JPH07166829A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JPH07166829A
JPH07166829A JP5341714A JP34171493A JPH07166829A JP H07166829 A JPH07166829 A JP H07166829A JP 5341714 A JP5341714 A JP 5341714A JP 34171493 A JP34171493 A JP 34171493A JP H07166829 A JPH07166829 A JP H07166829A
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JP
Japan
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valve
shaft
piston
fixed shaft
valve device
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JP5341714A
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English (en)
Inventor
Fumihide Sato
文秀 佐藤
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/32Miller cycle
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構造で弁のリフト量を変えることがで
きるようにする。 【構成】 ロッカアーム10を枢着したロッカシャフト
12は、固定軸40と回動軸42とから構成してあり、
回動軸42が固定軸40とロッカアーム10とに対して
回転できるようになっている。回動軸42に配置した結
合ピストン46は、ばね49によって固定軸40側に付
勢されている。そして、固定軸40の中心部には、結合
ピストン46の先端が進入するピストン室50と連通し
たオイル通路54が設けてあり、オイル通路54を介し
てピストン室50に導いた圧油によって結合ピストン4
6を軸方向に移動させ、固定軸40と回動軸42または
回動軸42とロッカアーム10とを結合できるようにし
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁の開弁量(リフト
量)を変えることができる弁装置に係り、特に内燃機関
の燃焼室と吸排気通路とを連通、遮断する吸排気弁装置
のリフト量を変えるのに好適な弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、内燃機関であるディーゼルエン
ジンの吸排気弁装置を示したものである。図8におい
て、揺動アームであるロッカアーム10は、支持軸とな
るロッカシャフト12に枢着してあり、ロッカシャフト
12を中心に揺動するようになっている。そして、ロッ
カアーム10は、一端が駆動源となるプッシュロッド1
4の上端部に連結してあり、他端が吸気弁または排気弁
16の上端部とクロスヘッド20を介して連結してい
る。
【0003】プッシュロッド14は、下端部にタペット
22が設けてあり、このタペット22がエンジンによっ
て回転させられるカムシャフト24に取り付けたカム2
6に当接していて、カム24が回転することによりプッ
シュロッド14が上下動し、ロッカアーム10を揺動さ
せる。そして、吸気弁16は、図示しないピストンが下
降する吸入工程においてロッカアーム10の半時計方向
への揺動により、2点鎖線に示したように押し下げら
れ、燃焼室28と吸気管30とを連通し、燃焼室28に
空気を導くようになっている。また、排気弁は、ピスト
ンが上昇する排気工程において図示されていない別のロ
ッカアームの時計方向の揺動により押し下げられ、燃焼
室28と排気管とを連通し、燃焼室28内の燃焼ガスを
外部に排出する。
【0004】ところで、上記の吸気弁16または排気弁
を開閉する場合、エンジンの回転速度に応じて吸排気弁
のリフト量を変え、エンジンの出力特性の向上を図るこ
とが行われている。そして、実公昭60−8084号公
報には、プッシュロッド14のタペット22に、油圧に
よって軸方向に進退するプランジャを設け、実質的にプ
ッシュロッド14の長さを変化させて吸排気弁のリフト
量を変える装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実公昭60−
8084号公報に記載のものは、タペットに第1油圧室
と第2油圧室とを形成するとともに、両油圧室を仕切る
チェック弁を設ける必要があるなど、構造が極めて複雑
で、高コストとなる。
【0006】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、簡易な構造で弁のリフト量を変
えることができる弁装置を提供することを目的としてい
る。また、本発明は、サイクル効率の向上およびミラー
サイクルの実現を図るために開閉タイミングを変えるこ
とができるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、支持軸に枢着され、一端側が弁と結合
し、他端側が駆動源と結合している揺動アームを有する
弁装置において、前記支持軸を、固定軸と、この固定軸
に偏心して外嵌され、前記固定軸と前記揺動アームとに
対して相対回転可能な回動軸とから構成するとともに、
前記回動軸と前記固定軸とを結合、または前記回動軸と
前記揺動アームとを結合する結合手段を設けたことを特
徴としている。
【0008】結合手段は、回動軸に配置され、回動軸の
半径方向に移動可能なピストンと、回動軸に設けられ、
ピストンを固定軸側に付勢しているばねと、固定軸と揺
動アームとに形成され、ピストンの端部が進入するピス
トン室と、固定軸に形成され、ピストンに形成したピス
トン室に作動流体を導く流体通路とを有する構造とする
ことができる。ピストンは、回動軸の厚さより長く形成
するとよい。また、ピストンの両端部は、テーパが設け
ることが望ましい。
【0009】弁は、内燃機関の吸気弁または排気弁であ
る場合、結合手段には、内燃機関の回転速度または負荷
に応じて流体通路への作動流体の供給、停止を制御する
コントローラを設ける。そして、弁は、弁体が着座する
弁座の着座部が、弁体と密接するシール面と、軸方向に
移動する前記弁体の周面が摺接する摺接面とを有する構
成にしてある。
【0010】
【作用】上記の如く構成した本発明は、支持軸が固定軸
と回動軸との二重構造となっており、しかも固定軸と回
動軸とが偏心させてあるので、揺動アームが回動軸に対
して揺動する場合と、揺動アームが回動軸とともに固定
軸に対して揺動する場合とで揺動支点が異なる。従っ
て、揺動アームが固定軸の軸心を中心に揺動したとき
と、回動軸の軸心を中心として揺動したときとで先端部
の変位量が異なり、弁のリフト量を簡易な構造によって
容易に変えることができる。
【0011】固定軸と回動軸との連結、または揺動アー
ムと回動軸との連結を、油や気体等の作動流体によって
回動軸の半径方向に移動するピストンによって行えば、
結合手段が極めて簡素となる。そして、ピストンの両端
部にテーパを形成すると、ピストンの揺動アームまたは
固定軸のピストン室への進入を容易にすることができ
る。また、弁が内燃機関の吸排気を制御する吸排気弁で
ある場合、コントローラによってピストンを作動する作
動流体の供給、停止を制御できるようにすると、内燃機
関の回転速度または負荷に応じた吸排気弁のリフト量
(開弁量)を制御でき、内燃機関の出力特性および排ガ
ス特性を向上できる。しかも、弁座に弁体の周面が摺接
する摺接面を形成することにより、弁体のリフト量が変
化したときに、弁体が摺接面を通過する時間が変化する
ため、リフト量とともに開弁、閉弁のタイミングを変え
ることができる。
【0012】
【実施例】本発明に係る弁装置の好ましい実施例を、添
付図面に従って詳説する。なお、前記従来技術において
説明した部分に相当する部分については、同一の符号を
付し、その説明を省略する。
【0013】図1(A)は、本発明の実施例に係る弁装
置の要部を示したもので、内燃機関の吸排気弁を作動す
るロッカアーム部の一部切欠き断面図である。図1
(A)において、揺動アームであるロッカアーム10
は、支持軸であるロッカシャフト12に枢着してある。
このロッカシャフト12は、固定軸40と回動軸42と
からなっている。固定軸40は、シリンダヘッドに固定
して取り付けてある。一方、回動軸42は、固定軸40
より大径に形成してあるとともに、距離Lだけ偏心させ
た偏心孔44が設けてあり、この偏心孔44に固定軸4
0が嵌入してある。そして、回動軸42は、固定軸40
に対して回転可能となっているとともに、ロッカアーム
10を枢支しており、ロッカアーム10が回動軸42に
対して揺動可能となっている。また、回動軸42には、
結合ピストン46が配置してある。
【0014】すなわち、回動軸42の肉厚部には、回動
軸42の外部と偏心孔44とを連通するようにシリンダ
室48が半径方向に形成してあり、このシリンダ室48
に結合ピストン46が配置してある。この結合ピストン
46は、回動軸42の肉厚より長く形成してあり、偏心
孔44(固定軸40)側が大径部、反対側のロッカアー
ム10側が小径部となっている。そして、結合ピストン
46の大径部と小径部との境界の段部は、ばね受けとな
っており、シリンダ室48のロッカアーム10側端部に
配設したばね受けとの間に圧縮介在させたばね49が結
合ピストン46を固定軸40側に付勢している。
【0015】一方、固定軸40とロッカアーム10とに
は、結合ピストン46の端部が進入するシリンダ室5
0、52がシリンダ室48に対応して設けてある。ま
た、固定軸40の中心部には、シリンダ室50に連通さ
せたオイル通路54が軸線に沿って設けてあり、結合ピ
ストン46をばね49に抗して軸方向に移動させる作動
流体としての圧油をピストン室50に導くことができる
ようになっている。そして、結合ピストン46は、オイ
ル通路54を介してシリンダ室50に導かれた圧油の圧
力状態によって、詳細を後述するように固定軸40と回
動軸42とを結合し、または回動軸42とロッカアーム
10とを結合する。
【0016】固定軸40には、図2に示したように、同
じ気筒の吸気弁用のロッカアーム10aと排気弁用のロ
ッカアーム10bとを枢着した回動軸42a、42bが
嵌合してあり、両端部に軸線に沿ったオイル通路54
a、54bが設けてある。これらのオイル通路54a、
54bは、電磁弁56a、56bに接続してあり、電磁
弁56a、56bを介してオイルドレン58またはエン
ジンのオイルギャラリに接続されるようになっている。
そして、各電磁弁56a、56bは、コントローラ60
に接続されており、コントローラ60がエンジンの回転
速度を検出する回転センサ62の値とエンジン負荷に対
応する燃料噴射量に相当する値とを読み込み、電磁弁5
6a、54bの切り換えを制御するようになっている。
【0017】上記の如く構成した回転による制御をじっ
した例においては、コントローラ60が所定の周期、例
えば1msごとに回転センサ62からエンジンの回転速
度Nを読み込む(図3ステップ70)。そして、コント
ローラ60は、読み込んだ回転速度Nが予め定めた値N
1 より小さいか否かを判断する(ステップ71)。この
予め定めた値N1 は、図4に示したようにエンジン回転
速度が比較的小さい値(例えばエンジン回転速度が10
00rpm)のブローダウンを低減させる領域である。
【0018】ステップ71においてN<N1 である場
合、コントローラ60は、吸気弁側の電磁弁56aをオ
ンするとともに、排気弁側の電磁弁56bをオフする。
これにより、吸気弁側のオイル通路54aはオイルギャ
ラリに接続され、排気弁側のオイル通路54bがオイル
ドレン58に接続される。従って、オイル通路54aに
連通している固定軸40のピストン室50に高圧のオイ
ルが導かれ、結合ピストン46がばね49の力に抗して
図1(A)の左方向に移動する。この結果、結合ピスト
ン46は、大径部の先端が固定軸40のピストン室50
の外部に後退するとともに、小径部の端部がロッカアー
ム10aのピストン室52に進入し、図1(A)の状態
となって回動軸42aと固定軸40との結合が解除され
るとともに、回動軸42aとロッカアーム10aとが結
合ピストン46を介して結合される。
【0019】これにより、吸気弁側のロッカアーム10
aと回動軸42aとは、プッシュロッド14の上下動に
伴って固定軸40を中心に一体に揺動する。従って、吸
気弁のリフト量は、ロッカアーム10aが回動軸42a
を中心として揺動する場合より大きなhA となる。この
リフト量hA は、プッシュロッド14のリフト量がh0
であるとすると、図1(B)に示したように、
【数1】hA =(A1 /A2 )×h0 と求められる。
【0020】一方、排気弁側のオイル通路54bは低圧
のオイルドレン58に連通するため、固定軸40のピス
トン室50が低圧となり、結合ピストン46がばね49
の力によって図1(A)の右方向に移動し、大径部が固
定軸40のピストン室50に進入するとともに、小径部
がロッカアーム10bのピストン室52の外部に後退す
る。これにより、回動軸42とロッカアーム10bとの
結合が解除され、固定軸40と回動軸42bとが結合ピ
ストン46を介して結合される。従って、回動軸42b
は固定軸40に固定され、ロッカアーム10bがプッシ
ュロッド14の上下動に伴って、回動軸42bの軸心を
中心に回動する。このため、排気弁のリフト量は、プッ
シュロッド14のリフト量がh0 と不変であったとして
も、吸気弁のリフト量hA より小さなhB となる。この
リフト量hB は、
【数2】hB =(B1 /B2 )×h0 として求められる。
【0021】このようにして、コントローラ60は、エ
ンジンの回転速度が小さい領域において排気弁のリフト
量を吸気弁のリフト量より小さくし、ブローダウンを低
減させる。そして、コントローラ60は、回転センサ6
2の検出した回転速度NがN 1 より小さい間は、吸気弁
側の電磁弁56aをオンし、排気弁側の電磁弁56bを
オフする。
【0022】N≧N1 となると、コントローラ60は、
図3のステップ71からステップ73に進み、エンジン
回転速度が予め定めた第2の所定値N2 に達したか否か
を判断する。この所定値N2 は、エンジン回転速度が高
速回転領域に入り、燃焼室の圧力が増大するため、最大
圧力を抑えることが必要となる値であって、例えば30
00rpmである。
【0023】コントローラ60は、ステップ73におい
てN<N2 である場合、すなわち、
【数3】N1 ≦N<N2 である場合、ステップ74のように吸気弁側の電磁弁5
6aと排気弁側の電磁弁56bとをオンし、ロッカアー
ム10aと回動軸42aおよびロッカアーム10bと回
動軸42bとを結合する。これにより、各ロッカアーム
10a、10bは、固定軸40の軸心を中心に揺動し、
吸気弁と排気弁とのリフト量がいずれもhA と大きくな
る。そして、コントローラ60は、上記の〔数3〕式が
満たされている間、この電磁弁56a、56bをオンの
状態に維持する。
【0024】一方、ステップ73において、N≧N2
なった場合、コントローラ60は、ステップ75のよう
に吸気弁側の電磁弁56aをオフし、排気弁側の電磁弁
56bをオンする。これにより、吸気弁のリフト量がh
B と排気弁のリフト量hA より小さくなる。従って、吸
気弁が早く閉じるミラーサイクルとなって、圧縮肯定終
了時の筒内圧が下がり、燃焼時の最大圧力を抑えること
ができる。なお、負荷による制御として、エンジンの燃
料が希薄(リーン)のときに、吸気弁リフトを大きくし
て閉時期をもとに戻すと、実圧縮比が増加し、白煙の発
生を抑制することができる。また、固定軸40と回動軸
42との間、または回動軸42とロッカアーム10との
間には、オイル通路54を介してピストン室50に供給
されたオイルが浸潤し、これらの間の潤滑が図られる。
【0025】図5は、実施例に係る吸排気弁の弁座の構
造を示したものである。図5において、吸気弁16また
は排気弁18の弁体78は、シート面80がテーパ状に
形成してある。一方、弁座82は、弁体78の着座する
着座部がシート面80の密接するシール面84と、この
シール面84の下方に形成され、弁体78の側面86が
摺接する摺接面88とからなっていて、摺接面88が弁
座82の流路90より大径に形成してある。この摺接面
88の幅Bは、弁の開閉タイミングを変化させるための
もので、実験等により適宜に定める。
【0026】このように構成した弁座82においては、
ロッカアーム10と回動軸42とが結合し、ロッカアー
ム10が固定軸40を中心に揺動する場合、弁体78の
リフト量は、図6の曲線Pに示したように変化する。す
なわち、弁体78の側面86が摺接面88と接触してい
る間、つまり弁体78のリフト量がBを超えるまでは、
実質的に弁が開かれない状態が維持される。そして、ロ
ッカアーム10が揺動を開始してから時間t1 を経過し
てリフト量がBより大きくなると、開弁が開始させれ、
時間t4 において実質的に閉弁状態となり、時間t5
おいてシート面80がシール面84に密接し、閉弁が完
了する。
【0027】これに対して、回動軸42が固定軸40と
結合し、ロッカアーム10が回動軸42の軸心を中心に
揺動して弁体78のリフト量が小さくなると、リフト量
は図6の曲線Qのように変化する。すなわち、リフト量
が小さい場合、実質的な開弁の開始時期が、リフト量の
大きいときのt1 よりΔtだけ遅いt2 となる。また、
実質的な閉弁時期は、リフト量が大きいときのt4 より
Δtだけ早いt3 となり、t5 において完全に着座す
る。
【0028】このように、実施例の弁座82は、弁体7
8の側面86が摺接する摺接面88を有しているため、
弁体78のリフト量を変化させることにより、実質的な
開弁時期、閉弁時期を変えることができる。なお、弁体
78側に弁座82の流路90面と摺接する段部を形成し
ても、同様の効果を得ることができる。
【0029】図7は、他の実施例を示したもので、固定
軸40に設けた吸気弁側のオイル通路54aと排気弁側
のオイル通路54bとを連通させて1つのオイル通路5
4にし、吸気弁側と排気弁側とで共用できるようにして
ある。このようにすると、1つの電磁弁56によって吸
気弁と排気弁とのリフト量を変えることがでる。しか
も、各気筒の固定軸40を一体化することができ、構造
が極めて簡素となる。
【0030】なお、前記実施例においては、結合ピスト
ン46を圧油によって移動させる場合について説明した
が、圧縮空気等によって移動させるようにしてもよい。
また、結合ピストン46は、円柱状に限定されない。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、支持軸が固定軸と回動軸との二重構造となってお
り、しかも固定軸と回動軸とが偏心させてあるので、揺
動アームが回動軸に対して揺動する場合と、揺動アーム
が回動軸とともに固定軸に対して揺動する場合とで揺動
支点が異なり、揺動アームの端部の変位量が変わるた
め、弁のリフト量を簡易な構造によって容易に変えるこ
とができる。
【0032】固定軸と回動軸との連結、または揺動アー
ムと回動軸との連結を、作動流体によって回動軸の半径
方向に移動するピストンによって行えば、結合手段が極
めて簡素にすることができる。そして、ピストンの両端
部にテーパを形成すると、ピストンが揺動アームまたは
固定軸への進入を容易にすることができる。また、弁が
内燃機関の吸排を制御する吸排気弁である場合、コント
ローラによってピストンを作動する作動流体の供給停止
を制御できるようにすると、内燃機関の回転速度および
負荷に応じた吸排気弁のリフト量(開弁量)を制御し、
弁座に弁体の周面が摺接する摺接面を形成することによ
り、リフト量を変えたときに、弁体が摺接面を通過する
時間が変化し、リフト量とともに開弁、閉弁のタイミン
グを変えることができることにより、内燃機関の特性を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る弁装置の要部を示す一部
切欠き断面図と作用の説明図である。
【図2】前記実施例のピストンを作動する油圧回路図で
ある。
【図3】前記実施例のコントローラの作用を説明するフ
ローチャートである。
【図4】エンジン回転速度と出力トルクとの関係を示す
模式図である。
【図5】実施例に係る弁座の説明図である。
【図6】図6に示した弁座による弁の開閉時期の変化を
説明する図である。
【図7】他の実施例の説明図である。
【図8】従来の内燃機関の吸排気弁装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
10……揺動アーム(ロッカアーム)、12……支持軸
(ロッカシャフト)、14……プッシュロッド、16…
…吸気弁、40……固定軸、42……回動軸 46……結合ピストン、48、50、52……ピストン
室、60……コントローラ、78……弁体、82……弁
座、84……シール面、88……摺接面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸に枢着され、一端側が弁に連結
    し、他端側が駆動源に連結してある揺動アームを有する
    弁装置において、前記支持軸を、固定軸と、この固定軸
    に偏心して外嵌され、前記固定軸と前記揺動アームとに
    対して相対回転可能な回動軸とから構成するとともに、
    前記回動軸と前記固定軸とを結合、または前記回動軸と
    前記揺動アームとを結合する結合手段を設けたことを特
    徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 前記結合手段は、前記回動軸に配置さ
    れ、回動軸の半径方向に移動可能なピストンと、前記回
    動軸に設けられ、前記ピストンを前記固定軸側に付勢し
    ているばねと、前記固定軸と前記揺動アームとに形成さ
    れ、前記ピストンの端部が進入するピストン室と、前記
    固定軸に形成され、前記ピストンに形成したピストン室
    に作動流体を導く流体通路とを有していることを特徴と
    する請求項1に記載の弁装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストンは、前記回動軸の厚さより
    長く形成してあることを特徴とする請求項2に記載の弁
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ピストンは、両端部にテーパが設け
    てあることを特徴とする請求項2または3に記載の弁装
    置。
  5. 【請求項5】 前記弁は、内燃機関の吸気弁または排気
    弁であり、前記結合手段は、前記内燃機関の回転速度の
    応じて前記流体通路への前記作動流体の供給、停止を制
    御するコントローラを有していることを特徴とする請求
    項2ないし4のいずれか1に記載の弁装置。
  6. 【請求項6】 前記弁は、弁体が着座する弁座の着座部
    が、弁体と密接するシール面と、軸方向に移動する前記
    弁体の周面が摺接する摺接面とを有していることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の弁装置。
JP5341714A 1993-12-10 1993-12-10 弁装置 Pending JPH07166829A (ja)

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JP5341714A JPH07166829A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 弁装置

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