JP3765279B2 - 画像表示方法及び画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)やLCD(液晶ディスプレイ)パネルなどの表示パネルで入力映像信号に対応した画像を表示する画像表示方法及び画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像表示方法及び画像表示装置には、静止画のように表示画面の同一位置に同一画像を長時間表示し続けたときに発生する画面の焼き付きを防止するために、表示画像を表示画面内で移動させるものが知られている。
例えば、図5に示すように、PDPの表示画面(例えば800×600ドットの表示画面)10内で所定表示サイズ(例えば640×480ドット)の表示画像(例えば静止画像)を長時間表示し続ける場合、この表示画像の表示位置を表示フレーム12で示す位置から表示フレーム14で示す位置へ移動することによって、焼き付きを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示した従来例では、表示画像の表示位置を表示フレーム12で示す位置から表示フレーム14で示す位置へ移動する際に、表示サイズを変えていなかったので、移動によって表示画面10内にブランキング(非表示)部分16,18が生じ、このブランキング部分16,18に焼き付きや残像が発生するという問題点があった。
すなわち、表示画像の移動によって表示フレーム14内の明るい部分とブランキング部分16,18の暗い部分の間に大きな輝度差が生じ、焼き付きや残像発生の原因になっていた。
【0004】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができる画像表示方法及び画像表示装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像表示方法は、入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎に移動する第1ステップと、第1ステップによる画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、第1ステップで移動した画像の表示サイズを拡大する第2ステップとを具備したことを特徴とするものである。
上述の構成において、第1ステップによって、入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置が設定時間経過毎に移動し、第2ステップによって、移動画像の表示サイズが拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含めるので、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができる。
【0006】
請求項2に記載の画像表示方法は、入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動する第1ステップと、第1ステップによる画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、第1ステップで移動した画像の表示サイズを拡大する第2ステップとを具備したことを特徴とするものである。
上述の構成において、第1ステップによって、入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動し、第2ステップによって、移動画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含めるので、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができるとともに、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0007】
請求項3に記載の画像表示方法は、入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動する第1ステップと、第1ステップによる画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、第1ステップで移動した画像の表示サイズを拡大する第2ステップとを具備したことを特徴とするものである。上述の構成において、第1ステップによって、入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動し、第2ステップによって、移動画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含めるので、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができるとともに、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0008】
請求項4に記載の画像表示装置は、映像信号を記録するためのメモリ(24)と、映像信号に対応した画像を表示するための表示パネル(26)と、入力映像信号、のメモリ(24)への書き込み、読み出しを制御する読み書き制御手段と、メモリ(24)から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎に移動する表示位置制御手段と、表示位置制御手段による画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、表示位置制御手段で移動した画像の表示サイズを拡大する表示サイズ制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
上述の構成において、表示位置制御手段が映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎に移動し、表示サイズ制御手段が移動した画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含めるので、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができる。
【0009】
請求項5に記載の画像表示装置は、映像信号を記録するためのメモリ(24)と、映像信号に対応した画像を表示するための表示パネル(26)と、入力映像信号のメモリ(24)への書き込み、読み出しを制御する読み書き制御手段と、メモリ(24)から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動する表示位置制御手段と、前記表示位置制御手段による画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、前記表示位置制御手段で移動した画像の表示サイズを拡大する表示サイズ制御手段とを具備したことを特徴とするものである。上述の構成において、表示位置制御手段が映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動し、表示サイズ制御手段が移動した画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含めるので、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができるとともに、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0010】
請求項6に記載の画像表示装置は、映像信号を記録するためのメモリ(24)と、映像信号に対応した画像を表示するための表示パネル(26)と、入力映像信号のメモリ(24)への書き込み、読み出しを制御する読み書き制御手段と、メモリ(24)から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動する表示位置制御手段と、前記表示位置制御手段による画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、前記表示位置制御手段で移動した画像の表示サイズを拡大する表示サイズ制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
上述の構成において、表示位置制御手段が映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動し、表示サイズ制御手段が移動した画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含めるので、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができるとともに、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、表示位置制御手段の構成を簡単にするために、表示位置制御手段が、設定された複数の画像表示位置を設定時間経過毎に所定順序で循環移動する構成とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、表示位置制御手段の構成を簡単にするために、表示位置制御手段が、設定された複数の画像表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に所定順序で循環移動する構成とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、表示位置制御手段の構成を簡単にするために、表示位置制御手段が、設定された複数の画像表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に所定順序で循環移動する構成とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項7,8又は9に記載の発明において、表示サイズ制御手段の構成を簡単にするために、表示サイズ制御手段が、画像移動で生じる複数のブランキング部分のうちの最大のブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された共通の拡大率Mで、複数の移動画像の表示サイズを拡大する構成とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による画像表示方法及び画像表示装置の一実施形態例を示すものである。
図1において、20はPC(パーソナルコンピュータ)、22はA/D(アナログ/ディジタル)変換部、24はメモリ、26はPDP(表示パネルの一例)、28はマイコン、30は映像信号処理部である。
【0016】
A/D変換部22はPC20から出力するアナログの映像信号をディジタルの映像信号に変換して出力する。マイコン28は、内蔵するROM(リードオンリメモ)内に格納されたプログラムに基づいて、読み書き制御、表示位置制御、表示サイズ制御などの制御を行うための制御信号を出力をする。
【0017】
映像信号処理部30は次の(a)(b)(c)に示す機能を具備している。
(a) マイコン28から読み書き制御信号に基づいて、A/D変換部22から出力した映像信号や処理後の映像信号をメモリ24への書き込む制御と、メモリ24から映像信号を読み出す制御とを行う読み書き制御機能。
(b) マイコン28から出力する表示位置制御信号に基づいて、メモリ24から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置が、設定時間(例えば1時間)経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に、予め設定された4つの表示位置を所定順序で循環移動するように制御する表示位置制御機能。
(c) マイコン28から出力する表示サイズ制御信号に基づいて、前記(b)の機能による画像移動時に、画像移動で生じる4つのブランキング(非表示)部分のうちの最大のブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された共通の拡大率M(例えば1.05)で、前記(b)の機能による4つの移動画像の表示サイズをそれぞれ拡大する表示サイズ制御機能。
【0018】
つぎに前記実施形態例の作用を、図2〜図4を併用して説明する。
説明の便宜上、図3に示すように、PDP26の表示画面(800×600ドット)10内において、表示サイズ640×480ドットの表示画像が、同図(a)の表示フレーム12で示す基準点P0の表示位置から、同図(b)(c)(d)(e)のそれぞれに表示フレーム14で示す点P1,P2,P3,P4の表示位置に順次移動し、点P4の表示位置のつぎは点P1の表示位置に戻り、以後点P1,P2,P3,P4の順に順次循環移動するものとする。ここで、点P0,P1,P2,P3,P4は、制御パラメータPが0,1,2,3,4の場合に対応している。
また、これらの画像移動時において、それぞれの移動画像の表示サイズが予め設定された共通の拡大率Mによって図3(b)(c)(d)(e)のそれぞれに表示フレーム32で示す大きさに拡大されるものとする。
また、点P0、P1,P2,P3,P4のA,B座標点が,図3(a)に示すように(0,0)、(0,n/4)、(n/4,n)、(n,3n/4)、(3n/4,0)であるとし、n=12(ドット)、M=(480+24)/480=1.05とし、アスぺクト比(4:3)を変えずに拡大するものとする。
さらに、図示の便宜上、拡大表示を誇張して表示するものとする。
【0019】
(1) PC20から出力したアナグロの映像信号は、A/D変換部22でディジタルの映像信号に変換されて映像信号処理部30に入力する。
映像信号処理部30は、その読み書き制御機能によって、入力した映像信号や処理後の映像信号のメモリ24への書き込み制御と、メモリ24からの読み出し制御とを行う。
【0020】
(2) マイコン28は、初期状態では、表示位置を基準点P0とするための表示位置制御信号と、拡大率を1とするための表示サイズ制御信号とを映像信号処理部30へ出力し、表示開始時から設定時間(例えば1時間)経過毎及び入力映像信号の切り換え毎に、表示位置を点P1,P2,P3,P4,P1,P2,・・・と順次循環移動するための表示位置制御信号と、拡大率を1.05(M=1.05の場合)とするための表示サイズ制御信号とを映像信号処理部30へ出力する。
【0021】
(3) 映像信号処理部30は、マイコン28からの表示位置制御信号と表示サイズ制御信号とに基づいて、PDP26での表示画像を、図3の(a)に表示フレーム12で示す初期の表示位置から同図(b),(c),(d),(e)に表示フレーム14で示す表示位置に順次移動させるとともに、各移動画像の表示サイズを1.05倍し、表示フレーム32で示す表示位置に拡大表示する。
以下、前記(2)(3)の作用を図2を併用して詳述する。
【0022】
(4) 表示開始から設定時間経過していないときや、入力映像信号の切り換えがない時には、「一定時間経過?」がNO、「入力切換実行?」がNOとなり、「P=0?」がYESとなり、(A,B)=(0,0)となる。
このため、取込映像の水平位置、垂直位置を「水平基準値+0」、「垂直基準値+0」に指定し、メモリ24から読み出された映像信号に対応する画像を拡大率1で表示する。すなわち、PDP26の表示画面10には、図3(a)に示すように、基準点P0を取込映像位置とする表示フレーム12の表示位置に、拡大率1の表示画像が表示される。
【0023】
(5) 表示開始から設定時間経過したとき、又は入力映像信号の切り換えがあったときには、「一定時間経過?」がYES、又は「入力切換実行?」がYESとなり、「P=4?」がNO、「P=1」、「P=0?」がNO、「P=1?」がYESとなり、(A,B)=(0,n/4)=(0,3)となる。
このため、取込映像の水平位置、垂直位置を「水平基準値+0」「垂直基準値+3」に指定し、メモリ24から読み出された映像信号に対応する画像を拡大率1.05で表示する。すなわち、PDP26の表示画面には、図3(b)に示すように、点P1を取込映像位置とする表示フレーム14を1.05倍した表示フレーム32の表示位置に、拡大率1.05倍の表示画像が表示される。このとき、表示画像の移動で生じたブランキング部分が、拡大表示画像の表示領域を示す表示フレーム32内に含まれるので、焼き付き及び残像発生を防止できる。
【0024】
(6) 図3(b)の表示開始から設定時間経過したとき、又は入力映像信号の切り換えがあったときには、前記(5)と同様にして、「P=2」、(A,B)=(n/4,n)=(3,12)となり、PDP26の表示画面には、図3(c)に示すように、点P2を取込映像位置とする表示フレーム14を1.05倍した表示フレーム32の表示位置に拡大率1.05の拡大表示画像が表示される。このときも、表示画像の移動で生じたブランキング部分が表示フレーム32内に含まれるので、焼き付き及び残像発生を防止できる。
【0025】
(7) 図3(c)の表示開始から設定時間経過したとき、又は入力映像信号の切り換えがあったときには、前記(5)と同様にして、「P=3」、(A,B)=(n,3n/4)=(12,9)となり、PDP26の表示画面には、図3(d)に示すように、点P3を取込映像位置とする表示フレーム14を1.05倍した表示フレーム32の表示位置に拡大率1.05の拡大表示画像が表示される。このときも、表示画像の移動で生じたブランキング部分が表示フレーム32内に含まれるので、焼き付きを防止し、残像発生を防止できる。図3(d)を拡大した図4で詳述すると、表示画像の移動で生じたブランキング部分16,18が拡大表示画像の表示領域を示す表示フレーム32内に含まれるので、焼き付き及び残像発生を防止できる。
【0026】
(8) 図3(d)の表示開始から設定時間経過したとき、又は入力映像信号の切り換えがあったときには、前記(5)と同様にして、「P=4」、(A,B)=(3n/4,0)=(9、0)となり、PDP26の表示画面には、図3(e)に示すように、点P4を取込映像位置とする表示フレーム14を1.05倍した表示フレーム32の表示位置に拡大率1.05の拡大表示画像が表示される。
このときも、表示画像の移動で生じたブランキング部分が表示フレーム32内に含まれるので、焼き付きを防止し、残像発生を防止できる。
【0027】
(9) 図3(e)の表示開始から設定時間経過したとき、又は入力映像信号の切り換えがあったときには、「P=4?」がYESとなり、「P=1」、「P=0?」がNO、「P=1?」がYESとなり、(A,B)=(0,n/4)=(0,3)となる。このため、前記(5)と同様にPDP26の表示画面には、図3(b)に示すように、点P1を取込映像位置とする表示フレーム14を1.05倍した表示フレーム32の表示位置に拡大率1.05の拡大表示画像が表示される。
【0028】
(10) 以後、前記(6)、(7)、(8)、(9)と同様の作用が繰り返される。すなわち、表示開始時から設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に、取込映像位置を点P1,P2,P3,P4,P1,P2,・・・の順に順次循環移動するとともに、各移動画像が拡大率1.05で拡大表示される。
【0029】
前記実施形態例では、予め設定するn,Mが12,1.05の場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、画像移動で生じたブランキング部分が拡大表示画像の表示領域に含まれるという条件を満たせば、nが12以外、Mが1.05以外の場合についても利用することができること勿論である。
例えばnが10、Mが約1.042(=(480+20)/480)の場合についても利用することができる。ただ、nが小さく、Mが1に近い程、見る者に違和感を与える可能性を小さくできる。
【0030】
前記実施形態例では、水平方向の拡大率を1.05(=(640+32)/640)とするとともに、垂直方向の拡大率を1.05(=(480+24)/480)として拡大表示画像のアスペクト比を変えない場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、水平方向の拡大率と垂直方向の拡大率を異なるように設定した場合についても利用することができる。
例えば、n=12とした場合でも、水平方向の拡大率を約1.038(=(640+24)/640)、垂直方向の拡大率を1.05(=(480+24)/480)と設定した場合についても利用することができる。
【0031】
前記実施形態例では、表示サイズ制御手段の構成を簡単にするために、画像移動で生じる複数のブランキング部分のうちの最大のブランキング部分(図3(c)に示すP=2の場合)を、拡大表示画像の表示領域に含むために設定された共通の拡大率M(例えばM=1.05)で、複数(図3に示す例では4つ)の移動画像の表示サイズを拡大する場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、画像移動で生じる複数のブランキング部分のそれぞれを、対応する拡大表示画像の表示領域に含むために設定された個別の拡大率で、対応する移動画像の表示サイズを拡大する場合についても利用することができる。
【0032】
前記実施形態例では、移動・拡大画像の表示位置が点P1,P2,P3,P4に対応した4カ所であって、これらの4カ所を所定順序で順次循環移動する場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、移動・拡大画像の表示位置が4カ所以外の複数箇所であって所定順序で循環移動する場合、又は任意に設定される複数箇所を順次移動する場合についても利用することができる。
【0033】
前記実施形態例では、設定された複数の画像表示位置を、設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動する場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、設定時間経過毎に移動する場合、又は入力映像信号の切り換え時毎に移動する場合ついても利用することができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像表示方法は、第1ステップによって入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎に移動し、第2ステップによって移動画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含める構成としたので、初期表示位置における表示フレーム内において表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができ、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができる。
【0035】
請求項2に記載の画像表示方法は、第1ステップによって入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動し、第2ステップによって移動画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含める構成としたので、初期表示位置における表示フレーム内において表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができ、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができ、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0036】
請求項3に記載の画像表示方法は、第1ステップによって入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動し、第2ステップによって移動画像の表示サイズを拡大して画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含める構成としたので、初期表示位置における表示フレーム内において表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができ、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができ、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0037】
請求項4に記載の画像表示装置は、メモリ(24)、表示パネル(26)、読み書き制御手段、表示位置制御手段及び表示サイズ制御手段を具備し、表示パネル(26)での入力映像信号に対応した画像の表示位置を設定時間経過毎に移動するとともに、この画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、移動画像の表示サイズを拡大する構成としたので、初期表示位置における表示フレーム内において表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができ、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができる。
【0038】
請求項5に記載の画像表示装置は、メモリ(24)、表示パネル(26)、読み書き制御手段、表示位置制御手段及び表示サイズ制御手段を具備し、表示パネル(26)での入力映像信号に対応した画像の表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動するとともに、この画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、移動画像の表示サイズを拡大する構成としたので、初期表示位置における表示フレーム内において表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができ、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができ、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0039】
請求項6に記載の画像表示装置は、メモリ(24)、表示パネル(26)、読み書き制御手段、表示位置制御手段及び表示サイズ制御手段を具備し、表示パネル(26)での表示画像の表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動するとともに、この画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、移動画像の表示サイズを拡大する構成としたので、初期表示位置における表示フレーム内において表示画像の移動で生じるブランキング部分が焼き付きや残像発生の原因となるのを防止することができ、表示画像の輝度差によって生じる焼き付き及び残像発生を防止することができ、表示画像を見る者に違和感を与えない。
【0040】
請求項7に記載の発明は、請求項4の発明において、設定された複数の画像表示位置を設定時間経過毎に所定順序で循環移動する構成としたので、表示位置制御手段の構成を簡単にすることができる。
【0041】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、設定された複数の画像表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に所定順序で循環移動する構成としたので、表示位置制御手段の構成を簡単にすることができる。
【0042】
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、設定された複数の画像表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に所定順序で循環移動する構成としたので、表示位置制御手段の構成を簡単にすることができる。
【0043】
請求項10に記載の発明は、請求項7,8又は9に記載の発明において、画像移動で生じた複数のブランキング部分のうちの最大のブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された共通の拡大率Mで、複数の移動画像の表示サイズをそれぞれ拡大する構成としたので、表示サイズ制御手段の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像表示方法及び画像表示装置の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態例による焼き付き及び残像発生の防止の作用を示すフローチャートである。
【図3】図1の実施形態例による焼き付き防止及び残像の発生防止の作用を説明する図である。
【図4】図3中の(d)の拡大図である。
【図5】従来例による焼き付き防止の作用を説明する図である。
【符号の説明】
10…表示画面、 12…移動前の画像表示位置を示す表示フレーム、 14…移動後の画像表示位置を示す表示フレーム、 16、18…ブランキング部分、 20…PC(パーソナルコンピュータ)、 22…A/D変換部、 24…メモリ、 26…PDP、 28…マイコン、 30…映像信号処理部、 32…拡大後の画像表示位置を示す表示フレーム。
Claims (10)
- 入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎に移動する第1ステップと、第1ステップによる画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、第1ステップで移動した表示位置における前記画像の中心を基準として、該画像の表示サイズを拡大する第2ステップと、第2ステップで拡大された画像を表示する第3ステップとを具備したことを特徴とする画像表示方法。
- 入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動する第1ステップと、第1ステップによる画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、第1ステップで移動した表示位置における前記画像の中心を基準として、該画像の表示サイズを拡大する第2ステップと、第2ステップで拡大された画像を表示する第3ステップとを具備したことを特徴とする画像表示方法。
- 入力映像信号に対応した画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動する第1ステップと、第1ステップによる画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、第1ステップで移動した表示位置における前記画像の中心を基準として、該画像の表示サイズを拡大する第2ステップと、第2ステップで拡大された画像を表示する第3ステップとを具備したことを特徴とする画像表示方法。
- 映像信号を記録するためのメモリ(24)と、映像信号に対応した画像を表示するための表示パネル(26)と、入力映像信号のメモリ(24)への書き込み、読み出しを制御する読み書き制御手段と、メモリ(24)から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎に移動する表示位置制御手段と、前記表示位置制御手段による画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、前記表示位置制御手段で移動した表示位置における前記画像の中心を基準として、該画像の表示サイズを拡大する表示サイズ制御手段とを具備したことを特徴とする画像表示装置。
- 映像信号を記録するためのメモリ(24)と、映像信号に対応した画像を表示するための表示パネル(26)と、入力映像信号のメモリ(24)への書き込み、読み出しを制御する読み書き制御手段と、メモリ(24)から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を入力映像信号の切り換え時毎に移動する表示位置制御手段と、前記表示位置制御手段による画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、前記表示位置制御手段で移動した表示位置における前記画像の中心を基準として、該画像の表示サイズを拡大する表示サイズ制御手段とを具備したことを特徴とする画像表示装置。
- 映像信号を記録するためのメモリ(24)と、映像信号に対応した画像を表示するための表示パネル(26)と、入力映像信号のメモリ(24)への書き込み、読み出しを制御する読み書き制御手段と、メモリ(24)から読み出された映像信号に対応する画像の表示パネル(26)での表示位置を設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に移動する表示位置制御手段と、前記表示位置制御手段による画像移動で生じたブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された拡大率で、前記表示位置制御手段で移動した表示位置における前記画像の中心を基準として、該画像の表示サイズを拡大する表示サイズ制御手段とを具備したことを特徴とする画像表示装置。
- 表示位置制御手段は、設定された複数の画像表示位置を設定時間経過毎に所定順序で循環移動することを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
- 表示位置制御手段は、設定された複数の画像表示位置を、入力映像信号の切り換え時毎に所定順序で循環移動することを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
- 表示位置制御手段は、設定された複数の画像表示位置を、設定時間経過毎及び入力映像信号の切り換え時毎に所定順序で循環移動することを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
- 表示サイズ制御手段は、画像移動で生じる複数のブランキング部分のうちの最大のブランキング部分を画像表示領域に含むために設定された共通の拡大率Mで、表示位置制御手段による複数の移動画像のそれぞれの表示サイズを拡大することを特徴とする請求項7,8又は9記載の画像表示装置。
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