JPH0730702Y2 - 内装用表皮材 - Google Patents
内装用表皮材Info
- Publication number
- JPH0730702Y2 JPH0730702Y2 JP10964988U JP10964988U JPH0730702Y2 JP H0730702 Y2 JPH0730702 Y2 JP H0730702Y2 JP 10964988 U JP10964988 U JP 10964988U JP 10964988 U JP10964988 U JP 10964988U JP H0730702 Y2 JPH0730702 Y2 JP H0730702Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- skin material
- density
- pile
- interior skin
- inch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両のシート等の内装用表皮材に関するもので
ある。
ある。
(従来の技術とその問題点) 近年自動車等の車輌が普及し通常の社会生活の中でも必
需品としての要素が大きくなって来たが、特に最近は単
なる運搬や運送手段の域を出て外観、内装共に豪華な車
輌が好まれる傾向にある。特に内装に関してはシート、
天井、ドアトリム等に広く繊維布帛が使用されるように
なり、狭い空間での居住性を重視した設計に力が入れら
れている。
需品としての要素が大きくなって来たが、特に最近は単
なる運搬や運送手段の域を出て外観、内装共に豪華な車
輌が好まれる傾向にある。特に内装に関してはシート、
天井、ドアトリム等に広く繊維布帛が使用されるように
なり、狭い空間での居住性を重視した設計に力が入れら
れている。
これらの用途に使用される従来のダブルラッシェル製品
では編機の針密度が22ゲージであり、これを本考案の如
く28ゲージに変換する試みはなされていない。
では編機の針密度が22ゲージであり、これを本考案の如
く28ゲージに変換する試みはなされていない。
また編組機の面では、従来ほとんどのダブルラッシェル
編製品のグランド組織は鎖、挿入が基本となっており、
その他の変化組織ではパイルの立毛性に悪影響を及ぼす
等の理由から採用を見送っていたのが実状であったが、
この組織では、糸使いが限定されると共にコース密度が
上らない。
編製品のグランド組織は鎖、挿入が基本となっており、
その他の変化組織ではパイルの立毛性に悪影響を及ぼす
等の理由から採用を見送っていたのが実状であったが、
この組織では、糸使いが限定されると共にコース密度が
上らない。
これに対し、本考案ではグランド組織として開き目のデ
ンビー組織を採用し他の条件との組み合せにより、パイ
ルの立毛性に悪影響を及ぼすことなくコース密度を高め
ている。
ンビー組織を採用し他の条件との組み合せにより、パイ
ルの立毛性に悪影響を及ぼすことなくコース密度を高め
ている。
本考案で用いる合成繊維としては普通糸(レギュラーヤ
ーン)が用いられる。その種類としてはポリアミド、ポ
リエステル、アクリル繊維等があるが、ポリエステルが
好ましく用いられる。
ーン)が用いられる。その種類としてはポリアミド、ポ
リエステル、アクリル繊維等があるが、ポリエステルが
好ましく用いられる。
この様な内装材の高級化の中で特に座席シートに関して
は、縫製によりシートを作成し装着した場合座席に腰を
おろした際屈曲部やミシン目が開き、グランド部が透け
て見えたり、地割れ現象が発生したりして非常に見えに
くい外観となる欠点がある。
は、縫製によりシートを作成し装着した場合座席に腰を
おろした際屈曲部やミシン目が開き、グランド部が透け
て見えたり、地割れ現象が発生したりして非常に見えに
くい外観となる欠点がある。
本考案の目的は耐久性その他の点で内装用表皮材として
多くの利点を持ちながら上記の如き問題点を有するダブ
ルラッシェル地を改良し、高密度にして安定した立毛性
を有する新規な内装用表皮材を開発することにある。
多くの利点を持ちながら上記の如き問題点を有するダブ
ルラッシェル地を改良し、高密度にして安定した立毛性
を有する新規な内装用表皮材を開発することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の内装用表皮材は開き目のデンビー組織を地組織
とし、且つ針密度28ゲージにて編成して得られる1,000,
000d/inch2以上のパイル密度を有する合成繊維を使用し
たダブルラッシェル編地からなるものである。
とし、且つ針密度28ゲージにて編成して得られる1,000,
000d/inch2以上のパイル密度を有する合成繊維を使用し
たダブルラッシェル編地からなるものである。
ポリエステル繊維としては通常単糸デニールが2〜3d以
上のマルチフィラメントが用いられる。単純にパイル密
度を高めるだけならファインデニール糸を用いればよい
が、これではパイル耐久性が低下し車輌のシート等には
用い得ない。
上のマルチフィラメントが用いられる。単純にパイル密
度を高めるだけならファインデニール糸を用いればよい
が、これではパイル耐久性が低下し車輌のシート等には
用い得ない。
本考案は糸特性を損うことなく立毛性が安定で且つパイ
ル密度の高いラッシェル編地を内装用表皮材として用い
るものである。
ル密度の高いラッシェル編地を内装用表皮材として用い
るものである。
(実施例) 下記の条件で作った編地を車輌シートの表皮材として用
いたところ、地透け感、地割れ現象がなく、パイル耐久
性に優れた高級感の高い製品が得られた。
いたところ、地透け感、地割れ現象がなく、パイル耐久
性に優れた高級感の高い製品が得られた。
編織条件: 編 機:カールマイヤー社製28ゲージ6枚筬ダブルラッ
シェル機 糸使い:グランド…レギュラーポリエステル75d/24f パ イ ル…レギュラーポリエステル125d/60f 仕上りコース :68コース/inch4 4 仕上りウェール:32コース/inch パ イ ル 密 度:1,088,000d/inch2 組 織:第2図の組織 比較例として22ゲージの編機により第1図の組織図にて
下記条件でつくった編地を用いたところ地割れ現象等の
欠点が認められた。
シェル機 糸使い:グランド…レギュラーポリエステル75d/24f パ イ ル…レギュラーポリエステル125d/60f 仕上りコース :68コース/inch4 4 仕上りウェール:32コース/inch パ イ ル 密 度:1,088,000d/inch2 組 織:第2図の組織 比較例として22ゲージの編機により第1図の組織図にて
下記条件でつくった編地を用いたところ地割れ現象等の
欠点が認められた。
糸使い: グランド:高収縮タイプポリエステル100d×2 パ イ ル:レギュラーポリエステル100d×2 ケ ー ジ:22ゲージ 仕上りコース:43コース/吋 仕上りウェール:28ウェール/吋 パイル密度:481,600d/inch2 (本案の効果) 上記した如く本考案の内装用表皮材は従来の製品の欠点
が殆ど解消され、モケット織物やポールトリコットに勝
る高密度立毛布帛を用いているため自動車用シート材等
として好適であると共にインテリア材として有効であ
る。
が殆ど解消され、モケット織物やポールトリコットに勝
る高密度立毛布帛を用いているため自動車用シート材等
として好適であると共にインテリア材として有効であ
る。
第1図は従来のダブルラッシェル編地に用いた組織であ
り、第2図は本考案の実施例で用いた組織図である。 A、A′……グランド部 B……パイル部
り、第2図は本考案の実施例で用いた組織図である。 A、A′……グランド部 B……パイル部
フロントページの続き (72)考案者 岩佐 秀彦 福井県福井市経田2丁目1315 (56)参考文献 特開 平1−77660(JP,A) 実開 昭60−181388(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】開き目のデンビー組織を地組織とし且つ針
密度28ゲージにて編成して得られる1,000,000d/inch2以
上のパイル密度を有する合成繊維普通糸を使用したダブ
ルラッシェル編地からなる内装用表皮材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10964988U JPH0730702Y2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 | 内装用表皮材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10964988U JPH0730702Y2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 | 内装用表皮材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0233292U JPH0233292U (ja) | 1990-03-01 |
JPH0730702Y2 true JPH0730702Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31346086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10964988U Expired - Fee Related JPH0730702Y2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 | 内装用表皮材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730702Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3136342B2 (ja) * | 1993-10-27 | 2001-02-19 | 日本マイヤー株式会社 | 二面式経編地の編成方法及びその編構造 |
JP5254166B2 (ja) * | 2009-09-29 | 2013-08-07 | セーレン株式会社 | 立毛布帛 |
-
1988
- 1988-08-23 JP JP10964988U patent/JPH0730702Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0233292U (ja) | 1990-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0630997B1 (en) | Resilient material comprising knitted fabrics and knitted composite fabric | |
US6199410B1 (en) | Double face warp knit fabric with two-side effect | |
US6082147A (en) | Two face terry knit raised surface fabric with face to back color differentiation | |
US6131419A (en) | Two face cut loop fabric | |
US6164095A (en) | Two face terry knit raised surface fabric with face to back color differentiation | |
CA1330881C (en) | Knitting method | |
JPH0730702Y2 (ja) | 内装用表皮材 | |
JP2003328249A (ja) | 椅子張地用織物と車両座席 | |
JP4402241B2 (ja) | 三次元立体シート | |
US4921752A (en) | Laminated seat fabric | |
JP2006348455A (ja) | 車両等のシート材 | |
US5267454A (en) | Upholstery fabric | |
JP4769187B2 (ja) | パイル織編物 | |
JPH10325056A (ja) | ダブルラッセル立体編物 | |
JP2000211051A (ja) | 意匠性のある複合内装材の製造方法 | |
JPH0327515Y2 (ja) | ||
JPS6119748B2 (ja) | ||
JPH08218257A (ja) | 伸縮性トリコット両面起毛布 | |
JP3516814B2 (ja) | シンカーパイル丸編地 | |
JPH1181109A (ja) | 伸縮性スウェード | |
JP2000107000A (ja) | 寝 具 | |
JPH09228199A (ja) | マフラー | |
JPH0581289U (ja) | 経編起毛地 | |
JPH1161602A (ja) | 多層構造編地 | |
JP2612534B2 (ja) | パイル環経編物の製造方法並びにパイル環経編物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |