JPH0730745A - 画像合成装置 - Google Patents

画像合成装置

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JPH0730745A
JPH0730745A JP5194059A JP19405993A JPH0730745A JP H0730745 A JPH0730745 A JP H0730745A JP 5194059 A JP5194059 A JP 5194059A JP 19405993 A JP19405993 A JP 19405993A JP H0730745 A JPH0730745 A JP H0730745A
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JP5194059A
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Inventor
Tadashi Ochiai
忠 落合
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部分画像と背景画像の合成画像を製作する場
合に、感や経験に依存することなく、見た目に違和感の
ない合成画像を製作できるようにすること。 【構成】 外部記憶装置10から読み出した部分画像と
背景画像の一方(例えば部分画像)を拡大・縮小回路1
8で拡大・縮小し、画像合成回路20で他方(例えば背
景画像)と合成し、ディスプレイ22で表示するものに
おいて、解像度テスト用のテスト画像を発生する直線群
図形発生回路32と、テスト画像を一方の画像に重畳す
る画像重畳回路30と、テスト画像を画像重畳回路へ出
力するか否かを切り換える切換手段34とを具備し、合
成画像中の拡大・縮小されるテスト画像の解像度を目安
とし、部分画像と背景画像の解像度の差が人の目で見て
違和感のない範囲内であることを確認しつつ、拡大・縮
小率を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレゼンテーション・
システムや画像合成製作システム等において用いられる
画像合成装置に関するものであり、さらに詳しくは、部
分画像(例えば、着物の着せ替え画像のうちの着物の画
像)と背景画像(例えば、背景となる自然画や着物を着
る人物画像)を合成して新しい画像を製作する画像合成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自然画での画像合成(動画は静止画の連
続と考える)にクロマキーと呼ばれる方式がある。この
クロマキー方式は、画像として合成される部分画像(例
えば人物画像)の背景を特定の色(例えば青色)とし、
他の背景画像(例えば自然画)と合成して新しい画像を
製作するものである。
【0003】また、パソコン(パーソナルコンピュー
タ)やGWS(グラフィック ワークステーション)で
は、ウインドウ単位で画面を重ね合わす画像重畳が一般
的に行なわれ、画像合成は数枚の画像プレーンを透過合
成して一枚の画像に見せて表示している。また、パソコ
ンやGWS上でアプリケーションソフトを実行すること
により、部分画像を他の画像上に重ね読みして合成し、
新しい画像を製作できるようにしたものもある。
【0004】上述のパソコンやGWSを用いて画像を合
成する装置には、従来図6に示すようなものが知られて
いる。すなわち、HDD(ハードディスクドライブ装
置)やMO(光磁気ディスク装置)などの外部記憶装置
10に記憶されている部分画像と背景画像を部分画像フ
レームバッファ12と背景画像フレームバッファ14に
読み込み、この部分画像フレームバッファ12と背景画
像フレームバッファ14から読み出した部分画像と背景
画像を画像切換回路16および拡大・縮小回路18を介
して画像合成回路20に導いて画像合成し、画像表示手
段としてのCRTディスプレイ22で表示していた。2
4はシステムコントローラとしてのMPU(マイクロ
プロセッサ ユニット)である。
【0005】そして、部分画像フレームバッファ12と
背景画像フレームバッファ14から読み出した部分画像
と背景画像の一方の画像(例えば部分画像)を、拡大・
縮小回路18で所定の大きさに拡大・縮小し、他方の画
像(例えば背景画像)と合成して新しい画像を製作でき
るように構成されていた。この拡大・縮小回路18の拡
大・縮小率は、製作者(例えば編集者)などによる操作
パネル26からの指示によって自由に可変できるように
構成され、合成時における部分画像と背景画像の大きさ
の比率を調整できるように構成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のクロマキー方式による画像合成装置や図6に示
した画像合成装置では、部分画像と背景画像を合成して
新画像を形成する場合、部分画像と背景画像の解像度が
異なると、新画像上で部分画像や背景画像に違和感が生
じるという問題点があった。
【0007】例えば、図6に示した従来の画像合成装置
は、一方の画像(例えば部分画像)を拡大・縮小率の可
変な拡大・縮小回路18で拡大・縮小してから他方の画
像(例えば背景画像)と合成して新画像を製作している
ので、拡大・縮小した一方の画像と他方の画像の解像度
にある程度以上の差が生じると、合成した新画像に違和
感が生じる。特に部分画像を拡大・縮小した場合に解像
度劣化が生じる。
【0008】すなわち、画像を拡大した場合、画像情報
が変わらずに画素単位が拡大するので、斜め直線表示で
のジャギング(ぎざぎざになること)が目立ってくる。
さらに拡大率を上げていくと画像がモザイク状となり認
識すら困難となる。また、画像を縮小した場合、画像情
報の高空間周波数成分がカットされ、圧縮方法(例えば
間引き表示方法)により歪が発生し解像度劣化が生じる
(例えば、1本1本分離して表示されるはずの髪の毛が
くっついて表示される)。
【0009】このような問題点を解決するために、図6
に示した従来例では、製作者(例えば編集者)が表示画
像を見ながら拡大・縮小回路18での拡大・縮小率を調
節して、合成した新画像に違和感が生じないようにして
いた。このため、拡大・縮小回路18での拡大・縮小率
をどの程度に調節すれば新画像に違和感が生じないか
は、もっぱら製作者(例えば編集者)の感や経験に依存
していたので、初心者では適切な調節ができないという
問題点があった。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
で、部分画像と背景画像を合成して新画像を製作する場
合に、感や経験に依存することなく、見た目に違和感の
ない合成画像(新画像)を製作することのできる画像合
成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記憶手段に記憶された部分画像と背景画像の少なく
とも一方の画像を拡大・縮小率の可変な拡大・縮小手段
で拡大・縮小し、画像合成手段で他方の画像と合成し、
画像表示手段で合成画像を表示するようにした画像合成
装置において、解像度をテストするためのテスト画像を
発生するテスト画像発生手段と、このテスト画像発生手
段から出力するテスト画像を、前記記憶手段から前記拡
大・縮小手段へ供給される画像に重畳する画像重畳手段
と、前記テスト画像発生手段から出力するテスト画像を
前記画像重畳手段へ出力するか否かを切り換える切換手
段とを具備してなることを特徴とするものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
におけるテスト画像発生手段から出力するテスト画像
と、画像重畳手段でテスト画像と重畳する画像とは、画
像表示手段における解像度がほぼ同一となるように形成
してなるものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の発明におけるテスト画像発生手段が、画像表示手段
における表示画像が画面の中央部を通る傾斜角45度の
交差する2本の直線図形と、画像表示手段における表示
画像が画面の中央部を通り、かつ傾斜角度が前記傾斜角
45度の2本の直線図形より水平線または垂直線に近い
交差する2本の直線図形とを、テスト画像として出力す
る直線群図形発生手段としてなるものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明による画像合成装置は、例えば
つぎのように作用する。まず、記憶手段に記憶された部
分画像と背景画像の他方の画像(例えば背景画像)は、
拡大・縮小手段で他方の画像用の拡大・縮小率Aの初期
設定値A0(例えば拡大・縮小率1)で拡大・縮小さ
れ、画像表示手段で表示される。
【0015】ついで、画像合成テストをするために、切
換手段によってテスト画像発生手段から出力するテスト
画像を画像重畳手段へ出力すると、このテスト画像は画
像重畳手段によって一方の画像(例えば部分画像)に重
畳される。この重畳画像は、拡大・縮小手段で一方の画
像用の拡大・縮小率Bの初期値B0(例えば拡大・縮小
率1)で拡大・縮小され、画像合成手段で他方の画像に
合成され、画像表示手段で表示される。
【0016】ついで、拡大・縮小手段における一方の画
像用の拡大・縮小率Bを可変して、合成画像中のテスト
画像および一方の画像を拡大・縮小する。このとき、合
成画像中の拡大・縮小されるテスト画像の解像度を目安
とし、部分画像と背景画像の解像度の差が人の目で見て
違和感のない範囲内であるかを否かを判断し、拡大・縮
小率Bを決定する。
【0017】例えば、合成する部分画像と背景画像の望
ましい大きさ関係から、部分画像の拡大・縮小率Bを初
期値B0より大きな値B1(例えば2)に変える場合、そ
の拡大・縮小率BをB1に変えてもテスト画像にジャギ
ング(ぎざぎざになること)が見られなければ、拡大・
縮小率BをB1に決定する。
【0018】上述の画像合成テストによって拡大・縮小
率BがB1に決定したら、画像合成をするために、切換
手段によってテスト画像発生手段から画像重畳手段へ出
力するテスト画像を遮断する。すると、画像合成手段
は、他方の画像(例えば背景画像)を拡大・縮小率Aの
初期値A0(例えば1)で拡大・縮小した画像と、一方
の画像(例えば部分画像)を拡大・縮小率Bの決定値B
1(例えば2)で拡大・縮小した画像とを合成し、この
合成画像は画像表示手段によって表示される。
【0019】請求項2の発明による画像合成装置は、テ
スト画像発生手段から出力するテスト画像と、画像重畳
手段でテスト画像と重畳する画像とを、画像表示手段に
おける解像度がほぼ同一となるように形成しているの
で、調節対象とする画像(例えば部分画像)の解像度と
テスト画像の解像度が1対1の関係となる。
【0020】請求項3の発明による画像合成装置では、
テスト画像発生手段から出力するテスト画像が、表示画
面の中央部を通る傾斜角45度の交差する2本の直線図
形と、表示画面の中央部を通り、かつ傾斜角度が前記傾
斜角45度の2本の直線図形より水平線または垂直線に
近い交差する2本の直線図形とからなる直線群図形とな
る。この直線群図形のうち、傾斜角45度の交差する2
本の直線図形は、最小画素単位での解像度を最大にして
直線表示でのジャギングを最小にするのに適しており、
傾斜角45度の2本の直線図形より水平線に近い交差す
る2本の直線図形は、直線表示でのジャギングを目立た
せるのに適している。
【0021】
【実施例】以下、本発明による画像合成装置の一実施例
を図1を用いて説明する。図1において図6と同一部分
は同一符号とする。図1において、10はHDDやMO
などからなり、部分画像や背景画像を記憶している外部
記憶装置である。
【0022】前記外部記憶装置10の出力側には、図2
の(b)に示すような部分画像(表示画素数50×3
0)31を一時的に記憶するための部分画像フレームバ
ッファ12と、同図の(a)に示すような背景画像(表
示画素数50×30)33を一時的に記憶するための背
景画像フレームバッファ14とが結合している。前記部
分画像フレームバッファ12および背景画像フレームバ
ッファ14の出力側には画像切換回路16が結合し、こ
の画像切換回路16の出力側には、画像重畳回路30を
介して拡大・縮小回路18が結合している。この拡大・
縮小回路18の出力側には、画像合成回路20および画
像表示手段としてのCRTディスプレイ22が結合して
いる。
【0023】32はテスト画像発生手段の一例としての
直線群図形発生回路で、この直線群図形発生回路32
は、図2の(c)に示すような、CRTディスプレイ2
2における表示画像が画面の中央部を通る傾斜角45度
の交差する2本の直線図形Ta、Tbと、CRTディス
プレイ22における表示画像が画面の中央部を通り、か
つ傾斜角度が前記2本の直線図形Ta、Tbより水平線
に近い交差する2本の直線図形Tc、Tdとをテスト画
像(表示画素数50×30)35として、切換スイッチ
34を介して前記画像重畳回路30へ出力するように構
成されている。
【0024】前記直線群図形発生回路32から出力する
直線図形Ta、Tb、Tc、Tdは、重畳画像を形成す
る対象となる画像(例えば部分画像)の解像度の目安と
して用いるので、この対象となる画像(例えば部分画
像)の解像度と一定の関係(例えば同一)にあることが
望ましい。なお、図2の(c)の直線図形Ta、Tb、
Tc、Tdはジャギングを強調するためにぎざぎざに表
示しているが、実際は直線に見える画素数である。
【0025】36はシステムコントローラとしてのMP
U(マイクロ プロセッサ ユニット)で、このMPU3
6は、操作パネル26からの指令に基づいて、前記外部
記憶装置10、部分画像フレームバッファ12、背景画
像フレームバッファ14、画像切換回路16、画像重畳
回路30、切換スイッチ34、拡大・縮小回路18およ
び画像合成回路20に対応した制御信号を出力するよう
に構成されている。
【0026】つぎに、図1の実施例の作用を図2から図
5までを併用して説明する。 (イ)まず、従来例と同様にして、操作パネル26の指
示に基づくMPU36からの読み出し、書き込み指令信
号によって、外部記憶装置10から図2の(b)に示す
ような部分画像31と同図の(a)に示すような背景画
像33とが読み出されて、部分画像フレームバッファ1
2と背景画像フレームバッファ14とに書き込まれる。
なお、初期状態では切換スイッチ34はオフにしてお
く。
【0027】(ロ)ついで、従来例と同様にして、操作
パネル26の指示に基づくMPU36からの背景画像表
示のための指令信号によって、背景画像フレームバッフ
ァ14から読み出された背景画像33が、画像切換回路
16、画像重畳回路30、拡大・縮小回路18および画
像合成回路20を介してCRTディスプレイ22に出力
し、CRTディスプレイ22が図2の(a)に示すよう
な背景画像33を表示する。このとき、拡大・縮小回路
18は、背景画像33を背景画像用の拡大・縮小率Aの
初期値A0(例えば1)だけ拡大・縮小している。
【0028】(ハ)ついで、操作パネル26の指示に基
づくMPU36からの画像合成テストのための指令信号
によって、部分画像フレームバッファ12から読み出さ
れた図2の(b)の部分画像31が画像切換回路16を
介して画像重畳回路30に出力するとともに、切換スイ
ッチ34をオフからオンに切り換えて直線群図形発生回
路32から同図の(c)の直線図形Ta、Tb、Tc、
Tdをテスト画像35として画像重畳回路30に出力す
る。
【0029】このため、画像重畳回路30は、部分画像
31とテスト画像35を重畳した図2の(d)に示すよ
うな重畳画像37を、拡大・縮小回路18および画像合
成回路20を介してCRTディスプレイ22に出力し、
CRTディスプレイ22によって重畳画像37を背景画
像33に重ね合わせて表示する。このとき、拡大・縮小
回路18は、部分画像31およびテスト画像35を部分
画像用の拡大・縮小率Bの初期値B0(例えば1)だけ
拡大・縮小している。
【0030】(ニ)ついで、操作パネル26の指示に基
づくMPU36からの部分画像31の拡大・縮小のため
の指令信号によって、拡大・縮小回路18の拡大・縮小
率Bを可変制御する。すると、この拡大・縮小率Bに対
応して、CRTディスプレイ22の表示画像中の重畳画
像37のみを拡大・縮小する。
【0031】このとき、この重畳画像37の拡大・縮小
率Bを初期値B0から徐々に大きくしていくと、直線図
形Ta、Tb、Tc、Tdが滑らかな直線から徐々にぎ
ざぎざの目立つ直線に変化していく。特に直線図形T
c、Tdのぎざぎざが目立ってくる。この変化を目安と
して見ながら、部分画像31と背景画像33の解像度の
差が、両者の合成画像に違和感を生じさせない範囲内で
拡大・縮小率Bを可変調節する。
【0032】例えば、拡大・縮小率Bを初期値B0に対
して縦2倍、横2倍にしたもの(すなわち、直線図形T
a、Tb、Tc、Tdを縦2倍、横2倍のTA、TB、
TC、TDにしたもの)まで、背景画像33との解像度
の差が見た目に違和感を生じさせない範囲であるとする
と、図3に示すような、図2の(d)に示す重畳画像3
7を拡大・縮小回路18で縦2倍、横2倍の重畳画像
(表示画素数100×60に対応)39の大きさまで拡
大して、背景画像33と合成することができる。
【0033】説明の便宜上、部分画像31を縦2倍、横
2倍に拡大した画像を背景画像33と合成するものとす
ると、拡大・縮小率Bを縦2倍、横2倍に対応した値に
決定する。なお、図3において、41は図2の(a)の
背景画像33の表示画像領域(表示画素数50×30)
を表している。
【0034】前記(ニ)によって拡大・縮小回路18の
拡大・縮小率Bを決定したら、操作パネル26の指示に
基づくMPU36からの画像合成のための指令信号によ
って、切換スイッチ34をオンからオフに切り換えて画
像合成テストを解除する。すると、背景画像フレームバ
ッファ14の背景画像33の一部に、部分画像フレーム
バッファ12の部分画像31を縦2倍、横2倍に拡大し
た図3の拡大重畳画像39の対応領域41の拡大画像を
合成し、この合成画像43がCRTディスプレイ22に
よって図4に示すように表示される。
【0035】前記実施例では、テスト画像発生手段を、
表示画面の中央部を通る傾斜角45度の交差する2本の
直線図形と、表示画面の中央部を通り傾斜角度が前記傾
斜角45度の2本の直線図形より水平線に近い交差する
2本の直線図形とを、テスト画像として出力する直線群
図形発生回路によって構成するようにしたが、本発明は
これに限るものでなく、部分画像と背景画像の少なくと
も一方の画像であって、かつ拡大・縮小回路で拡大・縮
小して他方の画像と合成する画像の解像度を、目で見て
認識し易いテスト画像を出力するものであればよい。
【0036】例えば、表示画面の中央部を通る傾斜角4
5度の交差する2本の直線図形と、表示画面の中央部を
通り、かつ傾斜角度が前記傾斜角45度の2本の直線図
形より垂直線に近い交差する2本の直線図形とを、テス
ト画像として出力する直線群図形発生回路によってテス
ト画像発生手段を構成するようにしてもよい。
【0037】前記実施例では、背景画像については拡大
・縮小せず、部分画像のみ縦2倍、横2倍に拡大して、
両者を合成するようにしたが、本発明はこれに限るもの
でなく、部分画像と背景画像の少なくとも一方の画像を
拡大・縮小し、他方の画像と合成するものに利用できる
こと勿論である。すなわち、部分画像と背景画像の両方
を拡大・縮小して合成するものについても利用すること
ができ、または、部分画像と背景画像の一方の画像のみ
を縮小して他方の画像と合成するものについても利用す
ることができる。
【0038】例えば、部分画像31に対する拡大・縮小
率Bを初期値B0の縦1/2倍、横1/2倍にしたもの
まで(すなわち、直線図形Ta、Tb、Tc、Tdを縦
1/2倍、横1/2倍のta、tb、tc、tdにした
もの)、部分画像と背景画像33の解像度の差が見た目
に違和感を生じさせない範囲であるとすると、図2の
(d)に示す重畳画像(表示画素数50×30)37を
拡大・縮小回路18で縦1/2倍、横1/2倍に縮小し
た、図5に示す重畳画像(表示画素数25×15)45
の大きさにして、図2の(a)の背景画像33と合成す
ることができる。
【0039】このとき、拡大・縮小回路18の拡大・縮
小率Bを初期値B0から徐々に小さくしていくと、直線
図形Ta、Tb、Tc、Tdの画面中央部における直線
が明確に区別された判別可能な状態から互いに重なり合
った判別不能な状態に変化していく。この変化を見なが
ら、部分画像と背景画像の解像度の差が、両者の合成画
像に違和感を生じさせない範囲内で拡大・縮小率Bを可
変調節する。
【0040】前記実施例では、拡大・縮小回路で拡大・
縮小される前の部分画像と背景画像(例えば、部分画像
フレームバッファの部分画像と背景画像バッファメモリ
の背景画像)の解像度を同一としたが、本発明はこれに
限るものでなく、拡大・縮小回路で拡大・縮小される前
の部分画像と背景画像の解像度が異なるものについても
利用できること勿論である。
【0041】前記実施例では、画像表示手段をCRTデ
ィスプレイで形成するようにしたが、本発明はこれに限
るものでなく、画像表示手段を液晶ディスプレイ、プラ
ズマディスプレイまたはエレクトロルミネッセントディ
スプレイ等で形成するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記のように、部分
画像と背景画像の少なくとも一方の画像(例えば部分画
像)を拡大・縮小して他方の画像(例えば背景画像)と
合成し、その合成画像を表示する画像合成装置におい
て、テスト画像発生手段と、テスト画像を一方の画像に
重畳する画像重畳手段と、テスト画像を画像重畳手段へ
出力するか否かを切り換える切換手段とを具備するよう
に構成した。
【0043】このため、一方の画像とともに拡大・縮小
されるテスト画像の解像度を目安とし、部分画像と背景
画像の解像度の差が人の目で見て違和感のない範囲内で
あるかを否かを判断し、拡大・縮小率Bを決定するがで
きる。したがって、部分画像と背景画像を合成して新画
像を製作する場合に、感や経験に依存することなく、初
心者でも見た目に違和感のない合成画像(新画像)を製
作することができる。
【0044】請求項2の発明による画像抽出装置は、請
求項1の発明におけるテスト画像発生手段から出力する
テスト画像と、画像重畳手段でテスト画像と重畳する画
像とを、画像表示手段における解像度がほぼ同一となる
ように形成しているので、調節対象とする画像(例えば
部分画像)の解像度とテスト画像の解像度が1対1の関
係となり、拡大・縮小手段の拡大・縮小率の調節をより
簡単に行なうことができる。
【0045】請求項3の発明による画像合成装置は、請
求項1または2の発明におけるテスト画像発生手段を直
線群図形発生手段で形成し、最小画素単位での解像度を
最大にして直線表示でのジャギングを最小にするのに適
している2本の直線図形(例えばTa、Tb)と、直線
表示でのジャギングを目立たせるのに適している2本の
直線図形(例えばTc、Td)とをテスト画像としてい
るので、所定の目的を達成させるためのテスト画像の構
成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像合成装置の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の作用を説明する説明図で、(a)は背景
画像を説明する説明図、(b)は部分画像を説明する説
明図、(c)はテスト画像の一例としての直線図形を説
明する説明図、(d)は部分画像と直線図形を重畳した
重畳画像を説明する説明図である。
【図3】図2の(d)の重畳画像を縦2倍、横2倍に拡
大した重畳画像を説明する説明図である。
【図4】図2の(a)の背景画像の一部に同図の(b)
の部分画像を縦2倍、横2倍に拡大した拡大画像の対応
領域を合成した合成画像の説明図である。
【図5】図2の(d)の重畳画像を縦1/2倍、横1/
2倍に縮小した重畳画像を説明する説明図である。
【図6】従来の画像合成装置のブロック図である。
【符号の説明】
10…外部記憶装置、 12…部分画像フレームバッフ
ァ、14…背景画像フレームバッファ、 16…画像切
換回路、18…拡大・縮小回路、 20…画像合成回
路、22…CRTディスプレイ(画像表示手段の一
例)、26…操作パネル、 30…画像重畳回路、 3
1…部分画像、32…直線群図形発生回路(テスト画像
発生手段の一例)、33…背景画像、 34…切換スイ
ッチ、 35…テスト画像、36…MPU(システムコ
ントローラの一例)、 37…重畳画像、39…重畳画
像37を縦2倍、横2倍に拡大した拡大重畳画像、41
…拡大重畳画像39のうちの背景画像33に対応した領
域、43…合成画像、 45…縮小画像、TA〜TD、
Ta〜Td、ta〜td…直線図形。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶手段に記憶された部分画像と背景画像
    の少なくとも一方の画像を拡大・縮小率の可変な拡大・
    縮小手段で拡大・縮小し、画像合成手段で他方の画像と
    合成し、画像表示手段で合成画像を表示するようにした
    画像合成装置において、解像度をテストするためのテス
    ト画像を発生するテスト画像発生手段と、このテスト画
    像発生手段から出力するテスト画像を、前記記憶手段か
    ら前記拡大・縮小手段へ供給される画像に重畳する画像
    重畳手段と、前記テスト画像発生手段から出力するテス
    ト画像を前記画像重畳手段へ出力するか否かを切り換え
    る切換手段とを具備してなることを特徴とする画像合成
    装置。
  2. 【請求項2】テスト画像発生手段から出力するテスト画
    像と、画像重畳手段で前記テスト画像と重畳する画像と
    は、画像表示手段における解像度がほぼ同一となるよう
    に形成してなる請求項1記載の画像合成装置。
  3. 【請求項3】テスト画像発生手段は、画像表示手段にお
    ける表示画像が画面の中央部を通る傾斜角45度の交差
    する2本の直線図形と、画像表示手段における表示画像
    が画面の中央部を通り、かつ傾斜角度が前記傾斜角45
    度の2本の直線図形より水平線または垂直線に近い交差
    する2本の直線図形とを、テスト画像として出力する直
    線群図形発生手段としてなる請求項1または2記載の画
    像合成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7012623B1 (en) 1999-03-31 2006-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and apparatus

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US7012623B1 (en) 1999-03-31 2006-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Image processing method and apparatus

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