス成
形ができるという作用を奏する。したがって、メンブレ
ンプレス成形用転写シ−トを転写した合成樹脂化粧シ−
トまたは合成樹脂化粧板をメンブレンプレス成形する場
合に、ベ−スフィルムの剥離および保護フィルムの貼り
合せの必要がなくなるという作用を奏する。
【0008】以下に実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0009】
【実施例】本発明のメンブレンプレス成形用転写シート
においてベースフイルムとして用いるポリオレフィンフ
ィルムとポリエステルフィルムについて、ポリオレフィ
ンフィルムとしては、たとえば低密度ポリエチレンフィ
ルム、リニア−低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレンフィルム、エチレンプロピレン共重合体フィルム
(その他共重合体フィルムを含む)などが用いられる。
一方、ポリエステルフィルムとしては、たとえばポリエ
チレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、
ポリエチレンナフタレ−ト、ポリエチレンテレフタレ−
ト・イソフタレ−ト共重合体などが用いられる。これら
はまた2種以上のポリマ−がブレンドされていても良
く、たとえばポリエチレンテレフタレ−トにポリエチレ
ンテレフタレ−ト・イソフタレ−ト共重合体がブレンド
されている場合も好適である。また、ポリエチレンナフ
タレ−トフィルムに、たとえばポリエチレンテレフタレ
−ト・イソフタレ−ト共重合体フィルムが複合されてい
ても差し支えない。
【0010】また、ベ−スフィルムに用いる上記のポリ
オレフィンフィルムとポリエステルフィルムは無延伸の
ままで用いることもできるが、2軸延伸されたフィルム
の方が好ましい。
【0011】ポリオレフィンフィルムとポリエステルフ
ィルムのラミネ−トについては特に制限がなく、通常の
ラミネ−ト方法を用いることができる。たとえばポリエ
ステルフィルムにポリエステルポリウレタン系接着剤を
塗布、乾燥し、それをポリオレフィンフィルムと張り合
わす。
【0012】ベ−スフィルムとして用いるポリオレフィ
ンフィルムおよびポリエステルフィルムの厚みとして
は、ポリオレフィンフィルムは12〜100μmの範
囲、好ましくは20〜70μmの範囲のものを、またポ
リエステルフィルムは3.5〜25μmの範囲、好まし
くは9〜16μmの範囲のものを用いるのがメンブレン
プレス成形加工の点から好ましい。
【0013】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−
トにおいて必要に応じて用いる耐熱リリ−ス層としては
特に制限がなく、メンブレンプレス成形時にベ−スフィ
ルムからのオリゴマ−の発生によるベ−スフィルムと合
成樹脂シ−トの融着を防止できるもので、さらに成形時
の熱により熔融しないものであれば用いることができ
る。たとえばエポキシ−メラミン樹脂、アクリル−メラ
ミン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、尿素−メラミン樹
脂、シリコン樹脂などからなる耐熱リリ−ス処理剤をロ
−ルコ−ティング法、グラビアコ−ティング法などの通
常コ−ティング法により塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹
脂など硬化性塗膜の場合には硬化)することによって形
成される。耐熱リリ−ス層の厚さは通常0.1〜3μm
の範囲、より好ましくは0.3〜1.5μmの範囲が選
ばれる。厚さ0.1μm未満ではオリゴマ−発生の防止
効果がなく形成した意味がないので好ましくない。一方
3μmを越えると乾燥速度も遅くなり非能率的であり、
経済性でも劣るので好ましくない。
【0014】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−
トにおいて、必要に応じて用いる離型層としては、耐候
性の良好なもので有れば特に制限無く用いることができ
る。たとえばアクリル樹脂、シリコン樹脂、シリコン−
アクリル樹脂などからなる離型処理剤をロ−ルコ−ティ
ング法、グラビアコ−ティング法などの通常コ−ティン
グ法により塗布し乾燥(熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹
脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂など硬化性塗
膜の場合には硬化)することによって形成される。離型
層の厚さは通常0.1〜1.5μmの範囲、より好まし
くは0.3〜1.0μmの範囲が選ばれる。厚さ0.1
μm未満では離型効果がなく形成した意味がなく好まし
くない。一方1μmを越えると保護層の耐性に悪影響を
与えるので好ましくない。
【0015】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−
トにおいて保護層に用いる樹脂としては、耐候性、耐溶
剤性、耐傷つき性、耐汚染性などに良好なものであれば
特に制限は無く用いることができる。たとえばウレタン
樹脂、ウレタン−アクリル樹脂、アクリル樹脂、シリコ
ン樹脂、シリコン−アクリル樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂、尿素−メラミン樹脂などからなる塗工剤をロ−ル
コ−ティング法、グラビアコ−ティング法などの通常コ
−ティング法により塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、紫外
線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂な
ど硬化性塗膜の場合には硬化)することによって形成さ
れる。保護層の厚さは通常0.5〜20μmの範囲、よ
り好ましくは1〜5μmの範囲が選ばれる。厚さ1μm
未満では保護層の耐性を十分に発揮できず好ましくな
い。一方20μmを越えると成形性およびメンブレンプ
レス成形用転写シ−トの取扱性に悪影響を与えるので好
ましくない。
【0016】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−
トにおいて接着層に用いる樹脂としては、耐候性、接着
性などに良好なものであれば特に制限はない。たとえば
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂などからなる接着剤をロ−ルコ−ティング法、
グラビアコ−ティング法などの通常コ−ティング法によ
り塗布し、乾燥することによって形成される。接着層の
厚さは被着体の表面状態などに応じて通常0.3〜20
μmの範囲、より好ましくは0.5〜2μmの範囲が選
ばれる。厚さ0.5μm未満では合成樹脂シ−トに対し
強固な密着を得ることができないので好ましくない。一
方、20μmを越えると保護層に悪影響を及ぼし、また
乾燥速度も遅くなり非能率的であり、経済性でも劣るの
で好ましくない。
【0017】実施例1 厚さ40μmのポリエチレンフィルムと厚さ9μmのポ
リエチレンテレフタレ−トフィルムとをラミネ−トした
複合フィルムのポリエチレンテレフタレ−ト側に、シリ
コン樹脂20部(重量部、以下同様)、トルエン45
部、メチルイソブチルケトン35部からなる溶液をグラ
ビアコ−ティング法にて塗布、乾燥して厚さ0.5μm
の離型層を形成した。次いでこの離型層上にアクリル樹
脂35部、シリコン樹脂1部、メチルエチルケトン55
部、シクロヘキサノン10部からなる溶液をグラビアコ
−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ2μmの保護層を形
成した。次いでこの保護層上にアクリル樹脂10部、ト
ルエン40部、メチルエチルケトン30部からなる溶液
をリバ−スコ−ティング法にて塗布、乾燥して厚さ1μ
mの接着層を形成して、本発明のメンブレンプレス成形
用転写シ−トをえた。
【0018】実施例2 厚さ20μmのポリエチレンフィルムと厚さ12μmの
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムとをラミネ−トし
た複合フィルムのポリエチレンテレフタレ−ト側にメラ
ミン樹脂15部、キシレン35部、メチルイソブチルケ
トン50部からなる溶液をグラビアコ−ティング法にて
塗布、乾燥し厚さ0.5μmの耐熱リリ−ス層を形成し
た。次いでこの耐熱リリ−ス層上にアクリル樹脂20
部、メチルエチルケトン50部、メチルイソブチルケト
ン30部からなる溶液をグラビアコ−ティング法にて塗
布、乾燥し厚さ1μmの離型層を形成した。次いでこの
離型層上にウレタン樹脂35部、メチルエチルケトン5
5部、シクロヘキサノン10部からなる溶液をグラビア
コ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ2μmの保護層を
形成した。次いでこの保護層上にポリエステル樹脂10
部、トルエン40部、メチルエチルケトン30部からな
る溶液をリバ−スコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ
1μmの接着層を形成して、本発明のメンブレンプレス
成形用転写シ−トをえた。
【0019】実施例3 厚さ20μmのポリプロピレンフィルムと厚さ9μmの
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムとをラミネ−トし
た複合フィルムのポリエチレンテレフタレ−ト側に尿素
−メラミン樹脂20部、トルエン50部、メチルエチル
ケトン30部からなる溶液をグラビアコ−ティング法に
て塗布、乾燥し厚さ0.7μmの耐熱リリ−ス層を形成
した。次いでこの耐熱リリ−ス層上にアクリル樹脂35
部、キシレン30部、メチルイソブチルケトン35部か
らなる溶液をグラビアコ−ティング法にて塗布、乾燥し
厚さ1.7μmの保護層を形成した。次いでこの保護層
上にアクリル樹脂15部、メチルエチルケトン50部、
トルエン35部からなる溶液をグラビアコ−ティング法
にて塗布、乾燥し厚さ0.5μmの接着層を形成して、
本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−トをえた。
【0020】実施例4 厚さ60μmのポリエチレンフィルムと厚さ6μmのポ
リエチレンテレフタレ−トフィルムとをラミネ−トした
複合フィルムのポリエチレンテレフタレ−ト側にアクリ
ル−ウレタン樹脂38部、キシレン35部、メチルイソ
ブチルケトン30部からなる溶液をグラビアコ−ティン
グ法にて塗布、乾燥し厚さ2.0μmの保護層を形成し
た。次いでこの保護層上にアクリル樹脂20部、メチル
エチルケトン70部、シクロヘキサノン10部からなる
溶液をリバースコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ
1.0μmの接着層を形成して、本発明のメンブレンプ
レス成形用転写シ−トをえた。
【0021】比較例1 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルム
(ベ−スフィルム)表面上にシリコン樹脂20部、トル
エン45部、メチルイソブチルケトン35部からなる溶
液をグラビアコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ0.
5μmの離型層を形成した。次いでこの離型層上にアク
リル樹脂35部、シリコン樹脂1部、メチルエチルケト
ン55部、シクロヘキサノン10部からなる溶液をグラ
ビアコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ2μmの保護
層を形成した。次いでこの保護層上にアクリル樹脂10
部、トルエン40部、メチルエチルケトン30部からな
る溶液をリバ−スコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ
1μmの接着層を形成して、転写シ−トをえた。
【0022】比較例2 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルム
(ベ−スフィルム)表面上にメラミン樹脂15部、キシ
レン35部、メチルイソブチルケトン50部からなる溶
液をグラビアコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ0.
5μmの耐熱リリ−ス層を形成した。次いでこの耐熱リ
リ−ス層上にアクリル樹脂20部、メチルエチルケトン
50部、メチルイソブチルケトン30部からなる溶液を
グラビアコ−ティング法にて塗布、乾燥し厚さ1μmの
離型層を形成した。次いでこの離型層上にウレタン樹脂
35部、メチルエチルケトン55部、シクロヘキサノン
10部からなる溶液をグラビアコ−ティング法にて塗
布、乾燥し厚さ2μmの保護層を形成した。次いでこの
保護層上にポリエステル樹脂10部、トルエン40部、
メチルエチルケトン30部からなる溶液をリバ−スコ−
ティング法にて塗布、乾燥し厚さ1μmの接着層を形成
して、転写シ−トをえた。
【0023】実施例1、2のメンブレンプレス成形用転
写シ−トおよび比較例1、2の転写シ−トをポリ塩化ビ
ニルシ−ト転写し、その物をそれぞれメンブレンプレス
成形し、成形形状への転写シ−トの追従性、成形後のベ
−スフィルムの剥離性および外観性、耐汚染性について
評価をした。その結果を表1に示した。
【0024】<成形形状への転写シ−トの追従性の評価
> ◎:全く問題なし。 ○:深い凹への追従性に若干問題はあるが、実用レベル
である。 △:成形パタ−ンによっては追従できない。 ×:一般の成形にも追従できない。
【0025】<成形後のベ−スフィルムの剥離性の評価
> ◎:問題なく剥離ができる。 ○:成形パタ−ンによっては剥離の重い部分もあるがフ
ィルムが破断することなく剥離ができる。 △:成形パタ−ンによってはコ−ナ−、エッジ部分で剥
離不良が発生する。 ×:コ−ナ−、エッジ部分で剥離不良が発生する。
【0026】<成形後の転写面の外観性> ◎:クラックなどもなく、光沢も良い。 ○:クラックはないが成形パタ−ンによっては光沢が若
干低下する。 △:成形パタ−ンによってはクラックが発生し、また光
沢が低下する。 ×:クラックが発生し、また光沢が低下する。
【0027】<成形後の転写面の汚染性> ◎:マジックで書いた文字がIPAで消せる。 ○:マジックで書いた文字がIPAで消しても薄く残る
部分がある。 △:マジックで書いた文字がIPAで消せない部分があ
る。 ×:マジックで書いた文字がIPAで消せない。 注.なお、マジックインク(登録商標)をマジックと略
記し、イソプロピルアルコールをIPAと略記した。
【0028】
【表1】
【0029】表1から実施例による本発明のメンブレン
プレス成形用転写シ−トが比較例の転写シ−トに比べて
極めて優れていることが認められる。
【0030】
【発明の効果】本発明によるメンブレンプレス成形用転
写シ−トはベ−スフィルムに厚さ20〜100μmのポ
リオレフィンフィルムと厚さ3.5〜25μmのポリエ
ステルフィルムとをラミネ−トした複合フィルムを使用
することによりメンブレンプレス成形に極めて優れたも
のであり、さらに内外装用建材、自動車内外装用成形部
品、雑貨、弱電製品、家具調度品などをはじめメンブレ
ンプレス成形がおこなわれる分野において、表面保護処
理を施したメンブレンプレス成形物をえる方法として、
その産業的効果は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−トの
基本構成を示す慨略断面図である。
【図2】本発明のメンブレンプレス成形用転写シ−トの
他の実施態様の構成を示す慨略断面図である。
【符号の説明】
1 ポリオレフィンフィルム 2 ポリエステルフィルム 3 リリース層 4 離型層 5 保護層 6 接着層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メンブレンプレス成形用転写シートにお
    いて、該転写シ−トのベ−スフィルムとして厚さ12〜
    100μmのポリオレフィンフィルムと厚さ3.5〜2
    5μmのポリエステルフィルムをラミネ−トしたフィル
    ムを用い、そのベ−スフィルムのポリエステルフィルム
    側に直接または離型層を介して保護層および接着層を順
    次成形したメンブレンプレス成形用転写シ−ト。
  2. 【請求項2】 ベ−スフィルムのポリエステルフィルム
    側に耐熱リリ−ス層を設け、その上に直接または離型層
    を介して保護層および接着層を順次成形した請求項1記
    載のメンブレンプレス成形用転写シ−ト。
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