JPH0731462U - 車両用折畳みシート - Google Patents
車両用折畳みシートInfo
- Publication number
- JPH0731462U JPH0731462U JP7094293U JP7094293U JPH0731462U JP H0731462 U JPH0731462 U JP H0731462U JP 7094293 U JP7094293 U JP 7094293U JP 7094293 U JP7094293 U JP 7094293U JP H0731462 U JPH0731462 U JP H0731462U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- seat cushion
- vehicle body
- rear direction
- folding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車体に対する前後方向の位置調節を可能と
し、しかも簡単な構造で済ませる。 【構成】 シートクッション15の後部に、シートバッ
ク16をインナヒンジ17を介して回動可能に設ける。
シートクッション15の向って左側部に、前後に2個の
ヒンジアーム19を設ける一方、車体の床部13に前後
方向に延びるシャフト22を設け、ヒンジアーム19を
このシャフト22に回動可能且つ前後方向へのスライド
移動可能に支持させる。シートクッション15の右後端
部に位置してインナロック24を設け、床部13に前後
方向に延びるストライカ25を設ける。インナロック2
4をストライカ25に係合させることにより、シートク
ッション15が任意の位置にて固定状態にロックされ
る。
し、しかも簡単な構造で済ませる。 【構成】 シートクッション15の後部に、シートバッ
ク16をインナヒンジ17を介して回動可能に設ける。
シートクッション15の向って左側部に、前後に2個の
ヒンジアーム19を設ける一方、車体の床部13に前後
方向に延びるシャフト22を設け、ヒンジアーム19を
このシャフト22に回動可能且つ前後方向へのスライド
移動可能に支持させる。シートクッション15の右後端
部に位置してインナロック24を設け、床部13に前後
方向に延びるストライカ25を設ける。インナロック2
4をストライカ25に係合させることにより、シートク
ッション15が任意の位置にて固定状態にロックされ
る。
Description
【0001】
本考案は、シートクッションの後部にシートバックを回動可能に備え、それら を重ね合わせ状態として車体の内側壁部に立て掛けるように折畳むことを可能と した車両用折畳みシートに関する。
【0002】
例えばワンボックス形のワゴン車等においては、車体内の後部(3列目)に折 畳み可能なシートを設け、そのシートを折畳むことにより、後部スペースを荷室 として広く使用することができるものが供されている。この種の折畳みシートの 従来例を図4に示す。
【0003】 即ち、シートクッション1は、その後部にシートバック2をインナヒンジ3を 介して回動可能に備え、側部に設けられたアウタヒンジ4を介して、車体の床部 に設けられたホイルハウス5部分に取付けられている。かかる構成においてはま ず、シートバック2を前方に倒してシートクッション1に重ね合わせ状態とし、 次に、それらシートバック2及びシートクッション1を車体の内側壁部に向けて 跳上げるようにして立て掛ければ、シートは車体の内側壁部(ホイルハウス5の 上部部分)に沿うように折畳まれるのである。また、シートを使用する場合には 、上記と逆の手順によりシートを床部に設置させることができる。
【0004】
しかしながら、上記従来の車両用折畳みシートでは、シートの前後方向位置が 車体に対して固定的であり、また、2列目のシートとの間のレッグスペースが比 較的狭い事情があり、例えば乗員が長身である場合には、足元にゆとりがなく不 自然な姿勢で着座せざるを得なくなる等の不具合があった。
【0005】 この場合、運転席等の前列側のシート等においては、最適な姿勢をとり得るよ うに、シートトラック装置により前後方向に位置調節可能に設けられるが、上述 のような折畳みシートでは、折畳むという構造上、そのようなシートトラック装 置を設けることは不可能である。また、従来では、このような折畳みシートは、 使用頻度の低いいわば補助的なシートであると考えられて軽視されがちであり、 座り心地等についてさほど顧みられることはなかった。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、車体に対する前後方 向の位置調節を可能とし、しかも簡単な構造で済ませることができる車両用折畳 みシートを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するために、本考案の車両用折畳みシートは、シートクッショ ンの後部にシートバックを回動可能に備え、それらを重ね合わせ状態として車体 の内側壁部に立て掛けるように折畳むことを可能としたものにあって、前記シー トクッションの一側部に設けられたヒンジアームと、前記車体の内側壁部に前後 方向に延びて設けられ前記ヒンジアームを回動可能且つ前後方向へのスライド移 動可能に支持するシャフトを設けたところに特徴を有する。 また、前記シートクッションを前記車体に対して前後方向の任意の位置に固定 するためのロック機構を更に設けてもよい。
【0008】
上記手段によれば、シートクッションがその一側部に設けられたヒンジアーム を介して車体側のシャフトに回動可能に支持されることにより、シートクッショ ンに対してシートバックを重ね合わせ、その状態で全体を車体の内側壁部に立て 掛けるように折畳むことができる。
【0009】 そして、前記シャフトは、前後方向に延びて設けられていると共に、そのシャ フトに対してヒンジアームがスライド移動可能に支持されているので、シートク ッションの車体に対する前後方向の位置調節が可能となる。 また、ロック機構を設けたものでは、そのロック機構により、シートクッショ ンを調節した所望位置にずれ動くことなく簡単に固定しておくことができる。
【0010】
このように、本考案の車両用折畳みシートによれば、シートクッションの一側 部に設けられたヒンジアームを、前後方向に延びるシャフトに回動可能且つスラ イド移動可能に支持させるようしたから、シートクッションの車体に対する前後 方向位置を乗員の所望するように調節することが可能となる。この結果、使用時 において、例えば乗員の身長等に応じたレッグスペースを確保することができて 、座り心地,乗り心地を良好とすることができ、また、折畳み時においても、シ ートクッションの配置位置を調節することにより、例えば車体の側壁部の窓に対 する視界の確保を図ることができる等の優れた実用的効果を奏する。しかも、極 く簡単な構造で、安価に済ませることができるものである。
【0011】
以下、本考案を2ボックスタイプのオフロード車に適用した一実施例について 、図1ないし図3を参照して説明する。まず、本実施例の車両は、車体内に3列 のシートを備えており、そのうち最後部(3列目)のシートが、本実施例に係る 折畳みシート12とされている。図1及び図2は、向って左側部位の折畳みシー ト12を車体の床部13に設置した使用状態を示しており、図3は、その折畳み シート12を車体の内側壁部に立て掛けるように折畳んだ折畳み状態を示してい る。 この折畳みシート12は、乗員の尻部を支持するためのシートクッション15 の後部に、乗員の背部を支持するシートバック16を備えて構成されている。詳 しく図示はしないが、これらシートクッション15及びシートバック16は、共 に例えば鉄パイプ製のフレームにクッションパッドを固定し、その表面を表皮材 で覆って構成され、共に矩形状をなしている。シートバック16は、シートクッ ション15の後部にインナヒンジ17を介して取付けられており、このインナヒ ンジ17により、シートクッション15の後部にて立上がった位置と、シートク ッション15の上面に重ね合わされる位置との間を回動可能とされている。また 、シートバック16は、リクライニングアジャスタ18により角度の調整も可能 とされている。
【0012】 さて、この折畳みシート12(シートクッション15)は、次のようにして車 体に取付けられている。即ち、シートクッション15の向って左側面部には、前 後に2個のヒンジアーム19が取付けられている。このヒンジアーム19は、正 面から見てL字状をなし、その右端部にてシートクッション15のフレームに固 着されている。また、ヒンジアーム19の上端部分には、円形の透孔19aが形 成されている。
【0013】 一方、前記車体の床部13の向って左縁部には、ホイルハウス13aの上面部 及びその後方部分に位置して一対のブラケット20及び21が設けられており、 それらブラケット20,21間に掛渡されるようにして、前後方向に延びるシャ フト22が設けられている。前記ヒンジアーム19は、前記透孔19aにてこの シャフト22に嵌挿されており、これにより、シートクッション15は、シャフ ト22ひいては車体の床部13に対して、回動可能且つ前後方向へのスライド移 動可能に支持されているのである。
【0014】 また、前記シートクッション15の向って右側部位には、前部の底部に位置し てクッションゴム23が設けられ、後端部に位置してインナロック24が設けら れている。そして、車体の床部13には、前記インナロック24に対応してスト ライカ25が前後方向に延びて設けられている。前記インナロック24は、前記 ストライカ25に対して係脱可能とされ、係合状態では、ストライカ25に対す る締付け力により、シートクッション15を固定状態にロックするようになって いる。これにて、インナロック24とストライカ25からロック機構が構成され ている。
【0015】 次に、上記構成の作用について述べる。まず、折畳みシート12の使用状態で は、図1及び図2に示すように、シートクッション15は、床部13上にやや浮 上がった状態でほぼ水平に配置され、その後部にシートバック16が立上がり状 態とされる。このときには、前記クッションゴム23が床部13上に載置されて シートクッション15の右側部を支え、また、前記インナロック24をストライ カ25に係合させることにより、シートクッション15が車体に対して固定され る。
【0016】 ここで、例えば乗員が2列目のシートとの間のレッグスペースを確保するため に、シートの位置を調節したい場合には、インナロック24のストライカ25に 対する係合を解除すれば、シートクッション15は、シャフト22に沿って前後 方向(矢印A方向)にスライド移動させることが可能となる。そこで、乗員は、 シートクッション15の向って右側部をやや持上げるようにしながら、前後方向 の移動させ、所望の位置へ移動させたところで、再びインナロック24をストラ イカ25に係合させれば、シートクッション15はその位置にずれ動くことなく 固定される。
【0017】 そして、折畳みシート12を折畳み状態としたい場合には、まず、リクライニ ングアジャスタ18を操作してシートバック16を矢印B方向に回動させ、シー トクッション15上に重ね合わせ状態とする。次に、インナロック24を解除し 、車体の内側壁部に向けて矢印C方向に跳上げるように立てる。これにて、図3 に示すように、折畳みシート12は、車体の内側壁部に立て掛けるように折畳ま れるのである。また、この状態でも、折畳みシート12は、シャフト22に沿っ て前後方向にスライド移動可能であり、例えば窓26に対して運転者の所望の位 置に配置させることができる。尚、折畳みシート12を、この折畳み状態から使 用状態とするには、上記と逆の手順により、床部13上に設置することができる 。
【0018】 このように本実施例によれば、シートクッション15の一側部に設けられたヒ ンジアーム19を、前後方向に延びるシャフト22に回動可能且つスライド移動 可能に支持させるようにすると共に、シートクッション15を任意の固定するた めのインナロック24及びストライカ25を設けたので、前後位置を調節するこ とが不可能であった従来のものと異なり、折畳みシート12の車体に対する前後 方向位置を乗員の所望するように調節することが可能となった。
【0019】 この結果、使用時において、例えば乗員の身長等に応じたレッグスペースを確 保することができて、座り心地,乗り心地を良好とすることができ、また、折畳 み時においても、折畳みシート12の配置位置を調節することにより、例えば車 体の側壁部の窓に対する視界の十分な確保を図ることができる等の優れた実用的 効果を得ることができる。しかも、一般のシートトラック装置に比べて、極く簡 単な構造で、安価に済ませることができるものである。
【0020】 尚、本考案は上記した実施例に限定されるものではなく、例えばロック機構と しては、インナロック24及びストライカ25に限らず、各種の構造が考えられ 、また、シャフト22側に設けるようにしても良いなど、要旨を逸脱しない範囲 内で適宜変更して実施し得るものである。
【図1】本考案の一実施例を示すもので、折畳みシート
の使用状態を示す斜視図
の使用状態を示す斜視図
【図2】折畳みシートを後方に移動させた状態を示す斜
視図
視図
【図3】折畳みシートの折畳み状態を示す斜視図
【図4】従来例を示す折畳みシートの斜視図
12…折畳みシート 13…床部 14…内側壁部 15…シートクッション 16…シートバック 19…ヒンジアーム 22…シャフト 24…インナロック 25…ストライカ
Claims (2)
- 【請求項1】 シートクッションの後部にシートバック
を回動可能に備え、それらを重ね合わせ状態として車体
の内側壁部に立て掛けるように折畳むことを可能とした
ものであって、 前記シートクッションの一側部に設けられたヒンジアー
ムと、前記車体の内側壁部に前後方向に延びて設けられ
前記ヒンジアームを回動可能且つ前後方向へのスライド
移動可能に支持するシャフトとを備えてなる車両用折畳
みシート。 - 【請求項2】 シートクッションの後部にシートバック
を回動可能に備え、それらを重ね合わせ状態として車体
の内側壁部に立て掛けるように折畳むことを可能とした
ものであって、 前記シートクッションの一側部に設けられたヒンジアー
ムと、前記車体の内側壁部に前後方向に延びて設けられ
前記ヒンジアームを回動可能且つ前後方向へのスライド
移動可能に支持するシャフトと、前記シートクッション
を前記車体に対して前後方向の任意の位置に固定するた
めのロック機構とを具備することを特徴とする車両用折
畳みシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7094293U JPH0731462U (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 車両用折畳みシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7094293U JPH0731462U (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 車両用折畳みシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731462U true JPH0731462U (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=13446069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7094293U Pending JPH0731462U (ja) | 1993-12-01 | 1993-12-01 | 車両用折畳みシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731462U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017208302A1 (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両用シート |
-
1993
- 1993-12-01 JP JP7094293U patent/JPH0731462U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017208302A1 (ja) * | 2016-05-30 | 2017-12-07 | 本田技研工業株式会社 | 車両用シート |
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