JPH07309058A - 感圧複写紙の組み分け方法 - Google Patents

感圧複写紙の組み分け方法

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JPH07309058A
JPH07309058A JP6105132A JP10513294A JPH07309058A JP H07309058 A JPH07309058 A JP H07309058A JP 6105132 A JP6105132 A JP 6105132A JP 10513294 A JP10513294 A JP 10513294A JP H07309058 A JPH07309058 A JP H07309058A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感圧複写紙を所定の順に積み重ねた感圧複写
紙セットにおいて、セット内に非塗工面を有する用紙を
有する感圧複写紙セットを、組み分け糊を使用して作成
する方法を提供する。 【構成】 感圧複写紙セット内の非塗工面を有する用紙
の非塗工面に、該非塗工面の水に対する接触角が70度
以下となるよう水性インキを塗布または印刷し、セット
の一端面に組み分け糊を塗布乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧複写紙を組み分ける
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧複写紙には、上用紙、中用紙、下用
紙、自己発色紙といわれるものがある。これらは一般
に、次のような構成からなっている。すなわち、上用紙
は、電子供与性発色剤等を油(疎水性媒体)に溶解し、
その油滴をカプセル化したマイクロカプセルを主成分と
する発色剤マイクロカプセル組成物を支持体の片面に塗
布したものである。中用紙は、支持体の片面に上記発色
剤と接触したとき発色剤を発色させる電子受容性呈色剤
を含有する呈色層(顕色層)を設け、反対面に発色剤マ
イクロカプセル組成物を塗布したものである。下用紙
は、支持体の片面に呈色層を設けたものである。これら
は上用紙・下用紙の複写セット、あるいは上用紙・下用
紙の間に中用紙を必要枚数挟んだ多枚数の複写セットと
して使用される。これに対し、自己発色紙は、支持体の
同じ面に発色剤含有マイクロカプセルと呈色剤を含む層
を設けたものであり、単独で使用したり、上記複写セッ
トに組み込んで使用する。これら複写セットを伝票とし
て使用するような場合、上記複写セットの各用紙はバラ
バラにならず、かつ、必要最小限の力で1枚ずつに分離
することができるように接着されている必要がある。
【0003】組み分け糊は、このような複写セットを作
成する際に用いられるものであり、複写セットは、組み
分け糊を使用して次のような方法で作成される。すなわ
ち、感圧複写紙の各用紙を、複写セットを構成する順に
数十cmの高さに積み重ね、積み重ねられた集積体の一
方の端面に組み分け糊を塗布し乾燥する。組み分け糊
は、セット内の上用紙と中用紙の間、中用紙と中用紙の
間、中用紙と下用紙の間のような塗工面の間には若干浸
透してセット内の各用紙を接着するのに対し、下用紙と
上用紙の間のようなセット間の非塗工面の間には浸透せ
ず、セット間は接着しないで容易に分離できるように工
夫された糊である。このような組み分け糊としては、従
来より水溶性高分子や、高分子エマルジョンが使用され
ているが、これらを単独で使用した場合、1セットを構
成する各用紙間において十分な接着強度が得られず、ま
た各セット間の分離性が悪いことから、水溶性高分子と
界面活性剤(特公昭53−12844)、高分子エマル
ジョンと界面活性剤(特公昭53−12845)とを組
み合わせて用いることが提案されている。また、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物の使用も提案されてい
る(特公昭53−12846、特公昭53−1284
7、特公昭53−21414、特公昭53−2141
5、特公昭53−21416)。
【0004】一方、近年、発色部分を限定して使用する
場合やコストを削減するなどの理由から、支持体の全面
に発色剤カプセル層または顕色層を塗布するのではな
く、カプセル層または顕色層を印刷機での印刷により部
分的に設ける、いわゆるスポット印刷が盛んに行われる
ようになってきた。そして、このようなスポット印刷に
より上用紙に部分的に顕色層を、下用紙に部分的にカプ
セル層を設け、部分的中用紙として複写セットに組み込
んだり、複写セット上やセット内に、一般印刷が施され
ただけの上質紙、あるいはカプセル層や顕色層をスポッ
ト印刷した上質紙を組み込んだ複写セットへの要求が高
まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、無印刷の上
質紙、一般印刷した、あるいはカプセルや顕色剤をスポ
ット印刷した上質紙のように、セット内に非塗工面を有
する用紙を含む感圧複写紙セットを従来の方法で作成し
ようとすると、セット内の各用紙間の接着が不十分であ
ったり、逆にセット間で接着が生じ、正しい複写セット
が得られないという欠点があった。正しいセットを得る
には、複写セットとなる順に積み重ねられた感圧複写紙
の集積体の断面に、強力な背糊を施し人手によってセッ
ト間の分離を行わなければならず、作業性およびコスト
の点で非常に問題があった。
【0006】そこで、本発明では、セット内に非塗工面
を有する用紙を含む感圧複写紙セットを、組み分け糊を
使用して作成する方法を提供することを課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
解決のために鋭意研究を重ねた結果、セット内に非塗工
面を有する用紙を含む感圧複写紙セットの作成におい
て、少なくとも組み分け糊を塗布する感圧複写紙の断裁
面付近の、非塗工面の水に対する接触角を70度以下と
することにより、セットを構成する各用紙間の接着強度
が強く、かつセット間の分離性に極めて優れた感圧複写
紙セットを得ることに成功した。
【0008】セット内非塗工面の水に対する接触角を7
0度以下とする手段は、特に限定されないが、取扱い上
非塗工面に水性インキで印刷を行うことが好ましい方法
である。非塗工面の接触角を70度以下とすることによ
り、接着面となる非塗工面への組み分け糊の浸透が良好
となり、セット内用紙は接着される。セット内に組み分
け糊の浸透が多くなると、水性インキが塗布されていな
いセット間には組み分け糊が浸透しなくなるため、セッ
ト間の分離性が向上し、容易に複写セットを得ることが
できる。
【0009】ここで使用される水性インキとは、アルコ
ール、グリコール、あるいは水を主たる溶剤として使用
したインキで、凸版インキ、フレキソインキ、グラビア
インキがあり、乾燥後の印刷面の接触角が70度以下に
なるものであれば全て使用可能である。本発明において
は、水性インキ印刷部分は目立たない方がよいことか
ら、白色顔料を含有した白色水性インキが好ましい。ま
た、水性インキとしての物性を調整する諸材料を添加す
ることもできる。
【0010】本発明の感圧複写紙は、支持体の全面に発
色剤マイクロカプセル組成物あるいは顕色剤組成物を塗
布するか、スポット印刷した後、乾燥して作成する。こ
れら組成物は、公知の感圧複写紙に使用されているもの
と同様に作成する。即ち、マイクロカプセル組成物は、
油に溶解した電子供与性発色剤をマイクロカプセル化
し、低圧破壊抑制剤、バインダ−などとともに混合して
作成する。一方、顕色剤組成物は、顕色剤をバインダ−
などとともに混合、粉砕したものであって、通常水分散
系組成物として作成する。支持体は、通常紙を使用す
る。これら組成物の塗布は、コ−タ−により行われる。
コ−タ−は、エアーナイフコーター、ブレードコータ
ー、カーテンコーター、ロッドコーター、ロールコータ
ー等が使用される。
【0011】本発明において使用することができる電子
供与性発色剤としては、感圧複写紙の分野で公知となっ
ているものを全て使用することができ、下記の化合物を
代表的なものとして挙げることができる。
【0012】3,3-ビス-(P-ジメチルアミノフェニル)-6-
ジメチルアミノフタリド 3,3-ビス-(p-ジエチルアミノフェニル)-6-ジメチルアミ
ノフタリド 3,3-ビス(2-メチル-1- オクチル-3- インドリル)フタ
リド 3-(P- ジメチルアミノフェニル)-3-(1,2- ジメチルイン
ドール-3- イン) フタリド 3,3-ビス(1,2- ジメチルインドール-3- イン)-5-ジメチ
ルアミノフタリド 3,3-ビス-(p-ジエチルアミノフェニル)-6-n-プロピルア
ミノフタリド等のトリアリルメタン系染料 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p-ニトロベンゾイル
ロイコメチレンブルー等のチアジン系染料 1,3,3-トリメチル-6- ニトロ- インドリノ- ベンゾスピ
ロピラン 3-メチル- スピロ- ジナフトピラン 3-フェニル- スピロ- ジナフトピラン 3-プロピル- スピロ- ジナフトピラン等のスピロ系染料 3-ジエチルアミノ-6- メチル-7- ジエチルアニリノフル
オラン 3-ジエチルアミノ-6- メチル-7- アニリノフルオラン 3-ジブチルアミノ-6- メチル-7- アニリノフルオラン 3-(N- エチル-N- イソペンチルアミノ)-6- メチル-7-
アニリノフルオラン 3-(N- シクロヘキシル-N- メチルアミノ)-6- メチル-7
- アニリノフルオラン 3-ジエチルアミノ-7-(m-トリフルオロメチルアニリノ)
フルオラン 3-ジエチルアミノ-7-(o-フルオロアニリノ)フルオラン 3-ジ-n- ブチルアミノ-7-(o-フルオロアニリノ)フルオ
ラン 3-ジエチルアミノ-7- ジベンジルアミノフルオラン 3-ジエチルアミノ-5- メチル-7- ジベンジルアミノフル
オラン等のフルオラン系染料
【0013】また、感圧複写紙上にバーコードを印字し
て利用する場合は、下記に例示するような、顕色剤と反
応してできる発色部が620〜720nmの波長領域に
大きな吸収を有するものを主として使用する。
【0014】3,3-ビス[2-(4- ジメチルアミノフェニ
ル)-2-(4- メトキシフェニル)エチニル]4,5,6,7-テト
ラクロロフタリド 3,3-ビス[2-2-ビス(4-ジメチルアミノフェニル)エチ
ニル]4,5,6,7-テトラクロロフタリド 3,3-ビス[2-2-ビス( 4-ジメチルアミノフェニル)エチ
ニル]-5--ピロリジノフタリド 3,3-ビス[2-2-ビス( 4-ジメチルアミノフェニル)エチ
ニル]-5- アザフタリド 3,3-ビス[2-(p- メトキシフェニル)-2-(p-ピロリジノ
フェニル)エチニル]4,5,6,7-テトラクロロフタリド 3,3-ビス[2-(p- メチルフェニル)-2-(p-ピロリジノフ
ェニル)エチニル]4,5,6,7-テトラクロロフタリド 3,3-ビス[2-(p-メトキシフェニル)-2-(p-ジメチルア
ミノフェニル)エチニル]4,5,6,7-テトラクロロフタリ
ド 6'- [{4-(4- アニリノ) アニリノ}アニリノ]-2'-ク
ロル-3'-メチルスピロ[フタリド-3,9- キサンテン] 3-(N-p- トリル-N- エチルアミノ)-7-(N-フェニル-N-
メチル)フルオラン 6'- {4-(4- アニリノ) アニリノ}-2'-フェニルアミノ
- 3' -メチルスピロ[フタリド-3,9- キサンテン] 6'- ジエチルアミノ-2- {4-(4- アニリノ) アニリノ}
-2'-フェニルアミノ-3' - メチルスピロ[フタリド-3,
9- キサンテン] 3-3-ビス(4 '-ジメチルアミノ-2- メトキシフェニル)
-4- アザフタリド、3-3 ビス(4 '-ジエチルアミノ-2-
エトキシフェニル)-4- アザフタリド 3,6-ジ(N - ジメチルアミノ)- フルオレン-9- スピロ
-3' -(6'- ジメチルアミノ)フタリド 3-ジエチルアミノ〔a〕(2,2-ジメチル-4- メチル)-
ピリジノ- フルオラン 3-(N-p- トリル-N- エチルアミノ)-(1'-N- エチル-2'
2'4'-トリメチル- ピリジル)-[a]- フルオラン
【0015】これらの電子供与性発色剤をカプセル化す
る場合は、通常油(疎水性媒体)に溶解し、これを芯物
質として用いる。油としては感圧複写紙の分野で公知と
なっている下記のような物質が例示される。
【0016】フェニルキシリルエタン、フェニルキシリ
ルエタン、フェニルエチルフェニルエタン、フェニルブ
チルフェニルメタンの如きジアリールアルカン、モノイ
ソプロピルナフタリン、ジノイソプロピルナフタリンの
如きアルキルナフタリン、イソプロピルビフェニール、
ブチルビフェニールおよび部分水素添加ターフェニー
ル。
【0017】これらの油には、電子供与性発色剤をほと
んど溶解しない脂肪族系高沸点溶媒を併用することもで
きる。
【0018】本発明で用いられるマイクロカプセルは従
来公知のコアセルベーション法(例えば米国特許280045
7 号、同2800458 号等に示される方法)、界面重合法
(例えば特開昭57-140638 号公報 同60-227828 号公報
等に示される方法)、in-situ重合法(例えば特公昭51-
9079 号公報同53-84881等に示される方法)等の方法に
より製造される。
【0019】顕色剤と反応して発色する上記電子供与性
発色剤は、通常前記油中に2〜10重量%程度溶解し、
前記カプセル化法でマイクロカプセル化される。このよ
うにして得られたマイクロカプセルスラリーは常法に従
い、生澱粉などのマイクロカプセルの低圧破壊抑制材と
共に適当量のバインダーにより支持体上に1〜8 g/m
2 程度塗布される。
【0020】この際使用されるバインダーとしては、通
常スチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、ポリア
クリルエマルジョン、アクリル−スチレン共重合体エマ
ルジョン、ポリエステルエマルジョン等の合成樹脂エマ
ルジョン、ポリビニ−ルアルコール、澱粉、セルロース
誘導体等の水溶性バインダー、およびこれらを併用した
水性バインダー使用する。
【0021】また、顕色剤としては酸性白土、活性白
土、アタパルジャイト、ゼオライト、ベントナイト等の
天然固体酸、芳香族カルボン酸の金属塩、フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂およびこれらの金属塩、カルボキシ
ル化テルペンフェノ−ル樹脂の金属塩を主成分とするも
の、およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0022】本発明における感圧複写紙セット作成用の
組み分け糊としては、水溶性高分子、高分子エマルジョ
ン、水溶性高分子と界面活性剤、高分子エマルジョンと
界面活性剤とを組み合わせたもの、またナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物など、従来用いられている糊が
使用可能である。
【0023】
【作用】発色剤マイクロカプセル層や顕色層は、一般に
水性バインダーとともに混合され、塗液として支持体に
塗布することにより形成される。従って、水溶性高分子
などから成る組み分け糊との親和性は高い。ところが、
通常の上用紙、中用紙、下用紙、自己発色紙を組み合わ
せたセット内に、一般印刷のみの上質紙、またはスポッ
ト印刷を施した上質紙が組み込まれた場合、この上質紙
の他の用紙との接着面は、発色剤マイクロカプセル層や
顕色層が設けられていない非塗工面となり、組み分け糊
との親和性に劣ることから、セット内接着強度が小さい
と推測される。このような上質紙がセット内に2枚組み
合わされれば、この上質紙間の接着面はセット間と同じ
状態になり、接着されない。このような場合は、セット
として正しく組み分けることができない。
【0024】本発明では、非塗工面を有するセット内用
紙の接着端部付近に水性インキで印刷を行うことによ
り、組み分け糊との親和性が改善され、さらに、印刷面
の接触角を70度以下とすることによって組み分け糊の
浸透性が向上し、セット内の接着強度が高まると考えら
れる。また、セット間の分離性が良くなるのは、一定量
の組み分け糊を塗布した際、セット内の接着が必要な部
分に糊が十分に浸透する結果、接触角が70度以上の非
塗工面であるセット間には、組み分け糊が行き渡らなく
なるため、セット間の接着が起こらなくなると推定され
る。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0026】[実施例1]接触角が91度の上質紙と市
販の上用紙、中用紙、下用紙(CCP NW40T,N
W40M,NW60B;日本製紙(株)製)の順に組み
合わせるセットにおいて、上質紙の上用紙との接着面お
よび上用紙の上質紙との接着面(接触角90度)の接着
端部数mmを、水性インキ(SS記録紙白インキ;帝国
インキ(株)製)を用いインキ盛量0.2ccにて印刷
した。この印刷面の接触角はいずれも59度であった。
このセットを500セット積み重ね断裁後、その断裁面
にペイント用の刷毛を使用して、同じ場所を刷毛が4回
通過するように組み分け糊(セパレートボンドK500
A;日本製紙(株)製)を塗布し、1時間後、接着強度
およびセット分離性について試験を行った。尚、作業時
の環境条件は湿度60%、温度20℃であった。
【0027】[実施例2]インキ盛量を0.3ccとし
た以外は実施例1と同様に処理した。この印刷面の接触
角は56度であった。
【0028】[実施例3]水性インキとしてTP862
白インキ(東洋インキ(株)製)を用いた以外は実施例
1と同様に処理した。この印刷面の接触角は64度であ
った。
【0029】[実施例4]市販の上用紙(CCP NW
50T;日本製紙(株)製)、表面の非塗工面に顕色イ
ンキでスポット印刷を施した市販の上用紙(CCP N
W40T;日本製紙(株)製)、市販の中用紙、下用紙
(CCP NW40M,NW80B;日本製紙(株)
製)の順に組み合わせるセットにおいて、接触角が88
度のスポット印刷を施した上用紙の非塗工面の端部数m
mを、実施例1で使用した水性インキを用いインキ盛り
量0.2ccにて印刷を行った。この印刷面の接触角は
58度であった。このセットを500セット積み重ねた
後、実施例1と同様にして試験を行った。
【0030】[比較例1]上質紙の上用紙との接着面、
および上用紙の上質紙との接着面に、水性インキによる
印刷を行わなかった以外は、実施例1と同様に処理して
セットの組み分けを行った。
【0031】[比較例2]実施例1において、インキ盛
量を0.1ccとした以外は、実施例1と同様に処理し
てセットの組み分けを行った。この印刷面の接触角は7
3度であった。
【0032】[比較例3]実施例4において、上用紙の
裏面およびスポット印刷した上用紙の表面に、印刷を行
わなかった以外は、実施例4と同様に処理してセットの
組み分けを行った。
【0033】実施例と比較例における接触角の測定、接
着強度および分離性の評価は以下のように行った。ま
た、実施例と比較例の試験結果を表1に示す。
【0034】接触角の測定:ゴニオメーター式接触角測
定器、エルマG−1型(エルマ光学器機製作所製)を使
用し、測定面に蒸留水を0.05cc滴下し1分後に測
定し、5回測定してその平均値をとった。 接着強度:紙巾を5cmとし万能引張り試験機を使用し
て各紙片間の接着強度を測定し、結果を接着した紙片の
巾1cm当たりの重量で表記した。セット分離性:50
0セットの感圧複写紙を手で捌き、その時のセット間
(下用紙と上用紙間)の接着の状態を観察し、次のよう
に評価した。 下用紙と上用紙間の接着がまったくないもの◎ 接着しているが簡単に剥がれるもの ○ 接着していて剥がれにくいもの △ 接着していてまったく剥がれないもの ×
【0035】
【表1】
【0036】表1において、上−中間とは上用紙と中用
紙の間を示す。同様に、上質−上間は上質紙と上用紙の
間、上−上間は上用紙と上用紙の間、中−下間は中用紙
と下用紙の間を示している。感圧複写紙セット内の、非
塗工面を有する用紙に水性インキにより印刷を行った実
施例1〜4では、非塗工面を有する用紙間に十分な接着
強度が得られるため、セット内で各用紙がバラバラにな
ることはなく、また、水性インキによる印刷を行わない
非塗工面を重ねたセット間は分離性に優れ、1セットず
つに容易に分離することができた。
【0037】
【発明の効果】本発明の組み分け方法によって、セット
内に非塗工面を有する用紙を含む感圧複写紙セットの組
み分け糊による組み分けが可能になり、作業性が著しく
改善されるとともに、セット内の接着強度が高く、かつ
セット間の分離性がよい感圧複写紙セットが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感圧複写紙を所定の順に積み重ねた集積
    体の、一端面に組み分け糊を塗布乾燥することにより、
    感圧複写紙セットを得る感圧複写紙の組み分け方法にお
    いて、セット内に非塗工面を有する用紙が含まれると
    き、該用紙の非塗工面に水性インキを塗布または印刷し
    て、該非塗工面の水に対する接触角が70度以下となる
    ようにしたことを特徴とする感圧複写紙の組み分け方
    法。
JP6105132A 1994-05-19 1994-05-19 感圧複写紙の組み分け方法 Expired - Fee Related JP2860977B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011093260A (ja) * 2009-11-01 2011-05-12 Fukushima Printing Co Ltd 冊子様印刷物群、冊子様印刷物群の製造方法、及び冊子様印刷物群の綴り接着の評価方法

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JP2011093260A (ja) * 2009-11-01 2011-05-12 Fukushima Printing Co Ltd 冊子様印刷物群、冊子様印刷物群の製造方法、及び冊子様印刷物群の綴り接着の評価方法

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