JPH07308493A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JPH07308493A
JPH07308493A JP6106566A JP10656694A JPH07308493A JP H07308493 A JPH07308493 A JP H07308493A JP 6106566 A JP6106566 A JP 6106566A JP 10656694 A JP10656694 A JP 10656694A JP H07308493 A JPH07308493 A JP H07308493A
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heater
fan case
circulation
side fan
rotary drum
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健太郎 鑓
Tadashi Inuzuka
正 犬塚
Noboru Sakamoto
登 坂本
Hisaya Matsui
久哉 松井
Toshiaki Yoshida
俊明 吉田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータで回転駆動される回転ドラム内へ温風
を循環して衣類を乾燥させる衣類乾燥機において、衣類
を布傷みや熱収縮なくやさしく乾燥させ、かつ、品質が
優れた組立を実現する。 【構成】 熱源となるヒータ3を循環側ファンケース1
6の吹出口16bに近接して設け、回転ドラム18には
後面略中央部に吸気口18aを設け、かつヒータ3に対
応して複数個の送風口18bを設け、送風口18bと連
通する風洞19aと複数口の送風穴19bを有するバッ
フル19を回転ドラム18の外周部に固定し、循環側フ
ァンケース16の略中央部に設けた吸気穴16aの外周
に略円筒状の内側シール20を設け、かつヒータ3の外
周に略円筒状の外側シール21を設けて、循環側ファン
ケース16、ヒータ3、バッフル19、回転ドラム1
8、循環側ファンケース16のの循環路の空気流れを気
密的に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータで回転駆動され
る回転ドラム内へ温風を循環して衣類を乾燥させる衣類
乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類乾燥機は図14に示すように
構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、外枠1は、衣類を収納し
て撹拌し乾燥させる回転ドラム2を回転自在に設けてお
り、回転ドラム2には衣類を撹拌するバッフル2bを設
けている。ヒータ3は、熱源となるもので、ヒータカバ
ー4に収納しており、ヒータカバー4は開口部をドラム
前板5の穴5aに連通させている。両翼ファン6は、冷
却風7と循環風8とを熱交換させるとともに送風機能を
有しており、ファンケース9に回転自在に収納してい
る。シャフト10は、回転ドラム2および両翼ファン6
を軸支している。循環ダクト11は循環風8を循環させ
るものである。排水口12は凝縮した水を排水するもの
である。モータ13は、回転ドラム2および両翼ファン
6を回転駆動する。裏板14は、外枠1の後面を覆い、
冷却風7を吸気する穴14xを設けている。
【0004】ファンケース9は、外周に複数個の断面櫛
歯状のリング6cを有する両翼ファン6を内包する略リ
ング凹部を設けて循環風8のシールとし、両翼ファン6
のリング6cより外方に渦室9dを形成している。
【0005】上記構成において、モータ13が回転する
と、回転ドラム2および両翼ファン6が回転する。両翼
ファン6が回転すると、冷却風7と循環風8が発生し、
循環風8は循環ダクト11を経由してヒータ3に至り、
ヒータ3により加熱されて回転ドラム2内に導入され、
衣類をバッフル2bにより撹拌しながら乾燥し、再度両
翼ファン6に戻るという流れを形成する。一方、衣類と
熱交換し高温多湿となった循環風8の水蒸気は凝縮水と
なり、排水口12より外枠1外へ排水される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の構成
では、熱風はヒータ3より前方のドラム前板5の穴5a
より集中して回転ドラム2内に導入されるため、衣類に
集中して当たるため、布傷み、熱収縮などが発生する危
険があるという問題があった。また、ヒータ3が前方に
位置していたため、ファンケース9よりヒータカバー4
に循環風8を導く循環ダクト11が必要欠くべからざる
ものであった。したがって、循環ダクト11のスペース
が必要となっていた。
【0007】また、組立時にはファンケース9とヒータ
カバー4を循環ダクト11で気密的に接合せねばなら
ず、シール材が必要であり、水漏れ、蒸気漏れの問題が
あった。
【0008】また、ヒータカバー4は、樹脂により形成
されていたため、万一、ヒータ3が異常過熱した場合に
は、ヒータカバー4が類焼する恐れがあった。
【0009】また、ファンケース9の渦室9dを両翼フ
ァン6のリング6cより外方に形成していたため、ファ
ンケース9を樹脂より形成する場合、9e部で2分する
必要性があった。
【0010】さらに、靴や小物を乾燥させる場合は、乾
燥棚15に乗せていたが、熱風がドラム前板5の穴5a
より集中的に当たるため、まんべんなく乾燥せず乾燥む
らが発生したり熱収縮をきたす恐れがあった。
【0011】本発明は上記課題を解決するもので、衣類
を布傷みや熱収縮なくやさしく乾燥させ、かつ、品質が
優れた組立を実現することを第1の目的としている。
【0012】また、上記第1の目的を達成するととも
に、より省スペースな構成を得ることを第2の目的とし
ている。
【0013】また、さらに奥行き寸法を短くする構成を
得ることを第3の目的としている。また、より乾燥効率
を向上することを第4の目的としている。
【0014】また、よりやさしく乾燥させることを第5
の目的としている。また、衣類に熱風を効率よく当て乾
燥時間の短縮を図ることを第6の目的としている。
【0015】また、より簡便な方法で第1の目的を達成
することを第7の目的としている。また、ファンケ―ス
をより性能を確保し、かつ合理的に形成することを第8
の目的としている。
【0016】また、小物をより効率よりやさしく乾燥さ
せることを第9の目的としている。さらに、ヒ―タ部の
安全性を確保することを第10の目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、熱源となるヒータを循環側ファンケ
ースの吹出口に近接して設け、回転ドラムには後面略中
央部に吸気口を設け、かつ前記ヒータに対応して複数個
の送風口を設け、前記送風口と連通する風洞と複数口の
送風穴を有するバッフルを回転ドラム外周部に固定し、
前記循環側ファンケースの略中央部に設けた吸気穴の外
周に略円筒状の内側シールを設け、かつ前記ヒータの外
周に略円筒状の外側シールを設けて、循環側ファンケー
スの吹出口、ヒータ、回転ドラムの送風口、バッフルの
送風穴、回転ドラムの吸気口、循環側ファンケースの吸
気穴、循環側ファンケースの吹出口の循環路の空気流れ
を気密的に形成したことを第1の課題解決手段としてい
る。
【0018】また、第2の目的を達成するために、ヒー
タから回転ドラム後面の略外周に位置する複数個の送風
口に対向する回転ドラム後方に位置しかつ前記循環側フ
ァンケースの吸気穴の外周に位置するヒータ熱風口に導
く曲がり風洞を設け、前記回転ドラムの送風口と連通す
る風洞と複数個の送風口を有するバッフルを回転ドラム
外周部に固定し、前記循環側ファンケース吸気穴の外周
に略円筒状の内側シールを設け、かつ熱風口の外周に略
円筒状の外側シールを設けて、ヒータ、ヒータ熱風口、
回転ドラムの送風口、バッフルの送風穴、回転ドラムの
吸気口、循環側ファンケースの吸気穴、ヒータの循環路
の空気流れを気密的に形成したことを第2の課題解決手
段としている。
【0019】また、第3の目的を達成するために、上記
第2の課題解決手段に加えて、ヒータからヒータ熱風口
に導く曲がり風洞を冷却側ファンースの排気口部に突出
して設けたことを第3の課題解決手段としている。
【0020】また、第4の目的を達成するために、上記
第1または第2の課題解決手段のバッフルの送風穴は、
回転ドラムの略前方部にのみに設けたことを第4の課題
解決手段としている。
【0021】また、第5の目的を達成するために、上記
第1または第2の課題解決手段のバッフルの送風穴は、
回転ドラムの回転方向と逆の稜面にのみに設けたことを
第5の課題解決手段としている。
【0022】また、第6の目的を達成するために、上記
第1または第2の課題解決手段の循環側ファンケース
は、内側シールと外側シールよりなる略ドーナツ状の空
間の回転ドラムの前後方向の高さを略下方部のみ高く形
成したことを第6の課題解決手段としている。
【0023】また、第7の目的を達成するために、上記
第1または第2の課題解決手段の回転ドラムの円筒部を
薄鉄板より形成するとともに前記円筒部を内側へ折り曲
げしてバッフルを形成し、前記バッフルに送風穴を設
け、前記折り曲げ部を閉塞する外板を取り付けて風洞を
形成し、送風口を内側シールと外側シール間に位置させ
たことを第7の課題解決手段としている。
【0024】また、第8の目的を達成するために、上記
第1または第2の課題解決手段の両翼ファンのブレード
外周に略リングを形成し、循環側ファンケースに前記略
リングに対応して複数個の櫛歯断面の略リング状の凹部
を設けて循環風のシールとするとともに、前記循環側フ
ァンケースの前記両翼ファンの略リングより内周に凹部
を形成して渦室としたことを第8の課題解決手段として
いる。
【0025】また、第9の目的を達成するために、上記
第1または第2の課題解決手段に加えて、複数個のバッ
フルに引掛部を設け、衣類を収納する乾燥ネットにフッ
クを取付け、前記フックを前記バッフルの引掛部に固定
して前記乾燥ネット内の衣類を乾燥する構成としたこと
を第9の課題解決手段としている。
【0026】また、第10の目的を達成するために、上
記第1または第2の課題解決手段のヒータは、耐熱樹脂
ケースに固定するとともに、前記耐熱樹脂ケースを4方
より内包する鉄板により形成されたカバーに固定し、か
つ前記ヒータの前後も鉄板により形成したことを第10
の課題解決手段としている。
【0027】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
熱風がバッフルの送風穴より衣類にまんべんなく当た
り、布傷みや熱収縮なくやさしく乾燥させることがで
き、かつ、品質に優れた組立を実現することができる。
【0028】また、第2の課題解決手段により、曲がり
風洞を設けることによって、ヒータを外側シールより外
周に位置させることができ、ヒータの略厚み寸法分だけ
奥行きを短くすることができ、省スペース化が図れる。
【0029】また、第3の課題解決手段により、曲がり
風洞を冷却側ファンースの排気口部突出している寸法だ
け、さらに奥行き寸法を短くすることができる。
【0030】また、第4の課題解決手段により、熱風が
直接回転ドラムの吸気口に流れることがなく、衣類にま
んべんなく当たって流れることになる。
【0031】また、第5の課題解決手段により、衣類に
よりバッフルの送風穴が塞がることがなく、効率よく衣
類に熱風を当てることができる。
【0032】また、第6の課題解決手段により、ヒータ
から出た熱風は略上方にはあまりいかず略下方部のみに
存在し、回転ドラムの送風口が下方に回転してきたとき
に多くの熱風をバッフル内に送風することができ、衣類
が回転ドラムの下方に位置する頻度が高いことから、乾
燥時間の短縮が図れる。
【0033】また、第7の課題解決手段により、バッフ
ルを簡単に構成することができ、安価にバッフル送風が
実現できる。
【0034】また、第8の課題解決手段により、循環側
ファンケースが樹脂成型により一体成型でき、合理的に
循環側ファンケースを形成できる。
【0035】また、第9の課題解決手段により、乾燥ネ
ット内の衣類にまんべんなくバッフルより熱風が当た
り、小物の乾燥時間が飛躍的に短縮できる。
【0036】また、第10の課題解決手段により、万一
ヒータが故障し、樹脂ケースが焼損した場合でも、鉄板
より形成されたカバーによりその他への類焼が防止でき
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図
2を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成の
ものは同一符号を符して説明する。
【0038】図に示すように、循環側ファンケース16
は、略中央部に吸気穴16aを設け、かつ吹出口16b
を略外周部に設けている。そして、循環側ファンケース
16に延設したフランジ16cと裏板14とにより冷却
側ファンケース17を形成している。ヒータ3は、循環
側ファンケース16の吹出口16bに近接して設けてい
る。
【0039】回転ドラム18は、後面略中央部に吸気口
18aを設け、かつ外周部にヒータ3に対向して複数個
の送風口18bを設けている。そして、この送風口18
bと連通する風洞19aと複数個の送風穴19bとを有
するバッフル19を回転ドラム18の外周部に固定して
いる。また、循環側ファンケース16の吸気穴16aの
外周に略円筒状の内側シール20を設け、かつヒータ3
の外周に略円筒状の外側シール21を設け、吸気穴16
aと吹出口16bとを気密的に分離している。
【0040】上記構成において、モータ13が回転する
と、回転ドラム18および両翼ファン6が回転する。両
翼ファン6が回転すると、冷却風7と循環風22が発生
し、循環風22は、循環側ファンケース16に至り、循
環側ファンケース16の吹出口16bよりヒータ3を経
由して内側シール20と外側シール21間を通り、回転
ドラム18の送風口18bを経由しバッフル19の風洞
19aより送風穴19bに至り、回転ドラム18内に導
入されて衣類を乾燥し、回転ドラム18の吸気口18a
から循環側ファンケース16の吸気穴16a、両翼ファ
ン6という流れを形成する。一方、衣類と熱交換し高温
多湿となった循環風22は凝縮水となり、排水口23よ
り外枠1外へ排水される。
【0041】このように本実施例によれば、回転ドラム
18内を循環する熱風がバッフル19の送風穴19bよ
り衣類にまんべんなく当たり、布傷みや熱収縮なくやさ
しく乾燥させることができる。
【0042】つぎに、本発明の第2の実施例を図3およ
び図4を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施
例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0043】図に示すように、ヒータ3は、循環側ファ
ンケース24の吹出側に設ける。曲がり風洞25は、こ
のヒータ3から回転ドラム18の後面の略外周に位置す
る複数個の送風口18bに対向する回転ドラム18の後
方に位置し、かつ循環側ファンケース24の吸気穴24
aの外周に位置するヒータ熱風口26に導くように設け
ている。
【0044】上記構成において、モータ13が回転する
と、回転ドラム18および両翼ファン6が回転する。両
翼ファン6が回転すると、冷却風7と循環風22が発生
し、循環風22は、ヒータ3、ヒータ熱風口26、回転
ドラム18の送風口18bを経由してバッフル19の送
風穴19b、回転ドラム18の吸気口18a、循環側フ
ァンケース24の吸気穴24a、ヒータ3という循環路
を形成して循環し、回転ドラム18内の衣類を乾燥す
る。
【0045】このように本実施例では、曲がり風洞25
を設けることによって、ヒータ3を外側シール21より
外周に位置させることができ、ヒータ3の略厚み寸法分
だけ奥行きを短くすることができ、省スペース化が図れ
る。
【0046】つぎに、本発明の第3の実施例を図5およ
び図6を参照しながら説明する。なお、上記第1および
第2の実施例と同じ構成のものは同一符号を付して説明
を省略する。
【0047】図に示すように、ヒータ3からヒータ熱風
口26に導く曲がり風洞25を冷却側ファンース17の
排気口部17aに突出して設けている。
【0048】上記構成により、第2の実施例よりさらに
省スペース化が図れるとともに、A部に蓋を設けること
により、ヒータ3のサービスや掃除が簡単に後方よりで
きるようになる。
【0049】つぎに、本発明の第4の実施例を図2を参
照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構
成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0050】図に示すように、バッフル19の送風穴1
9bを回転ドラム18の略前方部αのみに設けている。
【0051】上記構成により、熱風が直接回転ドラム1
8の吸気口18aに流れることがなく、うまく衣類にま
んべんなく当たって流れることになる。
【0052】つぎに、本発明の第5の実施例を図7を参
照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構
成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0053】図に示すように、バッフル27の送風穴2
7bを回転ドラム28の回転方向βと逆方向の陵面27
cに設けている。
【0054】上記構成により、衣類によりバッフル27
の送風穴27bが塞がることがなく、効率よく衣類に熱
風を当てることができる。
【0055】つぎに、本発明の第6の実施例を図8を参
照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構
成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0056】図に示すように、循環側ファンケース29
は、内側シール20と外側シール21よりなる略ドーナ
ツ状の空間の回転ドラム18の前後方向の高さを略下方
部29cのみ高く形成している。
【0057】上記構成により、ヒータ3から出た熱風は
略上方にはあまりいかず略下方部29cのみに存在し、
回転ドラム18の送風口18bが下方に回転してきたと
きに多くの熱風をバッフル19内に送風することにな
り、衣類が回転ドラム18の下方に位置する頻度が高い
ことから、乾燥時間の短縮が図れる。
【0058】つぎに、本発明の第7の実施例を図9を参
照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構
成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0059】図に示すように、回転ドラム30の円筒部
31を薄鉄板より形成するとともに、円筒部31を内側
へ折り曲げしてバッフル32を形成し、バッフル32に
送風穴32bを設け、折り曲げ部を閉塞する外板33を
取り付けて風洞32aを形成し、送風口30bを内側シ
ール20と外側シール21間に位置させるようにしてい
る。
【0060】上記構成により、バッフル32を簡単に構
成することができ、安価にバッフル送風が実現できる。
【0061】つぎに、本発明の第8の実施例を図10を
参照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ
構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0062】図に示すように、両翼ファン6のブレード
外周に略リング6aを形成し、循環側ファンケース16
に略リング6aに対応して複数個の櫛歯断面の略リング
状の凹部16dを設けて循環風のシールとするととも
に、循環側ファンケース16の両翼ファン6の略リング
6aより内周に凹部16eを形成して渦室としている。
【0063】上記構成により、循環側ファンケース16
が樹脂成型によりA方向に一体成型でき、合理的に循環
側ファンケース16を形成できる。
【0064】つぎに、本発明の第9の実施例を図11お
よび図12を参照しながら説明する。なお、上記第1の
実施例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略
する。
【0065】図に示すように、複数個のバッフル19に
引掛部34を設け、衣類を収納する乾燥ネット35にフ
ック36を取付け、フック36をバッフル19の引掛部
34に固定して乾燥ネット35内の衣類を乾燥する構成
としている。なお、フック36と引掛部34は乾燥ネッ
ト35、バッフル19のいずれにあっても同様の機能を
発揮できる。
【0066】上記構成により、乾燥ネット35内の衣類
にまんべんなくバッフル19より熱風が当たり、小物の
乾燥時間が飛躍的に短縮できる。
【0067】つぎに、本発明の第10の実施例を図13
を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同
じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0068】図に示すように、ヒータ3は、耐熱樹脂ケ
ース37に固定するとともに、耐熱樹脂ケース37を4
方より内包する鉄板により形成されたカバー38に固定
し、かつヒータ3の前後面を鉄板により形成している。
【0069】上記構成により、万一ヒータ3が故障し、
耐熱樹脂ケース37が焼けた場合、鉄板より形成された
カバー38によりその他への類焼が防止できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明は、熱源となるヒー
タを循環側ファンケースの吹出口に近接して設け、回転
ドラムには後面略中央部に吸気口を設け、かつ前記ヒー
タに対応して複数個の送風口を設け、前記送風口と連通
する風洞と複数口の送風穴を有するバッフルを回転ドラ
ム外周部に固定し、前記循環側ファンケースの略中央部
に設けた吸気穴の外周に略円筒状の内側シールを設け、
かつ前記ヒータの外周に略円筒状の外側シールを設け
て、循環側ファンケースの吹出口、ヒータ、回転ドラム
の送風口、バッフルの送風穴、回転ドラムの吸気口、循
環側ファンケースの吸気穴、循環側ファンケースの吹出
口の循環路の空気流れを気密的に形成したから、衣類に
熱風が集中的に当たることを防止でき、衣類のいたみ、
熱収縮がなくなり衣類にやさしい乾燥ができる上、乾燥
時間の短縮が図れる。
【0071】また、ヒータから回転ドラム後面の略外周
に位置する複数個の送風口に対向する回転ドラム後方に
位置しかつ循環側ファンケースの吸気穴の外周に位置す
るヒータ熱風口に導く曲がり風洞を設け、回転ドラムの
送風口と連通する風洞と複数個の送風口を有するバッフ
ルを回転ドラム外周部に固定し、前記循環側ファンケー
ス吸気穴の外周に略円筒状の内側シールを設け、かつ熱
風口の外周に略円筒状の外側シールを設けて、ヒータ、
ヒータ熱風口、回転ドラムの送風口、バッフルの送風
穴、回転ドラムの吸気口、循環側ファンケースの吸気
穴、ヒータの循環路の空気流れを気密的に形成したか
ら、曲がり風洞を設けることによって、ヒータを外側シ
ールより外周に位置させることができ、ヒータの略厚み
寸法分だけ奥行きを短くすることができ、省スペース化
が図れる。
【0072】また、ヒータからヒータ熱風口に導く曲が
り風洞を冷却側ファンースの排気口部に突出して設けた
から、さらなる省スペース化と、ヒータのサービス性の
向上が図れる。
【0073】また、バッフルの送風穴は、回転ドラムの
略前方部にのみに設けたから、熱風が直接回転ドラムの
吸気口に流れることがなく、衣類にまんべんなく当たっ
て流れることになり、より効率的な乾燥ができる。
【0074】また、バッフルの送風穴は、回転ドラムの
回転方向と逆の稜面にのみ設けたから、衣類によりバッ
フルの送風穴が塞がることがなく、効率よく衣類に熱風
を当てることができ、乾燥時間を短縮できる。
【0075】また、循環側ファンケースは、内側シール
と外側シールよりなる略ドーナツ状の空間の回転ドラム
の前後方向の高さを略下方部のみ高く形成したから、回
転ドラムの送風口が下方に回転してきたときに多くの熱
風をバッフル内に送風することができ、衣類が回転ドラ
ムの下方に位置する頻度が高いことから、乾燥時間の短
縮が図れる。
【0076】また、回転ドラムの円筒部を薄鉄板より形
成するとともに前記円筒部を内側へ折り曲げしてバッフ
ルを形成し、前記バッフルに送風穴を設け、前記折り曲
げ部を閉塞する外板を取り付けて風洞を形成し、送風口
を内側シールと外側シール間に位置させたから、バッフ
ルを簡単に構成することができ、安価にバッフル送風が
実現できる。
【0077】また、両翼ファンのブレード外周に略リン
グを形成し、循環側ファンケースに前記略リングに対応
して複数個の櫛歯断面の略リング状の凹部を設けて循環
風のシールとするとともに、前記循環側ファンケースの
前記両翼ファンの略リングより内周に凹部を形成して渦
室としたから、循環側ファンケースが樹脂成型により一
体成型でき、合理的に循環側ファンケースを形成でき
る。
【0078】また、複数個のバッフルに引掛部を設け、
衣類を収納する乾燥ネットにフックを取付け、前記フッ
クを前記バッフルの引掛部に固定して前記乾燥ネット内
の衣類を乾燥する構成としたから、乾燥ネット内の衣類
にまんべんなくバッフルより熱風が当たり、小物の乾燥
時間を飛躍的に短縮できる。
【0079】さらに、ヒータは、耐熱樹脂ケースに固定
するとともに、前記耐熱樹脂ケースを4方より内包する
鉄板により形成されたカバーに固定し、かつ前記ヒータ
の前後も鉄板により形成したから、万一ヒータが故障
し、樹脂ケースが焼損した場合でも、鉄板より形成され
たカバーによりその他への類焼が防止でき、安全性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の衣類乾燥機の縦断面図
【図2】同衣類乾燥機の回転ドラムと循環側ファンケー
スの分解斜視図
【図3】本発明の第2の実施例の衣類乾燥機の縦断面図
【図4】同衣類乾燥機の循環側ファンケースの斜視図
【図5】本発明の第3の実施例の衣類乾燥機の循環側フ
ァンケースの要部拡大断面図
【図6】同衣類乾燥機の冷却側ファンケースの斜視図
【図7】本発明の第5の実施例の衣類乾燥機の回転ドラ
ムの断面図
【図8】本発明の第6の実施例の衣類乾燥機の循環側フ
ァンケースの正面図
【図9】本発明の第7の実施例の衣類乾燥機の回転ドラ
ムと循環側ファンケースの分解斜視図
【図10】本発明の第8の実施例の衣類乾燥機の循環側
ファンケースの要部拡大断面図
【図11】本発明の第9の実施例の衣類乾燥機の乾燥ネ
ットの外観図
【図12】同衣類乾燥機の乾燥ネットの取付けを示す断
面図
【図13】本発明の第10の実施例の衣類乾燥機のヒー
タ取付部の分解斜視図
【図14】従来の衣類乾燥機の縦断面図
【符号の説明】 1 外枠 3 ヒータ 5 ドラム前板 6 両翼ファン 10 シャフト 14 裏板 16 循環側ファンケース 16a 吸気穴 16b 吹出口 17 冷却側ファンケース 18 回転ドラム 18a 吸気口 18b 送風口 19 バッフル 19a 風洞 19b 送風穴 20 内側シール 21 外側シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 久哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 俊明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠内に回転自在に配設した回転ドラム
    と、前記回転ドラムを前方で軸支するドラム前板と、循
    環風と冷却風を熱交換させるとともに送風機能を有する
    両翼ファンと、前記回転ドラムを後方で軸支するととも
    に前記両翼ファンを軸支するシャフトと、前記両翼ファ
    ンの吸気穴を略中央部に設けかつ吹出口を略外周部に備
    えた循環側ファンケースと、吸排気口を有し前記循環側
    ファンケースとともに冷却側ファンケースを構成する裏
    板と、熱源となるヒータとを備え、前記ヒータは、前記
    循環側ファンケースの吹出口に近接して設け、前記回転
    ドラムには後面略中央部に吸気口を設け、かつ前記ヒー
    タに対応して複数個の送風口を設け、前記送風口と連通
    する風洞と複数口の送風穴を有するバッフルを回転ドラ
    ム外周部に固定し、前記循環側ファンケースの略中央部
    に設けた吸気穴の外周に略円筒状の内側シールを設け、
    かつ前記ヒータの外周に略円筒状の外側シールを設け
    て、循環側ファンケースの吹出口、ヒータ、回転ドラム
    の送風口、バッフルの送風穴、回転ドラムの吸気口、循
    環側ファンケースの吸気穴、循環側ファンケースの吹出
    口の循環路の空気流れを気密的に形成した衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 外枠内に回転自在に配設した回転ドラム
    と、前記回転ドラムを前方で軸支するドラム前板と、循
    環風と冷却風を熱交換させるとともに送風機能を有する
    両翼ファンと、前記回転ドラムを後方で軸支するととも
    に前記両翼ファンを軸支するシャフトと、前記両翼ファ
    ンの吸気穴を略中央部に設けかつ吹出口を略外周部に備
    えた循環側ファンケースと、吸排気口を有し前記循環側
    ファンケースとともに冷却側ファンケースを構成する裏
    板と、熱源となるヒータとを備え、前記ヒータは、前記
    循環側ファンケースの吹出側に設けるとともに、このヒ
    ータから回転ドラム後面の略外周に位置する複数個の送
    風口に対向する回転ドラム後方に位置しかつ前記循環側
    ファンケースの吸気穴の外周に位置するヒータ熱風口に
    導く曲がり風洞を設け、前記回転ドラムの送風口と連通
    する風洞と複数個の送風口を有するバッフルを回転ドラ
    ム外周部に固定し、前記循環側ファンケース吸気穴の外
    周に略円筒状の内側シールを設け、かつ熱風口の外周に
    略円筒状の外側シールを設けて、ヒータ、ヒータ熱風
    口、回転ドラムの送風口、バッフルの送風穴、回転ドラ
    ムの吸気口、循環側ファンケースの吸気穴、ヒータの循
    環路の空気流れを気密的に形成した衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】 ヒータからヒータ熱風口に導く曲がり風
    洞を冷却側ファンースの排気口部に突出して設けた請求
    項2記載の衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】 バッフルの送風穴は、回転ドラムの略前
    方部にのみに設けた請求項1または2記載の衣類乾燥
    機。
  5. 【請求項5】 バッフルの送風穴は、回転ドラムの回転
    方向と逆の稜面にのみに設けた請求項1または2記載の
    衣類乾燥機。
  6. 【請求項6】 循環側ファンケースは、内側シールと外
    側シールよりなる略ドーナツ状の空間の回転ドラムの前
    後方向の高さを略下方部のみ高く形成した請求項1また
    は2記載の衣類乾燥機。
  7. 【請求項7】 回転ドラムの円筒部を薄鉄板より形成す
    るとともに前記円筒部を内側へ折り曲げしてバッフルを
    形成し、前記バッフルに送風穴を設け、前記折り曲げ部
    を閉塞する外板を取り付けて風洞を形成し、送風口を内
    側シールと外側シール間に位置させた請求項1または2
    記載の衣類乾燥機。
  8. 【請求項8】 両翼ファンのブレード外周に略リングを
    形成し、循環側ファンケースに前記略リングに対応して
    複数個の櫛歯断面の略リング状の凹部を設けて循環風の
    シールとするとともに、前記循環側ファンケースの前記
    両翼ファンの略リングより内周に凹部を形成して渦室と
    した請求項1または2記載の衣類乾燥機。
  9. 【請求項9】 複数個のバッフルに引掛部を設け、衣類
    を収納する乾燥ネットにフックを取付け、前記フックを
    前記バッフルの引掛部に固定して前記乾燥ネット内の衣
    類を乾燥する構成とした請求項1または2記載の衣類乾
    燥機。
  10. 【請求項10】 ヒータは、耐熱樹脂ケースに固定する
    とともに、前記耐熱樹脂ケースを4方より内包する鉄板
    により形成されたカバーに固定し、かつ前記ヒータの前
    後も鉄板により形成した請求項1または2記載の衣類乾
    燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016078336A1 (zh) * 2014-11-18 2016-05-26 无锡小天鹅股份有限公司 用于干衣机的内筒及具有其的干衣机
CN105648719A (zh) * 2014-11-18 2016-06-08 无锡小天鹅股份有限公司 用于干衣机的内筒及具有其的干衣机

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EP1726711A3 (de) * 2005-05-25 2009-01-07 Electrolux Home Products Corporation N.V. Lagereinrichtung zum Lagern von feuchtem Gut in einer Trockentrommel und Trommel eines Trockners
WO2016078336A1 (zh) * 2014-11-18 2016-05-26 无锡小天鹅股份有限公司 用于干衣机的内筒及具有其的干衣机
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