JP2000249796A - 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法 - Google Patents

輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法

Info

Publication number
JP2000249796A
JP2000249796A JP5589799A JP5589799A JP2000249796A JP 2000249796 A JP2000249796 A JP 2000249796A JP 5589799 A JP5589799 A JP 5589799A JP 5589799 A JP5589799 A JP 5589799A JP 2000249796 A JP2000249796 A JP 2000249796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
fluorescence
stimulable
stimulable phosphor
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5589799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3894351B2 (ja
Inventor
Masaki Katagiri
政樹 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Atomic Energy Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Atomic Energy Research Institute filed Critical Japan Atomic Energy Research Institute
Priority to JP05589799A priority Critical patent/JP3894351B2/ja
Priority to US09/511,913 priority patent/US6479829B1/en
Publication of JP2000249796A publication Critical patent/JP2000249796A/ja
Priority to US10/238,069 priority patent/US6825479B2/en
Priority to US10/727,979 priority patent/US6998624B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3894351B2 publication Critical patent/JP3894351B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 非常に弱い放射線から瞬時に起こる非常に
強い放射線を簡便に精度良くかつ実時間でモニタ可能な
放射線検出媒体として輝尽性蛍光体を用いた微分積分型
放射線計測装置を提供する。 【解決手段】 放射線検出部として、側面から光を放
射する光ファイバ束、放射線検出媒体である輝尽性蛍光
体、蛍光波長を中心波長とする光学フィルタ、輝尽性蛍
光に有感な波長シフト光ファイバ束の順に平面状態に積
層した構造の検出部を用いる。この放射線検出部を用い
て、輝尽性蛍光体に、励起光の照射により入射した放射
線量に依存して放出する輝尽性蛍光と入射した放射線に
よる即発蛍光の2つの作用があることを利用して、時間
分割で輝尽性蛍光と即発蛍光を切り換えて検出する微分
積分型放射計測装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術野】本発明は原子炉施設内外あるい
は加速器施設内外等において、広範囲な測定箇所で広い
ダイナミックレンジにわたる放射線強度を実時間で監視
する必要のある放射線計測装置及び方法に関するもので
ある。これらの施設においては、非常に弱い放射線線量
から瞬時に起こる非常に強い放射線線量を様々な場所で
常にモニタできる検出システムが要求される。また。同
時に可搬型の放射線モニタも個人放射線被爆管理の面か
ら要求される。
【0002】このため、輝尽性蛍光体を用いて放射線を
常時モニタする方法と放射線を積分しながら計測する方
法とを組み合わせた微分・積分型で簡便な放射線計測装
置および計測方法を考案すると共に、リモートセンシン
グが可能な放射線計測装置、放射線分布計測装置、可搬
型放射線計測装置等へ適用できる放射線計測装置及び計
測方法を考案した。
【0003】
【従来の技術】従来、放射線の計測には、電離箱、ガイ
ガミューラー管(GM管)、シンチレータと光電子増倍
管を組み合わせたシンチレーション検出器あるいは中性
子線量の計測にはBF3計数管あるいは3He計数管等が
用いられてきた。しかし、非常に弱い放射線線量から非
常に強い放射線線量までの広いダイナミックレンジを1
つの検出器でカバーすることは非常に困難であり、感度
の低い電離箱と感度の高いシンチレーション検出器など
を組み合わせて用いられてきた。さらに、加速器等の周
辺あるいはターゲット周辺で瞬時に発生する大強度放射
線あるいは原子炉施設等の不測の事故などにより発生す
る大強度放射線の計測には検出器が放射線により飽和現
象を起こすため、放射線線量を測定することは困難であ
った。
【0004】このため、輝尽性蛍光体が、入射した放射
線を蓄積し励起光により輝尽性蛍光として放射線が入射
した量を読み出すことができる作用と、入射した放射線
により即発で蛍光を発する作用の2つの作用を持つこと
に着目し、時間分割で輝尽性蛍光と即発蛍光を切り換え
て検出することにより入射した放射線の量を計測する方
法が考案された[特願平11−50301号]。この方
法を用い放射線計測装置を用いることにより、非常に弱
い放射線量から非常に強い放射線線量までの広いダイナ
ミックレンジを1つの検出器でカバーし、かつ瞬時に発
生する大強度放射線・中性子線による放射線量を測定す
ることが可能となる。
【0005】本発明の重要な構成要素である放射線検出
媒体である輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を読
みとる従来方法[D.J.Huntley等:Natu
re, Vol.313, 10, pp.105]に
ついて図40に示す。他の場所で放射線を照射した輝尽
性蛍光体のシートを読み取り台に設置した後、前方から
励起用光源から発生した励起光を輝尽性蛍光体に照射
し、放出された輝尽性蛍光を輝尽性蛍光波長を中心波長
とするバンドパス光学フィルタを通した後、光電子増倍
管で検出する。その後、信号処理装置によりその強度に
応じてデジタル信号化し放射線量を求める。
【0006】また、光ファイバの先端に少量の輝尽性蛍
光体を取り付け、その光ファイバの中に励起光を入れて
輝尽性蛍光体を照射し、照射している間に放射される輝
尽性蛍光を計数し放射線線量を求める図41に示す方法
[北口等:JAERI−Conf 98−011, p
p.62]があるが、輝尽性蛍光体が少量のため感度を
あげることは困難である。
【0007】さらに、パルス光源を用いて励起光を輝尽
性蛍光体に照射し輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の
量を読みとる図42に示す従来方法[S.W.S. M
ckeever等:Radiation Protec
tion Dosimetry, Vol.65, N
os. 1−4, pp.267]があるが、図43の
タイミングで一発のパルス励起光を照射した後蛍光寿命
に従って放出される輝尽性蛍光を高速増幅器で増幅し高
速計数回路で計数し蓄積され放射線量を求めていた。こ
の方法では光検出器を含め超高速の計測系が必要であっ
た。
【0008】一方、簡便な装置により放射線の量と測定
位置を同時に測定する従来方法については、図44及び
図45に示す検出部を測定箇所毎に配置し光ファイバで
直列に接続し測定する放射線計測方法等がある[前川
他:放射線 Vol.21,No.3, pp.6
9]。これらの方法では、放射線検出媒体としてシンチ
レータが使用されその蛍光を波長シフト光ファイバによ
り検出し、波長シフト光ファイバの両端に出力される蛍
光の時間差より放射線強度と測定位置を求めており、大
強度の放射線が入射した場合には、放射線強度はもとよ
りその位置を求めることは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非常に弱い
放射線量から非常に強い放射線線量までの広いダイナミ
ックレンジを1つの検出器でカバーし、かつ加速器等の
周辺あるいはターゲット周辺で瞬時に発生する大強度放
射線・中性子線あるいは原子炉施設等の不測の事故など
により発生する大強度放射線・中性子線による放射線量
を簡便に感度良く正確に測定することができる放射線計
測装置およびその計測方法、及び通常にも使用できる小
型で簡便な放射線計測装置およびその計測方法を提供す
ることを目的としている。また、広範囲な測定場所の放
射線の量を簡便に感度良く測定する放射線計測装置およ
びその計測方法を提供することを目的としている。さら
に、放射線の2次元イメージを容易に得るための放射線
計測装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】非常に弱い放射線量から
非常に強い放射線線量までの広いダイナミックレンジを
1つの検出器でカバーし、かつ瞬時に発生する大強度放
射線・中性子線による放射線量測定する放射線測定装置
を開発するため、輝尽性蛍光体が、入射した放射線を蓄
積し励起光により輝尽性蛍光として放射線が入射した量
を読み出すことができる作用と、入射した放射線により
即発で蛍光を発する作用の2つの作用を持つことに着目
し、時間分割で輝尽性蛍光と即発蛍光を切り換えて検出
することにより入射した放射線の量を計測する方法[特
願平11−50301号]を用いる。この方法を用いる
ことにより、容易に要求する放射線検出性能を簡便な装
置により確保することができるため、本発明は、短時間
に強度の強い放射線が入射し蛍光検出機構が飽和しその
機能が停止した時、蛍光検出機構の回復後に輝尽性蛍光
を読み出し入射した放射線の量を計測する方法を用いた
放射線計測装置に関わるものであり、時間分割で蛍光検
出機構の飽和を監視し、飽和状態の回復後に、短時間に
入射した強度の強い放射線の量を読み出す際に、蛍光を
検出する機構が飽和し計測不能とならないように、励起
光の光量や蛍光検出感度を変更することにより蛍光検出
機構が飽和することのない状態で、輝尽性蛍光体内に蓄
積された放射線の量を計測する輝尽性蛍光体内に蓄積さ
れた放射線の量を読みとる方式を考案した。
【0011】輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を
読みとる方法として、パルス光源を用いて短い時間幅の
励起光を輝尽性蛍光体に照射し、輝尽性蛍光寿命が短い
ことを利用して従来の放射線検出系を用いて信号処理を
行う方法を用いる。この読み取り方法を用いることによ
り、時間分割で輝尽性蛍光と即発蛍光を容易に切り換え
て検出し蓄積された放射線量を簡便に計測することがで
きる。
【0012】また、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線
の量を読みとる際に、励起光を輝尽性蛍光体に照射する
ために側面から光を放射する光ファイバを用いることに
より、簡便にかつ遠隔操作で輝尽性蛍光体に励起光を照
射することを可能とした。この方法の考案により、レー
ザー光源等の光源を放射線線量の強い場所に設置する必
要がなくなり、かつ小型の励起光照射機構を構成するこ
とが可能となる。また、この側面から光を放射する光フ
ァイバを用いることによりシート状の輝尽性蛍光体を用
いた放射線2次元イメージの簡便な測定も容易とするこ
とができる。
【0013】さらに、輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出す
るために使用する蛍光波長に有感な波長シフト光ファイ
バを並列に並べて検出面積を確保しかつ輝尽性蛍光を検
出可能とすることにより、光電子増倍管等の光検出器を
放射線線量の強い場所に設置する必要をなくした。ま
た、この並列に並べた波長シフト光ファイバ束と側面か
ら光を放射する光ファイバとを併用すること、および輝
尽性蛍光体及び光学フィルタをサンドイッチ構造にはさ
み積層構造とすることにより、小型で色々な検出形状の
放射線検出部を構築することが可能となった。
【0014】一方、上記の積層構造の検出部を長く伸ば
し、側面から光を放射する光ファイバに極めて短いパル
ス幅を持つ励起光を入射し、その短パルス幅励起光が伝
搬し輝尽性蛍光体に照射され、放出される輝尽性蛍光を
波長シフト光ファイバにより検出することにより、長い
距離の放射線線量の分布計測を可能とした。この方法
と、即発蛍光を検出する方法を切り換えて用いることに
より広範囲な測定場所の放射線分布計測での課題を解決
することができる。
【0015】上記で述べた放射線検出媒体である輝尽性
蛍光体に中性子を電離可能な放射線に変換する中性子コ
ンバータ材であるGd、6Liあるいは10Bを一種類以
上含んだ、あるいは輝尽性蛍光体と混合した、あるいは
輝尽性蛍光体と組み合わせた中性子検出用の放射線検出
媒体を用いることにより、中性子を検出可能とした放射
線計測装置およびその計測方法を構築することができ
る。
【0016】
【実施例】請求項1の実施例について図1を参照して説
明する。放射線検出媒体である輝尽性蛍光体には、入射
した放射線を蓄積し励起光により輝尽性蛍光として放射
線が入射した量を読み出すことができる作用(輝尽性蛍
光)と、入射した放射線により即発で蛍光を発する作用
(即発蛍光)の2つの作用があり、この2つの作用を利
用して蛍光検出機構を用いて時間分割で輝尽性蛍光と即
発蛍光を実時間で検出することにより入射した放射線の
量を計測する放射線計測方法がある。本発明は、この方
法を実現し放射線計測装置またその装置を用いて計測す
る方法に関するものである。
【0017】本発明の輝尽性蛍光体を用いた放射線計測
装置は、図1に示すように、放射線検出媒体である輝尽
性蛍光体、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線量を時間
分割で読み出す励起光を輝尽性蛍光体に照射するための
励起用光源、蛍光波長を中心波長とするバンドパス光学
フィルタ、輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出するための光
検出器、光検出器から出力される輝尽性蛍光体の輝尽性
蛍光信号及び即発蛍光信号を増幅し信号処理する信号処
理回路、時間分割で輝尽性蛍光体の輝尽性蛍光信号と即
発蛍光信号を切り換えるモード切替回路、蛍光を検出す
るための蛍光検出機構の動作状態を監視する飽和監視回
路、飽和監視に用いるLED、励起光の光量を変更する
励起光・光量変更回路、時間分割で励起用光源、モード
切替回路、飽和監視回路、励起光・光量変更回路を制御
する制御回路、輝尽性蛍光を計測する輝尽性蛍光データ
収集回路、即発蛍光を計測する即発蛍光データ収集回
路、制御回路と同期をとりながら時間分割で輝尽性蛍光
及び即発蛍光のデータを収集しデータ収集結果から入射
した放射線の量を求めるデータ処理回路から構成され
る。
【0018】以下に、本発明の放射線計測装置の詳細に
ついて述べる。放射線検出媒体である輝尽性蛍光体とし
てシート状のものが使用でき、X線イメージング用に市
販されている富士写真フィルム製BASシリーズのイメ
ージングプレートを使用する。但し、市販品のイメージ
ングプレートの後面は透明ではないが、透明なものを作
製することは容易である。このイメージングプレートに
使用されている輝尽性蛍光体は、BaFBr:Eu2+
ある。この輝尽性蛍光体の励起可能な波長帯は490n
mから680nm(最大効率の半分の効率以上を示す波
長帯)である。また、励起光の照射により放出される輝
尽性蛍光の波長は390nmである。実施例では、この
輝尽性蛍光体について述べるが、他の輝尽性蛍光体とし
てKCl:Eu2+、RbBr:Tl、SrS:Eu、S
m等を検出媒体としたイメージングプレートについても
励起光の波長や読みとる輝尽性蛍光の波長等を変えるこ
とにより読み取り対象となりうる。
【0019】本発明においては、励起光を作り出す励起
光源としてはレーザー光源を用いる。必要な出力は、読
み出す速度とシート状の輝尽性蛍光体であるイメージン
グプレートの読み出し面積に依存する。直径5mmの検
出面積の場合、数mW以上の最大出力が必要である。富
士写真フィルムのBASシリーズイメージングプレート
の輝尽性蛍光体はBaFBr:Eu2+であるため、励起
可能な波長帯は490nmから680nmであることか
ら、高出力が容易に得られるこの波長帯のレーザーとし
ては半導体レーザー(635nm)あるいは、グリーン
レーザー(532nm)等が使用可能である。励起光を
作り出すレーザー光源は励起光・光量変更回路から出力
される光量制御信号により励起光の光量を変更可能とす
ると共に制御回路からのON・OFF制御信号を用いて
励起光のON・OFF制御を可能とする。
【0020】シート状の輝尽性蛍光体であるイメージン
グプレートの後面から放出される輝尽性蛍光はイメージ
ングプレートの後に配置した輝尽性蛍光波長を中心波長
とするバンドパス光学フィルタを用いて通過させ、励起
光の散乱光を除去する。実施例の場合、輝尽性蛍光の波
長は390nmであるので、この光学フィルタは中心波
長が390nmのものが使用できる。
【0021】次に、蛍光検出機構について説明する。光
検出器としては、輝尽性蛍光の波長である390nmの
近くで感度の大きい光電子増倍管を使用することができ
る。図には書いていないが、光電子増倍管には高電圧の
バイアス電圧を印加する。光の増幅率は、このバイアス
電圧に依存する。
【0022】光電子増倍管により検出された光信号は、
信号処理回路により増幅され信号処理がなされる。実施
例として、光信号処理方法としては計数方式を用いる。
この場合、信号処理としては、光信号を信号増幅した
後、波高弁別器で雑音との弁別を行いパルス信号として
取り出す。また、この光信号処理方法の他にも従来より
イメージングプレートの画像イメージの読み取りに使用
されている輝尽性蛍光の信号列を積分回路で積分し放射
線量を読みとる方法も使用することが可能である。
【0023】信号処理回路により処理され出力されるパ
ルス信号はモード切替回路に入力する。この回路では制
御回路からのモード切替信号を用いて、パルス信号を輝
尽性蛍光モードの場合は輝尽性蛍光データ収集回路に、
即発蛍光モードの場合は即発蛍光データ収集回路に振り
分ける。本発明の実施例の場合、2つのデータ収集回路
は計数回路から構成される。
【0024】輝尽性蛍光モードと即発蛍光モードのモー
ド切替は、制御回路により行い、図2に示すタイミング
によって切り換える。すなわち、励起光をシート状の輝
尽性蛍光体であるイメージングプレートに照射している
場合には、輝尽性蛍光の読み出しを行い、その他の場合
には即発蛍光を読み出す。従って、励起光を作り出す励
起光源を制御し読みとり動作と同期してこの操作を行う
ことにより、時間分割で輝尽性蛍光と即発蛍光とを1つ
の蛍光検出機構を用いて検出することができる。
【0025】シート状の輝尽性蛍光体であるイメージン
グプレートから放出される輝尽性蛍光及び即発蛍光を検
出するための蛍光検出機構を用いて時間分割で輝尽性蛍
光及び即発蛍光を検出している際に、加速器等での放射
線計測にどの場合、短時間に強度の強い放射線が入射し
蛍光検出機構が飽和しその機能が停止する。この場合、
光検出器が飽和現象起こし動作しなくなるので信号処理
回路に信号が来なくなる。
【0026】この現象を確実に捕らえるため、本発明で
は、光学フィルタを通過する波長の光を放射するLED
を用い、図2に示すタイミングでLEDパルス光を光検
出器に入射しこの光が光検出器により検出できることを
信号処理回路の出力信号の飽和監視回路により常時監視
する。LEDパルス光を検出できない時は、飽和した状
態なので飽和監視回路は飽和信号を制御回路に送る。飽
和監視回路は飽和状態の監視をそのまま継続し、短時間
で起こる強度の強い放射線などの入射が終了し蛍光検出
機構が回復するのを待つ。飽和状態が正常状態に復帰し
た後、制御回路はモード切替回路によりモード切り替え
信号を送り、輝尽性蛍光モードに切り換えてを輝尽性蛍
光を計測することにより、短時間に入射した強度の強い
放射線の量を計測することができる。
【0027】上記の輝尽性蛍光を計測する操作を行う
際、短時間に入射した強度の強い放射線の量がどの程度
輝尽性蛍光体内に蓄積されているかが未知である。この
ため、本発明においては、まず最初に強度の非常に弱い
励起光をシート状の輝尽性蛍光体であるイメージングプ
レートに照射し、その量を把握し輝尽性蛍光体内に蓄積
された放射線量を読み出すことにより、蛍光検出機構を
飽和させることなく、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射
線の全量を計測する。すなわち、励起光を輝尽性蛍光体
に照射するための照射機構の励起光の光量を制御回路か
らの信号にもとづいて励起光・光量変更回路を使って変
更しながら、また飽和監視回路を補助として使いながら
蛍光検出機構が飽和することのない状態で、輝尽性蛍光
体内に蓄積された放射線の量を読み出すことができる。
【0028】請求項2の実施例について図3を参照して
説明する。上記の実施例で述べたように蛍光検出機構が
回復した後に輝尽性蛍光を計測することにより短時間に
入射した強度の強い放射線の量を計測する際に、蛍光検
出機構の蛍光検出感度を変更し蛍光検出機構が飽和する
ことのない状態で読み取り操作を行うこともできる。実
施例では、光検出器として光電子増倍管を用いることか
ら蛍光検出感度変更回路としてバイアス電圧の変更回路
を用いこの電圧を制御回路により制御することにより上
記操作を行う。
【0029】請求項3の実施例について図4を参照して
説明する。本実施例は上記で述べた請求項1と請求項2
の実施例を同時に用いるものである。本発明により、非
常に放射線の量が多い場合には蛍光検出感度変更回路を
用いて光検出感度を下げた状態で輝尽性蛍光を計測し、
計測時間の短縮を図ることができることなどの輝尽性蛍
光の読み出しの最適化を図ることができる。
【0030】請求項4の実施例について図5を参照して
説明する。上記の実施例で述べた輝尽性蛍光及び即発蛍
光を検出するための蛍光検出機構を用いて時間分割で輝
尽性蛍光による放射線の量を計測する場合に、読み取り
時間内に偶発的に放射線が入射し計測される。このた
め、即発蛍光による寄与分を、蛍光検出機構を用いて時
間分割で計測した即発蛍光による放射線の計測量をもと
に、データ処理回路を用いて補正することにより入射し
た放射線の量を正確に計測することが可能である。
【0031】請求項5の実施例を図6を参照して説明す
る。本発明は、輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置に
おいて、大きな技術課題である輝尽性蛍光体内に蓄積さ
れた放射線量の読み出し方法に関するものである。
【0032】放射線検出媒体として蛍光寿命が短い輝尽
性蛍光体を用いた場合、即ち蛍光寿命が2μs以下の輝
尽性蛍光体を用いた場合以下に述べるように従来から半
導体検出器の信号処理に使用されている信号処理法を適
用することを特徴としている。実施例としては、蛍光寿
命が0.8μsのBaFBr:Eu2+を用いる。
【0033】蛍光寿命が0.8μsのBaFBr:Eu
2+の輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を読みとる
際に、輝尽性蛍光体の輝尽性蛍光寿命0.8μs以下の
照射時間幅を持つパルス励起光源でパルス励起光を輝尽
性蛍光体に照射する。実施例としては照射用パルスレー
ザー光源としてパルスグリーンレーザーを用いる。この
レーザー光源のパルス幅は非常に短く2nsである。こ
のレーザー励起光が輝尽性蛍光体に照射されると、図7
のタイミング図に示すようにランダムに輝尽性蛍光が放
出される。これらの放出の多くはほぼ輝尽性蛍光体の寿
命の間に行われるため、輝尽性蛍光体から放出される蛍
光を光電子増倍管などの光検出器で検出し、検出した信
号を電荷有感型前置増幅器で増幅すると図に示すような
出力信号が得られる。この出力信号を積分・微分回路な
どから構成されるパルス整形増幅器に入力し、輝尽性蛍
光体の輝尽性蛍光寿命以上の時間の波形整形時定数で波
形整形し増幅する。この操作により、パルス励起光を照
射した後放出される輝尽性蛍光を積分した波高信号を得
ることができる。この後、アナログ・デジタル変換器に
入力し、その波高値を求める。データ収集・処理回路を
用いて、パルスジェネレータからのレーザー制御信号に
基づいて励起光用パルスレーザー光源により発生する各
パルス励起光毎に得られる波高値を積算することによ
り、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を求めるこ
とができる。
【0034】請求項6の実施例を図8を参照して説明す
る。上記請求項5の放射線検出装置において、光検出器
としてゲート付き光電子増倍管を用いる。ゲート付き光
電子増倍管としては、浜松ホトニクス社製R5916等
が使用できる。輝尽性蛍光体として、BaFBr:Eu
2+を使用した場合、上記で示したパルス幅2nsのグリ
ーンレーザーを励起光源として使用できる。このため、
このパルス励起光を輝尽性蛍光体に照射する動作と同期
して、5nsの時間幅のゲート信号をゲート付き光電子
増倍管に入力し、その照射時間帯の間光電子増倍管の動
作を停止させ、励起光の照射後に光電子増倍管のゲート
を制御して光電子増倍管を動作させる。この操作によ
り、パルス励起光の影響受けることなく励起光の照射後
に放出される輝尽性蛍光を検出することができる。従っ
て、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量をパルス励
起光の影響を受けることなく求めることができる輝尽性
蛍光体を用いた放射線計測装置とすることができる。
【0035】請求項7の実施例を図9を参照して説明す
る。本発明も、輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置に
おいて、大きな技術課題である輝尽性蛍光体内に蓄積さ
れた放射線量の読み出し方法に関するものである。放射
線検出媒体として蛍光寿命が短い輝尽性蛍光体を用いた
場合、即ち蛍光寿命が2μs以下の輝尽性蛍光体を用い
た場合でかつ、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量
があまり強くない場合に適用可能である。実施例として
は、蛍光寿命が0.8μsのBaFBr:Eu 2+を用い
る。
【0036】蛍光寿命が0.8μsのBaFBr:Eu
2+の輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を読みとる
際に、輝尽性蛍光体の輝尽性蛍光寿命0.8μs以下の
照射時間幅を持つパルス励起光源でパルス励起光を輝尽
性蛍光体に照射する。実施例としては蛍光寿命が0.8
μsの輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を読みと
るために、輝尽性蛍光体の輝尽性蛍光寿命の2倍の1.
6μsの照射時間幅を持つパルス励起光源でパルス励起
光を輝尽性蛍光体に照射する。この時、輝尽性蛍光体内
に蓄積された放射線の量があまり強くない場合には、図
10のタイミング図に示すようにパルス励起光に同期し
て1個だけの輝尽性蛍光が放出される時と、放出されな
い時がランダムに生ずる。このため、輝尽性蛍光体から
放出される蛍光を光電子増倍管などの光検出器で検出
し、検出した信号を前置増幅器及び信号増幅器で増幅す
ると図に示すような信号増幅器出力が得られる。この出
力信号を波高弁別器に入力し、デジタル信号として波高
弁別器信号を得る。この波高弁別器信号は、励起光用パ
ルスレーザー光源のレーザー制御信号を発生するパルス
ジェネレータにより同時作りだされるパルス励起光の照
射時間幅信号を用いて読み取り信号発生回路により作製
された読み取り信号と同時計数回路により同時計数処理
をかけられる。同時計数回路からの出力信号は励起光に
より読み出された1個の輝尽性蛍光に対応した信号であ
る。この同時計数回路出力信号を計数回路で計数しデー
タ収集・処理回路においてデータ処理することにより、
輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を求めることが
できる。
【0037】請求項8の実施例を図11を参照して説明
する。放射線検出媒体である輝尽性蛍光体内に蓄積され
た放射線量を読み出す励起光を輝尽性蛍光体に照射する
ための照射機構において、励起光を照射するための照射
機構の励起光放射体として、側面から光を放射する光フ
ァイバを用いる。実施例として請求項7の輝尽性蛍光体
を用いた放射線計測法について適用することとし説明す
る。励起用パルスレーザー光源からの励起光を直接輝尽
性蛍光体に照射する替りに、図に示す構造の側面放射型
光ファイバを用いて照射する。側面放射型光ファイバと
しては、旭化成製側面漏光光ファイバであるルミナスV
グレードなどが使用できる。また、通常の光ファイバの
全周囲の表面を薄く取り去った構造の側面放射型光ファ
イバも使用できる。側面放射型光ファイバを用いること
により励起光源を放射線の検出現場に設置する必要がな
くなりリモートセンシングも可能となる。
【0038】請求項9の実施例を図12を参照して説明
する。請求項8の放射線計測装置の励起光を照射するた
めの照射機構の励起光放射体である側面から光を放射す
る光ファイバにおいて、図の中の拡大図に示すような光
ファイバの円周方向の一部角度の側面から光が放出する
光ファイバを用いる。一部側面放射型光ファイバとして
は、通常の光ファイバの光放射面を除く全周囲の表面を
薄く取り去った構造の一部側面放射型光ファイバを使用
できる。一部側面放射型光ファイバを用いることにより
励起光源を放射線の検出現場に設置する必要がなくな
り、かつ照射方向にのみ光を放射するため、効率良く輝
尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を読み出すことが
可能となる。
【0039】請求項10の実施例を図13を参照して説
明する。実施例としては、請求項9の放射線計測装置の
光ファイバの円周方向の一部角度の側面から光が放出す
る光ファイバにおいて、図に示すように一部角度の反対
側の面、即ちに一部側面光放射型ファイバの上部に光反
射材を配置し、漏えいする光を放射面に戻すことにより
放射する光量を多くすることを目的とする。本構造とす
ることにより、さらに効率良く輝尽性蛍光体内に蓄積さ
れた放射線の量を読み出すことが可能となる。
【0040】請求項11の実施例を図14を参照して説
明する。実施例においては、円筒状の輝尽性蛍光体を用
いた放射線検出部とするため、側面から光を放射する機
能を持つ光ファイバ(側面発光型光ファイバ)と、空間
を置いて配置した放射線検出媒体である輝尽性蛍光体
と、輝尽性蛍光体の外側に配置した蛍光波長を中心波長
とするバンドパス光学フィルタと、光学フィルタの外側
の全周囲に配置した輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出する
ために使用する蛍光波長に有感な多数の波長シフトファ
イバとを順に配置した構造とし、その周囲を遮光体で覆
う構造としている。輝尽性蛍光体としては、蛍光寿命が
0.8μsで、輝尽性蛍光波長が390nmのあるBa
FBr:Eu2+を用いる。また、本実施例では輝尽性蛍
光波長が390nmであるので波長シフタとしては、励
起波長幅が320nmから395nmで、蛍光波長の中
心波長が450nmの波長シフト性能を持つ蛍光性プラ
スチックファイバを用いる。波長シフトされた蛍光の寿
命は10ns以下である。また、波長シフトファイバと
しては輝尽性蛍光波長390nmに有感な本構造の放射
線検出部を用いることにより、完全なリモートセンシン
グが可能となると共に、放射線検出媒体である輝尽性蛍
光体の検出面積を大きくできることから、放射線の検出
感度を上げることが可能である。また、側面発光型光フ
ァイバと輝尽性蛍光体部分との間の空間に放射性ガスを
導入し検出することにより、高感度な放射性ガス検出器
となる。
【0041】請求項12の実施例を図15を参照して説
明する。本実施例においても輝尽性蛍光体としては、蛍
光寿命が0.8μsであるBaFBr:Eu2+を用い
る。側面から光を放射する機能を持つ直径1mmの4本
の光ファイバ(側面放射型光ファイバ)と、放射線検出
媒体である輝尽性蛍光体と、蛍光波長を中心波長とする
バンドパス光学フィルタと、輝尽性蛍光及び即発蛍光を
検出するために使用する輝尽性蛍光及び即発蛍光の波長
に有感な直径1mmの4本の波長シフトファイバと、が
平面状態で順に積層した構造の放射線検出部を用いる。
図16にこの放射線検出部を用いた放射線計測装置の実
施例を示す。本構造の放射線検出部を用いることによ
り、完全なリモートセンシングが可能となる。また。放
射線検出部の断面を1cmx1cm以下とすることが可
能であり、設置場所が狭い所、あるいは長い検出部の放
射線計測が容易になる。
【0042】請求項13の実施例を図17を参照して説
明する。本実施例は、側面から光を放射する機能を持つ
直径1mmの4本の光ファイバ(側面放射型光ファイ
バ)を中心位置として、その上と下の方向に、放射線検
出媒体である輝尽性蛍光体と、蛍光波長を中心波長とす
るバンドパス光学フィルタと、輝尽性蛍光及び即発蛍光
を検出するために使用する輝尽性蛍光及び即発蛍光の波
長に有感な直径1mmの4本の波長シフトファイバと、
が平面状態で順に積層した構造の放射線検出部を用い
る。両面に輝尽性蛍光体を用いることができることか
ら、検出感度を上げることができるとともに、放射線の
入射方向を推定することも可能となる。
【0043】請求項14の実施例を図18を参照して説
明する。本実施例は、側面から光を放射する機能を持つ
直径1mmの4本の光ファイバ(側面放射型光ファイ
バ)を中心位置として、その上と下の方向に、放射線検
出媒体である輝尽性蛍光体と、蛍光波長を中心波長とす
るバンドパス光学フィルタと、輝尽性蛍光及び即発蛍光
を検出するために使用する輝尽性蛍光及び即発蛍光の波
長に有感な直径1mmの4本の波長シフトファイバと、
が平面状態で順に積層した構造の放射線検出部を用い
る。この時、光ファイバを中心位置としてその上と下の
方向に積層する2つの放射線検出媒体である輝尽性蛍光
体として、一方を輝尽性蛍光体とし、一方を輝尽性蛍光
体に中性子を電離可能な放射線に変換する中性子コンバ
ータ材であるGdを混合し中性子用検出可能とした中性
子コンバータ・輝尽性蛍光体混合体とする。本構造とす
ることにより、X線やガンマ線等の電離放射線と共に中
性子も検出可能となる。また、中性子コンバータ・輝尽
性蛍光体混合体でも有感なX線やガンマ線の影響も輝尽
性蛍光体のみの方で読み取ったデータをもとに補正する
ことができるため、精度良く中性子の量を計測すること
が可能となる。
【0044】請求項15の実施例を図19を参照して説
明する。本実施例においても輝尽性蛍光体としては、蛍
光寿命が0.8μsであるBaFBr:Eu2+を用い
る。側面から光を放射する機能を持つ直径1mmの1本
の光ファイバ(側面放射型光ファイバ)と、放射線検出
媒体である輝尽性蛍光体と、蛍光波長を中心波長とする
バンドパス光学フィルタと、光学フィルタの外側の全周
囲に配置した輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出するために
使用する蛍光波長に有感な多数の波長シフトファイバと
が順に円筒状に積層した構造の放射線検出部を用いる。
本構造の放射線検出部を用いることにより、完全なリモ
ートセンシングが可能となる。また。放射線検出部の断
面を直径1cm以下とすることが可能であり、設置場所
が狭い所、あるいは長い検出部の放射線計測が容易にな
る。
【0045】請求項16の実施例を図20を参照して説
明する。長い距離を持つ放射線検出媒体である輝尽性蛍
光体内に蓄積された放射線量をその位置情報をも含めて
読み出すため、非常に短いパルス幅の励起光を輝尽性蛍
光体に照射するための照射機構を用いる。
【0046】本実施例の場合、放射線計測場所の位置分
解能をあげるためには輝尽性蛍光寿命の短い輝尽性蛍光
体を用いる必要がある。このため、輝尽性蛍光体として
は、輝尽性蛍光寿命が30nsと非常に短いY2SiO2
−Ceを用いる。この輝尽性蛍光体の励起波長の中心は
620nmである。また、励起光の照射により放出され
る輝尽性蛍光の波長は410nmである。従って、上記
の実施例で示してきた、BaFBr:Eu2+とほぼ同じ
特性を示すため、励起光源や波長シフト光ファイバ等に
ついは同じものが使用できる。この輝尽性蛍光体を用い
た放射線検出部を計測場所にそって配置し、側面から光
を放射する機能を持つ1本以上の光ファイバに2ns以
下のパルス幅を持つ励起光を輝尽性蛍光体に照射する。
励起光源をとしては半導体レーザーなどが使用できる。
この照射機構の励起光放射体として、光ファイバの長さ
方向の2カ所以上の場所に側面の全面あるいは円周方向
の一部角度の側面から光を放射するようにした光ファイ
バを用いる。各光放射位置に合わせて、放射線検出媒体
である輝尽性蛍光体と、蛍光波長を中心波長とするバン
ドパス光学フィルタと、輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出
するために使用する輝尽性蛍光及び即発蛍光の波長に有
感な1本以上の波長シフトファイバとを積層して配置し
放射線検出部を構成する。波長シフトファイバから出力
されたパルス励起光を入射した時間と波長シフトファイ
バにより出力される輝尽性蛍光の時間分布の関係を用い
て放射線計測場所の入射放射線量の分布を求める。
【0047】請求項17の実施例について図21を参照
して説明する。本実施例の放射線検出部の素材について
は、上記請求項16の実施例とほぼ同じ構成で用いるこ
とができる。放射線検出媒体である輝尽性蛍光体内に蓄
積された放射線量を読み出す励起光を輝尽性蛍光体に照
射するための照射機構の励起光放射体として、側面の全
面あるいは円周方向の一部角度の側面から光を放射する
光ファイバ(一部側面光放射型光ファイバ)、光遅延機
構、通常の光ファイバとを順に交互に接続した一本以上
の照射用光ファイバを用いる。側面光放射型光ファイバ
の区間の背面には放射線検出媒体である輝尽性蛍光体、
蛍光波長を中心波長とする光学フィルタを積層しその背
面に一本以上の輝尽性蛍光に感度のある波長シフト光フ
ァイバを配置する。光遅延機構としては遅延時間に相当
する長さの光ファイバを用いることとし、30nsの遅
延時間とする。各側面光放射型光ファイバの区間での励
起光の放射時間間隔を長くすることにより、励起光の到
達時間が長くなるため各放射線計測位置での放射線量を
正確に得ることができる。
【0048】請求項18の実施例について図22を参照
して説明する。本実施例では請求項12において示した
放射線検出部を用いることとする。本実施例の場合も放
射線計測場所の位置分解能をあげるためには輝尽性蛍光
寿命の短い輝尽性蛍光体を用いる必要がある。このた
め、輝尽性蛍光体としては、輝尽性蛍光寿命が30ns
と非常に短いY2SiO2−Ceを用いる。この輝尽性蛍
光体の励起波長の中心は620nmである。また、励起
光の照射により放出される輝尽性蛍光の波長は410n
mである。従って、上記の実施例で示してきた、BaF
Br:Eu2+とほぼ同じ特性を示すため、励起光源や波
長シフト光ファイバ等についは同じものが使用できる。
この輝尽性蛍光体を用いた放射線検出部を計測場所にそ
って配置し、側面から光を放射する機能を持つ1本以上
の光ファイバに2ns以下のパルス幅を持つ励起光を輝
尽性蛍光体に照射する。励起光源をとしては半導体レー
ザーなどが使用できる。波長シフトファイバにより輝尽
性蛍光体から放出される輝尽性蛍光を検出し、励起光源
が側面から光を放射する機能を持つ1本以上の光ファイ
バにパルス励起光を入射した時間と波長シフトファイバ
により出力される輝尽性蛍光の時間分布の関係を用いて
放射線計測場所の入射放射線量の連続分布を求める。こ
の動作を実現するため、図に示すように、光電子増倍
管、高速DC信号増幅器、アナログ・デジタル変換器、
記憶回路及び制御・データ収集装置から構成する信号処
理装置を用い、波長シフトファイバから出力される蛍光
の時間分布を測定する。アナログ・デジタル変換器とし
てはサンプリング速度が100MHz以上のものを使用
する。この時の位置分解能は輝尽性蛍光体の蛍光寿命の
30nsで決まり、最良の場合、約10mとなる。
【0049】請求項19について図23を参照して説明
する。本実施例は、請求項18の図22の実施例におい
て示した波長シフトファイバから出力される蛍光を測定
する信号処理装置の替わりにストリークカメラ方式を用
いる。波長シフトファイバから出力される蛍光をストリ
ーク管に入力し、その変化をパルス励起光の一部側面光
放射型光ファイバへの入射と同期をとって偏向電極に時
間走査信号を変化させ、高速に輝尽性蛍光の強度の時間
分布を計測する。計測した時間分布はCCDカメラ等の
撮像装置に記録される。ストリーク管としては、高速の
走査が可能な浜松ホトンクス社製のC2830等が使用
可能である。記録されたデータをデータ収集・制御装置
に取り込み、この蛍光強度データの時間分布をもとに、
放射線計測場所の入射放射線量の分布を求めることがで
きる。この時の位置分解能も輝尽性蛍光体の蛍光寿命の
30nsで決まり、最良の場合、約10mとなる。
【0050】請求項20の発明は、上記請求項16―1
9の実施例で示した放射線計測装置においては、非常に
短時間に計測作業が終了するため、この計測作業を2回
以上連続して行うことにより、放射線検出部の輝尽性蛍
光体内部に蓄積された放射線信号を読み出すことを目的
としている。放射線検出部の長さが100mの場合、1
μs以下の時間で終了する。このため、輝尽性蛍光体内
に蓄積された放射線量を読み出すパルス励起光を輝尽性
蛍光体に照射する際、パルス励起光を1000回繰り返
し照射しても1msでデータを収集することができる。
レーザー光の光出力に依存してこの回数を決定すること
ができる。積算した蛍光強度の時間分布をもとに放射線
計測場所の入射放射線量の分布を精度良く求めることが
できる。
【0051】請求項21について図24を参照して説明
する。本実施例では、2つ以上の放射線計測場所に放射
線検出媒体として輝尽性蛍光体を配置し放射線を計測す
ることを目的とする。配置した輝尽性蛍光体のそれぞれ
に励起光を照射するために用いる光ファイバと、配置し
た輝尽性蛍光体と、励起光を照射した際輝尽性蛍光体か
ら放出される輝尽性蛍光及び即発蛍光の蛍光波長を中心
波長とするバンドパス光学フィルタと、放出される輝尽
性蛍光及び即発蛍光を検出するために使用する蛍光波長
に有感な1本以上の波長シフトファイバを積層した構造
の放射線検出部を用いる。輝尽性蛍光体のそれぞれに励
起光を照射するために、それぞれ光ファイバを用い多チ
ャンネル励起光源からレーザー光を入射する。計測位置
の設定は制御装置を用いて選択でき、1本の波長シフト
ファイバにより香が輝尽性蛍光を読み取る。信号処理は
励起光源制御信号と同期しながら行い、光電子増倍管、
高速パルス信号増幅器、波高弁別器、計数回路及び制御
装置からなる従来装置で行うことができる。
【0052】請求項22の実施例を図25を参照して説
明する。本実施例は、従来法としてある、輝尽性蛍光体
を励起可能な波長の光を発生する励起光源と、励起光源
から出力された励起光をシート状の輝尽性蛍光体に長方
形状にする励起光照射機構と、シート状の輝尽性蛍光体
と、輝尽性蛍光の波長を中心波長とするバンドパス光学
フィルタと、輝尽性蛍光により励起可能な波長シフト光
ファイバを面状に並べた構造の波長シフター束と、波長
シフト光ファイバにより波長シフトされた蛍光の波長を
中心波長とするバンドパス光学フィルタと、波長シフト
光ファイバ束の各波長シフト光ファイバ毎に放出される
蛍光をマルチチャンネルで検出可能な光検出器と、マル
チチャンネルの検出器信号を処理しデジタル化し放射線
イメージ画像として構成する信号処理装置から構成され
るシート状輝尽性蛍光体(イメージングプレートとして
市販されている)の放射線画像読み出し装置の改良であ
る。励起光源から出力された励起光をシート状の輝尽性
蛍光体に長方形状に照射するために、従来法の替わり
に、側面から光を放射する機能を持つ光ファイバをシー
ト状の輝尽性蛍光体の表面に波長シフト光ファイバ束に
直角に面状に並べ、各側面から光を放射する機能を持つ
光ファイバに励起光源から順に励起光を入射する。この
発明により、励起光を照射する機構が簡便になりシート
状の輝尽性蛍光体に蓄積された放射線の量を位置情報を
含めて読み出すことが容易にできる。
【0053】請求項23について図26を参照して説明
する。本実施例では、請求項11―15の放射線計測方
法及び放射線計測装置において述べた放射線検出部の波
長シフトファイバの両端に出力される蛍光を蛍光の蛍光
波長を中心波長とするバンドパス光学フィルタ通した
後、請求項12で述べた蛍光検出機構の光検出器である
光電子増倍管により検出する。この操作を行うことによ
り、放射線検出部の波長シフトファイバの両端に出力さ
れる蛍光を検出することになり、検出効率を約2倍とす
ることができる。
【0054】請求項24について図27を参照して説明
する。本実施例は、請求項12の実施例で述べた放射線
計測装置に、請求項1の放射線計測方法を適用した例で
ある。小型であり計測距離長くすることが可能な放射線
検出部に、時間分割で輝尽性蛍光と即発蛍光を切り換え
て検出することにより入射した放射線の量を計測する放
射線計測方法と短時間に入射した強度の強い放射線の量
を読み出すことが可能な放射線計測方法とを付加するこ
とにより高機能な放射線計測装置とすることができる。
【0055】請求項25の実施例を図28を参照して説
明する。本実施例は、上記請求項24の放射線計測装置
の輝尽性蛍光の信号読み出し方法として、従来のパルス
計数方法から本発明の請求項5の信号読み出し方法を適
用した例である。放射線検出部として、側面から光を放
射する光ファイバ束、放射線検出媒体である輝尽性蛍光
体、蛍光波長を中心波長とする光学フィルタ、輝尽性蛍
光に有感な波長シフト光ファイバ束の順に平面状態に積
層した構造の検出部を用いる。この放射線検出部を用い
て、輝尽性蛍光体に、励起光の照射により入射した放射
線量に依存して放出する輝尽性蛍光と入射した放射線に
よる即発蛍光の2つの作用があることを利用して、時間
分割で輝尽性蛍光と即発蛍光を切り換えて検出する微分
積分型放射計測装置を構成する。時間分割で、高強度放
射線による蛍光検出機構の飽和を飽和監視回路により監
視し、飽和状態の回復後に、短時間に入射した大強度の
放射線量を輝尽性蛍光を用いて読み出す。
【0056】この際、輝尽性蛍光体に照射する励起光の
光量を変更し、蛍光検出機構に飽和のない状態で、放射
線量を計測する。放射線量の読み取りには、短い時間幅
を持つパルス励起光を輝尽性蛍光体に照射し、放出され
る輝尽性蛍光を光検出器で検出し、電荷有感型前置増幅
器で増幅し、パルス整形増幅器で波形整形した後、アナ
ログデジタル変換器により波高値をもとにデータ収集処
理回路によって輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線量を
求める。
【0057】請求項26について図29を参照して説明
する。本実施例は、上記請求項24の放射線計測装置の
放射線検出媒体である輝尽性蛍光体の代わりに、中性子
を電離可能な放射線に変換する中性子コンバータ材であ
るGdを含ませた中性子イメージングプレート(富士写
真フィルム製BAS―NDシリーズ中性子イメージング
プレート)を用いた例である。本実施例のように中性子
コンバータ材を輝尽性蛍光に混合した放射線検出媒体を
用いることにより本発明の上記実施例で述べた機能を持
った中性子を計測できる放射線計測装置を構成すること
ができる。
【0058】請求項27について図30を参照して説明
する。本実施例は、上記請求項24の実施例で述べた放
射線計測装置に、放射線検出媒体である輝尽性蛍光体の
輝尽性蛍光の放出特性及びフェーディングと呼ばれてい
る時間とともに輝尽性蛍光体内から放射線信号が徐々に
消えてゆく現象が温度に依存してかわることに着目し、
輝尽性蛍光体の温度を温度センサと温度検出回路を追加
して測定する。この測定した温度をもとに、データ収集
・処理回路により、励起光の照射により計測される輝尽
性蛍光体内に蓄積された放射線の量を補正し、放射線検
出部の温度が変わっても精度良く放射線の量を計測する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】時間分割で計測した輝尽性蛍光及び即発蛍
光の計測結果から入射した放射線の量を実時間で求める
ことにより、非常に弱い放射線量から非常に強い放射線
線量までの広いダイナミックレンジを1つの検出器でカ
バーし、かつ瞬時に発生する大強度放射線・中性子線に
よる放射線量を測定することができる。
【0061】短い時間幅の励起光を輝尽性蛍光体に照射
し、輝尽性蛍光寿命が短いことを利用して従来の放射線
検出系を用いて信号処理を行うことができる。側面から
光を放射する光ファイバを用いることにより、簡便にか
つ遠隔操作で輝尽性蛍光体に励起光を照射することがで
き、レーザー光源等の光源を放射線線量の強い場所に設
置する必要がなくなり、かつ小型の励起光照射機構を構
成することができる。
【0062】輝尽性蛍光及び即発蛍光の蛍光波長に有感
な波長シフトファイバを並列に並べて検出面積を確保し
かつ輝尽性蛍光を検出可能とすると共に、光電子増倍管
等の光検出器を放射線線量の強い場所に設置する必要を
なくすることができる。
【0063】並列に並べた波長シフトファイバと側面か
ら光を放射する光ファイバとを併用し輝尽性蛍光体及び
光学フィルタをサンドイッチ構造にはさんで積層構造と
することにより、小型で色々な検出形状の放射線検出部
を構築することができる。
【0064】上記の積層構造の検出部を長く伸ばし、側
面から光を放射する光ファイバに極めて短いパルス幅を
持つ励起光を入射し、その短パルス幅励起光が伝搬し輝
尽性蛍光体に照射され、放出される輝尽性蛍光を波長シ
フト光ファイバを並べた波長シフト光ファイバ束により
検出することにより、長い距離にわたる放射線線量の位
置分布計測ができる。
【0065】輝尽性蛍光体に中性子を電離可能な放射線
に変換するGd等の中性子コンバータ材を含み、あるい
は混合し、あるいは組み合わせた中性子用検出体を用い
ることにより、中性子を検出する放射線計測装置とする
ことができる。
【0066】上記の放射線計測装置及び及び計測法を用
いることにより、非常に弱い放射線量から非常に強い放
射線線量までの広いダイナミックレンジを1つの検出器
でカバーし、かつ瞬時に発生する大強度放射線・中性子
線による放射線量を測定可能とすることにより、加速器
等の周辺あるいはターゲット周辺で瞬時に発生する大強
度放射線・中性子線あるいは原子炉施設等の不測の事故
などにより発生する大強度放射線・中性子線による放射
線量を簡便に、感度良く、精度良く測定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 励起光の光量を読み出す方式を用いた微分積
分型放射線計測装置を示す図である。
【図2】 時間分割で輝尽性蛍光及び飽和状態の監視を
行うためのタイミングを示す図である。
【図3】 蛍光検出感度を変更して輝尽性蛍光を読み出
す方法を用いた微分積分型放射線計測装置を示す図であ
る。
【図4】 励起光の光量を変更し輝尽性蛍光を読み出す
方法を用いた微分積分型放射線計測装置を示す図であ
る。
【図5】 輝尽性蛍光による放射線計測時に偶発的に入
射する即発蛍光の効果を補正する方式を用いた微分積分
型放射線計測装置を示す図である。
【図6】 パルス励起光を輝尽性蛍光体に照射し輝尽性
蛍光体内に蓄積された放射線量を読み出す方法を示す図
である。
【図7】 パルス励起光を輝尽性蛍光体に照射し蓄積さ
れた放射線量を読み出す方法における信号のタイミング
を示す図である。
【図8】 ゲート付き光電子管倍管を光検出器として用
いた輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線量の読み出し方
法を示す図である。
【図9】 パルス励起光と輝尽性蛍光信号の同時計数を
とることを特徴とした輝尽性蛍光体内に蓄積された放射
線量の読み出し方法を示す図である。
【図10】パルス励起光をもとに作製した読み取り信号
と輝尽性蛍光信号の同時計数をタイミングを示す図であ
る。
【図11】 側面から光を放射する光ファイバを用いて
励起光を照射する輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置
を示す図である。
【図12】 一部の側面から光を照射する光ファイバを
用いて励起光を照射する輝尽性蛍光体を用いた放射線計
測装置を示す図である。
【図13】 一部の側面から光を照射する光ファイバの
背後に光反射材を配置して励起光を照射する輝尽性蛍光
体を用いた放射線計測装置を示す図である。
【図14】 側面から光を放射する光ファイバと蛍光波
長に有感な波長シフト光ファイバを用いた輝尽性蛍光体
を用いた放射線検出部を示す図である。
【図15】 側面放射型光ファイバ、輝尽性蛍光体、光
学フィルタ及び波長シフト光ファイバを平面状態で順に
積層した構造の放射線検出部を示す図である。
【図16】 平面状態に積層した構造の放射線検出部を
用いた輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置を示す図で
ある。
【図17】 側面放射型光ファイバ、輝尽性蛍光体、光
学フィルタ及び波長シフト光ファイバを平面状態で上下
に順に積層した構造の放射線検出部を示す図である。
【図18】 平面状態で上下に順に積層した構造の放射
線検出部に2種類の輝尽性蛍光体を用いることを特徴と
した放射線検出部を示す図である。
【図19】 側面放射型光ファイバ、輝尽性蛍光体、
光学フィルタ及び波長シフト光ファイバを順に円筒状に
積層した構造の放射線検出部を示す図である。
【図20】 輝尽性蛍光体を用いた放射線検出部を多数
個直列に接続し放射線の位置分布を計測可能とした放射
線計測装置を示す図である。
【図21】 輝尽性蛍光体を用いた放射線検出部を光遅
延機構を用いて多数個直列に接続し、放射線の位置分布
を計測可能とした放射線計測装置を示す図である。
【図22】 パルス励起光を用いて平面状態に順に積層
した構造の放射線検出部により放射線の位置分布を計測
可能とした放射線計測装置を示す図である。
【図23】 平面状態に順に積層した構造の放射線検出
部とストリークカメラを用い、パルス励起光を用いて放
射線の位置分布を計測可能とした放射線計測装置を示す
図である。
【図24】 放射線計測場所に配置した多数の輝尽性蛍
光体内に蓄積された輝尽性蛍光を1本の波長シフト光フ
ァイバ束により読み取ることを特徴とした放射線の位置
分布を計測可能とした放射線計測装置を示す図である。
【図25】 側面放射型光ファイバを励起光の放射に用
いることを特徴とした2次元放射線イメージ計測装置を
示す図である。
【図26】 平面状態に順に積層した構造の放射線検出
部の波長シフト光ファイバの両端に出力される蛍光を同
じ光検出部で計測することを特徴とした放射線計測装置
を示す図である。
【図27】 平面状態に順に積層した構造の放射線検出
部を用いた微分積分型放射線検出器を示す図である。
【図28】 平面状態に順に積層した構造の放射線検出
部にパルス励起光による輝尽性蛍光読み出し法を適用し
た微分積分型放射線検出器を示す」図9図である。
【図29】 放射線検出媒体として中性子コンバータと
輝尽蛍光体を用いた中性子を計測できる微分積分型放射
線検出器を示す図である。
【図30】 温度線センサによって測定した輝尽性蛍光
体の温度をもとに、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線
の量を補正することを特徴とした微分積分型放射線検出
器を示す図である。
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】 従来の輝尽性蛍光読み出し法を示す図であ
る。
【図41】 光ファイバの先端に少量の輝尽性蛍光体を
取り付けた放射線検出部を用いた従来の輝尽性蛍光体を
用いた放射線計測方法を示す図である。
【図42】 パルス光源により輝尽性蛍光体内に蓄積さ
れた放射線の量を読み取る従来方法を示す図である。
【図43】 従来方法におけるパルス励起光の照射後の
輝尽性蛍光の読み取りタイミングの例と従来の高速計数
法により得られる輝尽性蛍光の放出特性を示す図であ
る。
【図44】 シンチレータと光ファイバを用いた放射線
量と測定位置を同時に測定する従来方法を示す図であ
る。
【図45】 シンチレータと波長シフト光ファイバを用
いた放射線量と測定位置を同時に測定する従来方法の放
射線検出部を示す図である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA11 AB05 AB11 AB14 BA18 BA21 BB02 BB26 BC12 BC15 2G083 AA03 AA09 BB04 DD02 DD14 DD20 EE10 2G088 EE21 EE30 FF02 FF04 FF06 FF09 GG17 GG30 JJ05 JJ08 KK01 KK11 KK15 LL30

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線検出媒体である輝尽性蛍光体
    が、入射した放射線を蓄積し励起光により輝尽性蛍光と
    して放射線が入射した量を読み出すことができる作用
    と、入射した放射線により即発で蛍光を発する作用の2
    つの作用を持つことを利用して、輝尽性蛍光及び即発蛍
    光を検出するための蛍光検出機構を用いて時間分割で輝
    尽性蛍光及び即発蛍光を検出している際に、短時間に強
    度の強い放射線が入射し蛍光検出機構が飽和しその機能
    が停止した時、蛍光検出機構の回復後に輝尽性蛍光を読
    み出し入射した放射線の量を計測する放射線計測装置で
    あって、時間分割で蛍光検出機構の飽和を監視し、飽和
    状態の回復後に、短時間に入射した強度の強い放射線の
    量を読み出す際に、輝尽性蛍光体に照射する励起光の光
    量を変更し、蛍光検出機構が飽和することのない状態
    で、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を計測する
    ことを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装
    置。
  2. 【請求項2】 放射線検出媒体である輝尽性蛍光体
    が、入射した放射線を蓄積し励起光により輝尽性蛍光と
    して放射線が入射した量を読み出すことができる作用
    と、入射した放射線により即発で蛍光を発する作用の2
    つの作用を持つことを利用して、輝尽性蛍光及び即発蛍
    光を検出するための蛍光検出機構を用いて時間分割で輝
    尽性蛍光及び即発蛍光を検出している際に、短時間に強
    度の強い放射線が入射し蛍光検出機構が飽和しその機能
    が停止した時、蛍光検出機構の回復後に輝尽性蛍光を読
    み出し入射した放射線の量を計測する放射線計測装置で
    あって、時間分割で蛍光検出機構の飽和を監視し、飽和
    状態の回復後に、短時間に入射した強度の強い放射線の
    量を読み出す際に、蛍光検出機構の蛍光検出感度を変更
    することにより蛍光検出機構が飽和することのない状態
    で、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を計測する
    ことを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2の放射線計測装置を組
    み合わせて使用することとし、時間分割で蛍光検出機構
    の飽和を監視し、飽和状態の回復後に、短時間に入射し
    た強度の強い放射線の量を読み出す際に、輝尽性蛍光体
    に照射する励起光の光量を変更すると共に、蛍光検出機
    構の蛍光検出感度を変更することにより、蛍光検出機構
    が飽和することのない状態で、輝尽性蛍光体内に蓄積さ
    れた放射線の量を計測することを特徴とした輝尽性蛍光
    体を用いた放射線計測装置。
  4. 【請求項4】 放射線検出媒体である輝尽性蛍光体
    が、入射した放射線を蓄積し励起光により輝尽性蛍光と
    して放射線が入射した量を読み出すことができる作用
    と、入射した放射線により即発で蛍光を発する作用の2
    つの作用を持つことを利用して、輝尽性蛍光及び即発蛍
    光を検出するための蛍光検出機構を用いて時間分割で輝
    尽性蛍光及び即発蛍光を検出している際に、時分割で蛍
    光検出機構の飽和を監視し、飽和状態の回復後に、短時
    間に強度の強い放射線が入射し蛍光検出機構が飽和しそ
    の機能が停止した時、蛍光検出機構の回復後に輝尽性蛍
    光を読み出し入射した放射線の量を計測する放射線計測
    装置であって、輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出するため
    の蛍光検出機構を用いて時間分割で輝尽性蛍光体内に蓄
    積され放射線の量を輝尽性蛍光を用いて計測する時に偶
    発的に、入射し計測される即発蛍光による寄与分を、蛍
    光検出機構を用いて時間分割で計測した即発蛍光による
    放射線の計測量をもとに補正し、入射した放射線の量を
    計測することを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線
    計測装置。
  5. 【請求項5】 放射線検出媒体として蛍光寿命が2μ
    s以下の輝尽性蛍光体を使用することとし、この輝尽性
    蛍光体内に蓄積された放射線の量を読みとる方法であっ
    て、輝尽性蛍光体の輝尽性蛍光寿命以下の照射時間幅を
    持つパルス励起光で輝尽性蛍光体を照射し、輝尽性蛍光
    体から放出される輝尽性蛍光を光検出器で検出し、検出
    した信号を電荷有感型前置増幅器で増幅し、増幅されて
    出力される信号をパルス整形増幅器に入力し、輝尽性蛍
    光体の輝尽性蛍光寿命以上の時間の波形整形時定数で波
    形整形し増幅した後、アナログ・デジタル変換器に入力
    し、その波高値を求めることにより、輝尽性蛍光体内に
    蓄積された放射線の量を求めることを特徴とした輝尽性
    蛍光体を用いた放射線計測方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の放射線検出方法において、
    光検出器としてゲート付き光電子増倍管を用い、輝尽性
    蛍光体の輝尽性蛍光寿命以下の照射時間幅を持つパルス
    励起光を輝尽性蛍光体に照射する動作と同期して、光電
    子増倍管のゲートを制御し、その照射時間帯の間光電子
    増倍管の動作を停止させ、励起光の照射後に光電子増倍
    管のゲートを制御して光電子増倍管を動作させ、励起光
    の照射後に放出される輝尽性蛍光を検出し、輝尽性蛍光
    体内に蓄積された放射線の量を求めることを特徴とした
    輝尽性蛍光体を用いた放射線計測方法。
  7. 【請求項7】 放射線検出媒体として蛍光寿命が2μ
    s以下の輝尽性蛍光体を使用することとし、この輝尽性
    蛍光体内に蓄積された放射線の量を読みとる方法であっ
    て、輝尽性蛍光体の輝尽性蛍光寿命の2倍以下の照射時
    間幅を持つパルス励起光で輝尽性蛍光体を照射し、輝尽
    性蛍光体から放出される輝尽性蛍光を光検出器で検出
    し、検出した信号を信号増幅器で増幅し、増幅されて出
    力された信号を波高弁別器に入力して輝尽性蛍光信号を
    パルス信号として取り出し、このパルス信号とパルス励
    起光の照射時間幅信号をもとに作製した読み取り信号と
    の同時計数を取ることにより、パルス励起光を照射した
    後に蛍光寿命に従って輝尽性蛍光信号が出力されること
    を利用して輝尽性蛍光信号を取り出し、この信号を計数
    回路により計測し、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線
    の量を求めることを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放
    射線計測方法。
  8. 【請求項8】 放射線検出媒体である輝尽性蛍光体内
    に蓄積された放射線の量を読み出す励起光を輝尽性蛍光
    体に照射する際に、励起光を照射するための励起光放射
    体として、側面から光を放射する機能を持つ側面放射型
    光ファイバを用いることを特徴とした輝尽性蛍光体を用
    いた放射線計測方法。
  9. 【請求項9】 請求項8の放射線計測方法において、
    励起光を照射するための励起光放射体として用いる側面
    から光を放射する側面光放射型光ファイバとして、光フ
    ァイバの円周方向の一部角度の側面から光が放射される
    一部側面光放射型光ファイバを用いることを特徴とした
    輝尽性蛍光体を用いた放射線計測方法。
  10. 【請求項10】 請求項9の放射線計測方法におい
    て、光ファイバの円周方向の一部角度の側面から光が放
    出する一部側面光放射型光ファイバを用いる際に、その
    一部角度の反対側あるいは反対側の側面あるいは一部角
    度を除く全側面に光反射材を配置した構造の光ファイバ
    を用いることを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線
    計測方法。
  11. 【請求項11】 側面から光を放射する機能を持つ1
    本以上の光ファイバと、放射線検出媒体である輝尽性蛍
    光体と、蛍光波長を中心波長とするバンドパス光学フィ
    ルタと、輝尽性蛍光波長に有感な1本以上の波長シフト
    光ファイバとを順に配置した構造の放射線検出部を用い
    ることを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線計測方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11の放射線計測を行うにあ
    たって、方法を用いて、側面から光を放射する機能を持
    つ1本以上の光ファイバ、放射線検出媒体である輝尽性
    蛍光体、蛍光波長を中心波長とするバンドパス光学フィ
    ルタ、輝尽性蛍光波長に有感な1本以上の波長シフト光
    ファイバの順に平面状態に積層した構造の放射線検出部
    を用いることを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線
    計測装置。
  13. 【請求項13】 請求項12の放射線計測装置におい
    て、側面から光を放射する機能を持つ1本以上の光ファ
    イバを中心として、その上と下の方向に、放射線検出媒
    体である輝尽性蛍光体、蛍光波長を中心波長とするバン
    ドパス光学フィルタ、輝尽性蛍光波長に有感な1本以上
    の波長シフト光ファイバの順に平面状態に積層した構造
    の放射線検出部を用いることを特徴とした輝尽性蛍光体
    を用いた放射線計測装置。
  14. 【請求項14】 請求項11の放射線計測を行うにあ
    たって、側面から光を放射する機能を持つ1本以上の光
    ファイバを中心位置として、その上と下の方向に平面状
    態に積層する2つの輝尽性蛍光体が、放射線に対して異
    なった検出性能を持つ2種類の輝尽性蛍光体である放射
    線検出部を用いることを特徴とした輝尽性蛍光体を用い
    た放射線計測装置。
  15. 【請求項15】 請求項11の放射線計測を行うにあ
    たって、側面から光を放射する機能を持つ1本以上の光
    ファイバを中心として、放射線検出媒体である輝尽性蛍
    光体、蛍光波長を中心波長とするバンドパス光学フィル
    タ、輝尽性蛍光及び即発蛍光を検出するために使用する
    輝尽性蛍光及び即発蛍光の波長に有感な1本以上の波長
    シフト光ファイバの順に円筒上に積層した構造の放射線
    検出部を用いることを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた
    放射線計測装置。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至15のいずれかに記
    載の放射線検出部を2個以上用いることとし、それぞれ
    の放射線検出部の側面から光を放射する機能を持つ1本
    以上の光ファイバと、それぞれの輝尽性蛍光波長に有感
    な1本以上の波長シフト光ファイバを、光ファイバによ
    り接続した構造の放射線検出部を用いることを特徴とし
    た輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置。
  17. 【請求項17】 請求項16の放射線計測装置におい
    て、放射線検出部を2個以上用い、それぞれの放射線検
    出部の側面から光を放射する機能を持つ1本以上の光フ
    ァイバと、それぞれの輝尽性蛍光波長に有感な1本以上
    の波長シフト光ファイバとを、光ファイバにより接続す
    る際、それぞれの側面から光を放射する機能を持つ1本
    以上の光ファイバを接続する光ファイバの間に光遅延機
    構を接続した構造とすることを特徴とした輝尽性蛍光体
    を用いた放射線計測装置。
  18. 【請求項18】 請求項11乃至17のいずれかに記
    載の放射線検出部を放射線計測場所にそって長い距離配
    置し、側面から光を放射する機能を持つ1本以上の光フ
    ァイバに輝尽性蛍光体の蛍光寿命以下の時間幅のパルス
    励起光を入射し、輝尽性蛍光体から放出される輝尽性蛍
    光を波長シフト光ファイバを介して光検出器により検出
    し、励起光源から側面から光を放射する機能を持つ1本
    以上の光ファイバにパルス励起光を入射した時間と光検
    出器により検出された輝尽性蛍光強度の時間分布との関
    係を用いて放射線計測場所に入射する放射線の量の位置
    分布を求めることを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放
    射線計測装置。
  19. 【請求項19】 請求項18の放射線計測装置におい
    て、波長シフト光ファイバから出力される輝尽性蛍光の
    検出に用いる光検出器としてストリークカメラを用い、
    パルス励起光と同期を取りながら輝尽性蛍光の強度の時
    間分布を計測し、励起光源から側面から光を放射する機
    能を持つ1本以上の光ファイバにパルス励起光を入射し
    た時間と光検出器により検出された輝尽性蛍光強度の時
    間分布との関係を用いて放射線計測場所に入射する放射
    線の量の位置分布を求めることを特徴とした輝尽性蛍光
    体を用いた放射線計測装置。
  20. 【請求項20】 請求項16乃至19のいずれかに記
    載の放射線計測装置において、側面から光を放射する機
    能を持つ1本以上の光ファイバに輝尽性蛍光体の蛍光寿
    命以下の時間幅のパルス励起光を入射し、輝尽性蛍光体
    から放出される輝尽性蛍光を波長シフト光ファイバを介
    して光検出器により検出する動作を2回以上繰り返し行
    い、輝尽性蛍光強度の時間分布を積算し、積算した蛍光
    強度の時間分布をもとに、励起光源から側面から光を放
    射する機能を持つ1本以上の光ファイバにパルス励起光
    を入射した時間と光検出器により検出された輝尽性蛍光
    強度の時間分布との関係を用いて放射線計測場所に入射
    する放射線の量の位置分布を求めることを特徴とした輝
    尽性蛍光体を用いた放射線計測装置。
  21. 【請求項21】 2つ以上の輝尽性蛍光体を放射線検
    出媒体として用いる放射線計測装置であって、それぞれ
    の輝尽性蛍光体に励起光を照射するために用いる励起光
    照射用光ファイバと、2つ以上の輝尽性蛍光体と、それ
    ぞれの輝尽性蛍光体に励起光を照射した際輝尽性蛍光体
    から放出される輝尽性蛍光の輝尽性蛍光波長を中心波長
    とするバンドパス光学フィルタと、それぞれのバンドパ
    ス光学フィルタから出力される輝尽性蛍光を検出する輝
    尽性蛍光波長に有感な1本以上の波長シフト光ファイバ
    とを配置した構造の放射線検出部を用いることを特徴と
    した輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置。
  22. 【請求項22】 輝尽性蛍光体を励起可能な波長の光
    を発生する励起光源と、励起光源から出力された励起光
    をシート状の輝尽性蛍光体に長方形状にする励起光照射
    機構と、シート状の輝尽性蛍光体と、輝尽性蛍光の波長
    を中心波長とするバンドパス光学フィルタと、輝尽性蛍
    光により励起可能な波長シフト光ファイバを面状に並べ
    た構造の波長シフト光ファイバ束と、波長シフト光ファ
    イバにより波長シフトされた蛍光の波長を中心波長とす
    るバンドパス光学フィルタと、波長シフト光ファイバ束
    の各波長シフト光ファイバ毎に放出される蛍光をマルチ
    チャンネルで検出可能な光検出器と、マルチチャンネル
    の検出器信号を処理しデジタル化し放射線イメージ画像
    として構成する信号処理装置から構成されるシート状輝
    尽性蛍光体の放射線画像読み出し装置であって、励起光
    源から出力された励起光をシート状の輝尽性蛍光体に長
    方形状に照射するために、側面から光を放射する機能を
    持つ光ファイバをシート状の輝尽性蛍光体の表面に波長
    シフト光ファイバ束に直角に面状に並べ、各側面から光
    を放射する機能を持つ光ファイバに励起光源から順に励
    起光を入射し、シート状の輝尽性蛍光体に蓄積された放
    射線の量を位置情報を含めて読み出すことにより放射線
    イメージ画像を得ることを特徴とした輝尽性蛍光体を用
    いた放射線計測装置。
  23. 【請求項23】 請求項11乃至15のいずれかに記
    載の放射線計測において、波長シフト光ファイバの両端
    に出力される輝尽性蛍光が波長シフトされて出力される
    蛍光の蛍光波長を中心波長とするバンドパス光学フィル
    タ通した後、同じ光検出器により検出することを特徴と
    した輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置。
  24. 【請求項24】 請求項8乃至23のいずれかに記載
    の放射線計測において、請求項1、2及び3のいずれか
    の輝尽性蛍光体を用いた放射線計測を行うことを特長と
    した輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置。
  25. 【請求項25】 請求項1乃至4、請求項8乃至1
    7、請求項22乃至24のいずれかに記載の放射線計測
    において、輝尽性蛍光体内に蓄積された放射線の量を計
    測する際に、請求項5、6あるいは7の輝尽性蛍光体内
    に蓄積された放射線の量を計測する放射線計測を行うこ
    とを特徴とした輝尽性蛍光体を用いた放射線計測方法。
  26. 【請求項26】 請求項1乃至25のいずれかにおい
    て、放射線検出媒体である輝尽性蛍光体に中性子を電離
    可能な放射線に変換する中性子コンバータ材であるG
    d、6Liあるいは10Bを一種類以上含んだ、あるいは
    輝尽性蛍光体と混合した、あるいは輝尽性蛍光体と組み
    合わせた中性子検出用の放射線検出媒体を用いることに
    より中性子を検出可能とすることを特徴とした輝尽性蛍
    光体を用いた放射線計測装置。
  27. 【請求項27】 請求項1乃至26のいずれかに記載
    の放射線計測おいて、放射線検出媒体である輝尽性蛍光
    体の温度を温度検出器によって測定し、測定された温度
    をもとに励起光の照射により計測される輝尽性蛍光体内
    に蓄積された放射線の量を補正することを特徴とした輝
    尽性蛍光体を用いた放射線計測装置。
JP05589799A 1999-02-26 1999-03-03 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法 Expired - Fee Related JP3894351B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05589799A JP3894351B2 (ja) 1999-03-03 1999-03-03 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法
US09/511,913 US6479829B1 (en) 1999-02-26 2000-02-23 Apparatus and method for detecting radiation that uses a stimulate phosphor
US10/238,069 US6825479B2 (en) 1999-02-26 2002-09-10 Apparatus and method for detecting radiation that uses a stimulate phosphor
US10/727,979 US6998624B2 (en) 1999-02-26 2003-12-05 Apparatus and method for detecting radiation that uses a stimulate phosphor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05589799A JP3894351B2 (ja) 1999-03-03 1999-03-03 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000249796A true JP2000249796A (ja) 2000-09-14
JP3894351B2 JP3894351B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=13011920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05589799A Expired - Fee Related JP3894351B2 (ja) 1999-02-26 1999-03-03 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3894351B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538435A (ja) * 2006-05-26 2009-11-05 サーモ ニトン アナライザーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 中性子及びガンマ線モニタ
JP2012077604A (ja) * 2010-09-09 2012-04-19 Yukio Nishimura ライトガイド発光要素を備える板状体
WO2013099528A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 株式会社日立製作所 線量率計測システム及び線量率計測方法
JP2015010837A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射線計測装置
JP2016099177A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射線計測装置及びその計測方法
JP2017523398A (ja) * 2014-06-03 2017-08-17 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 放射線を検出するためのデバイス及びシステム
JP2020195585A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 放射線診断装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611346A (en) * 1979-07-11 1981-02-04 Fuji Photo Film Co Ltd Method and device for picture data recording in radiation picture recording system
JPS5719700A (en) * 1980-07-10 1982-02-01 Fuji Photo Film Co Ltd Radiation image information reading gain controller
JPS60260035A (ja) * 1984-06-06 1985-12-23 Fuji Photo Film Co Ltd 蓄積性螢光体シ−トの残像消去方法および装置
JPH04172401A (ja) * 1990-11-06 1992-06-19 T T T:Kk 表示装置
JPH05158174A (ja) * 1991-12-04 1993-06-25 Konica Corp 放射線画像読取装置
JPH05288935A (ja) * 1992-04-09 1993-11-05 Asahi Chem Ind Co Ltd プラスチック光ファイバ構造体
JPH0763929A (ja) * 1993-08-30 1995-03-10 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 側面発光光伝送体
JPH07176777A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Hitachi Ltd 中性子検出器及び中性子モニタ
JPH07301712A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Japan Storage Battery Co Ltd 面発光体
JPH07311269A (ja) * 1994-03-23 1995-11-28 Toshiba Corp 放射線測定装置
JPH10332586A (ja) * 1997-01-31 1998-12-18 Agfa Gevaert Nv 刺激可能な燐光体スクリーンの読み出し方法
JPH1138531A (ja) * 1997-07-22 1999-02-12 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線画像読取方法および読取装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5611346A (en) * 1979-07-11 1981-02-04 Fuji Photo Film Co Ltd Method and device for picture data recording in radiation picture recording system
JPS5719700A (en) * 1980-07-10 1982-02-01 Fuji Photo Film Co Ltd Radiation image information reading gain controller
JPS60260035A (ja) * 1984-06-06 1985-12-23 Fuji Photo Film Co Ltd 蓄積性螢光体シ−トの残像消去方法および装置
JPH04172401A (ja) * 1990-11-06 1992-06-19 T T T:Kk 表示装置
JPH05158174A (ja) * 1991-12-04 1993-06-25 Konica Corp 放射線画像読取装置
JPH05288935A (ja) * 1992-04-09 1993-11-05 Asahi Chem Ind Co Ltd プラスチック光ファイバ構造体
JPH0763929A (ja) * 1993-08-30 1995-03-10 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 側面発光光伝送体
JPH07176777A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Hitachi Ltd 中性子検出器及び中性子モニタ
JPH07311269A (ja) * 1994-03-23 1995-11-28 Toshiba Corp 放射線測定装置
JPH07301712A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Japan Storage Battery Co Ltd 面発光体
JPH10332586A (ja) * 1997-01-31 1998-12-18 Agfa Gevaert Nv 刺激可能な燐光体スクリーンの読み出し方法
JPH1138531A (ja) * 1997-07-22 1999-02-12 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線画像読取方法および読取装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538435A (ja) * 2006-05-26 2009-11-05 サーモ ニトン アナライザーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 中性子及びガンマ線モニタ
JP2012077604A (ja) * 2010-09-09 2012-04-19 Yukio Nishimura ライトガイド発光要素を備える板状体
WO2013099528A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 株式会社日立製作所 線量率計測システム及び線量率計測方法
JP2013134157A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Hitachi Ltd 線量率計測システム及び線量率計測方法
US9274233B2 (en) 2011-12-27 2016-03-01 Hitachi, Ltd. Dosage rate measurement system and dosage rate measurement method
JP2015010837A (ja) * 2013-06-26 2015-01-19 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射線計測装置
JP2017523398A (ja) * 2014-06-03 2017-08-17 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ 放射線を検出するためのデバイス及びシステム
JP2016099177A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射線計測装置及びその計測方法
JP2020195585A (ja) * 2019-06-03 2020-12-10 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 放射線診断装置
JP7301607B2 (ja) 2019-06-03 2023-07-03 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 放射線診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3894351B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6825479B2 (en) Apparatus and method for detecting radiation that uses a stimulate phosphor
US6927398B2 (en) Two-dimensional radiation and neutron image detectors
WO2012093526A1 (ja) 放射線検出器
JP5598905B2 (ja) 中性子イメージ検出方法及びその方法を用いた中性子イメージ検出器
US7381956B2 (en) Detector element for spatially resolved detection of gamma radiation
AU2002218600B2 (en) Detection of radiation and positron emission tomography
JP4552020B2 (ja) 放射線および中性子イメージ検出器
JP6083637B2 (ja) シンチレータを用いた中性子検出器及び中性子イメージ検出器
WO2010017218A2 (en) Method and apparatus to discriminate out interference in radiation dosage measurements
JP2000162724A (ja) イメージングプレートの放射線画像読み出し装置及びその読み出し方法
JP3894351B2 (ja) 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置及びその計測方法
JP2000187077A (ja) 2次元放射線イメージ検出装置及びその検出方法
JPH09197050A (ja) 放射線検出器
JP4771265B2 (ja) 放射線および中性子イメージ検出器
JP4135795B2 (ja) 蛍光体あるいはシンチレータを用いた二次元放射線及び中性子イメージ検出器
JP2010085415A (ja) 2次元放射線および中性子イメージ検出器
JP4590588B2 (ja) 2次元放射線および中性子イメージ検出器
Worstell et al. Scintillator crystal readout with wavelength-shifting optical fibers
JP3864387B2 (ja) 輝尽性蛍光体を用いた放射線計測方法
Litvin et al. Scintillation neutron detectors based on solid-state photomultipliers and lightguides
JP2012242369A (ja) 放射線検出器
Worstell et al. Development of a high-resolution PET detector using LSO and wavelength-shifting fibers
RU2386148C1 (ru) Призматический детектор
JP2010164592A (ja) 放射線および中性子イメージ検出器
RU2290664C1 (ru) Детектор проникающих излучений

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060223

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees