JPH07306485A - 立体カメラ及びカメラシステム - Google Patents

立体カメラ及びカメラシステム

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JPH07306485A
JPH07306485A JP12208494A JP12208494A JPH07306485A JP H07306485 A JPH07306485 A JP H07306485A JP 12208494 A JP12208494 A JP 12208494A JP 12208494 A JP12208494 A JP 12208494A JP H07306485 A JPH07306485 A JP H07306485A
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JP
Japan
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camera
information
film
imprinted
imprinting
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JP12208494A
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English (en)
Inventor
Etsuro Suzuki
悦郎 鈴木
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 立体撮影によって得られるプリントもしくは
フィルムに写し込まれた日付や文字キャプション等の情
報を立体像として鑑賞できるカメラシステムを提供す
る。 【構成】 情報写し込み装置13は、フィルム9の天地
方向に並べた複数のドットをフィルム9の走行に合わせ
て点灯/非点灯をコントロールして、日付や時刻,文字
等を形成する。フィルムの走行量検出はフィルム9に接
する走行ローラ14と、これに接して共に回転する走行
ローラ6を介して、回転数を増し、また検出板4上の反
射率の高い面4aと反射率の低い面4bの分割数も十分
にとることで、投受光センサ5は、フィルム9の1駒当
たり360回の信号を得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体写真を撮影するの
に用いるカメラもしくはカメラシステムに関し、さらに
詳しくは立体写真を撮影する際に、同時に写し込まれる
情報記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から被写体に対して、視差を持った
複数の撮影、または同時に複数の駒に撮影し、鑑賞時に
これらを左目、右目各々に情報が入るようにすることで
立体的に見ることができる、いわゆる立体写真が知られ
ている。
【0003】一般的に、立体写真を撮影するのには以下
の方法が用いられる。 (1)複数のカメラを一列に並べて同時またはごく短い
時間間隔の間に各々のカメラをレリーズする。 (2)1台のカメラを用いて最初に右(または左)の画
像を撮影し、次に必要と思われる視差の量だけカメラを
移動した後に、左(または右)側の画像を撮影する。 (3)1台のカメラに左右の像を一度に撮影できるよう
に構成されたカメラ、もしくは通常のカメラの撮影レン
ズ前端部にある一定量の視差を持つように光束を分割す
るステレオアダプタを装着したカメラを用いて、1駒も
しくは複数駒に同時に左右の画像を写す。
【0004】上記の各方法に対して、(1)の場合に
は、比較的大きな視差を持つことが可能であるかわりに
カメラが複数台必要になる大掛かりな装置となってしま
う。また、(2)の場合には、特別な機材が一切必要な
く、また視差も自由にできるため、遠景の被写体に対し
ても十分な立体感を得ることが可能である反面、2回別
々に撮影する必要があるために、人物の撮影等には不向
きである。(3)の場合には、視差を大きくできない反
面、人物等の動態でも撮影可能であり、また、1枚のプ
リントで左右の画像を得ることが可能なため、一般向き
であるという利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、立体写
真を撮影する前記(1)〜(3)の方法何れにおいて
も、日付や文字キャプション等の情報写し込み装置を用
いた情報の書き込みを行おうとすると、次のような欠点
があった。 (A)一組の立体画像のうち、ある画像に日付等の何等
かの情報が記録されていて、他の画像には記録されてい
ないと、プリント(もしくはリバーサルフィルム等のフ
ィルム)を両目で観察して立体視すると、日付等の情報
の部分がチカチカしたように見えて見苦しい。 (B)前記(2)の場合のように、ある時間差をおいて
左右の像を撮る時に記録する情報を時分表示にしておく
と、撮影する時に時刻が進んでしまい、左右の各々の情
報が違ってしまう。これを立体視すると、違ってしまっ
た情報の部分は2つの情報がだぶって見え、大変見苦し
くなってしまう。 (C)左右の画像に各々同一の情報が同じ位置に写し込
まれた時には、立体視した際に問題なく鑑賞することが
可能である。しかし、この場合は、左右の情報に視差に
よる画像のズレが無いために、即ち、無限遠にある情報
を見ていることになる。よって、観察者は立体視した際
に、この情報が一番立体感の無いものとして認識される
ことになる。この時、観察者が日付や文字キャプション
等が画像(この場合左右の像から得られた立体画像)か
らさらに飛び出して浮かび上がるように見たいと思って
も、従来のカメラ側の情報写し込み装置では対応できな
かった。
【0006】本発明は、上記のような事情を考慮してな
されたもので、立体撮影によって得られるプリントもし
くはフィルムに写し込まれた日付や文字キャプション等
の情報を迫力ある立体像として鑑賞できるカメラ及びカ
メラシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的を達成するにあたり、請求項1及び2において、少な
くとも左右に複数の視差を持つ同一被写体を含む領域
を、1駒もしくは複数駒に撮影する立体撮影が可能なカ
メラにおいて、一組の写真となる各々の画像に対してフ
ィルムの天地方向が同一の位置であって、フィルムの給
送方向にある一定量ずらした位置に同一の情報を写し込
む情報写し込み手段を有し、また、前記情報写し込み手
段は、カメラの具備する被写体までの距離を測定する測
距手段からの距離情報を処理する処理手段を有し、処理
手段からの出力に基づいて、各々の画像のフィルム給送
方向に対するずらし量を制御するようにしたものであ
る。
【0008】さらに、請求項3において、複数のカメラ
を相互に制御可能であって、少なくとも左右に複数の視
差を持つ同一被写体を含む領域を1駒もしくは複数駒に
撮影する立体撮影を行うためのモードを有したカメラシ
ステムにおいて、前記のモードが選択されている時に、
各カメラの水平方向の配列関係を示す右端または左端か
らの順番を入力する入力手段を有し、その後、立体撮影
の際に何れかの基準とするカメラによってレリーズ動作
を行うと、これに連動して他のカメラのレリーズ動作が
行われると共に、基準としたカメラの写し込む情報と同
一の情報を各カメラに写し込むように制御する情報写し
込み制御手段を有し、情報の写し込みは前記の配列関係
に従い、フィルムの天地方向が同一の位置であって、フ
ィルムの給送方向にある一定量ずつずらした位置に写し
込むようにしたものである。
【0009】
【作用】請求項1によれば、プリント(または直接フィ
ルム)を鑑賞した時に、浮き上がったように立体的に見
ることが可能となり、請求項2によれば、写し込まれる
情報の相対差(ずらし量)を制御することにより、立体
感の度合いを加減することができる。さらに、請求項3
によれば、視差が大きくとれるため、比較的遠い被写体
に対して立体感のある良好な結果が得られる。
【0010】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0011】図1は本発明の特徴を最もよく表すカメラ
の構成図である。図1のカメラは、左右にある一定量の
間隔をおいて、2つの撮影光学系11及び12を配置
し、フィルム9上に左右の画像を別々に1駒ずつ7及び
8に記録するタイプのカメラである。
【0012】図1において、1はカメラ全体を制御する
カメラCPU、2はフィルム上に日付や文字キャプショ
ン等の情報を写し込むための情報写し込み駆動回路、4
はフィルムの走行量を検出する検出板であって、赤外光
に対して反射率の高い4a面と反射率の低い4b面を有
している。5は赤外光を投光及び受光するセンサであ
り、検出板4と対向し、検出板4の反射率の高い面4a
と反射率の低い面4bからの信号によって回転量を検出
している。
【0013】本実施例において、情報写し込み装置13
は、フィルム9の天地方向に並べた複数のドットをフィ
ルム9の走行に合わせて点灯/非点灯をコントロールし
て、日付や時刻,文字等を形成する、いわゆるドットデ
ート式である。このドットデート式の情報写し込みを行
うためには、フィルムの走行量の検出が十分に細やかで
あることが必要である。具体的には、フィルム9上に写
し込まれるドットの径は、1つ当たり約φ0.06mm
である。これに対応するために、フィルムの走行量検出
はフィルム9に接する走行ローラ14と、これに接して
共に回転する走行ローラ6を介して、回転数を増し、ま
た検出板4上の反射率の高い面4aと反射率の低い面4
bの分割数も十分にとることで、投受光センサ5は、フ
ィルム9の1駒当たり360回の信号を得るように構成
した。これにより、約0.1mmずつのピッチでの分解
能が得られるのでほぼ正確に0.1mmピッチの間に約
0.06mm程度のドットを打ち込んでいくことが可能
である。
【0014】また、本実施例においては、1回の立体撮
影に対して2駒を一度に写しているため、フィルム給送
駆動回路3は一度に(2駒分)+(駒間の空きスペース
分×2)のフィルムを巻き上げる。ここで、あるフィル
ムの駒7と次の駒8の間に設ける駒間の空きスペースを
2mmとすると、1回当たりのフィルム巻き上げ量は7
6mm(1駒36mm×2駒分+空きスペース分2m×
2駒分)となり、検出板4は、760回の信号を発生す
ることになる。この信号をカメラCPU1でモニタしな
がら適切な位置に来た時に情報写し込み駆動回路2を制
御し、情報写し込み装置13によってフィルム9上に情
報を写し込むことになる。この詳細を図2によって説明
する。
【0015】図2において、今フィルム駒7に右側の画
像、フィルム駒8に左側の画像が撮影された後のフィル
ム9が、点X1から点X2へ給送される時の状態を示す。
前述した寸法関係からX1とX2の距離cは、c=2a+
2bであり、a=36mm、b=2mmであるので、c
=76mmである。
【0016】この時、検出板4からの信号は各々に符号
Kを追加して表示すると、cK=2aK+2bK、aK=3
60、bK=20であり、cK=760である。今、日付
や文字キャプション等の情報15R及び15Lを写し込
む時に、まず、フィルム駒7上に写し込まれる情報15
Rは、フィルム駒7の端面である点X1から距離dの所
まで巻き上げられてから、長さlだけ写し込まれる。距
離dは、次に写し込まれるフィルム駒8上の情報15L
との位置関係から、a−lに比べてdが十分に小さいこ
とが好ましい。これは、情報Lと情報Rとに対してフィ
ルム給送方向にズレを設けて立体感を得るために、もう
1つの写し込まれる情報15Lがフィルム駒8からはみ
出さないことが必要であるからである。また、この時検
出板4からの信号は、dK=10d、lK=10lとな
り、実際の写し込みはCPU1がこの信号を基に制御し
ている。
【0017】次に、さらに距離eだけ給送が進んだ所か
ら、先に写し込んだ情報15Rと同一の情報を同じ長さ
lだけ写し込む。この時eは、e>a+bの関係になる
位置に情報15Lが写し込まれるように制御される。こ
のように同一の情報がフィルム9の給送方向に相対位置
をずれた位置に写し込むことで、プリント(または直接
にフィルム)を鑑賞した時に浮き上がったように立体的
に見ることが可能になる。本実施例においては、eの値
を写し込まれる情報の相対差を2mmとして、e=a+
b+2(mm)とした。即ち、a=36mm、b=2m
mであるので、e=40mmであり、この時の検出板4
からの信号は400回ということになる。
【0018】本実施例における撮影レンズの焦点距離と
左右の撮影レンズ光軸の離れた量、即ち視差の大きさか
ら写し込まれる情報の相対差2mmは、左右の画像から
得られた立体写真内で写し込まれた情報が撮影位置から
約70cm程度のところで鑑賞されるように設定した。
これによって通常の被写体像に対して、かなり手前側に
浮き上がった感じとすることが可能である。
【0019】しかし、写し込まれる情報の相対差はこの
値に限定されるものではなく、より近くに浮き上がるよ
うにするには、この値をさらに大きく、またあまり目立
たないように設定したければこの値を小さくすれば良
い。そして、情報15Lを写し込んだ後に、さらにフィ
ルム給送駆動回路3は点X2までフィルム9を巻き上げ
ることで巻き上げ動作を完了する。
【0020】次に、図3によってこれら一連のカメラの
動作のフローチャートを説明する。なお、以下のフロー
チャートにおいて、各ステップを“S”と略す。
【0021】まず、撮影動作を開始し、撮影者はカメラ
を動作させるため、被写体に構図を合わせて不図示のレ
リーズボタンを押すと、被写体までの距離を測る測距や
露出の測定等を行った後、撮影レンズを適切な位置へ駆
動し、シャッタの開閉動作や必要であればストロボの発
光等、一連の撮影動作を行う(S101)。そして、上
記の一連の撮影動作がすべて完了したか否か判断し(S
102)、完了すると、次のシーケンスへ進む。
【0022】次に、フィルム9を次の撮影可能な位置ま
で巻き上げるため、カメラCPU1はフィルム給送駆動
回路3を駆動して巻き上げのためのモータ(不図示)に
通電する。また、この際にフィルムの走行量を検出する
検出板4と投受光センサ5からのカウント数をN=0に
リセットする(S103)。
【0023】次に、巻き上げがスタートしてからdmm
である検出板4と投受光センサ5からのカウント数N
が、N=10×d回になるまで給送を続行する(S10
4)。そして、所定の位置へフィルム9が来たことを検
知すると、CPU1は検出板4と投受光センサ5からの
フィルム9走行量検出と同期して情報写し込み駆動回路
2を駆動して、情報写し込み装置13を点灯させ、予め
決められた日付や文字キャプション等の情報をフィルム
駒7上に露光する(S105)。
【0024】次に、巻き上げがスタートしてからd+e
mmである検出板4と投受光センサ5からのカウント数
Nが、N=10(d+e)回になるまで、さらに給送を
続行する(S106)。そして、フィルム駒8に対して
フィルム駒7と相対的にフィルム給送方向にずれた位置
に先に写し込んだ情報と同一の情報を写し込む(S10
7)。写し込みは前述のS105と同一である。
【0025】最後に、検出板4と投受光センサ5からの
フィルム9走行量検出のカウント数Nが、N=10×c
になったか否か判断し(S108)、N=10×cにな
ると、CPU1はフィルム給送駆動回路3の駆動を中止
してフィルム9の給送を停止し、一連の動作を完了す
る。
【0026】〔他の実施例〕次に、図4乃至図5を用い
て、本発明のカメラの第2の実施例を説明する。なお、
第1の実施例と同じ動作の箇所については同一の符号を
つけ、その説明は省略する。
【0027】第2の実施例のカメラは、通常のカメラの
撮影レンズ17の前方に一定の視差を持つ2つの光束に
分割するミラー光学系15a,15b,16a,16b
から成るステレオアダプタ20を取り付けることによっ
て立体写真を得るタイプである。このカメラにおいて
は、撮影されるフィルム駒18の1駒に左右の画像が半
駒ずつ写される。この場合、図4の構成であると、フィ
ルム駒18の右半分に左側の画像18L、左半分に右側
の画像18Rが写し込まれる。したがって、このフィル
ム駒18を通常のプリント仕上げにすると、プリント上
では右側の画像は右側に、左側の画像は左側になるの
で、鑑賞時にいわゆる平行法(遠くを見るようにして、
右目に右側の画像、左目に左側の画像を認識する立体鑑
賞法)が簡単に行える。
【0028】ステレオアダプタ20はカメラ本体(不図
示)に対して、脱着が可能になっており、カメラCPU
1はアダプタ装着検出スイッチ21の出力によってアダ
プタの装着を検出する。これにより、カメラCPU1は
通常のカメラ状態での情報の写し込みとステレオアダプ
タ20装着時の立体鑑賞用情報写し込みを区別して制御
することが可能になっている。
【0029】さて、第2の実施例においては、1回の立
体撮影に対して1駒で撮影するために、フィルム給送駆
動回路3は一度に1駒分+駒間の空きスペース分のフィ
ルムを巻き回す。即ち、通常の撮影時と巻き上げの量に
関しては同じである。よって、駒間の空きスペースを2
mmとすると、1回当たりのフィルム巻き上げ量は38
mm(1駒36mm+空きスペース2mm)となり、検
出板4と投受光センサ5から出る信号は、第1の実施例
と同じくフィルムの走行量0.1mm当たりに1回であ
るので、380回となる。この信号をカメラCPU1で
モニタしながら、適切な位置に来た時に情報写し込み駆
動回路2を制御して、情報写し込み装置13によってフ
ィルム9上に情報を写し込む。
【0030】この動作を図5によって説明する。図5に
おいて、今、フィルム駒18に左右の画像18L、18
Rが撮影された後のフィルム9が点X3から点X4へ給送
される時の状態を示す。前述した通り、X3とX4の距離
cは、c=a+bであり、a=36mm、b=2mmで
あるので、c=38mmである。
【0031】今、フィルム駒18の右半分側である画像
18L上に写し込まれる情報22Lは、フィルム駒18
の端面である点X3から距離dの所まで巻き上げられて
から長さlだけ写し込まれる。dは、次に写し込まれる
情報22Rとの位置関係から(1/2)a−lに比べて
dが小さく、かつ比較的近い数値であることが好まし
い。これは、写し込む情報に豊な立体感を与えるために
は、左右の情報の位置が重なってしまわない範囲で近い
ことが必要であるからである。
【0032】次に、さらに距離eだけ給送された所から
長さlだけ、先ほどの情報22Lと同一の情報が情報2
2Rとして写し込まれる。この時のeは、e<(1/
2)aの関係になる位置に写し込むように制御される。
これによって、第1の実施例と同じように、フィルム9
の給送方向に相対位置をずれた位置に写し込むことで、
プリントを鑑賞した時に浮き上がったように立体的に見
ることが可能である。
【0033】この第2の実施例においては、eの値を写
し込まれる情報の相対差を3mmとして、e=(1/
2)a−3mmとした。即ち、a=36mmであるの
で、e=15mmである。
【0034】この第2の実施例の撮影レンズの焦点距離
と左右の撮影レンズ光軸の離れた量、即ち視差の大きさ
から、写し込まれる情報の相対差3mmは、左右の画像
から得られた立体写真内で写し込まれた情報が撮影位置
から約90cm程度のところで鑑賞されるように設定し
た。なお、第2の実施例のカメラの動作のフローチャー
トについては、カメラCPU1が情報を写し込むタイミ
ングである検出板4と投受光センサ5からのカウント数
Nの数が違うのみであるため、その説明は省略する。
【0035】図6乃至図7を用いて、本発明のカメラの
第3の実施例を説明する。なお、第1,第2の実施例と
同じ動作の箇所については同一の符号をつけ、その説明
は省略する。
【0036】第3の実施例は、第2の実施例のタイプの
カメラの測距機能を利用して写し込まれる情報の立体感
を可変できるようにしたものである。測距装置30は公
知の手段、例えば赤外光を被写体へ向けて投光し、被写
体から戻ってくる赤外光の強弱から距離を測る方法等が
利用できる。距離情報処理装置31は、測距装置30か
らの主被写体の距離情報が入力されると、その距離にお
ける左右の画像18Lと18Rのフィルム9上でのずれ
量を計算する。
【0037】ここで、第3の実施例のカメラの持つ撮影
光学系17と、ステレオアダプタ20の視差の量から、
この第3の実施例における左右の画像18Lと18Rの
ずれ量を表したのが、図7である。例えば、被写体距離
が2.5mの時、その被写体のフィルム9上での左右の
ずれ量は約1mmである。よって、写し込もうとする日
付や文字キャプションが、このずれ量より大きければ、
主被写体に対して浮き上がったように見ることができ
る。このように制御することで、被写体よりも写し込む
情報が常に近くにあるように見ることが可能である。
【0038】この第3の実施例においては、被写体距離
をX(mm)として、その時のずれ量をZ(mm)とす
ると、距離情報処理装置31は、Z=2500/Xで、
ずれ量を近似する。その上で写し込む情報を測距した被
写体よりも、さらに1m程度手前にあるように見せるた
めに、その距離をX−1000として、最終的に左右の
写し込む情報のずれ量ZSを、ZS=2500/(X−1
000)と設定する。但し、測距した被写体距離が1.
5mより手前である場合には、一律にずれ量ZS=5.
0に設定し、極端にずれ量を多くしたことによる立体視
不能という問題を無くした。
【0039】以上から写し込まれる情報の左右のずれ量
Sは、測距された被写体までの距離Xに対して、図7
の○印及び一点鎖線で示されるようになる。距離情報処
理装置31から、このずれ量ZSの情報を入力したカメ
ラCPU1は、前述した第2の実施例と同一の方法で左
右の画像18Rと18Lに情報22Rと22Lを、e=
Sとして写し込むように制御することで、常に写した
い被写体の距離に関わらず、被写体よりも近い位置、即
ち、より立体感の強い位置に日付や文字キャプション等
の情報を写し込むことができる。
【0040】図8において、本発明の第4の実施例を説
明する。なお、第1,第2,第3の実施例と同じ動作の
箇所については、同一の符号をつけその説明は省略す
る。
【0041】図8のカメラシステムは、複数のカメラを
相互に制御して、同時に複数の写真を撮影し、後にこれ
らから一組となる画像を組み合わせて立体視を行うもの
である。撮影者は複数(この場合2台)のカメラを被写
体に向けてセットする。左右のカメラ40と50の視差
の量は被写体の大きさや撮影距離等を基に任意に定めれ
ば良い。また、カメラ間に上下方向の誤差が無いように
構図に注意する。
【0042】この状態でカメラ本体40と50上に具備
されているモード設定手段44及び54を用いて立体視
撮影のためのモードを選択する。モード設定手段44及
び54はこのモードが選択されると、次に各々のカメラ
が左右方向にどの順番に並べられているかを入力するよ
うにメニュー表示される。ここで、第4の実施例の場合
はカメラ本体40側を右端であるR、カメラ本体50側
を左端であるLと各々に入力する。これによって、各々
のカメラのCPU41及び51は自らの位置関係を把握
する。
【0043】次に、撮影者は鑑賞時に立体視する日付や
文字キャプション等の情報を、写し込み情報設定/記憶
手段43によって設定する。ここで情報の設定は、カメ
ラの露光動作を開始させる不図示のレリーズボタンを押
す際の何れかの代表とするカメラのみで行えば良い。
【0044】この後、カメラ本体40の不図示のレリー
ズボタンを押して撮影を行う。レリーズが行われると、
カメラCPU41は送受信手段42にレリーズを行った
ことと、写し込む情報の内容を送り、これを受けて送受
信手段42は赤外光等によって他のカメラ(図8ではカ
メラ50)へ送信する。この信号を送受信手段52で受
信したカメラCPU51は、カメラ50を制御してレリ
ーズを行う。この際、カメラ50側の写し込み情報設定
/記憶手段53は送信されてきたカメラ40側の情報と
同一の情報に設定された後に、カメラCPU51を介し
てフィルム上に写し込まれる。ここで、2台のカメラ4
0及び50に写し込まれる情報のフィルム駒に対する相
対位置について述べる。
【0045】図9はカメラ40及び50の各々に撮影さ
れたフィルムを表している。図9において、(A)はカ
メラ40で撮影された右側の画像フィルム45のフィル
ム駒46であり、(B)はカメラ50で撮影された左側
の画像フィルム55のフィルム駒56である。ここで写
し込まれる情報47と57のフィルム駒46と56に対
する相対的なずれ量eについて述べる。
【0046】前述した通り、カメラ40は立体撮影時に
は、被写体の右端であり、カメラ50は同じく左端であ
ることを記憶させてある。よって、各々のカメラCPU
41及び51は、巻き上げの起点X5から情報47及び
57の写し込みを開始する位置であるd及びd+eまで
の距離を自ら算出して制御する。この第4の実施例にお
いては、右端のカメラが写し込みを開始する位置dはd
=13mmと設定し、左端のカメラが写し込みを開始す
る位置d+eはd+e=16mmと設定するように、各
カメラのカメラCPU41及び51に記憶させてある。
即ち、相対的なずれ量e=3mmとした。
【0047】2台以上のカメラを並べて撮影するこのカ
メラシステムにおいては、視差が大きくとれるため、比
較的遠い被写体に対して良好な結果が得られる。ここで
3mm程度のずれ量であるとプリント上で鑑賞した時に
は、約1〜2m程度(視差の量によって変化する)にあ
るように見えるため、ほぼ常に写し込まれた情報が最も
手前に浮いているように見えるのでこの値としたが、こ
れに限られるものではない。写し込みのための制御方
法、カメラの給送方向等は、すべて前述した第1〜第3
の実施例と同一であるので、その説明は省略する。
【0048】各実施例またはそれら技術要素を必要に応
じて組み合わせてもよい。また、本発明は、一眼レフカ
メラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ、さらには
カメラ以外の光学機器や他の装置、さらには構成ユニッ
トとしても適用できる。また、本発明は、フィルム以外
の画像記録媒体であっても適用できる。さらに、本発明
は、データが記録できるものであれば光学的、磁気的等
どのような方法であっても適用できる。
【0049】〔発明と実施例の対応〕以上の実施例にお
いて、フィルム巻き上げ中に検出板4からの信号をカメ
ラCPU1でモニタしながら、適切な位置に来た時に情
報写し込み駆動回路2を制御し、情報写し込み装置13
によってフィルム9上に情報の写し込みを行う構成は、
本発明の情報写し込み手段に相当し、また、測距装置3
0から、主被写体の距離情報が入力されると、その距離
における左右の画像18Lと18Rのフィルム9上での
ずれ量を計算している距離情報処理装置31は、本発明
の距離情報を処理する処理手段に相当し、さらに、距離
情報処理装置31から、写し込まれる情報の左右のずれ
量ZSの情報を入力したカメラCPU1は、図5に示し
た方法で左右の画像18Rと18Lに情報22Rと22
Lをe=ZSとして写し込むように制御する点は、本発
明のずらし量を制御する制御手段に相当し、また、カメ
ラ本体40と50上に具備されているモード設定手段4
4及び54を用いて立体視撮影のためのモードを選択
し、このモードが選択されると、次に各々のカメラが左
右方向にどの順番に並べられているかを入力するように
メニュー表示される点は、本発明(請求項2)の入力手
段に相当し、さらに、複数のカメラを有するカメラシス
テムにおいて、カメラ40は立体撮影時に右端に、カメ
ラ50は左端にあることが記憶され、これら各々のカメ
ラCPU41及び51は巻き上げの起点X5から立体視
する情報47及び57の写し込みを開始する位置である
d及びd+eまでの距離を自ら算出して制御する点は、
本発明の情報写し込み制御手段に相当する。
【0050】以上が、実施例の各構成と本発明の各構成
の対応関係であが、本発明は、これら実施例の構成に限
られるものではなく、請求項で示した機能または実施例
の構成が持つ機能が達成できる構成であれば、どのよう
なものであってもよいことは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、請求項
1において、少なくとも左右に複数の視差を持つ同一被
写体を含む領域を、1駒もしくは複数駒に撮影する立体
撮影が可能なカメラにおいて、一組の写真となる各々の
画像に対してフィルムの天地方向が同一の位置であっ
て、フィルムの給送方向にある一定量ずらした位置に同
一の情報を写し込む情報写し込み手段を有し、また請求
項2において、前記情報写し込み手段は、カメラの具備
する被写体までの距離を測定する測距手段からの距離情
報を処理する処理手段を有し、処理手段からの出力に基
づいて、各々の画像のフィルム給送方向に対するずらし
量を制御するようにしたものである。
【0052】また、請求項3において、複数のカメラを
相互に制御可能であって、少なくとも左右に複数の視差
を持つ同一被写体を含む領域を1駒もしくは複数駒に撮
影する立体撮影を行うためのモードを有したカメラシス
テムにおいて、前記のモードが選択されている時に、各
カメラの水平方向の配列関係を示す右端または左端から
の順番を入力する入力手段を有し、その後、立体撮影の
際に何れかの基準とするカメラによってレリーズ動作を
行うと、これに連動して他のカメラのレリーズ動作が行
われると共に、基準としたカメラの写し込む情報と同一
の情報を各カメラに写し込むように制御する情報写し込
み制御手段を有し、情報の写し込みは前記の配列関係に
従い、フィルムの天地方向が同一の位置であって、フィ
ルムの給送方向にある一定量ずつずらした位置に写し込
むようにしたものである。
【0053】これによって、カメラに写し込まれる日付
や文字キャプション等の情報を立体的に鑑賞することが
可能になり、一組の画像のうち、ある画像のみに日付等
の情報が入っているために鑑賞時にチラチラした感じに
なってしまうことが無く、また一組の画像に同一の情報
が記録されるために時間等がずれてしまうことで立体像
にならないといったことの無い、きれいな立体視が可能
であるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のカメラの構成図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例のフィルム給送寸法図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例のカメラの動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例のカメラの構成図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施例のフィルム給送寸法図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施例のカメラの構成図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施例における主被写体及び写
し込まれる情報のずれ量のグラフを示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例のカメラの構成図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例のフィルム給送寸法図で
ある。
【符号の説明】
1 カメラCPU 2 情報写し込み駆動回路 3 フィルム給送駆動回路 4 検出板 5 投受光センサ 6 走行ローラ 7 フィルム駒 8 フィルム駒 9 フィルム 10 パトローネ 11 撮影レンズ 12 撮影レンズ 13 情報写し込み装置 14 走行ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも左右に複数の視差を持つ同一
    被写体を含む領域を、1駒もしくは複数駒に撮影する立
    体撮影が可能なカメラにおいて、一組の写真となる各々
    の画像に対してフィルムの天地方向が同一の位置であっ
    て、フィルムの給送方向にある一定量ずらした位置に同
    一の情報を写し込む情報写し込み手段を有することを特
    徴とする立体カメラ。
  2. 【請求項2】 前記情報写し込み手段は、カメラの具備
    する被写体までの距離を測定する測距手段からの距離情
    報を処理する処理手段を有し、処理手段からの出力に基
    づいて、各々の画像のフィルム給送方向に対するずらし
    量を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の立体カメラ。
  3. 【請求項3】 複数のカメラを相互に制御可能であっ
    て、少なくとも左右に複数の視差を持つ同一被写体を含
    む領域を1駒もしくは複数駒に撮影する立体撮影を行う
    ためのモードを有したカメラシステムにおいて、前記の
    モードが選択されている時に、各カメラの水平方向の配
    列関係を示す右端または左端からの順番を入力する入力
    手段を有し、その後、立体撮影の際に何れかの基準とす
    るカメラによってレリーズ動作を行うと、これに連動し
    て他のカメラのレリーズ動作が行われると共に、基準と
    したカメラの写し込む情報と同一の情報を各カメラに写
    し込むように制御する情報写し込み制御手段を有し、情
    報の写し込みは前記の配列関係に従い、フィルムの天地
    方向が同一の位置であって、フィルムの給送方向にある
    一定量ずつずらした位置に写し込むことを特徴とするカ
    メラシステム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5019609A (en) * 1988-08-02 1991-05-28 Aicello Chemical Co., Ltd. Films easily soluble in cold water
US5070126A (en) * 1988-08-02 1991-12-03 Aicello Chemical Co., Ltd. Films easily soluble in cold water
WO2010147633A3 (en) * 2009-06-19 2011-04-07 Oculus3D System for the projection of stereoscopic motion pictures

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US5070126A (en) * 1988-08-02 1991-12-03 Aicello Chemical Co., Ltd. Films easily soluble in cold water
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