JP2015010837A - 放射線計測装置 - Google Patents

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耕一 岡田
Koichi Okada
耕一 岡田
田所 孝広
Takahiro Tadokoro
孝広 田所
名雲 靖
Yasushi Nagumo
名雲  靖
和生 富永
Kazuo Tominaga
和生 富永
克宜 上野
Katsunobu Ueno
克宜 上野
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Abstract

【課題】ガンマ線量が高い環境下において、小型軽量で容易に制作可能な中性子の強度を計測する放射線計測装置を提供する。
【解決手段】中性子202を含む放射線を検出する光輝尽性蛍光体センサ101と、光ファイバ7a,7cを介して前記光輝尽性蛍光体センサ101に刺激光を照射するレーザー光源3と、前記光輝尽性蛍光体センサ101から放出される光信号を受光する受光部4と、前記受光部4が受光した光信号を計測する計測処理部6とを備えた放射線計測装置において、前記光輝尽性蛍光体センサ101は、中性子コンバータ材料と光輝尽性蛍光体材料とを組み合わせたものであって、前記中性子202の検出効率がガンマ線201の検出効率より高くなる比率で組み合わせ構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は中性子の強度を計測する放射線計測装置に係り、さらに詳しくは、光輝尽性蛍光体(OSL:Optically Stimulated Luminescence )を用いた放射線計測装置に関する。
光輝尽性蛍光体は放射線の照射を受けると放射線によって付与されたエネルギーに応じて多数の電子・正孔対が生成される。一部の電子と正孔は直ちに再結合し、発光現象が起こる。一方、残りの電子は格子欠陥にトラップされ、準安定となる。この時、正孔はイオンにトラップされ、イオンは励起された状態となる。準安定状態の光輝尽性蛍光体に特定の波長の光を照射するとトラップされた電子が解放され、イオンにトラップされていた正孔と再結合する。この過程で励起されたイオンは基底状態に戻るため、発光が起こる。発光強度はトラップされている電子の量に依存する。したがって、光輝尽性蛍光体からの発光強度を調べることで、放射線により光輝尽性蛍光体に照射された放射線量がわかる。また、光輝尽性蛍光体への放射線の照射量は放射線強度と照射時間で決まるため、光輝尽性蛍光体からの発光強度と照射時間から放射線強度を導出することができる。
非常に弱い放射線から瞬時に起こる非常に強い放射線を簡便に精度よくかつ実時間でモニタ可能とした輝尽性蛍光体を用いた放射線計測装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−249796号公報
光輝尽性蛍光体は検出部に高電圧を印加する必要がなく、小型化が可能である。このため、例えば、原子力発電所の過酷事故によって溶融した燃料デブリの位置を特定するためには、光輝尽性蛍光体のセンサをPCV(格納容器:Primary Containment Vessel)の内部へ搬入し、レーザドライバや制御装置、測定装置をPCVの外部に配置し、光ファイバでPCVの内外の機器を接続して構成する放射線計測装置が適用できる。この場合、燃料デブリからの中性子を測定することで、その位置を特定する。
ところで、上述した光輝尽性蛍光体からの発光強度と照射時間からその強度を導出できる放射線は、光子、陽子、β線、α線であり、中性子はそのままでは計測できない。このため、特許文献1においては、「放射線検出媒体である輝尽性蛍光体に中性子を電離可能な放射線に変換する中性子コンバータ材であるGd、Liあるいは10Bを一種類以上含んだ、あるいは輝尽性蛍光体と混合した、あるいは輝尽性蛍光体と組み合わせた中性子検出用の放射線検出媒体を用いる」(段落0015)ことが記載されている。
しかし、例えば、燃料デブリからは中性子とともにガンマ線も照射される。このような環境の下で、中性子を適切に測定できる中性子コンバータ材と光輝尽性蛍光体とを備えたセンサが要求される。特許文献1は、中性子コンバータ材と光輝尽性蛍光体との組み合わせあるいは混合で構成されるセンサについての記述はあるが、適切に中性子を測定するための、中性子コンバータ材と光輝尽性蛍光体の体積比率や詳細構成については、何ら言及されていない。
本発明は上述の事柄に基づいてなされたものであって、その目的は、ガンマ線量が高い環境下において、小型軽量で容易に制作可能な中性子の強度を計測する放射線計測装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、中性子を含む放射線を検出する光輝尽性蛍光体センサと、光ファイバを介して前記光輝尽性蛍光体センサに刺激光を照射するレーザー光源と、前記光輝尽性蛍光体センサから放出される光信号を受光する受光部と、前記受光部が受光した光信号を計測する計測処理部とを備えた放射線計測装置において、前記光輝尽性蛍光体センサは、中性子コンバータ材料と光輝尽性蛍光体材料とを組み合わせたものであって、前記中性子の検出効率がガンマ線の検出効率より高くなる比率で組み合わせ構成したことを特徴とする。
本発明によれば、検出部を構成する光輝尽性蛍光体センサを構成する中性子コンバータ材料と光輝尽性蛍光体材料との混合比と光輝尽性蛍光体センサの寸法(体積)とを設置個所の環境によって決めるので、常に合理的な検出部を提供できる。この結果、ガンマ線量が高い環境下において、小型軽量で容易に制作可能な中性子の強度を計測する放射線計測装置を提供することができる。
本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における中性子計測の原理の説明に用いる光輝尽性蛍光体センサの一例の概念図である。 本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における中性子計測の原理の説明に用いる光輝尽性蛍光体センサの他の例の概念図である。 本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における光輝尽性蛍光体センサの概念図である。 本発明の放射線計測装置の第2の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明の放射線計測装置の第3の実施の形態を示すシステム構成図である。 本発明の放射線計測装置の第4の実施の形態を構成する検出部の概念図である。 本発明の放射線計測装置の第5の実施の形態を構成する検出部の概念図である。 本発明の放射線計測装置の第6の実施の形態を構成する検出部の概念図である。 本発明の放射線計測装置の第7の実施の形態を構成する検出部の概念図である。 図8のIX-IX矢視から見た検出部の一部断面概念図である。
以下、本発明の放射線計測装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態を示すシステム構成図である。
図1に示すように、放射線計測装置の第1の実施の形態は、中性子を含む放射線を検出する検出部1と、検出部1への光源の照射又は検出部1からの光輝尽性蛍光信号の読み出しを分岐する光分岐カプラ2と、刺激光を検出部1の光輝尽性蛍光体に照射するレーザー光源3と、検出部1から出力される光輝尽性蛍光を受光する受光部4と、受光部4が受光した光輝尽性蛍光を増幅し、電気信号とする増幅部5と、増幅部5で増幅された光輝尽性蛍光信号を基に計測処理を行う計測処理部6と、検出部1と光分岐カプラ2とを接続する光ファイバ7aと、光分岐カプラ2と受光部4とを接続する出力用光ファイバ7bと、光分岐カプラ2とレーザー光源3とを接続する入力用光ファイバ7cとを備えている。
検出部1は、光輝尽性蛍光体センサ101と、ハウジング102と、透明フィルム103と、スペーサー104とで構成される。図1においては、光輝尽性蛍光体センサ101にガンマ線201と中性子202とが入射している様子を示している。中性子202は中性子コンバータ材料の中で2次粒子を発生させこの荷電粒子203を光輝尽性蛍光体センサ101で検出する。
ここで、光輝尽性蛍光体センサ101は光輝尽性蛍光体材料と中性子コンバータ材料とが組み合わされた構成である。これらの材料はハウジング102、透明フィルム103、およびスペーサー104によって保持されている。
次に、本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における中性子計測の原理と相対感度向上の原理の概要について図2A〜Cを用いて説明する。図2Aは本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における中性子計測の原理の説明に用いる光輝尽性蛍光体センサの一例の概念図、図2Bは本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における中性子計測の原理の説明に用いる光輝尽性蛍光体センサの他の例の概念図、図2Cは本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における光輝尽性蛍光体センサの概念図である。図2A〜Cにおいて、図1に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図2Aにおいて、光輝尽性蛍光体センサ101は、光輝尽性蛍光体材料のみで構成されていて、中性子コンバータ材料を備えない場合を示している。ここで、光輝尽性蛍光体センサ101に入射した中性子202は、反応せずに光輝尽性蛍光体センサ101を通り抜けてしまう。一方、ガンマ線201は、光輝尽性蛍光体センサ101中を透過する距離が長いほど光輝尽性蛍光体との反応確率が高くなる。ガンマ線201が光輝尽性蛍光体で反応した場合、発生した電子が光輝尽性蛍光体センサ101内を移動することによって、光輝尽性蛍光体中に電子・正孔対が生成される。これは電子の阻止能の大きさによらず起こる現象である。
図2Bの光輝尽性蛍光体センサ101は、図中右側の符号Aで示す光輝尽性蛍光体材料からなる本体部と、この本体部の左側に塗布した符号Bで示す中性子コンバータ材料とで構成している。ここで、ガンマ線201は、光輝尽性蛍光体材料または中性子コンバータ材料で反応した場合、発生した電子が光輝尽性蛍光体センサ101内を移動することによって、光輝尽性蛍光体中に電子・正孔対が生成される。一方、光輝尽性蛍光体センサ101に入射した中性子202は、中性子コンバータ材料内で2次粒子203を発生させ、発生した2次粒子203が光輝尽性蛍光体材料内を移動するときに、光輝尽性蛍光体センサ101内に電子・正孔対が生成される。
図2Cの光輝尽性蛍光体センサ101は、詳細後述するが、光輝尽性蛍光体材料として、BaFBr:Eu+2粉末111と、中性子コンバータ材料としてLi中の95%がLiであるLiF粉末112とで組み合わせて混合粉末で構成している。この場合も、光輝尽性蛍光体センサ101に入射した中性子202は、中性子コンバータ材料であるLiF粉末112と反応して2次粒子203を発生させ、BaFBr:Eu+2粉末111中で電子・正孔対が生成される。
ここで、中性子コンバータ材料内で発生する2次粒子203は大きな阻止能をもっているため、中性子コンバータ材料と光輝尽性蛍光体材料とを組み合わせた光輝尽性蛍光体センサ101中での到達距離である飛程は短い。
一方、ガンマ線201と光輝尽性蛍光体センサ101の反応確率は、光輝尽性蛍光体センサ101中を透過する距離が長いほど高くなるので、光輝尽性蛍光体センサ101の体積を小さくすることで、ガンマ線201の感度を低下させることができる。
換言すると、例えば、図2BにおけるA部の体積を小さくすると、ガンマ線201が透過する距離が短くなるので、ガンマ線201の感度を低下させることができる。一方中性子202と中性子コンバータ材料との反応で発生する2次粒子203の飛程は短いので、A部の体積を小さくしても感度への影響は小さい。
したがって、光輝尽性蛍光体センサ101を構成する際に、中性子コンバータ材料から発生する2次粒子203が光輝尽性蛍光体センサ101へ付与するエネルギーと光輝尽性蛍光体センサ101の体積の関係、およびガンマ線201と光輝尽性蛍光体センサ101との反応確率と光輝尽性蛍光体センサ101の体積の関係とを考慮することで、中性子計測に有利な光輝尽性蛍光体センサ101の体積比を導き出すことができる。
また、中性子コンバータ材料から発生した2次粒子203のエネルギーが光輝尽性蛍光体領域以外で失われる確率を低減させるため、バインダを使わずに透明フィルタで中性子コンバータ材料または中性子コンバータ材料を含んだ光輝尽性蛍光体センサ101を保持することが望ましい。
また、中性子コンバータ材料から発生する2次粒子の飛程は中性子コンバータ材料の種類に依存する。例えば、B4CやH3BO3やGd2O3等を用いても良い。
また、設置箇所の環境によって中性子202のエネルギーやガンマ線201のエネルギーが異なるため、中性子コンバータ材料の量は設置箇所の環境によって最適値が存在する。したがって、これら複合的な条件から光輝尽性蛍光体センサ101の構造を決定することになる。この光輝尽性蛍光体センサ101の構造の変更は、例えば、光輝尽性蛍光体材料と中性子コンバータ粉末とを固定することさえできれば、光輝尽性蛍光体センサ101を交換することで容易になる。つまり、光輝尽性蛍光体センサ101は小型軽量であるが故に、条件に合わせて合理的な中性子コンバータ付き光輝尽性蛍光体を提供できる。
さらに、小型軽量であるため、中性子コンバータ材料を含む光輝尽性蛍光体センサ101と中性子コンバータ材料を含まない光輝尽性蛍光体センサ101とを隣接して設置し、両センサの出力から、中性子202の成分のみを算出することも可能となる。
次に図2Cにもどり、本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態における光輝尽性蛍光体センサについて詳細に説明する。本実施の形態における中性子検出の原理は、光輝尽性蛍光体センサ101に入射した中性子202がLiと反応し、Li(n,α) T反応を起こし、発生した2次粒子であるα粒子と三重水素原子核がBaFBr:Eu+2粉末111中で電子・正孔対を生成することで、中性子202が検出される。ここで、発生する電子・正孔対の数は、2次粒子203が光輝尽性蛍光体センサ101に付与したエネルギーが高いほど多くなる。
中性子202が1回の反応で前記BaFBr:Eu+2粉末111に付与する最大エネルギーは、入射する中性子202のエネルギーと、前述した中性子202とLiの反応のQ値を加えたエネルギーとなる。ここで最大エネルギーと表現したのは、2次粒子203が全エネルギーを光輝尽性蛍光体粉末111に付与する前に光輝尽性蛍光体センサ101より外部へ出る場合もあり、また、中性子コンバータ材料であるLiF粉末112にエネルギーを付与するため、必ずしも全てのエネルギーをBaFBr:Eu+2粉末111に付与するわけではないからである。
荷電粒子203には、粒子の種類、粒子のエネルギー、透過する物質ごとに飛程と呼ばれる到達距離が決まっている。荷電粒子203の種類、光輝尽性蛍光体センサ101中で荷電粒子203がBaFBr:Eu+2領域を通過する距離に加え、光輝尽性蛍光体センサ101中で荷電粒子203の発生位置がわかっていれば、BaFBr:Eu+2に、荷電粒子203が付与するエネルギーを最大にする光輝尽性蛍光体センサ101の寸法を決めることができる。
本実施の形態においては、荷電粒子203の種類と初期エネルギーは決まっているが、発生位置は不明である。したがって、荷電粒子203の全エネルギーが光輝尽性蛍光体センサ101に付与される最小の光輝尽性蛍光体センサ101の寸法を決めることはできない。
入射粒子の反応確率を考えた場合、ガンマ線201および中性子202は電荷を持たないため、有限の飛程を決定することはできないが、いずれも透過する物質が厚いほど、検出効率は高くなる。ガンマ線201の場合はLi粉末112で反応する確率よりもBaFBr:Eu+2粉末111で反応する確率が高く、中性子202はLiF粉末112で反応する確率がBaFBr:Eu+2粉末111で反応する確率よりも高い。したがって、光輝尽性蛍光体センサ101中のLiF粉末112の割合を多くすれば、光輝尽性蛍光体センサ101中に中性子202がエネルギーを付与する確率が高くなる。
しかしながら、上述したように荷電粒子203がBaFBr:Eu+2粉末111に全エネルギーを付与しない原因の1つにLiF粉末112中にエネルギーを付与することが挙げられるため、LiF粉末112が多くなると、光輝尽性蛍光体センサ101に付与された中性子起因の荷電粒子203のエネルギーのうちBaFBr:Eu+2粉末111に付与されるエネルギーの割合が低くなる。
また、中性子202に起因した2次粒子の阻止能よりもガンマ線201に起因した2次粒子の阻止能の方が小さいため、LiF粉末112で発生した中性子202起因の2次粒子よりもガンマ線201起因の2次粒子がBaFBr:Eu+2粉末111にエネルギーを付与する確率は高くなり、LiF粉末112の割合が多くなると、ガンマ線201の検出効率に対する中性子202の検出効率が低下する原因にもなる。
この影響は、BaFBr:Eu+2粉末111とLiF粉末112とを混合した混合粉末をバインダによって保持した場合、バインダにエネルギーを付与することにもなるので顕著になる。本実施の形態においては、BaFBr:Eu+2粉末111とLiF粉末112とをハウジング102および透明フィルム103で囲み、スペーサー104によって保持しているので、バインダを必要としない。このため、光輝尽性蛍光体センサ101中に付与されたエネルギーはBaFBr:Eu+2粉末111からLiF粉末112のいずれかに付与され、ガンマ線201に対する中性子202の検出効率が下がり難い構造となっている。
更に、LiF粉末112のBaFBr:Eu+2粉末111に対する割合に応じて、ガンマ線201と中性子202の光輝尽性蛍光体センサ101に対する透過率も変化する。つまり、LiF粉末112の割合が比較的多い光輝尽性蛍光体センサ101は薄くても中性子202が減衰し易く、光輝尽性蛍光体センサ101に多くのエネルギーを付与する。
これらのことから、光輝尽性蛍光体センサ101に対するガンマ線201と中性子202の検出効率の比を決める因子は、BaFBr:Eu+2粉末111とLiF粉末112の混合比と光輝尽性蛍光体センサ101の寸法(体積)となる。したがって、LiF粉末112中でLi(n,α) T反応によって発生する2次粒子203がLiF粉末112に付与するエネルギーが小さく、中性子202が光輝尽性蛍光体センサ101に付与するエネルギーが大きく、ガンマ線201が光輝尽性蛍光体センサ101に付与するエネルギーが小さくなる混合比と寸法(体積)とすることで、ガンマ線201に対する相対的な中性子202の感度を向上させることができる。
これら混合比と寸法(体積)は、入射する中性子202のエネルギーまたはエネルギースペクトル、ガンマ線201のエネルギーまたはエネルギースペクトルにも依存する。このエネルギーに関する条件は設置環境に依存するため、混合する粉末の種類が決まれば一意に決まるものではない。本実施の形態において、検出部1は小型に形成されていて、検出部1中の光輝尽性蛍光体センサ101はBaFBr:Eu+2粉末111とLiF粉末112のみで構成されているため、容易に混合比、寸法(体積)を変えることが可能である。したがって、環境条件に合わせて適した検出部1を選択することができる。なお、LiF粉末112に代えて、BC粉末、HBO粉末やGdO粉末を用いても良い。
上述した本発明の放射線計測装置の第1の実施の形態によれば、検出部を構成する光輝尽性蛍光体センサ101を構成する中性子コンバータ材料と光輝尽性蛍光体材料との混合比と光輝尽性蛍光体センサ101の寸法(体積)とを設置個所の環境によって決めるので、常に合理的な検出部を提供できる。この結果、ガンマ線量が高い環境下において、小型軽量で容易に制作可能な中性子202の強度を計測する放射線計測装置を提供することができる。
以下、本発明の放射線計測装置の第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図3は本発明の放射線計測装置の第2の実施の形態を示すシステム構成図である。図3において図1乃至図2Cに示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図3に示す本発明の放射線計測装置の第2の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。本実施の形態においては、ガンマ線201のみを検出可能な検出部301と、光スイッチ302の入力側の一方とを光ファイバ7dで接続し、検出部1と光分岐カプラ2とを接続していた光ファイバ7aの光分岐カプラ2側を光スイッチ302の入力側の他方に接続している。光スイッチ302の出力側は光分岐カプラ2に接続している。
このことにより、光分岐カプラ2と、レーザー光源3と、受光部4と、増幅部5と、計測処理部6と、出力用光ファイバ7bと、入力用光ファイバ7cとを共用し、光スイッチ302を切り換えることで、検出部1による中性子202とガンマ線201の計測と検出部301によるガンマ線201の計測が行える。
上述した第1の実施の形態において、検出部1を構成する光輝尽性蛍光体センサ101はガンマ線201に対して中性子202への検出効率が高いセンサであるが、中性子202に対してガンマ線201の強度が著しく高い環境では、尚、ガンマ線201の影響を無視できない場合がある。そこで、本実施の形態のように、ガンマ線201のみを検出可能な第2の検出部301を隣接させた構造を適用する。
検出部1では、ガンマ線201と中性子202の計測値が得られ、第2の検出部301ではガンマ線201のみの計測値が得られる。したがって、第2の検出部301の計測値からガンマ線201の成分を算出し、検出部1から得られる計測値から、第2の検出部301で得られたガンマ線201の成分を減算することで、中性子202の成分のみを算出することができる。具体的には、中性子202の線量または線量率、中性子数を算出することができる。
第2の検出部301は、検出部1と同様にハウジング102と光輝尽性蛍光体センサ101と透明フィルム103とで構成されている。検出部1と異なるのは、光輝尽性蛍光体材料がBaFBr:Eu+2粉末111のみで構成されていることである。第2の検出部301は、LiF粉末112を含まないため、中性子202に対する感度はほとんど無く、ガンマ線201のみを検出可能である。
上述した本発明の放射線計測装置の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述した本発明の放射線計測装置の第2の実施の形態によれば、中性子202に対してガンマ線201の強度が著しく高い環境であっても、正確な中性子の強度を計測することができる。
以下、本発明の放射線計測装置の第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図4は本発明の放射線計測装置の第3の実施の形態を示すシステム構成図である。図4において図1乃至図3に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図4に示す本発明の放射線計測装置の第3の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。本実施の形態においては、第1の実施の形態における放射線計測装置の系統を2つ備え、一方の系統の放射線計測装置における検出部1をガンマ線201のみを検出可能な検出部301に置き換えている。このことにより、一方の系統の放射線計測装置では、検出部301によるガンマ線201の計測が行え、他方の系統の放射線計測装置では、検出部1による中性子202とガンマ線201の計測が行える。
光輝尽性蛍光体センサ101を使った放射線測定では、一定時間の放射線量を積算する必要がある。上述した第2の実施の形態のように、光スイッチ302を使用して放射線計測装置を構成した場合、積算と測定とを交互に実行する必要が生じるため、積算時間が短い場合や、両検出部での測定タイミングを合わせたい場合には適用することが難しいという問題があった。そこで、本実施の形態のように、2系統の放射線計測装置を用意した構造を適用する。
上述した本発明の放射線計測装置の第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の放射線計測装置の第4の実施の形態を図面を用いて説明する。図5は本発明の放射線計測装置の第4の実施の形態を構成する検出部の概念図である。図5において図1乃至図4に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示す本発明の放射線計測装置の第4の実施の形態は、大略第1の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。本実施の形態においては、検出部1を構成する光輝尽性蛍光体センサ101の構造が異なる。具体的には、BaFBr:Eu+2結晶12の表面に中性子コンバータ材料11が塗布された構造である。ここでは中性子コンバータ材料11をLi中の95%がLiであるLiF粉末である場合を例に説明するが、これに限るものではない。例えば、中性子コンバータ材料11は、BC粉末、HBO粉末やGdO粉末を用いても良い。
次に、本実施の形態における光輝尽性蛍光体センサ101について説明する。本実施の形態において、中性子202が中性子コンバータ材料11で反応し、2次粒子203がBaFBr:Eu+2結晶12にエネルギーを付与する。その最大エネルギーは、第1の実施の形態と同様に、入射中性子202のエネルギーと、中性子202とLiの反応のQ値を加えたエネルギー量となる。
ここで、付与するエネルギーは中性子コンバータ材料11中でLiと中性子202が反応した位置と荷電粒子203が進んだ方向に依存する。つまり、荷電粒子203が中性子コンバータ材料11中を走った距離が長いほど、BaFBr:Eu+2結晶12に付与するエネルギーは小さくなる。したがって、中性子コンバータ材料11の層が薄いほど、発生した荷電粒子203がBaFBr:Eu+2結晶12に大きなエネルギーを付与する確率が高くなる。
一方、中性子コンバータ材料11の層が薄いと中性子202とLiの反応確率が小さくなるため、発生する荷電粒子203の量は減少する。多くの中性子202が前記中性子コンバータ材料11中でLiと反応したとしても、その多くがBaFBr:Eu+2結晶12に到達する前に全エネルギーを失ってしまうのであれば、光輝尽性蛍光体センサ101としての意味をなさない。
したがって、中性子コンバータ材料11の層の厚さは、中性子コンバータ材料11中で最もBaFBr:Eu+2結晶12との距離が離れた位置で発生した荷電粒子203が、BaFBr:Eu+2結晶12に到達可能な厚さ以下とすることが望ましい。
一方、ガンマ線201は、BaFBr:Eu+2結晶12の層が厚いほど反応確率が高くなるため、ガンマ線201による付与エネルギーが大きくなる。したがって、ガンマ線201の感度を下げるためには、BaFBr:Eu+2結晶12の層は薄い方が良い。中性子検出の観点からBaFBr:Eu+2結晶12の層の厚さを考えた場合、中性子コンバータ材料11とBaFBr:Eu+2結晶12の境界に存在するLiと中性子202の反応によって発生した荷電粒子203のBaFBr:Eu+2中での飛程程度あれば十分である。
BaFBr:Eu+2結晶12に荷電粒子203が到達する前に中性子コンバータ材料11中でエネルギーを失う場合は、BaFBr:Eu+2結晶12中の荷電粒子203の飛程は短くなるため、全エネルギーをBaFBr:Eu+2結晶12に付与するために必要なBaFBr:Eu+2結晶12の厚さはより薄くなる。
したがって、BaFBr:Eu+2結晶12の層の厚さは中性子202とLiによって発生する荷電粒子203のうち最大エネルギーの荷電粒子203のBaFBr:Eu+2結晶12中の飛程以下とすることで、相対的な中性子感度を向上させることができる。
上述した本発明の放射線計測装置の第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の放射線計測装置の第5の実施の形態を図面を用いて説明する。図6は本発明の放射線計測装置の第5の実施の形態を構成する検出部の概念図である。図6において図1乃至図5に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図6に示す本発明の放射線計測装置の第5の実施の形態は、大略第4の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。本実施の形態においては、検出部1を構成する光輝尽性蛍光体センサ101の構造が異なる。具体的には、中性子コンバータ材料11の塗布面を一面だけではなく、周囲全面に塗布した構造である。
上述した第4の実施の形態は、検出部1への放射線の入射方向が定まっている環境であれば、その効果を発揮すると考えられるが、検出部1への放射線の入射方向が未定の場合には、ガンマ線201に対する中性子202の相対的な検出効率が低下する場合がある。そこで、本実施の形態のような構造を適用する。
本実施の形態においては、第4の実施の形態で述べた中性子コンバータ11とBaFBr:Eu+2結晶12の層の厚さに対する考え方を3次元的に発展させている。つまりBaFBr:Eu+2結晶12の各面に対する中性子コンバータ材料11の層の厚さを、中性子コンバータ材料11中で最もBaFBr:Eu+2結晶12との距離が離れた位置で発生した荷電粒子203がBaFBr:Eu+2結晶12に到達可能な厚さ以下として、BaFBr:Eu+2結晶12の層の厚さを、中性子コンバータ材料11中のLiと中性子202の反応で発生する荷電粒子203のBaFBr:Eu+2結晶12中の飛程以下としている。
上述した本発明の放射線計測装置の第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述した本発明の放射線計測装置の第5の実施の形態によれば、検出部1への放射線の入射方向が未定の場合であっても、ガンマ線201に対する中性子202の相対的な検出効率を向上できる。
以下、本発明の放射線計測装置の第6の実施の形態を図面を用いて説明する。図7は本発明の放射線計測装置の第6の実施の形態を構成する検出部の概念図である。図7において図1乃至図6に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図7に示す本発明の放射線計測装置の第6の実施の形態は、大略第5の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。本実施の形態においては、検出部1を構成する光輝尽性蛍光体センサ101の構造が異なる。具体的には、BaFBr:Eu+2粉末111の層とLiF粉末112の層とを交互に複数配置した構造である。
上述した第5の実施の形態は、光輝尽性結蛍光体センサ101を小型化して、線量の低い環境で使用する場合、長い積算時間が必要となることがある。また、加工の難易度が高いという問題がある。本実施の形態の構成を適用すれば、複数の方向からの放射線の入射に対応でき、光輝尽性蛍光体センサ101の大きさを任意の大きさとすることができる。
本実施の形態におけるLiF粉末112の層の厚さは、LiF粉末112中のLiと中性子202の反応で発生した荷電粒子203がBaFBr:Eu+2粉末111に到達する厚さである。このとき、前面に配置したLiF粉末112の層以外のLiF粉末112の層は隣接するBaFBr:Eu+2粉末111の層が2つあるが、いずれの方向に荷電粒子203が飛んだとしても、BaFBr:Eu+2粉末111の層に到達する厚さとした。
BaFBr:Eu+2粉末111の層の厚さは、中性子202とLiの反応で発生した荷電粒子203のBaFBr:Eu+2粉末111の層中での飛程としている。
本実施の形態の構成は、第4の実施の形態における光輝尽性蛍光体材料12の表面に中性子コンバータ材料11が塗布された構成を複数並べたものと等価であるが、中性子202とガンマ線201の相対効率を保ったまま光輝尽性蛍光体センサ101のサイズを大きくした以上の効果が期待できる。なぜならば、表面に配置したLiF粉末112の層以外のLiF粉末112の層はBaFBr:Eu+2粉末111の層に挟まれているため、LiF粉末112の層で発生した荷電粒子203が、BaFBr:Eu+2粉末111にエネルギーを付与する確率が2倍となるからである。このため、本実施の形態の構造を採用することにより、ガンマ線201に対する中性子202の相対効率も向上する。
上述した本発明の放射線計測装置の第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の放射線計測装置の第7の実施の形態を図面を用いて説明する。図8は本発明の放射線計測装置の第7の実施の形態を構成する検出部の概念図、図9は図8のIX-IX矢視から見た検出部の一部断面概念図である。図8及び図9において図1乃至図7に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図8及び図9に示す本発明の放射線計測装置の第7の実施の形態は、大略第6の実施の形態と同様の機器で構成されるが、以下の構成が異なる。本実施の形態においては、検出部1を構成する光輝尽性蛍光体センサ101の構造が異なる。具体的には、BaFBr:Eu+2結晶12の中にLiF粉末112の層を複数配置した構造である。但し、LiF粉末112の層は、第1列をBaFBr:Eu+2結晶12の下部から中間高さまで形成し、第2列をBaFBr:Eu+2結晶12の上部から中間高さまで形成し、第3列をBaFBr:Eu+2結晶12の下部から中間高さまで形成するというように交互に方向を変えて形成している。
本実施の形態において、BaFBr:Eu+2結晶12に挿入するLiF粉末112の層の間隔は、中性子202とLiとの反応で発生した荷電粒子203のBaFBr:Eu+2結晶12中での飛程としている。
上述した本発明の放射線計測装置の第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1 検出部
2 光分岐カプラ
3 レーザー光源
4 受光部
5 増幅器
6 計測処理部
7a 光ファイバ
7b 出力用光ファイバ
7c 入力用光ファイバ
7d 光ファイバ
11 中性子コンバータ材料
12 BaFBr:Eu+2結晶
101 光輝尽性蛍光体センサ
102 ハウジング
103 透明フィルム
104 スペーサー
111 BaFBr:Eu+2粉末
112 LiF粉末
201 ガンマ線
202 中性子
203 荷電粒子
301 第2の検出部
302 光スイッチ

Claims (13)

  1. 中性子を含む放射線を検出する光輝尽性蛍光体センサと、光ファイバを介して前記光輝尽性蛍光体センサに刺激光を照射するレーザー光源と、前記光輝尽性蛍光体センサから放出される光信号を受光する受光部と、前記受光部が受光した光信号を計測する計測処理部とを備えた放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、中性子コンバータ材料と光輝尽性蛍光体材料とを組み合わせたものであって、前記中性子の検出効率がガンマ線の検出効率より高くなる比率で組み合わせ構成した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  2. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、中性子コンバータ材料の粉末と光輝尽性蛍光体材料の粉末とを混合した混合粉末で構成し、前記混合粉末の体積を、前記中性子の検出効率がガンマ線の検出効率より高くなるように設定した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  3. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、中性子コンバータ材料の粉末と光輝尽性蛍光体材料の粉末とを混合した混合粉末で構成し、前記混合粉末における前記中性子コンバータ材料の粉末と前記光輝尽性蛍光体材料の粉末との割合を、前記中性子の検出効率がガンマ線の検出効率より高くなるように設定した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  4. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、中性子コンバータ材料の粉末を光輝尽性蛍光体材料の結晶の表面に塗布して構成し、前記光輝尽性蛍光体材料の結晶の厚さを、前記中性子コンバータ材料の粉末と前記中性子の反応によって発生した2次粒子の飛程と同じ寸法に設定した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  5. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、中性子コンバータ材料の粉末を光輝尽性蛍光体材料の結晶の内部の複数個所に挿入して構成し、前記光輝尽性蛍光体材料における前記中性子コンバータ材料の粉末の挿入位置の間隔を、前記中性子コンバータ材料の粉末と前記中性子の反応によって発生した2次粒子の飛程と同じ寸法に設定した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  6. 請求項1に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、前記中性子コンバータ材料の層と前記光輝尽性蛍光体材料の層とをそれぞれ形成し、これらの層を交互に複数重ねて配置した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  7. 請求項6に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサは、前記中性子コンバータ材料の層の厚さと前記光輝尽性蛍光体材料の層の厚さとを、前記中性子の検出効率がガンマ線の検出効率より高くなるように設定した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  8. 請求項6又は7に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体材料の層の厚さを、前記中性子コンバータ材料と前記中性子の反応によって発生した2次粒子の飛程と同じ寸法に設定した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線計測装置において、
    前記中性子コンバータ材料は、Liまたは10BまたはGdのうち、少なくとも1種類の元素を含む材料である
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の放射線計測装置において、
    前記中性子コンバータ材料を含まず前記光輝尽性蛍光体材料のみで構成した第2光輝尽性蛍光体センサをさらに備えた
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  11. 請求項10に記載の放射線計測装置において、
    前記第2光輝尽性蛍光体センサと前記光輝尽性蛍光体センサとへの前記刺激光の照射を切り換える光スイッチを更に備え、
    前記レーザー光源と、前記光輝尽性蛍光体センサまたは前記第2光輝尽性蛍光体センサから放出される光信号を受光する受光部と、前記受光部が受光した光信号を計測する計測処理部とを共通で使用するように構成した
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  12. 請求項10に記載の放射線計測装置において、
    第2光ファイバを介して前記第2光輝尽性蛍光体センサに刺激光を照射する第2レーザー光源と、前記第2光輝尽性蛍光体センサから放出される光信号を受光する第2受光部と、前記第2受光部が受光した光信号を計測する第2計測処理部とを更に備えた
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  13. 請求項10乃至12のいずれか1項に記載の放射線計測装置において、
    前記光輝尽性蛍光体センサから得られた計測値と、前記第2光輝尽性蛍光体センサから得られた計測値とを基に、前記中性子の線量または線量率、中性子数を算出する
    ことを特徴とする放射線計測装置。
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