JPH07305878A - 空調設備 - Google Patents

空調設備

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JPH07305878A
JPH07305878A JP12430694A JP12430694A JPH07305878A JP H07305878 A JPH07305878 A JP H07305878A JP 12430694 A JP12430694 A JP 12430694A JP 12430694 A JP12430694 A JP 12430694A JP H07305878 A JPH07305878 A JP H07305878A
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JP
Japan
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air
air conditioning
conditioned
outlet
conditioned air
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Application number
JP12430694A
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English (en)
Inventor
Shinichi Nishio
新一 西尾
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エネルギーを節約し、騒音等の不都合を発生さ
せず、しかも出入口等を介して室内へ進入する空調負荷
を極力低減させる。 【構成】居住空間2をもつ構造物本体100に出入口1
0を形成し、出入口10に開閉自在なドア9を設けて構
成した構造物1で使用される空調設備11において、空
調設備11は調和空気を加圧供給する所定の空調機12
を有し、空調機12に、前記調和空気を輸送する送風手
段を接続し、送風手段の先端側に出入口空調吹出部17
と空調吹出部19を設け、出入口空調吹出部17を、こ
の吹出部17から吹き出される調和空気によって出入口
10に調和空気流を形成し得る形で配置し、空調吹出部
19を、この吹出部19から調和空気が居住空間2に吹
き出され得る形で配置し、出入口空調吹出部17に対す
る送風手段からの調和空気の供給を制御し得る調和空気
流制御部を設けて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内において冷房或い
は暖房等の空調を行うのに好適な空調設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空調が実施されている室内に、出
入口等を介して空調負荷となる冷暖気が進入することを
防ぐため、室内空調用の空調機ユニット等とは別に、該
出入口等に室内外の空気の流通を遮断するエアカーテン
を形成していた。従来のエアカーテン形成装置の多く
は、独立したパッケージとして構成されており、該パッ
ケージ内に空気を加圧するファン等が内蔵されている。
また、パッケージには吹出口が設けられており、前記フ
ァンで加圧された空気が該吹出口より外部に、エアカー
テンとして吹き出されるようになっている。つまり、こ
のようなエアカーテン形成装置が出入口等の付近に設置
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、室内空調用の
空調機ユニット等だけでなくエアカーテン形成装置をも
運転させるため、多くのエネルギーが消費されていた。
また、ファンを駆動させる際の回転音或いは振動音等に
より、エアカーテン形成装置のパッケージ付近、即ち出
入口等の付近では大きな騒音が発生し、都合が悪かっ
た。また従来、エアカーテンにより出入口等において室
内外の空気の流通を遮断しても、該出入口等からは微量
の空気の流通、或いは輻射熱等によって空調負荷が室内
に進入していた。従って、出入口等から室内へ進入する
空調負荷を極力低減させ得る空調設備が望まれている。
そこで本発明は上記事情に鑑み、エネルギーを節約し、
騒音等の不都合を発生させず、しかも出入口等を介して
室内へ進入する空調負荷を極力低減させ得る空調設備を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、内部に居住スペース(2)が形成された構造物
本体(100)を有し、該構造物本体(100)に、前
記居住スペース(2)の内外を連通する出入口(10)
を形成し、該出入口(1)に、該出入口(10)を開閉
自在な開閉扉(9)を設けて構成した構造物(1)にお
いて使用される空調設備(11)において、前記空調設
備(11)は、前記居住スペース(2)内の空気を取り
入れて調和空気(CK)にし、該調和空気(CK)を加
圧して供給し得る所定の空調機(12)を有し、前記空
調機(12)に、該空調機(12)から供給される調和
空気(CK)を輸送し得る形の送風手段(13、15、
16)を接続し、前記送風手段(13、15、16)の
先端側に出入口空調用吹出部(17)と室内空調用吹出
部(19)を設け、前記出入口空調用吹出部(17)
を、該出入口空調用吹出部(17)から吹き出される調
和空気(CK)によって前記出入口(10)に対して調
和空気流(EK)を形成し得る形で配置し、前記室内空
調用吹出部(19)を、該室内空調用吹出部(19)か
ら調和空気(CK)が前記居住スペース(2)に吹き出
され得る形で配置し、前記出入口空調用吹出部(17)
に対する前記送風手段(13、15、16)からの調和
空気(CK)の供給を制御し得る調和空気流制御部(2
0、22、23、25)を設けて構成される。また本発
明のうち第二の発明は、第一の発明による空調設備(1
1)において、前記調和空気流制御部(20、22、2
3、25)が、前記開閉扉(9)の開閉状態を検知して
開閉検知信号(KS2、KS3)を出力する開閉検知手
段(23)を有し、前記調和空気流制御部(20、2
2、23、25)が、前記開閉検知手段(23)から出
力された開閉検知信号(KS2、KS3)に基づいて前
記出入口空調用吹出部(17)に対する前記送風手段
(13、15、16)からの調和空気(CK)の供給を
制御することを特徴とする。また本発明のうち第三の発
明は、第一の発明による空調設備(11)において、前
記調和空気流制御部(20、22、23、25)が、前
記開閉扉(9)に対して進入する対象を検知して進入検
知信号(KS1)を出力する進入検知手段(22)を有
し、前記調和空気流制御部(20、22、23、25)
が、前記進入検知手段(22)から出力された進入検知
信号(KS1)に基づいて前記出入口空調用吹出部(1
7)に対する前記送風手段(13、15、16)からの
調和空気(CK)の供給を制御することを特徴とする。
また本発明のうち第四の発明は、第三の発明による空調
設備(11)において、前記開閉扉(9)に対して進入
検知エリア(KE)を設定し、前記進入検知エリア(K
E)に対応して前記進入検知手段(22)を設けて構成
される。また本発明のうち第五の発明は、第一の発明に
よる空調設備(11)において、前記室内空調用吹出部
(19)に対する前記送風手段(13、15、16)か
らの調和空気(CK)の供給を、前記出入口空調用吹出
部(17)に対する調和空気(CK)の供給状態に応じ
て制御し得る室内空調制御部(21、22、23、2
5)を設けて構成される。なお、( )内の番号等は、
図面における対応する要素を示す、便宜的なものであ
り、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるも
のではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、空調機(12)により供給された調和空気(CK)
が送風手段(13、15、16)を介して室内空調用吹
出部(19)から吹き出される形で、居住スペース
(2)内での室内空調が実施されると共に、同一の前記
空調機(12)により供給された調和空気(CK)が調
和空気流制御部(20、22、23、25)の制御に基
づいて出入口空調用吹出部(19)から吹き出され、出
入口(10)に対して調和空気流(EK)を形成する。
また本発明のうち第二の発明では、出入口(10)に
は、開閉扉(9)の開閉状態に応じて調和空気流(E
K)が形成され、調和空気流(EK)は必要な時に形成
され、不要な時に撤去されるようになる。また本発明の
うち第三の発明では、開閉扉(9)の開放動作に先立っ
た、該開閉扉(9)に対して進入する対象の存在に応じ
て、出入口(10)に調和空気流(EK)を形成する。
また本発明のうち第四の発明では、進入検知エリア(K
E)の範囲が適宜設定されることにより、進入検知エリ
ア(KE)への対象の進入時から、開閉扉(9)の開放
動作開始時までの予想される時間間隔を適宜設定してお
く。また本発明のうち第五の発明では、調和空気流制御
部(20、22、23、25)により出入口空調用吹出
部(17)に対する調和空気(CK)の供給を制御する
だけでなく、室内空調制御部(21、22、23、2
5)により室内空調用吹出部(19)に対する調和空気
(CK)の供給を制御する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明による空調設備の一例を示し
た模式図、図2は、図1の空調設備におけるドア開放時
の状態を示した図、図3は、図1の空調設備における空
調制御装置を示したブロック図、図4は、図2に示すド
ア付近の水平断面図、図5は、図3に示す判定部におい
て行われる判定の手順を示した流れ図である。
【0007】構造物1は、図1に示すように、地盤40
上に構築された構造物本体100を有しており、構造物
本体100内部には、一点鎖線で示すように、所定の居
住空間2及び、空調機設置空間3等が形成されている
(なお、居住スペースである居住空間2は、人が生活や
その他の活動を行う屋内空間であればよく、従って居住
空間2はマンション等における住戸内の空間であっても
よく、又店舗等の売場空間であってもよい。)。居住空
間2の天井側には水平な天井板5が設置されており、従
って居住空間2のうち該天井板5の上側は天井懐空間
6、該天井板5の下側は室内空間7となっている。ま
た、構造物本体100には、室内空間7と構造物本体1
00外部とを連通させ得る形の出入口10が外壁1aに
設けられており、出入口10には、該出入口10を開閉
自在なドア9が設けられている。なお、ドア9は、出入
口10に対する人の接近を図示しない所定の感知センサ
により感知し、感知後、所定開放時間開放した後閉鎖す
る形の公知の自動ドアである。
【0008】構造物1には、図1に示すように、本発明
による空調設備11が設けられており(なお、図1は構
造物1の側面を模式的に示した図であり、空調設備11
は構造物1の内部に存在しているが、図1では便宜上、
空調設備11を実線で示している。後述する図2につい
ても同様である。)、空調設備11は、前記空調機設置
空間3に設置された形の所定の空調機12を有してい
る。空調機12は、パッケージ内に図示しない所定の空
気冷却機(或いは、空気加熱機)及び、図示しない所定
の空気加圧機(ファン等)を内蔵したものである。即
ち、空調機12では、前記室内空間7等から空気を取り
入れ、取り入れた空気を冷却(或いは、加熱)すること
により所定の調和空気CKとし、該調和空気CKを加圧
して外部に供給し得るようになっている。空調機12に
は、該空調機12から供給された前記調和空気CKを輸
送し得る形で送風ダクト13が接続されており、送風ダ
クト13のうち空調機12と反対側は、前記居住空間2
の天井懐空間6に到達する形で配管されている。天井懐
空間6に到達した送風ダクト13の先端側には、出入口
空調吹出ダクト15と室内空調吹出ダクト16が、これ
ら3つのダクト13、15、16によりY字型の分岐部
B1を形成する形で接続されており、これら3つのダク
ト13、15、16は互いに連通して接続されている。
【0009】出入口空調吹出ダクト15の分岐部B1と
反対側は、前記天井懐空間6中で前記出入口10の真上
付近に対応した箇所に到達する形で配管されており、出
入口空調吹出ダクト15の先端側には、前記天井板5を
貫通して該天井板5の下面側、従って室内空間7側に開
口した出入口空調吹出部17が設けられている。なお、
出入口空調吹出部17は、前記出入口10の真上付近に
対応して設けられており、出入口空調吹出部17の形状
は、該出入口10の幅(図1では紙面左右方向の幅)に
対応して細長い開口部をもつブリーズライン型等に形成
されている。一方、室内空調吹出ダクト16の分岐部B
1と反対側は、前記天井懐空間6中で多岐に分岐してお
り、これら分岐した先端側には、前記天井板5を貫通し
て該天井板5の下面側、従って室内空間7側に開口した
空調吹出部19がそれぞれ設けられている。なお、複数
の空調吹出部19は、室内空間7に対して均等な密度で
適宜配置され設けられている。また、出入口空調吹出ダ
クト15及び、室内空調吹出ダクト16には、前記分岐
部B1に近接した位置において所定のモータダンパ2
0、21がそれぞれ設けられており、これらモータダン
パ20、21は、ダクト15、16内を開閉調節し得る
ようになっている。
【0010】また、出入口10には、図4に示すよう
に、所定の進入検知エリアKE(例えば、出入口10の
付近で、構造物1の内外両側において形成されたエリ
ア)が予め設定されており、出入口10の上端付近に
は、図1及び図4に示すように、該進入検知エリアKE
に進入した人等の対象を感知して感知信号KS1を出力
する所定の人感知センサ22が設けられている。また、
出入口10の側端付近には、ドア9の閉鎖を感知して感
知信号KS2、KS3を出力する所定のドア感知センサ
23が設けられている。更に、空調設備11は、図3に
示すように、空調制御装置25を有しており、空調制御
装置25には主制御部26が設けられている。主制御部
26には、バス線を介して、キーボード等の入力部2
7、判定部29、ダンパ制御部30が接続されている。
また、主制御部26には、前記人感知センサ22及び前
記ドア感知センサ23が、これらセンサ22、23から
の感知信号KS1、KS2、KS3を受入自在に接続さ
れており、ダンパ制御部30には、前記モータダンパ2
0、21が、これらモータダンパ20、21を駆動自在
に接続されている。
【0011】構造物1及び、本発明による空調設備11
は以上のように構成されているので、該空調設備11に
よる居住空間2、即ち室内空間7の空調は次のように行
われる。まず、空調制御装置25においては、入力部2
7を介して所定の制御開始命令が入力され、該制御開始
命令は主制御部26を介して判定部29に伝送される。
判定部29は該制御開始命令に基づいて判定を開始し、
従って図3及び図5に示すように、所定の制御命令M1
をダンパ制御部30に伝送する。ダンパ制御部30は、
該制御命令M1に基づいて、モータダンパ20を出入口
空調吹出ダクト15内を完全に閉鎖する状態に駆動し、
モータダンパ21を空調吹出ダクト16内を完全に開放
する状態に駆動する。一方、空調制御装置25における
所定の制御開始命令の入力と共に、空調機12の運転が
開始される。従って、空調機12において、室内空間7
等から取り入れた空気が冷却(或いは、加熱)されて所
定の調和空気CKとなり、該調和空気CKは加圧されて
送風ダクト13に放出され、送風ダクト13を介して分
岐部B1まで輸送される。モータダンパ20は、上述し
たように、出入口空調吹出ダクト15内を完全に閉鎖し
た状態になっており、モータダンパ21は空調吹出ダク
ト16内を完全に開放した状態になっているので、送風
ダクト13を介して分岐部B1まで輸送された調和空気
CKは、全てモータダンパ21を介して空調吹出ダクト
16側に輸送され、空調吹出ダクト16を介して複数の
空調吹出部19に輸送され、空調吹出部19を介して室
内空間7内に放出される。
【0012】空調開始後、例えば出入口10の進入検知
エリアKEに対する人等の進入がない場合、即ち出入口
10を介した人等の出入がなく、従って該出入口10が
ドア9により閉鎖されている場合には、人感知センサ2
2からの感知信号KS1が出力されず、従って図5に示
すように、判定部29は如何なる制御命令をも出力しな
いので、モータダンパ20は、上述したように、出入口
空調吹出ダクト15内を完全に閉鎖した状態に維持さ
れ、モータダンパ21は空調吹出ダクト16内を完全に
開放した状態に維持されている。つまり、送風ダクト1
3を介して分岐部B1まで輸送された調和空気CKは、
全て空調吹出ダクト16側に輸送され、空調吹出部19
を介して室内空間7内に放出されるので、室内空間7で
は、放出された調和空気CKによって所望の空調が行わ
れる。
【0013】また、空調開始後、例えば出入口10の進
入検知エリアKEに対する人等の進入があった場合に
は、人感知センサ22は感知信号KS1を、図3に示す
ように、空調制御装置25の主制御部26に伝送し、感
知信号KS1を受け取った主制御部26は、該感知信号
KS1を判定部29に伝送する。判定部29では、図3
及び図5に示すように、感知信号KS1の入力を判定し
て、所定の制御命令M2をダンパ制御部30に伝送す
る。ダンパ制御部30は、該制御命令M2に基づいて、
モータダンパ20を、出入口空調吹出ダクト15内を完
全に開放する状態に駆動し、モータダンパ21を、空調
吹出ダクト16内を半分だけ開放する状態に駆動する。
従って、空調機12より放出され、送風ダクト13を介
して分岐部B1まで輸送された調和空気CKの一部は、
モータダンパ20を介して出入口空調吹出ダクト15側
に輸送され、出入口空調吹出ダクト15を介して出入口
空調吹出部17に輸送され、図2に示すように、出入口
空調吹出部17を介して室内空間7内に放出される。出
入口空調吹出部17は、上述したように、出入口10の
真上付近に対応して設けられており、その形状は該出入
口10の幅に対応したブリーズライン型等に形成されて
いるので、出入口10において、放出された調和空気C
Kが該出入口10の鉛直断面に沿って流れる形態の調和
空気流EKが形成される。また、分岐部B1まで輸送さ
れた調和空気CKの残りの一部は、モータダンパ21を
介して空調吹出ダクト16側に輸送され、空調吹出部1
9を介して室内空間7内に放出される。
【0014】ところで、出入口10では、進入検知エリ
アKEに対して進入した人等が、続いて該出入口10に
接近し、ドア9を開放させることが予想されるが、ドア
9の開放動作に先立った、該ドア9に対して進入する人
等の存在に応じて、出入口10には予め調和空気流EK
が形成されたので、将来起こるべきドア9の開放動作途
中及びドア9の開放時においては調和空気流EKが確実
に形成されていることになる。また、調和空気流EKを
形成するために出入口10付近に設置されているもの
は、加圧された調和空気CKを輸送して来る出入口空調
吹出ダクト15及び出入口空調吹出部17だけなので、
該出入口10付近には空気加圧用のファン等のように騒
音を発生させる機械が設置されていない。つまり、出入
口10の付近では騒音等の不都合が発生しない。また、
空調設備においては、1台の空調機12により供給され
る調和空気CKを、室内空間7の室内空調用に或いは調
和空気流EK用に適宜使い分けるようになっている。な
お、調和空気流EKを形成する時間は通常、全空調実施
時間のうちで比較的短時間であるため、このような使い
分けによって室内空調用の調和空気CKの供給が短時間
だけしか減少しないので、居住空間2における空調効果
には殆ど影響を与えない。つまり、空調設備において
は、調和空気流EKを形成するために調和空気CKの時
間当たりの供給量を増加させることなく、居住空間2に
おける空調及び調和空気流EKの形成動作を共に行なう
ことができ、エネルギーが節約される。
【0015】その後、進入検知エリアKEに進入した人
等は出入口10に接近し、従って自動ドアであるドア9
が開放される。ドア9の開放により、出入口10におい
て室内空間7の内外が連通するようになったので、該出
入口10からは空気の流通、或いは輻射熱等によって空
調負荷が室内空間7に進入しようとする。しかし、該出
入口10には調和空気流EKが調和空気CKにより形成
されているため、該出入口10から室内空間7へ進入し
ようとする空調負荷は該調和空気CKによる調和空気流
EKを通過することによってその負荷の程度を低減させ
る。つまり、出入口10を介して室内空間7へ進入しよ
うとする空調負荷は低減させられる。また、外部からの
空調負荷を、該空調負荷が室内空間7内で拡散してしま
う前に、室内空間7内への進入時に集中的に低減させる
ので、空調負荷を低減させる動作は一層効果的に行われ
る。更に、ドア9の開放動作途中及びドア9の開放時に
おいては、上述したように調和空気流EKが確実に形成
されているので、外部から室内空間7への空調負荷の低
減は、更に一層確実に行われる。一方、ドア9の開放に
より、ドア感知センサ23は、ドア9の開放を感知し、
感知信号KS2を主制御部26に伝送する。感知信号K
S2を受け取った主制御部26は、図3及び図5に示す
ように、該感知信号KS2を判定部29に伝送する(な
お、進入検知エリアKEに進入した人等が出入口10に
接近せず、再び進入検知エリアKEから遠ざかったよう
な場合には、ドア9が開放されないので、従って感知信
号KS2の入力がないので、図5に示すように、前記感
知信号KS1の判定部29への入力から5秒等の所定時
間の後、判定部29は前記制御命令M1をダンパ制御部
30に出力して、出入口10において不必要となった調
和空気流EKを撤去する。)。
【0016】次いで、ドア9は所定開放時間、開放され
た後、再び閉鎖される。即ち、ドア感知センサ23は、
ドア9の閉鎖を感知し、感知信号KS3を主制御部26
に伝送する。感知信号KS3を受け取った主制御部26
は、図3及び図5に示すように、該感知信号KS3を判
定部29に伝送する。判定部29では、図3及び図5に
示すように、感知信号KS2の入力に続いて感知信号K
S3が入力されたことを判定して、前記制御命令M1を
ダンパ制御部30に伝送する。ダンパ制御部30は、上
述したように、該制御命令M1に基づいてモータダンパ
20、21を駆動し、従ドア9が閉鎖されて出入口10
において不必要となった調和空気流EKが撤去され、調
和空気CKは全て空調吹出ダクト16、空調吹出部19
を介して室内空間7内に放出される。
【0017】ところで、多くの人の連続した通行等によ
りドア9が所定の空調障害時間(例えば3分)以上開放
されている場合には、判定部29では感知信号KS2の
入力の後、該空調障害時間以上、ドア9が閉鎖されない
ので、従って該空調障害時間以上、感知信号KS3の入
力がないので、図5に示すように、判定部29は制御命
令M3をダンパ制御部30に出力する。ダンパ制御部3
0は、制御命令M3に基づいて、モータダンパ20を出
入口空調吹出ダクト15内を完全に開放する状態に駆動
し、モータダンパ21を空調吹出ダクト16内を完全に
開放する状態に駆動する。従って、空調吹出部19を介
して室内空間7内に放出される調和空気CKの時間当た
りの供給量が増加され、調和空気流EKを形成する調和
空気CKの時間当たりの供給量が相対的に減少される。
つまり、ドア9の開放状態が前記空調障害時間以上とな
り、従って長時間となる場合には、室内空間7内に放出
される調和空気CKの時間当たりの供給量を増加させて
室内空間7内での不快感を極力解消することができる。
その後、ドア9が閉鎖されることにより、ドア感知セン
サ23からの感知信号KS3が主制御部26を介して判
定部29に伝送され、判定部29では、感知信号KS3
の入力を判定して、前記制御命令M1をダンパ制御部3
0に伝送する。ダンパ制御部30は、上述したように、
該制御命令M1に基づいてモータダンパ20、21を駆
動し、従ドア9が閉鎖されて出入口10において不必要
となった調和空気流EKが撤去され、調和空気CKは全
て空調吹出ダクト16、空調吹出部19を介して室内空
間7内に放出される。空調設備11による居住空間2、
即ち室内空間7の空調は以上のように行われる。
【0018】なお、上述した実施例では、モータダンパ
20、人感知センサ22、ドア感知センサ23、空調制
御装置25が、出入口空調吹出部17に対する調和空気
CKの供給を制御し得る調和空気流制御部として設けら
れており、モータダンパ21、人感知センサ22、ドア
感知センサ23、空調制御装置25が、空調吹出部19
に対する調和空気CKの供給を、出入口空調吹出部17
に対する調和空気CKの供給状態に応じて制御し得る室
内空調制御部として設けられている。つまり、上述した
実施例では、調和空気流制御部と室内空調制御部とは、
人感知センサ22、ドア感知センサ23、空調制御装置
25を共有した形で設けられているが、これら調和空気
流制御部と室内空調制御部とは、共有した部分を持た
ず、各々独立した形で設けられてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、内部に居住空間2等の居住スペースが形成され
た構造物本体100等の構造物本体を有し、該構造物本
体に、前記居住スペースの内外を連通する出入口10等
の出入口を形成し、該出入口に、該出入口を開閉自在な
ドア9等の開閉扉を設けて構成した構造物1等の構造物
において使用される空調設備において、前記空調設備
は、前記居住スペース内の空気を取り入れて調和空気C
K等の調和空気にし、該調和空気を加圧して供給し得る
所定の空調機12等の空調機を有し、前記空調機に、該
空調機から供給される調和空気を輸送し得る形の送風ダ
クト13、出入口空調吹出ダクト15、室内空調吹出ダ
クト16等の送風手段を接続し、前記送風手段の先端側
に出入口空調吹出部17等の出入口空調用吹出部と空調
吹出部19等の室内空調用吹出部を設け、前記出入口空
調用吹出部を、該出入口空調用吹出部から吹き出される
調和空気によって前記出入口に対して調和空気流EK等
の調和空気流を形成し得る形で配置し、前記室内空調用
吹出部を、該室内空調用吹出部から調和空気が前記居住
スペースに吹き出され得る形で配置し、前記出入口空調
用吹出部に対する前記送風手段からの調和空気の供給を
制御し得るモータダンパ20、人感知センサ22、ドア
感知センサ23、空調制御装置25等の調和空気流制御
部を設けて構成されるので、空調機により供給された調
和空気が送風手段を介して室内空調用吹出部から吹き出
される形で、居住スペース内での室内空調が実施される
と共に、同一の前記空調機により供給された調和空気が
調和空気流制御部の制御に基づいて出入口空調用吹出部
から吹き出され、出入口に対して、該出入口10から居
住スペース内に進入しようとする空調負荷の程度を低減
させる調和空気流を形成する。即ち、本発明による空調
設備においては、1台の空調機により供給される調和空
気を、調和空気流制御部による制御を介して、室内空調
用に或いは調和空気流用に適宜使い分けることが可能と
なっているので、調和空気流を形成するために調和空気
の時間当たりの供給量を増加させることなく、居住スペ
ースにおける空調及び調和空気流動作を共に行なうこと
ができ、エネルギーが節約される。また、出入口におい
て調和空気流を形成するために該出入口付近に設置すべ
きものは、加圧された調和空気を輸送して来る出入口空
調吹出ダクト15等の送風手段及び出入口空調用吹出部
等だけでよく、該出入口付近には空気加圧用のファン等
のように騒音を発生させる機械が設置されなくてよい。
つまり、出入口等の付近では騒音等の不都合が発生しな
い。また、調和空気流により、外部からの空調負荷を、
該空調負荷が居住スペース内で拡散してしまう前に、居
住スペース内への進入時に集中的に低減させるので、空
調負荷を低減させる動作は一層効果的に行われる。
【0020】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明による空調設備において、前記調和空気流制御部が、
前記開閉扉の開閉状態を検知して感知信号KS2、KS
3等の開閉検知信号を出力するドア感知センサ23等の
開閉検知手段を有し、前記調和空気流制御部が、前記開
閉検知手段から出力された開閉検知信号に基づいて前記
出入口空調用吹出部に対する前記送風手段からの調和空
気の供給を制御することを特徴とするので、出入口に
は、開閉扉の開閉状態、即ち出入口の開閉状態に応じて
調和空気流が形成され、調和空気流は必要な時に形成さ
れ、不要な時に撤去されるようになる。つまり、第一の
発明による効果に加えて、1台の空調機により供給され
る調和空気の室内空調用或いは調和空気流用に対する使
い分けが更に合理的に行われるようになり、居住スペー
スにおける空調効果が更に一層向上すると共に、エネル
ギーが更に一層節約される。
【0021】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明による空調設備において、前記調和空気流制御部が、
前記開閉扉に対して進入する対象を検知して感知信号K
S1等の進入検知信号を出力する人感知センサ22等の
進入検知手段を有し、前記調和空気流制御部が、前記進
入検知手段から出力された進入検知信号に基づいて前記
出入口空調用吹出部に対する前記送風手段からの調和空
気の供給を制御することを特徴とするので、開閉扉の開
放動作に先立った、該開閉扉に対して進入する対象の存
在に応じて、出入口に調和空気流を形成することが出来
る。つまり、開閉扉の開放動作途中及び開閉扉の開放時
においては調和空気流を確実に形成しておくことが出来
るので、第一の発明の効果に加えて、出入口を介して居
住スペース内へ進入しようとする空調負荷の低減効果は
更に一層確実に発揮される。
【0022】また本発明のうち第四の発明は、第三の発
明による空調設備において、前記開閉扉に対して進入検
知エリアKE等の進入検知エリアを設定し、前記進入検
知エリアに対応して前記進入検知手段を設けて構成され
るので、進入検知エリアの範囲が適宜設定されることに
より、進入検知エリアへの対象の進入時、即ち開閉扉に
対する対象の進入時から、開閉扉の開放動作開始時まで
の予想される時間間隔を適宜設定可能となる。つまり、
調和空気流が必要かつ十分な状態に形成されるだけの時
間を予め考慮した形での制御が可能となり、第三の発明
による効果に加えて、1台の空調機により供給される調
和空気の室内空調用或いは調和空気流用に対する使い分
けが更に合理的に行われるようになり、居住スペースに
おける空調効果が更に一層向上すると共に、エネルギー
が更に一層節約される。
【0023】また本発明のうち第五の発明は、第一の発
明による空調設備において、前記室内空調用吹出部に対
する前記送風手段からの調和空気の供給を、前記出入口
空調用吹出部に対する調和空気の供給状態に応じて制御
し得るモータダンパ21、人感知センサ22、ドア感知
センサ23、空調制御装置25等の室内空調制御部を設
けて構成されるので、本発明による空調設備において
は、調和空気流制御部により出入口空調用吹出部に対す
る調和空気の供給を制御するだけでなく、室内空調制御
部により室内空調用吹出部に対する調和空気の供給を制
御する。つまり、1台の空調機により供給される調和空
気の、室内空調用或いは調和空気流用への更に一層多様
な使い分けが可能となるので、第一の発明による効果に
加えて、調和空気の時間当たりの供給量を増加させるこ
となく、居住スペースにおける空調効果を更に一層向上
させることができ、エネルギーが更に一層節約される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による空調設備の一例を示した
模式図である。
【図2】図2は、図1の空調設備におけるドア開放時の
状態を示した図である。
【図3】図3は、図1の空調設備における空調制御装置
を示したブロック図である。
【図4】図4は、図2に示すドア付近の水平断面図であ
る。
【図5】図5は、図3に示す判定部において行われる判
定の手順を示した流れ図である。
【符号の説明】
1……構造物 2……居住スペース(居住空間) 9……開閉扉(ドア) 10……出入口 11……空調設備 12……空調機 13……送風手段(送風ダクト) 15……送風手段(出入口空調吹出ダクト) 16……送風手段(室内空調吹出ダクト) 17……出入口空調用吹出部(出入口空調吹出部) 19……室内空調用吹出部(空調吹出部) 20……調和空気流制御部(モータダンパ) 21……室内空調制御部(モータダンパ) 22……調和空気流制御部、進入検知手段、室内空調制
御部(人感知センサ) 23……調和空気流制御部、開閉検知手段、室内空調制
御部(ドア感知センサ) 25……調和空気流制御部、室内空調制御部(空調制御
装置) 100……構造物本体 CK……調和空気 EK……調和空気流 KE……進入検知エリア KS1……進入検知信号(感知信号) KS2……開閉検知信号(感知信号) KS3……開閉検知信号(感知信号)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に居住スペースが形成された構造物本
    体を有し、該構造物本体に、前記居住スペースの内外を
    連通する出入口を形成し、該出入口に、該出入口を開閉
    自在な開閉扉を設けて構成した構造物において使用され
    る空調設備において、前記空調設備は、前記居住スペー
    ス内の空気を取り入れて調和空気にし、該調和空気を加
    圧して供給し得る所定の空調機を有し、 前記空調機に、該空調機から供給される調和空気を輸送
    し得る形の送風手段を接続し、 前記送風手段の先端側に出入口空調用吹出部と室内空調
    用吹出部を設け、 前記出入口空調用吹出部を、該出入口空調用吹出部から
    吹き出される調和空気によって前記出入口に対して調和
    空気流を形成し得る形で配置し、 前記室内空調用吹出部を、該室内空調用吹出部から調和
    空気が前記居住スペースに吹き出され得る形で配置し、 前記出入口空調用吹出部に対する前記送風手段からの調
    和空気の供給を制御し得る調和空気流制御部を設けて構
    成した空調設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空調設備において、 前記調和空気流制御部が、前記開閉扉の開閉状態を検知
    して開閉検知信号を出力する開閉検知手段を有し、 前記調和空気流制御部が、前記開閉検知手段から出力さ
    れた開閉検知信号に基づいて前記出入口空調用吹出部に
    対する前記送風手段からの調和空気の供給を制御するこ
    とを特徴とする空調設備。
  3. 【請求項3】請求項1記載の空調設備において、 前記調和空気流制御部が、前記開閉扉に対して進入する
    対象を検知して進入検知信号を出力する進入検知手段を
    有し、 前記調和空気流制御部が、前記進入検知手段から出力さ
    れた進入検知信号に基づいて前記出入口空調用吹出部に
    対する前記送風手段からの調和空気の供給を制御するこ
    とを特徴とする空調設備。
  4. 【請求項4】請求項3記載の空調設備において、 前記開閉扉に対して進入検知エリアを設定し、 前記進入検知エリアに対応して前記進入検知手段を設け
    て構成した空調設備。
  5. 【請求項5】請求項1記載の空調設備において、 前記室内空調用吹出部に対する前記送風手段からの調和
    空気の供給を、前記出入口空調用吹出部に対する調和空
    気の供給状態に応じて制御し得る室内空調制御部を設け
    て構成した空調設備。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005085718A1 (en) * 2004-03-01 2005-09-15 Basic Holdings Controlling a door activated air curtain unit
JP2011141051A (ja) * 2010-01-05 2011-07-21 Toda Constr Co Ltd エアカーテン兼用空調システム

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