JP2007046535A - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン本体のサイズアップや部品点数の増加を抑制しつつ、さまざまなタイプの動弁装置への適用が可能なエンジンのデコンプ装置を提供する。
【解決手段】バルブスプリング4によって閉弁方向に付勢される機関バルブ3をリフトさせて開弁する構成において、機関バルブ3のバルブステム31に段差部31aを設けると共に、バルブステム31を挟んで設けられた一対の凸状部材41,41を有する係合装置40を備える。この係合装置40は、一対の凸状部材41,41をバルブステム31の軸心に略直交する方向に移動させてバルブステム31に形成された段差部31aに係合させることにより、エンジン始動時に機関バルブ3をリフトさせた状態とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンのデコンプ装置に関し、特に機関バルブ(吸気バルブ、排気バルブ)を開弁させてエンジン始動時の筒内圧を低減するエンジンのデコンプ装置に関する。
従来のデコンプ装置としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。この装置は、ロッカアーム式動弁装置に適用されるものであり、エンジンのオイルポンプの吐出圧が所定値以下のときには、アクチュエータに連接するロッカアームがロッカシャフトに沿ってスライドして、ロッカアームのスリッパ部に設けられたデコンプカムがバルブステムを押圧してデコンプ動作させる一方、吐出圧が上昇すると、ロッカアームがロッカシャフトに沿って上記デコンプ動作時の逆方向へとスライドし、デコンプカムがバルブステムから外れてデコンプ(動作)が解除されるようになっている。
実開平2−80706号公報
しかし、上記従来の装置は、ロッカアーム式動弁装置、すなわち、専用のロッカシャフトとロッカアームとを備えることを前提とする構成であるため、他のタイプの動弁装置、例えば直動式動弁装置には容易に適用することができない。
さらに、アクチュエータをエンジンの外側に配設しているため、エンジン本体のサイズにも影響を及ぼす(増大する)ことにもなる。特に、ハイブリッド車両においては、エンジン部品以外のハイブリッド専用部品も搭載するため、エンジン本体のコンパクト化や部品点数の軽減を図る必要があるが、上記従来の装置では、エンジン本体のサイズアップや部品点数の増加を招くこととなり、容易に適用できないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題に着目してなされたものであり、エンジン本体のサイズアップや部品点数の増加を抑制しつつ、さまざまなタイプの動弁装置への適用が可能なエンジンのデコンプ装置を提供することを目的とする。
このため、本発明は、バルブスプリングによって閉弁方向に付勢される機関バルブ(吸気バルブ及び/又は排気バルブ)をリフトさせて開弁するエンジンにおいて、前記機関バルブのバルブステムに段差部を形成すると共に、前記バルブステムの軸心に略直交する方向に移動する係合部材を有する係合装置を備え、前記係合装置が前記係合部材を前記バルブステムの軸心に略直交する方向に移動させて前記バルブステムに形成された段差部に係合させることにより、エンジン始動時に前記機関バルブをリフトさせた状態とする(始動前にあらかじめ係合部材を移動させておいて機関バルブをリフトさせること、及び始動時に係合部材を移動させて機関バルブをリフトさせることの双方を含む)ことを特徴とする。
本発明によれば、係合装置が係合部材を移動させてバルブステムの段差部に係合させることにより、エンジン始動時に機関バルブをリフトさせた状態(開弁した状態)とするので、エンジン始動時における筒内圧を低減してエンジンの始動性を向上できる。さらに、動弁装置における必須の構成であるバルブステムに段差部を設け、これを利用して機関バルブをリフトさせる(デコンプ動作を行う)構成としたので、直動式、ロッカアーム式等のさまざまな動弁装置に対して容易に適用することができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。ここでは、便宜上、まず従来のいわゆる直動式動弁装置の概略構成及びデコンプ動作の必要性に関する説明をした後、本発明の実施形態(直動式動弁装置に適用した例)について説明することにする。なお、以下では、排気バルブを開閉するものについて説明しているが、吸気バルブを開閉するものであっても同様である。また、以下の説明及び図面において、同一符号は同一の部品(構成)を示すものとする。
図1は、従来のディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という場合もある)の直動式動弁装置の概略構成を示している。この直動式動弁装置は、図1に示すように、エンジンのシリンダヘッド1に形成された排気ポート2を開閉する排気バルブ3と、排気バルブ3を閉弁方向に常時付勢するバルブスプリング4と、排気バルブ3のバルブステム31の上端面(バルブステムエンド)31bに取り付けられるバルブリフタ5と、このバルブリフタ5を介して排気バルブ3を開閉駆動するカム(偏心カム)6と、を含んで構成される。
排気バルブ3は、そのバルブステム31がシリンダヘッド1側に設けられたバルブガイド8内を軸方向に移動可能に配設されている。また、バルブガイド8の上部には、バルブステム31の外周に当接するバルブステムシール(オイルシール)9が配設されている。このバルブステムシール9によって、排気バルブ3の開閉動作に伴う潤滑オイル等の漏洩(特に、燃焼室内への混入)が防止される。
バルブスプリング4は、排気バルブ3のバルブステム31の上方に取り付けられたスプリングリテーナ10とシリンダヘッド1側のスプリング取付部(スプリングシート)11との間に配設されており、排気バルブ3を閉弁方向に常時付勢している。
バルブリフタ5は、カップ(有底円筒部材)を伏せたような形状を有しており、その内部にスプリングリテーナ10やバルブスプリング4の一部(上部)が収容されるようになっている。バルブリフタ5の冠面(上面)にはシム12が取り付けられている。バルブリフタ5の冠面(上面)は、カム6の押し付け面として機能するものであるが、製造誤差や熱膨張差等によってバルブリフタ5が押し下げられて開弁することがないように、通常はカム6とバルブリフタ5の冠面との間にいわゆるバルブクリアランスが設けられている。上記シム12は、このバルブクリアランスを調整するために取り付けられるものである。
カム6は、タイミングチェーン等を介してクランクシャフト(図示省略)に連動して回転する排気カムシャフト13に一体形成又は固定されており、バルブリフタ5の冠面(より具体的には、シム12)に接して配設される。このため、排気カムシャフト13が回転するとカム6も回転し、そのカムプロフィールに応じて、バルブリフタ5をバルブスプリング4の付勢力に抗して押し下げることになる。これにより、バルブステム31が下方に移動することとなり、シリンダヘッド1のバルブシート部14と排気バルブ3との間に隙間が生じる(すなわち、排気バルブ3が開弁する)。つまり、排気カムシャフト13(すなわち、カム6)の回転運動とバルブスプリング4の伸縮運動とによって排気バルブ3の開閉が行われる。
次に、デコンプ動作の必要性について説明する。
ディーゼルエンジンなどの圧縮比の高いエンジンを始動させようとした場合、圧縮圧(筒内圧)によるポンピングロスが大きく、スタータモータへの負荷も増大する。
また、ディーゼルエンジンと電気モータとを走行駆動源とするハイブリッド車両においては、停車中や電気モータによる走行中などエンジンを停止させる機会が多いため、エンジンの停止・始動が頻繁に行われることになるが、このときのエンジン始動の動力源は基本的に電気モータとなる。
ところが、この電気モータは、一般に、エンジンのクランクシャフトに直結されるものであるため、ギヤ列を介して接続される(すなわち、トルクが増幅される)通常のスタータモータよりも大きな駆動力を必要とし、その結果、耐久性と高出力性能とを持ち合わせたものを使用することになる。
今のところ、電気モータは、その出力によりサイズが決定されてしまうため、高出力が要求されれば、それだけ大きなサイズの電気モータを使用せざるを得ず、ハイブリッド車両の開発においては、コスト面やスペース面等からも電気モータのサイズダウンが重要な課題の一つとなっている。
ここで、圧縮圧によるポンピングロス(負荷の増大)を低減することができれば、エンジン始動のための駆動力も低減することができ、ひいては電気モータに要求される出力値も抑えることができるので、電気モータのサイズダウンが可能になる。
このようなポンピングロスは、エンジン始動時のシリンダ内の(高)圧縮圧を開放して減圧(低減)させることで減少することができ、エンジン始動性の向上という観点ばかりでなく、ハイブリッド車両における電気モータのサイズダウンという観点からもデコンプ動作を行うことが望まれる。
しかしながら、上記従来の直動式動弁装置のままでは、デコンプ動作を容易に行うことはできないし、また、ハイブリッド車両におけるスペース面等をも課題としているから、電気モータをサイズダウンできたとしても、デコンプ動作のための構成を付加することでエンジン本体のサイズが増大してしまっては問題である。また、部品点数があまりに増大してしまってはコスト面や組立性の面で更なる問題が生じるおそれもある。
そこで、上述したような従来の直動式動弁装置を含めたさまざまなタイプの動弁装置に対して適用することができ、エンジン本体のサイズアップや部品点数の増大をほとんど招くことなく、デコンプ動作を行えるように構成したものが本発明のデコンプ装置である。以下、本発明の実施形態に係るデコンプ装置について説明するが、大まかな構成は、上記従来の直動式動弁装置と同様であるので、主として相違点(特徴的な構成)を説明することにする。
図2は、直動式動弁装置に適用したデコンプ装置であり、本発明の一実施形態を示している。この実施形態は、上述した従来の直動式動弁装置に対して、(1)バルブスプリング4を取り付けるスプリング取付部(スプリング保持部材に相当する)111をシリンダヘッド1と別体で構成し、これをシリンダヘッド1に形成した取付孔にねじ込み固定する(ねじ嵌合する)ようにした点、(2)排気バルブ3のバルブステム31に段差部31aを設けるとともに、排気バルブ3(バルブステム31)の軸心に略直交する方向に移動して上記段差部31aに係合する凸状部材(係合部材に相当する)41,41を備えた係合装置40を設けている点、を主たる特徴としている。
図3は、かかる実施形態における排気バルブ3の周辺構成の概略図である。なお、図において左側は、凸状部材41,41がバルブステム31の段差部31aに係合して排気バルブ3が完全に閉弁しない状態(デコンプ動作時)を示し、右側は、凸状部材41,41がバルブステム31の段差部31aから退避しており(係合せず)、排気バルブ3が完全に閉弁する状態(通常時)を示している。
図に示すように、本実施形態における排気バルブ3のバルブステム31は、段差部31aを境にバルブリフタ5側の小径部と燃焼室側の大径部とに分けられている。但し、これに限るものではなく、後述する凸状部材41,41と係合する部分(段差)がバルブステム31に形成されていればよい。なお、段差部31aは、開弁時においてもバルブステムシール9の上方に位置するように設定されている。
スプリング取付部111は、円筒状カップを伏せたような形状を有しており、その上面にバルブスプリング4の取付用のボス部111aが形成されている。このボス部111aにバルブスプリング4(の内周)を嵌め込むことでバルブスプリング4(の下端側)が保持される。また、排気バルブ3のバルブステム31が挿通される挿通孔111bがボス部111aを貫通して形成されており、図で見て下方の外周面には、ねじ加工が施されたねじ部111cが形成されている。このねじ部111cにより、スプリング取付部111はシリンダヘッド1側に形成されるねじ孔にねじ込み固定される(したがって、ボルト等の固定部材を別途設ける必要がない)。
係合装置40は、上記スプリング取付部111の内部に収容(内蔵)されている。この係合装置40は、図4(図3のA−A断面拡大図である)に示すように、排気バルブ3のバルブステム31を挟むように配置される一対の凸状部材41,41と、この凸状部材41,41をバルブステム31方向に常時付勢するスプリング42,42と、油圧室43、43と、を含んで構成されている。なお、油圧室43,43は、凸状部材41,41の下方で連通しており、図示しない油圧供給手段によりシリンダヘッド1に形成された油圧通路44を介して油圧が供給され、また、該油圧通路44を介して油圧室43,43から油圧が戻されるようになっている。
そして、このような構成のもと、通常時においては、図5(図4に相当する図である)に示すように、油圧室43,43内に油圧が供給されており、凸状部材41,41がスプリング42,42の付勢力に抗してバルブステム31から離れた位置へと移動するようになっている。この状態では、凸状部材41,41は排気バルブ3の動作に何ら関与しない(すなわち、排気バルブ3の閉動作時に、凸状部材41,41がバルブステム31の段差部31aと係合しない)。このため、カム6の回転に応じて排気バルブ3がリフトして開弁し、また、バルブシート部14に着座することで閉弁する。
一方、エンジン停止時(停止動作に入った停止直前の状態を含む)においては、図6(図4及び図5に相当する図である)に示すように、油圧室43,43から油圧が逃がされ(油圧供給源へと戻され)、凸状部材41,41は、スプリング42,42の付勢力によってバルブステム31側へと移動するようになっている。このため、排気バルブ3の閉動作時に、凸状部材41,41がバルブステム31の段差部31aに両側から挟み込むようにして係合することとなり、排気バルブ3を閉弁しようとしても、完全にはバルブシート部14に着座できず(完全に閉弁されず)、バルブシート部14との間に隙間Xが生じることになる(図3参照)。そして、かかる状態を、エンジン始動時においてもアイドル回転速度(所定回転速度)を超えるまでの間はそのまま維持するようにし、エンジン回転速度がアイドル回転速度(所定回転速度)を超えると、油圧室43,43に油圧を供給して上記した通常時に状態に戻すようにする(すなわち、凸状部材41,41の段差部31aへの係合を解除する)。
これにより、図7に示すように、エンジン始動〜アイドル回転速度以下の領域、及びエンジン停止中は、排気バルブ3がわずかに開弁しており、燃焼室内圧力(筒内圧)が減少する燃焼室内減圧状態(デコンプ動作時)となっている。したがって、特にエンジン始動時において、圧縮圧力によるポンピングロスを回避することができる。なお、排気バルブ3とバルブシート部14との隙間Xは、0.5〜1.0mm程度であっても十分に上記燃料室内減圧状態とすることができることが確認されている。
この実施形態によると、エンジン停止時に係合装置40が凸状部材41,41を移動させてバルブステム31に形成した段差部31aに係合させ、始動時においてもこれを維持することにより、エンジン始動時に排気バルブ3をリフトさせた状態とすることができるので、筒内圧を低減してエンジンの始動性が向上する。
また、係合装置40をスプリング取付部111に内蔵する構成としたので、エンジン本体(動弁装置)のサイズアップを抑制することができる。なお、バルブステム31に段差部31を形成した上でスプリング取付部111及び係合装置40を設けるようにすれば、他の部分については従来の構成部品をそのまま使用できるため、さまざまなタイプの動弁装置への適用が容易である。
また、バルブステム31において段差部31aのバルブリフタ5側(上側)が、燃焼室側(下側)よりも小径となっているため、誤動作等によって凸状部材41,41がバルブステム31側に移動してしまった場合であっても、この凸状部材41,41によりバルブリフト動作(排気バルブ3の開弁)が妨げられることはない。
また、段差部31aは、開弁時においてもバルブステムシール9の上方に位置するように設定されているので、この段差部31aを設けたことによるバルブステムシール9のシール性の悪化は防止されている。
さらに、ハイブリッド車両におけるエンジンに適用した場合には、電気モータを小型化できるので、車両への搭載性を向上できると共に、コストダウンも図れる。
なお、以上では、エンジン停止中及びエンジン始動時において排気バルブ3を(わずかに)開弁させるようにしているが、エンジン始動時のみとしてもよい。
また、係合装置40において、スプリング42,42によって付勢された凸状部材41,41を油圧により移動させる油圧駆動式のものとしているが、スプリング42,42がない構成とすることはもちろん、その他の駆動方式、例えば、電磁駆動式のものとしてもよい。特に電磁駆動式の場合には、エンジン始動時であっても凸状部材41,41を速やかに移動させることができるという利点がある。(いずれにしても公知の技術の適用により構成できるので、その詳細な説明は省略する)。
さらに、以上は本発明の一実施形態を説明したものに過ぎず、さまざまな改良、変形等が可能であることは言うまでもない。図8〜11は、その変形例を示している。
図8は、第1変形例を示しており、上記図3に相当する図である。この変形例は、上記実施形態がスプリング取付部111をねじ嵌合によりシリンダヘッド1に取り付ける構成であるのに対して、ボルト50等の固定部材によりスプリング取付部112をシリンダヘッド1に取り付ける(固定する)ようにした点が相違し、その他は同様である。すなわち、スプリング取付部112は、ボルト50等の固定部材を挿通させる挿通孔が形成されたフランジ部112aを有して構成される。このようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。なお、上記実施形態に対して、ボルト等の固定部材が必要となりその分部品点数が増加する点で不利であるが、取付時にスプリング取付部112を回転させる必要がないので、作業性の面では有利である。
図9は、第2変形例を示しており、上記図3、8に相当する図である。この変形例は、上記実施形態がスプリング取付部111の上部にボス部111aを形成し、このボス部111aにバルブスプリング4を嵌め込むことでバルブスプリング4をスプリング取付部111の上部に固定・保持しているのに対して、バルブスプリング4をスプリング取付部113の外周に嵌め込むようにし、スプリング取付部113をバルブスプリング4の内部(内側)に収容できるようにした点が相違し、その他は同様である。このようにしても、上記実施形態等と同様の効果が得られる。また、より確実にバルブスプリング4を保持できることにもなる。
図10は、第3変形例を示しており、上記図3、8、9に相当する図である。この変形例は、上記第1変形例において、上記第2変形例のようにスプリング取付部114をバルブスプリング4の内部(内側)に収容できるようにしたものである。このようにしても、上記実施形態等と同様の効果が得られる。
図11は、第4変形例を示しており、上記図2に相当する図である。この変形例は、上記実施形態(及び各変形例)が直動式動弁装置に適用したデコンプ装置であるのに対して、(スイング)ロッカアーム式動弁装置(すなわち、カム6の回転によってスイング式のロッカアーム211がピボット(HLA)212との当接部を支点として揺動して排気バルブ3を開弁させる構成)に適用したものである。このように、ロッカアーム式動弁装置に適用した場合であっても、上記実施形態等と同様の効果を得ることができる。つまり、本発明に係るデコンプ装置では、動弁装置におけるバルブステム(必須の構成要素と言える)に段差部を設け、この段差部に係合する凸状部材を有する係合装置を備える構成としているので、上記直動式、ロッカアーム式等のさまざまなタイプの動弁装置に対して比較的容易に適用することができる。
直動式動弁装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るデコンプ装置の概略構成を示す図である。 図2における機関バルブ(排気バルブ)の近傍の拡大図である。 図3のA−A断面(拡大)図である。 通常時における係合装置の動作状態を示す図である。 デコンプ動作時(係合時)における係合装置の動作状態を示す図である。 エンジン回転速度、燃焼室内圧縮圧の変化を説明する図である。 上記実施形態の第1変形例を示す図である。 同上第2変形例を示す図である。 同上第3変形例を示す図である。 同上第4変形例(ロッカアーム式動弁装置への適用例)を示す図である。
符号の説明
1…シリンダヘッド、2…排気ポート、3…排気バルブ、4…バルブスプリング、5…バルブリフタ、6…カム、8…バルブガイド、9…バルブステムシール(オイルシール)、10…スプリングリテーナ、12…シム、13…排気カムシャフト、14…バルブシート部、31…バルブステム、31a…段差部、31b…バルブステムエンド、40…係合装置、41…凸状部材(係合部材)、42…スプリング、43…油圧室、44…油圧通路、111,112,113,114…スプリング取付部(スプリング保持部材)

Claims (8)

  1. バルブスプリングによって閉弁方向に付勢される機関バルブをリフトさせて開弁するエンジンにおいて、
    前記機関バルブのバルブステムに段差部を設けると共に、
    前記バルブステムの軸心に略直交する方向に移動する係合部材を有する係合装置を備え、
    前記係合装置は、前記係合部材を前記バルブステムの軸心に略直交する方向に移動させて前記バルブステムに形成された段差部に係合させることにより、エンジン始動時に前記機関バルブをリフトさせた状態とすることを特徴とするエンジンのデコンプ装置。
  2. 前記係合装置は、前記係合部材を油圧駆動により移動させることを特徴とする請求項1記載のエンジンのデコンプ装置。
  3. 前記係合装置は、前記係合部材を電磁駆動により移動させることを特徴とする請求項1記載のエンジンのデコンプ装置。
  4. 前記バルブスプリングの一端側を保持するスプリング保持部材がシリンダヘッドとは別体で形成され、
    前記係合装置は、前記スプリング保持部材に内蔵されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のエンジンのデコンプ装置。
  5. 前記スプリング保持部材は、前記シリンダヘッドに形成される取付孔にねじ嵌合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンのデコンプ装置。
  6. 前記係合装置は、エンジン停止時に前記機関バルブをリフトさせた状態とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のエンジンのデコンプ装置。
  7. 前記係合装置は、エンジン回転速度がアイドル回転速度を超えた場合には、前記機関バルブをリフトさせた状態を解除することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のエンジンのデコンプ装置。
  8. 前記エンジンはハイブリッド車両に搭載され、電気モータと共に走行駆動源を構成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のエンジンのデコンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017145788A (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 本田技研工業株式会社 パワーユニットの補機取り付け構造

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