JPH0731434A - ナタデココ含有飲料 - Google Patents
ナタデココ含有飲料Info
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- JPH0731434A JPH0731434A JP5197018A JP19701893A JPH0731434A JP H0731434 A JPH0731434 A JP H0731434A JP 5197018 A JP5197018 A JP 5197018A JP 19701893 A JP19701893 A JP 19701893A JP H0731434 A JPH0731434 A JP H0731434A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ナタデココを所定の大きさに細断してフォー
クやスプーンなしで飲用することができ、ナタデココ本
来の食感をそのまま生かした嗜好性の高い飲料の提供。 【構成】 ナタデココ細片を含有することを特徴とする
飲料。
クやスプーンなしで飲用することができ、ナタデココ本
来の食感をそのまま生かした嗜好性の高い飲料の提供。 【構成】 ナタデココ細片を含有することを特徴とする
飲料。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、ナタデココを含有する新規な飲
料に関する。
料に関する。
【０００２】
【従来技術】ナタデココは、フィリピン原産の伝統的固
体発酵食品であり（Acta Biotechnol．Vol.4,No.2,83-8
8,1984）、その製法は、おおむね次のようなものであ
る。すなわち、ココヤシの実の汁、たとえばココナツミ
ルクに糖を混合し、酢酸菌（Acetobacter xylinum等）
を接種、発酵させ、液体表面に形成された厚膜を回収
し、これをいわゆる賽の目状に成形したものであり、通
常は、糖液に浸漬した状態で市販されている（味と科学
技術：Vol.34,No.8,256-273,1986 ニューフレーバー：
Vol.26,No.8,12-19,1992 特開昭61-149055）。従来、
ナタデココは、食品素材として、約１．５〜３ｃｍ角の
大きさで、デザート（ハロハロ）やミックスフルーツな
どへの添加物として使用されているが、現在までに飲料
として使用しようという発想は全く知られていない。
体発酵食品であり（Acta Biotechnol．Vol.4,No.2,83-8
8,1984）、その製法は、おおむね次のようなものであ
る。すなわち、ココヤシの実の汁、たとえばココナツミ
ルクに糖を混合し、酢酸菌（Acetobacter xylinum等）
を接種、発酵させ、液体表面に形成された厚膜を回収
し、これをいわゆる賽の目状に成形したものであり、通
常は、糖液に浸漬した状態で市販されている（味と科学
技術：Vol.34,No.8,256-273,1986 ニューフレーバー：
Vol.26,No.8,12-19,1992 特開昭61-149055）。従来、
ナタデココは、食品素材として、約１．５〜３ｃｍ角の
大きさで、デザート（ハロハロ）やミックスフルーツな
どへの添加物として使用されているが、現在までに飲料
として使用しようという発想は全く知られていない。
【０００３】一方、清涼飲料分野においては、飲用時に
液体の味や風味、炭酸の刺激を嗜好するだけではなく、
含有固形物の歯触り、食感を楽しむ商品が開発されてい
る。含有固形物には、ゼラチン（特開昭５４−２３１６
９）、寒天（特開昭５３−２６３５７、特開昭５８−９
６７９）、多糖類（特開平３−１３００６１、特開平４
−３０７８０）、果実細片（特開平５−３７７３）、果
肉細片（特開昭５９−１６２８６０）、果実パルプ（特
開昭６１−１６０８３３、特開昭６２−８３８５４、特
開平１−３２０９７４）等があげられる。
液体の味や風味、炭酸の刺激を嗜好するだけではなく、
含有固形物の歯触り、食感を楽しむ商品が開発されてい
る。含有固形物には、ゼラチン（特開昭５４−２３１６
９）、寒天（特開昭５３−２６３５７、特開昭５８−９
６７９）、多糖類（特開平３−１３００６１、特開平４
−３０７８０）、果実細片（特開平５−３７７３）、果
肉細片（特開昭５９−１６２８６０）、果実パルプ（特
開昭６１−１６０８３３、特開昭６２−８３８５４、特
開平１−３２０９７４）等があげられる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ナタデココの硬さは約
０．４８６ｍｍ／２００ｇで、ゼリー、プリンに次ぐや
わらかさであるが、破断荷重では最大荷重でも破断され
ず、きわめて強度の高いものであり、また、破断距離
は、最大荷重２０００ｇでも破断されないので破断距離
は測定できない。このような特徴は、試験食品中ナタデ
ココのみにみられるものである。大きく歪んでも破断さ
れないことは、噛んでも噛み切れないというイカの刺身
のような特徴を示している。このようなナタデココはゼ
リーや羊羹（寒天）とは全く違った食感をもつものであ
る。しかし、市販の一辺約１．５〜３ｃｍのナタデココ
細片をそのまま飲料の固形分として用いても、通常の飲
料用ビン（口径２８ｍｍ）に充填しようとしてもビンに
うまく充填することができない。また、プルトップ式の
缶に充填した場合には、飲用時にプルトップを引いて飲
み口を開いても開口部から出て来ない。このようにフォ
ークやスプーンがないと、飲食できないようでは、飲料
としての特徴を損なってしまうことになる。
０．４８６ｍｍ／２００ｇで、ゼリー、プリンに次ぐや
わらかさであるが、破断荷重では最大荷重でも破断され
ず、きわめて強度の高いものであり、また、破断距離
は、最大荷重２０００ｇでも破断されないので破断距離
は測定できない。このような特徴は、試験食品中ナタデ
ココのみにみられるものである。大きく歪んでも破断さ
れないことは、噛んでも噛み切れないというイカの刺身
のような特徴を示している。このようなナタデココはゼ
リーや羊羹（寒天）とは全く違った食感をもつものであ
る。しかし、市販の一辺約１．５〜３ｃｍのナタデココ
細片をそのまま飲料の固形分として用いても、通常の飲
料用ビン（口径２８ｍｍ）に充填しようとしてもビンに
うまく充填することができない。また、プルトップ式の
缶に充填した場合には、飲用時にプルトップを引いて飲
み口を開いても開口部から出て来ない。このようにフォ
ークやスプーンがないと、飲食できないようでは、飲料
としての特徴を損なってしまうことになる。
【０００５】そこで、本発明の目的は、ナタデココを所
定の大きさに細断してフォークやスプーンなしで飲用す
ることができ、ナタデココ本来の食感をそのまま生かし
た嗜好性の高い飲料を提供する点にある。
定の大きさに細断してフォークやスプーンなしで飲用す
ることができ、ナタデココ本来の食感をそのまま生かし
た嗜好性の高い飲料を提供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ナタデココ細
片を含有することを特徴とする飲料に関する。飲料に含
有されるナタデココ細片は、一辺１〜１０ｍｍ、好まし
くは２〜８ｍｍ、とくに好ましくは４〜６ｍｍのものが
好適である。また、ナタデココ細片の含有量は、飲料総
重量に対し０．１〜７０％、好ましくは５〜５０％、と
くに好ましくは１０〜３０％である。以下、本発明につ
いて詳しく説明する。
片を含有することを特徴とする飲料に関する。飲料に含
有されるナタデココ細片は、一辺１〜１０ｍｍ、好まし
くは２〜８ｍｍ、とくに好ましくは４〜６ｍｍのものが
好適である。また、ナタデココ細片の含有量は、飲料総
重量に対し０．１〜７０％、好ましくは５〜５０％、と
くに好ましくは１０〜３０％である。以下、本発明につ
いて詳しく説明する。
【０００７】ナタデココは、鋭利な刃物、グラインダ
ー、ミキサー等で、所定の大きさに細片化する。細片化
したナタデココは、任意の飲料に添加できるが、添加さ
れる飲料としては、炭酸飲料、非炭酸飲料、乳飲料（発
酵乳飲料も含む）、果汁飲料など一般の飲料であれば特
に限定するものではないが、とくに、ナタデココが甘い
味を有するので、この特徴を生かす酸性飲料が好まし
い。酸性化剤としては、クエン酸、酒石酸など従来から
使用されているものを使用することができる。なお、必
要に応じて、風味の向上、商品価値の付与等の目的でオ
レンジ類、リンゴ、パイナップル、白桃、黄桃、アプリ
コット、プルーン、イチゴ、サクランボ、ブドウ、レモ
ン、グレープフルーツ、パパイヤ、パッションフルー
ツ、マンゴ、スイカ、メロン、ナシ、洋梨、ベリー類な
どの果汁、バナナペーストなどの果実ペーストを添加す
ることができる。
ー、ミキサー等で、所定の大きさに細片化する。細片化
したナタデココは、任意の飲料に添加できるが、添加さ
れる飲料としては、炭酸飲料、非炭酸飲料、乳飲料（発
酵乳飲料も含む）、果汁飲料など一般の飲料であれば特
に限定するものではないが、とくに、ナタデココが甘い
味を有するので、この特徴を生かす酸性飲料が好まし
い。酸性化剤としては、クエン酸、酒石酸など従来から
使用されているものを使用することができる。なお、必
要に応じて、風味の向上、商品価値の付与等の目的でオ
レンジ類、リンゴ、パイナップル、白桃、黄桃、アプリ
コット、プルーン、イチゴ、サクランボ、ブドウ、レモ
ン、グレープフルーツ、パパイヤ、パッションフルー
ツ、マンゴ、スイカ、メロン、ナシ、洋梨、ベリー類な
どの果汁、バナナペーストなどの果実ペーストを添加す
ることができる。
【０００８】本発明では、ナタデココを一辺が１〜１０
ｍｍの細片としたことにより、充填時及び飲用時のトラ
ブルを解決した。また、ナタデココは、前述のような性
質を持つため、鋭利な器具で細片化した後もその食感は
そのまま保たれるので、大粒のナタデココと同じ独特の
食感を与える飲料を提供することが可能である。ナタデ
ココの一辺の大きさについては、１ｍｍ以下程度にまで
細かくしてしまうと、噛んで楽しむという目的が充分達
せられなくなる恐れがあるので、充填のしやすさや飲み
やすさ、食感などを総合すると一辺４〜６ｍｍ程度のも
のがもっともすぐれている。
ｍｍの細片としたことにより、充填時及び飲用時のトラ
ブルを解決した。また、ナタデココは、前述のような性
質を持つため、鋭利な器具で細片化した後もその食感は
そのまま保たれるので、大粒のナタデココと同じ独特の
食感を与える飲料を提供することが可能である。ナタデ
ココの一辺の大きさについては、１ｍｍ以下程度にまで
細かくしてしまうと、噛んで楽しむという目的が充分達
せられなくなる恐れがあるので、充填のしやすさや飲み
やすさ、食感などを総合すると一辺４〜６ｍｍ程度のも
のがもっともすぐれている。
【０００９】
【実施例】以下、実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。 実施例１ モモ果汁を含有する清涼飲料で、ナタデココを添加した
飲料（実施例１）と寒天を添加した飲料（対照例）を作
成し、１９０ｇ缶にホットパック充填した。モモ果汁は
ストレート果汁を、ナタデココは５ｍｍ角に切細したも
のを、寒天はみつまめ用寒天を５ｍｍ角に切細したもの
をそれぞれ使用した。清涼飲料の処方は、表１のとおり
である。この２種の飲料についてパネル３０人について
嗜好試験を実施した。結果は、表２および表３のとおり
である。このように、切細したナタデココを添加した飲
料は、嗜好的に好まれており、飲用時にも特に機能的に
問題のないことがわかる。
されるものではない。 実施例１ モモ果汁を含有する清涼飲料で、ナタデココを添加した
飲料（実施例１）と寒天を添加した飲料（対照例）を作
成し、１９０ｇ缶にホットパック充填した。モモ果汁は
ストレート果汁を、ナタデココは５ｍｍ角に切細したも
のを、寒天はみつまめ用寒天を５ｍｍ角に切細したもの
をそれぞれ使用した。清涼飲料の処方は、表１のとおり
である。この２種の飲料についてパネル３０人について
嗜好試験を実施した。結果は、表２および表３のとおり
である。このように、切細したナタデココを添加した飲
料は、嗜好的に好まれており、飲用時にも特に機能的に
問題のないことがわかる。
【００１０】
【表１】 （注）ＨＦＣＳは、ハイ フラクトース コーン シロッ
プ、すなわち果糖・ブドウ糖・液体シロップのことであ
り、５５％はその濃度を示す。
プ、すなわち果糖・ブドウ糖・液体シロップのことであ
り、５５％はその濃度を示す。
【００１１】
【表２】
【００１２】
【表３】
【００１３】
【効果】本発明により、全く新規な飲料、すなわち、従
来の飲料にはない食感、飲用感をもつ嗜好性の高い飲料
を提供することができた。
来の飲料にはない食感、飲用感をもつ嗜好性の高い飲料
を提供することができた。
Claims (7)
- 【請求項１】 ナタデココ細片を含有することを特徴と
する飲料。 - 【請求項２】 前記ナタデココ細片が一辺の長さが１〜
１０ｍｍの細片である請求項１記載の飲料。 - 【請求項３】 前記ナタデココ細片の含有量が、０．１
〜７０重量％である請求項１または２記載の飲料。 - 【請求項４】 酸性成分を含有する請求項１、２または
３記載の飲料。 - 【請求項５】 前記酸性成分がクエン酸および／または
炭酸である請求項４記載の飲料。 - 【請求項６】 果汁を含有する請求項１、２、３、４ま
たは５記載の飲料。 - 【請求項７】 乳成分を含有する請求項１、２、３また
は６記載の飲料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197018A JP2782656B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | ナタデココ含有飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5197018A JP2782656B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | ナタデココ含有飲料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731434A true JPH0731434A (ja) | 1995-02-03 |
| JP2782656B2 JP2782656B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=16367410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5197018A Expired - Lifetime JP2782656B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | ナタデココ含有飲料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2782656B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001178428A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-07-03 | Ito En Ltd | ナタデココ飲料及びその製造方法 |
| JP2009213404A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | 缶入り汁粉飲料及びその製造方法 |
| JP2016154506A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 株式会社 伊藤園 | 固形物含有飲料及びその製造方法 |
| CN106071559A (zh) * | 2016-06-24 | 2016-11-09 | 天津科技大学 | 一种紫苏椰果悬浮饮料及其制备方法 |
| CN107183195A (zh) * | 2017-06-06 | 2017-09-22 | 福建省泽弘智能机械有限公司 | 椰汁乳酸菌饮料及其生产方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61149055A (ja) * | 1984-12-25 | 1986-07-07 | Daio:Kk | ナタデココの製造方法 |
| JPH053773A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-14 | Morinaga & Co Ltd | 粒状食品入り飲料の製造法 |
| JPH053775A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-14 | Nitta Gelatin Inc | ゼリー含有飲料 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP5197018A patent/JP2782656B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61149055A (ja) * | 1984-12-25 | 1986-07-07 | Daio:Kk | ナタデココの製造方法 |
| JPH053773A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-14 | Morinaga & Co Ltd | 粒状食品入り飲料の製造法 |
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Cited By (6)
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|---|---|---|---|---|
| JP2001178428A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-07-03 | Ito En Ltd | ナタデココ飲料及びその製造方法 |
| JP2009213404A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Asahi Soft Drinks Co Ltd | 缶入り汁粉飲料及びその製造方法 |
| JP2016154506A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 株式会社 伊藤園 | 固形物含有飲料及びその製造方法 |
| CN106071559A (zh) * | 2016-06-24 | 2016-11-09 | 天津科技大学 | 一种紫苏椰果悬浮饮料及其制备方法 |
| CN106071559B (zh) * | 2016-06-24 | 2019-08-23 | 天津科技大学 | 一种紫苏椰果悬浮饮料及其制备方法 |
| CN107183195A (zh) * | 2017-06-06 | 2017-09-22 | 福建省泽弘智能机械有限公司 | 椰汁乳酸菌饮料及其生产方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2782656B2 (ja) | 1998-08-06 |
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Legal Events
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