JPH07309630A - ガラスレンズ成形用プリフォームの成形装置 - Google Patents

ガラスレンズ成形用プリフォームの成形装置

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JPH07309630A
JPH07309630A JP12317994A JP12317994A JPH07309630A JP H07309630 A JPH07309630 A JP H07309630A JP 12317994 A JP12317994 A JP 12317994A JP 12317994 A JP12317994 A JP 12317994A JP H07309630 A JPH07309630 A JP H07309630A
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unit
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rotating mechanism
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストが低く、且つ鏡面性を有しシワの
ない平坦化した形状のプリフォームを連続的に製造す
る。 【構成】 内部に受け型を回動自在に支持した複数の受
け型ユニット2加熱する受け型加熱部4と、加熱した受
け型ユニット2を供給アーム18で保持してガラス原料
融解部3の直下に搬送し、溶融ガラスの供給後に受け型
ユニット2を回転機構6の回転盤23上に供給する受け
型ユニット供給部5と、回転盤23上で受け型ユニット
2に回転を与え、受け型ユニット2内の溶融ガラスに遠
心力を作用させて表面が平坦なガラスゴブを形成する回
転機構6と、回転盤23上の排出口29に位置決めした
受け型ユニット2を排出アーム41で保持し、回転盤2
3から取り出す受け型ユニット排出部7を設けて構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融ガラスからガラス
レンズ成形用プリフォームを製造する成形装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本願の請求項1〜5の発明に対応する従
来技術としては、例えば、特公平4−43851号、特
開昭61−146721号、特開平4−149032
号、特開平5−238761号、特開平4−21932
8号の各公報に記載された発明がある。
【0003】特公平4−43851号公報の発明は、切
断あるいは研削により所定の体積に調寸したガラス塊を
加熱、軟化させて表面張力により球状にし、この球状の
ガラス塊を光学素子の精密加圧成形用素材として使用す
るものである。
【0004】特開昭61−146721号公報の発明
は、ノズル先端から溶融ガラスを滴下して分離し、表面
張力により球状にさせてガラスゴブを製造するものであ
る。
【0005】特開平4−149032号公報の発明は、
熱加工治具で溶融ガラスを受けてガラスの表面張力によ
りできた自由面と熱加工治具に接してできた接触面をも
つガラスゴブを作成し、接触面を加熱して光学ガラス成
形体を製造するものである。
【0006】特開平5−238761号公報の発明は、
溶融ガラスをリング形状の保持部材がセットされた受け
型上に吐出してプレ成形し、プレ成形ガラスを保持部材
に保持した状態で再加熱した後、一対の成形型にて精密
プレスものである。
【0007】特開平4−219328号公報の発明は、
溶融ガラスを回転可能な受け型ユニットに供給後、遠心
力を作用させて、受け型ユニット内の一対の成形型でガ
ラスを押圧成形するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ガラスを加熱軟化して
押圧成形するガラスレンズの製造に用いるプリフォーム
を得る従来方法としては、略所望のレンズ形状に研削研
磨により球面形状に鏡面加工する方法が採用されてい
た。この方法では研削研磨工程にかかる加工時間が長い
ため、コストが高い上、プリフォーム面の形状が球面で
あるので、非球面レンズへの適用に限られていた。
【0009】これに対し、特公平4−43851号公報
の発明は、前記研磨工程を加熱による表面張力にて鏡面
化する工程に置き換えることにより、鏡面化のための加
工時間を短縮することが可能になる。しかし、鏡面化し
たガラスは表面張力により球状となるので、通常の平坦
なレンズ形状に押圧成形するまでに必要とされるガラス
流動量はかえって大きくなるために、予め成形型間にプ
リフォームをセットしてから加熱軟化して押圧成形する
等温成形法では、ガラスの加熱温度はガラス屈伏点まで
であるので押圧成形時間が長くなってしまい、生産性が
良くない。また、プリフォームを予めガラス軟化点温度
付近まで加熱してから成形型間に搬送して押圧成形する
非等温成形法では、プリフォームを搬送するためにその
外周を保持しなければならないので、搬送保持部材径よ
りも小径の成形型とする必要があるため、上記球状のプ
リフォームから通常の平坦なレンズ形状に押圧成形する
際に、大量の余剰ガラスを外周部に押し出すこととな
る。従って、この余剰ガラスを後工程で切断除去しなけ
ればならず、コストアップとなってしまう。
【0010】特開昭61−146721号、特開平4−
149032号の各公報に記載された発明は、分離され
た溶融ガラスからガラスゴブを得るので、コストの高い
研削研磨工程が低コスト化されるが、上記特公平4−4
3851号公報と同様に、表面張力により球形のプリフ
ォームであるので、上記と同様の欠点を有する。
【0011】特開平5−238761号公報の発明は、
吐出された溶融ガラスをプレス成形により平坦化するこ
とはできるが、プレ成形で補助押し型を用いた場合、型
と接触部近辺のガラス表面は急激に固化し、一方、軟化
状態にある内部のガラスは外周方向に流動していくの
で、ガラス面はシワ状に成形され、このシワを除去する
ためには再加熱工程で十分に加熱する必要があり、軟化
によるガラスの変形で精密成形工程での転写性が悪化す
る不具合があった。
【0012】特開平4−219328号公報の発明は、
溶融ガラスを一対の成形型で一発成形するという最も低
コストの製造方法であるが、上記と同様に型との接触部
近辺のガラス表面は急激に固化し、一方、軟化状態にあ
る内部のガラスは外周方向に流動していくので、ガラス
面はシワ状に成形されやすい。特に、薄肉のレンズの場
合には両面から急激に熱が奪われるので、固化したガラ
ス表面層が十分に成形型面に密着しにくく、十分な転写
性がえられない。
【0013】本願の請求項1〜5の発明は、上記従来技
術の問題点に鑑みてなされたもので、製造コストが低
く、且つ鏡面性を有しシワのない平坦化した形状のプリ
フォームを連続的に製造できるガラスレンズ成形用プリ
フォームの成形装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1の発明は、鏡面加工された受け面を有す
る受け型を回動自在に支持した複数の受け型ユニット
と、前記受け型を予め加熱する加熱手段と、溶融ゴブを
前記受け型上に供給する供給手段と、前記受け型ユニッ
トを複数個載せて回転運動する回転機構と、前記受け型
ユニットを前記回転機構に供給する供給手段と、前記受
け型ユニットを前記回転機構から排出する排出手段とを
設けてガラスレンズ成形用プリフォームの成形装置を構
成した。
【0015】請求項2の発明は、鏡面加工された受け面
を有する受け型を回動自在に支持した複数の受け型ユニ
ットと、前記受け型を予め加熱する加熱手段と、固形の
鏡面ゴブを前記受け型上に供給する供給手段と、前記固
形の鏡面ゴブを前記受け型上で加熱軟化する加熱手段
と、前記受け型ユニットを複数個載せて回転運動する回
転機構と、前記受け型ユニットを前記回転機構に供給す
る供給手段と、前記受け型ユニットを前記回転機構から
排出する排出手段とを設けてガラスレンズ成形用プリフ
ォームの成形装置を構成した。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載した受け型ユニットの受け型を、受け型ユニット
内で、前記回転機構の回転軸に対して略平行な軸と略直
交する軸の2軸により回動自在に支持するように構成し
た。
【0017】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
に記載した受け型ユニットの受け型を、受け型ユニット
内で、一点の回転中心回りに回動自在に構成した。
【0018】請求項5の発明は、請求項1又は請求項2
に記載した排出手段を、回転中の前記回転機構において
位置決めされた受け型ユニットを前記回転機構と同期し
て回転しながら保持して排出する排出部材を設けて構成
した。
【0019】
【作用】請求項1の構成によれば、加熱手段により鏡面
加工された受け型を予め加熱し、該受け型上に供給手段
で溶融ゴブを供給する。直ちに供給手段により該受け型
を支持した受け型ユニットを回転機構に供給する。受け
型ユニットは回転運動をするが、受け型は受け型ユニッ
トに対して、回転自在に支持されているので、前記受け
型は遠心力により回転中心に向きながら水平状態に保持
される。この時、受け型上に供給された溶融ゴブにも遠
心力が作用して、受け型の受け面に密着しつつ平坦化し
て成形される。この際、ガラスからは受け型面に熱移動
するが、受け型は予め加熱されているので受け型に接触
したガラス面の熱移動は緩和され、また他方の表面は雰
囲気に接しているだけなので熱の移動は遅く、低い粘度
状態を長く維持できる。従って、遠心力を受けたガラス
は受け型面に容易に密着しシワのない鏡面が得られ、か
つ表面張力に逆らって平坦化し、成形することができ
る。次いで、この成形したガラスを表面張力により変形
しない温度まで自然放冷して冷却することにより、表面
張力により球状に復帰することなく成形されたガラスを
固化させてプリフォームとすることができる。その後、
排出手段により該受け型ユニットを回転機構から排出す
る。以上の工程を複数の受け型ユニットによって連続的
に行う。このようにして、本発明の成形装置は、製造コ
ストが低く、且つ鏡面性を有しシワのない平坦化した形
状のガラスレンズ成形用プリフォームを連続的に製造す
ることができる。
【0020】請求項2の発明によれば、加熱手段により
鏡面加工された受け型を予め加熱し、該受け型上に供給
手段により固形の鏡面ゴブを供給する。この固形の鏡面
ゴブを加熱手段により受け型上で加熱軟化する。その
後、直ちに供給手段により該受け型を支持した受け型ユ
ニットを回転機構に供給する。以下は請求項1の作用と
同様である。このように、固形の鏡面ゴブを用いても製
造コストが低く、且つ鏡面性を有しシワのない平坦化し
た形状のガラスレンズ成形用プリフォームを連続的に製
造することができる。
【0021】請求項3の発明によれば、前記請求項1、
2の作用において、回転機構上に供給された受け型ユニ
ットの受け型は、遠心力を受けた結果、回転機構の回転
軸と略平行に配置された軸回りに回動しながら回転の法
線方向に移動しつつ、該軸と略直交する軸回りに回動し
て水平状態に保持される。
【0022】請求項4の発明によれば、請求項1、2の
作用において、回転機構上に供給された受け型ユニット
内の受け型は、遠心力を受けた結果、一点の回転中心回
りに回動して水平状態に保持される。
【0023】請求項5の発明によれば、請求項1、2の
作用において、排出部材は、回転中の回転機構と同期し
て回転しながら、回転中の受け型ユニットを保持して、
回転機構から排出する。この結果、回転機構を停止する
ことなく連続して受け型ユニットを回転機構上に供給し
て遠心成形することができる。
【0024】
【実施例1】図1〜図3に本発明の実施例1を示す。図
1は本発明に係る実施例1のガラスレンズ成形用プリフ
ォームの成形装置内部を示す平面図、図2はその主要部
分を示す図1におけるA−A’線縦断面図、図3は本装
置に用いられる受け型ユニットを示す縦断面図である。
【0025】図において、1はガラスレンズ成形用プリ
フォームの成形装置で、この成形装置1は、内部に受け
型を回動自在に支持した複数の受け型ユニット2と、ガ
ラス原料を加熱溶融するガラス原料融解部3と、該ガラ
ス原料融解部3から供給されるガラスゴブを受けて成形
する受け型ユニット2を加熱する受け型加熱部4と、加
熱された受け型ユニット2を前記ガラス原料融解部3の
直下に搬送し且つ後述する回転機構6に供給する受け型
ユニット供給部5と、ガラス原料融解部3から供給(滴
下)された溶融ガラスを受けた受け型を回転させること
により成形を行う回転機構6と、成形工程が完了した受
け型ユニット2を上記回転機構6から取り出す受け型ユ
ニット排出部7とから構成されている。
【0026】ガラス原料融解部3は、ルツボ8と、該ル
ツボ8の底面に連接されたノズル8aと、ルツボ8をガ
ラス粘度で10ポアズ以下の温度(通常1000℃〜1
800℃)に加熱するためのルツボ用高周波加熱コイル
9と、ノズル8aをガラス粘度で10ポアズ前後の温度
(通常1000℃〜1600℃)に加熱するためのノズ
ル用高周波加熱コイル10とから構成されている。ノズ
ル8aの下方には、ノズル8aから滴下される溶融ガラ
スの滴下タイミングを検出するフォトセンサー11が設
置されている。なお、ガラス原料融解部3は成形装置1
のフレーム12にアーム13により固定されている。
【0027】受け型加熱部4は、内部で受け型ユニット
2を移送可能とし且つ該受け型ユニット2をガラス転移
点温度以上でガラス軟化点温度以下(通常500℃〜8
00℃)に加熱可能とした電気ヒータ等を有する加熱炉
14と、該加熱炉14内に受け型ユニット2を載せて矢
印方向に送り込むコンベア15と、該コンベア15を支
持する支持台16と、前記コンベア15の送り先方向側
端に設けられた受け型ユニット2のストッパ17とから
構成されている。受け型ユニット2は図示していない搬
送手段によって、前記コンベア15の投入位置15aに
投入された後、コンベア15により加熱炉14内に送り
込まれる。加熱炉14内で受け型ユニット2は、ガラス
転移点温度以上からガラス軟化点温度以下に加熱され、
ストッパ17によってコンベア15上の供給位置15b
に位置決めされる。供給位置15bの位置に相当する加
熱炉14の両側壁には、受け型ユニット供給部5の供給
アーム18が加熱炉14に対して出入及び上下動可能な
ように窓14aが設けられている。
【0028】受け型ユニット供給部5は、供給アーム1
8と、該供給アーム18を矢印方向に進退動作及び上下
動作させる供給アーム駆動ベース19とから構成されて
いる。供給アーム18の先端形状は円弧状に切り欠いた
U字形状に形成され、受け型ユニット2の外周部に周設
した搬送用溝部45aに側方から係合して支持すること
が可能になっている。該供給アーム18は、供給位置1
5bの受け型ユニット2を支持してから前記ノズル8a
の直下まで搬送し、フォトセンサー11の信号によりノ
ズル8aから溶融ガラスが滴下したことを検知すること
で、即座に受け型ユニット2を回転機構6に供給するこ
とが可能に構成されている。
【0029】回転機構6は、成形装置1のベース20に
固定された軸受け21と、該軸受け21に回転自在に軸
支された回転軸22と、回転軸22に取り付けられた回
転盤23と、回転軸22の下部に嵌め込まれたプーリ2
4と、プーリ24にベルト25を介して動力を供給する
回転速度制御可能なモータ26と、回転軸22の中間部
に嵌め込まれ、一部にスリット38aが形成されたスリ
ットプレート38と、スリットプレート38のスリット
38aを非接触状態で検出できるフォトセンサー39と
から構成されている。
【0030】回転盤23は、その外周に枠27が設けら
れ、また回転盤23の面上にはガイド28が回転盤23
の半径の中間部から緩やかな円弧を描いて前記枠27の
先端に接するように設けられている。回転盤23の面上
の外周付近には、後述する受け型ユニット載置部34a
の形状に対応した排出口29が切り欠き状に設けられて
いる。該受け型ユニット載置部34aは排出口29に一
致して位置決めされるが、受け型ユニット載置部34a
には受け型ユニット2の外径よりわずかに大きい外枠3
0が半円状に設けられており、該半円状の内周面で受け
型ユニット2の外周を保持し且つ位置決めする。供給ア
ーム18により回転中の回転盤23上に供給された受け
型ユニット2は、ガイド28の内側で回転盤23の外周
方向に案内されて遠心力により枠27まで送られる。従
って、受け型ユニット2を連続的に回転盤23に供給す
ると、図1のように受け型ユニット2は順次枠27に接
して列をなす。なお、前記スリットプレート38のスリ
ット38a位置は排出口29と同方向に設定されてお
り、フォトセンサー39によって排出口29の回転位置
が検出可能に構成されている。
【0031】受け型ユニット排出部7は、前記回転機構
6に取り付けられた排出機構31と、該排出機構31か
ら受け型ユニット2を排出する排出アーム機構32と、
該排出アーム機構32から受け型ユニット2を受けて順
次送り出すコンベア33とから構成されている。
【0032】排出機構31は、前記回転盤23の下方に
位置し、回転軸22と固定状態及び開放状態へと自在に
切り替えられるクラッチ35と、該クラッチ35に対し
上下動自在に取り付けられた排出部材34と、該排出部
材34に固定された円盤状の突起部36と、該突起部3
6に摩擦抵抗が無視できるように係合して上下動し、排
出機構34を上下動させることができる昇降機構37と
から構成されている。排出部材34は前記受け型ユニッ
ト載置部34aを有しており、上昇した状態で前記排出
口29に入って回転盤23の面高さに一致するようにな
っている。突起部36には受け型ユニット載置部34a
と同方向にスリット36aが設けられ、その位置を非接
触状態で検出できるフォトセンサー40が設置されてい
る。前記フォトセンサー39及び該フォトセンサー40
による検出信号によって、回転中の排出口29の直下に
受け型ユニット載置部34aが位置するようにクラッチ
35を制御して位置決めすることが可能になっている。
従って、回転盤23の回転中に排出部材34を上昇させ
て排出口29内に受け型ユニット載置部34aを入れた
り、回転盤23と排出部材34を同じ回転速度で回転し
つつ排出部材34を下降させたり、その後クラッチ35
を開放して排出部材34のみ回転を停止させることが可
能である。なお、排出部材34は図示していないブレー
キ機構とフォトセンサー40の検出信号とにより、所定
の位置で回転を停止させることができるようになってい
る。
【0033】排出アーム機構32は、排出アーム41
と、該排出アーム41を矢印方向に進退動作及び上下動
作させる排出アーム駆動ベース42とから構成されてい
る。排出アーム41の先端形状は円弧状に切り欠いたU
字形状に形成され、該U字形状部を受け型ユニット2の
外周部に形成された搬送用溝部45aに側方から係合し
て支持することが可能になっている。すなわち、排出ア
ーム41は、前記排出部材34上の受け型ユニット2を
排出アーム41の先端に支持して搬送し、コンベア33
上に移動させる動作を行う。
【0034】受け型ユニット2は、図3に示すように受
け型部43を略水平の受け型部支持軸44にて水平状態
になるまで回動自在に支持する支持部材45と、その下
方に位置した支持台46により構成されている。支持部
材45は、前記受け型部支持軸44に略垂直に設けられ
た自転軸47により回動自在に支持台46上に組み付け
られている。支持部材45の上方外周部には、前記供給
アーム18及び排出アーム41のU字形状の先端が側方
から係合できる搬送用溝部45aが形成されている。受
け型部43は、有底円筒形状のバケット48上部が前記
受け型部支持軸44によって回動自在に支持部材45に
支持されており、バケット48の内径部48aには受け
型49が挿入配置されている。受け型49は、耐熱性、
鏡面加工性を有し且つ溶融ガラスとの反応性が低い物
質、例えばAlN、BN、Cr2 3 等の焼結体や超硬
合金や前記焼結体表面にAlN、BN、Cr2 3 、C
rN、貴金属類のコ−ティング加工を施したものから形
成されている。受け型49の受け面49aは、最終成形
レンズの曲率に近い形状で、且つ表面粗さRmax≦
0.1ミクロンに鏡面加工されている。この形状精度
は、最終成形レンズの形状に近い程、最終成形時の成形
量を少なくし、品質を向上できる効果がある。最終成形
レンズ形状と受け型球面部との球欠深さの差で、0.5
mm以内にすることが望ましい。但し、該差が0.5m
mを越えても、加熱温度を高くすることで、最終成形レ
ンズを得ることが可能である。また、表面粗さは、0.
1ミクロンを越えると、ガラスの成形面に転写して鏡面
が得にくい。受け型49の先端外周部49bには、胴型
50が嵌挿されている。胴型50は、耐熱性を有し且つ
溶融ガラスとの反応性が低い材質、例えば前記受け型4
9と同様の材料または緻密性のみがやや劣る材料であっ
てもよい。胴型50の内周部50aは、所望のプリフォ
ーム外径に一致した大きさに形成されている。51は、
前記ノズル8aより受け型49の受け面49a上に供給
されたガラスゴブである。
【0035】(作用)以上の構成からなる成形装置1を
用いてガラスプリフォームを製造する手順を、以下に説
明する。まず、ルツボ8にガラス材料を入れ、ルツボ用
高周波加熱コイル9によりガラス粘度で10ポアズ以下
に加熱してガラス材料を溶融する。この際、溶融ガラス
が均質で泡が混在しない状態にする。受け型ユニット2
をコンベア15に順次投入し、予めガラス転移点温度以
上でかつ軟化点温度以下に加熱炉14によって加熱す
る。ガラス転移点温度より低いと、成形されるガラスプ
リフォームの受け型49との接触面にはシワが生じ易
く、また軟化点温度を越えると受け型49とガラスが融
着し易くなる。
【0036】次に、ノズル用高周波加熱コイル10によ
りノズル8aを加熱して、溶融ガラスが滴下分離するの
に適したガラスの粘度10ポアズ程度に調整する。ノズ
ル先端8aから溶融ガラス滴が滴下する間隔に同期させ
て、供給アーム18により供給位置15bの受け型ユニ
ット2を前記ノズル8aの直下位置に搬送して待機す
る。
【0037】ノズル8a先端から滴下された溶融ガラス
は、前記受け型49の受け面49a中央に滴下し、表面
張力により球状となってガラスゴブ51(図3参照)と
なる。ガラスゴブ51が受け面49a上に滴下される
と、フォトセンサー11の信号を受けて供給アーム18
は降下し、保持している受け型ユニット2を直ちに回転
中の回転盤23上に供給すると同時に、回転盤23を所
定の回転速度で回転する。この時、排出部材34は上昇
させて排出口29に受け型載置部34aを挿入してお
き、またクラッチ35は固定軸22につないでおく。該
受け型ユニット2はガイド28の内側で案内されて遠心
力により枠27まで送られる。この状態で受け型ユニッ
ト2内部の受け型部43は遠心力を受けるので、受け型
部43は受け型部支持軸44及び自転軸47回りに適宜
回動して回転中心を向いて水平状態になる。この状態で
ガラスゴブ51は受け面に垂直方向に生じた遠心力によ
り受け型49の受け面49aに密着しつつ平坦化して成
形される。このとき、ガラスゴブ51の熱は受け型49
に移動するが、受け型49は加熱炉14内でガラス転移
点温度以上に相当する温度に加熱されているため、ガラ
スゴブ51は低い粘度状態に長く維持される。従って、
遠心力を受けたガラスゴブ51は受け面49aに容易に
密着してシワのない鏡面が得られ、かつ表面張力に逆ら
って上面は平坦化し、胴型50の内周部50aに接する
まで成形される。
【0038】次いで、引き続き回転しながら放冷するこ
とで、成形ガラスは雰囲気により冷却される。これによ
り、表面張力により球状に復帰することなく平坦なプリ
フォームとすることができる。
【0039】これに引き続いて2番目以降の受け型ユニ
ット2がノズル8aからガラスゴブ51の滴下に同期し
て同様にガラスゴブ51を受けた後、回転盤23に順次
供給される。この時は回転盤23は回転中であるが、ガ
イド28に案内されて受け型ユニット2は順次枠27に
接して列をなす。先頭の受け型ユニット2は、外枠30
で位置決めされて受け型ユニット載置部34a上に位置
している。
【0040】先頭の受け型ユニット2が上記したように
遠心成形を完了したら、回転盤23の回転をさせながら
昇降機構37により排出部材34を下降させる。受け型
ユニット載置部34a上の受け型ユニット2は回転盤2
3から分離する。この時、2番目の受け型ユニット2は
回転の法線方向に遠心力を受けているので枠27に支え
られ、新たに回転盤23に受け型ユニット2が供給され
るまで回転盤23上で動かない。受け型ユニット2の上
端が回転盤23より低くなるまで下降したら、クラッチ
35を開放し、図示していないブレーキで排出部材34
の回転を止める。その後、排出部材34上の受け型ユニ
ット2を排出アーム機構32の排出アーム41先端で支
持しながら、コンベア33上に搬送する。
【0041】次いで、フォトセンサー39及びフォトセ
ンサー40による検出信号によって、回転中の排出口2
9の直下に受け型ユニット載置部34aが位置するよう
にクラッチ35を制御して位置決めする。そして、回転
盤23の回転中に排出部材34を上昇させて排出口29
内に受け型ユニット載置部34aを挿入する。
【0042】その後、新たに回転盤23上に受け型ユニ
ット2が供給されると、この受け型ユニット2の受ける
力によって、回転盤23上で列をなしている受け型ユニ
ット2は順次押されて、先頭の受け型ユニット2は受け
型ユニット載置部34a上に位置決めされる。
【0043】以上のようにして、複数の受け型ユニット
2を用いて、これにガラスゴブを供給し、直ちに遠心成
形して遠心力によりガラスゴブ51を平坦に成形するプ
ロセスを順次連続的に行うことが可能になる。
【0044】(効果)本実施例によれば、製造コストが
低く、且つ鏡面性を有しシワのない平坦化した形状のガ
ラスレンズ成形用プリフォームを連続的に製造すること
ができる。
【0045】本実施例の変形例として、回転盤23の周
囲を加熱ヒータで覆い、遠心成形中の受け型ユニット2
の温度制御を可能にする構成が考えられる。この場合に
は、遠心成形中のガラスの冷却速度を遅延させることが
可能になるので、微重量のガラスプリフォームの遠心成
形や、薄肉のガラスプリフォームの遠心成形が可能にな
る。また、受け型ユニット2を回転盤23に供給する位
置を、ガイド28で半円状に囲まれた回転中心位置にす
るとともに、該半円状の一端から回転盤23の外周にか
けてガイド28を延長して設けておき、回転中心に受け
型ユニット2を回転外周方向に押し出すことが可能に構
成する。このようにして、受け型ユニット2を回転盤2
3上に供給するようにする。この場合には、回転中心に
受け型ユニット2を供給するので、受け渡し時に受け型
ユニット2が回転盤23から飛び出すようなトラブルを
減少できる効果がある。
【0046】
【実施例2】図4及び図5に本発明の実施例2を示す。
図4は本発明に係る実施例2のガラスレンズ成形用プリ
フォームの成形装置内部を示す平面図、図5はその主要
部分を示す図1におけるB−B’線縦断面図である。前
記実施例1と異なる点は、ガラス原料融解部3によって
ガラスゴブ51を受け型ユニット2に供給する実施例1
の構成が、本実施例では、予め溶融により得た固形の鏡
面ゴブ52が載置された鏡面ゴブストッカー53から、
搬送チャック54を有する鏡面ゴブ供給部55より、加
熱された受け型ユニット2に供給した後、回転盤23の
上方に位置した加熱バーナー56にて受け型ユニット2
内の鏡面ゴブ52を溶融するようにしたことである。
【0047】鏡面ゴブ52は、別途設けられた実施例1
のガラス原料融解部3の装置にて、予め所定重量のガラ
スゴブを滴下し固形化したもので、鏡面ガラス塊に形成
されている。鏡面ゴブ供給部55は、鏡面ゴブストッカ
ー53と、該鏡面ゴブストッカー53の上方位置から前
記回転盤23の上方位置にかけて設けられたレール57
と、該レール57の下方においてレール57に支持さ
れ、矢印方向にスライド及び上下動可能な搬送チャック
54とから構成されている。
【0048】鏡面ゴブストッカー53は、鏡面ゴブ52
を複数個定位置にストックすることができ、X、Y方向
に所定の送り量で間欠的に動作が可能な送り台に設置さ
れている。すなわち、送り台は、鏡面ゴブストッカー5
3に載置した各鏡面ゴブ52を前記搬送チャック54で
挟持し得る位置に鏡面ゴブストッカー53を移動するよ
うになっている。搬送チャック54は、鏡面ゴブストッ
カー53から鏡面ゴブ52を挟持して後上昇され、次い
でレール57に沿って回転盤23の方向に移動され、加
熱炉14で加熱されて搬送アーム18によりレール57
の下に搬送された受け型ユニット2に鏡面ゴブ52を供
給し得るように構成されている。そして、搬送チャック
54は鏡面ゴブストッカー53上に移動され、上記の動
作を繰り返して鏡面ゴブ52を順次受け型ユニット2に
供給する。
【0049】加熱バーナー56は、搬送アーム18の移
動軸線にその火炎噴出口を向け、ガイド28の円弧内周
側における回転盤23上方において火炎噴出口を下方に
向けて配置されている。すなわち、加熱バーナー56
は、搬送アーム18により支持されて加熱バーナー56
の真下に位置出しされた受け型ユニット2内の鏡面ゴブ
52に対して火炎を吹き付け、鏡面ゴブ52をガラス粘
度104 ポアズ以下の温度に加熱し得るように構成され
ている。なお、鏡面ゴブ52を加熱する手段は、火炎を
吹き付ける加熱バーナー56に限らず、鏡面ゴブ52に
対して熱風を吹き付けるようにした加熱手段でもよい。
【0050】(作用)上記構成の鏡面ゴブ供給部55お
よび加熱バーナー56を有する装置においては、加熱炉
14内で予めガラス転移点温度以上で軟化点温度以下に
加熱し、搬送アーム18でレール57の下に搬送した受
け型ユニット2内の受け型49の受け面49a上に、搬
送チャック54で鏡面ゴブストッカー53から鏡面ゴブ
52を供給する。その後、搬送アーム18で受け型ユニ
ット2を加熱バーナー56の真下に搬送し、鏡面ゴブ5
2を加熱バーナー56の火炎によりガラス粘度で104
ポアズ以下の温度に加熱してから、受け型ユニット2を
回転盤23上に供給する。この動作を繰り返して受け型
ユニット2を順次回転盤23上に供給し、前記実施例1
と同様に連続的にガラスプリフォームを遠心成形する。
【0051】(効果)ガラス原料融解部3により得られ
るガラスゴブの製造タクトタイムは数秒以内短いので、
その生産性を活かすためには予めガラスゴブだけ製造し
ておき、この固形のガラスゴブを効率的に遠心成形する
ことが考えられる。本実施例は、このニーズに応える製
造装置であり、ガラスゴブを製造するガラス原料融解部
3の製造稼動率を落とすことなく遠心成形によりガラス
プリフォームを製造することができる。
【0052】
【実施例3】図6に本発明の実施例3を示す。図6は本
発明に係る実施例3のガラスレンズ成形用プリフォーム
の成形装置に用いる受け型ユニットを示す縦断面図であ
る。実施例1と異なる点は、受け型ユニット内に受け型
を球面にて受けるように設け、該受け型を一点の回転中
心回りに回動自在に構成したことである。
【0053】受け型ユニット58は、外枠59と、該外
枠59内に設けられた凹球面60aを有する球面受け部
60と、該凹球面60aの曲率に対応した凸球面61b
をその底面に有し、凹球面60aと摺接して凹球面60
aの曲率中心O回りに回動自在な受け型61と、前記球
面受け部60を外枠59に保持するための開口部を有す
る上蓋62とから構成されている。
【0054】外枠59の上方外周部には、図1等に示す
供給アーム18及び排出アーム41のU字形状の先端が
側方から係合できる搬送用溝部59aが形成されてい
る。球面受け部60は、球面部材60b、60cに分割
されて加工され、外枠59に組み込まれた際に、段差の
ない半球以上の凹球面60aが形成されるように構成さ
れている。凹球面60aは研磨仕上げを施して滑らかに
しておくことが望ましい。
【0055】受け型61及び胴型50の材質、構成は、
前記実施例1と同様であり、特に受け型61の受け上面
61aは、最終成形レンズの曲率に近い形状に鏡面加工
されている。また、受け型61の高さは、その重心を低
くし安定して凹球面60aに沿って回動できるように構
成することが望ましい。
【0056】(作用)以上の構成による複数の受け型ユ
ニット58を用いて、実施例1と同様の手順により、ガ
ラスプリフォームの製造が行われる。受け型ユニット5
8が回転盤23上で回転による遠心力を受けると、受け
型61は、その凸球面部61bが凹球面60aに摺接し
た状態で凹球面60の曲率中心Oを回転中心にして回動
し、回転中心を向いて水平状態になる。この状態でガラ
スゴブ51は受け面に垂直方向に生じた遠心力により受
け型61の受け面61aに密着しつつ上面が平坦化して
形成される。これにより、ガラスプリフォームは、実施
例1と同様にシワのない鏡面が得られ、かつ平坦化して
形成される。特に、回動中心が一点であるので、受け型
ユニット58がどのような向きに供給されても、受け型
61は即座に回動して水平状態になり、受け面61aと
垂直な方向の遠心力による遠心成形が行われる。
【0057】(効果)本実施例によれば、受け型61に
ガラスゴブ51が供給されてから遠心力が作用して成形
が開始するまでの時間が短くなるので、冷却速度の速い
微重量のガラスを遠心成形する場合に、特に有効であ
る。
【0058】なお、本実施例の変形例として、以下のよ
うに構成することができる受け型61の凸球面61bに
代えて、3つ以上の曲率の小さい突起部を設けて、該突
起部の先端と球面受け部材60の凹球面60aとを摺接
させ、受け型61を凹球面60aに沿って回動させるよ
うに構成する。また、受け型61はピボット構造で回動
自在に一点で支持するように構成してもよい。
【0059】
【実施例4】図7及び図8に本発明に実施例4を示す。
図7は本発明に係る実施例4のガラスレンズ成形用プリ
フォームの成形装置における回転機構と受け型ユニット
排出部を示す縦断面図、図8は回転機構の回転盤を示す
平面図である。
【0060】実施例1と異なる点は、回転盤23の下方
に設けた排出部材34で回転盤23から受け型ユニット
2を排出する実施例1の構成に代えて、本実施例では、
受け型ユニット2の上端を磁性体で構成するとともに、
回転盤64の上方に回転制御及び上下動自在な排出部材
65を設け、該排出部材65を回転盤64の回転と同期
して同軸上で回転させ、排出部材65に設けたマグネッ
ト66を受け型ユニット2の上端に接触させて密着さ
せ、回転盤64より排出するように構成したことであ
る。
【0061】回転機構6の回転盤64の回転駆動機構及
び回転位置検出手段は、実施例1と同様である。但し、
排出部材34及びその回転、昇降機構は設けられていな
い。また、回転盤64は、図8に示すように、その外周
部に外枠67が設けられており、該外枠67の一端は、
受け型ユニット2の排出位置68において受け型ユニッ
ト2の外径と略同じ径で回転盤64方向に曲げた半円状
に形成され、この半円状の部分で受け型ユニット2が位
置決めされるようになっている。
【0062】受け型ユニット排出部63は、ベース20
に固定された支持台69にエアシリンダー70を駆動源
として上下動自在に設けられた昇降部材71と、回転機
構6の回転軸22に平行となるように軸受け72を介し
て前記昇降部材71の下面に回転自在に取り付けられた
回転軸73と、該回転軸73の先端に固定された排出部
材65等から構成されている。
【0063】回転軸73の中間位置にはプーリ74が固
定されており、該プーリ74とベルト76を介して回転
軸73を回転駆動する回転制御可能なモータ75が設け
られている。さらに、回転軸73の中間部には、一部に
スリット77aを形成したスリットプレート77が嵌め
込まれて設けられるとともに、回転軸73の近傍には、
スリットプレート77のスリット77aを非接触状態で
検出できるフォトセンサー78が設けられている。
【0064】前記回転軸73の先端に取り付けられた排
出部材65の先端下部には、受け型ユニット2の上端に
密着できる面を有したマグネット66が固定され、排出
位置68で位置決めされている受け型ユニット2の上面
と対向する位置に設けられている。すなわち、回転機構
6の回転軸22と受け型ユニット排出部63の回転軸7
3とを同軸上に配置した場合、回転軸22の中心とした
排出位置68の回転半径と回転軸73を中心としたマグ
ネット66の回転中心とを同じ長さに設定する。また、
マグネット66は、前記スリットプレート77のスリッ
ト77aの位置と同じ方向に設けられており、フォトセ
ンサー78によってマグネット66の回転位置が検出可
能になっている。さらに、前記フォトセンサー39とフ
ォトセンサー78との検出信号によって、回転中の回転
盤63上の排出位置68で位置決めされた受け型ユニッ
ト2の回転に同期して、マグネット66を回転させるこ
とが可能である。このような状態で、昇降部材71を下
降させ、マグネット66を受け型ユニット2の上端に密
着させて吸着保持し、次いで昇降部材71を上昇して受
け型ユニット2を回転盤64から離脱し得るようになっ
ている。なお、マグネット66は電磁石で構成されてお
り、受け型ユニット2の排出時には、吸着保持した状態
で排出アーム41に受け渡した後、マグネット66の電
源をOFFにして容易に離脱させることができる。
【0065】(作用)以上の構成による回転機構6と受
け型ユニット排出部63を有する装置において、回転中
の回転盤63から遠心成形の完了した受け型ユニット2
を排出する際には、前記フォトセンサー39とフォトセ
ンサー78との検出信号によって、回転中の回転盤64
上の排出位置68に位置決めされた受け型ユニット2の
回転と同期させて、マグネット66を受け型ユニット2
に対向させた状態を維持するように回転軸73回りに回
転させる。このような状態で、昇降部材71を下降さ
せ、マグネット66を受け型ユニット2の上端に密着さ
せて吸着保持し、次いで昇降部材71を上昇して回転盤
64から離脱させる。
【0066】(効果)実施例1と同様に、複数の受け型
ユニット2を回転させて遠心力により受け型ユニット2
内のガラスゴブ51を平坦に遠心成形する工程におい
て、回転盤64から受け型ユニット2を排出する際に回
転盤64の回転を停止させることなく、順次連続的に行
うことが可能となる。
【0067】なお、本発明は、製造コストが低く、且つ
鏡面性を有しシワのない平坦化した形状のプリフォーム
を連続的に製造できるガラスレンズ成形用プリフォーム
の成形装置を提供することを目的として、以下のように
構成することができる。鏡面加工された受け面を有する
受け型を回動自在に支持した複数の受け型ユニットと、
前記受け型を予め加熱する加熱手段と、前記受け型ユニ
ットを複数個載せて回転運動する回転盤を有する回転機
構と、前記加熱手段により加熱された受け型ユニットを
前記回転機構に供給する搬送アームを有する供給手段
と、前記回転機構に供給される受け型ユニット内の前記
受け型上に溶融ゴブを供給する供給手段と、前記受け型
ユニットを前記回転機構から排出する排出手段とからな
ることを特徴とするガラスレンズ成形用プリフォームの
成形装置。上記構成によれば、加熱手段により鏡面加工
された受け型を予め加熱し、該受け型上に供給手段で溶
融ゴブを供給する。直ちに供給手段により該受け型を支
持した受け型ユニットを回転機構に供給する。受け型ユ
ニットは回転運動をするが、受け型は受け型ユニットに
対して、回転自在に支持されているので、前記受け型は
遠心力により回転中心に向きながら水平状態に保持され
る。この時、受け型上に供給された溶融ゴブにも遠心力
が作用して、受け型の受け面に密着しつつ平坦化して成
形される。この際、ガラスからは受け型面に熱移動する
が、受け型は予め加熱されているので受け型に接触した
ガラス面の熱移動は緩和され、また他方の表面は雰囲気
に接しているだけなので熱の移動は遅く、低い粘度状態
を長く維持できる。従って、遠心力を受けたガラスは受
け型面に容易に密着しシワのない鏡面が得られ、かつ表
面張力に逆らって平坦化し、成形することができる。次
いで、この成形したガラスを表面張力により変形しない
温度まで自然放冷して冷却することにより、表面張力に
より球状に復帰することなく成形されたガラスを固化さ
せてプリフォームとすることができる。その後、排出手
段により該受け型ユニットを回転機構から排出する。以
上の工程を複数の受け型ユニットによって連続的に行
う。このようにして、本発明の成形装置は、製造コスト
が低く、且つ鏡面性を有しシワのない平坦化した形状の
ガラスレンズ成形用プリフォームを連続的に製造するこ
とができる。
【0068】前記排出手段は、回転中の前記回転機構に
おいて位置決めされた受け型ユニットを、前記回転機構
と同期して回転しながら吸着保持する電磁石であること
を特徴とするガラスレンズ成形用プリフォームの成形装
置。電源のOFFにより簡単に吸着を解除できる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項3に
発明によれば、製造コストが低く、且つ鏡面性を有しシ
ワのない平坦化した形状のガラスレンズ成形用プリフォ
ームを連続的に製造することができる。また、請求項2
の発明によれば、ガラス原料融解部によりガラスゴブを
作成するタクトタイムは数秒以内であり、遠心成形の時
間より短いので、予め固形のガラスゴブを作成してお
き、この固形のガラスゴブを使用してガラスレンズ成形
用プリフォームを製造するこよにより、ガラス原料融解
部の製造稼動率を落とすことなく遠心成形できる。そし
て、請求項4の発明によれば、受け型にガラスゴブが供
給されてから遠心力が作用して成形が開始するまでの時
間が短くなるので、冷却速度の速い微重量のガラスを遠
心成形する場合にあっても適用することができる。さら
に、請求項5の発明によれば、複数の受け型ユニットを
回転させて遠心力によりガラスゴブを平坦に成形する工
程において、回転機構から受け型ユニットを排出する際
に回転機構の回転を停止させることなく、順次連続的に
行うこと可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置内部を示す平面図である。
【図2】本発明に係る実施例1のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置の主要部分を示す図1におけるA
−A’線縦断面図である。
【図3】本発明に係る実施例1のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置に用いた受け型ユニットを示す縦
断面図である。
【図4】本発明に係る実施例2のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置内部を示す平面図である。
【図5】本発明に係る実施例2のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置の主要部分を示す図1におけるB
−B’線縦断面図である。
【図6】本発明に係る実施例3のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置に用いた受け型ユニットを示す縦
断面図である。
【図7】本発明に係る実施例4のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置における回転機構と受け型ユニッ
ト排出部を示す縦断面図である。
【図8】本発明に係る実施例4のガラスレンズ成形用プ
リフォームの成形装置における回転機構の回転盤を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 ガラスレンズ成形用プリフォームの成形装置 2 58 受け型ユニット 3 ガラス原料融解部 4 受け型加熱部 5 受け型ユニット供給部 6 回転機構 7 受け型ユニット排出部 49,61 受け型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡面加工された受け面を有する受け型を
    回動自在に支持した複数の受け型ユニットと、前記受け
    型を予め加熱する加熱手段と、溶融ゴブを前記受け型上
    に供給する供給手段と、前記受け型ユニットを複数個載
    せて回転運動する回転機構と、前記受け型ユニットを前
    記回転機構に供給する供給手段と、前記受け型ユニット
    を前記回転機構から排出する排出手段とからなることを
    特徴とするガラスレンズ成形用プリフォームの成形装
    置。
  2. 【請求項2】 鏡面加工された受け面を有する受け型を
    回動自在に支持した複数の受け型ユニットと、前記受け
    型を予め加熱する加熱手段と、固形の鏡面ゴブを前記受
    け型上に供給する供給手段と、前記固形の鏡面ゴブを前
    記受け型上で加熱軟化する加熱手段と、前記受け型ユニ
    ットを複数個載せて回転運動する回転機構と、前記受け
    型ユニットを前記回転機構に供給する供給手段と、前記
    受け型ユニットを前記回転機構から排出する排出手段と
    からなることを特徴とするガラスレンズ成形用プリフォ
    ームの成形装置。
  3. 【請求項3】 前記受け型ユニットの受け型は、受け型
    ユニット内で、前記回転機構の回転軸に対して略平行な
    軸と略直交する軸の2軸により回動自在に支持されたこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスレン
    ズ成形用プリフォームの成形装置。
  4. 【請求項4】 前記受け型ユニットの受け型は、受け型
    ユニット内で、一点の回転中心回りに回動自在であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のガラスレン
    ズ成形用プリフォームの成形装置。
  5. 【請求項5】 前記排出手段は、回転中の前記回転機構
    において位置決めされた受け型ユニットを、前記回転機
    構と同期して回転しながら保持して排出する排出部材を
    設けたことを特徴とする請求項1記載又は請求項2のガ
    ラスレンズ成形用プリフォームの成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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