JPH07310687A - ベーン型流体機械 - Google Patents

ベーン型流体機械

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Publication number
JPH07310687A
JPH07310687A JP12463894A JP12463894A JPH07310687A JP H07310687 A JPH07310687 A JP H07310687A JP 12463894 A JP12463894 A JP 12463894A JP 12463894 A JP12463894 A JP 12463894A JP H07310687 A JPH07310687 A JP H07310687A
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JP
Japan
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engaging
vane type
vanes
engaging member
type fluid
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Application number
JP12463894A
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English (en)
Inventor
Takashi Ban
孝志 伴
Kunifumi Gotou
邦文 後藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベーン型流体機械の実質的作動の停止を可能
にして、切換時にショックが生ずる高価で大掛りな電磁
クラッチを不要とし、部品点数を減らして、気密シール
を不要にしてコストを下げること。 【構成】 複数のベーン2の側端面22に形成された被
係合部としての切欠21と、前記切欠21に係合する複
数の係合部31を有する係合部材3と、前記係合部材3
を軸方向に付勢するバネ手段4と、ロータ1を回転駆動
するシャフト14の回転により油圧を発生するオイルポ
ンプ5と、前記オイルポンプ5に接続され、外部信号に
基づき前記オイルポンプ5が発生した油圧の供給を制御
する制御弁6と、圧縮時においては制御弁6から供給さ
れる油圧により前記係合部材3を前記係合部31が前記
ベーン2の切欠21と係合しない方向に制御するアクチ
ュエータ7とから成るベーン型流体機械。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非圧縮時において係合
部材を移動させることにより、複数の係合部をロータに
進退自在に介挿された複数のベーンの側端面に形成され
た被係合部に係合させて、ベーンの進退を阻止するベー
ン型流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のベーン型流体機械(特開昭62−
113883)は、図8に示すように複数のベーンVの
側端面に被係合部としての切欠Kを形成して、サブロー
タSに前記複数のベーンに対応して先端に前記切欠Kに
係合するテーパ状のロッドRが一体的に形成されるとと
もに吐出圧が作用している複数のピストンPが介挿さ
れ、ロータが短径部に来たとき前記吐出圧により前記ベ
ーンVのうちの不作動状態にする必要の有るベーンVの
切欠Kに前記ピストンPの先端の前記ロッドRを挿入し
てチャッキングして、吐出流量を制御するものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のベーン型流
体機械は、ロータの回転による隣合うベーンV間の空間
の容積変化によって発生される吐出圧を利用して吐出流
量を制御するものであるため、全てのベーンVをチャッ
キングすることが出来ないので、車室内の温度が所定温
度に達した場合のような空調不要時にエンジンとロータ
との回転連絡を制御する高価で大掛りな電磁クラッチを
無くして、ベーン型流体機械の実質的作動を停止させる
という機能を実現することが出来なかった。
【0004】また上記従来のベーン型流体機械は、前記
ベーンVの枚数に応じて前記ピストンPを前記サブロー
タSに配設する必要があり、部品数が増えるとともに、
吐出圧により前記ピストンを移動させるものであるた
め、気密シールを実現する必要が有り、コストが高くな
るという問題が有った。
【0005】そこで本発明者らは、供給された液圧を係
合部材に作用させるアクチュエータを設けて、バネ手段
の付勢力との兼ね合いにより、非圧縮時において前記係
合部材を移動させて前記係合部材に形成した複数の係合
部が複数のベーンに形成された被係合部に係合させて、
前記ベーンの進退を阻止するという本発明の技術的思想
に着眼し、さらに研究開発を重ねた結果、ベーン型流体
機械の実質的作動の停止を可能にして、図9に示すよう
な切換時にショックが生ずる高価で大掛りな電磁クラッ
チを不要とし、部品点数を減らして、気密シールを不要
にしてコストを下げるという目的を達成する本発明に到
達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のベーン型流体機械は、回転可能に支持さ
れたロータと、前記ロータに進退自在に介挿された複数
のベーンと、を備えたベーン型流体機械において、前記
複数のベーンの側端面に形成された被係合部と、前記複
数のベーンの側端面に形成された被係合部に係合する複
数の係合部を有する係合部材と、前記係合部材を軸方向
に付勢するバネ手段と、供給された液圧を前記係合部材
に作用させる手段であって、前記バネ手段の付勢力との
兼ね合いにより、非圧縮時において前記複数の係合部が
前記被係合部に係合すべく前記係合部材を移動させるア
クチュエータとから成るものである。
【0007】本発明(請求項2に記載の第2発明)のベ
ーン型流体機械は、第1発明に対して、液圧を発生し前
記アクチュエータに供給する液圧ポンプ手段を付加した
ものである。
【0008】本発明(請求項3に記載の第3発明)のベ
ーン型流体機械は、第2発明に対して、前記液圧ポンプ
手段と前記アクチュエータとの間に介挿され、前記液圧
ポンプ手段が発生した液圧の前記アクチュエータへの供
給を車室内温度および加速センサその他の外部信号によ
り制御する制御弁を付加したものである。
【0009】本発明(請求項4に記載の第4発明)のベ
ーン型流体機械は、第3発明において、前記液圧ポンプ
手段が、前記ロータを回転駆動するシャフトに一体的に
形成され、前記シャフトの回転により油圧を発生するオ
イルポンプによって構成されているものである。
【0010】本発明(請求項5に記載の第5発明)のベ
ーン型流体機械は、第3発明において、前記制御弁が、
非圧縮時において前記アクチュエータへの液圧の供給を
阻止するとともに、前記バネ手段が、その付勢力により
前記係合部材の複数の係合部を前記複数のベーンの被係
合部に係合させるものである。
【0011】本発明(請求項6に記載の第6発明)のベ
ーン型流体機械は、第3発明において、前記制御弁が、
非圧縮時において前記バネ手段の付勢力に抗して前記ア
クチュエータに液圧を供給することにより、前記係合部
材の複数の係合部を前記複数のベーンの被係合部に係合
させるものである。
【0012】
【作用】上記構成より成る第1発明のベーン型流体機械
は、前記バネ手段が前記係合部材を軸方向に付勢すると
ともに、前記アクチュエータが供給された液圧を前記係
合部材に作用させて、前記バネ手段の付勢力との兼ね合
いにより、非圧縮時において前記係合部材を移動させて
前記複数の係合部が前記複数のベーンに夫々形成した前
記被係合部に係合させて、前記ベーンの進退を阻止する
ものである。
【0013】上記構成より成る第2発明のベーン型流体
機械は、前記アクチュエータが、前記液圧ポンプ手段か
ら供給される液圧を前記係合部材に作用させて、前記バ
ネ手段の付勢力との兼ね合いにより、非圧縮時において
前記係合部材を移動させて前記複数の係合部が前記複数
のベーンに夫々形成した前記被係合部に係合させて、前
記ベーンの進退を阻止するものである。
【0014】上記構成より成る第3発明のベーン型流体
機械は、前記アクチュエータが、前記液圧ポンプ手段か
ら供給され前記制御弁によって前記外部信号により制御
された液圧を前記係合部材に作用させて、前記バネ手段
の付勢力との兼ね合いにより、非圧縮時において前記係
合部材を移動させて前記複数の係合部が前記複数のベー
ンに夫々形成した前記被係合部に係合させて、前記ベー
ンの進退を阻止するものである。
【0015】上記構成より成る第4発明のベーン型流体
機械は、前記アクチュエータが、前記オイルポンプから
供給され前記制御弁によって前記外部信号により制御さ
れた油圧を前記係合部材に作用させて、前記バネ手段の
付勢力との兼ね合いにより、非圧縮時において前記係合
部材を移動させて前記複数の係合部が前記複数のベーン
に夫々形成した前記被係合部に係合させて、前記ベーン
の進退を阻止するものである。
【0016】上記構成より成る第5発明のベーン型流体
機械は、前記アクチュエータが、前記液圧ポンプ手段か
らの液圧の供給を前記制御弁によって前記外部信号によ
り阻止して、前記バネ手段の付勢力により、非圧縮時に
おいて前記係合部材を移動させて前記複数の係合部が前
記複数のベーンに夫々形成した前記被係合部に係合させ
て、前記ベーンの進退を阻止するものである。
【0017】上記構成より成る第6発明のベーン型流体
機械は、前記アクチュエータが、前記液圧ポンプ手段か
らの液圧を前記制御弁によって前記外部信号により供給
して、非圧縮時において前記バネ手段の付勢力に抗して
前記係合部材を移動させて前記複数の係合部が前記複数
のベーンに夫々形成した前記被係合部に係合させて、前
記ベーンの進退を阻止するものである。
【0018】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明のベーン型流
体機械は、非圧縮時において前記係合部材を移動させて
前記複数の係合部が前記複数のベーンに夫々形成した前
記被係合部に係合させて、前記ベーンの進退を阻止する
もので、ベーン型流体機械の実質的作動の停止を可能に
して、高価で大掛りな電磁クラッチを不要とし、部品点
数を減らして、気密シールを不要にしてコストを下げる
というという効果を奏する。
【0019】上記作用を奏する第2発明のベーン型流体
機械は、独立に形成した前記液圧ポンプ手段が発生した
液圧を利用して制御するので、上記第1発明と同様の効
果に加えて、制御を確実にするという効果を奏する。
【0020】上記作用を奏する第3発明のベーン型流体
機械は、前記液圧ポンプ手段が発生した液圧を前記制御
弁によって切り換えて前記アクチュエータに供給するの
で、上記第1発明と同様の効果に加えて、制御を一層容
易且つ確実にするという効果を奏する。
【0021】上記作用を奏する第4発明のベーン型流体
機械は、前記オイルポンプが発生した油圧を前記制御弁
によって切り換えて前記アクチュエータに供給するの
で、上記第1発明と同様の効果に加えて、制御を一層容
易且つ確実にするという効果を奏する。
【0022】上記作用を奏する第5発明のベーン型流体
機械は、非圧縮時において、前記制御弁により前記液圧
ポンプ手段が発生した液圧を短絡して、前記バネ手段の
付勢力により前記係合部材を移動させるので、非圧縮時
における前記液圧ポンプ手段用のエンジン負荷を軽減す
るという効果を奏する。
【0023】上記作用を奏する第6発明のベーン型流体
機械は、非圧縮時において、前記制御弁により前記液圧
ポンプ手段が発生した液圧を供給して、前記係合部材を
移動させるので、圧縮時においては前記制御弁により前
記液圧ポンプ手段が発生した液圧を短絡して前記バネ手
段の付勢力によって前記係合部材を非係合にするので、
圧縮時における前記液圧ポンプ手段用のエンジン負荷を
軽減するという効果を奏する。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0025】(第1実施例)本第1実施例のベーン型流
体機械は、図1ないし図6に示すように回転可能に支持
されたロータ1と、前記ロータ1に進退自在に介挿され
た複数のベーン2とを備えたベーン型流体機械におい
て、前記複数のベーン2の側端面22に形成された被係
合部としての切欠21と、前記複数のベーン2の側端面
22に形成された前記切欠21に係合する複数の係合部
31を有する係合部材3と、前記係合部材3を軸方向に
付勢するバネ手段4と、前記ロータを回転駆動するシャ
フトに一体的に形成され、前記シャフトの回転により油
圧を発生する前記液圧ポンプ手段を構成するオイルポン
プ5と、前記オイルポンプ5に接続され、車室内温度お
よび加速センサその他の外部信号に基づき前記オイルポ
ンプ5が発生した油圧の供給を制御する制御弁6と、圧
縮時においては前記制御弁から供給される油圧により前
記係合部材3を前記係合部31が前記ベーン2の切欠2
1と係合しない方向に制御するアクチュエータ7とから
成り、非圧縮時において前記制御弁6により前記アクチ
ュエータへの液圧の供給が阻止されるので、前記バネ手
段がその付勢力により前記係合部材の複数の係合部を前
記ベーンの切欠に係合させ得る構成より成るものであ
る。
【0026】前記ロータ1は、図1および図2に示すよ
うにケーシング10内に対向して配設されたフロントサ
イドプレート11およびリアサイドプレート12との間
に介挿された横断面楕円状の内周壁によりロータ室を形
成するとともに吐出弁15が形成されたシリンダ13内
に介挿され、前記フロントサイドプレート11およびリ
アサイドプレート12に軸支されたシャフト14に一体
的に形成されている。
【0027】前記ロータ1は、円形断面の中実円筒体に
よって構成され、5枚の前記ベーン2を摺動可能に嵌合
する所定深さを有する5条のベーン溝1Gが形成され、
このベーン溝1Gに介挿された隣合うベーン2、前記ロ
ータ1の外周面および前記シリンダ13の内周壁によっ
て気密な圧縮室が形成される。
【0028】前記リアサイドプレート12と前記ケーシ
ング10との間に油を分離するとともに貯留する油分離
室16が形成されるとともに、前記シャフト14の前記
フロントサイドプレート11側の先端に前記ケーシング
10に対してベアリングによって相対回転可能に支持さ
れたプーリ17が一体的に固着されている。
【0029】前記ベーン2は、図3に示すように略矩形
の部材20で構成され、前記シリンダ13の内周壁に当
接する上端が円弧状端面によって形成され、前記リアサ
イドプレート12に当接する図中右側端面22の下部に
後述する係合部材3の係合部31を構成する爪が係合す
る略V字状の断面形状の矩形の切欠21が穿設されてい
る。
【0030】前記係合部材3は、図4および図5に示す
ように中空円筒体30で構成され、一端に前記5枚のベ
ーン2に対応する位置関係で係合部31を構成する5個
のL字状の爪が形成され、前記ロータ1が短径部に来た
時すなわち前記ベーン2が最も前記ベーン溝1G内で下
がった時の前記切欠21に対応する半径方向の位置に相
当するようにその半径方向の長さが決定されている。
【0031】前記バネ手段4は、図1および図2に示す
ように前記係合部材3のL字状の爪が形成された図中右
端と前記シャフト14に係止した環状のスナップリング
41との間に介挿したコイルスプリング40によって構
成され、前記係合部材3を図中左方に一定の付勢力で付
勢するものである。
【0032】前記オイルポンプ5は、図1および図2に
示すように前記フロントサイドプレート11の軸方向左
端において前記シャフト14と一体的に形成したトロコ
イドポンプ50によって構成され、前記油分離室16の
油溜まりにインレットポート51が連通している。
【0033】前記制御弁6は、図6に示すようにシリン
ダ60内に介挿されたピストン61を図中右方に付勢す
るバネ62のバネ力に抗してソレノンド63により前記
ピストンを図中左方に移動させることにより、前記オイ
ルポンプ5のアウトレックポート52に連通している導
入口64と前記油分離室16の油溜まりに連通している
排出口65とが連通関係に制御される構成より成る。
【0034】前記制御弁6は、図6に示すようにソレノ
イド63と電源66との間にスイッチ手段67が介挿さ
れ、車室内温度および加速センサからの信号およびドラ
イバが空調を不要と判断してスイッチをオフにした時等
の外部信号に基づき前記スイッチ手段67がオンとな
り、前記導入口64と排出口65とが連通関係となり、
前記トロコイドポンプ50が発生した油圧を前記油分離
室16の油溜まりに供給し得る構成より成る。
【0035】前記アクチュエータ7は、前記ロータ1の
内周部の凹部19とシャフト14との間に介挿された中
空円筒体70によって構成され、前記係合部材3の中空
円筒体30は前記中空円筒体70内に一体的に介挿され
ており、前記凹部19とシャフト14とアクチュェータ
7との間に形成される部屋71が、シャフト14内に形
成した油路を介して前記オイルポンプ5のアウトレット
ボート52に連絡しており、圧縮運転時においては前記
オイルポンプ5より前記部屋71に油圧が供給されてい
るので、前記係合部材3を前記コイルスプリング40の
付勢力に抗して図中右方に移動させ、前記ベーン2の切
欠21と係合部31とを非係合の状態に維持し得る構成
より成る。
【0036】上記構成より成る第1実施例のベーン型流
体機械は、図2に示すように圧縮運転時においては、外
部信号が入力されないので制御弁6の前記スイッチ手段
67がオフとなり、前記制御弁6の導入口64と排出口
65とが連通していないので、前記オイルポンプ5より
前記アクチュエータ7の前記部屋71に油圧が供給さ
れ、前記係合部材3を前記コイルスプリング40の付勢
力に抗して図中右方に移動させ、前記ベーン2の切欠2
1と係合部31とを非係合の状態にして、前記ロータ1
の回転に伴い前記圧縮室の圧縮を可能にするものであ
る。
【0037】逆に非圧縮運転時においては、図1に示す
ように車室内温度および加速センサからの信号およびド
ライバが空調を不要と判断してスイッチをオフにした時
等の外部信号が入力されるので制御弁6の前記スイッチ
手段67がオンとなり、前記制御弁6の導入口64と排
出口65とが連通して、前記オイルポンプ5より供給さ
れる油圧が前記制御弁6を介して前記前記油分離室16
の油溜まりに供給され、前記アクチュエータ7の前記部
屋71に油圧が供給されないので、前記係合部材3が前
記コイルスプリング40の付勢力により図中左方に移動
させ、前記ロータ1の回転により前記シリンダ13の短
径部に来た前記ベーン2の切欠21と係合部31とが係
合状態になり、前記ベーン2の進退動作が行われないの
で、前記ロータ1の回転に伴い前記圧縮室の圧縮は行わ
れない。
【0038】上記作用を奏する第1実施例のベーン型流
体機械は、非圧縮時において前記係合部材3を図1中左
方に移動させて前記複数の係合部31が前記複数のベー
ン2に夫々形成した前記切欠21に係合させて、前記ベ
ーン2の進退を阻止するもので、上述の電磁クラッチを
用いないで、ベーン型流体機械の実質的作動の停止を可
能にするという効果を奏する。
【0039】また第1実施例のベーン型流体機械は、油
圧のシールを行えば良いので、ガス圧を利用する従来装
置のように高価な気密シールを不要にするとともに、安
価にすることが出来るという効果を奏する。
【0040】さらに第1実施例のベーン型流体機械は、
1個の係合部材3によって全てのベーン2の切欠21の
係止を実現するので、ベーン毎にピストンによって係止
する上記従来装置に比べて構成が簡単になり、部品点数
を大幅に減らすことが出来るので、コストを低減するこ
とが出来るという効果を奏する。
【0041】また第1実施例のベーン型流体機械は、高
価で、大掛りで、重量が大きく、且つ上述したような切
り換え時にショックが生ずる電磁クラッチを不要とする
ので、ショックの無い、コイパクトで、軽量且つ安価な
装置を実現するという効果を奏する。
【0042】さらに第1実施例のベーン型流体機械は、
非圧縮時において、前記制御弁6により前記オイルポン
プ5が発生した油圧を短絡して、前記バネ手段4の付勢
力により前記係合部材3を移動させて前記ベーン2の切
欠21に係合させるので、非圧縮時における前記オイル
ポンプ5用のエンジン負荷を軽減するという効果を奏す
る。
【0043】また第1実施例のベーン型流体機械は、圧
縮時および非圧縮時において、上述の外部信号に基づき
前記制御弁6により前記オイルポンプ5が発生した油圧
の供給方向を切り換えるだけでベーン型流体機械の作動
および不作動を切り換えることが出来るので、制御が容
易であるという効果を奏する。
【0044】(第2実施例)第2実施例のベーン型流体
機械は、図7に示すように第1実施例のコイルスプリン
グと油圧が供給される部屋の位置関係を逆にして、圧縮
運転においてはコイルスプリング40の付勢力により係
合部材3と切欠21とを非係合とし、非圧縮運転におい
てオイルポンプ5からの油圧を図中右側の部屋72に供
給して前記コイルスプリング40に抗して前記係合部材
3と前記切欠21とを係合状態にする点のみ上述の第1
実施例と相違する点であり、他は同様の構成より成るの
で説明を省略する。
【0045】上記構成より成る第2実施例のベーン型流
体機械は、前記第1実施例とほぼ同様の作用効果を奏す
るとともに、非圧縮時において、前記制御弁6により前
記オイルポンプ5が発生した油圧を供給して、前記係合
部材3を移動させるので、圧縮時においては前記制御弁
6により前記オイルポンプ5が発生した液圧を短絡して
前記コイルスプリングの付勢力によって前記係合部材3
を非係合にするので、圧縮時における前記オイルポンプ
5用のエンジン負荷を軽減するという効果を奏する。
【0046】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0047】上述の実施例においては、何れもオイルポ
ンプ5を用いた例について説明したが、本発明としては
それに限定するものでは無く、油以外の例えば水その他
の液体状の媒体も利用可能である。
【0048】上述の実施例においては、オイルポンプ5
を別に設ける例について説明したが、ベーンのベーン溝
内における上下動によるベーン溝内の油圧変動を利用し
てその油圧により前記係合部材を軸方向に移動する態様
も採用可能である。
【0049】上述の実施例においては、被係合部材とし
て切欠を用いたが、ベーンの側部に突起を設けて、突起
に係合部材を係合させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置の非圧縮状態を示す断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例装置の圧縮状態を示す断面
図である。
【図3】本第1実施例装置に用いるベーンを示す斜視図
である。
【図4】本第1実施例装置に用いる係合部材を示す斜視
図である。
【図5】本第1実施例装置におけるベーンと係合部材と
の係合状態を示す斜視図である。
【図6】本第1実施例装置に用いる制御弁を示す断面図
である。
【図7】本発明の第2実施例装置を示す拡大断面図であ
る。
【図8】従来装置を示す側面図である。
【図9】従来装置のトルク特性を示す線図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 ベーン 3 係合部材 4 バネ手段 5 オイルポンプ 6 制御弁 7 アクチュエータ 21 切欠 22 側端面 31 係合部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持されたロータと、 前記ロータに進退自在に介挿された複数のベーンと、を
    備えたベーン型流体機械において、 前記複数のベーンの側端面に形成された被係合部と、 前記複数のベーンの側端面に形成された被係合部に係合
    する複数の係合部を有する係合部材と、 前記係合部材を軸方向に付勢するバネ手段と、 供給された液圧を前記係合部材に作用させる手段であっ
    て、前記バネ手段の付勢力との兼ね合いにより、非圧縮
    時において前記複数の係合部が前記被係合部に係合すべ
    く前記係合部材を移動させるアクチュエータとから成る
    ことを特徴とするベーン型流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1に対して、 液圧を発生し前記アクチュエータに供給する液圧ポンプ
    手段を付加したことを特徴とするベーン型流体機械。
  3. 【請求項3】 請求項2に対して、 前記液圧ポンプ手段と前記アクチュエータとの間に介挿
    され、前記液圧ポンプ手段が発生した液圧の前記アクチ
    ュエータへの供給を車室内温度および加速センサその他
    の外部信号により制御する制御弁を付加したことを特徴
    とするベーン型流体機械。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記液圧ポンプ手段が、前記ロータを回転駆動するシャ
    フトに一体的に形成され、前記シャフトの回転により油
    圧を発生するオイルポンプによって構成されていること
    を特徴とするベーン型流体機械。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記制御弁が、非圧縮時において前記アクチュエータへ
    の液圧の供給を阻止するとともに、前記バネ手段が、そ
    の付勢力により前記係合部材の複数の係合部を前記被係
    合部に係合させることを特徴とするベーン型流体機械。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 前記制御弁が、非圧縮時において前記バネ手段の付勢力
    に抗して前記アクチュエータに液圧を供給することによ
    り、前記係合部材の複数の係合部を前記複数のベーンの
    被係合部に係合させることを特徴とするベーン型流体機
    械。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11085299B2 (en) 2015-12-21 2021-08-10 Mathers Hydraulics Technologies Pty Ltd Hydraulic machine with chamfered ring
US11255193B2 (en) 2017-03-06 2022-02-22 Mathers Hydraulics Technologies Pty Ltd Hydraulic machine with stepped roller vane and fluid power system including hydraulic machine with starter motor capability

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