JPH07305716A - 連接棒の大端部側組立構造 - Google Patents

連接棒の大端部側組立構造

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JPH07305716A
JPH07305716A JP6099425A JP9942594A JPH07305716A JP H07305716 A JPH07305716 A JP H07305716A JP 6099425 A JP6099425 A JP 6099425A JP 9942594 A JP9942594 A JP 9942594A JP H07305716 A JPH07305716 A JP H07305716A
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JP
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large end
bearing cap
end portion
connecting rod
bearing
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JP6099425A
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Takenori Morishita
壮教 森下
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Wakayama Nainenki Co Ltd
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Wakayama Nainenki Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/02Assembling sliding-contact bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2226/00Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
    • F16C2226/50Positive connections
    • F16C2226/60Positive connections with threaded parts, e.g. bolt and nut connections
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/22Internal combustion engines

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランク軸受孔の仕上げ研削前の棒本体の大
端部と軸受キャップとを、合理的に、かつ簡単な構成に
よって位置決め係止することにより、少工程で、かつ安
価に製造することのできる連接棒の大端部側組立構造の
提供。 【構成】 この連接棒では、棒本体一端側にある大端部
2の接合面7に形成された係合突部13が軸受キャップ
3の接合面7に形成された係合穴部12に圧入されるこ
とにより、主に係合突部13表面の小突条が圧潰され塑
性変形して圧潰部14aとなり、係合突部13と係合穴
部12の間隙を埋める。それにより、それぞれ成型によ
り得たままの大端部2と軸受キャップ3とが容易かつ係
脱可能に係止される。従って、大端部2と軸受キャップ
3のそれぞれの接合面8,7等への仕上げ加工を施すこ
となく、大端部2と軸受キャップ3とを実用的に位置決
め係止できるのである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば農機具,自家発
電機用の小型エンジンに使用される連接棒の大端部側組
立構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンに使用される連接棒に
おいては、長尺の棒本体の一端にピストンピン軸受部を
構成する小端部が形成されており、棒本体の他端にクラ
ンク軸受部の一部を構成する大端部が形成されている。
【0003】また、上記したような小型エンジンに使用
される連接棒は、小出力であることや軽量化を図るた
め、アルミニウム合金製の成型品として製造される場合
が多い。この連接棒では、大端部と、この大端部ととも
にクランク軸受部を構成する軸受キャップとが、予め仕
上げ研削されているそれぞれの接合面で位置決め係止手
段を介して係止されるようになっている。
【0004】この位置決め係止手段としては、例えば大
端部側のリーマ仕上げ加工されたピン装入穴に、ノック
ピンの一端を打ち込み、軸受キャップ側のリーマ仕上げ
加工されたピン装入穴にノックピンの他端を嵌着させる
ことにより、軸受キャップを大端部に位置決め係止する
ものがある。尚、上記のノックピン及びピン装入穴の代
わりに、仕上げ加工された波形の合わせ面をそれぞれに
設ける場合もある。
【0005】上記のように係止された軸受キャップは、
ボルト等を用いて大端部に堅く螺止される。こうして組
み立てられた連接棒では、大端部と軸受キャップとの間
に形成されたクランク軸受孔が、中ぐり研削により仕上
げ加工されてクランク軸及びメタルを装着可能な状態に
される。そこで、クランク軸等をクランク軸受孔に装着
する際には、ボルトを弛めて軸受キャップを大端部から
取り外し、クランク軸等をクランク軸受孔に装着した状
態にした後、軸受キャップが大端部にボルト止め固定さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的なエンジンの連
接棒では、取り外された軸受キャップを再度大端部に装
着したときのクランク軸受孔の位置決め精度を再現性よ
く確保するために、大端部及び軸受キャップの接合面、
ノックピンの表面、ピン装入穴の内面等は、エンジン出
力の大小を問わず、仕上げ研削加工されているのが通常
である。
【0007】一方、上記したような小型エンジンは、日
常頻繁に使用されるものでなく、さほど大きな出力や長
期間の耐久性が要求されるものでもない。また、製品出
荷後にエンジンを分解して軸受キャップを大端部から取
り外したりすることも稀である。
【0008】従って、この種の小型エンジンであれば、
ボルト固定時以前の位置決め係止状態に関わらず、少な
くともボルトにより堅く固定された状態にある連接棒に
対して、クランク軸受孔の仕上げ研削加工を施しておけ
ば、実用上十分である。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、クランク軸受孔の仕上げ研削前の棒
本体の大端部と軸受キャップとを、合理的に、かつ簡単
な構成によって位置決め係止することにより、少工程
で、かつ安価に製造することのできる連接棒の大端部側
組立構造の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る連接棒の大端部側組立構造は、それぞ
れ成型により得られる、棒本体の大端部と、この大端部
に装着されて上記大端部とともにクランク軸受部を構成
する軸受キャップとが、それぞれの接合面で位置決めさ
れ着脱可能に固定される連接棒の大端部側組立構造にお
いて、上記軸受キャップ又は大端部のいずれかの接合面
に凹部を形成するとともに、この凹部と対面する位置の
大端部又は軸受キャップの接合面に、上記凹部に圧入さ
れて軸受キャップと大端部とを係脱可能に係止する凸部
を形成した構成としてある。
【0011】また、上記の構成において、凹部の表面及
び/若しくは凸部の表面に、圧入時の力を受けて塑性変
形する突起を形成してなるものである。
【0012】更に、それぞれ成型により得られる、棒本
体の大端部と、この大端部に装着されて上記大端部とと
もにクランク軸受部を構成する軸受キャップとが、それ
ぞれの接合面で位置決めされ着脱可能に固定される連接
棒の大端部側組立構造において、上記軸受キャップの接
合面に形成された第1の凹部と、この第1の凹部と対面
する位置の大端部の接合面に形成された第2の凹部と、
成型により得られ、上記第1の凹部及び第2の凹部に圧
入されて軸受キャップと大端部とを係脱可能に係止する
係合ピンとを具備してなるものである。
【0013】そして、上記の構成において、第1の凹部
の表面及び/若しくは第2の凹部の表面、並びに/又は
係合ピンの表面に、圧入時の力を受けて塑性変形する突
起を形成してなるものである。
【0014】
【作用】本発明に係る連接棒の大端部側組立構造におい
ては、それぞれ成型により得たままの、棒本体の大端部
と軸受キャップとが、一方の接合面に形成された凹部
に、他方の接合面に形成された凸部が圧入されることに
より、係脱可能に係止される。従って、従来構造のよう
な大端部と軸受キャップのそれぞれの接合面や係合穴に
対する仕上げ加工を省け、しかも簡単な構成により大端
部と軸受キャップとを位置決め係止することができる。
【0015】また、凹部の表面及び/若しくは凸部の表
面に形成されている突起は、圧入時の比較的弱い力でも
塑性変形し凹部と凸部との間隙を埋めて、大端部と軸受
キャップとを容易に位置決め係止する。
【0016】更に、成型により得た係合ピンが、軸受キ
ャップの接合面に形成された第1の凹部と、この第1の
凹部と対面する位置の大端部の接合面に形成された第2
の凹部との双方に圧入されて、軸受キャップと大端部と
を係脱可能に係止する。従って、従来構造のような大端
部と軸受キャップのそれぞれの接合面や係合穴に対する
仕上げ加工を省け、しかも簡単な構成により大端部と軸
受キャップとを位置決め係止できる。
【0017】そして、第1の凹部の表面及び/若しくは
第2の凹部の表面、並びに/又は係合ピンの表面に形成
されている突起は、圧入時の比較的弱い力でも塑性変形
し各凹部と係合ピンとの間隙を埋めて、大端部と軸受キ
ャップとを係合ピンを介して容易に位置決め係止する。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例となる連接棒の大端部側組
立構造につき、添付図面を参照しつつ以下説明する。こ
こに、図1は本発明の一実施例に係る連接棒を示す一部
破断した正面図、図2は上記連接棒の図1におけるA−
A矢視断面図、図3は上記連接棒の軸受キャップを示し
図1におけるB−B矢視図、図4は上記連接棒の大端部
下面を示し、(a)はその部分底面図、(b)はその部
分側面図、(c)は(b)におけるC−C矢視断面図で
ある。
【0019】これらの図において、1は一端側にピスト
ンピン軸受孔10を構成する小端部10Aを有し他端側
に大端部2を有して形成された棒本体1Aと、上記大端
部2に装着される軸受キャップ3とより主としてなる連
接棒である。これらの棒本体1Aと軸受キャップ3と
は、アルミニウム合金から金型成型によりそれぞれ得ら
れた、所謂アルミニウムダイカスト部品であって、装着
された状態において双方の半円状の周面11からクラン
ク軸受孔9が構成される。
【0020】また、4は軸受キャップ3に一体に形成さ
れた油かき突起(図3及び後述の図6では図示せず)、
5は大端部2に形成されたボルトネジ孔、6はボルトネ
ジ孔5と対面する位置の軸受キャップ3に形成されたボ
ルト挿通孔である。
【0021】上記の軸受キャップ3の接合面7には、テ
ーパ状の係合穴部12(凹部の一例)が2つ形成されて
いる。これらの係合穴部12と対面する位置の大端部2
における接合面8には、係合穴部12のテーパに対応し
た形状の係合突部13(凸部の一例)が形成されてい
る。また、これらの係合突部13の表面には、複数の小
突条14(突起の一例)が形成されている。
【0022】この場合、軸受キャップ3の接合面7,大
端部2の接合面8,係合突部13の表面,係合穴部12
の内周面は、いずれも仕上げ研削加工等を施されてな
く、成型により得たままの状態である。
【0023】本実施例の連接棒1は上記したように構成
されている。引続き、連接棒1の組立て手順につき、図
5を併用して以下に説明する。軸受キャップ3を大端部
2に位置決め係止する場合、先ず、大端部2の係合突部
13に軸受キャップ3の係合穴部12を位置合わせして
おき、軸受キャップ3を大端部2に向けて打ちつける
と、係合穴部12に圧入された係合突部13の小突条1
4が主に塑性変形して圧潰部14aとなり、係合突部1
3と係合穴部12の間隙を埋めて密着する。これによ
り、軸受キャップ3が大端部2に係止される。このとき
の係止力は2つのテーパ面間の密着状態に支配されるた
め、軸受キャップ3と大端部2とは係脱可能である。
【0024】係止された状態の軸受キャップ3と大端部
2は、ボルト挿通孔6から挿通されボルトネジ孔5に螺
止される図外のボルトにより、着脱可能に、かつ堅く固
定される。そのとき、主に圧潰部14aが一層塑性変形
してボルト締結時における軸受キャップ3の固定位置を
決めることとなる。従って、一旦取り外された軸受キャ
ップ3を再度大端部2にボルト止め固定する場合には、
最初の固定時に塑性変形した係合突部13及び係合穴部
12の相互の形状に沿ってほぼ同じ位置に固定される。
【0025】固定された後の軸受キャップ3及び大端部
2は、クランク軸受孔9の周面11に対して、中ぐり研
削による仕上げ加工を施される。これで、連接棒1が完
成する。
【0026】続いて、仕上げ加工済のクランク軸受孔9
に図外のクランク軸及びメタルを装着する場合、先ず、
ボルトが弛められて、軸受キャップ3が大端部2から取
り外される。その状態で、大端部2の周面11へクラン
ク軸及びメタルが装着された後、軸受キャップ3が大端
部2へ装着される。
【0027】このとき、軸受キャップ3は最初のボルト
止め固定時とほぼ同じ位置の大端部2に固定される。こ
の状態で、軸受キャップ3が大端部2に再びボルト止め
されて堅く固定されるのである。尚、組み立て後のエン
ジンを開放して大端部2から軸受キャップ3を分解する
頻度が少ない場合であれば、クランク軸受孔9の周面1
1に、実用上の支障を生じるほどの位置ずれを引き起こ
したりしない。
【0028】以上のように、本実施例の連接棒1によれ
ば、それぞれ成型により得た、棒本体1Aの大端部2と
軸受キャップ3とを、軸受キャップ3の係合穴部12に
大端部2の係合突部13を圧入して係脱可能に係止する
ようにしたので、クランク軸受孔9への仕上げ研削前の
大端部2と軸受キャップ3とを、特別な仕上げ加工を施
すことなく合理的に、かつ簡単な構成によって係止する
ことができる。従って、この連接棒1は、少工程で極め
て安価に製造することができるので、生産性がよい。
【0029】尚、上記実施例では、係合突部13を大端
部2側に形成するとともに、係合穴部12を軸受キャッ
プ3側に形成してあるが、これらをそれぞれ逆の側に形
成したものであってもよい。また、小突条14のない係
合突部を、係合穴部12に圧入し係合突部自体及び係合
穴部12自体を塑性変形させて大端部2と軸受キャップ
3とを係止するようにしてもよい。
【0030】引続き、本発明の別の実施例に係る連接棒
の大端部側組立構造につき、図6乃至図8を参照しつつ
説明する。この実施例の連接棒では、軸受キャップ3a
の接合面7aに2つの係合穴部12(第1の凹部の一
例)が形成されている。また、大端部2aの接合面8a
に、上記係合穴部12と比べて緩いテーパに成型された
2つの係合穴部20(第2の凹部の一例)が形成されて
いる。
【0031】また、大端部2aの接合面8aと軸受キャ
ップ3aの接合面7aは、先の実施例と異なり、仕上げ
研削加工を施されている。これは、それぞれの面が突出
物のない平面であるので、仕上げ研削加工を極めて容易
に施せるためである。この仕上げ研削加工は、大端部2
aと軸受キャップ3aとの位置決めに、高い精度が要求
されるような場合に施される。従って、通常の位置決め
精度が要求されるのであれば、先の実施例と同様に、成
型時のままの比較的粗面の接合面であってもよい。
【0032】そして、これらの大端部2aと軸受キャッ
プ3aとは、緩テーパ部16と急テーパ部17とを一体
に有して形成された側面視略鼓状の係合ピン15を介し
て位置決め係止される。この係合ピン15は、アルミニ
ウムダイカスト部品であって、その緩テーパ部16の表
面には、複数の小突条18(突起の別例)が形成されて
おり、急テーパ部17の表面には、複数の小突条19
(突起の別例)が形成されている。
【0033】そこで、軸受キャップ3aを大端部2aに
位置決め係止する場合、先ず、大端部2aの係合穴部2
0に、係合ピン15の緩テーパ部16を打ち込んで圧入
すると、主に小突条18が塑性変形して圧潰部18aと
なり、係合ピン15が係合穴部20内に係止される。こ
の状態で、係合ピン15の急テーパ部17に係合穴部1
2を位置合わせしておき、軸受キャップ3aを大端部2
aに向けて打ちつけると、主に小突条19が塑性変形し
て圧潰部19aとなる。これにより、軸受キャップ3a
は係合ピン15を介して大端部2aに係止されるのであ
る。
【0034】この場合、緩テーパ部16のほうが急テー
パ部17よりも対応する係合穴部との密着力が大きいた
め、軸受キャップ3aを大端部2aから取り外しても、
係合ピン15は大端部2a側に残る。そのため、軸受キ
ャップ3aの係脱を繰り返したときに、係合ピン15の
紛失を防止でき、軸受キャップ3aの装着も容易であ
る。
【0035】更に、軸受キャップ3aと大端部2aと
は、ボルトにより堅く固定されるが、そのとき、圧潰部
18a及び圧潰部19aは一層塑性変形してボルト締結
時における固定位置を決めることとなる。このように固
定された後の軸受キャップ3aと大端部2aとは、クラ
ンク軸受孔の仕上げ研削加工に供される。
【0036】尚、このような係合ピンの材質は、アルミ
ニウム合金に限らず、成型により得られるものであれば
よく、例えば耐熱性と所要の機械的強度を備えた合成樹
脂成型品等を用いることもできる。
【0037】また、この実施例では、テーパの緩い係合
穴部20を大端部2a側に形成するとともに、テーパの
急な係合穴部12を軸受キャップ3a側に形成したが、
これらをそれぞれ逆の側に形成したものであってもよ
い。その場合は、無論、係合ピン15はこの実施例の場
合とは天地転倒にした姿勢で圧入される。
【0038】また、上記した各実施例では、小突条1
4,18,19を係合突部13や係合ピン15に形成し
たが、上記のような機能を奏する小突条又は小突起を各
係合穴部の内周面に形成するようにしてもよい。一方、
小突条又は小突起をいずれにも形成していない、係合突
部,係合ピン,或いは係合穴部によって、軸受キャップ
と大端部とを係止することも可能である。逆に、上記の
ような小突条又は小突起を、係合突部又は係合ピンと、
係合穴部との全てに形成したものであってもよいのはい
うまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る連接棒の大端部側組立構造
によれば、それぞれ成型により得たままの、棒本体の大
端部と軸受キャップとを、一方の接合面に形成された凹
部に、他方の接合面に形成された凸部を圧入することに
より、係脱可能に係止するようにしたので、従来構造で
は必要であった大端部と軸受キャップのそれぞれの接合
面や係合穴に対する仕上げ加工を省いて、大端部と軸受
キャップとを簡単な構成により実用的な位置決め精度で
組み立てることができる。従って、少ない工程で、かつ
安価に連接棒を製造することができ、極めて生産性がよ
い。また、上記した凹部の表面及び/若しくは凸部の表
面に、圧入時の比較的弱い力によっても塑性変形して凹
部と凸部との隙間を埋める突起を形成するようにしたの
で、大端部又は軸受キャップとの位置決め係止を、容
易、かつ確実に行うことができる。更に、成型により得
た係合ピンを、軸受キャップの接合面に形成された第1
の凹部と、この第1の凹部と対面する位置の大端部の接
合面に形成された第2の凹部との双方に圧入して、軸受
キャップと大端部とを係脱可能に係止するようにしたの
で、従来構造では必要であった大端部と軸受キャップの
それぞれの接合面や係合穴に対する仕上げ加工を省い
て、大端部と軸受キャップとを簡単な構成により実用的
な位置決め精度で組み立てることができる。従って、少
ない工程で、かつ安価に連接棒を製造することができ、
極めて生産性がよい。また、双方の接合面は、いずれも
突起物のない平面に構成できるので、高い位置決め精度
が要求される場合には、双方の接合面に仕上げ研削加工
を施すこともできる。そして、上記した第1の凹部の表
面及び/若しくは第2の凹部の表面、並びに/又は係合
ピンの表面に、圧入時の比較的弱い力によっても塑性変
形して各凹部と係合ピンとの間隙を埋める突起を形成す
るようにしたので、係合ピンを介した大端部と軸受キャ
ップとの位置決め係止を、容易、かつ確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る連接棒を示す一部破断
した正面図である。
【図2】上記連接棒の図1におけるA−A矢視断面図で
ある。
【図3】上記連接棒の軸受キャップを示し図1における
B−B矢視図である。
【図4】上記連接棒の大端部下面を示し、(a)はその
部分底面図、(b)はその部分側面図、(c)は(b)
におけるC−C矢視断面図である。
【図5】上記大端部の係合突部が軸受キャップの係合穴
部に圧入係止された状態を示す状態説明図である。
【図6】上記連接棒の別の実施例に係る軸受キャップの
変形例を示し図3に対応する対応図である。
【図7】上記軸受キャップと大端部とを位置決め係止す
る係合ピンを示し、(a)はその底面図、(b)はその
側面図、(c)は(b)におけるD−D矢視断面図であ
る。
【図8】上記係合ピンを用いて大端部と軸受キャップと
を係止した状態を示す状態説明図である。
【符号の説明】
1 連接棒 1A 棒本体 2,2a 大端部 3,3a 軸受キャップ 7,7a,8 接合面 9 クランク軸受孔 12,20 係合穴部 13 係合突部 14,18,19 小突条 15 係合ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ成型により得られる、棒本体の
    大端部と、この大端部に装着されて上記大端部とともに
    クランク軸受部を構成する軸受キャップとが、それぞれ
    の接合面で位置決めされ着脱可能に固定される連接棒の
    大端部側組立構造において、上記軸受キャップ又は大端
    部のいずれかの接合面に凹部を形成するとともに、この
    凹部と対面する位置の大端部又は軸受キャップの接合面
    に、上記凹部に圧入されて軸受キャップと大端部とを係
    脱可能に係止する凸部を形成したことを特徴とする連接
    棒の大端部側組立構造。
  2. 【請求項2】 凹部の表面及び/若しくは凸部の表面
    に、圧入時の力を受けて塑性変形する突起を形成してな
    る請求項1に記載の連接棒の大端部側組立構造。
  3. 【請求項3】 それぞれ成型により得られる、棒本体の
    大端部と、この大端部に装着されて上記大端部とともに
    クランク軸受部を構成する軸受キャップとが、それぞれ
    の接合面で位置決めされ着脱可能に固定される連接棒の
    大端部側組立構造において、上記軸受キャップの接合面
    に形成された第1の凹部と、この第1の凹部と対面する
    位置の大端部の接合面に形成された第2の凹部と、成型
    により得られ、上記第1の凹部及び第2の凹部に圧入さ
    れて軸受キャップと大端部とを係脱可能に係止する係合
    ピンとを具備してなることを特徴とする連接棒の大端部
    側組立構造。
  4. 【請求項4】 第1の凹部の表面及び/若しくは第2の
    凹部の表面、並びに/又は係合ピンの表面に、圧入時の
    力を受けて塑性変形する突起を形成してなる請求項3に
    記載の連接棒の大端部側組立構造。
JP6099425A 1994-05-13 1994-05-13 連接棒の大端部側組立構造 Pending JPH07305716A (ja)

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