JP2888075B2 - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

エンジンの可変動弁装置

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JP2888075B2 JP2031093A JP2031093A JP2888075B2 JP 2888075 B2 JP2888075 B2 JP 2888075B2 JP 2031093 A JP2031093 A JP 2031093A JP 2031093 A JP2031093 A JP 2031093A JP 2888075 B2 JP2888075 B2 JP 2888075B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気弁のバルブリフト
特性をエンジン運転条件に応じて制御する可変動弁装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来から運転条件に応じ
て吸気弁または排気弁の開閉作動に携わるカムを選択的
に切換え、これにより吸排気のタイミングあるいは吸排
気量を制御することが知れている(例えば特開昭63−
167016号公報、特開昭63−57805号公報等
参照)。
【0003】これについて説明すると、その揺動先端が
弁に当接する低速用ロッカアームと、この低速用ロッカ
アームの片側に隣接して弁との当接部位を持たない高速
用ロッカアームとが共通のロッカシャフトに揺動可能に
支持され、低速用ロッカアームには低速カムが、高速用
ロッカアームには低速カムよりも開弁角度またはバルブ
リフト量が大きくなるプロフィールを有する高速カムが
それぞれ摺接される。
【0004】さらに、ロッカシャフトから所定の距離だ
け離れた揺動部位においてロッカシャフトと平行な方向
には、作動油圧に応動するプランジャが嵌合穴に嵌まり
あるいは嵌合穴から抜けることで2つのロッカアームが
連結されたりその連結が解かれたりする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなエンジン運転条件に応じて複数のカムを選択的に切
換える従来装置にあっては、低速カムによる開弁期間
は、高速カムによる開弁期間の範囲内に設定する必要が
あるため、例えば低回転高負荷域でシリンダに吸入され
た混合気が吸入行程の下死点付近で吸気ポートに吐き出
されることを抑制するために吸気弁の閉弁時期を早めよ
うとすると、開弁期間が短くなって充填効率が悪化し、
低速カムから高速カムに切換わる回転数付近でトルクの
落ち込みが発生するという問題点が考えられる。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、吸気弁の
バルブリフト特性を運転条件に応じて適正に制御する可
変動弁装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気弁を開閉
駆動する吸気側カムシャフトと、クランクシャフトに対
する吸気側カムシャフトの位相角を変えるバルブタイミ
ング調整機構と、互いに異なるプロフィールを有する複
数のカムと、吸気弁を開閉駆動するカムを切換えるバル
ブリフト切換機構と、エンジンの運転条件を検出する手
段と、エンジンの運転条件に応じてバルブタイミング調
整機構とバルブリフト調整機構を駆動する制御手段とを
備えたエンジンの可変動弁装置にあって、制御手段は、
低回転高負荷時にバルブタイミング調整機構を介して吸
気弁の開閉時期を進ませるとともに、バルブリフト調整
機構を介して吸気弁のリフト量を小さくし、高回転時に
バルブタイミング調整機構を介して吸気弁の開閉時期を
遅らせるとともに、バルブリフト調整機構を介して吸気
弁のリフト量を大きくし、低回転高負荷時から高回転時
に移行する運転条件で、先にバルブリフト調整機構を切
換え作動させた後、バルブタイミング調整機構を切換え
作動させ、高回転時から低回転高負荷時に移行する運転
条件で、先にバルブタイミング調整機構を切換え作動さ
せた後、バルブリフト調整機構を切換え作動させる構成
とする。
【0008】請求項2記載の発明は、制御手段を、低回
転高負荷時にバルブタイミング調整機構を介して吸気弁
の開閉時期を進ませるとともに、バルブリフト調整機構
を介して吸気弁のリフト量を小さくし、高回転時にバル
ブタイミング調整機構を介して吸気弁の開閉時期を遅ら
せるとともに、バルブリフト調整機構を介して吸気弁の
リフト量を大きくし、低回転高負荷時から高回転時に移
行する運転条件で、バルブリフト調整機構の切換え作動
が終了した後、バルブタイミング調整機構を切換え作動
させ、高回転時から低回転高負荷時に移行する運転条件
で、バルブタイミング調整機構の切換え作動が終了した
後、バルブリフト調整機構を切換え作動させる構成とす
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】 低回転高負荷時にバルブタイミング調整機構を
介して吸気弁の開閉時期を進ませることにより、シリン
ダに吸入された混合気が吸入行程の下死点付近で吸気ポ
ートに吐き出されることを抑制して、吸気充填効率を高
められる。このとき、バルブリフト調整機構を介して吸
気弁のリフト量を小さくすることにより、バルブオーバ
ラップが大きくなりすぎることを回避し、残留ガスを低
下させ、発生トルクを高められる。
【0013】高回転時にバルブタイミング調整機構を介
して吸気弁の開閉時期を遅らせるとともに、バルブリフ
ト調整機構を介して吸気弁のリフト量を大きくすること
により、吸気の慣性過給効果を利用して吸気充填効率を
高められる。しかも、バルブオーバラップを大きくする
ことにより、排気管内に生じる負圧波により排気の掃気
効果が得られ、排気の押し出し損失を低減して出力向上
がはかれる。すなわち、排気行程の後半は排気管を移動
する排気ガスにより負圧が生じるとともに、オーバラッ
プ期間中は吸気流がシリンダ内に流入することで排気ガ
スの掃気効果が高められる。
【0014】
【0015】低回転高負荷時から高回転時に移行する運
転条件で、先にバルブリフト調整機構を切換え作動させ
た後、バルブタイミング調整機構を切換え作動させるこ
とにより、先に切換え作動速度の比較的遅いバルブタイ
ミング調整機構を切換える場合に比べて、切換えに要す
る時間が短縮され、加速応答性を高められる。
【0016】高回転時から低回転高負荷時に移行する運
転条件で、先にバルブタイミング調整機構を切換え作動
させた後、バルブリフト調整機構を切換え作動させるこ
とにより、先に切換え作動速度の比較的速いバルブリフ
ト調整機構を切換える場合に比べて、この切換に要する
時間が長くなり、急激に減速するショックを緩和するこ
とができる。
【0017】請求項記載の発明においては、運転条件
に応じて先に切換え作動するバルブリフト調整機構また
はバルブタイミング調整機構の切換え作動が終了し
後、バルブタイミング調整機構またはバルブリフト調整
機構を切換え作動させることにより、バルブタイミング
調整機構とバルブリフト調整機構の作動終了時期に時間
差を確実に持たせることができる。
【0018】
【実施例】図2、図3は本発明の一実施例の機械的構成
を示す。
【0019】まず、バルブリフト調整機構40について
説明する。各気筒には2本の吸気弁9に対応して単一の
メインロッカアーム1が設けられる。メインロッカアー
ム1の基端は各気筒に共通なメインロッカシャフト3を
介してシリンダヘッド69に揺動自在に支持され、メイ
ンロッカアーム1の先端には各吸気弁9のステム頂部を
当接させるアジャストスクリュ10がナット11を介し
て締結される。
【0020】メインロッカアーム1にはシャフト13に
ニードルベアリングを介してローラ14が回転自在に連
結され、このローラ14に低速カム21を転接させるよ
うになっている。
【0021】メインロッカアーム1は平面図上ほぼ矩形
に形成され、メインロッカアーム1にはローラ14と並
んでサブロッカアーム2が設けられる。このサブロッカ
アーム2の基端はサブロッカシャフト16を介してメイ
ンロッカアーム2に相対回転可能に連結される。サブロ
ッカシャフト16はサブロッカアーム2に形成された穴
17に摺動可能に嵌合する一方、各メインロッカアーム
1に形成された穴18に圧入されている。
【0022】サブロッカアーム2は吸気弁9に当接する
部位を持たず、その先端には高速カム22に摺接するカ
ムフォロア部23が円弧状に突出して形成され、その下
側にはこのカムフォロア部23を高速カム22に押し付
けるロストモーションスプリング25が介装される。
【0023】メインロッカアーム1にはサブロッカアー
ム2の直下に位置してロストモーションスプリング25
を介装する円柱状の凹部26が一体形成される。コイル
状のロストモーションスプリング25の下端は凹部26
の底面26aに着座し、その上端は凹部26に摺動自在
に嵌合するリテーナ27を介してサブロッカアーム2に
一体形成されたフォロア部28に当接する。
【0024】低速カム21と高速カム22はそれぞれ共
通のカムシャフト72に一体形成され、エンジンの低回
転時と高回転時において要求されるバルブリフト特性を
満足するように異なる形状(大きさが異なる相似形も含
む)に形成されている。この実施例では、図4に示すよ
うに、高速カム22は低速カム21と比べ、バルブリフ
ト量と開弁期間を共に大きくしたプロフィールを有して
いる。ここでは、バルブリフト量、開弁期間を共に大き
くしてある。なお、排気弁を駆動するカムのリフト量を
1、高速カム22のリフト量をh3、低速カム21のリ
フト量をh2とすると、h3>h1>h2の関係を持ってい
る。
【0025】両ロッカアーム1,2の相対回転を係止可
能とする連結駆動手段として、メインロッカアーム1と
サブロッカアーム2に渡ってプランジャ33,31,3
4が摺動自在に嵌合され、プランジャ33の背後に油圧
通路43が接続される一方、プランジャ34の背後にリ
ターンスプリング38が介装される。
【0026】油圧通路43から導かれる作動油圧が低い
と、リターンスプリング38の付勢力によりプランジャ
33,31がサブロッカアーム2とメインロッカアーム
1にそれぞれ収まって両者の揺動を拘束しない。一方、
油圧通路43から導かれる作動油圧が上昇すると、プラ
ンジャ33,31がリターンスプリング38を圧縮しな
がら摺動して、メインロッカアーム1とサブロッカアー
ム2に渡って嵌合することにより両者が一体となって揺
動する。
【0027】油圧通路43はメインロッカアーム1およ
びメインロッカシャフト3の内部を通して設けられ、電
磁切換弁45を介してオイルポンプ57の吐出油圧が所
定の高回転時に導かれる。
【0028】次に、バルブタイミング調整機構70につ
いて説明する。バルブタイミング調整機構70はカムシ
ャフト72とカムプーリ71の間に設けられ、運転条件
に応じて両者の位相角度を変えて吸気弁9の開閉時期を
変えるようになっている。カムプーリ71はタイミング
ベルト66を介してクランクシャフト(図示せず)から
の回転力が伝達される。
【0029】カムシャフト72の端部は筒形のインナハ
ウジング65がボルト64を介して締結される。インナ
ハウジング65の外周に回転可能に嵌合する筒形のアウ
タハウジング63が設けられ、アウタハウジング63に
カムプーリ71が一体形成される。
【0030】インナハウジング65とアウタハウジング
63の間にはリング状のヘリカルギア73が介装され
る。ヘリカルギア73の内外周にヘリカルスプラインが
それぞれ形成され、各ヘリカルスプラインがインナハウ
ジング65の外周とアウタハウジング63の内周と噛合
い、ヘリカルギア73がリターンスプリング74に抗し
て軸方向に移動するのに伴いアウタハウジング63に対
してインナハウジング65が相対回転し、カムプーリ7
1に対するカムシャフト72の回転方向の位相角が変化
する。
【0031】インナハウジング65とアウタハウジング
63とヘリカルギア73の間には油圧室75が画成され
る。油圧室75に導かれる油圧力が所定値を越えて上昇
すると、ヘリカルギア73が所期位置からリターンスプ
リング74に抗して図中右方向に移動することにより、
カムシャフト72は吸気弁9の開閉時期を進角させる方
向に回転するようになっている。
【0032】これにより、ヘリカルギア73が初期位置
にあるときは、図4に実線で示すように、吸気弁9の開
閉時期が遅れ、ヘリカルギア73が最大に変位したとき
は、図4に破線で示すように、吸気弁9の開閉時期が進
められる。
【0033】油圧室75はカムシャフト72の内部に形
成された軸孔78と、シンダヘッド69に形成されたオ
イルギャラリ59と、オリフィス77と、シリンダブロ
ック68に形成されたメインギャラリ58を介してオイ
ルポンプ57からの吐出油圧が導入される。
【0034】カムシャフト72の他端にはエンジン運転
条件に応じて開閉制御される電磁切換弁79が設けられ
る。電磁切換弁79は非通電時に図のように軸孔78を
開いて油圧室75に導かれる油圧を低下させ、通電時に
軸孔78を閉塞して油圧室75に導かれる油圧を高める
ようになっている。
【0035】バルブリフト調整機構40とバルブタイミ
ング調整機構70の制御手段として、電磁切換弁45と
電磁切換弁79の通電を制御するコントロールユニット
51が設けられる。
【0036】コントロールユニット51は、エンジン回
転信号、エンジン負荷信号をはじめ、冷却水温信号、潤
滑油の温度信号、過給機による吸気の過給圧力信号等を
入力して、これらの検出値に基づいてエンジントルクの
急激な変動を抑えつつ、バルブリフト特性の切換えを円
滑に行うようになっている。
【0037】図1に示すように、コントロールユニット
51は、低回転低負荷時に吸気弁9の開閉時期を遅らせ
るとともに、低速カム21を介して吸気弁9のリフト量
を小さくし、低回転高負荷時に吸気弁9の開閉時期を進
ませるとともに、低速カム21を介して吸気弁9のリフ
ト量を小さくし、高回転時に吸気弁9の開閉時期を遅ら
せるとともに、高速カム22を介して吸気弁9のリフト
量を大きくするようにバルブタイミング調整機構70と
バルブリフト調整機構40を駆動する。
【0038】コントロールユニット51は、吸気弁9の
バルブリフト特性を切換える運転時に、バルブタイミン
グ調整機構70とバルブリフト調整機構40を時間差を
持って切換え作動させて、切換え時に生じるエンジンの
トルクショックを緩和する。
【0039】すなわち、コントロールユニット51は、
低回転高負荷時から高回転時に移行する運転条件で、先
にバルブリフト調整機構40の電磁切換弁45をOFF
からONに切換えた後、バルブタイミング調整機構70
の電磁切換弁79をOFFからONに切換える。そし
て、高回転時から低回転高負荷時に移行する運転条件
で、先にバルブタイミング調整機構70の電磁切換弁7
9をONからOFFに切換えた後、バルブリフト調整機
構40の電磁切換弁45をONからOFFに切換える。
【0040】次に、作用について説明する。
【0041】低回転低負荷時にバルブタイミング調整機
構70を介して吸気弁の開閉時期を遅らせるとともに、
バルブリフト調整機構40を介して吸気弁9のリフト量
を小さくして、バルブオーバラップを小さくすることに
より、排気ポートからシリンダへの排気の吹き返しを抑
えられ、残留ガス率を低下させて燃焼を安定させ、アイ
ドル安定性を高められるとともに、燃費の低減がはかれ
る。
【0042】低回転高負荷時にバルブタイミング調整機
構70を介して吸気弁9の開閉時期を進ませることによ
り、シリンダに吸入された混合気が吸入行程の下死点付
近で吸気ポートに吐き出されることを抑制して、吸気充
填効率を高められる。このとき、バルブリフト調整機構
を介して吸気弁のリフト量を小さくすることにより、バ
ルブオーバラップが大きくなり過ぎることを回避し、残
留ガスを低下させ、発生トルクを高められる。
【0043】高回転時にバルブタイミング調整機構70
を介して吸気弁9の開閉時期を遅らせるとともに、バル
ブリフト調整機構40を介して吸気弁9のリフト量を大
きくすることにより、吸気の慣性過給効果を利用して吸
気充填効率を高められる。しかも、バルブオーバラップ
を大きくすることにより、排気管内に生じる負圧波によ
り排気の掃気効果が得られ、排気の押し出し損失を低減
して出力向上がはかれる。すなわち、排気行程の後半は
排気管を移動する排気ガスにより負圧が生じるととも
に、オーバラップ期間中は吸気流がシリンダ内に流入す
ることにより、排気ガスの掃気効果が高められる。
【0044】電磁切換弁45のON・OFFによりバル
ブリフト調整機構40は瞬時に各カム21,22の切換
えが完了するが、電磁切換弁79のON・OFFにより
バルブリフト調整機構70によりカムシャフト72が回
転し終わるまでに0.2〜1秒程度の時間がかかる。
【0045】コントロールユニット51は、電磁切換弁
45と電磁切換弁79を所定の時間差を持ってON・O
FFして、バルブタイミング特性とバルブリフト特性が
段階的に切換えられることにより、切換え時に生じるエ
ンジンのトルクショックを緩和することができる。
【0046】低回転高負荷時から高回転時に移行する運
転条件で、先に電磁切換弁45をOFFからONに切換
えて、バルブリフト調整機構40を瞬時に切換え作動さ
せた後、所定の時間差を持って電磁切換弁79をOFF
からONに切換えて、バルブタイミング調整機構70を
切換え作動させることにより、先に切換え作動速度の比
較的遅いバルブタイミング調整機構70を切換える場合
に比べて、切換えに要する時間が短縮され、加速応答性
を高められる。
【0047】高回転時から低回転高負荷時に移行する運
転条件で、先に電磁切換弁79をONからOFFに切換
えて、バルブタイミング調整機構70を切換え作動させ
た後、電磁切換弁45をONからOFFに切換えて、バ
ルブリフト調整機構70を瞬時に切換え作動させること
により、先に切換え作動速度の比較的速いバルブリフト
調整機構70を切換える場合に比べて、この切換えに要
する時間が長くなり、急激に減速するショックを緩和す
ることができる。
【0048】また、コントロールユニット51は、低回
転高負荷時から高回転時に移行する運転条件で、バルブ
リフト調整機構40の切換え作動が終了した後、バルブ
タイミング調整機構70の電磁切換弁79をOFFから
ONに切換え、高回転時から低回転高負荷時に移行する
運転条件で、バルブタイミング調整機構70の切換え作
動が終了した後、バルブリフト調整機構40の電磁切換
弁45をONからOFFに切換える構成としても良い。
【0049】これにより、バルブタイミング調整機構7
0とバルブリフト調整機構40の作動終了時期に時間差
を確実に持たせることができる。実際にバルブタイミン
グ調整機構70はその電磁切換弁79がONからOFF
に切換えてから、その作動を終了するまでに最大1秒程
度の時間がかかるが、バルブタイミング調整機構70は
その電磁切換弁79がONからOFFに切換えられてか
ら、1秒以上の所定時間が経過してから、バルブリフト
調整機構40の電磁切換弁45をONからOFFに切換
えれば良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、吸気弁を
開閉駆動する吸気側カムシャフトと、クランクシャフト
に対する吸気側カムシャフトの位相角を変えるバルブタ
イミング調整機構と、互いに異なるプロフィールを有す
る複数のカムと、吸気弁を開閉駆動するカムを切換える
バルブリフト切換機構と、エンジンの運転条件を検出す
る手段と、エンジンの運転条件に応じてバルブタイミン
グ調整機構とバルブリフト調整機構を駆動する制御手段
とを備えたエンジンの可変動弁装置にあって、制御手段
を、低回転高負荷時にバルブタイミング調整機構を介し
て吸気弁の開閉時期を進ませるとともに、バルブリフト
調整機構を介して吸気弁のリフト量を小さくし、低回転
高負荷時にバルブタイミング調整機構を介して吸気弁の
開閉時期を進ませるとともに、バルブリフト調整機構を
介して吸気弁のリフト量を小さくし、高回転時にバルブ
タイミング調整機構を介して吸気弁の開閉時期を遅らせ
るとともに、バルブリフト調整機構を介して吸気弁のリ
フト量を大きくし、低回転高負荷時から高回転時に移行
する運転条件で、先にバルブリフト調整機構を切換え作
動させた後、バルブタイミング調整機構を切換え作動さ
せ、高回転時から低回転高負荷時に移行する運転条件
で、先にバルブタイミング調整機構を切換え作動させた
後、バルブリフト調整機構を切換え作動させる構成とし
たため、加速応答性を高めるとともに、急激に減速する
ショックを緩和することができる。
【0051】
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、バルブリフト特性を
切換える制御内容を示す特性図。
【図2】同じく本発明の実施例を示す機械的構成図。
【図3】同じく図2のX−X線に沿う断面図。
【図4】同じくバルブリフト特性の切換え特性図。
【符号の説明】
40 バルブリフト調整機構 45 電磁吸気弁 51 コントロールユニット 70 バルブタイミング調整機構 79 電磁切換弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−64608(JP,A) 特開 昭62−214207(JP,A) 実開 昭62−116103(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01L 1/34 F01L 13/00 301 F02D 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁を開閉駆動する吸気側カムシャフ
    トと、クランクシャフトに対する吸気側カムシャフトの
    位相角を変えるバルブタイミング調整機構と、互いに異
    なるプロフィールを有する複数のカムと、吸気井を開閉
    駆動するカムを切換えるバルブリフト調整機構と、エン
    ジンの運転条件を検出する手段と、エンジンの運転条件
    に応じてバルブタイミング調整機構とバルブリフト調整
    機構を駆動する制御手段とを備えたエンジンの可変動弁
    装置にあって、制御手段は、低回転高負荷時にバルブタ
    イミング調整機構を介して吸気弁の開閉時期を進ませる
    とともに、バルブリフト調整機構を介して吸気弁のリフ
    ト量を小さくし、高回転時にバルブタイミング調整機構
    を介して吸気弁の開閉時期を遅らせるとともに、バルブ
    リフト調整機構を介して吸気弁のリフト量を大きくし、
    低回転高負荷時から高回転時に移行する運転条件で、先
    にバルブリフト調整機構を切換え作動させた後、バルブ
    タイミング調整機構を切換え作動させ、高回転時から低
    回転高負荷時に移行する運転条件で、先にバルブタイミ
    ング調整機構を切換え作動させた後、バルブリフト調整
    機構を切換え作動させる構成としたことを特徴とするエ
    ンジンの可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、低回転高負荷時にバルブタ
    イミング調整機構を介して吸気弁の開閉時期を進ませる
    とともに、バルブリフト調整機構を介して吸気弁のリフ
    ト量を小さくし、高回転時にバルブタイミング調整機構
    を介して吸気弁の開閉時期を遅らせるとともに、バルブ
    リフト調整機構を介して吸気弁のリフト量を大きくし、
    低回転高負荷時から高回転時に移行する運転条件で、バ
    ルブリフト調整機構の切換え作動が終了した後、バルブ
    タイミング調整機構を切換え作動させ、高回転時から低
    回転高負荷時に移行する運転条件で、バルブタイミング
    調整機構の切換え作動が終了した後、バルブリフト調整
    機構を切換え作動させる構成としたことを特徴とする請
    求項1記載のエンジンの可変動弁装置。
JP2031093A 1993-02-08 1993-02-08 エンジンの可変動弁装置 Expired - Fee Related JP2888075B2 (ja)

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