JPH07309845A - ピラジン誘導体の新規製造法 - Google Patents

ピラジン誘導体の新規製造法

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JPH07309845A
JPH07309845A JP12685494A JP12685494A JPH07309845A JP H07309845 A JPH07309845 A JP H07309845A JP 12685494 A JP12685494 A JP 12685494A JP 12685494 A JP12685494 A JP 12685494A JP H07309845 A JPH07309845 A JP H07309845A
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JP
Japan
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general formula
compound represented
same
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Withdrawn
Application number
JP12685494A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hashizume
橋詰  聡
Atsunori Sano
淳典 佐野
Masahisa Oka
正久 岡
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Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Original Assignee
Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スーパーオキシドアニオンに対する阻害効果
を有するピラジン誘導体の中間体として極めて有用な2
−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチル−3−イソブ
チル−5−メトキシピラジン−4−オキシドの新規で且
つ極めて効果的な製造法の提供。 【構成】 一般式(1)で示される化合物をハロゲン化
銅の存在下、亜硝酸アルキルと反応させて、一般式
(2)で示される化合物とし、これを金属メトキシドと
反応させて、一般式(3)で示される化合物とした後、
金属水素錯化合物を用いて還元する一般式(4)で示さ
れる化合物の製造法。[式中、Rは炭素数1〜5のアル
キル基を表し、Bnはベンジル基を表し、Xはハロゲン
原子を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、スーパーオキシドアニ
オンに対する阻害効果等を有するピラジン誘導体の中間
体の新規な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】下記一般式(5)
【0003】
【化12】
【0004】[式中、Yはインドール基等の複素環基を
表す。]で示される化合物(以下、化合物(5)と略記
する。)は、強いスーパーオキシドアニオン発生抑制作
用を有し〔特開平4ー54180号公報、J.Antibiot.,44,52
(1991)等〕、スーパーオキシドアニオンが関与する疾
患や症例、例えばリウマチ等の自己免疫疾患、動脈硬化
症、虚血性脳障害等に対する予防、及び治療剤として各
種臨床分野で重要である。
【0005】本化合物を製造するにあたり、下記一般式
(4)
【0006】
【化13】
【0007】示される化合物(以下、化合物(4)と略
記する。)はその合成中間体として極めて有用である。
化合物(4)の製造法としては、例えばJ.Org.Chem.,5
6,4864(1991)等に記載されている下記反応スキームに
よる方法が知られている。
【0008】
【式1】
【0009】しかし、この方法は工程数が多く〔化合物
(1)(R=Et)から化合物(4)を製造するのに6工
程を要す。〕、操作が煩雑であり工業的製法としては適
さない。
【0010】
【発明の目的】本発明は上記した如き状況に鑑みなされ
たもので、上記化合物(5)の中間体として有用な化合
物(4)をより少ない工程数で容易に且つ好収率で製造
し得る方法を提供することを目的とする。
【0011】
【発明の構成】本発明は、一般式(1)
【0012】
【化14】
【0013】[式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を
表し、Bnはベンジル基を表す。]で示される化合物をハ
ロゲン化銅の存在下、亜硝酸アルキルと反応させて、一
般式(2)
【0014】
【化15】
【0015】[式中、Xはハロゲン原子を表し、R及び
Bnは前記と同じ。]で示される化合物とし、次いでこれ
を金属メトキシドと反応させて、一般式(3)
【0016】
【化16】
【0017】[式中、R及びBnは前記と同じ。]で示さ
れる化合物とした後、これを金属水素錯化合物を用いて
還元することを特徴とする、一般式(4)
【0018】
【化17】
【0019】[式中、Bnは前記と同じ。]で示される化
合物の製造法の発明である。また、本発明は、一般式
(1)
【0020】
【化18】
【0021】[式中、R及びBnは前記と同じ。]で示さ
れる化合物をハロゲン化銅の存在下、亜硝酸アルキルと
反応させることを特徴とする、一般式(2)
【0022】
【化19】
【0023】[式中、R、X及びBnは前記と同じ。]で
示される化合物の製造法の発明である。また、本発明
は、一般式(2)
【0024】
【化20】
【0025】[式中、R、X及びBnは前記と同じ。]で
示される化合物を、金属メトキシドと反応させることを
特徴とする、一般式(3)
【0026】
【化21】
【0027】[式中、R及びBnは前記と同じ。]で示さ
れる化合物の製造法の発明である。
【0028】更に、本発明は、一般式(3)
【0029】
【化22】
【0030】[式中、R及びBnは前記と同じ。]で示さ
れる化合物を金属水素錯化合物を用いて還元することを
特徴とする、一般式(4)
【0031】
【化23】
【0032】[式中、Bnは前記と同じ。]で示される化
合物の製造法の発明である。
【0033】また、本発明は、一般式(2)
【0034】
【化24】
【0035】[式中、R、X及びBnは前記と同じ。]で
示される化合物の発明である。
【0036】一般式(1)〜(3)に於て、Rはメチル
基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tertーブチル基、n
-ペンチル基、イソアミル基、sec-アミル基等の炭素数
1〜5のアルキル基を表す。
【0037】また、一般式(2)に於て、Xは塩素、臭
素、沃素、弗素等のハロゲン原子を表す。
【0038】一般式(1)で示される化合物(以下、化
合物(1)と略記する。)のアミノ基をハロゲン原子に
置換して一般式(2)で示される化合物(以下、化合物
(2)と略記する。)にする際に用いられる亜硝酸アル
キルとしては、例えば亜硝酸エチル、亜硝酸n-プロピ
ル、亜硝酸イソプロピル、亜硝酸n-ブチル、亜硝酸イソ
アミル等炭素数1〜5の亜硝酸アルキルが挙げられ、ハ
ロゲン化銅としては、例えば塩化第一銅又は/及び塩化
第二銅、臭化第一銅又は/及び臭化第二銅、沃化第一銅
又は/及び沃化第二銅等が挙げられる。亜硝酸アルキル
の使用量は、特に限定されるものではないが、通常、化
合物(1)に対し1乃至10当量が好ましく用いられ、ハロ
ゲン化銅の使用量もまた特に限定されるものではない
が、通常、化合物(1)に対し、1乃至10当量が好ましく
用いられる。
【0039】また、反応溶媒としては、該反応を阻害せ
ず、且つそれ自身亜硝酸アルキルやハロゲン化銅と反応
しない溶媒であれば何れでも良いが、例えばメタノー
ル,エタノールー等のアルコール類、アセトン,メチル
エチルケトン等のケトン類、酢酸メチル,酢酸エチル等
のエステル類、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素
類、クロロホルム,ジクロルメタン等のハロゲン化炭化
水素類、ジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル等
のエーテル類、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリア
ミド、各種グライム,ジグライム類、水等の溶媒が挙げ
られる。これらの溶媒は単独で用いても適宜混合して用
いても良い。反応温度は、通常0℃から反応溶媒の還流
温度の何れの温度でもよく、勿論室温でも充分反応は進
行し、良好な収率が達成される。反応時間は、反応温度
により異なるが、通常10分乃至数時間で充分である。
【0040】次に一般式(2)で示される化合物(化合
物(2))を金属メトキシドと反応させて、一般式
(3)で示される化合物(以下、化合物(3)と略記す
る。)を製造する工程であるが、用いられる金属メトキ
シドの具体例としては、例えばリチウムメトキシド、ナ
トリウムメトキシド、カリウムメトキシド等が挙げられ
る。これら金属メトキシドの使用量は、特に限定される
ものではないが、通常、化合物(2)に対し1乃至20当
量が好ましく用いられる。
【0041】反応溶媒は、当該反応条件下で、金属メト
キシドと反応しない溶媒であれば何れでも良いが、例え
ばメタノール,エタノール等のアルコール類、アセト
ン,メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル,酢
酸エチル等のエステル類、ベンゼン,トルエン等の芳香
族炭化水素類、クロロホルム、ジクロルメタン等のハロ
ゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル,ジイソプロピル
エーテル等のエーテル類、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル
燐酸トリアミド、各種グライム,ジグライム類等の溶媒
が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても適宜混合
して用いても良い。
【0042】本発明に係る反応温度は、通常0℃から反
応溶媒の還流温度のいずれの温度でもよく、室温でも充
分反応は進行し、良好な収率が達成される。反応時間
は、反応温度により異なるが、通常10分乃至数時間で充
分である。
【0043】一般式(3)で示される化合物(化合物
(3))を還元して化合物(4)
【0044】
【化25】
【0045】を製造する工程に於ける還元剤としては、
例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウ
ムジイソブチル、水素化ビス(2ーメトキシエトキシ)ア
ルミニウムナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化
ホウ素ナトリウム、水素化ターシャリブトキシアルミニ
ウムリチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素
亜鉛等の金属水素錯化合物が挙げられる。これら金属水
素錯化合物の使用量は、特に限定されるものではない
が、通常、化合物(3)に対し2乃至50当量が好ましく
用いられる。反応溶媒は、当該反応条件下で、上記還元
剤と反応しない溶媒であればいずれでも良いが、例えば
メタノール,エタノールー等のアルコール類、ベンゼ
ン,トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム,ジ
クロルメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テル,ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジオキサン、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミド、各種グライ
ム,ジグライム類等が挙げられる。これらの溶媒は単独
で用いても適宜混合して用いても良い。反応は、通常−
70℃から10℃で数分から数時間で完了するが、必要であ
ればより高い温度またはより低い温度で行うこともでき
る。
【0046】生成物を分離するには、減圧下で溶剤を留
去するか、あるいは生成物を水中で沈殿させればよく、
必要に応じて、再結晶、再沈殿あるいはクロマトグラフ
ィー法によりさらに精製する等は任意である。
【0047】本発明に於て、原料として用いる化合物
(1)は、例えばアミノシアノ酢酸エステルと2ーヒドロ
キシイミノー4ーメチルペンタン酸とを反応させ、然る後
この生成物にハロゲン化ベンジルを作用させる自体公知
の方法〔例えばJ.Org.Chem.,56,4864(1991)等〕により
得られたものを用いることで足りる。
【0048】以下に、実施例及び参考例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら参考例、実
施例により何ら限定されるものではない。
【0049】
【実施例】
参考例1 2ーヒドロキシイミノー4ーメチルペンタン酸(17.9g,123
ミリモル)とN-ヒドロキシコハク酸イミド(15.6 g,13
6ミリモル)のジメチルホルムアミド溶液(160ml)に0
℃付近でジシクロヘキシルカルボジイミド(28g,136
ミリモル)のジメチルホルムアミド溶液(40ml)を攪拌
下に滴下した。室温で20分間攪拌後、これにアミノシア
ノ酢酸メチル(16.9g,148ミリモル)と4ージメチルア
ミノピリジン(1.51g,12.3ミリモル)を加え、48〜52
℃で14時間反応させた。析出した固体を濾去し、濾液を
減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(300ml)で希釈し、
水(200ml)、10%塩酸(150ml)、飽和重曹水(150m
l)、次いで飽和食塩水(150ml)で順次洗浄した。有機
層を乾燥し、濃縮して得られた残渣に酢酸(200ml)を
加え70℃で3時間攪拌後、反応液を減圧濃縮し、得られ
た残渣にメタノールを加えて5ーアミノー2ーヒドロキシー3ー
イソブチルー6ーメトキシカルボニルピラジン 4ーオキシド
の淡黄色針状結晶 9.65gを得た。 収率 32%。 融点 208.5−209.5℃
【0050】参考例2 5ーアミノー2ーヒドロキシー3ーイソブチルー6ーメトキシカル
ボニルピラジン4ーオキシド(10g,41.5ミリモル)、臭
化ベンジル(9.9ml,82.9ミリモル)及び重炭酸カリ(1
2.45g,124ミリモル)をジメチルホルムアミド(200m
l)中窒素気流下、室温で16時間攪拌反応させた。反応
後、反応混合物を水(1000ml)に注ぎ、析出した固体を
濾取し、ヘキサンから再結晶して5ーアミノー2ーベンジル
オキシー3ーイソブチルー6ーメトキシカルボニルピラジン4ー
オキシド 10.2gを淡黄色針状結晶として得た。 収率 74%。融点 139−140℃
【0051】実施例1 5ーアミノー2ーベンジルオキシー3ーイソブチルー6ーメトキシ
カルボニルピラジン4ーオキシド(7g,21.1ミリモ
ル)、塩化第二銅(8.52g,63.4ミリモル)、塩化第一
銅(4.18g,42.2ミリモル)及びアセトニトリル(140m
l)を混合し、これに亜硝酸イソアミル(7.42g,63.3
ミリモル)を加えて1時間室温で攪拌反応させた。反応
後、反応液を2%塩酸で希釈した後、酢酸エチル(200m
l)で抽出した。抽出液を乾燥後、減圧濃縮して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔充填
剤:ワコーゲル C-200(和光純薬工業(株)商品名)、溶
離液:酢酸エチル/n-ヘキサン〕で精製して、2ーベンジ
ルオキシー5ークロルー3ーイソブチルー6ーメトキシカルボニ
ルピラジン4ーオキシド 4.5gを無色針状結晶として得
た。 収率 61%。融点 78.5−79.5℃
【0052】実施例2 実施例1に於て亜硝酸イソアミル(7.42g,63.3ミリモ
ル)を用いる代わりに亜硝酸イソプロピル(5.64g,6
3.3ミリモル)を用い、それ以外は実施例1と全く同様
にして反応及び後処理を行い、5ークロルー2ーベンジルオ
キシー3ーイソブチル-6-メトキシカルボニルピラジン 4-
オキシド 4.35gを得た。 収率 59%。融点 78.5〜79.5℃
【0053】実施例3 実施例1に於て塩化第二銅(8.52g,63.4ミリモル)と
塩化第一銅(4.18g,42.2ミリモル)の混合物を用いる
代わりに塩化第二銅(5.67g,42.2ミリモル)と塩化第
一銅(6.28g,63.4ミリモル)の混合物を用い、それ以
外は実施例1と全く同様にして反応及び後処理を行い、
5ークロルー2ーベンジルオキシー3ーイソブチル-6-メトキシ
カルボニルピラジン 4-オキシド 4.03gを得た。 収率 54%。融点 78.5〜79.5℃
【0054】実施例4 実施例1で得られた2ーベンジルオキシー5ークロルー3ーイソ
ブチルー6ーメトキシカルボニルピラジン4ーオキシド(4
g,11.6ミリモル)のメタノール溶液(40ml)にナトリ
ウムメトキシド(22g,116ミリモル)のメタノール溶
液(80ml)を室温で滴下した。30分間室温で攪拌後、10
%塩酸(200ml)で希釈し、酢酸エチル(200ml)で抽出
した。抽出液を乾燥後、減圧濃縮し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー〔充填剤:ワコーゲル C-200
(和光純薬工業(株)商品名)、溶離液:酢酸エチル/n-
ヘキサン〕で精製して、2ーベンジルオキシー3ーイソブチ
ルー5ーメトキシー6ーメトキシカルボニルピラジン4ーオキシ
ド 2.96gを無色針状結晶として得た。 収率 75%。融点 49−50℃
【0055】実施例5 実施例4で得られた2ーベンジルオキシー3ーイソブチルー5ー
メトキシー6ーメトキシカルボニルピラジン4ーオキシド
(2g,5.78ミリモル)のテトラヒドロフラン(100m
l)溶液に0℃付近で、水素化ターシャリブトキシアル
ミニウムリチウム(11.74g,46ミリモル)を少量ずつ
添加した。7℃で18時間保った後、酢酸エチル(200m
l)で希釈し、10%塩酸(100ml)、次いで飽和食塩水
(60ml)で洗浄後、乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー〔充填剤:ワコーゲル C-2
00(和光純薬工業(株)商品名)、溶離液:酢酸エチル/
n-ヘキサン〕で精製し、2ーベンジルオキシー6ーヒドロキ
シメチルー3ーイソブチルー5ーメトキシピラジン4ーオキシド
792mgを無色針状結晶として得た。 収率 43%。融点 68−69℃ NMR及びIRのスペクトルデータは文献〔J.Org.Chem.,56,
4864(1991)〕に記載の方法により合成したサンプルのデ
ータと一致した。
【0056】実施例6 2ーベンジルオキシー3ーイソブチルー5ーメトキシー6ーメトキ
シカルボニルピラジン4ーオキシド(1g,2.89ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に0℃付近で、
水素化硼素リチウム(138mg,6.3ミリモル)を少量ずつ
添加した。0℃で4時間保った後、酢酸エチル(60ml)
で希釈し、10%塩酸(50ml)、次いで飽和食塩水(30m
l)で洗浄後、乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー〔充填剤:ワコーゲル C-200
(和光純薬工業(株)商品名)、溶離液:酢酸エチル/n-
ヘキサン〕で精製し、2ーベンジルオキシー6ーヒドロキシ
メチルー3ーイソブチルー5ーメトキシピラジン4ーオキシド 3
22mgを無色針状結晶として得た。 収率 35%。融点 68−69℃ NMR及びIRのスペクトルデータは文献〔J.Org.Chem.,56,
4864(1991)〕に記載の方法により合成したサンプルのデ
ータと一致した。
【0057】
【発明の効果】 本発明は、スパーオキシドアニオンに
対する阻害効果を有するピラジン誘導体の中間体として
極めて有用な2ーベンジルオキシー6ーヒドロキシメチルー3ー
イソブチルー5ーメトキシピラジンー4ーオキシドの新規で且
つ極めて効果的な製造法を提供するものである。本発明
の製造法は、工程数が従来の方法の1/2と少なく、操作
が簡便で作業性が良いので、工業的規模での製造に適し
ており、斯業に貢献するところ大なる発明であるという
ことができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月19日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】示される化合物(以下、化合物(4)と
略記する。)はその合成中間体として極めて有用であ
る。化合物(4)の製造法としては、例えばJ.Or
g.Chem,56,4864(1991)等に記載さ
れている下記反応スキームによる方法が知られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、反応溶媒としては、該反応を阻害せ
ず、且つそれ自身亜硝酸アルキルやハロゲン化銅と反応
しない溶媒であれば何れでも良いが、例えばメタノー
ル,エタノール等のアルコール類、アセトン,メチルエ
チルケトン等のケトン類、酢酸メチル,酢酸エチル等の
エステル類、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素
類、クロロホルム,ジクロルメタン等のハロゲン化炭化
水素類、ジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル等
のエーテル類、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリア
ミド、各種グライム,ジグライム類、水等の溶媒が挙げ
られる。これらの溶媒は単独で用いても適宜混合して用
いても良い。反応温度は、通常0℃から反応溶媒の還流
温度の何れの温度でもよく、勿論室温でも充分反応は進
行し、良好な収率が達成される。反応時間は、反応温度
により異なるが、通常10分乃至数時間で充分である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】次に一般式(2)で示される化合物(化合
物(2))を金属メトキシドと反応させて、一般式
(3)で示される化合物(以下、化合物(3)と略記す
る。)を製造する工程であるが、用いられる金属メトキ
シドの具体例としては、例えばリチウムメトキシド、ナ
トリウムメトキシド、カリウムメトキシド等が挙げられ
る。これら金属メトキシドの使用量は、特に限定される
ものではないが、通常、化合物(2)に対し1乃至20
当量が好ましく用いられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】を製造する工程に於ける還元剤としては、
例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウ
ムジイソブチル、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素
化ホウ素ナトリウム、水素化ターシャリブトキシアルミ
ニウムリチウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ
素亜鉛等の金属水素錯化合物が挙げられる。これら金属
水素錯化合物の使用量は、特に限定されるものではない
が、通常、化合物(3)に対し2乃至50当量が好まし
く用いられる。反応溶媒は、当該反応条件下で、上記還
元剤と反応しない溶媒であればいずれでも良いが、例え
ばメタノール,エタノール等のアルコール類、ベンゼ
ン,トルエン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム,ジ
クロルメタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テル,ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジオキサン、ジメチルスル
ホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミド、各種グライ
ム,ジグライム類等が挙げられる。これらの溶媒は単独
で用いても適宜混合して用いても良い。反応は、通常−
70℃から10℃で数分から数時間で完了するが、必要
であればより高い温度またはより低い温度で行うことも
できる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を表し、Bnはベ
    ンジル基を表す。]で示される化合物をハロゲン化銅の
    存在下、亜硝酸アルキルと反応させて、一般式(2) 【化2】 [式中、Xはハロゲン原子を表し、R及びBnは前記と同
    じ。]で示される化合物とし、次いでこれを金属メトキ
    シドと反応させて、一般式(3) 【化3】 [式中、R及びBnは前記と同じ。]で示される化合物と
    した後、これを金属水素錯化合物を用いて還元すること
    を特徴とする、一般式(4) 【化4】 [式中、Bnは前記と同じ。]で示される化合物の製造
    法。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化5】 [式中、R及びBnは前記と同じ。]で示される化合物を
    ハロゲン化銅の存在下、亜硝酸アルキルと反応させるこ
    とを特徴とする、一般式(2) 【化6】 [式中、R、X及びBnは前記と同じ。]で示される化合
    物の製造法。
  3. 【請求項3】 一般式(2) 【化7】 [式中、R、X及びBnは前記と同じ。]で示される化合
    物を、金属メトキシドと反応させることを特徴とする、
    一般式(3) 【化8】 [式中、R及びBnは前記と同じ。]で示される化合物の
    製造法。
  4. 【請求項4】 一般式(3) 【化9】 [式中、R及びBnは前記と同じ。]で示される化合物を
    金属水素錯化合物を用いて還元することを特徴とする、
    一般式(4) 【化10】 [式中、Bnは前記と同じ。]で示される化合物の製造
    法。
  5. 【請求項5】 一般式(2) 【化11】 [式中、R、X及びBnは前記と同じ。]で示される化合
    物。 【0001】
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