JPH07305128A - Ag−酸化物系電気接点材料 - Google Patents
Ag−酸化物系電気接点材料Info
- Publication number
- JPH07305128A JPH07305128A JP6121944A JP12194494A JPH07305128A JP H07305128 A JPH07305128 A JP H07305128A JP 6121944 A JP6121944 A JP 6121944A JP 12194494 A JP12194494 A JP 12194494A JP H07305128 A JPH07305128 A JP H07305128A
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- Japan
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- oxide
- electrical contact
- contact material
- metal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐溶着性に優れ、且つ接触抵抗を安定に保つ
ことのできるAg−酸化物系電気接点材料を提供する。 【構成】 Agを主成分とし、これに金属成分が2〜8
%である酸化Snと、金属成分が 0.5〜6%である酸化
Inと、金属成分が 0.1〜2%である酸化Pdとが均一
に分散されていることを特徴とするAg−酸化物系電気
接点材料。このAg−酸化物系電気接点材料には、さら
に鉄系金属の成分が0.05〜 0.5%である酸化金属が添加
され均一に分散されている場合もある。
ことのできるAg−酸化物系電気接点材料を提供する。 【構成】 Agを主成分とし、これに金属成分が2〜8
%である酸化Snと、金属成分が 0.5〜6%である酸化
Inと、金属成分が 0.1〜2%である酸化Pdとが均一
に分散されていることを特徴とするAg−酸化物系電気
接点材料。このAg−酸化物系電気接点材料には、さら
に鉄系金属の成分が0.05〜 0.5%である酸化金属が添加
され均一に分散されている場合もある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Ag−酸化物系電気接
点材料の改良に関する。
点材料の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中負荷用電気接点材料として、A
g−CdOが多用されてきたが、近時、Cdの有害性か
らCdを含まない電気接点材料が要望されている。Cd
の代替材料としてSnが注目され、Ag−SnO2 やA
g−SnO2 −In2 O3 −NiOがその代替材料が使
用されるようになってきた。しかし、SnO2 は熱的に
安定な為、耐溶着性には有利に作用するが、アークの発
生により接点表面が溶融した時にSnO2 が凝集し、そ
の結果接触抵抗が不安定になるという課題を残してき
た。
g−CdOが多用されてきたが、近時、Cdの有害性か
らCdを含まない電気接点材料が要望されている。Cd
の代替材料としてSnが注目され、Ag−SnO2 やA
g−SnO2 −In2 O3 −NiOがその代替材料が使
用されるようになってきた。しかし、SnO2 は熱的に
安定な為、耐溶着性には有利に作用するが、アークの発
生により接点表面が溶融した時にSnO2 が凝集し、そ
の結果接触抵抗が不安定になるという課題を残してき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、耐溶
着性に優れ、且つ接触抵抗を安定に保つことのできるA
g−酸化物系電気接点材料を提供しようとするものであ
る。
着性に優れ、且つ接触抵抗を安定に保つことのできるA
g−酸化物系電気接点材料を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のAg−酸化物系電気接点材料は、Agを主成
分とし、これに金属成分が2〜8%ある酸化Snと、金
属成分が 0.5〜6%である酸化Inと、金属成分が 0.1
〜2%である酸化Pdとが均一に分散されていることを
特徴とするものである。このAg−酸化物系電気接点材
料には、さらに鉄系金属の成分が0.05〜 0.5%の酸化金
属が添加されている場合もある。鉄系金属とはFe、C
o、Niを言う。上記のAg−酸化物系電気接点材料に
於いて、酸化Snの金属成分を2〜8%としたのは、耐
溶着性を得るためで、2%未満では効果が無く、8%を
超えると導電率の低下により接触抵抗が増大するもので
ある。
の本発明のAg−酸化物系電気接点材料は、Agを主成
分とし、これに金属成分が2〜8%ある酸化Snと、金
属成分が 0.5〜6%である酸化Inと、金属成分が 0.1
〜2%である酸化Pdとが均一に分散されていることを
特徴とするものである。このAg−酸化物系電気接点材
料には、さらに鉄系金属の成分が0.05〜 0.5%の酸化金
属が添加されている場合もある。鉄系金属とはFe、C
o、Niを言う。上記のAg−酸化物系電気接点材料に
於いて、酸化Snの金属成分を2〜8%としたのは、耐
溶着性を得るためで、2%未満では効果が無く、8%を
超えると導電率の低下により接触抵抗が増大するもので
ある。
【0005】また、酸化Inの金属成分を 0.5〜6%と
した理由は、電気接点材料の製造時Snの酸化を促進す
るためで、 0.5%未満ではSnの酸化促進効果が薄く、
酸化時間が長く、6%を超えるとSnの場合と同様導電
率の低下により接触抵抗が増大するものである。さら
に、酸化Pdの金属成分を 0.1〜2%とした理由は、接
触抵抗を安定に保つ為で、 0.1%未満ではその効果が無
く、2%を超えるとコスト高となるからである。なお、
鉄系金属の成分が0.05〜 0.5%の酸化金属が添加されて
いる場合は、耐溶着性をより向上させることができると
共に接触抵抗の増大を抑制できる。
した理由は、電気接点材料の製造時Snの酸化を促進す
るためで、 0.5%未満ではSnの酸化促進効果が薄く、
酸化時間が長く、6%を超えるとSnの場合と同様導電
率の低下により接触抵抗が増大するものである。さら
に、酸化Pdの金属成分を 0.1〜2%とした理由は、接
触抵抗を安定に保つ為で、 0.1%未満ではその効果が無
く、2%を超えるとコスト高となるからである。なお、
鉄系金属の成分が0.05〜 0.5%の酸化金属が添加されて
いる場合は、耐溶着性をより向上させることができると
共に接触抵抗の増大を抑制できる。
【0006】
【作用】上記成分組成の本発明のAg−酸化物系電気接
点材料を、中負荷用電気接点に用いると、Ag−Sn系
やAg−Sn−In−Ni系の耐溶着性を保持しなが
ら、Ag−CdOと同等の接触抵抗の安定した接点特性
を得ることができる。
点材料を、中負荷用電気接点に用いると、Ag−Sn系
やAg−Sn−In−Ni系の耐溶着性を保持しなが
ら、Ag−CdOと同等の接触抵抗の安定した接点特性
を得ることができる。
【0007】
【実施例】本発明のAg−酸化物系電気接点材料の実施
例と従来例について説明する。
例と従来例について説明する。
【0008】
【実施例1】Ag−Sn6%−In 2.5%−Pd 0.5%
の配合組成比で溶解鋳造し、これを押出加工、伸線加
工、ヘッダー加工、内部酸化を順次行って、頭部径5m
m、頭部厚さ1mm、脚部径 2.5mm、脚部長さ 2.5mmのリ
ベット型接点を得た。
の配合組成比で溶解鋳造し、これを押出加工、伸線加
工、ヘッダー加工、内部酸化を順次行って、頭部径5m
m、頭部厚さ1mm、脚部径 2.5mm、脚部長さ 2.5mmのリ
ベット型接点を得た。
【0009】
【実施例2】Ag−Sn2%−In 5.5%−Pd 1.5%
−Ni 0.1%の配合組成比でアトマイズ法により粒径90
〜 600μmの粉末を作り、次にこの粉末を内部酸化処理
後、成形、圧縮、焼結を繰返し、然る後押出、伸線、ヘ
ッダー加工を行って、前記実施例1と同一寸法のリベッ
ト型接点を得た。
−Ni 0.1%の配合組成比でアトマイズ法により粒径90
〜 600μmの粉末を作り、次にこの粉末を内部酸化処理
後、成形、圧縮、焼結を繰返し、然る後押出、伸線、ヘ
ッダー加工を行って、前記実施例1と同一寸法のリベッ
ト型接点を得た。
【0010】
【従来例1】Ag−Cd11%の配合組成比でアトマイズ
法により粒径90〜 600μmの粉末を作り、次にこの粉末
を内部酸化処理後、成形、圧縮、焼結を繰返し、然る後
押出、伸線、ヘッダー加工を行って、前記実施例1と同
一寸法のリベット型接点を得た。
法により粒径90〜 600μmの粉末を作り、次にこの粉末
を内部酸化処理後、成形、圧縮、焼結を繰返し、然る後
押出、伸線、ヘッダー加工を行って、前記実施例1と同
一寸法のリベット型接点を得た。
【0011】
【従来例2】Ag−Sn7%−In3%−Ni 0.2%の
配合組成比で溶解鋳造し、これを押出加工、伸線加工、
ヘッダー加工、内部酸化を順次行って、実施例1と同一
寸法のリベット型接点を得た。然してこれら実施例1、
2及び従来例1、2のリベット型接点を、リレー9台に
組立て、DC12V、定常20Aのランプ負荷(60W×4
灯)により開閉試験を行った処、下記の表1に示すよう
な結果を得た。
配合組成比で溶解鋳造し、これを押出加工、伸線加工、
ヘッダー加工、内部酸化を順次行って、実施例1と同一
寸法のリベット型接点を得た。然してこれら実施例1、
2及び従来例1、2のリベット型接点を、リレー9台に
組立て、DC12V、定常20Aのランプ負荷(60W×4
灯)により開閉試験を行った処、下記の表1に示すよう
な結果を得た。
【0012】
【表1】
【0013】上記の表1で明らかなように従来例1は接
触抵抗が安定しているが開閉回数が極めて少なく、耐溶
着性が劣り、また従来例2は開閉回数が多く、耐溶着性
に優れるが、接触抵抗が高く不安定であるのに対し、実
施例1、2は共に接触抵抗が安定している上、開閉回数
が多く、耐溶着性に優れていることが判る。
触抵抗が安定しているが開閉回数が極めて少なく、耐溶
着性が劣り、また従来例2は開閉回数が多く、耐溶着性
に優れるが、接触抵抗が高く不安定であるのに対し、実
施例1、2は共に接触抵抗が安定している上、開閉回数
が多く、耐溶着性に優れていることが判る。
【0014】
【発明の効果】以上の通り本発明のAg−酸化物系電気
接点材料は、Ag−Sn−In−Ni系の耐溶着性を保
持しながら、Ag−CdOと同等の接触抵抗の安定した
接触特性を有するので、従来のAg−酸化物系電気接点
材料にとって代わることができる。
接点材料は、Ag−Sn−In−Ni系の耐溶着性を保
持しながら、Ag−CdOと同等の接触抵抗の安定した
接触特性を有するので、従来のAg−酸化物系電気接点
材料にとって代わることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 Agを主成分とし、これに金属成分が2
〜8%である酸化Snと、金属成分が 0.5〜6%である
酸化Inと、金属成分が 0.1〜2%である酸化Pdとが
均一に分散されていることを特徴とするAg−酸化物系
電気接点材料。 - 【請求項2】 請求項1記載のAg−酸化物系電気接点
材料に於いて、さらに鉄族金属の成分が0.05〜 0.5%で
ある酸化金属が添加され均一に分散されていることを特
徴とするAg−酸化物系電気接点材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6121944A JPH07305128A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | Ag−酸化物系電気接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6121944A JPH07305128A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | Ag−酸化物系電気接点材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305128A true JPH07305128A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14823794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6121944A Pending JPH07305128A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | Ag−酸化物系電気接点材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07305128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997014164A1 (fr) * | 1995-10-12 | 1997-04-17 | Omron Corporation | Commutateur |
-
1994
- 1994-05-11 JP JP6121944A patent/JPH07305128A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997014164A1 (fr) * | 1995-10-12 | 1997-04-17 | Omron Corporation | Commutateur |
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