JPH07307144A - 端子付管型電球 - Google Patents

端子付管型電球

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JPH07307144A
JPH07307144A JP12204494A JP12204494A JPH07307144A JP H07307144 A JPH07307144 A JP H07307144A JP 12204494 A JP12204494 A JP 12204494A JP 12204494 A JP12204494 A JP 12204494A JP H07307144 A JPH07307144 A JP H07307144A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板状端子に対して曲げや捩れなどの負荷が加
えられても、ピンチシール部の破損を防止することがで
きる端子付管型電球を提供すること。 【構成】 ガラス製管型封体10の両端に形成されたピ
ンチシール部の外方に伸びる外部リード棒の少なくとも
一方に、板状端子50が溶接により接続されている端子
付管型電球において、前記板状端子50は、外部リード
棒32が接続されている溶接部51と、当該板状端子5
0を給電部材に接続固定するための給電固定部52と、
当該板状端子50が受ける負荷によって変形し、変形す
ることにより当該負荷を吸収して、ピンチシール部12
への負荷の伝達を実質的に遮断する負荷吸収部53とを
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製管型封体の両
端にピンチシール部を有し、当該ピンチシール部から伸
びる外部リード棒の少なくとも一方に、板状端子が接続
されている端子付管型電球に関し、特に、前記ピンチシ
ール部における破損を防止するために端子構造に特徴を
有する端子付管型電球に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真複写機における露光用光
源や定着用熱源などとして、ガラス製管型封体の管軸に
沿ってフィラメントが配設されてなる直管型の白熱電球
が幅広く使用されている。斯かる直管型の白熱電球とし
て、ガラス製管型封体の両端に形成されたピンチシール
部の各々にモリブデン箔が埋設され、当該モリブデン箔
の各々に前記ピンチシール部の外方に伸びる外部リード
棒が接続され、当該外部リード棒に、給電用の板状端子
が溶接により接続されてなる端子付直管型白熱電球が知
られている。
【0003】図1は、従来の端子付直管型白熱電球の端
部構造を示す概略図である。同図において、1はガラス
製の管型封体、2は管型封体1の管軸に沿って配置され
たフィラメント、3はピンチシール部、4はピンチシー
ル部3に埋設されたモリブデン箔、5はモリブデン箔4
に接続された外部リード棒、6は導電性平板を加工して
なる板状端子である。板状端子6は、溶接部6Aにおい
て外部リード棒5に接続されている。ここで、板状端子
6と外部リード棒5とは、ピンチシール面(モリブデン
箔4の面)に対して板状端子6の平板面が直角に位置さ
れるように接続されている。また、板状端子6にはビス
止め用の切り欠き部6Bが設けられている。7は装置側
に設けられた給電部材、8は、板状端子6を給電部材7
に接続固定するためのビスである。なお、図示しない他
方の端部も同様の構造を有している。このように、板状
端子6と給電部材7とがビス止め固定されることによ
り、当該直管型白熱電球が装置に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような端部構造を有する端子付直管型白熱電球にあって
は、板状端子6に対して曲げや捩れなどの負荷が加えら
れた場合に、当該負荷が、外部リード棒5を介してピン
チシール部3に伝わり、その結果、ピンチシール部3に
おいてクラックや欠損などの破損事故が発生するという
問題があり、特に、モリブデン箔4と外部リード棒5と
の接続部近傍において最も破損が生じやすい。
【0005】ここに、板状端子6に加えられる負荷とし
ては、例えば、 板状端子を素手で持ってしまうこと
による曲げ荷重、 板状端子を誤って他の物品に接触
させたときの衝撃力を伴う荷重、 板状端子6を給電
部材7に接続する際においてビスを締めることによって
発生するトルクによる捩れ荷重、 装置に固定された
後において、電球(管型封体)と装置との熱膨張係数の
違いによって生じる熱応力による荷重などが挙げられ
る。
【0006】また、板状端子6が受ける負荷の方向・種
類としては、(1)図2の「矢印X」で示すような、外
部リード棒5の軸方向(以下「X方向」ともいう)に作
用する引張荷重および圧縮荷重、(2)図2の「矢印
Y」で示すような、板状端子6の平板面に対して平行な
方向、すなわち、ピンチシール面に対して垂直な方向
(以下「Y方向」ともいう)に作用する曲げ荷重、
(3)図2の「矢印Z」で示すような、板状端子6の平
板面に対して垂直な方向、すなわち、ピンチシール面に
対して平行な方向(以下「Z方向」ともいう)に作用す
る曲げ荷重、(4)図2の「矢印θ」で示すような、外
部リード棒5の軸を中心とする回転方向(以下「θ方
向」ともいう)に作用する捩れ荷重を挙げることができ
る。
【0007】本発明は、以上のような事情に基いてなさ
れたものである。本発明の第1の目的は、板状端子に対
して曲げや捩れなどの負荷が加えられても、ピンチシー
ル部の破損を防止することができる端子付管型電球を提
供することにある。本発明の第2の目的は、Z方向への
曲げ荷重およびθ方向への捩れ荷重を特に有効に吸収し
て、同方向の負荷によるピンチシール部の破損を防止す
ることができる端子付管型電球を提供することにある。
本発明の第3の目的は、X方向における引張荷重および
圧縮荷重を特に有効に吸収して、同方向の負荷によるピ
ンチシール部の破損を防止することができる端子付管型
電球を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の端子付管型電球
は、ガラス製管型封体の両端にピンチシール部が形成さ
れ、当該ピンチシール部の各々にモリブデン箔が埋設さ
れ、当該モリブデン箔の各々に前記ピンチシール部の外
方に伸びる外部リード棒が接続され、当該外部リード棒
の少なくとも一方に、導電性平板を加工してなる板状端
子が溶接により接続されている端子付管型電球におい
て、前記板状端子は、外部リード棒が接続されている溶
接部と、当該板状端子を給電部材に接続固定するための
給電固定部と、当該板状端子が受ける負荷によって変形
し、変形することにより当該負荷を吸収して、ピンチシ
ール部への負荷の伝達を実質的に遮断する負荷吸収部と
を有することを特徴とする。
【0009】本発明の端子付管型電球においては、ピン
チシール部に埋設されたモリブデン箔に対して板状端子
の平板面が直角に位置されるよう、当該板状端子と外部
リード棒とが接続され、前記板状端子の給電固定部が、
ビス止め用の孔または切り欠きからなることが好まし
い。
【0010】なお、本発明の端子付管型電球を装置に取
り付ける場合には、装置の凹所に設けられた給電部材に
板状端子をビス止めして、当該板状端子が前記凹所に嵌
め込まれた状態(例えば図1に示したような状態)で固
定されることが好ましい。
【0011】本発明の端子付管型電球においては、板状
端子の負荷吸収部が、溶接部の位置する一端側であっ
て、当該溶接部に接続されている外部リード棒に対して
一辺側に離間した位置を起点とし、給電固定部が位置す
る他端側に向かって前記外部リード棒の先端レベルを超
えるまで、当該外部リード棒と平行に伸びる第1の切り
欠きと、当該第1の切り欠きに連続し、他辺側に向かっ
て前記外部リード棒の軸線を超えるまで、前記外部リー
ド棒に対して直角方向に伸びる第2の切り欠きと、当該
第2の切り欠きに連続し、一端側に向かって外部リード
棒と平行に伸びる第3の切り欠きとが導電性平板に形成
されて構成されていることが好ましい。
【0012】本発明の端子付管型電球においては、溶接
部を有する第1平板と、給電固定部を有し、前記第1平
板と同一の平面上に位置する第2平板と、前記第1平板
と前記第2平板とを連結し、これらが位置する前記平面
に対して直角方向に突出して湾曲するU字形帯状部材よ
りなる負荷吸収部とが一体的に形成されて板状端子が構
成されていることが好ましい。
【0013】本発明の端子付管型電球においては、溶接
部を有する第1平板と、給電固定部を有し、前記第1平
板に対して平行な平面上に位置する第2平板と、前記第
1平板と前記第2平板とを連結する帯状部材よりなる負
荷吸収部とが一体的に形成されて板状端子が構成されて
いることが好ましい。
【0014】本発明の端子付管型電球においては、溶接
部を有する第1平板と、給電固定部を有し、前記第1平
板と同一の平面上に位置する第2平板と、前記第1平板
と前記第2平板とを連結し、これらが位置する前記平面
に対して直角方向に突出するV字形帯状部材よりなる負
荷吸収部とが一体的に形成されて板状端子が構成されて
いることが好ましい。
【0015】
【作用】
(1)板状端子が受けた負荷は、負荷吸収部が変形する
ことによって吸収され、当該負荷がピンチシール部へ伝
達されることが防止される。従って、板状端子に対して
負荷が加えられても、ピンチシール部の破損を防止する
ことができる。 (2)ここで、負荷吸収部の変形強度は、ピンチシール
部の破損強度、特に、モリブデン箔と外部リード棒の接
続部近傍における破損強度よりも小さいことが必要であ
る。 (3)導電性平板に、第1の切り欠きと、第2の切り欠
きと、第3の切り欠きとを連続して形成加工して負荷吸
収部を構成することにより、Z方向への曲げ荷重に対し
て大きな可変形性(吸収性)を付与する幅狭部と、θ方
向への捩れ荷重に対して大きな可変形性(吸収性)を付
与する幅狭部とが構成される。これにより、Z方向への
曲げ荷重およびθ方向への捩れ荷重によるピンチシール
部の破損を特に有効に防止することができる。 (4)同一平面上に位置する第1平板と第2平板とが、
前記平面に対して直角方向に突出して湾曲するU字形帯
状部材よりなる負荷吸収部によって連結されているの
で、湾曲状態が変化することによりX方向における引張
荷重および圧縮荷重によるピンチシール部の破損を特に
有効に防止することができる。 (5)互いに平行な平面に位置する第1平板と第2平板
とが帯状部材よりなる負荷吸収部によって連結されてい
るので、X方向における引張荷重および圧縮荷重による
ピンチシール部の破損を特に有効に防止することができ
る。 (6)同一平面上に位置する第1平板と第2平板とが、
前記平面に対して直角方向に突出するV字形帯状部材よ
りなる負荷吸収部によって連結されているので、当該負
荷吸収部におけるV字形の拡開角度が変化することによ
りX方向における引張荷重および圧縮荷重によるピンチ
シール部の破損を特に有効に防止することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。 <実施例1>図3は、本発明の端子付管型電球(端子付
直管型白熱電球)の一例を示す説明図である。同図にお
いて、10は石英ガラスまたは硬質ガラスからなる管型
封体、Fは管型封体10の管軸に沿って配置されたコイ
ル状のフィラメントである。
【0017】11は一端側のピンチシール部、21はピ
ンチシール部11に埋設されたモリブデン箔であり、モ
リブデン箔21にはフィラメントFの一端が溶接により
固定されている。31はモリブデン箔21に接続された
外部リード棒、41は外部リード棒31に接続されてい
る被覆リード線、42は、外部リード棒31と被覆リー
ド線41との接続部を覆うベースである。
【0018】一方、12は他端側のピンチシール部、2
2はピンチシール部12に埋設されたモリブデン箔であ
り、モリブデン箔22にはフィラメントFの他端が溶接
により固定されている。32はモリブデン箔22に接続
された外部リード棒、50は導電性平板を加工してなる
板状端子である。
【0019】板状端子50は、溶接部51において外部
リード棒32と電気溶接により接続固定されている。こ
こで、板状端子50と外部リード棒32とは、ピンチシ
ール面に対して板状端子50の平板面が直角に位置され
るように接続されている。52はビス止め用の切り欠き
部であり、この切り欠き部52を介して、板状端子50
が給電部材に接続される。53は負荷吸収部であり、板
状端子50が受ける負荷によって変形し、変形すること
により当該負荷を吸収して、ピンチシール部12への負
荷の伝達を実質的に遮断するものである。ここで、「負
荷の伝達を実質的に遮断する」とは、ピンチシール部の
破損強度を超える負荷が板状端子50に加えられた場合
において、負荷吸収部53によって負荷の全部または一
部が吸収され、ピンチシール部に伝達される負荷が前記
破損強度以下になることをいう。
【0020】図4は、板状端子50の具体的形状を示す
説明図である。板状端子50を構成する負荷吸収部53
は、例えばステンレスやニッケルなどの導電性平板(1
7.5mm×8.0mm×0.3mm)に、第1の切り
欠き54と、第2の切り欠き55と、第3の切り欠き5
6とを連続して形成することにより作製される。
【0021】第1の切り欠き54は、溶接部51の位置
する一端側であって、当該溶接部51に接続された外部
リード棒32に対して一辺側に離間した位置を起点と
し、給電固定部52が位置する他端側に向かって前記外
部リード棒の先端レベルを超えるまで、当該外部リード
棒と平行に伸びるよう形成されている。
【0022】第1の切り欠き54に連続する第2の切り
欠き55は、他辺側に向かって前記外部リード棒32の
軸線Pを超えるまで、外部リード棒に対して直角方向に
伸びるよう形成されている。
【0023】第2の切り欠き55に連続する第3の切り
欠き56は、一端側に向かって前記外部リード棒32と
平行に伸びるよう形成されている。
【0024】導電性平板に、第1の切り欠き54と、第
2の切り欠き55と、第3の切り欠き56とを連続して
形成加工して負荷吸収部53を構成することにより、Z
方向(板状端子50の平板面に対して垂直な方向)への
曲げ荷重に対して大きな可変形性(吸収性)を有する第
1の幅狭部57と、θ方向(外部リード棒32の軸を中
心とする回転方向)への捩れ荷重に対して大きな可変形
性(吸収性)を有する第2の幅狭部58とが構成され
る。これにより、前記Z方向への曲げ荷重および前記θ
方向への捩れ荷重によるピンチシール部の破損を特に有
効に防止することができる。
【0025】以上のような構成の板状端子50は、導電
性平板に切り欠き部を形成することにより作製される薄
板状の部材であるので、スペース効率に優れている。ま
た、導電性平板の曲げ加工などを必要とせず、導電性平
板の打ち抜き加工だけで作製することができ、製造効率
の観点からも有利である。
【0026】<実施例2>図5は、本発明の端子付管型
電球(端子付直管型白熱電球)の他の例を示す説明図で
ある。なお、図5において、図3と同じ番号を付してあ
る構成要素は、図3で示したものと同じものであるので
説明を省略する。
【0027】60は導電性平板を加工してなる板状端子
である。板状端子60は、溶接部61において外部リー
ド棒32と電気溶接により接続固定されている。ここ
で、板状端子60と外部リード棒32とは、ピンチシー
ル面に対して板状端子60の平板面が直角に位置される
ように接続されている。62はビス止め用の切り欠き部
であり、この切り欠き部62を介して、板状端子60が
給電部材に接続される。63は負荷吸収部であり、板状
端子60が受ける負荷によって変形し、変形することに
より当該負荷を吸収して、ピンチシール部12への負荷
の伝達を実質的に遮断するものである。
【0028】図6は、板状端子60の具体的形状を示す
(イ)説明用平面図および(ロ)説明用正面図である。
板状端子60は、溶接部61を有する第1平板64と、
切り欠き部62を有する第2平板65と、第1平板64
と第2平板65とを連結するU字形帯状部材よりなる負
荷吸収部63とが一体的に形成されることにより構成さ
れている。
【0029】以上のような構成の板状端子60を有する
本実施例の端子付直管型白熱電球によれば、同一平面上
に位置する第1平板64と第2平板65とを連結する負
荷吸収部63の湾曲状態が変化することにより(引張−
圧縮荷重に対して負荷吸収部63の湾曲状態が変化する
状態を図7に示す。)、外部リード棒32の軸方向であ
るX方向に作用する引張荷重および圧縮荷重に対する破
損を特に有効に防止することができる。なお、他の方向
の負荷に対しても良好な破損防止効果を有していること
は勿論である。
【0030】<実施例3>図8は、本発明の端子付管型
電球(端子付直管型白熱電球)の他の例を示す説明図で
ある。なお、図8において、図3と同じ番号を付してあ
る構成要素は、図3で示したものと同じものであるので
説明を省略する。
【0031】70は導電性平板を加工してなる板状端子
である。板状端子70は、溶接部71において外部リー
ド棒32と電気溶接により接続固定されている。ここ
で、板状端子70と外部リード棒32とは、ピンチシー
ル面に対して板状端子70の平板面が直角に位置される
ように接続されている。72はビス止め用の切り欠き部
であり、この切り欠き部72を介して、板状端子70が
給電部材に接続される。73は負荷吸収部であり、板状
端子70が受ける負荷によって変形し、変形することに
より当該負荷を吸収して、ピンチシール部12への負荷
の伝達を実質的に遮断するものである。
【0032】図9は、板状端子70の具体的形状を示す
(イ)説明用平面図および(ロ)説明用正面図である。
板状端子70は、溶接部71を有する第1平板74と、
切り欠き部72を有し、第1平板74に対して平行な平
面上に位置する第2平板75と、第1平板74と第2平
板75とを連結する帯状部材よりなる負荷吸収部73と
が一体的に形成されることにより構成されている。
【0033】以上のような構成の板状端子70を有する
本実施例の端子付直管型白熱電球によれば、互いに平行
な平面に位置する第1平板と第2平板とが帯状部材より
なる負荷吸収部73によって連結されているので、外部
リード棒32の軸方向であるX方向に作用する引張荷重
および圧縮荷重に対して、負荷吸収部73が図10に示
すように変化するため、同方向に作用する引張荷重およ
び圧縮荷重に対する破損を特に有効に防止することがで
きる。なお、他の方向の負荷に対しても良好な破損防止
効果を有していることは勿論である。
【0034】<実施例4>図11は、本発明の端子付管
型電球(端子付直管型白熱電球)の他の例を示す説明図
である。なお、図11において、図3と同じ番号を付し
てある構成要素は、図3で示したものと同じものである
ので説明を省略する。
【0035】80は導電性平板を加工してなる板状端子
である。板状端子80は、溶接部81において外部リー
ド棒32と電気溶接により接続固定されている。ここ
で、板状端子80と外部リード棒32とは、ピンチシー
ル面に対して板状端子80の平板面が直角に位置される
ように接続されている。82はビス止め用の切り欠き部
であり、この切り欠き部82を介して、板状端子80が
給電部材に接続される。83は負荷吸収部であり、板状
端子80が受ける負荷によって変形し、変形することに
より当該負荷を吸収して、ピンチシール部12への負荷
の伝達を実質的に遮断するものである。
【0036】図12は、板状端子80の具体的形状を示
す(イ)説明用平面図および(ロ)説明用正面図であ
る。板状端子80は、溶接部81を有する第1平板84
と、切り欠き部82を有する第2平板85と、第1平板
84と第2平板85とを連結するV字形帯状部材よりな
る負荷吸収部83とが一体的に形成されることにより構
成されている。なお、86および87は、それぞれ、第
2平板85の一部を構成する帯片部である。
【0037】以上のような構成の板状端子80を有する
本実施例の端子付直管型白熱電球によれば、同一平面上
に位置する第1平板84と第2平板85とを連結する負
荷吸収部83の拡開角度αが変化することにより、外部
リード棒32の軸方向であるX方向に作用する引張荷重
および圧縮荷重に対する破損を特に有効に防止すること
ができる。なお、他の方向の負荷に対しても良好な破損
防止効果を有していることは勿論である。
【0038】以上、本発明の実施例を説明したが本発明
はこれらに限定されるものではなく、種々の変更が可能
である。例えば、 図13に示すように、一端側のピンチシール部11
の外方に伸びる外部リード棒31の端部に、すり鉢状の
接点部材35が接続されていてもよい。また、 一端側の外部リード棒においても、既述の板状端子
(50,60,70,80)と同様の構造を有する板状
端子が接続されていてもよい。更に、 本発明の端子付管型電球は、フィラメントが配置さ
れた白熱電球に限定されるものではなく、ガラス製管型
封体の両端に一対の電極が配設された放電ランプであっ
てもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の端子付管型電球によれば、板状
端子に対して曲げや捩れなどの負荷が加えられても、ピ
ンチシール部の破損を防止することができる。請求項3
の端子付管型電球によれば、Z方向への曲げ荷重および
θ方向への捩れ荷重によるピンチシール部の破損を特に
有効に防止することができる。請求項4乃至請求項6の
端子付管型電球によれば、X方向における引張荷重およ
び圧縮荷重によるピンチシール部の破損を特に有効に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の端子付直管型白熱電球の端部構造を示す
概略図である。
【図2】従来の端子付直管型白熱電球において、板状端
子が受ける負荷の方向を示す説明図である。
【図3】本発明の端子付管型電球の一例を示す説明図で
ある。
【図4】板状端子の具体的形状を示す説明図である。
【図5】本発明の端子付管型電球の他の例を示す説明図
である。
【図6】板状端子の具体的形状を示す説明用平面図およ
び説明用正面図である。
【図7】負荷吸収部が変形する状態を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の端子付管型電球の他の例を示す説明図
である。
【図9】板状端子の具体的形状を示す説明用平面図およ
び説明用正面図である。
【図10】負荷吸収部が変形する状態を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の端子付管型電球の他の例を示す説明
図である。
【図12】板状端子の具体的形状を示す説明用平面図お
よび説明用正面図である。
【図13】本発明の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 管型封体 11 ピンチシール部 12 ピンチシール
部 21 モリブデン箔 22 モリブデン箔 31 外部リード棒 32 外部リード棒 35 すり鉢状の接点部材 41 被覆リード線 42 ベース 50 板状端子 51 溶接部 52 切り欠き部 53 負荷吸収部 54 第1の切り欠き 55 第2の切り欠
き 56 第3の切り欠き 57 第1の幅狭部 58 第2の幅狭部 60 板状端子 61 溶接部 62 切り欠き部 63 負荷吸収部 64 第1平板 65 第2平板 70 板状端子 71 溶接部 72 切り欠き部 73 負荷吸収部 74 第1平板 75 第2平板 80 板状端子 81 溶接部 82 切り欠き部 83 負荷吸収部 84 第1平板 85 第2平板 86 帯片部 87 帯片部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス製管型封体の両端にピンチシール
    部が形成され、当該ピンチシール部の各々にモリブデン
    箔が埋設され、当該モリブデン箔の各々に前記ピンチシ
    ール部の外方に伸びる外部リード棒が接続され、当該外
    部リード棒の少なくとも一方に、導電性平板を加工して
    なる板状端子が溶接により接続されている端子付管型電
    球において、 前記板状端子は、外部リード棒が接続されている溶接部
    と、 当該板状端子を給電部材に接続固定するための給電固定
    部と、 当該板状端子が受ける負荷によって変形し、変形するこ
    とにより当該負荷を吸収して、ピンチシール部への負荷
    の伝達を実質的に遮断する負荷吸収部とを有することを
    特徴とする端子付管型電球。
  2. 【請求項2】 ピンチシール部に埋設されたモリブデン
    箔に対して板状端子の平板面が直角に位置されるよう、
    当該板状端子と外部リード棒とが接続され、 前記板状端子の給電固定部が、ビス止め用の孔または切
    り欠きからなることを特徴とする請求項1に記載の端子
    付管型電球。
  3. 【請求項3】 板状端子の負荷吸収部が、溶接部の位置
    する一端側であって、当該溶接部に接続されている外部
    リード棒に対して一辺側に離間した位置を起点とし、給
    電固定部が位置する他端側に向かって前記外部リード棒
    の先端レベルを超えるまで、当該外部リード棒と平行に
    伸びる第1の切り欠きと、 当該第1の切り欠きに連続し、他辺側に向かって前記外
    部リード棒の軸線を超えるまで、前記外部リード棒に対
    して直角方向に伸びる第2の切り欠きと、 当該第2の切り欠きに連続し、一端側に向かって外部リ
    ード棒と平行に伸びる第3の切り欠きとが導電性平板に
    形成されて構成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の端子付管型電球。
  4. 【請求項4】 溶接部を有する第1平板と、 給電固定部を有し、前記第1平板と同一の平面上に位置
    する第2平板と、 前記第1平板と前記第2平板とを連結し、これらが位置
    する前記平面に対して直角方向に突出して湾曲するU字
    形帯状部材よりなる負荷吸収部とが一体的に形成されて
    板状端子が構成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の端子付管型電球。
  5. 【請求項5】 溶接部を有する第1平板と、 給電固定部を有し、前記第1平板に対して平行な平面上
    に位置する第2平板と、 前記第1平板と前記第2平板とを連結する帯状部材より
    なる負荷吸収部とが一体的に形成されて板状端子が構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の端子付管
    型電球。
  6. 【請求項6】 溶接部を有する第1平板と、 給電固定部を有し、前記第1平板と同一の平面上に位置
    する第2平板と、 前記第1平板と前記第2平板とを連結し、これらが位置
    する前記平面に対して直角方向に突出するV字形帯状部
    材よりなる負荷吸収部とが一体的に形成されて板状端子
    が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の端
    子付管型電球。
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