JPH0730813Y2 - 建築用化粧パネル - Google Patents

建築用化粧パネル

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JPH0730813Y2
JPH0730813Y2 JP5820089U JP5820089U JPH0730813Y2 JP H0730813 Y2 JPH0730813 Y2 JP H0730813Y2 JP 5820089 U JP5820089 U JP 5820089U JP 5820089 U JP5820089 U JP 5820089U JP H0730813 Y2 JPH0730813 Y2 JP H0730813Y2
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embedded nut
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耕平 藤田
博司 石丸
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Konoshima Chemical Co Ltd
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Konoshima Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は建築用化粧パネルに関する。
(従来の技術) 建築用化粧パネルとして、方形状をなし、その平行な二
辺部にそれぞれ合決矧ぎ用の段部(受け部と、これに重
ねる被せ部)や本実矧ぎ用の雄実部と雌実部とを形成し
たものは一般に知られている。
そして、かかる化粧パネルを構成するにあたり、下地用
の基板と、化粧板としての大版タイルとを互いにずらせ
て接着剤により接着することにより、上記合決矧ぎ用の
段部等を形成するという技術も知られている(実開昭62
-2732号公報,実開昭62-201231号公報,実開昭62-69532
号公報参照)。この場合、合決矧ぎ用の段部等は下地
(根太等)に釘打ち等により留め付けられることにな
る。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記化粧パネルの施工においては、これを上
記合決や本実の利用により順次矧ぎ合わせていき、建築
物のコーナ部や開口部、軒部等の施工面端部に至った場
合、この化粧パネルの一部を切断除去して寸法合わせを
することになる。
これに対し、上記従来技術の場合、化粧パネルはその一
部を切断除去することにより、釘等で留め付けるべき合
決矧ぎ用の段部あるいは本実矧ぎ用の雄実部の一部ない
しは全部が除去されてしまい、この釘等による留め付け
ができなくなる。従って、施工面端部の処理のために
は、この一部が切断除去された化粧パネルをその表面、
つまりは化粧板の上から釘等を適用して留め付けるか、
あるいは別の部材を使用して端部処理を行なうという方
法を採用しなければならず、外観を損ない易いととも
に、コーナ部など狭い場所での施工となるために化粧パ
ネル表面側からの作業自体が難しいという問題がある。
一方、上述の如く、化粧パネルを基板と化粧板の接着剤
による接着で構成する場合、接着剤は硬化するまでに時
間がかかることから、接着済みのものを養生のために順
次積み重ねておくことになるが、接着剤自体が未硬化で
あることから、この積み重ね作業中に基板と化粧板との
間に位置ずれを生じたり、あるいは既に積み重ねてある
ものに同様の位置ずれを招くことがある。
すなわち、本考案の課題は、上述の合決及び本実を利用
して矧ぎ合わせていく化粧パネルにおいて、上記施工面
端部処理の問題や基板と化粧板との位置ずれの問題等を
解消することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、このような課題に対して、基板と化粧板との
接着により構成され、合決及び本実で矧ぎ合わされる化
粧パネルにおいて、埋め込みナットを設けることによ
り、化粧パネルをその裏面側から下地に留め付けること
ができるようにするとともに、この埋め込みナットを利
用して、基板と化粧板との位置決めを確実に行なうこと
ができるようにして、化粧パネル製造における作業性の
向上を図るとともに、化粧パネルの施工性等の向上を図
るものである。
すなわち、その具体的な手段は、請求項(1)に記載
の、 方形状の基板の表面にこの基板と略同一の方形状をなす
化粧板が互いの対応する辺同士を互いに重ならないよう
平行にずらした状態で接合されていて、 基板の一方の相対する二辺と化粧板の対応する二辺とに
より、化粧板より突出した基板の辺部を合決用の受け部
とし、その反対側で基板より突出した化粧板の辺部を合
決用の被せ部とする合決矧ぎ手段が構成され、 上記基板の他方の相対する二辺のうちの化粧板より突出
する一辺部には化粧板との接合面側に雄実用の突条部が
形成され、化粧板より没入する他辺部には化粧板との接
合面側にこの化粧板と共に雌実用の凹条溝部を構成する
よう切欠きが形成されて、本実矧ぎ手段が構成され、 上記基板には、大径の頭部とねじ穴が穿設された小径の
脚部とからなる略T字状の袋ナットで構成され、上記頭
部の外形状が非真円形に形成されているとともにこの頭
部頂面に周縁へいくにしたがって下り勾配に形成された
テーパ部が設けられてなる複数の埋め込みナットが、上
記ねじ穴を基板裏面に開口せしめて埋設されており、 上記基板には、上記各埋め込みナットを埋設するため
に、その表裏に開口して貫通し且つ表面側の開口縁に上
記埋め込みナットの頭部の外形状に倣って非真円に形成
された凹座を有する複数の貫通孔が形成されていて、 上記埋め込みナットは、その脚部が上記基板の貫通孔に
基板の表面側から嵌入され、頭部の下部が凹座に嵌めら
れてこの頭部の頂面を基板の表面に突出せしめて設けら
れ、 上記化粧板は、その裏面に上記各埋め込みナットの頭部
頂面のテーパ部に対応するテーパ面を有し頭部の頂面が
嵌まる複数の凹部を備えていて、 上記化粧板は各凹部に上記埋め込みナットの頭部頂面が
嵌合した状態で上記基板表面及び埋め込みナットの頭部
頂面に接着剤で接着されている、 ことを特徴とするものである。
請求項(2)に記載の手段は、上記化粧板が1枚の基板
上に複数の化粧小板を目地を存して配列してなるもので
ある。
請求項(3)に記載の手段は、基板の表面と化粧板の裏
面との少なくとも一方に凹凸が付されているものであ
る。
請求項(4)に記載の手段は、埋め込みナットの頭部頂
面に凹凸を付したものである。
(作用) 上記請求項(1)に記載の建築用化粧パネルにおいて
は、埋め込みナットを設けたから、化粧パネルを合決及
び本実を利用して縦横に矧ぎ合わせていく際の下地への
留め付けには、化粧パネル表面側から合決矧ぎ用の受け
部や本実矧ぎ用の雄実部への釘等の適用による留め付け
と、化粧パネル裏面側から埋め込みナットへのボルトの
適用による留め付けとのいずれか、または双方を採用す
ることができることになる。そして、施工面の端部にお
いて、寸法合わせのために当該化粧パネルの合決用の受
け部や本実矧ぎ用の雄実部を切断除去しても、上記埋め
込みナットはそのまま残るため、化粧パネルはその表面
に釘等を適用することなく、また、別部材を利用するこ
となく、化粧パネルの裏面側から上記埋め込みナットに
ボルトを適用して留め付けることができる。
また、上記埋め込みナットは頭部を有する略T字形の袋
ナットになっているから、この頭部が化粧パネルからの
ナットの抜け止め機能を呈する。そして、この頭部は外
形状が非真円形であるから、ねじ穴へのボルトの螺合、
締め付け時のナットの回止め機能を呈する。
そうして、上記埋め込みナットは、頭部の頂面にテーパ
部を形成して基板の貫通孔に頭部の頂面が突出するよう
に嵌入し、この基板に接着する化粧板に上記頭部の頂面
が嵌まるテーパ付き凹部を設けたから、この頭部の頂面
がテーパ付き凹部と相俟って基板と化粧板との位置決め
機能を呈することになる。
すなわち、上記化粧板は、基板に対し若干位置ずれ状態
で合わされていっても、そのテーパ付き凹部が埋め込み
ナット頭部のテーパ付き頂面に案内されてこの頭部に嵌
合していくことにより、上記位置ずれが修正されること
になる。そして、この合わせ状態では、上記テーパ付き
凹部と埋め込みナット頭部のテーパ付き頂面との係合に
より、接着剤が未硬化の状態であっても、化粧板と基板
との間での位置ずれが防止される。
請求項(2)に記載の建築用化粧パネルにおいては、化
粧板が複数の化粧小板からなるため、種々のデザインの
化粧小板を組合せることにより、比較的広い施工面にお
いても少ない数の化粧パネルで多様な仕上面を得ること
ができる。
請求項(3)に記載の建築用化粧パネルにおいては、基
板と化粧板との少なくとも一方に付されている凹凸によ
って接着剤の保持が良くなり、接着性の向上が図れる。
請求項(4)に記載の建築用化粧パネルにおいては、埋
め込みナットの頭部頂面に付されている凹凸によってこ
の頭部頂面への接着剤の保持が良くなり、接着性の向上
が図れる。
(考案の効果) 従って、請求項(1)に記載の考案によれば、基板と化
粧板とを接着して構成し、合決及び本実で矧ぎ合わされ
る化粧パネルに埋め込みナットを設けたから、化粧パネ
ルをその表面側からでも裏面側からでも下地に留め付け
ることができ、しかも化粧パネルの一部を切断除去した
後でも、また化粧パネル表面側に狭い作業スペースしか
とれない場合でも、上記埋め込みナットを利用して化粧
パネルの裏面側から、これを下地に留め付けることがで
きる。
そうして、埋め込みナット頭部のテーパ付き頂面と、化
粧板のテーパ付き凹部とにより、基板と化粧板との精度
の高い位置合わせを簡単に行なうことができ、且つこの
両者の位置ずれを防止できるから、化粧パネル製造にお
ける作業性の向上が図れるとともに、歩留まりの向上が
図れ、品質の安定した化粧パネルを量産することが容易
になる。
また、化粧パネル上での埋め込みナットの位置ずれがな
くなることにより、下地へのボルトによる化粧パネルの
締付を予定の位置で行なうことができ、下地への取付作
業が容易になるとともに、埋め込みナット頭部の回止め
機能がボルトの締付作業性の向上に寄与し、この頭部が
埋め込みナットの抜け止めとなって化粧パネルの取付強
度の向上に寄与し、施工性が向上する。
請求項(2)に記載の考案によれば、化粧板を複数の化
粧小板で構成したから、化粧パネル数を少なくして施工
性の向上を図りながら、種々のデザインの化粧小板を組
合せにより、多様な仕上面を得ることが可能になる。
また、請求項(3)に記載の考案によれば、基板表面と
化粧板の裏面との少なくとも一方に凹凸を付したから、
この基板と化粧板との接着性の向上が図れ、化粧パネル
の品質向上が図れる。
また、請求項(4)に記載の考案によれば、埋め込みナ
ットの頭部頂面に凹凸を付したから、化粧パネルと埋め
込みナットとの接着性の向上が図れ、埋め込みナットの
ぐらつきを防止して、下地への化粧パネルの施工性ない
しは取付安定性の向上を図ることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
〈実施例1〉 本例は第1図乃至第8図に示す。
第1図に示すように、本例の建築用化粧パネル1は、基
板2の表面に化粧板3を接着して構成されていて、その
4箇所にねじ穴を裏面に開口せしめた埋め込みナット4
が設けられている。
上記基板2と化粧板3とは、外形状が略同一寸法の正方
形になっていて、互いの対応する辺同士が互いに重なら
ないよう平行にずらされた状態で接合されている。これ
により、第2図に示すように、基板2の一方の相対する
二辺2a,2cと、化粧板3の対応する二辺3a,3cとによっ
て、化粧板3より突出した基板2の辺部を合決用の受け
部5aとし、その反対側で基板2より突出した化粧板3の
辺部を合決用の被せ部5bとする合決矧ぎ手段が構成され
ている。
また、第3図に示すように、上記基板2の他方の相対す
る二辺2b,2dのうちの、化粧板2より突出した一辺部(2
b側)は化粧板3との接合面側に雄実用の突条部6aを有
する雄実部にされ、化粧板3より没入した他辺部(2d
側)は化粧板3との接合面側にこの化粧板3と共に雌実
用の凹条溝部6b構成するよう切欠きを形成することによ
り、化粧板3と相俟って雌実部を構成するようになされ
て、本実矧ぎ手段が構成されている。
この場合、基板2としては、窯業系材料、例えばALC
(気泡コンクリート)で成形したものを用いることがで
き、あるいは複合パネル等の他の建材を利用することが
できる。また、化粧板3としては、大版タイル、石材等
を用いることができる。
次に、上記埋め込みナット4の具体的な構成は第4図乃
至第6図に示されている。
この埋め込みナット4は、袋ナットであって、大径の頭
部11と、ねじ穴7が穿設された軸方向に延びる小径の断
面円形の脚部12とにより縱断面形状が略T字状になされ
ている。そして、上記頭部11は、第4図(平面図)に示
す如く、外形状が長円形(非真円形)になされていると
ともに、その頂面は中央部の平坦部11aと、この平坦部1
1aから周縁にいくにしたがって下り勾配になったテーパ
部11bとで構成され、このテーパ部11bが頭部側面11cに
連なっている。
上記埋め込みナット4と、基板2並びに化粧板3との関
係は第7図に示されている。
すなわち、基板2は、その表面全体にわたって微小凹凸
を付されている板状体であって、その4箇所(第7図で
は1箇所のみを示す)に上記埋め込みナット4を嵌入す
るための表裏に開口した貫通孔13が形成されている。こ
の貫通孔13は、埋め込みナット4の上記脚部12が嵌入さ
れる脚部嵌入部13aと、基板表面側の開口縁に上記頭部1
1の外形状に倣って長円形に形成されこの頭部11の下部
が嵌入される凹座13bとからなっている。
化粧板3は、上記基板2の貫通孔13に対応する4箇所
(第7図では1箇所のみを示す)の裏面に、上記埋め込
みナット4の頭部11の頂面テーパ部11bに対応するテー
パ面14aを有し、この頭部11の頂面が嵌まる凹部14を備
えたものである。
化粧パネル1の製作にあたっては、まず、上記埋め込み
ナット4の脚部12を基板2の貫通孔13の脚部嵌入部13a
に基板2の表面側から嵌入し、頭部11をその頭部側面11
cの上縁まで凹座13bに嵌める。これにより、埋め込みナ
ット4は、その頭部11の頂面、つまり平坦部11a及びテ
ーパ部11bが基板2の表面に突出した状態に設けられる
ものである。この場合、埋め込みナット4は上記貫通孔
13への圧入により、もしくは接着剤の利用により基板2
に固定することもできる。
そうして、上記埋め込みナット4の頭部11の頂面及び基
板2の表面に接着剤を塗布し、化粧板3を基板2に合わ
せる。その際、接着剤は基板2の表面に対し、その微小
凹凸によってこの表面全体にわたって略均一に保持され
る。そして、上記化粧板3が基板2に対し若干位置ずれ
状態で合わされても、そのまま化粧板3を基板2に押圧
すれば、上記凹部14が埋め込みナット4の頭部11の頂面
に、互いのテーパ面14aとテーパ部11bとによる案内によ
って嵌合していく。これにより、化粧板3は上記位置ず
れが修正されて基板2に合わされることになる。
そして、この合わせ状態では、接着剤が未硬化の状態で
あっても、基板2の表面から突出した埋め込みナット4
の頭部の頂面と化粧板3の凹部との係合により、基板2
と化粧板3との間での位置ずれが防止されることにな
る。
なお、上記実施例では、基板2の表面に凹凸を付した
が、化粧板3の裏面に付してもよく、あるいはこの両者
に付してもよい。従って、接着剤も基板2の表面側でな
く化粧板3の裏面側に塗布したり、あるいは基板2側と
化粧板3側の双方に塗布するようにしてもよい。
従って、化粧パネル1の製作においては、埋め込みナッ
ト4の頭部11の頂面と化粧板3の凹部14とによる基板2
と化粧板3との位置決めにより、その接着作業性が良く
なって歩留まりの向上が図れるとともに、合決矧ぎ手段
の受け部5a及び被せ部5bの寸法が一定になった、つま
り、品質の安定した化粧パネル1を量産することが容易
になる。
次に、施工にあたっては、上記化粧パネル1は、その合
決矧ぎ手段及び本実矧ぎ手段を利用して縦横に矧ぎ合わ
せていく。すなわち、第2図に示す如く、一方向におい
ては、相隣る化粧パネル同士を受け部5aと被せ部5bとの
重ね合わせにより矧ぎ合わせていき、上記方向と直交す
る他方向においては、相隣る化粧パネル同士を雄実用突
条部6aが設けられている雄実部と雌実用凹条溝部6bが設
けられている雌実部との嵌合により矧ぎ合わせていく。
その際、下地8への化粧パネル1の留め付けにあたって
は、第8図に示す如く、化粧パネル1の裏面側におい
て、埋め込みナット4にボルト10を適用する。なお、第
8図において、9は止め金具である。
もちろん、上記化粧パネル1の留め付けにあたっては、
必要に応じて、化粧板3より突出した基板2の合決矧ぎ
手段の受け部5aや本実矧ぎ手段の雄実部に釘等を適用し
て、化粧パネル1の表面側から留め付けを行なってもよ
い。
そうして、施工面の端部においては、寸法合わせのため
に当該化粧パネル1の合決用の受け部5aや本実用の雄実
部が設けられている基板2の端部を切断除去することが
あるが、その場合でも、上記埋め込みナット4はそのま
ま残る。よって、化粧パネル1はその表面に釘等を適用
することなく、また、別部材を利用することなく、化粧
パネル1の裏面側から上記埋め込みナット4にボルトを
適用して留め付けることができる。さらに、本例の場
合、化粧パネル1には複数の埋め込みナット4を設けて
いるから、上記寸法合わせのために化粧パネル1を2分
したりする場合にでも埋め込みナット4を残すことがで
き、施工面の端部処理が容易になっている。
また、上記化粧パネル1においては、埋め込みナット4
の位置ずれがなくなることにより、下地8へのボルトに
よる締付位置を予定どおりに設けることができ、下地8
への取付作業が容易になるとともに、その取付強度の向
上が図れる。さらに、埋め込みナット4の頭部11が長円
形の外形状によって回止め機能を呈し、ボルトの締付作
業性が向上するとともに、この頭部11が埋め込みナット
4の抜け止めとなって上記取付強度の向上に寄与するこ
とになる。
なお、上記化粧パネル1は、コンクリート打設時の型枠
にも兼用できるものであり、その場合、コンクリート打
設後はそのまま表面板として利用することになる。
〈実施例2〉 本例は第9図と第10図に示し、化粧パネル21を構成する
基板22を長方形状とし、化粧板23を複数枚の化粧小板で
構成したものである。
すなわち、化粧板23は、3枚の正方形状の化粧小板23A
〜23Cを基板22の長手方向に目地24,24を存して配設して
なる。また、化粧パネル21には、化粧小板1枚当りに4
個の埋め込みナット4が実施例1と同様の態様で設けら
れている。
この場合、基板22の短い方の平行な二辺22a,22cと、化
粧板23の両端の化粧小板23A,23Cによる対応する辺23a,2
3cとによって、化粧板23より突出した基板22の辺部を合
決用の受け部25aとし、その反対側で基板22より突出し
た化粧小板23Aの辺部を合決用の被せ部25bとする合決矧
ぎ手段が構成されている。
また、上記基板22の長い方の二辺22b,22dのうちの、化
粧板23より突出した一辺部(22b側)は、化粧小板23A〜
23Cとの接合面側に雄実用突条部26aが形成された雄実部
になされ、化粧板23より没入した他辺部(22d側)は化
粧板23との接合面側にこの化粧板23と共に雌実用の凹条
溝部26b構成するよう切欠きを形成することにより、化
粧板23と相俟って雌実部を構成するようになされて、本
実矧ぎ手段が構成されている。
従って、本例の場合、化粧板23が複数の化粧小板23A〜2
3Cからなるため、この3枚の化粧小板23A〜23Cのデザイ
ンを異なるものにすることにより、比較的広い施工面に
おいても少ない数の化粧パネルで多様な仕上面を得るこ
とができる。
〈実施例3〉 本例は第11図と第12図に示し、化粧パネル31を構成する
基板32が複数の中空部を有する長方形状とされ、化粧板
33が2枚の正方形状の化粧小板33A,33Bを基板32の長手
方向に目地34を存して配設して構成されている。また、
化粧パネル31には、化粧小板1枚当りに4個の埋め込み
ナット4が実施例1と同様の態様で設けられている。
この場合、基板32の短い方の平行な二辺32a,32cと、化
粧小板33A,33Bによる対応する辺33a,33cとによって、化
粧板33Cより突出した基板32の辺部を合決用の受け部35a
とし、その反対側で基板32より突出した化粧小板33Aの
辺部を合決用の被せ部35bとする合決矧ぎ手段が構成さ
れている。
また、上記基板32の長い方の二辺32b,32dのうちの、化
粧板33より突出した一辺部(32b側)は、化粧小板33A,3
3Bとの接合面側に雄実用突条部36aが形成された雄実部
になされ、化粧板33より没入した他辺部(32d側)は化
粧板33A,33Bとの接合面側にこの化粧板33A,33Bと共に雌
実用の凹条溝部36b構成するよう切欠きを形成すること
により、化粧板33と相俟って雌実部を構成するようにな
されて、本実矧ぎ手段が構成されている。
なお、上記実施例3では化粧板を2枚の化粧小板で構成
したが、実施例2のように3枚あるいはそれ以上の枚数
の化粧小板を配列して構成してもよい。
第13図乃至第15図、並びに第16図乃至第18図は、それぞ
れ埋め込みナットの他の例を示すものである。
すなわち、第13図乃至第15図に示す埋め込みナット45に
おいては、頭部46が短軸の長さを脚部47の直径と略等し
くした長円形に形成され、且つ頂面の中央部に複数の凹
穴46aを設けて凹凸が付されている。また、脚部47はそ
の長さを先の実施例のものよりも短くして、板厚の薄い
基板に適するようになされている。なお、頭部46におけ
る頂面のテーパ部46b及び側面46c、並びにねじ穴48の構
成は先の実施例のものと実質的に同じである。
本例の埋め込みナット45の場合、頭部46の頂面に凹凸が
付されているから、この凹凸によって接着剤ののりが良
くなり、化粧板に対する接着性が向上する。
第16図乃至第18図に示す埋め込みナット51においては、
頭部52の外形状が矩形状になされ、頭部52の頂面中央部
に溝52aを格子状に形成してこの頂面に凹凸が付されて
いる。脚部53、頭部52における頂面のテーパ部52b及び
側面52c、並びにねじ穴54の構成は先の実施例のものと
実質的に同じである。
本例の埋め込みナット51の場合、頭部52の外形状が矩形
であることにより、その回止め機能に優れ、また、頭部
52の頂面の凹凸が格子状に組まれた溝52aで構成されて
いることから、化粧板に対する接着性が良い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図乃至第8図は実施
例1に関するもので、第1図は化粧パネルの平面図、第
2図は第1図のII-II線断面図、第3図は第1図のIII-I
II線断面図、第4図は埋め込みナットの平面図、第5図
は同正面図、第6図は同縱断面図、第7図は化粧パネル
の分解断面図、第8図は化粧パネルを下地に取り付けた
状態で示す縱断面図、第9図は実施例2の化粧パネルの
平面図、第10図は第9図のX−X線断面図、第11図は実
施例3の化粧パネルの平面図、第12図は第11図のXI-XI
線断面図、第13図乃至第15図並びに第16図乃至第18図
は、それぞれ埋め込みナットの他の例を示すもので、第
13図と第16図とは平面図、第14図と第17図とは正面図、
第15図と第18図とは縱断面図である。 1,21,31……化粧パネル 2,22,32……基板 3,23,33……化粧板 4,45,51……埋め込みナット 5a,25a,35a……合決用受け部 5b,25b,35b……合決用被せ部 6a,26a,36a……雄実用突条部 6b,26b,36b……雌実用凹条溝部 7,48,54……ねじ穴 8……下地 11,46,52……頭部 11b,46b,52b……テーパ部 12,47,53……脚部 13……貫通孔 13b……凹座 14……凹部 14a……テーパ面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】方形状の基板の表面にこの基板と略同一の
    方形状をなす化粧板が互いの対応する辺同士を互いに重
    ならないよう平行にずらした状態で接合されていて、 基板の一方の相対する二辺と化粧板の対応する二辺とに
    より、化粧板より突出した基板の辺部を合決用の受け部
    とし、その反対側で基板より突出した化粧板の辺部を合
    決用の被せ部とする合決矧ぎ手段が構成され、 上記基板の他方の相対する二辺のうちの化粧板より突出
    する一辺部には化粧板との接合面側に雄実用の突条部が
    形成され、化粧板より没入する他辺部には化粧板との接
    合面側にこの化粧板と共に雌実用の凹条溝部を構成する
    よう切欠きが形成されて、本実矧ぎ手段が構成され、 上記基板には、大径の頭部とねじ穴が穿設された小径の
    脚部とからなる略T字状の袋ナットで構成され、上記頭
    部の外形状が非真円形に形成されているとともにこの頭
    部頂面に周縁へいくにしたがって下り勾配に形成された
    テーパ部が設けられてなる複数の埋め込みナットが、上
    記ねじ穴を基板裏面に開口せしめて埋設されており、 上記基板には、上記各埋め込みナットを埋設するため
    に、その表裏に開口して貫通し且つ表面側の開口縁に上
    記埋め込みナットの頭部の外形状に倣って非真円に形成
    された凹座を有する複数の貫通孔が形成されていて、 上記埋め込みナットは、その脚部が上記基板の貫通孔に
    基板の表面側から嵌入され、頭部の下部が凹座に嵌めら
    れてこの頭部の頂面を基板の表面に突出せしめて設けら
    れ、 上記化粧板は、その裏面に上記各埋め込みナットの頭部
    頂面のテーパ部に対応するテーパ面を有し頭部の頂面が
    嵌まる複数の凹部を備えていて、 上記化粧板は各凹部に上記埋め込みナットの頭部頂面が
    嵌合した状態で上記基板表面及び埋め込みナットの頭部
    頂面に接着剤で接着されている、 ことを特徴とする建築用化粧パネル。
  2. 【請求項2】化粧板は、1枚の基板上に複数の化粧小板
    が目地を存して配列されてなる請求項(1)に記載の建
    築用化粧パネル。
  3. 【請求項3】基板の表面と化粧板の裏面との少なくとも
    一方に凹凸が付されている請求項(1)または(2)に
    記載の建築用化粧パネル。
  4. 【請求項4】埋め込みナットの頭部頂面に凹凸が付され
    ている請求項(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の
    建築用化粧パネル。
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