JPH07311269A - 放射線測定装置 - Google Patents

放射線測定装置

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JPH07311269A
JPH07311269A JP2950495A JP2950495A JPH07311269A JP H07311269 A JPH07311269 A JP H07311269A JP 2950495 A JP2950495 A JP 2950495A JP 2950495 A JP2950495 A JP 2950495A JP H07311269 A JPH07311269 A JP H07311269A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定場所に電源、電子回路等を不要にしなが
らも、少数の計測装置で計測でき、低コストで、放射線
の検出効率も高い光多点測定を行える放射線測定装置を
提供することにある。 【構成】 各シンチレーション検出器の両端に2つの光
取出口が設けられ、複数のシンチレーション検出器が光
ファイバにより直列に接続されている。また、各シンチ
レーション検出器の両端に2つの光取出口が設けられ、
各シンチレーション検出器の両端に光ファイバが接続さ
れており、複数個のシンチレーション検出器の光ファイ
バは、各々、並列に接続されている。さらに、シンチレ
ーション光を吸収してこれに応じた蛍光を放出して2つ
の光取出口及び光ファイバを介して光電変換手段に伝送
すると共に、他のシンチレーション検出器から光ファイ
バを介して伝送された蛍光を通過させる波長シフタを有
している。さらに、波長シフタが別の波長シフタに光学
的に接触され、この別の波長シフタがシンチレータに光
学的に接触されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力関連施設等で用
いられ、測定場所に電源、電子回路等を不要にしながら
も、少数の計測装置で計測でき、低コストで、放射線の
検出効率も高い光多点測定を行える放射線測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所をはじめとする原子力関連
施設では、放射線の線量を測定するために、測定が最低
限必要な箇所には、据置型の放射線検出器が設置され、
その他の箇所には、随時、仮置型の放射線検出器又は可
搬型のサーベイメータ等が用いられている。
【0003】据置型又は仮置型の放射線検出器では、検
出器バイアス用、プリアンプ用、信号伝送回路用等の電
源の供給が必要であり、さらに、信号伝送ケーブル、電
源ケーブル等も必要である。
【0004】可搬型のサーベイメータでは、充電式によ
り動作可能であるが、放射線管理員等が自身で携行して
測定に当たる必要があるため、数値の読取及び記録とい
った作業が必要であり、しかも、線量が高い雰囲気の場
合には、被曝の問題もあり、好ましくない。この可搬型
の場合には、巡回して測定を行う必要から作業効率が悪
く、しかも、先の被曝の問題とも関連して、著しく線量
の高い区域又は人間の立ち入れない区域の線量を前もっ
て測定しておくことは殆ど不可能である。
【0005】また、放射線測定に必要な測定点全てに放
射線測定装置を設置することも、一つの解決方法ではあ
るが、測定点を増やす場合には、それに比例して測定装
置、電源装置、信号伝送ケーブル、電源ケーブル等を敷
設しなければならず、付帯装置が増え、敷設及び設置の
コストが高騰し、運転、保守のコストも高騰し、現実的
にはこの方法の実施は困難である。
【0006】また、長い距離のデータ伝送のためには、
一旦電気信号をディジタル化又は光化して伝送する必要
があり、要所に電子回路が必要になり、これらの電磁誘
導ノイズの問題、接地電位差によるグランドループの問
題が発生することがある。
【0007】さらに、検出器近傍に、電子回路が付随さ
れているため、放射線量の特に高い区域では、半導体素
子の放射線照射効果により装置の信頼性が低下するた
め、装置を使用できないといった場合が多々ある。
【0008】このような点から、測定現場に電源と電子
回路とを必要とせず、検出部にシンチレータを用い、放
射線の入射により発生した光を直接的に或いは間接的に
光ファイバーに伝送しようとする試みがなされている。
このような検出に用いられる従来型の光伝送型シンチレ
ーション検出器23を図39に示す。シンチレータ10
は、反射体9に被覆されてハウジング8によって封入さ
れている。蛍光ファイバ24は、この中に埋め込まれて
おり、シンチレータ10の一端に装着された光コネクタ
13に固定されている。この光コネクタ13には、ロッ
ドレンズ12(コリメータレンズ)を先端に有する光フ
ァイバ2(又は光ファイバの集合体)が装着されてい
る。シンチレーション光の吸収により発生する蛍光が光
ファイバ2の中を光電変換素子5まで伝送される。この
段階ではじめて電気信号に変換され、信号処理装置6で
処理される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この図39に示す光伝
送型シンチレーション検出器23により、測定現場に電
子回路、電気ケーブルが不要であり、電磁ノイズにも影
響を受けない測定系が構築される。しかし、複数点を測
定する場合に、図39の測定系を用いると、光電変換素
子5及び信号処理装置6を各々複数個必要とするといっ
た問題がある。すなわち、図40に示すように、複数個
の光伝送型シンチレーション検出器23が各々の測定場
所に配置され、この測定場所から伝送用の光ファイバ2
により計測装置の配置場所まで伝送されている。この場
所で、系統数分の光電変換素子5及び信号処理装置6が
必要とされ、測定場所で、多数の計測装置を要するとい
った問題がある。
【0010】また、図39に示す光伝送型シンチレーシ
ョン検出器23では、蛍光ファイバ24の片側に反射体
が設けられているが、完全な鏡面反射は事実上困難であ
るため、発生した蛍光の一部を無駄にすることがある。
その結果、信号のS/N比が低下し、結果的に、測定対
象エネルギ下限を高めてしまうといったこともあった。
【0011】さらに、このような光伝送型の別の測定系
として、図41に示すように、シンチレーティングファ
イバを用いた放射線線量分布計測法も開発されている。
シンチレーティングファイバ25が測定対象区間に敷設
され、このシンチレーティングファイバ25の両端に光
電変換素子5が設けられて、電気信号に変換され、信号
処理装置6により処理されている。この計測法に関して
は、光の減衰の小さい石英ファイバを継ぎ足して使用す
るなどのいくつかの変形も提案されている。
【0012】しかし、原子力施設等におけるγ線の線量
分布を測定対象とする場合には、この測定法は、検出効
率が小さいなどの種々の問題があり、実用化は困難とな
っている。
【0013】本発明の目的は、上述したような事情に鑑
みてなされたものであって、測定場所に電源、電子回路
等を不要にしながらも、少数の計測装置で計測でき、低
コストで、放射線の検出効率も高い光多点測定を行える
放射線測定装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る放射線測定装置は、放射線
を測定するための放射線測定装置であって、受けた放射
線に応じて同時に光を放出する2つの光取出口を有する
複数のシンチレーション検出器と、複数のシンチレーシ
ョン検出器をその各2つの取出口で直列に接続し、複数
のシンチレーション検出器から各2つの光取出口を介し
て放出された光を伝送する光ファイバと、光ファイバを
介して伝送された光を電気信号に変換する光電変換手段
と、この電気信号を信号処理して放射線を測定する信号
処理手段と、を具備している。
【0015】また、請求項6に係る放射線測定装置は、
放射線を測定するための放射線測定装置であって、受け
た放射線に応じて同時に光を放出する2つの光取出口を
有する複数のシンチレーション検出器と、複数のシンチ
レーション検出器をその各2つの取出口で並列に接続
し、複数のシンチレーション検出器から各2つの取出口
を介して放出された光を伝送する複数本の光ファイバ
と、複数本の光ファイバを介して各々伝送された光を電
気信号に変換する光電変換手段と、この電気信号を信号
処理して放射線を測定する信号処理手段と、を具備して
いる。
【0016】さらに、請求項14に係る放射線測定装置
は、受けた放射線に応じて光を同時に放出する2つの光
取出口を各々有する複数のシンチレーション検出器と、
複数のシンチレーション検出器に接続され各2つの光取
出口を介して放出された光を伝送する光ファイバと、光
ファイバを介して伝送された光を電気信号に変換する光
電変換手段と、この電気信号を信号処理して放射線を測
定する信号処理手段と、を具備する放射線測定装置であ
って、上記各シンチレーション検出器は、受けた放射線
に応じてシンチレーション光を放出するシンチレータ
と、このシンチレータに光学的に接触して配置され、シ
ンチレーション光を吸収してこれに応じた蛍光を放出し
て自身の両端にその光を導き2つの光取出口に接続され
た光ファイバを介して光電変換手段に伝送すると共に、
他のシンチレーション検出器から光ファイバを介して伝
送された蛍光を通過させる波長シフタと、を有してい
る。
【0017】さらに、請求項27に係る放射線測定装置
は、放射線の入射により発光するシンチレータと、この
光を吸収してより長い波長の光を放出する波長シフタと
からなるシンチレーション検出器を備え、この放出され
た光に基づいて放射線を測定する放射線測定装置であっ
て、上記波長シフタが別の波長シフタに光学的に接触さ
れ、この別の波長シフタがシンチレータに光学的に接触
されている。
【0018】さらに、請求項28に係る放射線測定装置
は、放射線の入射により発光するシンチレータと、この
光を吸収してより長い波長の光を放出する波長シフタと
からなるシンチレーション検出器を備え、この放出され
た光に基づいて放射線を測定する放射線測定装置であっ
て、上記シンチレータの端面に透明媒体が装着され、上
記波長シフタが別の波長シフタに光学的に接触され、こ
の別の波長シフタが透明媒体に光学的に接触されてい
る。
【0019】
【作用】このように、請求項1では、各シンチレーショ
ン検出器に、2つの光取出口が設けられ、複数のシンチ
レーション検出器がその各2つの取出口で直列に接続さ
れている。そのため、測定場所に電源、電子回路等を不
要にしながらも、ノイズの影響を受けることなく、少数
の計測装置で計測できる。しかも、低コストで、放射線
の検出効率も高い光多点測定を行うことができる。
【0020】また、請求項6では、各シンチレーション
検出器に、2つの光取出口が設けられ、複数のシンチレ
ーション検出器がその各2つの取出口で並列に接続され
ている。そのため、測定場所に電源、電子回路等を不要
にしながらも、ノイズの影響を受けることなく、少数の
計測装置で計測できる。しかも、低コストで、放射線の
検出効率も高い光多点測定を行うことができる。
【0021】さらに、請求項14では、波長シフタで発
生された光は、この波長シフタ自身が光導波路の役目を
果たすことにより波長シフタ両端にほぼ同時に、しかも
ほぼ等しい光量に分配されて伝えられ、光ファイバ側へ
送り出されるという作用と、他のシンチレーション検出
器で発生した光は一方の光ファイバ側から波長シフタの
一端に入射し、波長シフタを光導波路として他端まで伝
播し、再び他方の光ファイバ側へ出ていく作用とが兼ね
備えられている。
【0022】さらに、請求項27及び28では、波長シ
フタに、これの一方の端面から入射した光を他方の端面
まで伝送する機能を与えながら、この波長シフタ以外
に、別の波長シフタが設けられている。そのため、波長
シフタ内を伝播可能な波長の光を斜め光線として外部か
ら注入できる。そのため、集光率を高めることができ、
検出器のS/N比の向上を図ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る光多点方式放射
線測定装置について図面を参照しつつ説明する。
【0024】直列単一型の多点測定系(請求項1に対
応) 図1に、直列単一型の多点測定系の構成を示す。光導波
型シンチレーション検出器1群が、分割された第1の光
ファイバ2群により連鎖状に直列接続されており、全体
として1本の環を形成するように構成されている。第1
の光ファイバ2群の両端に光電変換素子5が各々設けら
れ、これらの光電変換素子5により電気信号に変換さ
れ、信号処理装置6により信号処理される。
【0025】この実施例では、複数のシンチレーション
検出器1の各々の両端に2個の光取出口が設けられ、複
数のシンチレーション検出器1の各々が第1の光ファイ
バ2群により連鎖状に接続されている。光導波型シンチ
レーション検出器1は、自身の光を自身の両端2箇所の
光取出口に送り出し、外部から入射してくる光は、もう
一端の光取出口に伝播されている。
【0026】これにより、測定場所に電源、電子回路等
を不要にしながらも、少数の計測装置で計測でき、低コ
ストで、放射線の検出効率も高い光多点測定を行える。
【0027】直列多重型の多点測定系(請求項2に対
応) 上述した直列単一型では、光導波型シンチレーション検
出器1の出入口は、両端2箇所(1組)設けられている
が、この直列多重型では、光導波型シンチレーション検
出器1の両端には、複数組の光出入口が設けられてい
る。図2に示すように、複数の光導波型シンチレーショ
ン検出器1が、第1の光ファイバ2群、第2の光ファイ
バ3群、第3の光ファイバ4群により連鎖状に直列接続
されている。図2に示す例では、全体として3本の環が
形成されている。第1の光ファイバ2群、第2の光ファ
イバ3群、第3の光ファイバ4群の各々の両端に光電変
換素子5が設けられている。
【0028】第1の光ファイバ2群、第2の光ファイバ
3群、第3の光ファイバ4群が各々独立して環状を形成
しているため、光ファイバ同士の信号が混合されること
がない。即ち、第1の光ファイバ2群を伝播している信
号は、いずれの区間においても、第2の光ファイバ3
群、及び第3の光ファイバ4群を伝播することはない。
【0029】このように構成されているため、この実施
例では、1つの放射線の入射に対して得られる光パルス
の大きさ、即ち光量を増大することができる。
【0030】直列系、両端到達時間差、光量差法につい
て(請求項3に対応) 直列単一型の多点測定系、及び直列多重型の多点測定系
の場合、ある1つの光導波型シンチレーション検出器1
から放出された光パルスは、両端部分から送り出され、
各々、光電変換素子5までに至る光路、及び、複数の光
導波型シンチレーション検出器1の通過による伝播時間
の遅れと光の減衰とが発生している。なお、放射線に感
応する部分のシンチレーション検出器の位置自体が離散
化されているため、シンチレーティングファイバによる
分布測定に見られる「位置ボケ」は極めて少ない。
【0031】この実施例では、図1又は図2に示す例に
おいて、シンチレーション検出器1への放射線の入射に
より発生する1つの事象に対して発生し且つシンチレー
ション検出器1の両端から送り出される光パルスを光電
変換素子5により受光し、これらの2つの光パルスの到
達時間差を測定するか、又は、これらの2つの光パルス
の光量差を測定し、この到達時間差又は光量差に基づい
て光パルスの発生元であるシンチレーション検出器1を
同定する同定手段が設けられている。なお、光量の差に
基づく場合には、光パルスを波形成形して、光量、即
ち、パルス波高に変換することにより、パルスの発生元
である光導波型シンチレーション検出器1の位置が同定
されている。
【0032】直列系、片側到達時間差、光量差法につい
て(請求項4,5に対応) この実施例では、図3又は図4に示すように、一方の光
電変換素子5が取り払われ、この取り払われた箇所に、
反射体31が設けられている。これにより、この反射体
31に到達した信号は、再度、単一型では、図3に示す
ように、光ファイバ2群を逆にたどり、また、多重型で
は、図4に示すように、第1の光ファイバ2群、第2の
光ファイバ3群、第3の光ファイバ4群を逆にたどり、
もう一端に設けられた光電変換素子5に到達される。
【0033】この場合にも、ある特定の光導波型シンチ
レーション検出器1から送り出された光パルスは、先の
実施例と同様に、光電変換素子5までに至る光路、及
び、複数の光導波型シンチレーション検出器1の通過に
よる伝播時間の遅れと光の減衰とが発生されている。
【0034】シンチレーション検出器1の同定に際して
は、シンチレーション検出器1への放射線の入射により
発生する1つの事象に対して発生し且つシンチレーショ
ン検出器1の一端から送り出される光パルスと、及びシ
ンチレーション検出器1の他端から送り出され上記反射
体31により反射されてシンチレーション検出器1及び
光ファイバ2を逆にたどる光パルスとを上記光電変換素
子5により受光し、これらの2つの光パルスの到達時間
差を測定するか、又は、これらの2つの光パルスの光量
差を測定し、この到達時間差又は光量差に基づいて光パ
ルスの発生元であるシンチレーション検出器1を同定す
る同定手段が設けられている。なお、光量の差に基づく
場合には、光パルスを波形成形して、光量、即ち、パル
ス波高に変換することにより、パルスの発生元である光
導波型シンチレーション検出器1の位置が同定されてい
る。
【0035】並列単一型の多点測定系(請求項6に対
応) 多点測定を行う際、測定点が全く異なる位置にあり、距
離、方向、及び経路が異なるような場合には、上述した
直列型では、光ファイバの敷設上の不都合、無駄が生じ
る場合がある。このような場合には、図5に示すような
並列型の多点測定系が用いられる。
【0036】この並列単一型の多点測定系では、図5に
示すように、複数の光導波型シンチレーション検出器1
が各所に設置されており、シンチレーション検出器1の
両端から取り出された光は、2本の第1の光ファイバ2
により各々一対の光電変換素子5まで導かれる。光電変
換素子5の出力は、信号処理装置6により処理される。
【0037】この第1の光ファイバ2による伝送距離に
関して、各光導波型シンチレーション検出器1に接続さ
れる2本の第1の光ファイバ2群の長さに、差が設けら
れている。この2本の第1の光ファイバ2群の長さの差
は、光路長の差と同等であり、図5において、光学遅延
部7として示されている。なお、第1の光ファイバ2群
の長さの差により遅延させるだけでなく、その他の光学
遅延素子等により調整することも可能である。
【0038】この光学遅延部7の遅延時間の値が信号処
理装置6により処理できる範囲内で任意に設定されるこ
とにより、光パルスの発生元であるシンチレーション検
出器1の位置が同定される。このように、光電変換素子
5からの光導波型シンチレーション検出器1の距離に関
係なく、この光導波型シンチレーション検出器1に関す
る光遅延部7により生じる遅延時間のみで位置検出をす
ることができる。なお、光遅延部7に光の減衰の効果が
認められる場合には、上述した光量差による位置の同定
をすることができる。
【0039】並列多重型の多点測定系(請求項7に対
応) このような並列型の場合にも、各光導波型シンチレーシ
ョン検出器1あたり1組の光ファイバが接続されるだけ
でなく、2組又は2組以上の光ファイバが接続されてい
てもよい。図6に、光導波型シンチレーション検出器1
に接続される2組目の第2の光ファイバ3を破線により
示す。このように構成されているため、この実施例で
は、1つの放射線の入射に対して得られる光パルスの大
きさ、即ち光量を増大することができる。
【0040】並列系、両端到達時間差、光量差法につい
て(請求項8に対応) この実施例では、図5又は図6に示す例において、各シ
ンチレーション検出器1に接続された2本の光ファイバ
の長さに違いにより発生する伝播時間差により、複数個
のシンチレーション検出器1の各々からの伝播時間を異
なるように設定し、上記一対の光電変換素子5により各
々検出される到達時間差又は光量差に基づいて光パルス
の発生元であるシンチレーション検出器1を同定する同
定手段が設けられている。なお、光量の差に基づく場合
には、光パルスを波形成形して、光量、即ち、パルス波
高に変換することにより、パルスの発生元である光導波
型シンチレーション検出器1の位置が同定されている。
【0041】並列系、片側到達時間差、光量差法につい
て(請求項9,10に対応) この実施例では、図7又は図8において、一方の光電変
換素子5が取り払われ、この取り払われた箇所に、反射
体31が設けられている。これにより、この反射体31
に到達した信号は、再度、図7の場合には、第1の光フ
ァイバ2群を逆にたどり、又は、図8の場合には、第1
の光ファイバ2群、第2の光ファイバ3群、第3の光フ
ァイバ群(図示略)を逆にたどり、もう一端に設けられ
た光電変換素子5に到達される。
【0042】シンチレーション検出器1の同定に際して
は、シンチレーション検出器1への放射線の入射により
発生する1つの事象に対して発生し且つシンチレーショ
ン検出器1の一端から送り出される光パルスと、及びシ
ンチレーション検出器1の他端から送り出され上記反射
体31により反射されてシンチレーション検出器1及び
光ファイバを逆にたどる光パルスとを光電変換素子5に
より受光し、これらの2つの光パルスの到達時間差を測
定するか、又は、これらの2つの光パルスの光量差を測
定し、この到達時間差又は光量差に基づいて光パルスの
発生元であるシンチレーション検出器1を同定する同定
手段が設けられている。なお、光量の差に基づく場合に
は、光パルスを波形成形して、光量、即ち、パルス波高
に変換することにより、パルスの発生元である光導波型
シンチレーション検出器1の位置が同定されている。
【0043】波長選択方式(請求項11に対応) 多点化する際に、複数個の光電変換素子5が準備され、
これら光電変換素子5の前部に、波長帯選択のための複
数個の光学フィルタが設けられる。
【0044】これら光学フィルタ及び光電変換素子5を
用いた、光パルスの発生元のシンチレーション検出器1
の同定手段が設けられている。即ち、光ファイバにより
伝送する光の波長、即ち、シンチレーション光伝送の場
合はシンチレーション検出器1の発光中心波長、蛍光を
伝送する場合には集光のために用いる蛍光体の発光中心
波長を予め異なるものとしておき、パルス到達時間や光
量差によらず、発光波長別の違いにより、パルスの発生
元であるシンチレーション検出器1を同定することがで
きる。これにより、光電変換素子5は増大するが、ケー
ブル自体は増大することなく発生元のシンチレーション
検出器1の位置を同定できる。
【0045】補正方式1(請求項12に対応) 上述したように、光パルスの到達時間差又は光量差から
発生元のシンチレーション検出器1の位置を同定するこ
とができるが、多点測定系が配置される測定箇所の雰囲
気の放射線量が高くなると、複数のシンチレーション検
出器1から送り出された光パルスが近接され、重畳さ
れ、偶発的な誤計数動作が発生しやすくなる。この場合
に到達時間差と光量差との2つの情報の双方を相補する
ため、この実施例では、補正方式1が提案されている。
【0046】即ち、光パルスの発生元を同定しようとす
る際に、光パルスの到達時間差の情報から同定した位置
情報に対して、発生元から光電変換素子5に至る光の経
路から予想される光量差と実測された光量差との間に一
定以上の違いがある場合には、これらの2つの光パルス
組が同一のシンチレーション検出器1から発生したもの
ではないとして計数しない信号誤検知手段が設けられて
いる。例えば、2つの時間的に連続した光パルスに対し
て、先着の光パルスよりも後に検出された光パルスの方
が波高値が大きい場合には、光路長の関係から異常であ
るとして、計数されない。そのため、この実施例では、
このような場合の偶発計数をさけることができる。
【0047】補正方式2(請求項13に対応) 波長選択方式では、ケーブルは増加しないが、光電変換
素子5の数が増加する。しかし、系の偶発計数の確率は
低下し、信頼性は増大する。現実的には、同一中心波長
に複数のシンチレーション検出器群が含まれる場合、又
は波長が選べない、近接している、光学フィルタに適当
なものがない等の理由により、波長の分離・識別が困難
である場合に、任意の数だけ波長を細かく分割して選択
できないため、幾つかの波長グループに分けることにな
る。この場合、特定波長グループの中で、上述した到達
時間差と光量差とによる上記同定手段を用いて補正する
ことができ、又は補正方式1で述べた到達時間差と光量
差との両方を用いて補正することができる。
【0048】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造1(請求項14に対応) 図9に、多点測定のための光導波型シンチレーション検
出器1の基本構造が示されている。ハウジング8の両端
に、第1の光ファイバ2が光コネクタ13により接続さ
れている。ハウジング8の内部では、シンチレータ部1
0との間に反射体9が設けられている。シンチレータ部
10の体系中心には、波長シフタ(蛍光体)11が貫通
しており、第2の光ファイバ2の端面と光学的に密着さ
れている。
【0049】波長シフタ11は体系を貫通してその両端
で光が取出される。光の伝播時間差、光量差を利用して
多点計測するためには、放射線の入射という1つの事象
に対して光導波型シンチレーション検出器1の両端から
送り出される光パルスは、同時性を維持する必要がある
からである。発生した蛍光を等分に分配し、効率よく利
用するためにも、波長シフタ11の両端で光を取出すこ
とが好適である。また、光ファイバの心線は、複数本を
まとめて1本のケーブル化することができるため、両端
から光をとるために敷設ケーブル量及び本数が倍になる
ことはない。
【0050】並列接続する場合には、光導波型シンチレ
ーション検出器1から光を取出すだけであり、光導波型
シンチレーション検出器1からの光を通過させる必要は
ないため、ロッドレンズ類12を使用することも有効で
ある。しかし、直列型の多点測定を行う場合には、他の
光導波型シンチレーション検出器1から送られてくる光
パルスを通過、伝播させてやる必要があるため、ロッド
レンズ類12は不要である。また、この時、集光を考え
ると、波長シフタのコア部分と接続する光ファイバの直
径は等しくするのが適当である。
【0051】これらの条件を満たすために、波長シフタ
(蛍光体)11は貫通している必要がある。これによ
り、両端から光が出入りするし、第1の光ファイバ2を
接続した状態ではみかけ上1本の連続した光導波路とし
て作用する。
【0052】すなわち、蛍光体がシンチレーション光を
吸収することにより放出される蛍光パルスは、この蛍光
体自身が光導波路の役目を果たすことにより蛍光体両端
にほぼ同時に、しかもほぼ等しい光量に分配されて伝え
られ、光ファイバ側へ送り出されるという作用と、ほか
のシンチレーション検出器で発生した光パルスは光ファ
イバ側から蛍光体の一端に入射し、蛍光体を光導波路と
してもう一端まで伝播し、再び光ファイバ側へ出ていく
作用とが兼ね備えられている。
【0053】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造2(請求項15に対応) 直列多重型の多点測定系(請求項2に対応)のように、
複数組の光ファイバを接続する場合には、波長シフタ
(蛍光体)11の直径を太くするのではなく、シンチレ
ーション検出器1の貫通孔と、波長シフタ(蛍光体)1
1の本数自体とを増大することにより、複数組の光ファ
イバの接続が実現されている。また、並列多重型の多点
測定系(請求項7に対応)の場合には、波長シフタの本
数を増大することにより又は波長シフタの直径を太くす
ることにより、複数組の光ファイバの接続が実現されて
いる。
【0054】これは、多点測定を行う場合には、光ファ
イバと波長シフタとが連続して光導波路として作用する
必要があるが、バンドル型光ファイバと大口径波長シフ
タでは、この条件を満たすことがないからである。
【0055】一般に太い波長シフタは製造可能である
が、光ファイバ側は曲げ半径と均一性を考えると有限の
太さ以下にしか作成できない。
【0056】バンドル型光ファイバ断面のコア充填率
は、たかだか数十パーセントであり、コア間の隙間が生
じる。従って、第1の光ファイバ2を両端に接続しても
完全な1本の光導波路とはならない。第1の光ファイバ
2から波長シフタ11に入り再度第1の光ファイバ2に
入る光はこの隙間により一部失われることになる。
【0057】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造3(請求項16に対応) シンチレータにプラスチックシンチレータ、及び潮解性
のない無機シンチレータ、セラミックシンチレータなど
を使用する場合には、シンチレータの完全封入、空気遮
断等の必要性はない。
【0058】しかし、シンチレータに液体シンチレータ
及び潮解性シンチレータを用いる場合には、シンチレー
タの信頼性を保つために、長期にわたる密閉状態を維持
する必要がある。
【0059】このような場合には、波長シフタ(蛍光
体)11を挿入するために貫通孔をあけ、さらに、光コ
ネクタ13に波長シフタ(蛍光体)11をつけると、シ
ンチレータ部10の空気遮断、完全封入が難しい。樹脂
系の波長シフタ(蛍光体)11とハウジング8とを融着
できないからである。このような場合には、図10又は
図11に示すように、石英ガラス等の光学ガラス材料に
よるガラス管でできた管状光学窓14を貫通孔に密着挿
入することによりハウジング8と融着することができ
る。管状光学窓14内に、波長シフタ(蛍光体)11が
挿入されている。このように構成されているため、シン
チレータの長期安定性、信頼性を高めることができる。
【0060】上記貫通孔の向きは、通常円柱シンチレー
タの場合には、図10に示すように、円柱軸方向とする
ことができる。しかし、必要に応じて、図11に示すよ
うに、横向きとすることもできる。シンチレータ物質と
この管状光学窓14の屈折率はできる限り等しいことが
好ましい。
【0061】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造4(請求項17に対応) 図12に、JIS規格でも規定されている標準型の円柱
型シンチレータ15を使用できる形式の光導波型シンチ
レーション検出器の基本構造が示されている。これの基
本原理は、図9に示す光導波型シンチレーション検出器
と同一である。しかし、図13にも示すように、円柱型
シンチレータ15が重ね合わされるようにして装着され
る光緩衝体19が設けられている点で、若干相違してい
る。すなわち、光緩衝体19では、円柱型シンチレータ
15の板状光学窓17から、光パイプの作用をする透明
媒体(光パイプ部)18が延長されており、この透明媒
体18の周囲は、反射体9により被覆されており、この
反射体9の周囲は、ハウジング8により被覆されてい
る。波長シフタ11は、この透明媒体に穿設された貫通
孔に挿入され、光コネクタ13を介して第1の光ファイ
バ2に接続されている。
【0062】この実施例では、好適には、シンチレータ
結晶16と、板状光学窓17と、光緩衝体19の透明媒
体(光パイプ部)18との各々の屈折率が等しく、その
接合面は、完全に密着していることが好ましい。この実
施例では、シンチレータ結晶16で発生した光は、透明
媒体18にも均等に侵入し所定の確率で波長シフタ11
に吸収され、この時に放出される蛍光が第1の光ファイ
バ2に伝送される。
【0063】このようにJIS規格の円柱型シンチレー
タ15を使用できることは、シンチレータ自身の製造面
での実績と信頼性が高く、コストが低いこと、放射線検
出器としての検出効率、方向・エネルギ依存性など保証
されている等の効果がある。
【0064】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造5(請求項18に対応) 図14に示すように、この実施例では、1つの光緩衝体
19の上下両面に、各々、2つの円柱型シンチレータ1
5が重ね合わされるようにして装着されている。これに
より、放射線の検出効率が高められている。
【0065】シンチレータからの光取出し方法1(請求
項19に対応) 波長シフタ11が体系内を貫通し両端から光を取出すこ
とができる図9及び図12に示す光導波型シンチレーシ
ョン検出器1が多点測定ではなく単一測定に使用される
場合には、一端の光取出口に反射体が設けられている。
これにより、従来型方式の光伝送型シンチレーション検
出器23と同様に使用できる。
【0066】シンチレータからの光取出し方法2(請求
項20に対応) 光導波型シンチレーション検出器1が多点測定ではなく
単一測定に使用される場合等には、図15に示すよう
に、検出器1の両端の光取出口からの光を第1の光ファ
イバ2により1つの共通の光電変換装置5に導かれ、信
号処理装置6により処理される。これにより、光導波型
シンチレーション検出器1内の波長シフタ11で発生し
て検出器1の両端に向って送り出される蛍光が効率良く
光電変換素子5まで導かれる。
【0067】上述したように一端の光取出口に反射体が
設けられている場合には、完全な鏡面反射の実現は困難
であるため、いくらかの光損失は避けられないが、この
実施例では、検出器1の両端の光が受光されているた
め、信号の光量が高められる。
【0068】シンチレータからの光取出し方法3(請求
項21に対応) 光導波型シンチレーション検出器1が多点測定ではなく
単一測定に使用される場合等には、図16に示すよう
に、検出器1の両端の光が各々2つの第1の光ファイバ
2を介して一対の光電変換素子5に導かれて同時計数さ
れる。これにより、光電変換素子5で作り出されるラン
ダムノイズ成分が低減され得る。また、2つの第1の光
ファイバ2に長さの差がある場合には、これを考慮した
遅延時間補正を行うことにより、同様の同時計数法が適
用できる。
【0069】また、図17には、検出器1の両端から単
一の光電変換素子5に光を導く場合が示されている。光
遅延部7が設けられ、2つの信号が遅延されて計数され
る。即ち、光遅延部7を通過する際に受ける損失分の光
量差しかない光パルスが、予測された遅延時間内に到達
したときだけ真の信号として計数される。
【0070】すなわち、シンチレーション検出器の両端
の光パルスを別個の光電変換素子5により検出する際
に、同時に検出された信号のみを有意な光パルスとする
同時計数を行い、又は、シンチレーション検出器の両端
からの光の電波長さの違いがある場合には長さによる時
間差を補正した上で同時計数を行い、同時性の取れない
信号については光電変換素子5から発生した雑音成分と
しての計数の対象としない処置が行われる。これによ
り、実効的なS/N比が向上されている。
【0071】蛍光体1(請求項22に対応) 図16に示すように、光導波型シンチレーション検出器
1に用いられる波長シフタ11は、シンチレーション光
のスペクトルとよく適合する吸収スペクトルを有する蛍
光物質を含んだガラス、樹脂等が、光ファイバに適合す
るように円柱型に加工され、その表面が全面光学研磨さ
れている。この実施例では、この波長シフタ(蛍光体)
11は、光パイプとして全反射による光伝播の機能を有
する必要があるため、図19に拡大して示すように、そ
の軸方向の外周面と、シンチレータ部10の貫通孔の内
周面との間の空隙には、波長シフタ11の屈折率より低
いもの(例えば、空気、窒素雰囲気等)が設けられてい
るのが好適である。また、空隙が設けられているのは、
シンチレータ部10の貫通孔の内周面との間だけでな
く、光緩衝体19の透明媒体(光パイプ部)18の内周
面と波長シフタ11との間、又は光学ガラス管の内周面
と波長シフタ11との間であってもよい。
【0072】蛍光体2(請求項23に対応) コア材を波長シフタとした光ファイバ状の波長シフトフ
ァイバが市販されているが、これが波長シフタ11とし
て使用されてもよい。この場合、波長シフトファイバは
既に内部全反射するようにクラッディングが設けられて
いるため、波長シフタ11の外周面と貫通孔の内周面と
の間がグラディングの役目を果たす必要がない。そのた
め、波長シフタ11の外周面と貫通孔の内周面との間
は、境界面での反射とシンチレータ側への光の閉じ込め
とをする空隙であるよりも、図20に示すように、オプ
ティカルグリース20が充填されている方が好ましい。
【0073】ブロック分割構造(請求項24に対応) 光導波型シンチレーション検出器1において、シンチレ
ータ部が波長シフタ11に向かって光を伝播するような
形状に分割され、この分割された単位、即ち、分割シン
チレータ21が波長シフタ11の周囲で光パイプ状に形
成されている。これらの分割シンチレータ21の外表面
は研磨されており、これらが内部で全反射が可能である
ように相互に僅かな隙間が設けられて、全体の形状が構
成されている。これにより、波長シフタ11の近傍にシ
ンチレーション光が効率よく伝送され、最終的には、光
量が増加される。このような分割構造の形状としては、
種々のものであってもよい。
【0074】この分割構造の例を図21、図22、及び
図23に示す。図21の例では、波長シフタ11の径方
向に分割され、扇状の分割シンチレータ21が波長シフ
タ11を囲うように配置されている。図22の例では、
波長シフタ11の周囲に、十字状に形成された分割シン
チレータ21が配置され、これら十字状分割シンチレー
タ21の隙間を埋めるように他の分割シンチレータ21
が配置されている。図23の例では、波長シフタ11の
径方向に扇状の分割シンチレータ21が配置され、これ
らの扇状の分割シンチレータ21の間に、細い円柱状
(又は細い角柱状)の分割シンチレータ21が多数配置
されている。
【0075】ブロック類型(請求項25に対応) 図12及び図13に示す光緩衝体19の透明媒体(光パ
イプ部)18も分割され、この分割された単位、即ち、
分割透明媒体22が波長シフタ11の周囲に配置されて
いる。これらの分割透明媒体22は、波長シフタに向か
って光を伝播するように分割され、分割透明媒体22の
外表面は研磨されており、これらが内部で全反射が可能
であるように相互に僅かな隙間が設けられて、全体の形
状が構成されている。これにより、波長シフタ11の近
傍にシンチレーション光が効率よく伝送され、最終的に
は、光量が増加される。このような分割構造の形状とし
ては、種々のものであってもよい。
【0076】このような分割構造の例を図24に示す。
この例では、円柱を2つの斜面で切り落としたような形
状の分割透明媒体22と、これらの間に配置される扇状
の分割透明媒体22とが設けられている。
【0077】また、図25では、光緩衝体19の透明媒
体18が波長シフタ11に向かって光を伝播するように
光ファイバを密に組合わせて全体の形状が構成されてい
る。心線のみの光ファイバ状又は周囲を空隙で囲む光パ
イプ状の分割透明媒体22が波長シフタに直角に配置さ
れ、これらの上下が一対の円盤状の分割透明媒体22に
より挟持されている。これにより、波長シフタ11の近
傍にシンチレーション光が効率よく伝送され集められ、
最終的には、光量が増加される。
【0078】検出効率の調整法(請求項26に対応) この実施例では、同一サイズの光導波型シンチレーショ
ン検出器1を使用して放射線の検出効率の調整を行う多
点測定システムの構築法が提供されている。
【0079】図26に示す例では、光導波型シンチレー
ション検出器1が直列に接続されている場合、隣接する
2つの検出器1同士が直結され、第1の光ファイバ2を
用いずに2つの検出器1の間の距離が零にされている。
これにより、シンチレータが実質的に長さ方向に拡張さ
れて、検出効率が増大されている。
【0080】図27に示す例では、2つの光導波型シン
チレーション検出器1が積み重ねられ、又は隣接され
て、短い第1の光ファイバ2により接続されている。こ
れにより、シンチレータが実質的に厚さ又は直径が増加
され、検出効率が増大されている。
【0081】図28に示す例では、複数の第1の光ファ
イバ2、第2の光ファイバ3、第3の光ファイバ4の複
数の心線が敷設される際、検出効率の不要な箇所は、光
導波型シンチレーション検出器1が接続されない。これ
により、検出効率の大小が調整される。
【0082】これら図26乃至図28に示す3つの例
は、各々複合されて使用されてもよい。また、光導波型
シンチレーション検出器1が並列接続されて多点測定さ
れる場合にも、図26乃至図28に示す例が採用される
ことができる。特に、図28に相当する例が用いられる
場合には、光導波型シンチレーション検出器1が接続さ
れない光ファイバは、あえて敷設される必要はない。
【0083】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造6(請求項27に対応) 上述した実施例に係るシンチレーション検出器では、S
/N比を高めるために、シンチレーション光の集光効率
を高める必要がある。そのためには、使用する蛍光体又
は蛍光ファイバの径を太くするか、若しくは、これら蛍
光体又は蛍光ファイバの本数を増大する必要がある。そ
の結果、信号伝達用の光ファイバの口径も太くする必要
がある。しかし、現実的には、ファイバの径の太さにも
限界があることから、図37及び図38に示すように、
細径のファイバを複数本バンドルする手段を採用してい
る。
【0084】図37に示す例では、シンチレータ10内
に、細径の蛍光体又は蛍光ファイバ11を複数本貫通し
ており、この端面に、バンドルした細径の光ファイバ2
を接続している。図38に示す例では、円柱型シンチレ
ータ10の中心軸上に、太径の蛍光体11を貫通させ、
この蛍光体11の端面に、バンドルした細径の光ファイ
バ2を接続している。
【0085】しかしながら、信号伝達用の光ファイバの
径が太くなると、コストの高騰を招来すると共に、その
曲げ半径が大きくなるため、ケーブル敷設の際の制約が
多くなり現実的ではない。
【0086】また、太径の蛍光体又は蛍光ファイバから
細径の光ファイバに光を入射させるために、レンズ及び
円錐光ガイド等を用いることも理論的には可能である。
しかし、この場合、光ファイバに伝達可能な入射角度で
絞り込むことができない。そのため、結果的には、損失
が大きく、有益な手段とはいえない。
【0087】さらに、上述した実施例に係るシンチレー
ション検出器では、この検出器の両端から光を取り出
し、しかも、この検出器を複数個直列に接続して多点測
定を行う場合には、複数本に分けられた蛍光体又は蛍光
ファイバが1対1で完全に光ファイバに接続されている
必要があり、蛍光ファイバと光ファイバとの接続再現
性、接続損失の点において問題が多かった。
【0088】このような観点から、本実施例は、細径の
伝送用光ファイバを用いて、蛍光体又は蛍光ファイバと
光ファイバとの1対1の接続による光路の連続性を確保
しながら、受光の光量を増大することができるシンチレ
ーション検出器を提供することを目的としている。
【0089】図29に、円柱シンチレータの体系中心軸
に波長シフタを配置した中心導波型シンチレータの実施
例を示している。シンチレータ10の体系中心軸を貫通
する第1の波長シフタ11aは、ファイバ状、即ちクラ
ッディングを有しており、これに光学的に密着するよう
に、その外側を第1の波長シフタ11aと同種の蛍光材
料でできた第2の波長シフタ11bにより包囲してい
る。図30は、中心導波型シンチレータの横断面図を示
している。第1の波長シフタ11a、第2の波長シフタ
11b、及びシンチレータ10が同心円状に光学的に密
着して配置されている。
【0090】図9等の実施例では、円柱シンチレータの
体系中心軸をシンチレーション光が通過したときのみ、
蛍光放出が行われていた。しかしながら、図23に示す
ように、2つの波長シフタを備える構造にされているた
め、第2の波長シフタ11bにより放出された光の一部
が第1の波長シフタ11aの斜め光線成分として、第1
の波長シフタ11a内を伝達し、その端面に接続された
光ファイバ2で伝達される。第2の波長シフタ11bが
ない場合にも、シンチレーション光が第1の波長シフタ
11aに斜めの光線として入射・伝播される。しかし、
これらの多くは既に蛍光変換されている。蛍光変換され
ず、しかも吸収を免れたごく僅かのシンチレーション光
も、その波長では伝送用光ファイバ内での伝送損失が大
きく、最終的に得られる光量に寄与できない。しかし、
本実施例では、第2の波長シフタ11bにより蛍光に変
換された光は、光ファイバ2内での伝送損失が小さいた
め、最終的な光量を増大することができる。
【0091】図31に、本実施例に係るシンチレーショ
ン検出器の具体例を示す。円筒型の光導波型シンチレー
ション検出器のシンチレータ10の中心を第1の波長シ
フタ11aが貫通しており、外側はハウジング8により
被覆されている。光の入出力には、光コネクタ13を介
して伝送用光ファイバ2が接続されている。ここで用い
ている第1の波長シフタ11aはプラスティックファイ
バ状のものである。この第1の波長シフタ11aの外側
を、コア材と同種の蛍光体を含む材質から形成されたク
ラッディング材を有しない第2の波長シフタ11bが包
囲している。この第2の波長シフタ11bは、円筒形で
あり、内壁を第1の波長シフタ11a、外壁をシンチレ
ータ10に接触しているが、いずれの隙間も、オプティ
カルグリース等により光学的に密に接触されている必要
がある。
【0092】シンチレーション光は、第1の波長シフタ
11aと第2の波長シフタ11bとの両方により蛍光変
換され、第1の波長シフタ11a内で発生した蛍光のう
ち前半社するものは、第1の波長シフタ11aの端面に
伝送される。一方、第2の波長シフタ11b内で発生し
た蛍光であって、第1の波長シフタ11aを横断する光
のうち、第1の波長シフタ11bに到達可能な斜め光線
成分に該当するものは、そのまま吸収されずに第1の波
長シフタ11aの端面まで伝送され、光コネクタ13を
介して接続されている光ファイバ2に入射して伝送され
る。さらに、第2の波長シフタ11bにより吸収されず
に第1の波長シフタ11aに到達したものの一部は、吸
収され蛍光変換される。
【0093】また、逆に、光ファイバ2側から入射して
くる光は、図9等の実施例と同様に、第1の波長シフタ
11aの内部を伝播し他端から再度光コネクタ13を介
して接続された光ファイバ2に送り出される。従って、
外部の透過的に伝達する機能に関しては、図9等の実施
例と同様に作用する。第2の波長シフタ11bは、この
透過的伝達作用には一切関与せず、内部で発生するシン
チレーション光の集光率にのみ寄与するのみである。
【0094】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造7(請求項28に対応) 図32は、一般的な円柱シンチレータに装着するための
端面導波型用集光アダプタの実施例を示している。アク
リル又はガラス等により作成された透明媒体18の中
に、第1の波長シフタ11a、第2の波長シフタ11b
が貫通している。この透明媒体18の円形断面がシンチ
レーション光入射面41となっている。これは、通常の
円柱型シンチレータの光取出し面に、このシンチレーシ
ョン光入射面41を密着させて使用するものであり、集
光原理自体は同一のため、図29の場合に得られる効果
と同等の効果が得られる。
【0095】図33に、この実施例に係る端面導波型用
集光アダプタの具体例を示す。第1の波長シフタ11a
と第2の波長シフタ11bとに関しては、図31の場合
と同様であるが、第2の波長シフタ11bの周囲は、本
実施例の場合、アクリル又はガラスで形成された透明媒
体18である。透明媒体18と第2の波長シフタ11b
との隙間は、オプティカルグリース等により光学的に密
に接触されている。
【0096】また、円柱シンチレータ10の端面は、オ
プティカルグリース等により光学的に密にシンチレーシ
ョン光入射面41に接触されており、シンチレーション
光は透明媒体18内に侵入する。ここから先の過程は、
図31の場合と同様である。従って、本実施例において
も、図29乃至図31の実施例と同様の効果が得られ
る。
【0097】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造8(請求項29、30に対応) 図34に、円柱シンチレータの体系中心軸にクラッディ
ング部を有しない波長シフタを設け多実施例を示す。こ
の場合、シンチレータ10の体系中心軸を貫通する第1
の波長シフタ11aで全反射による伝達を成立させるた
めに、空気若しくは窒素等の不活性気体42をクラッデ
ィングとする必要がある。これにギャップを介して、そ
の外側を、第1の波長シフタ11aとう同種の材料から
形成された第2の波長シフタ11bにより包囲してい
る。これにより、図29乃至31の場合と同様の効果が
得られる。また、本実施例は、図32及び33に示す端
面導波型用集光アダプタにも適用可能である。
【0098】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造9(請求項31、32に対応) 図35及び図36に、平板状の波長シフタを設けた実施
例を示す。図35は、円柱の体系中心に第1の波長シフ
タ11aが貫通している中心導波型の場合、図36は、
通常の円柱型シンチレータに装着する端面導波型集光ア
ダプタの場合を示している。
【0099】図35では、円柱シンチレータ10が縦方
向に半分に分割されて、平板状の第2の波長シフタ11
bが、分割された円柱シンチレータ10に不活性気体を
介装させて光学的に密に接触されている。円柱シンチレ
ータ10は、図35に破線で示すように、4個に分割さ
れていてもよく、さらにそれ以上に分割されていてもよ
い。
【0100】第1の波長シフタ11aにクラッディング
がある場合には、第2の波長シフタ11bの端面は、第
1の波長シフタ11aに光学的に密に接触されている。
平板状の第2の波長シフタ11aで発生した蛍光は、第
2の波長シフタ11bの平板状の端面方向に伝達され、
その端面から第1の波長シフタ11aに入射され、この
一部が斜め光線成分として第1の波長シフタ11aを伝
播する。これにより、図29乃至31の実施例の場合と
同様の効果が得られる。
【0101】図36でも、端面導波型集光アダプタであ
るが、図35の場合と同様に、平板状の第2の波長シフ
タが構成されている。
【0102】光導波型シンチレーション検出器の基本構
造10(請求項33、34に対応) 図35及び図36に示した平板状の第2の波長シフタが
設けられている場合において、第1の波長シフタ11a
がクラッディング部を有しない場合には、第1の波長シ
フタ11aの端面と第2の波長シフタ11bの端面とが
光学的に密着されておらず、これら両波長シフタ11
a,11bの間の隙間には、空気又は窒素等の不活性気
体が介装されている。これにより、図29乃至図31に
示す場合と同様の効果が得られる。
【0103】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れず、種々変形可能であることは勿論である。
【0104】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1では、各シ
ンチレーション検出器に、2つの光取出口が設けられ、
複数のシンチレーション検出器がその各2つの取出口で
直列に接続されている。そのため、測定場所に電源、電
子回路等を不要にしながらも、ノイズの影響を受けるこ
となく、少数の計測装置で計測できる。しかも、低コス
トで、放射線の検出効率も高い光多点測定を行うことが
できる。
【0105】また、請求項6においても、各シンチレー
ション検出器に、2つの光取出口が設けられ、複数のシ
ンチレーション検出器がその各2つの取出口で並列に接
続されている。そのため、測定場所に電源、電子回路等
を不要にしながらも、ノイズの影響を受けることなく、
少数の計測装置で計測できる。しかも、低コストで、放
射線の検出効率も高い光多点測定を行うことができる。
【0106】さらに、請求項14では、波長シフタで発
生された光は、この波長シフタ自身が光導波路の役目を
果たすことにより波長シフタ両端にほぼ同時に光ファイ
バ側へ送り出されるという作用と、他のシンチレーショ
ン検出器で発生した光は一方の光ファイバ側から波長シ
フタの一端に入射し、波長シフタを光導波路として他端
まで伝播し、再び他方の光ファイバ側へ出ていく作用と
が兼ね備えられている。
【0107】さらに、請求項27及び28では、波長シ
フタに、これの一方の端面から入射した光を他方の端面
まで伝送する機能を与えながら、この波長シフタ以外
に、別の波長シフタが設けられている。そのため、波長
シフタ内を伝播可能な波長の光を斜め光線として外部か
ら注入できる。そのため、集光率を高めることができ、
検出器のS/N比の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直列単一型の多点測定形の構成を示す模式図。
【図2】直列多重型の多点測定系の構成を示す模式図。
【図3】直列単一型における、片側到達時間差、光量差
法の構成を示す模式図。
【図4】直列多重型における、片側到達時間差、光量差
法の構成を示す模式図。
【図5】並列単一型の多点測定系の構成を示す模式図。
【図6】並列多重型の多点測定系の構成を示す模式図。
【図7】並列単一型における、片側到達時間差、光量差
法の構成を示す模式図。
【図8】並列多重型における、片側到達時間差、光量差
法の構成を示す模式図。
【図9】光導波型シンチレーション検出器の構造を示す
模式図。
【図10】光導波型シンチレーション検出器のハウジン
グ及び管状光学窓の斜視図。
【図11】光導波型シンチレーション検出器のハウジン
グ及び管状光学窓の斜視図。
【図12】光緩衝体が設けられた光導波型シンチレーシ
ョン検出器の構造を示す模式図。
【図13】円柱型シンチレータ及び光緩衝体の第1の例
の斜視図。
【図14】円柱型シンチレータ及び光緩衝体の第2の例
の斜視図。
【図15】光導波型シンチレーション検出器を多点測定
ではなく単一測定に使用する場合等に、2つの光ファイ
バが共通の光電変換装置に接続された例の測定装置の模
式図。
【図16】光導波型シンチレーション検出器を多点測定
ではなく単一測定に使用する場合等に、2つの光ファイ
バが各々2つの光電変換装置に接続された例の測定装置
の模式図。
【図17】光導波型シンチレーション検出器を多点測定
ではなく単一測定に使用する場合等に、2つの光ファイ
バが共通の光電変換装置に接続され、光遅延部が設けら
れた例の測定装置の模式図。
【図18】シンチレーション検出器の波長シフタの部位
を示す模式図。
【図19】図18の波長シフタを拡大して示す模式図。
【図20】図18の波長シフタを拡大して示し、光学オ
イル等が充填されている例の模式図。
【図21】分割されたシンチレータを示す第1の例の斜
視図。
【図22】分割されたシンチレータを示す第2の例の斜
視図。
【図23】分割されたシンチレータを示す第3の例の斜
視図。
【図24】分割された光緩衝体を示す第1の例の斜視図
及び分解斜視図。
【図25】分割された光緩衝体を示す第2の例の斜視図
及び分解斜視図。
【図26】検出効率を調整する方法の第1の例の模式
図。
【図27】検出効率を調整する方法の第2の例の模式
図。
【図28】検出効率を調整する方法の第3の例の模式
図。
【図29】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
6のシンチレータ及び波長シフタを示し、(a)は、斜
視図、(b)は、平面図。
【図30】図29に示すシンチレータ及び波長シフタの
断面図。
【図31】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
6の模式図。
【図32】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
7のシンチレータ及び波長シフタを示し、(a)は、斜
視図、(b)は、平面図。
【図33】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
7の模式図。
【図34】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
8のシンチレータ及び波長シフタの平面図。
【図35】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
9の中心導波型のシンチレータ及び波長シフタの斜視
図。
【図36】光導波型シンチレーション検出器の基本構造
9の端面導波型のシンチレータ、波長シフタ、及び透明
媒体の斜視図。
【図37】シンチレータ及び波長シフタの一例の斜視
図。
【図38】シンチレータ及び波長シフタの他例の斜視
図。
【図39】従来の放射線測定装置の模式図。
【図40】従来の多点測定装置の模式図。
【図41】従来の分布測定装置の模式図。
【符号の説明】
1 光導波型シンチレーション検出器 2 第1の光ファイバ 3 第2の光ファイバ 4 第3の光ファイバ 5 光電変換素子(光電変換手段) 6 信号処理装置(信号処理手段) 7 光学遅延部 9 反射体 10 シンチレータ部(シンチレータ) 11 波長シフタ(蛍光体) 11a 第1の波長シフタ(波長シフタ) 11b 第2の波長シフタ(別の波長シフタ) 14 管状光学窓 15 円柱型シンチレータ 16 シンチレータ結晶 17 板状光学窓 18 透明媒体(光パイプ部) 19 光緩衝体 20 オプティカルグリース(光学オイル) 21 分割シンチレータ 22 分割緩衝体

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線を測定するための放射線測定装置で
    あって、 受けた放射線に応じて同時に光を放出する2つの光取出
    口を有する複数のシンチレーション検出器と、 複数のシンチレーション検出器をその各2つの取出口で
    直列に接続し、複数のシンチレーション検出器から各2
    つの光取出口を介して放出された光を伝送する光ファイ
    バと、 光ファイバを介して伝送された光を電気信号に変換する
    光電変換手段と、 この電気信号を信号処理して放射線を測定する信号処理
    手段と、を具備する放射線測定装置。
  2. 【請求項2】各シンチレーション検出器は、1組が2つ
    の取出口からなる複数組の光取出口を有し、 複数のシンチレーション検出器をその各複数組の光取出
    口で各々直列に接続し、複数のシンチレーション検出器
    から各複数組の光取出口を介して放出された光を各々伝
    送する複数組の光ファイバを更に具備する請求項1に記
    載の放射線測定装置。
  3. 【請求項3】上記光電変換手段は、直列に接続された光
    ファイバの両端に設けられた2つの光電変換素子を有
    し、 各シンチレーション検出器の2つの光取出口から放出さ
    れた2つの光を上記2つの光電変換素子により受光し、
    これらの2つの光の到達時間差を測定するか、又は、こ
    れらの2つの光の光量差を測定し、この到達時間差又は
    光量差に基づいて光の発生元であるシンチレーション検
    出器を同定する同定手段を更に具備する請求項1又は2
    に記載の放射線測定装置。
  4. 【請求項4】上記光電変換手段は、 直列に接続された光ファイバの一端に配置された1つの
    光電変換素子と、 この直列に接続された光ファイバの他端に配置され、光
    ファイバを伝送された光を反射する反射体と、を有して
    いる請求項1又は2に記載の放射線測定装置。
  5. 【請求項5】各シンチレーション検出器の一方の光取出
    口から放出されて光ファイバにより伝送された光と、こ
    の他方の光取出口から放出され上記反射体により反射さ
    れてシンチレーション検出器及び光ファイバを逆に伝送
    された光と、を上記1つの光電変換素子により受光し、
    これらの2つの光の到達時間差を測定するか、又は、こ
    れらの2つの光の光量差を測定し、この到達時間差又は
    光量差に基づいて光の発生元であるシンチレーション検
    出器を同定する同定手段を更に具備する請求項4に記載
    の放射線測定装置。
  6. 【請求項6】放射線を測定するための放射線測定装置で
    あって、 受けた放射線に応じて光を同時に放出する2つの光取出
    口を有する複数のシンチレーション検出器と、 複数のシンチレーション検出器をその各2つの取出口で
    並列に接続し、複数のシンチレーション検出器から各2
    つの取出口を介して放出された光を伝送する複数本の光
    ファイバと、 複数本の光ファイバを介して各々伝送された光を電気信
    号に変換する光電変換手段と、 この電気信号を信号処理して放射線を測定する信号処理
    手段と、を具備する放射線測定装置。
  7. 【請求項7】各シンチレーション検出器は、1組が2つ
    の取出口からなる複数組の光取出口を有し、 複数のシンチレーション検出器をその各複数組の光取出
    口で並列に接続し、複数のシンチレーション検出器から
    各複数組の光取出口を介して放出された光を各々伝送す
    る複数組の光ファイバを更に具備する請求項6に記載の
    放射線測定装置。
  8. 【請求項8】上記光電変換手段は、並列に接続された複
    数本の光ファイバの各両端に設けられた2つの光電変換
    素子を有し、 各シンチレーション検出器の2つの光取出口に接続され
    た光ファイバの長さを相違させて、伝播時間差を与え、
    これにより、各シンチレーション検出器の2つの光取出
    口からの伝播時間を相違させ、 各シンチレーション検出器の2つの光取出口から放出さ
    れた2つの光を上記2つの光電変換素子により受光し、
    これらの2つの光の到達時間差を測定するか、又は、こ
    れらの2つの光の光量差を測定し、この到達時間差又は
    光量差に基づいて光の発生元であるシンチレーション検
    出器を同定する同定手段を更に具備する請求項6又は7
    に記載の放射線測定装置。
  9. 【請求項9】上記光電変換手段は、 並列に接続された複数本の光ファイバの各一端に配置さ
    れた1つの光電変換素子と、 この並列に接続された複数本の光ファイバの各他端に配
    置され、光ファイバを伝送された光を反射する反射体
    と、を有している請求項6又は7に記載の放射線測定装
    置。
  10. 【請求項10】各シンチレーション検出器の2つの光取
    出口に接続された光ファイバの長さを相違させて、伝播
    時間差を与え、これにより、各シンチレーション検出器
    の2つの光取出口からの伝播時間を相違させ、 各シンチレーション検出器の一方の光取出口から放出さ
    れて光ファイバにより伝送された光と、この他方の光取
    出口から放出され上記反射体により反射されてシンチレ
    ーション検出器及び光ファイバを逆に伝送された光とを
    上記1つの光電変換素子により受光し、これらの2つの
    光の到達時間差を測定するか、又は、これらの2つの光
    の光量差を測定し、この到達時間差又は光量差に基づい
    て光の発生元であるシンチレーション検出器を同定する
    同定手段を更に具備する請求項9に記載の放射線測定装
    置。
  11. 【請求項11】光ファイバにより伝送する光の波長を予
    め異なるものとし、発光波長別の違いにより、放出され
    た光の発生元であるシンチレーション検出器を同定する
    同定手段を更に具備する請求項1、2、4、6、7及び
    9のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  12. 【請求項12】放出された光の発生元を同定しようとす
    る際に、光の到達時間差の情報から同定した位置情報に
    対して、発生元から光電変換素子に至る光の経路から予
    想される光量差と実測された光量差との間に一定以上の
    違いがある場合には、これらの2つの光が同一のシンチ
    レーション検出器から発生したものではないとして計数
    しない信号誤検知手段を更に具備する請求項3、5、
    8、及び10のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  13. 【請求項13】発光波長別の違いにより、放出された光
    の発生元であるシンチレーション検出器を同定しようと
    する際に、波長別に受光した2つの光の到達時間差と光
    量差とによる上記同定手段、又は到達時間差と光量差と
    による上記信号誤検知手段を兼ね備えている請求項11
    に記載の放射線測定装置。
  14. 【請求項14】受けた放射線に応じて同時に光を放出す
    る2つの光取出口を各々有する複数のシンチレーション
    検出器と、複数のシンチレーション検出器に接続され各
    2つの光取出口を介して放出された光を伝送する光ファ
    イバと、光ファイバを介して伝送された光を電気信号に
    変換する光電変換手段と、この電気信号を信号処理して
    放射線を測定する信号処理手段と、を具備する放射線測
    定装置であって、 上記各シンチレーション検出器は、 受けた放射線に応じてシンチレーション光を放出するシ
    ンチレータと、 このシンチレータに光学的に接触して配置され、シンチ
    レーション光を吸収してこれに応じた蛍光を放出して自
    身の両端にその光を導き2つの光取出口に接続された光
    ファイバを介して光電変換手段に伝送すると共に、他の
    シンチレーション検出器から光ファイバを介して伝送さ
    れた蛍光を通過させる波長シフタと、を有している放射
    線測定装置。
  15. 【請求項15】複数個の波長シフタが、1つのシンチレ
    ータ内に配置されて、複数本の光ファイバに接続されて
    いる請求項14に記載の放射線測定装置。
  16. 【請求項16】上記シンチレータに貫通孔が形成され、
    この貫通孔に光学ガラス管が挿入され、この光学ガラス
    製の管内に上記波長シフタが挿入されている請求項14
    又は15に記載の放射線測定装置。
  17. 【請求項17】上記シンチレーション検出器は、上記シ
    ンチレータに光学的に接触され、シンチレータからのシ
    ンチレーション光を波長シフタに案内する透明媒体を有
    している請求項14乃至16のいずれか1項に記載の放
    射線測定装置。
  18. 【請求項18】上記シンチレーション検出器は、上記透
    明媒体の他側に配置され且つ光学的に接触された他のシ
    ンチレータを有している請求項17に記載の放射線測定
    装置。
  19. 【請求項19】上記シンチレーション検出器は、一方の
    光取出口に配置された反射体を有し、これにより、他方
    の光取出口からのみ光が放出される請求項14乃至18
    のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  20. 【請求項20】上記シンチレーション検出器の2つの光
    取出口からの光が2つの光ファイバにより1つの共通の
    光電変換素子に導かれ、信号処理装置により処理される
    請求項14乃至18のいずれか1項に記載の放射線測定
    装置。
  21. 【請求項21】シンチレーション検出器の2つの光取出
    口から放出された光を2つの光電変換素子により検出す
    る際に、 同時に検出された信号のみを有意な光パルスとする同時
    計数を行い、 又は、シンチレータの両端からの光の伝播長さの違いが
    ある場合には、長さによる時間差を補正した上で同時計
    数を行い、同時性の取れない信号については、光電変換
    素子から発生した雑音成分として計数の対象としない請
    求項14乃至18のいずれか1項に記載の放射線測定装
    置。
  22. 【請求項22】上記波長シフタの外周面と、シンチレー
    タの貫通孔の内周面、透明媒体の内周面、又は光学ガラ
    ス管の内周面との間に、空隙が設けられている請求項1
    4乃至21のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  23. 【請求項23】上記波長シフタが光ファイバ状の波長シ
    フタファイバである場合に、 この波長シフタファイバの外周面と、シンチレータの貫
    通孔の内周面、透明媒体の内周面、又は光学ガラス管の
    内周面との間に、光学オイルが充填されている請求項1
    4乃至21のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  24. 【請求項24】シンチレータ、又は透明媒体が、波長シ
    フタに向かって光を伝播するような形状に分割され、こ
    れら分割されたものの中で光が内部全反射できるように
    相互に隙間が設けられ、これら分割されたものが組み合
    わされて全体の形状が構成されている請求項14乃至2
    3のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  25. 【請求項25】透明媒体が波長シフタに向かって光を伝
    播するように、光ファイバを密に組合わせて全体の形状
    が構成されている請求項14乃至21のいずれか1項に
    記載の放射線測定装置。
  26. 【請求項26】多点測定に際して、上記シンチレーショ
    ン検出器同士を連結し、光ファイバにより直列又は並列
    に接続したシンチレーション検出器同士を重ね合わせ若
    しくは隣接させ、又は、測定場所に応じて、シンチレー
    ション検出器を挿入する光ファイバとシンチレーション
    検出器を挿入しない光ファイバとが設けられている請求
    項1乃至25のいずれか1項に記載の放射線測定装置。
  27. 【請求項27】放射線の入射により発光するシンチレー
    タと、この光を吸収してより長い波長の光を放出する波
    長シフタとからなるシンチレーション検出器を備え、こ
    の放出された光に基づいて放射線を測定する放射線測定
    装置であって、 上記波長シフタが別の波長シフタに光学的に接触され、
    この別の波長シフタがシンチレータに光学的に接触され
    ている放射線測定装置。
  28. 【請求項28】放射線の入射により発光するシンチレー
    タと、この光を吸収してより長い波長の光を放出する波
    長シフタとからなるシンチレーション検出器を備え、こ
    の放出された光に基づいて放射線を測定する放射線測定
    装置であって、 上記シンチレータの端面に透明媒体が装着され、上記波
    長シフタが別の波長シフタに光学的に接触され、この別
    の波長シフタが透明媒体に光学的に接触されている放射
    線測定装置。
  29. 【請求項29】上記波長シフタと、上記別の波長シフタ
    との間の隙間に、気体が介装されている請求項27に記
    載の放射線測定装置。
  30. 【請求項30】上記波長シフタと、上記別の波長シフタ
    との間の隙間に、気体が介装されている請求項28に記
    載の放射線測定装置。
  31. 【請求項31】上記波長シフタが板状の別の波長シフタ
    に光学的に接触され、これら2つの波長シフタが上記シ
    ンチレータ内に光学的に接触した状態で埋設されている
    請求項27に記載の放射線測定装置。
  32. 【請求項32】上記シンチレータの端面に透明媒体が装
    着され、上記波長シフタが板状の別の波長シフタに光学
    的に接触され、これら2つの波長シフタが上記透明媒体
    内に光学的に接触した状態で埋設されている請求項28
    に記載の放射線測定装置。
  33. 【請求項33】上記波長シフタと、上記別の波長シフタ
    との間の隙間に、気体が介装されている請求項31に記
    載の放射線測定装置。
  34. 【請求項34】上記波長シフタと、上記別の波長シフタ
    との間の隙間に、気体が介装されている請求項32に記
    載の放射線測定装置。
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