JPH07305613A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH07305613A
JPH07305613A JP6096372A JP9637294A JPH07305613A JP H07305613 A JPH07305613 A JP H07305613A JP 6096372 A JP6096372 A JP 6096372A JP 9637294 A JP9637294 A JP 9637294A JP H07305613 A JPH07305613 A JP H07305613A
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JP
Japan
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valve
cam
drive means
engine
intake valve
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Application number
JP6096372A
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English (en)
Inventor
Yasushi Matsumoto
弥寸嗣 松本
Takashi Sugai
孝 菅井
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07305613A publication Critical patent/JPH07305613A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L9/00Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically
    • F01L9/20Valve-gear or valve arrangements actuated non-mechanically by electric means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電磁力によって機関弁を開閉駆動する電磁駆動
手段を備える内燃機関の動弁装置において、電磁駆動手
段の異常作動時に少なくともピストンおよび機関弁の相
互干渉が生じることを防止するとともに、始動時や電磁
駆動手段の異常時にも機関弁の確実な開閉作動を可能と
し、消費電力の低減および機関の確実な運転を達成す
る。 【構成】機関の回転に連動するカムシャフト26と機関
弁VI との間に、少なくともピストン上死点に同期して
機関弁VI を閉弁方向に強制移動可能に構成されたカム
駆動手段281 が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁力によって機関弁
を開閉駆動する電磁駆動手段を備える内燃機関の動弁装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえは米国特許
公報第3882833号公報等により既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のも
のでは、電磁駆動手段の異常作動により、ピストン上死
点で機関弁が開弁すると、ピストンおよび機関弁が相互
に干渉して、異音が発生したり、ピストンおよび機関弁
に変形および作動不良が生じる可能性がある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、電磁駆動手段の異常作動時に少なくともピス
トンおよび機関弁の相互干渉が生じることを防止すると
ともに、始動時や電磁駆動手段の異常時にも機関弁の確
実な開閉作動を可能とし、消費電力の低減および機関の
確実な運転を達成し得るようにした内燃機関の動弁装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電磁力によって機関弁を開
閉作動する電磁駆動手段を備える内燃機関の動弁装置に
おいて、機関の回転に連動するカムシャフトと機関弁と
の間に、少なくともピストン上死点に同期して機関弁を
閉弁方向に強制移動可能に構成されたカム駆動手段が設
けられることを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、カム駆動手段は、機
関弁の閉弁期間に同期して機関弁を閉弁方向に強制移動
可能に構成される。
【0007】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、カム駆動手段
は、機関弁の開弁タイミングに同期して機関弁を開弁方
向に強制移動可能に構成される。
【0008】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1、2または3記載の発明の構成に加えて、機関
弁としての吸気弁に電磁駆動手段が連結されるとともに
カム駆動手段がカムシャフトおよび吸気弁間に設けら
れ、排気弁と前記カムシャフトとの間には、該カムシャ
フトに設けられたカムに排気弁を従動させる伝動手段が
設けられる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0010】図1ないし図3は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は要部縦断側面図、図2は図1の2
−2線断面図、図3はカム駆動手段による規制タイミン
グを示す図である。
【0011】先ず図1において、シリンダブロック1に
設けられたシリンダ3内に摺動可能に嵌合されるピスト
ン4と、シリンダブロック1上に結合されたシリンダヘ
ッド5との間には燃焼室6が形成される。而してシリン
ダヘッド5には、燃焼室6に臨む吸気弁口7を開閉可能
な機関弁としての吸気弁VI のステム8を案内するガイ
ド筒9と、燃焼室6に臨む排気弁口10を開閉可能な排
気弁VE のステム11を案内するガイド筒12とが固設
される。
【0012】吸気弁VI は電磁駆動手段14の電磁力に
よって開閉駆動されるものであり、該電磁駆動手段14
は、シリンダヘッド5上に設けられる非磁性材料製のハ
ウジング15と、吸気弁VI のステム8に一体に設けら
れてハウジング15内に移動可能に収納されるアーマチ
ュア16と、該アーマチュア16を吸引して吸気弁V I
を閉弁作動せしめる電磁力を発揮可能としてアーマチュ
ア16の上面に対向する位置でハウジング15内に固定
配置される閉弁用電磁石17と、前記アーマチュア16
を吸引して吸気弁VI を開弁作動せしめる電磁力を発揮
可能としてアーマチュア16の下面に対向する位置でハ
ウジング15内に固定配置される開弁用電磁石18と、
吸気弁VI の閉弁方向に向けてアーマチュア16を付勢
する閉弁側戻しばね19と、吸気弁VI の開弁方向に向
けてアーマチュア16を付勢する開弁側戻しばね20と
を備える。
【0013】ハウジング15内には、上下に間隔をあけ
て閉弁用電磁石17および開弁用電磁石18を対向配置
させる収納室21が形成されており、吸気弁VI のステ
ム8は、ハウジング15の下端から収納室21内に軸方
向移動可能に突入され、収納室21内でステム8にアー
マチュア16が一体的に設けられる。
【0014】閉弁用電磁石17は、アーマチュア16の
上面に対向するようにしてハウジング15内の上部に固
定的に配設されるものであり、アーマチュア16側に開
放した略U字状の横断面形状を有してステム8を同軸に
囲繞するリング状に形成される固定コア22内に、コイ
ル23が収納されて成る。また開弁用電磁石18は、ア
ーマチュア16の下面に対向するようにしてハウジング
15内の下部に固定的に配設されるものであり、アーマ
チュア16側に開放した略U字状の横断面形状を有して
ステム8を同軸に囲繞するリング状に形成される固定コ
ア24内に、コイル25が収納されて成る。
【0015】閉弁側戻しばね19はハウジング15の上
端とアーマチュア16との間に縮設され、開弁側戻しば
ね20はアーマチュア16とハウジング15の下端との
間に縮設される。而して両戻しばね19,20は、閉弁
用および開弁用電磁石17,18が消磁状態に在るとき
には、アーマチュア16を両電磁石17,18間の中央
部に位置させて吸気弁VI を開弁位置および閉弁位置間
の中立位置に保つものである。
【0016】このような電磁駆動手段14によれば、両
電磁石17,18をともに消磁状態としたときには吸気
弁VI が閉弁位置および開弁位置間の中立位置に在り、
開弁用電磁石18を消磁した状態で閉弁用電磁石17を
励磁するとアーマチュア16が閉弁用電磁石17側に吸
引されることにより吸気弁VI が閉弁作動し、閉弁用電
磁石17を消磁した状態で開弁用電磁石18を励磁する
とアーマチュア16が開弁用電磁石18側に吸引される
ことにより吸気弁VI が開弁作動する。而して閉弁用お
よび開弁用電磁石17,18の励磁タイミングを制御す
ることにより、吸気弁VI の開弁時期、閉弁時期および
開角を変化させることも可能である。
【0017】ところで、シリンダヘッド5と、該シリン
ダヘッド5に結合されるカムホルダ(図示せず)との間
には、吸気弁VI および排気弁VE に共通なカムシャフ
ト26が回転可能に支承されており、該カムシャフト2
6は、1/2の減速比で機関のクランク軸(図示せず)
に連動、連結される。而して該カムシャフト26と、吸
気弁VI との間には、ピストン上死点で吸気弁VI を閉
弁方向に強制移動せしめるように構成されるカム駆動手
段281 が設けられる。
【0018】該カム駆動手段281 は、カムシャフト2
6に固設されるカム29と、カムシャフト26と平行な
軸線まわりの回動を可能として一端がカム29に摺接さ
れるとともに他端が吸気弁VI に係合可能な係合アーム
30とを備え、吸気弁VI のステム8には、係合アーム
30の他端を下方から係合可能とするための係合鍔31
が設けられる。
【0019】カム29は、カムシャフト26の軸線を中
心とする円弧状のベース円部29aと、ピストン上死点
に同期してベース円部29aから半径方向外方に張出す
一対の高位部29b,29bとを有するカムプロフィル
に形成される。また係合アーム30の中間部は、カムシ
ャフト26と平行な軸線を有してシリンダヘッド5に支
承された支軸32により回動可能に支承されるものであ
り、係合アーム30の一端にはカム29にその下方から
摺接するカムスリッパ30aが設けられる。また図2で
示すように、係合アーム30の他端には、吸気弁VI
ステム8を跨ぐ二股状の係合部30bが設けられてお
り、該係合部30bは、ステム8の係合鍔31に下方か
ら係合可能である。しかもシリンダヘッド5と係合アー
ム30の一端との間には、カムスリッパ30aをカム2
9に常時摺接させるように比較的弱いばね力を発揮する
戻しばね38が設けられる。
【0020】このようなカム駆動手段281 によれば、
係合アーム30の係合部30bが描く軌跡は図3で示す
ようになる。すなわち、カム29の高位部29b,29
bによりピストン上死点TDCに同期して吸気弁VI
閉弁方向に強制移動させる閉弁強制曲線CCF1 と、カム
29のベース円部29aで定まるほぼ一直線状の開弁許
容直線COP1 との連なりから成る軌跡が前記係合部30
bにより描かれる。而してカム29の高位部29b,2
9bは、それらの高位部29b,29bによる吸気弁V
I の閉弁方向への最大移動位置から、電磁駆動手段14
により間隔δだけ閉弁方向に移動することにより吸気弁
I が閉弁着座するように設定されるものであり、カム
29におけるベース円部29aの半径は、電磁駆動手段
14により吸気弁VI が開弁方向に最大リフトまで移動
するのを規制することがないように設定される。
【0021】一方、排気弁VE とカムシャフト26との
間には、カムシャフト26に設けられたカム33に排気
弁VE を従動させる伝動手段34が設けられており、該
伝動手段34は、排気弁VE およびシリンダヘッド5間
に縮設されて該排気弁VE を閉弁方向に付勢する弁ばね
35と、カムシャフト26と平行な軸線を有した固定の
ロッカアームシャフト36により中間部を揺動可能に支
承されるロッカアーム37とから成り、ロッカアーム3
7の一端がカム33に上方から摺接され、排気弁VE
おけるステム11の上端にロッカアーム37の他端が当
接される。
【0022】このような伝動手段34によれば、カム3
3のカムプロフィルに応じた特性で排気弁VE が開閉駆
動される。
【0023】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、吸気弁VI は電磁駆動手段14により開閉駆動さ
れるが、カム駆動手段281 によりピストン上死点TD
Cでは、閉弁着座直前まで閉弁方向に強制移動せしめら
れるので、電磁駆動手段14に異常が生じてもピストン
上死点TDCで吸気弁VI が開弁作動してピストン4と
干渉することが確実に防止され、該干渉による衝突音、
変形ならびに該変形に伴う着座不良および作動不良が生
じることを確実に防止することができる。しかもピスト
ン上死点TDCで吸気弁VI が閉弁着座直前まで閉弁方
向に強制移動せしめられることにより、閉弁用電磁石1
7によるアーマチュア16の吸引失敗が生じることはな
く、機関始動時の吸気弁VI の始動性を向上することが
できるとともに、吸気弁VI を閉弁方向に吸引する電磁
力が小さくてすむことにより省電力化を図ることがで
き、始動用あるいはフェイルセーフ用として従来用いら
れてきた電磁石等の始動補助手段が不要である。しかも
カム駆動手段281 による機械的駆動のため、吸気弁V
1 の確実な作動を保証することができる。
【0024】またカム駆動手段281 は、ピストン上死
点で吸気弁VI を閉弁させるのに補助的な力を発揮する
だけであり、カムシャフト26は、主として排気弁VE
を開閉駆動する駆動力を発揮すればよいので、カム駆動
力を低減することが可能であり、またカムシャフト26
の強度および寸法は比較的小さな値としてコンパクト化
を図ることも可能である。しかも吸気弁VI を電磁駆動
手段14で、排気弁V E をカムシャフト26でそれぞれ
開閉駆動することにより、クランク軸の軸線方向に沿う
動弁装置のコンパクト化を図ることができる。
【0025】さらに吸気弁VI の吸気工程では、電磁駆
動手段14における閉弁用電磁石17および開弁用電磁
石18の励磁および消磁タイミングを制御することによ
り、図3の鎖線で示すように、吸気弁VI の開弁タイミ
ング、閉弁タイミングおよび開角を変更することが可能
であり、吸気弁VI の作動特性変更への制約も最小限に
止められる。この際、吸気弁VI の閉弁時には相互干渉
の問題は生じないので、吸気弁VI の閉弁着座タイミン
グをピストン下死点BDC以降とするように極力遅らせ
てもよく、そうすることにより実圧縮比を変化させるこ
とも可能となる。
【0026】上記第1実施例では、吸気弁VI を電磁駆
動手段14により開閉駆動し、排気弁VE をカムシャフ
ト26で開閉駆動するようにしたが、電磁駆動手段14
と同様の電磁駆動手段で排気弁VE を開閉駆動するよう
にしてもよく、その場合、カムシャフト26は、1/1
の減速比でクランク軸に連動、連結されればよい。
【0027】図4および図5は本発明の第2実施例を示
すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0028】電磁駆動手段14の電磁力によって開閉駆
動される吸気弁VI と、カムシャフト26との間には、
ピストン上死点を含む吸気弁VI の閉弁期間で吸気弁V
I を閉弁方向に強制移動せしめるカム駆動手段282
設けられる。
【0029】該カム駆動手段282 は、カムシャフト2
6に固設されるカム39と、カムシャフト26と平行な
軸線まわりの回動を可能として一端がカム39に摺接さ
れるとともに他端が吸気弁VI の係合鍔31に係合可能
な係合アーム30とを備える。而してカム39は、カム
シャフト26の軸線を中心とする円弧状のベース円部3
9aと、ピストン上死点を含む吸気弁VI の閉弁期間に
同期してベース円部39aから半径方向外方に張出す高
位部39bとを有するカムプロフィルに形成される。
【0030】このようなカム駆動手段282 によれば、
係合アーム30の係合部30bが描く軌跡は図5で示す
ようになる。すなわち、カム39の高位部39bにより
ピストン上死点TDCを含む閉弁期間に同期して吸気弁
I を閉弁方向に強制移動させる閉弁強制曲線C
CF2 と、カム39のベース円部39aで定まるほぼ一直
線状の開弁許容直線COP2 との連なりからなる軌跡が前
記係合部30bにより描かれる。この際、開弁許容直線
OP2 は、吸気弁VI の閉弁着座タイミングをピストン
下死点BDC以降とするように極力遅らせることを可能
として設定されていてもよい。またカム39の高位部3
9bは、該高位部39bによる吸気弁VI の閉弁方向へ
の最大移動位置から、電磁駆動手段14により間隔δだ
け閉弁方向に移動することにより吸気弁VI が閉弁着座
するように設定されるものであり、カム39におけるベ
ース円部39aの半径は、電磁駆動手段14により吸気
弁VI が開弁方向に最大リフトまで移動するのを規制す
ることがないように設定されている。
【0031】この第2実施例によれば、ピストン上死点
TDCを含む閉弁期間では吸気弁V I がカム駆動手段2
2 により閉弁方向に強制移動せしめられるので、電磁
駆動手段14の異常により吸気弁VI が排気弁VE の開
弁時に誤って開弁作動することが確実に防止され、吸気
弁VI のピストン4との干渉が防止される上に吸気弁V
I および排気弁VE 相互の干渉が生じることも防止され
る。
【0032】図6および図7は本発明の第3実施例を示
すものであり、上記各実施例に対応する部分には同一の
参照符号を付す。
【0033】電磁駆動手段14の電磁力によって開閉駆
動される吸気弁VI と、カムシャフト26との間には、
ピストン上死点TDCで吸気弁VI を閉弁方向に強制移
動せしめるとともに、吸気弁VI の開弁タイミングに同
期して該吸気弁VI を開弁方向に強制移動可能なカム駆
動手段283 が設けられる。
【0034】このカム駆動手段283 は、カムシャフト
26に固設されるカム40と、カムシャフト26と平行
な軸線まわりの回動を可能として一端がカム40に係合
されるとともに他端が吸気弁VI のステム8に固設され
るアーム41とを備える。
【0035】カムシャフト26の軸線に沿うカム40の
一側面にはカム溝42が設けられており、該カム溝42
の内側面は閉弁側カム面43を形成するものであり、ま
た外側面は開弁側カム面44を形成するものである。而
して閉弁側カム面43は、カムシャフト26の軸線を中
心とする円弧状のベース円部43aと、ピストン上死点
TDCに同期してベース円部43aから半径方向外方に
張出す一対の高位部43b,43bとで構成され、開弁
側カム面44は、カムシャフト26の軸線を中心とする
円弧状のベース円部44aと、吸気弁VI の開弁タイミ
ングに同期してベース円部44aから半径方向内方に張
出す高位部44bとで構成される。
【0036】また吸気弁VI のステム8に固設されたア
ーム41には、前記カム溝42に係合されるローラ45
が軸支されており、該ローラ45は、電磁駆動手段14
の異常作動時に両カム面43,44のいずれか一方に接
触して転動する。
【0037】このようなカム駆動手段283 によれば、
アーム41のステム8との連結点が描く軌跡は図7で示
すようになる。すなわち、閉弁側カム面43の高位部4
3b,43bによりピストン上死点TDCに同期して吸
気弁VI を閉弁方向に強制移動させる閉弁強制曲線C
CF1 と、閉弁側カム面43のベース円部43aで定まる
ほぼ一直線状の開弁許容直線COP1 との連なりからなる
閉弁側の軌跡が前記連結点により描かれ、また開弁側カ
ム面44の高位部44bにより吸気弁VI の開弁タイミ
ングに同期して吸気弁VI を開弁方向に強制移動させる
開弁強制曲線COFと、開弁側カム面44のベース円部4
4aで定まるほぼ一直線状の閉弁許容直線CCPとの連な
りからなる開弁側の軌跡が前記連結点により描かれる。
而して閉弁側カム面43の高位部43b,43bは、該
高位部43b,43bによる吸気弁VI の閉弁方向への
最大移動位置から、電磁駆動手段14により間隔δだけ
閉弁方向に移動することにより吸気弁VI が閉弁着座す
るように設定されるものであり、前記高位部43b,4
3bと開弁用カム面44のベース円部44aとの間の間
隔は前記間隔δだけローラ45が移動することを許容す
るように設定される。また開弁側カム面44の高位部4
4bは、吸気弁VI の電磁駆動手段14による最大開弁
リフト量のたとえば1/2程度のリフト量で吸気弁VI
を開弁方向に強制移動せしめるように設定されるもので
あり、該高位部44bと閉弁側カム面43との間には、
上記1/2程度のリフト位置から最大リフト位置まで吸
気弁VIが開弁移動するのに伴うローラ45の移動を許
容するように設定されている。
【0038】この第3実施例によれば、ピストン上死点
TDCに同期して吸気弁VI がカム駆動手段283 によ
り閉弁方向に強制移動せしめられるだけでなく、吸気弁
Iの開弁タイミングに同期して吸気弁VI がカム駆動
手段283 により開弁方向に強制移動せしめられる。し
たがって始動時や電磁駆動手段14の異常作動時に吸気
弁VI の開弁タイミングに同期してアーマチュア16を
開弁用電磁石18側に確実に吸引して確実な開弁作動を
可能とするとともに、開弁時に電磁駆動手段14で消費
する電力の低減を図ることができる。またカム駆動手段
283 のカム40に閉弁側カム面43および開弁側カム
面44を有するカム溝42が設けられることにより、単
一のカム40で開閉両方向の機械的な力を吸気弁VI
与えることができ、部品点数の低減に寄与することがで
きる。
【0039】なお、上記第3実施例における閉弁側カム
面43を、図4で示したカム39のプロフィル、すなわ
ち閉弁機関全域にわたって吸気弁VI を閉弁移動せしめ
ることを可能としたプロフィルに形成するようにしても
よい。
【0040】また上記第3実施例におけるカム駆動手段
を、半径方向内方に突出する高位部を有する外方側の閉
弁側カム面ならびに半径方向外方に突出する高位部を有
する内方側の開弁側カム面を備えたカム溝が設けられる
カムと、閉弁側カム面および開弁側カム面に一端側を係
合可能として長手方向中間部が揺動可能に支承されると
ともに他端側が吸気弁VI に係合されるロッカアームと
で構成するようにしてもよく、そうすればロッカアーム
のレバー比によりカムの小型化を図ることが可能とな
る。また前記ロッカアームをアーマチュア16に直接係
合させることも可能であり、そうすれば小型化をさらに
図ることができる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ばは、電磁力によって機関弁を開閉作動する電磁駆動手
段を備える内燃機関の動弁装置において、機関の回転に
連動するカムシャフトと機関弁との間に、少なくともピ
ストン上死点に同期して機関弁を閉弁方向に強制移動可
能に構成されたカム駆動手段が設けられるので、ピスト
ン上死点で機関弁が確実に閉弁作動せしめられることに
より、電磁駆動手段の異常作動が生じても機関弁とピス
トンとの干渉を確実に防止して該干渉による衝突音、変
形ならびに該変形に伴う着座不良および作動不良が生じ
ることを防止することができ、またピストン上死点で機
関弁が閉弁方向に強制移動せしめられることにより電磁
駆動手段による機関弁の始動性を向上することができる
とともに電磁駆動手段の消費電力を低減することができ
る。
【0043】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、カム駆動手段は、機
関弁の閉弁期間に同期して機関弁を閉弁方向に強制移動
可能に構成されるので、機関弁同士の相互干渉を確実に
防止することができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、カム駆動手段
は、機関弁の開弁タイミングに同期して機関弁を開弁方
向に強制移動可能に構成されるので、機関弁の開弁時に
確実な開弁作動を可能とするとともに、開弁時に電磁駆
動手段で消費する電力の低減を図ることができる。
【0045】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項1、2または3記載の発明の構成に加えて、機関
弁としての吸気弁に電磁駆動手段が連結されるとともに
カム駆動手段がカムシャフトおよび吸気弁間に設けら
れ、排気弁と前記カムシャフトとの間には、該カムシャ
フトに設けられたカムに排気弁を従動させる伝動手段が
設けられるので、カムシャフトの駆動力を低減しつつ動
弁装置のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部縦断側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】カム駆動手段による規制タイミングを示す図で
ある。
【図4】第2実施例の要部縦断側面図である。
【図5】カム駆動手段による規制タイミングを示す図で
ある。
【図6】第3実施例の要部縦断側面図である。
【図7】カム駆動手段による規制タイミングを示す図で
ある。
【符号の説明】
14・・・電磁駆動手段 26・・・カムシャフト 281 ,282 ,283 ・・・カム駆動手段 33・・・カム 34・・・伝動手段 VI ・・・機関弁としての吸気弁 VE ・・・排気弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁力によって機関弁(VI )を開閉作
    動する電磁駆動手段(14)を備える内燃機関の動弁装
    置において、機関の回転に連動するカムシャフト(2
    6)と機関弁(VI )との間に、少なくともピストン上
    死点に同期して機関弁(VI )を閉弁方向に強制移動可
    能に構成されたカム駆動手段(281 ,282 ,2
    3 )が設けられることを特徴とする内燃機関の動弁装
    置。
  2. 【請求項2】 カム駆動手段(282 )は、機関弁(V
    I )の閉弁期間に同期して機関弁(VI )を閉弁方向に
    強制移動可能に構成されることを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 カム駆動手段(283 )は、機関弁(V
    I )の開弁タイミングに同期して機関弁(VI )を開弁
    方向に強制移動可能に構成されることを特徴とする請求
    項1または2記載の内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 機関弁(VI )としての吸気弁に電磁駆
    動手段(14)が連結されるとともにカム駆動手段(2
    1 ,282 ,283 )がカムシャフト(26)および
    吸気弁間に設けられ、排気弁(VE )と前記カムシャフ
    ト(26)との間には、該カムシャフト(26)に設け
    られたカム(33)に排気弁(VE )を従動させる伝動
    手段(34)が設けられることを特徴とする請求項1、
    2または3記載の内燃機関の動弁装置。
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