JPH07306312A - カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ

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JPH07306312A
JPH07306312A JP10036094A JP10036094A JPH07306312A JP H07306312 A JPH07306312 A JP H07306312A JP 10036094 A JP10036094 A JP 10036094A JP 10036094 A JP10036094 A JP 10036094A JP H07306312 A JPH07306312 A JP H07306312A
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JP
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resin
pigment
color filter
green
parts
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JP10036094A
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Masashi Sawamura
正志 沢村
Makio Sugai
牧雄 管井
Yasuharu Iida
保春 飯田
Mizuhito Tani
瑞仁 谷
Akio Haneda
昭夫 羽田
Shigeo Yonekura
茂穂 米倉
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】分光特性が良好でかつ諸耐性に優れたグリーン
のカラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタの
提供。 【構成】透明樹脂に,フタロシアニングリーンと下記一
般式で示されるイエロー顔料との混合物からなる着色剤
を分散してなるカラーフィルタ用着色組成物,および緑
色画素がフタロシアニングリーンと下記一般式で示され
るイエロー顔料とを含むカラーフィルタ。 (R1 およびR2 はH,CH3 ,OCH3 ,Cl,NO
2 ,R3 はH,Cl) 【効果】諸耐性に優れ,かつ色再現範囲が広いカラーフ
ィルタが製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,液晶カラーディスプレ
ー,ビデオカメラ等に使用される,光学的カラーフィル
タの製造を目的とする着色組成物およびこの着色組成物
を用いたカラーフィルタに関する。さらに詳しくは,一
般的にストライプフィルタまたはマトリックスフィルタ
と称されるパターン部分を形成するためのカラーフィル
タ用着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタは,ガラス等の透明な基
板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライ
プ)を平行または交差して配置したもの,あるいは微細
な画素を縦横一定の配列に配置したものからなってい
る。画素サイズは数10〜数100 ミクロンという微細な形
状であり,しかも色相毎に所定の順序で整然と配列され
る。このため,カラーフィルタの製造法については,従
来から種々の方法が提案されている。
【0003】カラーフィルタは高い透明性が必要とされ
るため,一般に染色法と呼ばれる,染料を用いて着色す
る方法が行われている。例えば,被染色性の感光性物質
をガラス等の基板に塗布し,続いて一つのフィルタ色の
パターン露光を行い,ついで未露光部を現像工程で洗い
取り,残ったパターン部を該フィルタ色の染料で染色す
るといった操作を全フィルタ色について順次繰り返すこ
とによりカラーフィルタを製造することができる。この
方法は染料を使用するため透過率が高く,カラーフィル
タの光学特性は非常に優れていが,耐光性,耐熱性等に
限界があり,耐性に優れかつ透明性の高い色材が望まれ
ていた。
【0004】そこで,染料のかわりに耐光性,耐熱性に
優れる有機顔料が用いられるようになったが,現在市販
されている顔料はカラーフィルタ用として開発されたも
のではないため,一般に単一の顔料だけではカラーフィ
ルタとしての分光スペクトルを得るのは困難であり,顔
料を2種以上用いて調整することが必要とされる。特
に,グリーンについては,耐性に優れたフタロシアニン
グリーンが一般に用いられているが,単一のグリーン顔
料のみでは充分な分光特性が得られないため,イエロー
顔料を加えてスペクトルを調整する必要がある。
【0005】イエロー顔料としては,色相,透明性の点
からC.I. Pigment Yellow 83やC.I.Pigment Yellow 139
が一般に用いられている。しかし,これらの顔料を含む
グリーンのフィルタは 480nm付近にショルダーを有する
分光透過率曲線となるため,染色法に比べて色純度が劣
り,カラーディスプレーとしての色再現に限界があっ
た。また,顔料を用いたカラーフィルタでは染料のよう
な分光特性を得ることは困難であった。すなわち,通常
の印刷インキないし塗料のように,顔料の粉体と樹脂,
溶剤等を通常の分散機で分散させるだけでは,染色法に
比べて透明性が劣り,カラーフィルタ用の着色組成物と
しては不充分であった。
【0006】通常の塗料,インキなどでは,一般に顔料
の分散度を上げていくと透明性が向上するが,サンドミ
ル,3本ロールミル,ボールミル等の通常の分散機では
一次粒子まで分散されるとそれ以上透明性が上がらなく
なる。通常の分散機での分散工程は,主に顔料の一次粒
子の凝集体である二次粒子をほぐして一次粒子に近い状
態の分散体を得る工程であり,それ以上透明性を向上さ
せるためには一次粒子をさらに細かくする必要がある。
高速のサンドミルは顔料の微粒子化に優れており,顔料
によっては一次粒子を細かくすることも可能だが,この
場合は非常に多大なエネルギーを要する。
【0007】一次粒子を細かくする手段として,顔料を
濃硫酸,ポリりん酸等の強酸に溶解したものを冷水に投
入して,顔料を微細粒子として析出させる方法が知られ
ているが,この方法では顔料の強酸に対する溶解性や安
定性の点で用い得る顔料が著しく限定される。また,こ
の方法で微細化した顔料は,乾燥すると強い二次凝集を
起こすため,一次粒子まで再分散するのは一般に非常に
困難である。また,他の方法として,顔料と固形樹脂を
加熱しながら2本ロールやニーダー等で強力に練り込む
方法も知られている。しかし,顔料は一般に高温下では
結晶成長するため,本法は機械的な破砕力と結晶成長が
平衡状態になったときに終点となり,顔料の微細化には
限界がある。
【0008】さらに顔料の一次粒子を細かくする方法と
して,顔料と食塩等の水溶性無機塩の混合物を少量の溶
剤で湿潤したものを,ニーダー等で強く練り込んだ後,
無機塩と溶剤を水洗除去,乾燥して一次粒子の細かい顔
料を得る方法がある。しかし,この方法でのアゾ系の顔
料の微細化は一般に行われていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,分光
特性が良好でかつ諸耐性に優れたグリーンのカラーフィ
ルタ用着色組成物およびカラーフィルタの提供にある。
【0010】
【課題を解決する手段】すなわち,本発明は,透明樹脂
に着色剤を分散してなるカラーフィルタ用着色組成物に
おいて,該着色剤が,フタロシアニングリーンと下記一
般式で示されるイエロー顔料との混合物からなることを
特徴とするカラーフィルタ用着色組成物および該着色組
成物を用いたカラーフィルタを提供する。さらに,フタ
ロシアニングリーンと下記一般式で示されるイエロー顔
料との混合物からなる着色剤を含むことを特徴とするカ
ラーフィルタを提供する。
【0011】
【化4】 (R1 およびR2 はH,CH3 ,OCH3 ,Cl,NO
2 ,R3 はH,Cl)
【0012】上記一般式で示されるイエロー顔料は,他
のイエロー顔料に比べて着色力が高く,グリーンの調色
として用いたときに, 480nm付近にショルダーが無く,
色純度の高いグリーンのスペクトルが得られる。上記一
般式で示される顔料としては,C.I. Pigment Yellow 1
2,13,14,17,55,81,113,152 が挙げられる。また,フタ
ロシアニングリーンはハロゲン化フタロシアニン(C.I.
Pigment Green 7,36)であり,東洋インキ製造社製「リ
オノールグリーン2Y-301」,「リオノールグリーン6YK
」,ゼネカ社製「モナストラルグリーン6YC 」等を用
いることができる。
【0013】レッド,グリーン,ブルーの3色の加色混
合によりフルカラーを再現するカラー液晶ディスプレー
に用いるグリーンフィルタ用の着色組成物としては,フ
タロシアニングリーンとイエロー顔料との混合重量比
は,40:60〜95:5 ,好ましくは55:45〜90:10であ
る。この範囲を越えると,色純度が低下することが確か
められている。イエロー顔料としては,上記一般式で示
される顔料の2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。
【0014】上記一般式で示されるイエロー顔料は,上
記一般式で示されるイエロー顔料(A),室温で固体でかつ
水不溶性の樹脂(B),水溶性の無機塩(C) および (B)を少
なくとも一部溶解する水溶性の有機溶剤(D) を含む混合
物を機械的に混練(以下,この工程をソルトミリングと
呼ぶ),(C)と(D) を水洗して除去し,その後乾燥して処
理することが好ましい。処理された顔料をカラーフィル
タを形成するための透明樹脂および溶剤等と共にサンド
ミル,3本ロールミル等の通常の分散機で分散すること
により,未処理(ソルトミリング処理をしていない)顔
料を用いた場合に比べ,顔料が微細に分散されたカラー
フィルタ用着色組成物が短時間でかつ容易に得られる。
【0015】上記ソルトミリングの方法についてさらに
具体的には,上記一般式で示されるイエロー顔料(A) と
室温で固体でかつ水不溶性の樹脂(B) および水溶性の無
機塩(C) の混合物に湿潤剤として少量の有機溶剤(D) を
加え,ニーダー等で強く練り込んだ後,水中に投入しハ
イスピードミキサー等で撹拌しスラリー状とする。次
に,このスラリーをろ過,水洗して乾燥することによ
り,樹脂(B) に被覆された顔料(以下, 処理顔料と呼
ぶ)が得られる。
【0016】樹脂(B) は,室温で固体で,水不溶性で,
かつソルトミリング時の湿潤剤に用いる水溶性溶剤に可
溶である必要があり,天然樹脂,変性天然樹脂,合成樹
脂,天然樹脂で変性された合成樹脂等が用いられる。室
温で液状の樹脂を用いてもソルトミリングを行うことは
できるが,水洗し乾燥したときに処理顔料がブロッキン
グを起こし,乾燥あるいは再分散に特別な工夫を要する
ため好ましくない。ただし,二種類以上の樹脂を併用し
てソルトミリングする場合は,一部液状の樹脂を用いて
も混合物が室温で固体であれば,本発明に用いることが
できる。
【0017】天然樹脂としてはロジンが代表的であり,
変性天然樹脂としては,ロジン誘導体,繊維素誘導体,
ゴム誘導体,タンパク誘導体およびそれらのオリゴマー
が挙げられる。合成樹脂としては,エポキシ樹脂,アク
リル樹脂,マレイン酸樹脂,ブチラール樹脂,ポリエス
テル樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,ポリウレタ
ン樹脂等が挙げられる。天然樹脂で変性された合成樹脂
としては,ロジン変性マレイン酸樹脂,ロジン変性フェ
ノール樹脂等が挙げられる。これらの樹脂の中では,ソ
ルトミリングの効果およびカラーフィルタとしての諸耐
性の点から,合成樹脂および天然樹脂で変性された合成
樹脂,特にエポキシ樹脂および(メタ)アクリル樹脂,
マレイン酸樹脂を用いることが好ましい。
【0018】上記エポキシ樹脂とは, エポキシ基を少な
くとも1個有するエポキサイドをいい,硬化剤で架橋し
たエポキシ樹脂は一般に溶剤に対する溶解性がほとんど
ないため,本発明には用いられない。エポキサイドとし
てはビスフェノール系,ノボラック系,アルキルフェノ
ール系,レゾルシン系,ポリグリコール系,エステル
系,N−グリシジルアミンなどのグリシジル型や,環状
脂肪族エポキサイド等が用いられる。
【0019】顔料を光重合あるいは光架橋性の媒体に分
散し,パターン露光して,未露光部を現像液で除去する
ことによってカラーフィルタを製造する方法が広く行わ
れているが,この方式に用いる場合は,現像液に不溶性
の樹脂は現像に悪影響を与えるため,処理量が限定され
る。従って,この場合は樹脂(B) が現像液に溶解するの
が好ましい。最近は,環境問題から現像液として有機溶
剤を用いるのは稀で,一般にアルカリ現像液が用いられ
ている。アルカリに可溶な樹脂としては(メタ)アクリ
ル酸を含む(メタ)アクリル系樹脂,あるいはマレイン
酸系樹脂が用いられる。ただし,アルカリ不溶性の樹脂
でも,不揮発分の10重量%以下,好ましくは 5重量%以
下となるように処理量を選択すれば,現像性に影響がな
いことが確かめられている。
【0020】上記(メタ)アクリル樹脂とは,アクリル
酸とメタクリル酸およびそれらのエステルのモノマーの
単体あるいは混合物の共重合体で,60モル%以下のスチ
レン,酢酸ビニル,無水マレイン酸等のラジカル重合性
のモノマーとの共重合体も含まれる。しかし,多官能モ
ノマーとの共重合体のように,三次元架橋されたポリマ
ーは溶解性が劣るため,本発明には適さない。上記マレ
イン酸樹脂としては,酸価40〜160 のものが用いられる
が,アルカリ現像の場合は,酸価80〜140 が着色組成物
としたときの現像性から好ましい。
【0021】有機溶剤(D) は,樹脂(B) を少なくとも一
部溶解し,水溶性であれば特に限定されないが,ソルト
ミリング時に温度が上昇し,溶剤が蒸発し易い状態にな
るため,安全性の点から高沸点溶剤が好ましい。例え
ば,2-メトキシエタノール,2-ブトキシエタノール,2-
(イソペンチルオキシ)エタノール,2-(ヘキシルオキ
シ)エタノール,ジエチレングリコール,ジエチレング
リコールモノメチルエーテル,ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル,トリエチレングリコール,トリエチレングリコ
ールモノメチルエーテル,液体ポリエチレングリコー
ル,1-メトキシ−2-プロパノール,1-エトキシ−2-プロ
パノール,1-エトキシ−2-プロパノール,ジプロピレン
グリコール,ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル,ジプロピレングリコールモノエチルエーテル,低分
子量ポリプロピレングリコール等が用いられる。
【0022】上記化合物の他に,ソルトミリング時に分
散剤,可塑剤等の添加剤および一般に体質顔料として用
いられている炭酸カルシウム,硫酸バリウム,シリカ等
の無機顔料を併用しても良く,またイエロー顔料とフタ
ロシアニングリーンを混合して処理しても良い。
【0023】本発明のカラーフィルタ用着色組成物は,
必要に応じて上記ソルトミリング処理を行った着色剤を
透明樹脂および溶剤等とともに分散し,あるいは,着色
剤を予め透明樹脂と機械的に混練したのち溶剤ないし樹
脂溶液を加えて分散して製造する。着色剤と透明樹脂と
は,固形分比において,1:4〜10:1の割合で配合さ
れる。着色剤の透明樹脂への分散には,三本ロールミ
ル,二本ロールミル,サンドミル,ニーダー等の各種分
散手段を使用できる。また,これらの分散を良好とする
ために,適宜, 各種界面活性剤,顔料の誘導体等の分散
助剤を添加できる。分散助剤は,顔料の分散に優れ,分
散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので透明性
に優れたカラーフィルタが得られる。この他,貯蔵安定
性を考慮する場合は,重合禁止剤を少々加えてもよい。
【0024】透明樹脂は,可視光領域の 400〜700nm の
全波長領域において透過率が80%以上,好ましくは95%
以上の樹脂である。透明樹脂としては,熱硬化性樹脂,
熱可塑性樹脂, 感光性樹脂や,放射線照射により硬化し
て樹脂と同様の塗膜を形成するモノマー,オリゴマー等
が単独または2種以上混合して用いられる。紫外線照射
により硬化を行うときには,光開始剤等が用いられる。
しかしながら,カラーフィルタの製造における後の工程
において,高温加熱の処理が行われるため,加熱処理に
おいても耐性のよい樹脂を用いることが必要とされる。
また,後の工程において種々の溶剤や薬品による処理も
行われるため,形成された画像の耐溶剤性も必要とされ
る。
【0025】熱硬化性樹脂, 熱可塑性樹脂としては, 例
えば, ブチラール樹脂,スチレンーマレイン酸共重合
体,塩素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレン,ポリ
塩化ビニル,塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体,ポリ酢
酸ビニル,ポリウレタン系樹脂,フェノール樹脂,ポリ
エステル樹脂,ポリアミド,アクリル系樹脂,アルキッ
ド樹脂,スチレン樹脂,ポリアミド樹脂,ゴム系樹脂,
環化ゴム,エポキシ樹脂,セルロース類,ポリブタジエ
ン,ポリイミド樹脂,ベンゾグアナミン樹脂,メラミン
樹脂,尿素樹脂等が挙げられる。
【0026】感光性樹脂としては,水酸基,カルボキシ
ル基,アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子
にイソシアネート基,アルデヒド基,エポキシ基等を介
して,(メタ)アクリル化合物,ケイヒ酸等の光架橋性
基を導入した樹脂が用いられる。スチレン無水マレイン
酸共重合物やα−オレフィン無水マレイン酸共重合物等
の酸無水物を含む線状高分子のヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル
化合物によるハーフエステルも用いられる。
【0027】モノマー,オリゴマーとしては,アクリル
酸,メタクリル酸,2-ヒドロキシエチルアクリレート,
2-ヒドロキシプロピルアクリレート,2-ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド,ビニルアセテート,N-ヒドロキシメチルアクリルア
ミド,ポリエチレングリコールジアクリレート,ペンタ
エリスリトールトリアクリレート,スチレン,酢酸ビニ
ル,各種アクリル酸エステル,各種メタクリル酸エステ
ル,アクリロニトリル,ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート,ジペンタエリスリトールヘキサアクリレ
ートのカプロラクトン付加物のヘキサアクリレート,メ
ラミンアクリレート,エポキシアクリレートプレポリマ
ー等が挙げられる。
【0028】光開始剤としては,アセトフェノン系,ベ
ンゾイン系,ベンゾフェノン系,チオキサントン系,カ
ルバゾール系,イミダゾール系,トリアジン系等の化合
物が用いられる。
【0029】カラーフィルタ用着色組成物には,着色剤
を十分に分散させるため,およびガラス基板上に 0.2〜
5 ミクロンの膜厚となるように塗布するために溶剤を用
いる。溶剤としては,例えばシクロヘキサノン,エチル
セロソルブアセテート,ブチルセロソルブアセテート,
1-メトキシ -2-プロピルアセテート,ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル,エチルベンゼン,エチレングリ
コールジエチルエーテル,キシレン,エチルセロソル
ブ,メチル-nアミルケトン,プロピレングリコールモノ
メチルエーテルトルエン,メチルエチルケトン,酢酸エ
チル,メタノール,エタノール,イソプロピルアルコー
ル,ブタノール,イソブチルケトン,石油系溶剤等が挙
げられ,単独もしくは混合して用いる。
【0030】本発明のカラーフィルタ用着色組成物を用
いて,グラビアオフセット用印刷インキ,水無しオフセ
ット印刷インキ,シルクスクリーン印刷用インキ,溶剤
現像型あるいはアルカリ現像型着色レジスト剤等を製造
することができる。これらの印刷インキ,着色レジスト
剤等は,遠心分離,焼結フィルタ,メンブレンフィルタ
等の手段にて5μ以上の粗大粒子,好ましくは1μ以上
の粗大粒子さらに好ましくは, 0.5μ以上の微少粒子お
よび混入した塵の除去を行い製造する。
【0031】上記印刷インキは,印刷と乾燥を繰り返す
だけでパターン化ができるため,カラーフィルタの製造
法としては,低コストで量産性に優れている。さらに,
印刷技術の発展により高い寸法精度および平滑度を有す
る微細パターンの印刷を行うことができる。印刷を行う
ためには,印刷の版上にて,あるいはブランケット上に
てインキが乾燥,固化しないような組成とすることが好
ましい。また,ブランケットの膨潤,溶解等があると,
それに伴うパターンの再現性の低下や透明性の低下を招
くので印刷インキの溶剤の選択には,種々の注意を要す
る。さらに,印刷機上でのインキの流動性の制御も重要
であり,分散剤や体質顔料によるインキ粘度の調整も行
うことができる。
【0032】上記溶剤現像型あるいはアルカリ現像型着
色レジスト剤は,ガラス基板上に,スプレーコートやス
ピナーコート,ロールコート等の塗布方法により塗布さ
れる。乾燥された膜は 0.2〜5 ミクロンであり,所定の
パターンを有するマスクを接触あるいは非接触で通して
紫外線露光を行う。その後溶剤あるいはアルカリ現像液
に浸漬もしくはスプレーなどにより噴霧して未硬化部を
除去してパターン形成をした後,同様の操作を他色につ
いて繰り返して,カラーフィルタを製造する。更に感光
性樹脂の重合を促進するため,加熱を施すことも必要に
応じ行える。
【0033】現像に際しては,アルカリ現像液として炭
酸ソーダ,苛性ソーダ等の水溶液が使用され,ジメチル
ベンジルアミン,トリエタノールアミン等の有機アルカ
リを用いることもできる。また,消泡剤や界面活性剤を
添加することもできる。なお,紫外線露光感度を上げる
ために,上記着色レジスト剤を塗布乾燥後,水溶性ある
いはアルカリ水溶性樹脂,例えばポリビニルアルコール
や水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素阻害を防止す
る膜を形成した後,紫外線露光を行うこともできる。
【0034】
【実施例】以下,実施例に基づいて本発明を説明する。
例中,部とは重量部を,%は重量%をそれぞれ示す。実
施例に先立ち,ソルトミリング処理顔料の製造例および
樹脂合成例を示す。
【0035】(ソルトミリング処理顔料の製造例1)イ
エロー顔料(C.I. Pigment Yellow 13:東洋インキ製造
社製「リオノールイエロー FG-1310」)250g,塩化ナト
リウム700g,エポキシ樹脂(油化シェル社製「エピコー
ト1004」)90gおよびポリエチレングリコール(三洋化成
社製「PEG300」)160gをステンレス製1ガロンニーダー
(井上製作所社製)に仕込み,3時間混練した。次に,
この混合物を 2.5リットルの温水に投入し,約80℃に加
熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してス
ラリー状とした後,ろ過,水洗して塩化ナトリウムおよ
び溶剤を除き,50℃の熱風オーブンで約24時間乾燥して
樹脂処理顔料1を得た。
【0036】(ソルトミリング処理顔料の製造例2)エ
ポキシ樹脂をマレイン酸樹脂(荒川化学工業社製「マル
キード No.3002」)に代えた以外は,製造例1と同様に
して樹脂処理顔料2を得た。 (ソルトミリング処理顔料の製造例3)イエロー顔料を
C.I. Pigment Yellow 12(東洋インキ製造社製「ファイ
ネスイエロー G-20 S-12」)に代え,エポキシ樹脂をマ
レイン酸樹脂(荒川化学工業社製「マルキード No.3
2」)に代えた以外は,製造例1と同様にして樹脂処理
顔料3を得た。
【0037】(ソルトミリング処理顔料の製造例4)イ
エロー顔料をC.I. Pigment Yellow 17(東洋インキ製造
社製「リオノールイエロー FGN-T」に代えた以外は,製
造例1と同様にして樹脂処理顔料4を得た。 (ソルトミリング処理顔料の製造例5)イエロー顔料を
C.I. Pigment Yellow 55(東洋インキ製造社製「リオノ
ールイエロー No.7100」に代えた以外は,製造例1と同
様にして樹脂処理顔料5を得た。
【0038】(ソルトミリング処理顔料の製造例6)エ
ポキシ樹脂90g およびポリエチレングリコール160gを,
アクリル系オリゴマー(ジョンソン社製「ジョンクリル
682」)100gおよびジエチレングリコール(東京化成社
製)160gに代えた以外は,製造例1と同様に処理して樹
脂処理顔料6を得た。
【0039】(ソルトミリング処理顔料の製造例7)グ
リーン顔料(C.I. Pigment Green 7:東洋インキ製造社
製「リオノールグリーン 6YK」)150g,イエロー顔料
(C.I. Pigment Yellow 13:東洋インキ製造社製「リオ
ノールイエロー FG-1310」)75g ,塩化ナトリウム700
g,エポキシ樹脂(油化シェル社製「エピコート100
4」)90g およびポリエチレングリコール(三洋化成社
製「PEG300」)160gをステンレス製1ガロンニーダー
(井上製作所社製)に仕込み,3時間混練した。次に,
この混合物を製造例1と同様にしてろ過,水洗,乾燥し
て樹脂処理顔料7を得た。
【0040】(ソルトミリング処理顔料の比較例1)イ
エロー顔料をC.I. Pigment Yellow 139(BASF社製
「パリオトールイエロー D-1819 」)に代えた以外は,
製造例1と同様にして比較処理顔料1を得た。 (ソルトミリング処理顔料の比較例2)イエロー顔料を
C.I. Pigment Yellow 139(BASF社製「パリオトール
イエロー D-1819 」)に代えた以外は,製造例7と同様
にして比較処理顔料2を得た。
【0041】(樹脂溶液製造例a)1リットルの4つ口
フラスコに,シクロヘキサノン 350.0部,スチレン26.2
部,2-ヒドロキシアクリレート23.3部,メタクリル酸3
5.0部,メタクリル酸メチル20.5部,メタクリル酸ブチ
ル70.0部を仕込み90℃に加熱し,事前にシクロヘキサノ
ン 290.0部,スチレン26.2部,2-ヒドロキシアクリレー
ト23.3部,アクリル酸35.0部,メタクリル酸メチル20.5
部,メタクリル酸ブチル70.0部とアゾビスイソブチロニ
トリル1.75部を混合溶解したものを3時間で滴下し,90
℃にて3時間反応させた。さらに,アゾビスイソブチロ
ニトリル0.70部をシクロヘキサノン10部で溶解させたも
のを添加し,さらに1時間反応を続け樹脂溶液を合成し
た。樹脂溶液の一部をサンプリングして 180℃,20分加
熱乾燥して不揮発分を測定し,先に合成した樹脂溶液
(不揮発分30〜35%)に不揮発分が20%となるようにシ
クロヘキサノンを添加して樹脂溶液aを調製した。
【0042】(樹脂溶液製造例b)1リットルの4つ口
フラスコに,シクロヘキサノン 350.0部,スチレン26.2
部,2-ヒドロキシアクリレート43.8部,アクリル酸35.0
部,メタクリル酸ブチル70.0部を仕込み90℃に加熱し,
事前にシクロヘキサノン 290.0部,スチレン26.3部,2-
ヒドロキシアクリレート43.8部,アクリル酸35.0部,メ
タクリル酸ブチル70.0部とアゾビスイソブチロニトリル
1.75部を混合溶解したものを3時間で滴下し,90℃にて
3時間反応させた。さらに,アゾビスイソブチロニトリ
ル0.70部をシクロヘキサノン10部で溶解させたものを添
加し,1時間反応を続けた。次いで,フラスコ内温を80
℃とし,イソシアネートエチルメタクリレート23.5部,
オクチル酸錫0.11部をシクロヘキサノン20部で溶解した
ものを約10分で滴下し,滴下後2時間反応させて樹脂溶
液を合成した。次に,樹脂溶液aと同様にして,シクロ
ヘキサノンを添加して,不揮発分20%の樹脂溶液bを調
製した。
【0043】(樹脂溶液製造例c)セパラブルフラスコ
に,ジエチレングリコールモノブチルエーテル 600部と
エチレングリコールモノブチルエーテル 400部を入れ,
窒素ガスを導入しながら約100℃にてエポキシ樹脂(シ
ェル化学社製「エピコート1004」) 600部を徐々に加え
て溶解し, 100℃まで昇温して樹脂溶液を製造した。次
に,樹脂溶液を数グラム精秤し, 140℃で2時間乾燥し
て不揮発分を測定し,ジエチレングリコールモノブチル
エーテル/エチレングリコールモノブチルエーテルの6
/4の混合溶液を添加して,不揮発分35%の樹脂溶液c
を得た。
【0044】〔実施例1〕 (1)緑色レジストの作製−1 樹脂溶液a 38.58部 リオノールグリーン 6YK(東洋インキ製造社製) 6.07部 樹脂処理顔料1 2.60部 分散剤 0.46部 シクロヘキサノン 19.68部 を混合し,サンドミルにて60分間分散して,緑色分散体を作製した。次いで 緑色分散体 56.16部 NKエステルATMPT(新中村化学社製) 4.15部 イルガキュア907(チバガイギー社製) 0.70部 カヤキュアーDETX(日本化薬社製) 0.70部 カヤキュアーEPA(日本化薬社製) 0.40部 シクロヘキサノン 37.89部 を容器中で充分に混合し, 1.0μのフィルタにて濾過
し,不揮発分約20%の緑色レジスト1を作製した。
【0045】(2)緑色レジストの作製−2 樹脂処理顔料1の代わりに,樹脂処理顔料2を用いて緑
色レジストの作製−1と同様の方法で緑色レジスト2を
作製した。以下同様にして下記の緑色レジストを作製し
た。 緑色レジスト3(用いたイエロー顔料:樹脂処理顔料3) 緑色レジスト4(用いたイエロー顔料:樹脂処理顔料4) 緑色レジスト5(用いたイエロー顔料:樹脂処理顔料5) 緑色レジスト6(用いたイエロー顔料:樹脂処理顔料6) (3)緑色レジストの作製−3 樹脂溶液aの代わりに,樹脂溶液bを用いて緑色レジス
トの作製−1と同様の方法で緑色レジスト7を作製し
た。
【0046】 (4)緑色レジストの作製−4 樹脂溶液a 42.03部 リオノールグリーン 6YK(東洋インキ製造社製) 6.07部 ファイネスイエロー G-20 S-12(東洋インキ製造社製)1.91部 分散剤 0.46部 シクロヘキサノン 19.92部 を混合し,サンドミルにて60分間分散して,緑色分散体
を作製した。次いで,この緑色分散体を用いて緑色レジ
ストの作製−1と同様の方法で緑色レジスト8を作製し
た。
【0047】〔比較例1〕樹脂処理顔料1の代わりに,
比較処理顔料1を用いて緑色レジストの作製−1と同様
の方法で緑色レジストを作製した。
【0048】得られたレジストをスピンコーターで乾燥
膜厚が 1.6μになるようにガラス基板に塗布し,70℃20
分熱風オーブンで乾燥し,ラインアンドスペースが 100
μのストライプパターンを形成したマスクフィルムを介
して紫外線露光(積算露光量:150mJ)した。次に,この
塗布基板を2%の炭酸ナトリウム水溶液に約20秒浸漬し
た後,流水で洗浄し,220℃で30分加熱して緑色のストラ
イプパターンを得た。表1に,得られた緑色のストライ
プパターンの評価結果を示す。
【0049】
【表1】
【0050】ここで,ピーク透過率および 480nm透過率
は顕微分光光度計で測定した値で,耐熱性は 250℃で1
時間加熱処理したときのピーク透過率の減少(%)を示
す。なお,市販の染色法による緑のカラーフィルタは 2
00℃1時間の加熱で7〜8%の透過率低下があることか
ら,顔料を用いたカラーフィルタの耐熱性が非常に優れ
ていることがわかる。さらに,緑色レジスト1〜8が比
較例に比べてピーク波長の透過率が高く青色の領域であ
る 480nmの透過率が低いということは色純度が高いこと
を意味する。耐酸性は5%硫酸,耐アルカリ性は水酸化
ナトリウムの5%溶液,耐溶剤性はN-メチルピロリドン
にそれぞれ30分浸漬した後,風乾したものの浸漬部と非
浸漬部の境界の色相および表面状態の変化を目視で評価
した。
【0051】〔実施例2〕 (1)緑色レジストの作製 グリーン顔料とイエロー顔料の配合比を種々変化させて, 樹脂溶液a 38.58部 グリーン顔料+イエロー顔料 8.67部 分散剤 0.46部 シクロヘキサノン 19.68部 を混合し,サンドミルにて60分間分散して,緑色分散体
を作製した。次いで,この緑色分散体を用いて緑色レジ
ストの作製−1と同様の方法で一連の緑色レジストを作
製した。ここでグリーン顔料は東洋インキ製造社製「リ
オノールグリーン6YK」を用い,イエロー顔料は樹脂処
理顔料2と比較処理顔料1を用いた2通りについて行っ
た。
【0052】次に,本発明で得られたカラーフィルタ用
着色組成物の効果を確認する目的で,下記の方法で赤色
および青色レジストを作製した。 ・赤色レジストの作製 樹脂溶液a 43.92部 クロモフタルレッド A3B(チバガイギー社製) 7.68部 分散剤 0.38部 シクロヘキサノン 15.41部 を混合し,サンドミルにて60分間分散して,赤色分散体を作製した。次いで 赤色分散体 56.16部 NKエステルATMPT(新中村化学社製) 4.05部 イルガキュア907(チバガイギー社製) 0.70部 カヤキュアーDETX(日本化薬社製) 0.70部 カヤキュアーEPA(日本化薬社製) 0.40部 シクロヘキサノン 37.99部 を容器中で充分に混合し, 1.0μのフィルタにて濾過
し,不揮発分約20%の赤色レジストを作製した。
【0053】 ・青色レジスト 樹脂溶液a 54.42部 リオノールブルー E(東洋インキ製造社製) 5.68部 分散剤 0.29部 シクロヘキサノン 7.01部 を混合し,サンドミルにて60分間分散して,青色分散体を作製した。次いで 青色分散体 56.16部 NKエステルATMPT(新中村化学社製) 4.23部 イルガキュア907(チバガイギー社製) 0.70部 カヤキュアーDETX(日本化薬社製) 0.70部 カヤキュアーEPA(日本化薬社製) 0.40部 シクロヘキサノン 37.81部 を容器中で充分に混合し, 1.0μのフィルタにて濾過
し,不揮発分約20%の青色レジストを作製した。
【0054】得られたレジストをスピンコーターで乾燥
膜厚が 1.6μになるようにガラス基板に塗布し,70℃20
分熱風オーブンで乾燥し,紫外線露光(積算露光量:15
0mJ)した。つぎに,この塗布基板を2%の炭酸ナトリウ
ム水溶液に約20秒浸漬した後,流水で洗浄し, 220℃で
30分加熱して,各色のベタ塗布板を得た(パターン形成
は省略した)。これらの塗布板の透過光のC光源での
x,yを測色してCIE色度図にプロットし,グリーン
顔料とイエロー顔料の混合比を変えたときの,緑,青お
よび赤を結んだ三角形の面積を測定し,相対面積として
表2の結果を得た。
【0055】
【表2】
【0056】この結果より樹脂処理顔料2を用いた場
合,比較例に比べて広い配合比の範囲で三角形の面積が
広いことがわかる。これは,同一の赤および青フィルタ
と組み合わせた3色のカラーフィルタにおいて,樹脂処
理顔料2を用いた緑フィルタは,比較例より色純度が高
く,色再現範囲が広いカラーフィルタが得られることを
意味する。
【0057】〔実施例3〕次に,樹脂処理顔料7と比較
処理顔料2を樹脂溶液cに下記の方法で分散し,凹版オ
フセット用インキを作製した。 樹脂溶液c 63.95部 処理顔料 21.21部 分散剤 0.76部 沈降性硫酸バリウム 1.30部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 8.05部 エチレングリコールモノブチルエーテル 5.37部 を混合し,3本ロールで充分混練して5μのフィルタで
濾過して2種類の緑色インキを作製した。次に,平台校
正印刷機を用いて,版深10μで 150μ幅のストライプパ
ターンを有する凹版上に上記緑色インキを塗布し,ドク
ターで余分のインキをかきとった。凹版上のインキをシ
リコンゴム製のブランケットに転写したのち,カラーフ
ィルタ用ガラス基材にブランケットを接触させ,ブラン
ケット上のインキをガラス基材に転写した。得られたパ
ターンを 180℃で2時間加熱処理し,膜厚 2.0μの緑色
カラーフィルタを作製した。得られた2種のカラーフィ
ルタを実施例1と同様の方法で評価し,表3の結果を得
た。
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】本発明により,諸耐性に優れ,かつ色再
現範囲が広いカラーフィルタの製造が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 保春 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 谷 瑞仁 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 羽田 昭夫 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 米倉 茂穂 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明樹脂に着色剤を分散してなるカラーフ
    ィルタ用着色組成物において,該着色剤が,フタロシア
    ニングリーンと下記一般式で示されるイエロー顔料との
    混合物からなることを特徴とするカラーフィルタ用着色
    組成物。 【化1】 (R1 およびR2 はH,CH3 ,OCH3 ,Cl,NO
    2 ,R3 はH,Cl)
  2. 【請求項2】イエロー顔料が,下記一般式で示されるイ
    エロー顔料(A),室温で固体でかつ水不溶性の樹脂(B),水
    溶性の無機塩(C) および (B)を少なくとも一部溶解する
    水溶性の有機溶剤(D) を含む混合物を機械的に混練,(C)
    と(D) を水洗して除去し,その後乾燥して得られる処理
    顔料であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィ
    ルタ用着色組成物。 【化2】 (R1 およびR2 はH,CH3 ,OCH3 ,Cl,NO
    2 ,R3 はH,Cl)
  3. 【請求項3】緑色画素が,フタロシアニングリーンと下
    記一般式で示されるイエロー顔料とを含むことを特徴と
    するカラーフィルタ。 【化3】 (R1 およびR2 はH,CH3 ,OCH3 ,Cl,NO
    2 ,R3 はH,Cl)
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Effective date: 20040120